JP3058823B2 - 防食インサート装置及びその形成方法 - Google Patents
防食インサート装置及びその形成方法Info
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】この発明は、各種構成物（ビ
ル、高速道路、橋桁、地下構造物、電柱などのコンクリ
ート構造物、岸壁、石壁などの石材構造物、その他各種
建材からなる構造物など）に埋設して使用される防食イ
ンサート器具及びその形成方法に関するものである。
ル、高速道路、橋桁、地下構造物、電柱などのコンクリ
ート構造物、岸壁、石壁などの石材構造物、その他各種
建材からなる構造物など）に埋設して使用される防食イ
ンサート器具及びその形成方法に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】この種のインサート装置としては、一般
に、雌型部材として用いるインサート本体と、雄型部材
として用いるボルトとからなり、インサート本体を予め
コンクリート構造物に埋設しておき、このインサート本
体のねじ穴にボルトを螺合して結合する構成のものが広
く知られている。
に、雌型部材として用いるインサート本体と、雄型部材
として用いるボルトとからなり、インサート本体を予め
コンクリート構造物に埋設しておき、このインサート本
体のねじ穴にボルトを螺合して結合する構成のものが広
く知られている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
インサート装置にあっては、インサート本体が鉄などの
金属製であるために、コンクリート内で短期間のうちに
腐食し、インサート本体自身はもちろん、コンクリート
までも劣化させてしまうという課題があった。
インサート装置にあっては、インサート本体が鉄などの
金属製であるために、コンクリート内で短期間のうちに
腐食し、インサート本体自身はもちろん、コンクリート
までも劣化させてしまうという課題があった。
【０００４】そこで、従来では例えば実公平２−８００
２号公報に示されているように、インサート本体がセラ
ミックスからなる本体部とボルト挿入孔を形成する筒部
とにより形成したものがある。しかし、上記公報に示さ
れたものは、コンクリート打設時に予めインサート本体
を埋設しておくものであり、既設のコンクリート構造物
などにインサート本体を埋設し、各種部材の取り付けな
どを可能にしたいという要望には応えることができなか
った。
２号公報に示されているように、インサート本体がセラ
ミックスからなる本体部とボルト挿入孔を形成する筒部
とにより形成したものがある。しかし、上記公報に示さ
れたものは、コンクリート打設時に予めインサート本体
を埋設しておくものであり、既設のコンクリート構造物
などにインサート本体を埋設し、各種部材の取り付けな
どを可能にしたいという要望には応えることができなか
った。
【０００５】この発明は上記のような課題を解決するた
めになされたものであり、既存のコンクリート構造物等
にインサート要素体を埋設し、各種部材の取り付けを可
能にした防食インサート装置及びその形成方法を得るこ
とを目的とする。
めになされたものであり、既存のコンクリート構造物等
にインサート要素体を埋設し、各種部材の取り付けを可
能にした防食インサート装置及びその形成方法を得るこ
とを目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項１によ
る防食インサート装置は、固定用穴を有し、構成物に設
けた穴に充填固定剤を介して埋設されたインサート要素
体と、充填固定剤にその表面から上記固定用穴まで設け
られた挿通穴と、この挿通穴を挿通して上記固定用穴に
係合される固定具を設けたものである。
る防食インサート装置は、固定用穴を有し、構成物に設
けた穴に充填固定剤を介して埋設されたインサート要素
体と、充填固定剤にその表面から上記固定用穴まで設け
られた挿通穴と、この挿通穴を挿通して上記固定用穴に
係合される固定具を設けたものである。
【０００７】又、請求項２による防食インサート装置
は、インサート要素体をセラミックスにより形成したも
のである。
は、インサート要素体をセラミックスにより形成したも
のである。
【０００８】請求項３による防食インサート装置の形成
方法は、固定具と係合する固定用穴を有するインサート
要素体の固定用穴部分にガイド棒の先端を係合し、この
ガイド棒を構成物に設けた穴にインサート要素体を先端
にして挿入し、この構成物の穴内の空間に充填固定剤を
充填し、充填固定剤の固化後ガイド棒を除去して充填固
定剤の表面からインサート要素体の固定用穴まで固定具
挿通穴を形成するものである。
方法は、固定具と係合する固定用穴を有するインサート
要素体の固定用穴部分にガイド棒の先端を係合し、この
ガイド棒を構成物に設けた穴にインサート要素体を先端
にして挿入し、この構成物の穴内の空間に充填固定剤を
充填し、充填固定剤の固化後ガイド棒を除去して充填固
定剤の表面からインサート要素体の固定用穴まで固定具
挿通穴を形成するものである。
【０００９】請求項４による防食インサート装置の形成
方法は、ガイド棒に構成物の穴の周辺部と係合する鍔部
を設けたものである。
方法は、ガイド棒に構成物の穴の周辺部と係合する鍔部
を設けたものである。
【００１０】請求項５による防食インサート装置の形成
方法は、ガイド棒に構成物の穴と嵌合する嵌合部を設け
たものである。
方法は、ガイド棒に構成物の穴と嵌合する嵌合部を設け
たものである。
【００１１】
【発明の実施の形態】実施形態１ 以下、この発明の実施の形態を図面とともに説明する。
図２（ａ）〜（ｃ）は実施形態１による防食インサート
装置の形成方法の説明図であり、図２（ａ）において１
はインサート要素体である。インサート要素体１はセラ
ミックスからなり、中心には各種部材を取り付けあるい
は接続するための固定具（例えばボルト、図示せず）と
係合（螺合）する固定用穴（ねじ穴）１ａが設けられて
いる。２は先端部に係合部（ねじ部）２ａが形成される
とともに根元寄り部分に鍔部２ｂが形成された鉄からな
るガイド棒であり、ガイド棒２の係合部２ａをインサー
ト要素体１の固定用穴１ａにインサート要素体１の小径
部の方から係合する。又、鍔部２ｂには充填固定剤注入
口２ｃ及び排気口２ｄが設けられている。
図２（ａ）〜（ｃ）は実施形態１による防食インサート
装置の形成方法の説明図であり、図２（ａ）において１
はインサート要素体である。インサート要素体１はセラ
ミックスからなり、中心には各種部材を取り付けあるい
は接続するための固定具（例えばボルト、図示せず）と
係合（螺合）する固定用穴（ねじ穴）１ａが設けられて
いる。２は先端部に係合部（ねじ部）２ａが形成される
とともに根元寄り部分に鍔部２ｂが形成された鉄からな
るガイド棒であり、ガイド棒２の係合部２ａをインサー
ト要素体１の固定用穴１ａにインサート要素体１の小径
部の方から係合する。又、鍔部２ｂには充填固定剤注入
口２ｃ及び排気口２ｄが設けられている。
【００１２】次に、図２（ｂ）に示すように、コンクリ
ート構造物３に設けた穴３ａにガイド棒２をインサート
要素体１を先端にして挿入する。このとき、鍔部２ｂは
コンクリート構造物３の穴３ａの周辺部と係合し、イン
サート要素体１の位置決めのためのストッパの役目をす
る。なお、ガイド棒２の表面にはシリコン系などの離型
剤を十分に塗布しておく。次に、エポキシ樹脂などの充
填固定剤４を注入口２ｃから注入し、穴３ａ内の空間に
充填する。
ート構造物３に設けた穴３ａにガイド棒２をインサート
要素体１を先端にして挿入する。このとき、鍔部２ｂは
コンクリート構造物３の穴３ａの周辺部と係合し、イン
サート要素体１の位置決めのためのストッパの役目をす
る。なお、ガイド棒２の表面にはシリコン系などの離型
剤を十分に塗布しておく。次に、エポキシ樹脂などの充
填固定剤４を注入口２ｃから注入し、穴３ａ内の空間に
充填する。
【００１３】次に、図２（ｃ）に示すように、充填固定
剤４の固化後、ガイド棒２を回転させてインサート要素
体１及び充填固定剤４から抜き取る。この結果充填固定
剤４に生じた挿通穴４ａに図１に示すように固定具（ボ
ルト）５を挿通し、その係合部（ねじ部）５ａをインサ
ート要素体１の固定用穴１ａに係合することにより各種
部材を取り付けあるいは接続する。
剤４の固化後、ガイド棒２を回転させてインサート要素
体１及び充填固定剤４から抜き取る。この結果充填固定
剤４に生じた挿通穴４ａに図１に示すように固定具（ボ
ルト）５を挿通し、その係合部（ねじ部）５ａをインサ
ート要素体１の固定用穴１ａに係合することにより各種
部材を取り付けあるいは接続する。
【００１４】実施形態１においては、コンクリート構造
物３の穴３ａにガイド棒２の先端に係合したインサート
要素体１を挿入し、穴３ａ内の空間に充填固定剤４を充
填、固化した後、ガイド棒２を除去することによりコン
クリート構造物３内にインサート要素体１を埋設してお
り、既存のコンクリート構造物３に新たにインサート要
素体１を埋設し、各種部材の取り付けなどを可能とする
ことができる。又、インサート要素体１をセラミックス
により形成したので、インサート要素体１は強度が高い
ものとなるため、引き抜き強度や固定用穴１ａのせん断
強度も高くなり、各種部材の取り付けの信頼性が向上す
る。又、インサート要素体１の固定を充填固定剤４のみ
により行っており、安価で軽量化を図ることができ、し
かも充填固定剤４をエポキシ樹脂などコンクリートより
高い強度のものにより形成しているので、取り付け強度
に対する信頼性が高い。さらに、ガイド棒２に鍔部２ｂ
を設けたので、穴３ａ内におけるインサート要素体１の
位置決めを容易に行うことができる。
物３の穴３ａにガイド棒２の先端に係合したインサート
要素体１を挿入し、穴３ａ内の空間に充填固定剤４を充
填、固化した後、ガイド棒２を除去することによりコン
クリート構造物３内にインサート要素体１を埋設してお
り、既存のコンクリート構造物３に新たにインサート要
素体１を埋設し、各種部材の取り付けなどを可能とする
ことができる。又、インサート要素体１をセラミックス
により形成したので、インサート要素体１は強度が高い
ものとなるため、引き抜き強度や固定用穴１ａのせん断
強度も高くなり、各種部材の取り付けの信頼性が向上す
る。又、インサート要素体１の固定を充填固定剤４のみ
により行っており、安価で軽量化を図ることができ、し
かも充填固定剤４をエポキシ樹脂などコンクリートより
高い強度のものにより形成しているので、取り付け強度
に対する信頼性が高い。さらに、ガイド棒２に鍔部２ｂ
を設けたので、穴３ａ内におけるインサート要素体１の
位置決めを容易に行うことができる。
【００１５】なお、固定用穴１ａとしてねじ穴の例を示
したが、嵌合穴でもよい。又、固定具５としてボルトを
示したが、単なる棒状のものであってもよく、この場合
には固定具５を嵌合穴に嵌合することになる。又、充填
固定剤４としてはエポキシ樹脂のような接着剤の他にモ
ルタル等を用いてもよい。ガイド棒２の係合部２ａもね
じ部の他に棒状であってもよい。又、インサート要素体
１の形状は樽形状、球形状、円錐形状、円盤形状、多角
形状など適用条件に応じて設定する。又、インサート要
素体１は充填固定剤４を介してコンクリート構造物３の
穴３ａ内に埋設されているので、セラミックスでなくて
も腐食は発生はせず、金属や樹脂によって形成しても良
い。さらに、構造物３は必ずしもコンクリート製でなく
てもよく、各種構成物（ビル、高速道路、橋桁、地下構
造物、電柱などのコンクリート構造物の他に、岸壁、石
壁などの石材構造物、その他各種建材からなる構造物な
ど）でもよい。又、インサート装置の施工箇所は床面、
下面、側壁、天井面などいずれの方向でもよい。
したが、嵌合穴でもよい。又、固定具５としてボルトを
示したが、単なる棒状のものであってもよく、この場合
には固定具５を嵌合穴に嵌合することになる。又、充填
固定剤４としてはエポキシ樹脂のような接着剤の他にモ
ルタル等を用いてもよい。ガイド棒２の係合部２ａもね
じ部の他に棒状であってもよい。又、インサート要素体
１の形状は樽形状、球形状、円錐形状、円盤形状、多角
形状など適用条件に応じて設定する。又、インサート要
素体１は充填固定剤４を介してコンクリート構造物３の
穴３ａ内に埋設されているので、セラミックスでなくて
も腐食は発生はせず、金属や樹脂によって形成しても良
い。さらに、構造物３は必ずしもコンクリート製でなく
てもよく、各種構成物（ビル、高速道路、橋桁、地下構
造物、電柱などのコンクリート構造物の他に、岸壁、石
壁などの石材構造物、その他各種建材からなる構造物な
ど）でもよい。又、インサート装置の施工箇所は床面、
下面、側壁、天井面などいずれの方向でもよい。
【００１６】実施形態２ 図３は実施形態２による防食インサート装置の形成方法
の説明図であり、６はセラミックスからなるインサート
要素体である。インサート要素体６の中心には固定具５
と係合（螺合）する固定用穴（ねじ穴）６ａが設けられ
ている。又、固定用穴６ａの一端には嵌合穴６ｂが設け
られている。７は根元寄り部分に鍔部７ａが形成され、
鍔部７ａに充填固定剤注入口７ｂ及び排気口７ｃが形成
された鉄製のガイド棒であり、ガイド棒７の先端をイン
サート要素体６の嵌合穴６ｂに嵌合固定し、コンクリー
ト構造物３の穴３ａに挿入する。その後の手順は実施形
態１と同様であり、効果も同様である。
の説明図であり、６はセラミックスからなるインサート
要素体である。インサート要素体６の中心には固定具５
と係合（螺合）する固定用穴（ねじ穴）６ａが設けられ
ている。又、固定用穴６ａの一端には嵌合穴６ｂが設け
られている。７は根元寄り部分に鍔部７ａが形成され、
鍔部７ａに充填固定剤注入口７ｂ及び排気口７ｃが形成
された鉄製のガイド棒であり、ガイド棒７の先端をイン
サート要素体６の嵌合穴６ｂに嵌合固定し、コンクリー
ト構造物３の穴３ａに挿入する。その後の手順は実施形
態１と同様であり、効果も同様である。
【００１７】なお、固定用穴６ａとしてねじ穴の例を示
したが、嵌合穴でもよい。又、インサート要素体６の形
状や材質は実施形態１と同様に種々設定される。
したが、嵌合穴でもよい。又、インサート要素体６の形
状や材質は実施形態１と同様に種々設定される。
【００１８】実施形態３ 図４は実施形態３による防食インサート装置の形成方法
の説明図を示し、８は先端にインサート要素体１の固定
用穴１ａと係合（螺合）する係合部（ねじ部）８ａを有
するとともに、根元寄りに鍔部８ｂを有する鉄製のガイ
ド棒であり、鍔部８ｂの先端寄りに隣接して同じく鍔状
の段部８ｃを有しており、段部８ｃは穴３ａと嵌合す
る。又、鍔部８ｂ及び段部８ｃに貫通して充填固定剤注
入口８ｄ及び排気口８ｅが設けられている。
の説明図を示し、８は先端にインサート要素体１の固定
用穴１ａと係合（螺合）する係合部（ねじ部）８ａを有
するとともに、根元寄りに鍔部８ｂを有する鉄製のガイ
ド棒であり、鍔部８ｂの先端寄りに隣接して同じく鍔状
の段部８ｃを有しており、段部８ｃは穴３ａと嵌合す
る。又、鍔部８ｂ及び段部８ｃに貫通して充填固定剤注
入口８ｄ及び排気口８ｅが設けられている。
【００１９】実施形態３においては、段部８ｃが穴３ａ
と嵌合しており、充填固定剤４の注入に際しては鍔部８
ｂがインサート要素体１の軸方向の位置決めをし、段部
８ｃが径方向の位置決めをする。又、コンクリート構造
物３の側面や天井面に穴３ａを設けた場合には、穴３ａ
内に挿入したインサート要素体１及びガイド棒８が落下
する恐れがあるが、段部８ｃを穴３ａに嵌合固定するこ
とにより落下を防止することができる。又、鍔部８ｂ及
び段部８ｃは注入した充填固定剤４の漏出を防止するこ
とができる。他の手順及び効果は実施形態１と同様であ
る。
と嵌合しており、充填固定剤４の注入に際しては鍔部８
ｂがインサート要素体１の軸方向の位置決めをし、段部
８ｃが径方向の位置決めをする。又、コンクリート構造
物３の側面や天井面に穴３ａを設けた場合には、穴３ａ
内に挿入したインサート要素体１及びガイド棒８が落下
する恐れがあるが、段部８ｃを穴３ａに嵌合固定するこ
とにより落下を防止することができる。又、鍔部８ｂ及
び段部８ｃは注入した充填固定剤４の漏出を防止するこ
とができる。他の手順及び効果は実施形態１と同様であ
る。
【００２０】実施形態４ 図５は実施形態４による防食インサート装置の形成方法
の説明図であり、実施形態３におけるガイド棒８の段部
８ｃと穴３ａとの間に隙間を設け、段部８ｃの外周に穴
３ａと嵌合するばね性を有する嵌合体８ｆを設けたもの
である。手順及び効果は実施形態３と同様である。
の説明図であり、実施形態３におけるガイド棒８の段部
８ｃと穴３ａとの間に隙間を設け、段部８ｃの外周に穴
３ａと嵌合するばね性を有する嵌合体８ｆを設けたもの
である。手順及び効果は実施形態３と同様である。
【００２１】実施形態５ 図６は実施形態５による防食インサート装置の形成方法
の説明図であり、実施形態４におけるガイド棒８の嵌合
体８ｆの代わりに、鍔部８ｂの下面に穴３ａと嵌合する
円環状の嵌合部８ｇを設けたものである。嵌合部８ｇは
等間隔で縦方向のスリットが設けられて弾性を有してお
り、実施形態４と同様の効果を有する。
の説明図であり、実施形態４におけるガイド棒８の嵌合
体８ｆの代わりに、鍔部８ｂの下面に穴３ａと嵌合する
円環状の嵌合部８ｇを設けたものである。嵌合部８ｇは
等間隔で縦方向のスリットが設けられて弾性を有してお
り、実施形態４と同様の効果を有する。
【００２２】なお、上記各実施形態においては、ガイド
棒２，７，８を鉄製としたが、ポリエチレン製としても
良く、この場合にはガイド棒２，７，８の取り外しは比
較的容易に行えるので表面への離型剤の塗布は不要とな
る。
棒２，７，８を鉄製としたが、ポリエチレン製としても
良く、この場合にはガイド棒２，７，８の取り外しは比
較的容易に行えるので表面への離型剤の塗布は不要とな
る。
【００２３】
【発明の効果】以上のようにこの発明の請求項１によれ
ば、構成物に設けた穴に充填固定剤によりインサート要
素体を埋設すると共に、充填固定剤にその表面からイン
サート要素体の固定用穴までの挿通穴を設け、この挿通
穴を挿通した固定具をインサート要素体の固定用穴に係
合しており、既存の構成物に新たな穴をあけてインサー
ト要素体を埋設し、各種部材の取り付けなどを可能とす
ることができるとともに、腐食の発生を防止することが
できる。又、インサート要素体の固定を充填固定剤のみ
により行っており、軽量安価であるとともに、取り付け
強度が高くなる。
ば、構成物に設けた穴に充填固定剤によりインサート要
素体を埋設すると共に、充填固定剤にその表面からイン
サート要素体の固定用穴までの挿通穴を設け、この挿通
穴を挿通した固定具をインサート要素体の固定用穴に係
合しており、既存の構成物に新たな穴をあけてインサー
ト要素体を埋設し、各種部材の取り付けなどを可能とす
ることができるとともに、腐食の発生を防止することが
できる。又、インサート要素体の固定を充填固定剤のみ
により行っており、軽量安価であるとともに、取り付け
強度が高くなる。
【００２４】請求項２によれば、インサート要素体を強
度が高いセラミックスにより形成しており、インサート
要素体の取り付け強度が高くなる。
度が高いセラミックスにより形成しており、インサート
要素体の取り付け強度が高くなる。
【００２５】請求項３によれば、インサート要素体の固
定用穴にガイド棒の先端を係合し、このガイド棒を構成
物の穴にインサート要素体を先端にして挿入し、この穴
内に充填固定剤を充填固化した後ガイド棒を除去し、こ
の際充填固定剤に生じた挿通穴に固定具を挿入してイン
サート要素体の固定用穴に係合するようにしており、請
求項１と同様な効果を有する。
定用穴にガイド棒の先端を係合し、このガイド棒を構成
物の穴にインサート要素体を先端にして挿入し、この穴
内に充填固定剤を充填固化した後ガイド棒を除去し、こ
の際充填固定剤に生じた挿通穴に固定具を挿入してイン
サート要素体の固定用穴に係合するようにしており、請
求項１と同様な効果を有する。
【００２６】請求項４によれば、ガイド棒に鍔部を設け
たので、構成物の穴にガイド棒を挿入する際にインサー
ト要素体の位置決めを行うことができ、また構成物の側
面や下面に穴を設けた場合には充填固定剤の漏出を防止
することができる。
たので、構成物の穴にガイド棒を挿入する際にインサー
ト要素体の位置決めを行うことができ、また構成物の側
面や下面に穴を設けた場合には充填固定剤の漏出を防止
することができる。
【００２７】請求項５によれば、ガイド棒に構成物の穴
と嵌合する嵌合部を設けており、インサート要素体の位
置決めに役立つとともに、構成物の側面や下面に穴を設
けた場合にはこの穴に挿入したガイド棒及びインサート
要素体の落下の防止、及び充填固定剤の漏出の防止を行
うことができる。
と嵌合する嵌合部を設けており、インサート要素体の位
置決めに役立つとともに、構成物の側面や下面に穴を設
けた場合にはこの穴に挿入したガイド棒及びインサート
要素体の落下の防止、及び充填固定剤の漏出の防止を行
うことができる。
【図１】この発明の実施形態１による防食インサート装
置の縦断正面図である。
置の縦断正面図である。
【図２】実施形態１による防食インサート装置の形成方
法の説明図である。
法の説明図である。
【図３】実施形態２による防食インサート装置の形成方
法を示す説明図である。
法を示す説明図である。
【図４】実施形態３による防食インサート装置の形成方
法の説明図である。
法の説明図である。
【図５】実施形態４による防食インサート装置の形成方
法の説明図である。
法の説明図である。
【図６】実施形態５による防食インサート装置の形成方
法の説明図である。
法の説明図である。
１，６…インサート要素体 １ａ，６ａ…固定用穴 ２，７，８…ガイド棒 ２ａ，８ａ…係合部 ２ｂ，７ａ，８ｂ…鍔部 ３…コンクリート構造物 ３ａ…穴 ４…充填固定剤 ４ａ…挿通孔 ５…固定具 ５ａ…係合部 ６ｃ…嵌合穴 ８ｃ…段部 ８ｆ…嵌合体 ８ｇ…嵌合部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 荻田 清文 東京都品川区大崎２丁目１番17号 株式 会社明電舎内 (72)発明者 近藤 二郎 東京都新宿区荒木町13番地の４ 住建コ ンクリート工業株式会社内 (72)発明者 岩波 恒夫 東京都千代田区三番町24番14ＹＳ三番町 ビル４Ｆ岩波コンサルティング株式会社 内 (72)発明者 増尾 正次郎 神奈川県綾瀬市吉岡東１丁目11番27号 株式会社フォワード内 (56)参考文献 特開 平２−122802（ＪＰ，Ａ) 実開 昭50−64124（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭48−91352（ＪＰ，Ｕ) (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) E04B 1/41 503
Claims (5)
- 【請求項１】 固定用穴を有し、構成物に設けた穴に充
填固定剤を介して埋設されたインサート要素体と、充填
固定剤にその表面から上記固定用穴まで設けられた挿通
穴と、この挿通穴を挿通して上記固定用穴に係合される
固定具を備えたことを特徴とする防食インサート装置。 - 【請求項２】 インサート要素体をセラミックスにより
形成したことを特徴とする請求項１記載の防食インサー
ト装置。 - 【請求項３】 構成物内に埋設されるインサート要素体
と、このインサート要素体に一端が挿入されて係合され
る固定具からなるインサート装置の形成方法において、
上記固定具と係合する固定用穴を有するインサート要素
体の固定用穴部分にガイド棒の先端を係合し、このガイ
ド棒を構成物に設けた穴にインサート要素体を先端にし
て挿入し、この構成物の穴内の空間に充填固定剤を充填
し、充填固定剤の固化後ガイド棒を除去して充填固定剤
の表面からインサート要素体の固定用穴まで固定具挿通
穴を形成することを特徴とする防食インサート装置の形
成方法。 - 【請求項４】 ガイド棒に構成物の穴の周辺部と係合す
る鍔部を設けたことを特徴とする請求項３記載の防食イ
ンサート装置の形成方法。 - 【請求項５】 ガイド棒に構成物の穴と嵌合する嵌合部
を設けたことを特徴とする請求項３又は４記載の防食イ
ンサート装置の形成方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8027475A JP3058823B2 (ja) | 1996-02-15 | 1996-02-15 | 防食インサート装置及びその形成方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8027475A JP3058823B2 (ja) | 1996-02-15 | 1996-02-15 | 防食インサート装置及びその形成方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09217428A JPH09217428A (ja) | 1997-08-19 |
| JP3058823B2 true JP3058823B2 (ja) | 2000-07-04 |
Family
ID=12222150
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8027475A Expired - Fee Related JP3058823B2 (ja) | 1996-02-15 | 1996-02-15 | 防食インサート装置及びその形成方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3058823B2 (ja) |
-
1996
- 1996-02-15 JP JP8027475A patent/JP3058823B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH09217428A (ja) | 1997-08-19 |
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