JP2004036112A - コンクリート型枠保持装置及びコンクリート構造物の形成方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】端子体の腐食や損傷を防止し、耐久性の高いコンクリート構造物を得る。
【解決手段】セパレータ1の端部に設けた雄ねじ部1aをセラミックスからなる端子体2の雌ねじ部2aに螺着し、型枠4の外側に係合する係合部5aを有する接続固定ボルト5を型枠4、ゴムリング6、スリーブ3に挿通した後、端子体2の雌ねじ部2aに挿入して、セパレータ1の雄ねじ部1aの内部に設けた雌ねじ部1bに螺着する。
【選択図】 図1
【解決手段】セパレータ1の端部に設けた雄ねじ部1aをセラミックスからなる端子体2の雌ねじ部2aに螺着し、型枠4の外側に係合する係合部5aを有する接続固定ボルト5を型枠4、ゴムリング6、スリーブ3に挿通した後、端子体2の雌ねじ部2aに挿入して、セパレータ1の雄ねじ部1aの内部に設けた雌ねじ部1bに螺着する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、コンクリート打設時に型枠を締め付けて保持するコンクリート型枠保持装置と、これにより構成されるコンクリート構造物の形成方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
コンクリート型枠保持装置の端子体としては、各種のものが知られている。例えば、特開平8−135187合公報には、金属雌ねじ部をセラミックスで覆ったものが示され、特開平9−324537号公報には、金属雌ねじ部を分割セラミックス筒体で保持したものが示されている。又、特開2000−345716、特開2000−345704には、金属雌ねじ部をモルタルで覆ったものが示され、特開平11−2025には、金属雌ねじ部を合成樹脂で覆ったものが示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
前述した従来のコンクリート型枠保持装置の端子体において、金属雌ねじ部を合成樹脂で覆ったものは、合成樹脂部分が継年変化により劣化し、この結果、金属雌ねじ部が腐食し、この腐食がセパレータ(金属)へも波及することとなった。又、金属雌ねじ部を無機質材(モルタル、セラミックス)により覆ったものは、覆った部分の劣化はないが、内部の金属雌ねじ部が腐食し、セパレータへの腐食が発生することとなった。従って、端子体部分で腐食が始まると、コンクリート構造物の表面にクラックが発生するなどの劣化が始まり、コンクリート構造物の耐久性を損なうこととなった。
【0004】
この発明は上記のような課題を解決するために成されたものであり、端子体に腐食が発生せず、また端子体にコンクリート埋設前に大きな引っ張り力が加わらないようにしてその損傷を防止し、その結果耐久性の高いコンクリート構造物が得られるコンクリート型枠保持装置及びコンクリート構造物の形成方法を得ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
コンクリート型枠を保持形成するセパレータ(連結体)の端部に設けられた端子体(プラグ)をセラミックスで形成したコンクリート型枠保持装置により、耐腐食性が向上し、耐久性の高いコンクリート構造物を得る。
【0006】
又、端子体を型枠に装着してコンクリートを打設するが、この際に引っ張り力が端子体に作用する。しかし、コンクリート埋設前のセラミックス部材は、引っ張り強度に弱い特徴がある。そこで、端子体内を貫通して固定治具を設けることにより、型枠と鉄筋を接続し、端子体に引っ張り力の負担を与えないようにした。
【0007】
この発明の請求項1に係るコンクリート型枠保持装置は、セパレータと、セパレータの少なくとも一端に装着された端子体と、型枠を端子体に固定する固定治具とを備えたコンクリート型枠保持装置において、前記端子体を、セラミックスからなり、セパレータを螺着する雌ねじ部を備えて構成し、かつ前記固定治具は、端子体の雌ねじ部に螺着挿入したセパレータの端部に螺着したものである。
【0008】
請求項2に係るコンクリート構造物の形成方法は、セパレータと、セパレータの少なくとも一端に螺着したセラミックスからなる端子体とを型枠間に配置し、接続固定ボルトを型枠に係合貫通して端子体内のセパレータ端部に螺着し、コンクリートを型枠間に打設養生した後、接続固定ボルトと型枠を除去し、端子体内を止水処理するものである。
【0009】
請求項3に係るコンクリート型枠保持装置又はコンクリート構造物の形成方法は、端子体を形成するセラミックスが、アルミナ、ジルコニア、炭化珪素、窒化珪素の何れかを主成分とするものである。
【0010】
請求項4に係るコンクリート型枠保持装置又はコンクリート構造物の形成方法は、端子体を、樽形状、両側円弧錘状、多角形、外周面凹凸状の何れかにしたものである。
【0011】
【発明の実施の形態】
実施形態1
以下、この発明の実施の形態を図面とともに説明する。図1はこの発明の実施形態1によるコンクリート型枠保持装置の構成図、図2はその要部断面図、図3は端子体及びスリーブの断面図、図4はセパレータの端部正面図を示し、1はセパレータ(鉄筋)であり、その両端には雄ねじ部1aが形成され、雄ねじ部1aの内部には軸方向に雌ねじ部1bが形成されている。セパレータ1の両端の雄ねじ部1aには端子体2の雌ねじ部2aが螺着される。端子体2は、アルミナ、ジルコニア、炭化珪素、窒化珪素の何れかを主成分としたセラミックスにより樽形状に形成される。3はムライトセラミックスからなるスリーブであり、かぶり寸法を確保するために設けてある。スリーブ3と端子体2とは、接着剤により接着する。
【0012】
4は挿通孔4aを有する型枠であり、型枠4との係合部5aを有する接続固定ボルト5が挿通孔4aに挿通され、接続固定ボルト5はさらにゴムリング6及びスリーブ3に挿通されて、端子体2の雌ねじ部2aに挿入され、その端部に形成された雄ねじ部5bはセパレータ1の端部の雌ねじ部1bと螺着される。このとき、接続固定ボルト5の係合部5aとゴムリング6とは型枠4の両側に当接する。なお、7は型枠4の外側に当接された桟木、8はパイプ、9は当接体であり、これらは型枠3の外側において接続固定ボルト5の端部に形成された雄ねじ部5cに螺合されたナット10により型枠4に締め付けられ、型枠4の保持を強固にしており、接続固定ボルト5、桟木7、パイプ8、当接体9及びナット10により型枠保持体11を構成する。
【0013】
前記構成において、型枠4間にコンクリートを打設し、コンクリートの養生固化によりコンクリート構造物12を形成する。次に、図5に示すように、接続固定ボルト5を含む型枠保持体11を除去した後、型枠4及びゴムリング6を除去する。次に、スリーブ3及び端子体2内に水分が浸入するのを防止するために、図6及び図7に示すように、スリーブ3内に止水栓13を装着する。止水栓13は止水栓本体14と止水リング15とからなり、止水栓本体14は鍔部14aと軸部14bとからなり、軸部14bは傾斜部14cと円柱部14dからなる。止水リング15は水膨潤性ゴムなどの水膨潤性の弾性体からなり、止水栓本体14の円柱部14dに装着される。止水リング15は水分を吸収して膨張し、水分の浸入を阻止する。
【0014】
実施形態1においては、端子体2をセラミックスにより構成したので、端子体2に腐食は発生しない。又、セラミックスからなる端子体2はコンクリート埋設前は引っ張り力に弱いが、型枠4と係合した接続固定ボルト5を端子体2内に挿通してセパレータ1の端部と螺着したので、端子体2に引っ張り力が作用することはなくなり、端子体2の損傷を防ぐことができる。この結果、コンクリート構造物12の表面にクラックが発生するなどの劣化現象は生ぜず、耐久性の高いコンクリート構造物12が得られる。
【0015】
図8(a),(b)はセラミックスからなる端子体2の変形例を示し、(a)は軸方向中心のセパレータ1側のほぼ半分に雌ねじ部2aを設け、残りの半分には雌ねじ部2aと同軸同径の孔2bを設けたものであり、(b)は孔2bの径を接続固定ボルト5が挿通できる程度の小径にしたものである。
【0016】
又、図9(a)〜(d)もセラミックスからなる端子体2の変形例を示し、(a)は端子体2の外周に螺旋状の凹凸部2cを設けたものであり、(b)は樽形状の端子体2の外周に平坦部2dを設けたものである。(c)は両側に円弧錘形状の端子体2の外周に平坦部2eを設けたものである。(d)は外周に多角形部2fを設けたものである。これらの凹凸部2c、平坦部2d,2e、多角形部2fを設けたことにより、端子体2にコンクリート構造物12内での回り止め機能を付与するとともに、引っ張り耐力を向上することができる。
【0017】
実施形態2
図10は実施形態2によるコンクリート型枠保持装置のセパレータ端部の正面図を示し、この場合、セパレータ1の端部の雄ねじ部1aの内部に雌ねじ部1bは設けない。一方、補助具16の一端側に設けた雌ねじ部16aにセパレータ1の雄ねじ部1aを螺着し、補助具16の他端側に突出して設けた雄ねじ部16bを端子体2の雌ねじ部2aに螺着するとともに、雄ねじ部16bの内部に設けた雌ねじ部16cに接続固定ボルト5の雄ねじ部5bを螺着する。その他の構成は実施形態1と同様である。
【0018】
実施形態2においては、セパレータ1の端部には雄ねじ部1aを設けるだけで良いので、作業性が向上する。その他の効果は実施形態1と同様である。
【0019】
【発明の効果】
以上のようにこの発明によれば、端子体をセラミックスにより形成したので、端子体に腐食は発生せず、また型枠と係合した固定治具(接続固定ボルト)をセパレータと連結したので、コンクリート埋設前に端子体に引っ張り力が作用することはなくなり、コンクリート構造物の表面にクラックが発生することはなくなり、耐久性の高いコンクリート構造物が得られる。
【0020】
又、端子体を、樽形状、両側円弧錘状、多角形、外周面凹凸状などに形成したので、回り止め機能を付与するとともに、引っ張り耐力を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態1によるコンクリート型枠保持装置の構成図である。
【図2】実施形態1によるコンクリート型枠保持装置の要部断面図である。
【図3】実施形態1による端子体及びスリーブの断面図である。
【図4】実施形態1によるセパレータの端部正面図である。
【図5】実施形態1によるコンクリートの打設及び型枠等の除去を示す断面図である。
【図6】実施形態1による止水栓の装着を示す断面図である。
【図7】実施形態1によるコンクリート型枠保持装置の止水栓装着時の断面図及び止水栓の正面図である。
【図8】実施形態1による端子体の変形例を示す断面図である。
【図9】実施形態1による端子体の外形の変形例を示す正面図である。
【図10】この発明の実施形態2によるコンクリート型枠保持装置のセパレータ端部の正面図である。
【符号の説明】
1…セパレータ
1a,5b,16b…雄ねじ部
1b,2a,16a,16c…雌ねじ部
2…端子体
2c…凹凸部
2d,2e…平坦部
2f…多角形部
4…型枠
5…接続固定ボルト
5a…係合部
11…型枠保持体
12…コンクリート構造物
16…補助具
【発明の属する技術分野】
この発明は、コンクリート打設時に型枠を締め付けて保持するコンクリート型枠保持装置と、これにより構成されるコンクリート構造物の形成方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
コンクリート型枠保持装置の端子体としては、各種のものが知られている。例えば、特開平8−135187合公報には、金属雌ねじ部をセラミックスで覆ったものが示され、特開平9−324537号公報には、金属雌ねじ部を分割セラミックス筒体で保持したものが示されている。又、特開2000−345716、特開2000−345704には、金属雌ねじ部をモルタルで覆ったものが示され、特開平11−2025には、金属雌ねじ部を合成樹脂で覆ったものが示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
前述した従来のコンクリート型枠保持装置の端子体において、金属雌ねじ部を合成樹脂で覆ったものは、合成樹脂部分が継年変化により劣化し、この結果、金属雌ねじ部が腐食し、この腐食がセパレータ(金属)へも波及することとなった。又、金属雌ねじ部を無機質材(モルタル、セラミックス)により覆ったものは、覆った部分の劣化はないが、内部の金属雌ねじ部が腐食し、セパレータへの腐食が発生することとなった。従って、端子体部分で腐食が始まると、コンクリート構造物の表面にクラックが発生するなどの劣化が始まり、コンクリート構造物の耐久性を損なうこととなった。
【0004】
この発明は上記のような課題を解決するために成されたものであり、端子体に腐食が発生せず、また端子体にコンクリート埋設前に大きな引っ張り力が加わらないようにしてその損傷を防止し、その結果耐久性の高いコンクリート構造物が得られるコンクリート型枠保持装置及びコンクリート構造物の形成方法を得ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
コンクリート型枠を保持形成するセパレータ(連結体)の端部に設けられた端子体(プラグ)をセラミックスで形成したコンクリート型枠保持装置により、耐腐食性が向上し、耐久性の高いコンクリート構造物を得る。
【0006】
又、端子体を型枠に装着してコンクリートを打設するが、この際に引っ張り力が端子体に作用する。しかし、コンクリート埋設前のセラミックス部材は、引っ張り強度に弱い特徴がある。そこで、端子体内を貫通して固定治具を設けることにより、型枠と鉄筋を接続し、端子体に引っ張り力の負担を与えないようにした。
【0007】
この発明の請求項1に係るコンクリート型枠保持装置は、セパレータと、セパレータの少なくとも一端に装着された端子体と、型枠を端子体に固定する固定治具とを備えたコンクリート型枠保持装置において、前記端子体を、セラミックスからなり、セパレータを螺着する雌ねじ部を備えて構成し、かつ前記固定治具は、端子体の雌ねじ部に螺着挿入したセパレータの端部に螺着したものである。
【0008】
請求項2に係るコンクリート構造物の形成方法は、セパレータと、セパレータの少なくとも一端に螺着したセラミックスからなる端子体とを型枠間に配置し、接続固定ボルトを型枠に係合貫通して端子体内のセパレータ端部に螺着し、コンクリートを型枠間に打設養生した後、接続固定ボルトと型枠を除去し、端子体内を止水処理するものである。
【0009】
請求項3に係るコンクリート型枠保持装置又はコンクリート構造物の形成方法は、端子体を形成するセラミックスが、アルミナ、ジルコニア、炭化珪素、窒化珪素の何れかを主成分とするものである。
【0010】
請求項4に係るコンクリート型枠保持装置又はコンクリート構造物の形成方法は、端子体を、樽形状、両側円弧錘状、多角形、外周面凹凸状の何れかにしたものである。
【0011】
【発明の実施の形態】
実施形態1
以下、この発明の実施の形態を図面とともに説明する。図1はこの発明の実施形態1によるコンクリート型枠保持装置の構成図、図2はその要部断面図、図3は端子体及びスリーブの断面図、図4はセパレータの端部正面図を示し、1はセパレータ(鉄筋)であり、その両端には雄ねじ部1aが形成され、雄ねじ部1aの内部には軸方向に雌ねじ部1bが形成されている。セパレータ1の両端の雄ねじ部1aには端子体2の雌ねじ部2aが螺着される。端子体2は、アルミナ、ジルコニア、炭化珪素、窒化珪素の何れかを主成分としたセラミックスにより樽形状に形成される。3はムライトセラミックスからなるスリーブであり、かぶり寸法を確保するために設けてある。スリーブ3と端子体2とは、接着剤により接着する。
【0012】
4は挿通孔4aを有する型枠であり、型枠4との係合部5aを有する接続固定ボルト5が挿通孔4aに挿通され、接続固定ボルト5はさらにゴムリング6及びスリーブ3に挿通されて、端子体2の雌ねじ部2aに挿入され、その端部に形成された雄ねじ部5bはセパレータ1の端部の雌ねじ部1bと螺着される。このとき、接続固定ボルト5の係合部5aとゴムリング6とは型枠4の両側に当接する。なお、7は型枠4の外側に当接された桟木、8はパイプ、9は当接体であり、これらは型枠3の外側において接続固定ボルト5の端部に形成された雄ねじ部5cに螺合されたナット10により型枠4に締め付けられ、型枠4の保持を強固にしており、接続固定ボルト5、桟木7、パイプ8、当接体9及びナット10により型枠保持体11を構成する。
【0013】
前記構成において、型枠4間にコンクリートを打設し、コンクリートの養生固化によりコンクリート構造物12を形成する。次に、図5に示すように、接続固定ボルト5を含む型枠保持体11を除去した後、型枠4及びゴムリング6を除去する。次に、スリーブ3及び端子体2内に水分が浸入するのを防止するために、図6及び図7に示すように、スリーブ3内に止水栓13を装着する。止水栓13は止水栓本体14と止水リング15とからなり、止水栓本体14は鍔部14aと軸部14bとからなり、軸部14bは傾斜部14cと円柱部14dからなる。止水リング15は水膨潤性ゴムなどの水膨潤性の弾性体からなり、止水栓本体14の円柱部14dに装着される。止水リング15は水分を吸収して膨張し、水分の浸入を阻止する。
【0014】
実施形態1においては、端子体2をセラミックスにより構成したので、端子体2に腐食は発生しない。又、セラミックスからなる端子体2はコンクリート埋設前は引っ張り力に弱いが、型枠4と係合した接続固定ボルト5を端子体2内に挿通してセパレータ1の端部と螺着したので、端子体2に引っ張り力が作用することはなくなり、端子体2の損傷を防ぐことができる。この結果、コンクリート構造物12の表面にクラックが発生するなどの劣化現象は生ぜず、耐久性の高いコンクリート構造物12が得られる。
【0015】
図8(a),(b)はセラミックスからなる端子体2の変形例を示し、(a)は軸方向中心のセパレータ1側のほぼ半分に雌ねじ部2aを設け、残りの半分には雌ねじ部2aと同軸同径の孔2bを設けたものであり、(b)は孔2bの径を接続固定ボルト5が挿通できる程度の小径にしたものである。
【0016】
又、図9(a)〜(d)もセラミックスからなる端子体2の変形例を示し、(a)は端子体2の外周に螺旋状の凹凸部2cを設けたものであり、(b)は樽形状の端子体2の外周に平坦部2dを設けたものである。(c)は両側に円弧錘形状の端子体2の外周に平坦部2eを設けたものである。(d)は外周に多角形部2fを設けたものである。これらの凹凸部2c、平坦部2d,2e、多角形部2fを設けたことにより、端子体2にコンクリート構造物12内での回り止め機能を付与するとともに、引っ張り耐力を向上することができる。
【0017】
実施形態2
図10は実施形態2によるコンクリート型枠保持装置のセパレータ端部の正面図を示し、この場合、セパレータ1の端部の雄ねじ部1aの内部に雌ねじ部1bは設けない。一方、補助具16の一端側に設けた雌ねじ部16aにセパレータ1の雄ねじ部1aを螺着し、補助具16の他端側に突出して設けた雄ねじ部16bを端子体2の雌ねじ部2aに螺着するとともに、雄ねじ部16bの内部に設けた雌ねじ部16cに接続固定ボルト5の雄ねじ部5bを螺着する。その他の構成は実施形態1と同様である。
【0018】
実施形態2においては、セパレータ1の端部には雄ねじ部1aを設けるだけで良いので、作業性が向上する。その他の効果は実施形態1と同様である。
【0019】
【発明の効果】
以上のようにこの発明によれば、端子体をセラミックスにより形成したので、端子体に腐食は発生せず、また型枠と係合した固定治具(接続固定ボルト)をセパレータと連結したので、コンクリート埋設前に端子体に引っ張り力が作用することはなくなり、コンクリート構造物の表面にクラックが発生することはなくなり、耐久性の高いコンクリート構造物が得られる。
【0020】
又、端子体を、樽形状、両側円弧錘状、多角形、外周面凹凸状などに形成したので、回り止め機能を付与するとともに、引っ張り耐力を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態1によるコンクリート型枠保持装置の構成図である。
【図2】実施形態1によるコンクリート型枠保持装置の要部断面図である。
【図3】実施形態1による端子体及びスリーブの断面図である。
【図4】実施形態1によるセパレータの端部正面図である。
【図5】実施形態1によるコンクリートの打設及び型枠等の除去を示す断面図である。
【図6】実施形態1による止水栓の装着を示す断面図である。
【図7】実施形態1によるコンクリート型枠保持装置の止水栓装着時の断面図及び止水栓の正面図である。
【図8】実施形態1による端子体の変形例を示す断面図である。
【図9】実施形態1による端子体の外形の変形例を示す正面図である。
【図10】この発明の実施形態2によるコンクリート型枠保持装置のセパレータ端部の正面図である。
【符号の説明】
1…セパレータ
1a,5b,16b…雄ねじ部
1b,2a,16a,16c…雌ねじ部
2…端子体
2c…凹凸部
2d,2e…平坦部
2f…多角形部
4…型枠
5…接続固定ボルト
5a…係合部
11…型枠保持体
12…コンクリート構造物
16…補助具
Claims (4)
- セパレータと、セパレータの少なくとも一端に装着された端子体と、型枠を端子体に固定する固定治具とを備えたコンクリート型枠保持装置において、前記端子体を、セラミックスからなり、セパレータを螺着する雌ねじ部を備えて構成し、かつ前記固定治具は、端子体の雌ねじ部に螺着挿入したセパレータの端部に螺着したことを特徴とするコンクリート型枠保持装置。
- セパレータと、セパレータの少なくとも一端に螺着したセラミックスからなる端子体とを型枠間に配置し、接続固定ボルトを型枠に係合貫通して端子体内のセパレータ端部に螺着し、コンクリートを型枠間に打設養生した後、接続固定ボルトと型枠を除去し、端子体内を止水処理することを特徴とするコンクリート構造物の形成方法。
- 端子体を形成するセラミックスは、アルミナ、ジルコニア、炭化珪素、窒化珪素の何れかを主成分とすることを特徴とする請求項1又は2記載のコンクリート型枠保持装置又はコンクリート構造物の形成方法。
- 端子体は、樽形状、両側円弧錘状、多角形、外周面凹凸状の何れかにしたことを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載のコンクリート型枠保持装置又はコンクリート構造物の形成方法。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002191627A JP2004036112A (ja) | 2002-07-01 | 2002-07-01 | コンクリート型枠保持装置及びコンクリート構造物の形成方法 |
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JP2002191627A JP2004036112A (ja) | 2002-07-01 | 2002-07-01 | コンクリート型枠保持装置及びコンクリート構造物の形成方法 |
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JP (1) | JP2004036112A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012031688A (ja) * | 2010-08-02 | 2012-02-16 | Funaki Shoji Kk | コンクリート壁の間隔保持部材、コンクリート壁の施工構造、及びその施工方法 |
CN102888985A (zh) * | 2012-05-22 | 2013-01-23 | 江苏兴厦建筑安装有限公司 | 支模用锥体螺杆 |
CN112647705A (zh) * | 2020-12-09 | 2021-04-13 | 中国建筑一局(集团)有限公司 | 一种用于修建砖混复合墙体的对拉螺杆及模具系统及方法 |
-
2002
- 2002-07-01 JP JP2002191627A patent/JP2004036112A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN102888985A (zh) * | 2012-05-22 | 2013-01-23 | 江苏兴厦建筑安装有限公司 | 支模用锥体螺杆 |
CN112647705A (zh) * | 2020-12-09 | 2021-04-13 | 中国建筑一局(集团)有限公司 | 一种用于修建砖混复合墙体的对拉螺杆及模具系统及方法 |
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