JP2023054727A - あと施工アンカー用アンカー保持器、及びこれを用いたあと施工アンカー用アンカーの打設方法 - Google Patents

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Hiroshi Taniguchi
昭二 迫田
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Abstract

【課題】時間の経過や振動、衝撃などを受けても保持力を確保することができ、また、簡易な構造によって軽量化、コンパクト化を図りつつ、固定作業の取り扱い性に優れた保持器を提供する。【解決手段】構造体に挿入されたアンカーの軸周りを囲って下穴内のアンカー側面に接触係止する、複数基の係止体(1、1´)から構成される。各係止体(1、1´)は、穴縁(He)から下穴(H)内に突入する突入部(11)と、構造体表面(CF)に接地する接地部(10t)と、下穴外のアンカー側面に圧接する反力付与部(2)とを具備する。各係止体(1、1´)を接地させ、穴縁(He)から下穴内のアンカー側面に突入部(11)先端を圧接して接触させた状態とし、反力付与部による圧接反力を増強させることで、アンカー寄り方向への係止モーメントを付与する。【選択図】図4

Description

コンクリート等の構成材の表面に下穴を形成し、グラウト(セメント又は乾燥固化式の樹脂剤の両概念を含む)を注入して下穴内にアンカーを打設して固定する、あと施工アンカー工事に関し、打設直後であってグラウト(セメント)の固化前のアンカーを保持して、アンカーの不要な脱落や打設角度の不要な可変を防ぐための保持器に関する。特に、天井面、壁面、又は傾斜面といった、アンカーが脱落しやすい状況のあと施工アンカーに用いるアンカー保持器に関する。
コンクリート等の各種構造体の補強や強度確保、或いは構造体表面への定着物や設置体の取付け等において、既存の或いは施工途中の構造体の表面にアンカー(鉄筋、全ネジボルト、鋼製の長尺体、アンカーテンドン、打ち込みアンカーなど)を打ち込んで固定させる、あと施工アンカー工事が必要となる場合がある。この後施工アンカー工事においては、一般的に、構造体に予め下穴を穿設形成しておき、半液化状態のグラウト(固化剤、接着剤、コンクリート、モルタル配合剤)を下穴内に注入した後に下穴にアンカーを挿入して(図3、図4)、この状態を静置することでグラウトを経時固化させて、アンカーを埋設設置する。
ところがアンカー打設直後のグラウト固化前の状態は不安定なため、グラウトが固化する前に、挿入したアンカーがその自重や僅かな外力によって、下穴内で偏ったり傾いたりする場合や、下穴から脱落したりする場合がある。また衝撃、振動等を受けた場合でも、容易に下穴内で偏移や傾動し、或いは下穴から脱落してしまう。特に、天井面や壁面にアンカーを埋設固定する際は、重力によってアンカー方向(下穴中心かつ穴底方向)と異なる力が加わり続けるため、アンカー打設直後の状態を保つことが困難であった。
また、アンカー下穴は、アンカーのスムーズ挿入とグラウト注入のために、アンカーよりも一回り大きい径で穿設形成するところ、埋設設置したアンカーがアンカー下穴からズレたり傾きがあったりする状態だと、アンカー設置精度に欠けることとなり、その後の工事に影響したり、必要なアンカー強度を保てない場合がある。
上記に関連して従来、アンカーをコンクリート版に固定する方法とこれに使用する固定具として、特許文献1に記載の発明が開示される。これは、異形棒鋼の外周面長手方向に固定具の一側面を沿わせて配設し、凹部を異形棒鋼の節に嵌合し、さらにスリットに番線を通して、固定具を異形棒鋼の外周面所定位置に固定する方法である。固定具を固定する際は、異形棒鋼を貫通孔の上端開口より挿通し、固定具のテーパ状の他側面を上端開口に当接させる(特許文献1 図1参照)。そして、貫通孔の下端開口から突出した異形棒鋼先端にスペーサとワッシャとを挿通し、おねじに固定ナットを螺着する。空隙より貫通孔内の空間部に充填材を注入してこれを固化する、とされる。
特開2009-203716号公報
しかしながら、前記従来の固定方法や固定具は、楔型、すなわち軸断面にて先窄みした略三角形断面形状からなるため、長時間の経過や振動、衝撃などの外力を受けることによって、構造物から抜け出る方向へのズレや傾きが生じ、或いは脱落してしまうなど、保持力を確保できない場合があった。
また、ズレや脱落を防止するために、コンクリートへの定着手段や係止手段を付加したり、或いは、脱落等を検知する検知装置を付加したりすることも考えられるが、複雑な構造となるほど固定作業に手間がかかり、或いは重量や体積が嵩むなど、取扱い性に欠けるものとなってしまう。
そこで本発明は、長時間の経過や振動、衝撃などを受けても保持力を確保することができ、また、簡易な構造によって軽量化、コンパクト化を図りつつ、固定作業の取り扱い性に優れた保持器を提供することを課題とする。
本発明のあと施工アンカー用アンカー保持器は、下記の各手段を講じている。なお、構成名称に続けて記載する数字又はアルファベットの文字列は、実施例として示す各図における符号を参酌するための便宜上の符号であり、構成の名称又は構成の概念を限定するものではない。
本発明のアンカー保持器は、少なくとも以下〔1〕~〔6〕の特徴を有する。また、本発明のアンカー設置方法は、少なくとも以下〔7〕の特徴を有する。
〔1〕本発明のアンカー保持器は、
構造体Cの表面CFに穿穴形成して固化剤Gを注入した下穴H内に、あと施工アンカーのアンカーRA(の下半部)を部分挿入し(、上半部を地表へ突出させ)た挿入状態において、アンカーの周りに設置することで、前記アンカーRAの挿入状態を保持する、あと施工アンカー設置用のアンカー保持器であって、
挿入状態のアンカーの軸周りの複数個所において、下穴内のアンカー側面に接触係止する、複数基の係止体1、1´、から構成され、
各係止体1、1´は、
下穴Hの穴縁Heから下穴H内に突入する突入部11と、
(下穴の穴縁の周りの)構造体表面CFに接地する接地部10t(10)と、
下穴外のアンカー側面に圧接して側方又は斜め側方からの圧接反力を付与する反力付与部2と、を少なくとも具備してなり、
各係止体を、
穴縁又はその周囲にて接地部を接地させると共に、
穴縁Heから下穴内のアンカー側面に突入部11先端を圧接して接触させることで、
複数の係止体1、1´を1本のアンカーRの軸周りへ配置した第一組込み状態とし、
この第一組込み状態から、
複数の係止体のうち一つ以上の特定の係止体の反力付与部2による圧接反力を増強させることで、
前記特定の係止体の突入部11が、当該特定の係止体の接地部10tを支点とした(正面視又は側面視にて)アンカー寄り方向への係止モーメントを付与した第二組込み状態とし、
この第二組込み状態を保持して設置することを特徴とする。
各係止体がアンカーの周囲を囲うように配置し、各係止体の反力付与部2による圧接反力を増強させることで、アンカーの周囲の各位置から、アンカー軸方向への係止モーメントを付与した第二組込み状態とすることができる。また、係止体は構造体表面への接地部に接地したまま係止モーメントを付与した状態となっており、容易に脱落したり位置ズレしたりすることがない。
なお、上記構成は係止体の本体形状、反力付与部や突入部の数、複数の係止体同士の組合せによるアンカーの囲い込み状態を限定するものでもない。係止体の各構成や全体構成は、様々な形状や構造の組合せを採用し得る。
(正面視方向)
なお実施例では、構造体を天井方向とし、構造体の表面を略水平方向としたときの、構造体の厚さ(深さ)方向と直交する断面方向(図4~図9の面視方向)であって、係止体の板面と対向する方向を正面視方向としている。
〔2〕
前記第二組込み状態は、
2基、3基又は4基の係止体を、アンカーの軸周方向へ配置し、
これら各係止体それぞれの突入部11が、下穴内のアンカー側面であって軸周方向の各接触点から、(底面視にて)アンカー軸芯へ向かう中心方向(アンカー軸芯へ向かう一点集中方向)の係止モーメントを付与した状態にあることを特徴とする。
(底面視方向)
なお実施例では、構造体の表面に対面したときの、構造体表面の法線方向(図4~図9の、向かって下方から鉛直上方をみた方向)を底面視方向としている。
実施例では2基の係止体を軸周り180度間隔に対向配置し、各係止体の中央先部に1つずつ突設した突入部11によって、2基の係止体それぞれによる合計2つの係止モーメントを、軸周り180度間隔の(例えば底面視にて)互いに対向する位置から互いに対向する方向に付与している。
〔3〕
いずれか一つ以上の係止体の前記反力付与部2は、各係止体の側方へ突出して、アンカーに接触する複数の圧接先端を有することを特徴とする。
〔4〕
前記反力付与部は、係止体の側面の一方向へ突設させた、一又は複数本の側方突設体からなり、係止体の側面からの側方突出量を可変させて保持することで、前記接触反力を増強させることを特徴とする。
複数の係止体のうち一つ以上の係止体について、反力付与部たる側方突設体の側方突出量を可変させて反力増強させた状態にすることで、側方突出量を可変させていない残りの係止体についても係止モーメントを生じさせ、結果として、アンカー周りの複数の係止モーメントを確実に付与することができる。
後述する実施例の反力付与部2は、一つの係止体から2つずつ、互いに平行に貫通接続したボルト体からなる。一つの係止体に平行貫通した複数のボルト体をそれぞれ螺進させることで複数点での反力増強が可能となっている。
反力付与部2は複数の平行なボルト体の他、バネ等の弾性体を周囲に巻いた弾性ボルト体でもよいし、バネ体でもよい。また、棒状体ではなく板状体でもよい。
〔5〕
前記いずれか記載のアンカー保持器は、上述した構成に加えてさらに、
複数の係止体同士を連結させる連結具(保持バンド)を有し、連結具によって前記第二組込み状態を保持して設置することを特徴とする。
連結具は各係止体同士をつなぐ連結器でもよいし、まとめて包む保持バンドでもよい。実施例では本体10から延伸する把持棒13同士をまとめて包む、周締結式の保持バンドからなる(図6、図7)。
〔6〕
前記係止体1は先端面の一辺を接地部10tとした、板状又は箱状の本体10と、
本体10の先端面から縦長山型の先尖形状で突設された突出部11と、
本体の側面(板側面又は箱側面)の複数箇所から側方突設された棒体(ボルト体21,22,23)からなる反力付与部2と、を具備してなり、
アンカーの軸周りに等間隔に設置した2基の係止体を、それぞれアンカーRの下穴内の側部、下穴外の側部の2点で接して設置した第一設置状態から、
各係止体の(ボルト螺進によって)反力付与部2の棒体の側方突設量を増変させ、この増変した状態を維持することで、
アンカーの軸芯に対し、第一設置状態よりも傾斜して設置された第二設置状態に変移し得ることを特徴とする。
実施例では、板状の本体10の先端辺を接地部10tとし、板状の本体10の先端辺の中央から突入部を1か所以上突出形成してなる。
本発明のアンカーの固定方法は、
構成材の表面に形成した下穴内に、固化剤(グラウト、接着剤、又はセメント、モルタル)を注入する固化剤注入ステップと、
固化剤を注入した下穴の中央にアンカー(異形鉄筋その他の鉄筋、全ネジボルト、アンカーボルトを含む)を挿入して、アンカーの頭部が地表突出した挿入状態とするアンカー挿入ステップと、
挿入したアンカーの軸芯を中心とした周囲の複数個所から、係止具1の突入部11を突入させ、突入部11の先端を、下穴内のアンカーの側部に接触させる係止具突入ステップと、
係止具1の側面の一部を下穴周縁又は下穴周囲の構造体表面に接地させ、複数の係止具1によってアンカーをアンカー軸周りに等間隔に囲った第一組込み状態とする第一組込みステップと、
各係止具1の地表側の側部からアンカー側の内方側部へ反力部材2を突出させ、反力部材2の先端がアンカーの地表突出部分の側部を圧接した状態とし、
複数の係止具1を、アンカーとアンカー周囲の下穴との間に等間隔に介設させた第二組込み状態とする第二組込みステップと、
を順に具備してなる、アンカー設置方法であって、
第二組込みステップによって、各係止具1の反力部材が地表側(下穴外)のアンカー側面の複数個所に所定以上の圧接力で圧接すると共に、各係止具1の突入部の先端が、下穴内のアンカー側面に接して、前記圧接力に基づく所定のモーメントを付与した状態を維持することを特徴とする。
本発明は、アンカーを複数の係止体で囲い、各係止体を、アンカーの地表突出部へ反力を付与した状態にすることで、アンカーの下穴内での保持モーメントを生じさせる。これにより、長時間の経過や振動、衝撃などを受けても保持力を確保することができ、また、簡易な構造によって軽量化、コンパクト化を図りつつ、固定作業の取り扱い性に優れた保持器を提供するものとなった。
本発明の実施例1のアンカー保持器の係止体の一対構成を示す斜視図。 実施例1の1つのアンカー保持器の正面図(a)、底面図(b)、平面図(c)、右側面図(d)、及びA-A線断面図(e)。 実施例1のアンカー保持器の設置に必要な部品構成を示す、斜視分解説明図。 実施例1のアンカー保持器の設置前状態(初期状態)例を示す、正面図(af)及び側面図(as)。 実施例1のアンカー保持器の第一組込み状態(第一状態)例を示す、正面図(bf)及び側面図(bs)。 実施例1のアンカー保持器の第二組込み状態(第二状態)例を示す、正面図(cf)及び側面図(cs) 実施例1のアンカー保持器の第二組込み保持状態(第三状態)例を示す、正面図(df)及び側面図(ds) 固化剤が固化した後の、実施例1のアンカー保持器の取り外し状態(第四状態)例を示す、側面視説明図。 固化剤が固化した後の、実施例1のアンカー保持器の取り外し完了状態(第五状態)例を示す、側面視説明図。 実施例2のアンカー保持器の設置に必要な部品構成を示す、斜視分解説明図。 本発明の実施例3のアンカー保持器の係止体の一対構成を示す斜視図。 実施例3の1つのアンカー保持器の正面図(a)、底面図(b)、平面図(c)、右側面図(d)、及びA-A線断面図(e)。 実施例3のアンカー保持器の第一組込み状態(第一状態)例を示す、正面図(bf)及び側面図(bs)
以下、発明を実施するための形態例について実施例として示す各図とともに説明する。
コンクリート等の各種構造体の補強や強度確保、或いは構造体表面への定着物の取付け等において、既存の或いは施工途中の構造体の表面にアンカー(鉄筋、全ネジボルト、鋼製の長尺体、アンカーテンドン、打ち込みアンカーなど)を打ち込んで固定させる、あと施工アンカー工事が必要となる場合がある。
本発明は、このあと施工アンカー工事において使用する、アンカーを保持するためのアンカー保持器である。具体的には、構造体に予め形成した下穴内に半液体状の固化剤(グラウト)を注入し、アンカーを挿入した後であって、固化剤が完全に固化する前の状態(アンカー挿入状態)において、本発明のアンカー保持具をアンカー回りの下穴とアンカーとの隙間に設置して使用する。
なお、本発明に言う固化剤は、コンクリート等の構造体とアンカーとからなる、異質材同士を繋ぐ半液状・半固形状の経時固化剤を意味する。あと施工アンカー工事では、アンカー埋設用の下穴に注入されて、下穴内に充填された状態のまま経時固化して、アンカーが内部挿入された下穴空間を埋設させる埋設固化剤を意味する。例えばグラウト、接着剤、又はセメント、モルタル又はこれらの配合物を含む。
また、本発明に言うアンカーは、所定の引張強度、曲げ強度、ねじれ強度を有した同一材質の構成材からなり、その一部(頭部)を構造体表面(地表)側へ突出させた状態で、その下半部を構造体や地中に埋設固定されて強度メンバーの役割を果たすアンカー体を意味する。アンカー体の形状として、棒状、筒状、線状、或いは板状の各形状が挙げられる。例えば異形鉄筋、アンカー筋、前記以外の鉄筋の他、全ネジボルト、ロングボルト、アンカーボルト、アンカーテンドン、拡径アンカー、杭型アンカー、その他のアンカーを含む。
下穴は構造体面にドリル等で穿設形成され、この下穴内にアンカーの下半部が穴底近傍まで挿入されることで、本発明のアンカー固定器を使用可能なアンカー挿入状態となる。このアンカー挿入状態ではアンカーの略上半部である頭部が構造体面上に突出する。
ここで、構造体面は、床面や地表面の他、傾斜面、壁面、天井面のいずれも含まれる。天井面や壁面の場合は特にアンカー挿入状態を保ちにくいところ、本発明のアンカー保持器を設置することでアンカーの脱落や挿入位置のズレ、傾き等の発生を抑止することができる。
本発明のアンカー保持器は、基本的に、アンカー挿入状態のアンカー軸周りに略等間隔に囲って設置される、複数基の係止体1、1´、・・・から構成される。
実施例の複数基の係止体は2枚の板状成形体からなり、アンカーの両側面に対向させて設置し、設置後に各係止体の周囲をバンドで包んで連結保持する形態からなる。但し、連結保持せずにそれぞれ設置するものでもよいし、他に、二つ以上の係止体同士を互いに連結可能な構成としてもよいし、予め連結された構成でもよい。例えば各係止体を、分割円筒体それぞれのパーツからなるものとし、この分割円筒体同士を組み合わせることでアンカー筋の周囲を囲って設置する形態としてもよい(図示せず)。
<係止体>
各係止体1、1´は、少なくとも、
本体部10と、
本体部10の先側中央寄りの位置に1つ以上延設された突入部11と、
本体部10の先側近傍の位置に設けられた、構造体表面へ接地するための接地部10t(10)と、
本体部10の側部に1つ以上連結されて側方又は斜め側方へ突出した反力付与部2と、を具備して構成される(図1、図2、図11、図12)。
実施例1の係止体1、1´は上記構成に加えてさらに、本体部の基部側中央寄りの位置から延設された把持棒13と、把持棒13の先端にて太幅可変した把持先端部14と、を具備する。
また、図1、図2は反力付与部2を取り外した状態であって、反力付与部2を取り付けるための内螺子の貫通孔12A,12B,12Cが、本体部10の板面内にて三角形状の頂点位置にそれぞれ配置して設けられる。
本体部10は、実施例では弾性材の矩形の板体からなる。板体の先部辺が接地部となっている。接地部10tは直線状の辺からなり、この辺全体が、下穴の穴縁の周りの構造体表面CF上に接地する。接地部10tは、矩形の板体の左右上角部、すなわち両肩部分に分離して設けられてもよい。
突入部11は、実施例では本体部10の前記上辺の中央から一体的に延設した先部細尖形状の山形板からなる。突入部11が下穴Hの穴縁Heから下穴H内に突入して、その先端11tがアンカーの下穴内の側面に当接して、係止モーメントを付与する。
反力付与部2は、本体部の側部に連結されて側方又は斜め側方へ突出し、この突出した先端が、下穴外のアンカー筋側面に圧接して、アンカー側面に圧接反力を付与する。実施例1の反力付与部は、複数の貫通孔12A,12B,12Cのうちいずれか一つ以上に螺合貫通されたボルト体からなる。
1本のアンカーを囲う係止体のうち、いずれか一つ以上の特定の係止体の反力付与部2は、各係止体の側方へ突出して、アンカーに接触する一又は複数の圧接先端を有していて、少なくとも当該特定の係止体の反力付与部2がアンカーへの側方突出量を可変させて、アンカー側面に圧接する。
実施例では3つの貫通孔のうち二つ以上の貫通孔にそれぞれボルト体からなる反力付与部2を貫通形成し、側方突出した2本以上のボルト体の先端、つまり複数の反力付与先端部が、それぞれアンカー側部の複数個所に圧接してそれぞれ反力付与するものとしている(図3等)。
また実施例では2つの係止体それぞれ、ボルト体からなる反力付与部2を2本ずつ、各係止体の対応する各々の位置に貫通形成し、それぞれのボルト体が、本体部からの側方突出量を可変できるものとしている。
他の実施形態として、この複数の係止体のうちいずれか一つの係止体の反力付与部2だけが側方突出量を可変させるものでもよい。つまり、複数の係止体のうち一つ以上の係止体が反力増強させたものであればよい。実施例では複数の係止体のボルトのうち、選択された任意のボルト体をアンカー軸へ向かって螺進させることで反力増強される。
図3では3つのうち左寄りの貫通孔12Aと、右寄りの貫通孔12Bを選択して、これら各貫通孔12A.12Bへ、互いに異なる長さかつ互いに異なる頭部形状のネジボルト22、21を螺入して、ボルト先部が係止体1の内側面へ貫通突出するように固定する。
実施例の反力付与部2は、2つずつ貫通接続した、互いに平行に側方延伸されたボルト体からなる。
他の反力付与部2の形態として、バネ等の弾性体を周囲に巻いた弾性ボルト体でもよいし、バネ体でもよい。また、棒状体ではなく板状体でもよい。弾性材を含む反力付与部によって圧接力を弾性付与することで、係止体の設置状態からの積算圧接力を増加させることができる。
<係止体の設置方法>
各係止体の設置方法としては、以下の第一組込み状態(図5)とするステップと、第二組込み状態(図6)とするステップを順に行う。
まず、穴縁又はその周囲にて各係止体を、
接地部を接地させると共に、
穴縁Heから下穴内のアンカー筋側面に突入部11先端を圧接して接触させることで、
複数の係止体1、1´を1本のアンカー筋Rの軸周りへ配置した第一組込み状態とする(図5)。
そして、この第一組込み状態から、
複数の係止体のうち一つ以上の特定の係止体の反力付与部2による圧接反力を増強させることで、
前記特定の係止体の突入部11が、当該特定の係止体の接地部10tを支点とした(正面視又は側面視にて)アンカー筋寄り方向への係止モーメントを付与した第二組込み状態とする(図6)。
この第二組込み状態では、第一組込み状態よりも本体部10がアンカー軸芯に対して傾斜しており、固化状態となるまで、突入部11の先端11tがアンカーと下穴内で斜めに掛止した斜め介在状態を保持している(図8)。
また、この第二組込み状態においては、反力付与部の先端は、下穴外部のアンカー側面に圧接してアンカー軸芯方向の反力を付与しており、同時に、係止体の突入部11の先端は、下穴内部の固化剤の充填領域であって下穴内のアンカー側面の所定位置にて係止して、アンカーに対して所定方向の係止モーメントを付与している。
さらに、前記第二組込み状態は、
複数の係止体、実施例では2基の係止体を、アンカー筋の軸周方向へ等間隔に対向配置し、
これら各係止体それぞれの突入部11が、下穴内のアンカー筋側面であって軸周方向の各接触点から、底面視にてアンカー軸芯へ向かう中心方向、つまりアンカー軸芯へ向かう一点集中方向の係止モーメントをそれぞれ付与した状態にある。これにより、アンカーを下穴中心に保持させる芯出し効果を得ることができる。
(底面視方向)
なお実施例では、構造体の表面に対面したときの、構造体表面の法線方向(図4~図9の向かって下方から鉛直上方をみた方向、或いは図2(b)の面視方向)を底面視方向としている。
実施例では係止体の本体部10が弾性材からなり、ボルト体の側方突出量を維持することで、接地部10tが支点として弾性変形し、弾性反力によって、常時係止モーメントを付与した状態となっている(図6)。
なお、上記「側部に連結されて側方又は斜め側へ突出」とは、図2の側面断面視eにて貫通孔12cに螺合貫通して側方延出する側面視形態を意味するものであって、図2(a)の正面方向においては、「板状の本体10の板面内に連結されて当該板面の法線方向又は法線方向よりやや斜めの方向へ突出」という表現になる。
(正面視方向)
なお実施例の各図では、構造体を天井方向とし、構造体の表面を略水平方向としたときの、構造体の厚さ(深さ)方向と直交する断面方向(図4~図9の面視方向)であって、係止体の板面と対向する方向を正面視方向としている。
(複数の係止体による囲い設置)
実施例では2基の係止体を軸周り180度間隔に対向配置し、各係止体の中央先部に1つずつ突設した突入部11によって、2基の係止体それぞれによる合計2つの係止モーメントを、軸周り180度間隔の(例えば底面視にて)互いに対向する位置から互いに対向する方向に付与している。
上記2基の実施例の他、係止体を3基、又は4基備えてもよい。3基の場合は略120度ずつ位相離間させた係止体1,1´、1´´でアンカーを底面視三方から囲った状態となる。また他に4基の場合は略90度ずつ位相離間させた係止体1,1´、1´´、1´´´でアンカーを底面視四方から囲った状態となる。
(連結具)
またさらに、本発明のアンカー連結器は、複数の係止体同士を連結させる連結具3(保持バンド)を有し、連結具3によって前記第二組込み状態を保持して設置するものとしている。連結具は各係止体同士をつなぐ連結器でもよいし、まとめて包む保持バンドでもよい。
実施例では本体10から延伸する把持棒13同士をまとめて包む、周締結式の保持バンドからなる(図6、図7)。さらに具体的には、連結具3として、対応係止する第一面ファスナー、第二面ファスナーを表面、裏面それぞれに定着させた保持バンドを使用している。保持バンドによる複数係止同士の連結方法として、把持棒13に設けた縦長の把持穴130に、保持バンドの太幅の一端部32を巻き付け固定して、保持バンドの細幅の他端部32側を他の係止体の外側から囲って巻き付け、複数の係止体を外周側からまとめて包んだ状態としている(図7)。
なお、この連結具3の巻き付け状態では、弾性材からなる把持部13が弾性変形して外方への弾性反力を生じると共に、把持部の弾性変形によって反力付与部たる複数本ずつのボルト体の貫通孔21,22の角度が僅かに歪み、螺合したボルト体が緩みにくい状態を維持することができる(図7)。
<使用方法>
本発明のアンカー固定方法は、上述した複数の係止体からなるアンカー保持器を用いて挿入状態のアンカーを状態維持させることを特徴とする。
すなわち、
構成材の表面に形成した下穴内に、固化剤(グラウト、接着剤、又はセメント、モルタル)を注入する固化剤注入ステップと、
固化剤を注入した下穴の中央にアンカー筋(異形鉄筋その他の鉄筋、全ネジボルト、アンカーボルトを含む)を挿入して、アンカー筋の頭部が地表突出した挿入状態とするアンカー筋挿入ステップ(図3)と、
挿入したアンカー筋の軸芯を中心とした周囲の複数個所から、係止具1の突入部11を突入させ、突入部11の先端を、下穴内のアンカー筋の側部に接触させる係止具突入ステップ(図4)と、
係止具1の側面の一部を下穴周縁又は下穴周囲の構造体表面に接地させ、複数の係止具1によってアンカー筋をアンカー軸周りに等間隔に囲った第一組込み状態とする第一組込みステップ(図5)と、
各係止具1の地表側の側部からアンカー筋側の内方側部へ反力部材2を突出させ、反力部材2の先端がアンカー筋の地表突出部分の側部を圧接した状態とし、
複数の係止具1を、アンカー筋とアンカー筋周囲の下穴との間に等間隔に介設させた第二組込み状態とする第二組込みステップと(図6)、
を順に具備してなる。
なお係止具突入ステップにおいては、(固化剤(アンカー筋の挿入によって押し除けられて穴縁付近まで押し出された固化剤)に、突入部11を挿入することが好ましい。
前記第二組込みステップによって、各係止具1の反力部材が地表側(下穴外)のアンカー筋側面の複数個所に所定以上の圧接力で圧接すると共に、各係止具1の突入部の先端が、下穴内のアンカー筋側面に接して、前記圧接力に基づく所定のモーメントを付与した状態を、固化剤の固化完了まで維持することを特徴とする。
固化剤の固化後は、連結具3を取り外し、次いで反力付与部2の反力増強状態を解除する(図8)。このとき、図8に示すように、本体部10からすべての反力付与部2を取り外してもよい。
固化剤の固化後であって、連結具3を取り外し、反力付与部2の反力増強状態を解除したのち、下穴内に先端突入したすべての突入部11の突入状態を解除するよう、複数の係止体を構造体から取り外す。このとき、図9に示すように、下穴の穴縁近傍には突入部による突入穴が残った状態となる。この突入穴は充填剤等で充填してもよいし、他の構造材の係止用穴として使用してもよい。
図1~9に示す実施例1の固定具は、把持棒13が太幅の端部14を有し、また把持棒13のうち、等幅で形成されたストレート板の部分に、縦長の貫通孔130を形成してなる。また、板状本体には、板面の中央の下部左寄り、下部右寄り、板面寄りの各位置に、合計3つの管通孔12A,12B,12Cを形成している。これらは内螺子が形成され、反力付与部たる2種類の長さのボルトをそれぞれ自由に選択したひとつの貫通孔に螺入して設置することができる。図3~7では下部左寄りの第一貫通孔と、下部右寄りの第二貫通孔を使用して、これらにそれぞれ、反力付与部材2たる蝶螺子頭部の長ボルト23、細円柱頭部の短ボルト21を1本ずつ螺入した状態を示す。
複数の反力付与部材2を近接して設置する場合は、実施例1に示すように、異なる長さ、または異なる頭部形状のボルトを、設置個所ごとに変えて使用することが好ましい。例えば第一貫通孔には蝶螺子頭部の長ボルト23、第二貫通孔には細円柱頭部の短ボルト21を1本ずつ螺入した状態とすることで、一の係止体に突出させる複数のボルト体の各螺合貫通の長さ、すなわち側方突出量を、互いに干渉することなくそれぞれ独立調整操作することができる。また、各ボルト体による接触反力をわずかに異なるものとすることで、弾性材の本体部10に、ねじれ方向の弾性反力である内部応力を発生させることができる。各係止体で同一方向且つ略同一の大きさのねじれ反力を生じさせることで、保持器による保持力の維持性を高めることができる。
図10に示す実施例2の固定具は、把持棒13が太幅の端部を有さずに端部まで等幅で形成されたストレート板からなり、また、本体に横長の把持穴130が形成される。板状本体の管通孔は上下左右に4つ並べられ、4つのうち任意の一つ以上を使用可能としている。図10では上部の第三貫通孔と、下部の第四貫通孔を使用して、これらにそれぞれ、反力付与部材たる長ボルト23、短ボルト21を螺入して使用した状態を示す。
図11~図13に示す実施例3の固定具は、把持棒13が板状本体10の下辺境界から、板状本体10の板面に対して手前側に屈曲して固着され、側面視にて「く」の字状に屈曲した形態からなる。
構造体に挿入されたアンカーの軸周りを囲って下穴内のアンカー側面に接触係止する、複数基の係止体(1、1´)から構成される。各係止体(1、1´)は、穴縁(He)から下穴(H)内に突入する突入部(11)と、構造体表面(CF)に接地する接地部(10t)と、下穴外のアンカー側面に圧接する反力付与部(2)とを具備する。各係止体(1、1´)を接地させ、穴縁(He)から下穴内のアンカー側面に突入部(11)先端を圧接して接触させた状態とし、反力付与部による圧接反力を増強させることで、アンカー寄り方向への係止モーメントを付与する。
その他、本発明は上述ないし図示した実施例に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜の形状変更、構成変更、部品点数の調整、公知の構造品や他の部品への置換、或いは、一部構成要素の抽出、各部品の一体化、ないし、実施例間の構成同士の組合せが可能である。
構造体 C
構造体表面 CF
固化剤 G
下穴 H
アンカー(アンカー筋) R,RA,RB
係止体 1、1´
穴縁 He
突入部 11
接地部 10t
本体部 10
反力付与部 2
連結具(保持バンド) 3

Claims (7)

  1. 構造体の表面に穿穴形成してグラウトを注入した下穴内に、あと施工アンカーのアンカーを地表突出状態で挿入した挿入状態において、
    アンカーの周りに設置することで、前記アンカーRAの挿入状態を保持する、あと施工アンカー設置用のアンカー保持器であって、
    挿入状態のアンカーの軸周りの複数個所において、下穴内のアンカー側面に接触係止する、複数基の係止体から構成され、
    各係止体は、下穴の穴縁から下穴H内に突入する突入部と、構造体表面CFに接地する接地部と、下穴外のアンカー側面に圧接して側方又は斜め側方からの圧接反力を付与する反力付与部と、を少なくとも具備してなり、
    穴縁から下穴内のアンカー側面に各係止体の突入部先端を圧接して接触させ、また、各係止体の接地部を、穴縁又はその周囲に接地させることで、複数の係止体を1本のアンカーの軸周りへ配置した第一組込み状態とし、
    この第一組込み状態から、複数の係止体のうち一つ以上の特定の係止体の反力付与部による圧接反力を増強させることで、前記特定の係止体の突入部が、当該特定の係止体の接地部を支点としたアンカー軸方向への係止モーメントを付与した第二組込み状態とし、この第二組込み状態を保持して設置することを特徴とする、アンカー保持器。
  2. 前記第二組込み状態は、
    2基、3基又は4基の係止体を、アンカーの周囲を囲った軸周方向へ配置し、
    これら各係止体それぞれの突入部が、下穴内のアンカー側面であって軸周方向の各接触点から、アンカー軸芯へ向かう中心方向の係止モーメントを付与した状態にあることを特徴とする、請求項1に記載のアンカー保持器。
  3. いずれか一つ以上の係止体の前記反力付与部は、各係止体の側方へ突出して、アンカーに接触する複数の圧接先端を有することを特徴とする、請求項1又は2に記載のアンカー保持器。
  4. 前記反力付与部は、係止体の側面の一方向へ突設させた、一又は複数本の側方突設体からなり、係止体の側面からの側方突出量を可変させて保持することで、前記接触反力を増強させることを特徴とする、請求項1、2、3のいずれかに記載のアンカー保持器。
  5. 複数の係止体同士を連結させる連結具をさらに有し、この連結具によって、アンカーを囲って設置した前記第二組込み状態の係止体同士を連結することで、前記第二組込み状態を保持することを特徴とする、請求項1、2、3のいずれかに記載のアンカー保持器。
  6. 前記係止体1は先端面の一辺を接地部10tとした、板状又は箱状の本体10と、
    本体10の先端面から縦長山型の先尖形状で突設された突出部11と、
    本体の側面(板側面又は箱側面)の複数箇所から側方突設された棒体(ボルト体21,22,23)からなる反力付与部2と、を具備してなり、
    アンカーの軸周りに等間隔に設置した2基の係止体を、それぞれアンカーRの下穴内の側部、下穴外の側部の2点で接して設置した第一設置状態から、
    各係止体の(ボルト螺進によって)反力付与部2の棒体の側方突設量を増変させ、この増変した状態を維持することで、
    アンカーの軸芯に対し、第一設置状態よりも傾斜して設置された第二設置状態に変移し得ることを特徴とする。
  7. 構成材の表面に形成した下穴内に、固化剤を注入する固化剤注入ステップと、
    固化剤を注入した下穴の中央にアンカーを挿入して、アンカーの頭部が地表突出した挿入状態とするアンカー挿入ステップと、
    挿入したアンカーの軸芯を中心とした周囲の複数個所から、係止具の突入部を突入させ、突入部の先端を、下穴内のアンカーの側部に接触させる係止具突入ステップと、
    係止具の側面の一部を下穴周縁又は下穴周囲の構造体表面に接地させ、複数の係止具によってアンカーをアンカー軸周りに等間隔に囲った第一組込み状態とする第一組込みステップと、
    各係止具の地表側の側部からアンカー側の内方側部へ反力部材を突出させ、反力部材の先端がアンカーの地表突出部分の側部を圧接した状態とし、
    複数の係止具を、アンカーとアンカー周囲の下穴との間に等間隔に介設させた第二組込み状態とする第二組込みステップと、
    を順に具備してなる、アンカー設置方法であって、
    第二組込みステップによって、各係止具の反力部材が地表側のアンカー側面の複数個所に所定以上の圧接力で圧接すると共に、各係止具の突入部の先端が、下穴内のアンカー側面に接して、前記圧接力に基づく所定のモーメントを付与した状態を維持することを特徴とする、アンカーの固定方法。
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