JPH0741770Y2 - 引張材 - Google Patents

引張材

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JPH0741770Y2
JPH0741770Y2 JP40293690U JP40293690U JPH0741770Y2 JP H0741770 Y2 JPH0741770 Y2 JP H0741770Y2 JP 40293690 U JP40293690 U JP 40293690U JP 40293690 U JP40293690 U JP 40293690U JP H0741770 Y2 JPH0741770 Y2 JP H0741770Y2
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JP
Japan
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sheath
tension
tension member
wrap
bearing plate
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JP40293690U
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JPH0487922U (ja
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利明 鶴見
浩史 山口
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SE Corp
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SE Corp
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  • Bridges Or Land Bridges (AREA)
  • Reinforcement Elements For Buildings (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案はアースアンカー、プレス
トレストコンクリート及び斜張橋等に使用される引張材
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】通常、アースアンカー、プレストレスト
コンクリート及び斜張橋等に使用される引張材は、その
引張部における端部に錆が発生し易く、それを防止する
ために種々の工夫がなされている。
【0003】例えば、この引張材をアースアンカーとし
て使用した場合の一般的な防錆方法としては、引張材の
頭部にインナースリーブを設け、該インナースリーブと
シース材との間にコーキング材を充填していた。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかし、前記の方法は
支圧板の前面側からの防錆作業であり、しかもインナー
スリーブの中央に開設された孔と、引張材との狭い空間
からコーキング材を充填しなければならないため非常に
困難な作業となり、コーキング材を隙間なく確実に充填
することが出来なかった。そのため、インナースリーブ
内に雨水や地下水が浸入し、依然として錆が発生すると
いう問題があった。
【0005】本考案は上記のような問題に鑑みてなされ
たものであり、その目的は、引張材端部の防錆を容易に
行い、しかも引張材端部への雨水や地下水等の浸入を確
実に防ぐことができる引張材を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】以上の課題を達成するた
めの、本考案の引張材は引張材本体のシース材端部に引
張材用防錆具を設け、前記シース材端部と引張材用防錆
具との接続部における緊張材に、該緊張材の緊張に伴っ
てスライドするラップシースを設け、前記引張材用防錆
具が前記シース材の端部に接続する端部シースと、前面
を支圧伴の背面側に密接する蛇腹部及び、支圧板の挿通
孔に挿入するラップ体を備えた防水シースとによりなる
ことを特徴とする構成にすることである。
【0007】
【作用】上記構成の引張材は、端部に引張材用防錆治具
を取り付けたことにより、該端部に支圧板を取り付ける
と、防水シースが蛇腹部で縮み、その弾性力により前面
が支圧板の背面に常時密接されると共に、ラップ体が支
圧板の貫通孔に挿入されるので、前記支圧板の背面側か
らの止水効果を高めることができる。また、緊張材を緊
張すると、その緊張に伴ってラップシースがスライドす
るので、シース材端部と引張材用防錆具との接続部に隙
間ができても、該隙間を内側から被覆して止水をする。
【0008】
【実施例】以下、本考案の一実施例を図面に基づいて詳
細に説明する。第1図は本考案の引張材Aをアースアン
カーMとして使用した状態の断面図である。アースアン
カーMは地中の掘削孔hに充填されたグラウト材Bと、
そのグラウト材Bに埋設された引張材Aとによりなり、
該引張材Aを緊張して定着することにより地盤を支持す
るものである。
【0009】引張材Aは引張材本体1と、該引張材本体
1の先端部に設けたパイロットキャップ2及び定着体3
と、引張材本体1の頭部に設けた引張材用防錆具4とに
より構成されている。引張材本体1はPC鋼線等の緊張
材5及び、該緊張材5を被覆するポリエチレン製のシー
ス材6とによりなり、前記緊張材5の上部に上部マンシ
ョン5aを、また下部に下部マンション5bを夫々備
え、前記上部マンション5aはナット5cにより支圧板
7に固定されると共に、下部マンション5bには支圧リ
ング5eを介して定着体3が螺着されている。
【0010】また、前記シース材6端部における緊張材
5には、上部マンション5aの下端からシース材6の内
側に延びたラップシース9が固着され、シース材6端部
と引張材用防錆具4との結合部nを内側から被覆してい
る。そして、前記ラップシース9は緊張材5の緊張に伴
って、シース材6から引張材用防錆具4にかけてスライ
ドすることにより、緊張材5の緊張に伴うシース材6端
部と引張材用防錆具4との接合部に隙間ができた場合で
も、該隙間を内側から被覆して止水をするものである。
【0011】前記パイロットキャップ2は掘削孔hに引
張材本体1を挿入する際に、引張材本体1が掘削孔hの
側面に引掛かるのを防止するガイドであり、外面にリン
グ状の突起部2aを備えている。定着体3は支圧リング
5eにより下部マンション5bに螺着され、外面に適宜
間隔ごとに突起リング3aを備え、該突起リング3aの
周面がテーパ状に形成されている。
【0012】張材用防錆治具4は端部シース10と防水シ
ース11とにより構成され、いずれも合成樹脂で一体形成
されている。端部シース10は筒体状に形成され、前部外
面にネジ部10aを備えると共に、後部外面には梨地等の
凹凸部10bが形成されている。そして端部シース10の後
部が止水チューブ12を介して緊張材5を被覆したシース
材6に連結され、前部のネジ部10aには防水シース11が
着脱自在に螺着されている。
【0013】防水シース11はネジ部11aが前記端部シー
ス10のネジ部10aに螺合して、支圧板7の背面に当接す
るように設けられ、前記ネジ部11aの端縁には外側に拡
張した拡張部11bが形成されて、その螺合を容易にして
いる。
【0014】また、防水シース11には弾性を有する蛇腹
部13と、ラップ体14とが設けられ、該蛇腹部13は前記支
圧板7の貫通孔7aよりも大径であり、常時支圧板7側
に付勢することにより、その前面を支圧板7の背面に密
接させてシールしている。また、蛇腹部13の前面にはそ
のシール効果を高めるために、シール剤13aが塗布され
ている。
【0015】ラップ体14は蛇腹部13の前面に突出して前
記支圧板7の貫通孔7aよりも小径に形成され、該貫通
孔7aに挿入することにより上部マンション5aのネジ
部5dが支圧板7の貫通孔7aで損傷するのを防止して
いる。
【0016】次に、本願考案の引張材Aを使用したアー
スアンカーMの定着方法について方法について説明す
る。先ず初めに、引張材本体1の頭部に引張材用防錆具
4を、また先端部にパイロットキャプ2及び定着体3を
備えた引張材Aを、地中に掘削した掘削孔hに挿入す
る。この場合、引張材用防錆具4は掘削孔hから地上へ
突出した状態になり、この状態で掘削孔h内にグラウド
材Bを注入する。
【0017】次に、前記グラウド材Bが硬化した後、掘
削孔hの上端に支圧板7を取り付ける。このとき、支圧
板7の貫通孔7aには蛇腹部13におけるラップ体14が挿
入されると共に、蛇腹部13の前面が支圧板7の背面に常
時密接されて、支圧板7の背面側の止水をする。また、
ラップ体14は貫通孔7aの周面を覆うため、上部マンシ
ョン5aのネジ部5dを保護する。
【0018】そして、引張材本体1の頭部を緊張ジャッ
キ(図示せず)で緊張した後、上部マンション5aにナ
ット5cを螺合し、該頭部にアンカーキャップ15を被覆
してアースアンカーMを定着する。尚、この引張材Aは
前記のようにアースアンカーMに限らず、プレストレス
トコンクリート、斜張橋等の引張材としても、勿論使用
することができる。
【0019】
【考案の効果】引張材用防錆具を引張材の頭部に取り付
けて、防水シースを支圧板の背面側に密接したことによ
り、従来の支圧板の前面側からの止水に加えて支圧板の
背面側からの止水もすることができる。
【0020】シース材端部と引張材用防錆具との接続部
における緊張材に、該緊張材の伸縮に伴ってスライドす
るラップシースを設けたことにより、緊張材の緊張に伴
ってシース材端部と引張材用防錆具との間に隙間ができ
た場合でも、該隙間をラップシースにより内側から被覆
するので、前記接続部を内側から防水をすることができ
る。
【0021】防水シースに蛇腹部を設けたことにより、
該蛇腹部の前面が常時支圧板の背面に密接するので、背
面側の止水効果を高めることができる。
【0022】防水シースに蛇腹部を設けたことにより、
支圧板を取り付ける際に、その長さ調整が容易にできる
と共に、緊張時における端部シースの共上がりを吸収す
ることができ、さらにアンカーされた構造物に大きな変
形があっても、テンドンの露出を防止することができ
る。
【0023】ラップ体が支圧板の貫通孔に挿入されて、
貫通孔の周面を被覆することにより、緊張時における上
部マンションのネジ部の損傷を防止することができる。
【0024】
【図面の簡単な説明】
【図1】引張材をアースアンカーに使用した状態の断面
図である。
【図2】アースアンカー先端部の拡大断面図である。
【図3】アースアンカー頭部の拡大断面図である。
【図4】引張材用防錆具の拡大断面図である。
【符号の説明】
A 引張材 1 引張材本体 4 引張材用防錆具 6 シース材 7 支圧板 7a 貫通孔 10 端部シース 11 防水シース 13 蛇腹部 14 ラップ体

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】引張材本体のシース材端部に引張材用防錆
    具を設け、前記シース材端部と引張材用防錆具との接続
    部における緊張材に、該緊張材の緊張に伴ってスライド
    するラップシースを設け、前記引張材用防錆具が前記シ
    ース材の端部に接続した端部シースと、前面を支圧板の
    背面側に密接する蛇腹部及び、支圧板の挿通孔に挿入す
    るラップ体を備えた防水シースとによりなることを特徴
    とする引張材。
JP40293690U 1990-12-12 1990-12-12 引張材 Expired - Lifetime JPH0741770Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP40293690U JPH0741770Y2 (ja) 1990-12-12 1990-12-12 引張材

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JP40293690U JPH0741770Y2 (ja) 1990-12-12 1990-12-12 引張材

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0487922U JPH0487922U (ja) 1992-07-30
JPH0741770Y2 true JPH0741770Y2 (ja) 1995-09-27

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JP2008285976A (ja) * 2007-05-21 2008-11-27 Sumitomo Denko Steel Wire Kk 内側ナット、防食pc鋼棒組付体及びpc構造体
JP2012202069A (ja) * 2011-03-24 2012-10-22 Tokyo Fabric Kogyo Kk シース及び落橋防止装置

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JPH0487922U (ja) 1992-07-30

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