JP2000291189A - 梁貫通穴の形成方法および梁貫通穴用型枠 - Google Patents

梁貫通穴の形成方法および梁貫通穴用型枠

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JP2000291189A
JP2000291189A JP11228052A JP22805299A JP2000291189A JP 2000291189 A JP2000291189 A JP 2000291189A JP 11228052 A JP11228052 A JP 11228052A JP 22805299 A JP22805299 A JP 22805299A JP 2000291189 A JP2000291189 A JP 2000291189A
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flange
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Masao Obata
政雄 小畑
Hiroyuki Onizuka
博幸 鬼塚
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KAWAGUCHI SPRING SEISAKUSHO KK
Shimizu Construction Co Ltd
Shimizu Corp
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KAWAGUCHI SPRING SEISAKUSHO KK
Shimizu Construction Co Ltd
Shimizu Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 梁貫通穴を容易かつ確実に形成することがで
き、しかも経済性を向上することのできる梁貫通穴の形
成方法および梁貫通穴用型枠を提供することを課題とす
る。 【解決手段】 梁貫通穴を形成するためのスリーブ11
の両端部に、テーパ状の挿入部15を有したフランジ部
材12を装着し、コンクリートの硬化後にフランジ部材
12をスリーブ11および打込み型枠20から脱型する
構成とした。また、鉄骨鉄筋コンクリート造の梁の場
合、梁鉄骨に設けられた補強鋼管にフランジ部材を装着
し、略L字状に折り曲げた固定部材で双方を固定するよ
うにしても良い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば設備配管・
配線を通すための梁貫通穴を形成するときに用いて好適
な梁貫通穴の形成方法および梁貫通穴用型枠に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】鉄筋コンクリート造、鉄骨鉄筋コンクリ
ート造等の建物において、天井裏に配設する設備用配管
・配線を通すため、梁の両側に貫通する梁貫通穴が形成
されることがある。
【0003】従来、このような梁貫通穴を形成するに際
しては、薄板鋼板を円筒状に加工したパイプや、防水加
工が施された円筒紙管等からなるスリーブを用いてい
た。このようなスリーブを用いて梁貫通穴を形成するに
は、まず、図27に示すように、形成すべき梁幅と略同
じ長さを有するスリーブ1の両端開口部を、コンクリー
トの侵入を防ぐためにガムテープ2等で塞いでおく。そ
して、図28に示すように、このスリーブ1を、梁を形
成するための型枠3の内面に釘4で固定したり、あるい
は型枠3の内部空間に配筋した梁鉄筋5に図示しない番
線(針金)を用いて固定したりする。この状態で型枠3
内にコンクリートを打設した後、型枠3を解体し、さら
に、図27に示したガムテープ2をスリーブ1の両端開
口部から除去することによって、スリーブ1によって梁
の両側に貫通する梁貫通穴が形成される。
【0004】ところで、上記型枠3には、従来一般に合
板が多用されているが、近年、熱帯地方の森林伐採によ
る自然破壊を抑止するためにラワン合板等の使用量削減
が要求されている。
【0005】このため、コンクリート製や鋼板製の型枠
を用い、この型枠を脱型せずに打ち込んだままとする打
込み型枠工法が用いられつつある。この工法において梁
貫通穴を形成するには、図29に示すように、型枠6の
所定位置、つまり梁貫通穴を形成すべき位置に、開口部
7を形成しておく。そして、型枠6内にスリーブ1をセ
ットし、その両端部に、型枠6の外側から開口部7を通
してフランジ部材8を装着する。このフランジ部材8
は、開口部7よりも大径のフランジ部8aと、スリーブ
1よりも若干小径とされた筒状の挿入部8bとから形成
されたものである。このようなフランジ部材8を、挿入
部8bをスリーブ1の端部に挿入し、フランジ部8aを
型枠6の開口部7の外周部に当接させた状態で装着す
る。さらに、スリーブ1内に、セパレータ金物9を挿通
させ、その両端部に、フランジ部材8のフランジ部8b
に押し当てた棒状の受け部材10aと、ナット10bと
を装着し、両側のナット10b,10bを締め付ける。
これによりスリーブ1の両側のフランジ部材8,8が型
枠6に確実に固定され、コンクリート打設時に型枠6が
撓んだり、あるいは開口部7とフランジ部材8との間か
らコンクリートが漏れたりするのを防止するようになっ
ている。
【0006】また、図30および図31に示すように、
梁50が鉄骨鉄筋コンクリート造である場合には、梁5
0を構成する梁鉄骨51のウェブ51aに穴51bを形
成し、この穴にスリーブ1を溶接して取り付けておく。
そして梁鉄骨51の周囲に型枠6を組んだ後は、図29
に示したのと同様にして、型枠6内にスリーブ1の両端
部に、型枠6の外側から開口部7を通してフランジ部材
8を装着する。さらに、スリーブ1内に、セパレータ金
物9を挿通させ、その両端部に、フランジ部材8のフラ
ンジ部8aに押し当てた棒状の受け部材10aと、ナッ
ト10bとを装着し、両側のナット10b,10bを締
め付けるようにする。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような従来の梁貫通穴の形成方法および梁貫通穴用型
枠には、以下のような問題が存在する。まず、図27お
よび28に示したスリーブ1を型枠3に釘4等で固定す
る構造では、スリーブ1の位置決め・固定に手間がかか
り、さらに確実に固定しないとコンクリートの打設時に
スリーブ1がずれてしまい、その場合には手直しが非常
に難しいという問題がある。
【0008】また、図29に示したように、フランジ部
材8を用いてスリーブ1をセットする構造では、上記し
たような問題を回避することが可能ではあるものの、フ
ランジ部材8が梁にそのまま打ち込まれてしまうため、
経済性の面で依然として向上の余地がある。その他、フ
ランジ部材8の挿入部8bの外径と、スリーブ1の内径
との差が大きいと、その隙間からスリーブ1内にコンク
リートが侵入してしまうことも考えられ、逆に、前記外
径と内径の差を小さくしすぎると、フランジ部材8をス
リーブ1に装着しにくくなるという問題もある。
【0009】さらに、図29から図31に示したよう
に、フランジ部材8をセパレータ金物9を用いて固定す
る構造の場合、フランジ部材8のセット作業を、スリー
ブ1の両側から行わなければならず、二人作業となるた
め作業効率が悪いという問題もある。
【0010】本発明は、以上のような点を考慮してなさ
れたもので、梁貫通穴をより容易かつ確実に形成するこ
とができ、しかも経済性を向上することのできる梁貫通
穴の形成方法および梁貫通穴用型枠を提供することを課
題とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
梁を貫通する穴を形成するための方法であって、まず、
前記梁を形成する型枠の内部に筒状のスリーブをセット
した後、先端にいくにしたがい漸次小径となる挿入部と
前記型枠に形成された開口部よりも大径のフランジ部と
を有した構成のフランジ部材を、前記フランジ部を前記
開口部の外周側に当接させ、前記挿入部を前記開口部か
ら前記スリーブに挿入して装着し、続いて、前記型枠内
にコンクリートを打設し、前記コンクリートの硬化後
に、前記フランジ部材を前記スリーブおよび型枠から脱
型することを特徴としている。
【0012】これにより、コンクリートの硬化後にはコ
ンクリートに埋設されたスリーブによって梁貫通穴が形
成される。そして、このようにフランジ部材を脱型する
ことにより、このフランジ部材を転用することが可能と
なる。しかも、フランジ部材の挿入部が、先端に行くに
したがい漸次小径となる形状を有しているため、コンク
リートの硬化後にこのフランジ部材を容易にスリーブお
よび型枠から脱型することができる。
【0013】請求項2に係る発明は、鉄骨鉄筋コンクリ
ート造の梁を貫通する穴を形成するための方法であっ
て、予め、前記梁を構成する梁鉄骨に、該梁鉄骨のウェ
ブを貫通する筒状の補強鋼管を設けておき、該梁鉄骨の
周囲に型枠を組んだ後に、前記補強鋼管内に挿入される
挿入部と前記型枠に形成された開口部よりも大径のフラ
ンジ部とを有した構成のフランジ部材を、前記フランジ
部を前記開口部の外周側に当接させ、前記挿入部を前記
開口部から前記補強鋼管に挿入して装着するとともに、
前記補強鋼管と前記フランジ部材とを、一端部を前記補
強鋼管の内周面に固定し、他端部を前記フランジ部材に
固定した固定部材により固定し、しかる後に、前記型枠
内にコンクリートを打設することを特徴としている。
【0014】請求項3に係る発明は、請求項2記載の梁
貫通穴の形成方法であって、前記固定部材として、板状
のものを用い、前記一端部を前記補強鋼管の内周面に設
けておいた係止部材に係止させた後、前記フランジ部材
の挿入部を通して外方に突出した他端部を、前記フラン
ジ部に沿うよう折り曲げ、前記他端部を前記フランジ部
材に固定することを特徴としている。
【0015】これにより、コンクリートの硬化後にはコ
ンクリートに埋設された補強鋼管によって梁貫通穴が形
成される。このように補強鋼管をスリーブとして用いる
ことにより、経済的に施工を行える。しかも、補強鋼管
とフランジ部材とを、一端部を補強鋼管の内周面に固定
し、他端部をフランジ部材に固定した固定部材で固定す
るようにしたので、各フランジ部材の取付を補強鋼管の
一方の側のみで行うことができる。
【0016】請求項4に係る発明は、梁を貫通する穴を
形成するための型枠であって、前記穴を形成する筒状の
スリーブと、該スリーブの端部に装着されるフランジ部
材とを備えて構成され、前記フランジ部材が、先端にい
くにしたがい漸次小径となる挿入部と、該挿入部の後端
側に形成されて前記挿入部よりも大径とされたフランジ
部とから形成されていることを特徴としている。
【0017】請求項5に係る発明は、請求項4記載の梁
貫通穴用型枠であって、前記フランジ部に、セパレータ
金物を固定するための固定部が一体に形成されているこ
とを特徴としている。
【0018】これにより、セパレータ金物をフランジ部
材に直接固定することができる。
【0019】請求項6に係る発明は、請求項4または5
記載の梁貫通穴用型枠であって、前記フランジ部材が、
樹脂製または金属製であることを特徴としている。
【0020】請求項7に係る発明は、請求項4から6の
いずれかに記載の梁貫通穴用型枠であって、一端が前記
スリーブの端部に挿入され、他端に前記フランジ部材の
前記挿入部が挿入される延長スリーブが、前記フランジ
部材と前記スリーブとの間に介装される構成となってい
ることを特徴としている。
【0021】スリーブの両側に延長スリーブを装着する
ことによって、梁貫通穴の内周面を、その全長にわたっ
てスリーブと延長スリーブとで形成することができる。
【0022】請求項8に係る発明は、請求項7記載の梁
貫通穴用型枠であって、前記スリーブへの挿入寸法を規
制するため、前記延長スリーブに外周側に突出する位置
決め部が一体に形成されていることを特徴としている。
【0023】請求項9に係る発明は、鉄骨鉄筋コンクリ
ート造の梁を貫通する穴を形成するための型枠であっ
て、前記梁を構成する鉄骨梁のウェブを貫通して設けら
れた筒状の補強鋼管と、該補強鋼管の端部に装着される
フランジ部材と、前記フランジ部材を前記補強鋼管に固
定するための固定部材とを備えて構成され、前記フラン
ジ部材が、前記補強鋼管に挿入される挿入部と、該挿入
部の後端側に形成されて前記挿入部よりも大径とされた
フランジ部とから形成されるとともに、前記固定部材
が、板状で、その一端部が前記補強鋼管の内周面に設け
られた係止部材に係止されるとともに、その中間部が前
記フランジ部材のフランジ部に沿うよう折り曲げられ、
他端部が前記フランジ部に固定される構成となっている
ことを特徴としている。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る梁貫通穴用型
枠の第一および第三の実施の形態について、図1ないし
図26を参照して説明する。
【0025】[第一の実施の形態]まず、ここでは、本
発明に係る梁貫通穴の形成方法および梁貫通穴用型枠
を、例えば鉄筋コンクリート造の梁を形成する場合に適
用する例を用いて説明する。
【0026】図1および図2に示すように、梁貫通穴用
型枠Aは、筒状のスリーブ11と、その両端部にそれぞ
れ装着されるフランジ部材12と、フランジ部材12,
12を締め付ける締付けボルト(セパレータ金物)13
およびナット14と、から概略構成されている。
【0027】スリーブ11は、薄板鋼板を円筒状に加工
したパイプや、防水加工が施された円筒紙管等からな
り、組み付けるべき型枠の内寸と略同じ長さを有してい
る。
【0028】フランジ部材12は、樹脂製または金属製
で、スリーブ11の内側に挿入される挿入部15と、挿
入部15の後端側に一体に形成されたフランジ部16と
が一体に形成された構成となっている。図1に示したよ
うに、挿入部15は、筒状で、その外径寸法が、フラン
ジ部16側の基端部15aがスリーブ11の内径よりも
大径とされ、かつ基端部15aから先端部15bにいく
にしたがい漸次小径となるテーパ状を成している。ま
た、フランジ部16は、リング状で、挿入部15の基端
部15aおよび後述する梁型枠の開口部よりも大径を有
している。このフランジ部16の内側には、例えば略十
字状を成した固定部16aが一体に形成されている。こ
の固定部16aの中心部には締付けボルト13を挿通さ
せるためのボルト穴17が形成されている。これらフラ
ンジ部16および固定部16aは、締付けボルト13の
締め付け力に対して充分な強度が得られるよう、所定の
厚さを有して形成されている。
【0029】このようなフランジ部材12は、スリーブ
11の両端部に、それぞれ挿入部15を挿入させてセッ
トされる。
【0030】締付けボルト13は、両端部にネジ部13
a,13aが形成されたもので、スリーブ11の両端部
にフランジ部材12をそれぞれセットした状態で、両側
のフランジ部材12,12のボルト穴17,17からネ
ジ部13a,13aが突出するようになっており、ここ
にそれぞれ座金18およびナット14を装着することに
よって、フランジ部材12,12を両側から締め付ける
ようになっている。
【0031】次に、上記構成からなる梁貫通穴用型枠A
を用いて梁貫通穴を形成する方法について説明する。
【0032】まず、図3に示すように、梁を形成するた
めの打込み型枠(型枠)20を、所定形状および寸法で
組み立てる。この打込み型枠20は、鋼製で、例えば縦
方向に延在するリブ20aが所定間隔毎に形成され、さ
らにその側面の、梁貫通穴を形成すべき所定位置には、
開口部21が予め形成されている。
【0033】次いで、打込み型枠20の内部に、梁鉄筋
22を配筋するとともに、開口部21の周囲にせん断補
強筋23を配筋する。
【0034】続いて、図4に示すように、開口部21の
周囲に、互いに隣接するリブ20a,20a間に形成さ
れている凹部を塞ぐため、例えばゴム製あるいは発泡樹
脂製等のパッキン24をセットする。
【0035】そして、図5に示すように、打込み型枠2
0の内部に、スリーブ11を入れ、その両端部を例えば
ガムテープ25等を用いて開口部21に仮固定する。
【0036】さらに、図6に示すように、スリーブ11
の両側に、それぞれ開口部21からフランジ部材12を
挿入する。このとき、図1に示したように、フランジ部
材12の挿入部15はテーパ状であるので、その挿入を
容易に行うことができ、しかもスリーブ11の内周側端
部と、挿入部15の外周面とが密着するようになる。こ
の状態で、一方のフランジ部材12のボルト穴17から
締付けボルト13を挿入し、他方のフランジ部材12の
ボルト穴17から突出させた後、その両端部に座金18
およびナット14を装着して、両側のフランジ部材1
2,12を締め付ける。
【0037】これにより、図7に示すように、梁貫通穴
用型枠Aが所定の位置に位置決め固定された状態となる
ので、床用の型枠27および鉄筋28等をセットした
後、コンクリートを打設し、これが硬化すれば、図2に
示したように、梁Bおよび床Fが形成される。
【0038】しかる後、締付けボルト13の端部から座
金18およびナット14を取り外して、この締付けボル
ト13を引き抜き、さらにスリーブ11の両側からフラ
ンジ部材12,12を取り外す。これにより、図8に示
すように、梁Bには、その内周面がスリーブ11によっ
て形成された梁貫通穴(穴)30が形成されることとな
る。
【0039】上述した梁貫通穴30の形成方法および梁
貫通穴用型枠Aでは、梁貫通穴30を形成するためのス
リーブ11の両端部に、テーパ状の挿入部15を有した
フランジ部材12を装着し、コンクリートの硬化後にフ
ランジ部材12をスリーブ11および打込み型枠20か
ら脱型する構成とした。このようにフランジ部材12を
脱型することにより、このフランジ部材12を転用する
ことが可能となり、型枠コストを削減することが可能と
なり、その結果、梁貫通穴30をより低コストで形成す
ることが可能となる。その効果は、梁貫通穴30が大径
であればあるほど、また梁貫通穴30の形成箇所が多け
れば多いほど顕著なものとなる。
【0040】しかも、フランジ部材12の挿入部15
が、先端に行くにしたがい漸次小径となるテーパ状を成
しているため、フランジ部材12のスリーブ11への挿
入作業、およびコンクリートの硬化後の脱型作業を容易
に行うことができる。
【0041】加えて、フランジ部材12のフランジ部1
6には、締付けボルト13を固定するための固定部16
aが一体に形成された構成となっている。これにより、
締付けボルト13を、従来のように棒状の受け部材10
a(図29参照)を用いることなく、フランジ部材12
に直接固定することが可能となる。したがって、梁貫通
穴用型枠Aの組み立てが容易となり、またその構成部品
点数を削減して、より一層の型枠コスト低減効果を得る
ことが可能となる。
【0042】しかも、フランジ部材12は、樹脂製また
は金属製とされた構成となっている。これにより、テー
パ状の挿入部15と,固定部16aを有したフランジ部
16とを備えたフランジ部材12を、容易に所定形状に
成型することができる。特に使用するフランジ部材12
の数が多ければ多いほど、フランジ部材12をより安価
に製作することが可能となる。
【0043】[第二の実施の形態]次に、本発明に係る
梁貫通穴の形成方法および梁貫通穴用型枠を、例えば鉄
骨鉄筋コンクリート造の梁を形成する場合に適用する例
を用いて説明する。以下に説明する第二の実施の形態に
おいて、前記第一の実施の形態と共通する構成について
は同符号を付し、その説明を省略する。
【0044】図9に示すように、梁貫通穴用型枠A’
は、スリーブ11と、フランジ部材12と、これらスリ
ーブ11とフランジ部材12との間にセットされる延長
スリーブ40と、締付けボルト13およびナット14
と、から概略構成されている。
【0045】延長スリーブ40は、筒状で、その一端部
40aがスリーブ11の内側に挿入され、他端部40b
の内側にフランジ部材12の挿入部15が挿入される構
成となっている。さらに、延長スリーブ40の外周面に
は、スリーブへの挿入寸法を規制するため、外周側に突
出する位置決めフランジ(位置決め部)40cが一体に
形成されている。この延長スリーブ40は、その最大外
径寸法、つまり位置決めフランジ40cの外径が、打込
み型枠20の開口部21よりも小さく設定されている。
【0046】図10に示すように、鉄骨鉄筋コンクリー
ト造の梁を形成するには、まず梁鉄骨41を建方する。
このとき、梁鉄骨41のウェブ41aの所定位置には、
スリーブ11が既にセット固定されている。このスリー
ブ11は、工場製作の段階で定位置の穴42に取り付け
ておく。さらに、梁鉄骨41の周囲に梁鉄筋43を配筋
するとともに、梁貫通穴を形成すべき位置の周囲にせん
断補強筋44を配筋する。
【0047】次いで、図11に示すように、梁鉄骨4
1,梁鉄筋43の周囲に打込み型枠20を組み立て、そ
の側面の所定位置に形成された開口部21の周囲に、パ
ッキン24をセットする。
【0048】そして、図12に示すように、スリーブ1
1の両側に、それぞれ開口部21から延長スリーブ40
を挿入する。このとき延長スリーブ40には位置決めフ
ランジ40cが形成されているので、スリーブ11への
挿入寸法が規制され、スリーブ11からの突出寸法が一
定となる。さらに、図13に示すように、スリーブ11
の両側の延長スリーブ40,40に、それぞれフランジ
部材12を挿入し、これらを締付けボルト13,座金1
8およびナット14で両側から締め付ける。
【0049】これにより、図14に示すように、梁貫通
穴用型枠A’が所定の位置に位置決め固定された状態と
なるので、床用の型枠27および鉄筋28等をセットし
た後、コンクリートを打設する。
【0050】コンクリートの硬化後、締付けボルト13
の端部から座金18およびナット14を取り外して、こ
の締付けボルト13を引き抜き、さらにスリーブ11の
両側からフランジ部材12,12を取り外す。これによ
り、図15に示すように、鉄骨鉄筋コンクリート造の梁
B’には、その内周面がスリーブ11および延長スリー
ブ40によって形成された梁貫通穴(穴)45が形成さ
れることとなる。
【0051】上述した梁貫通穴45の形成方法および梁
貫通穴用型枠A’では、前記第一の実施の形態と同様の
効果を得ることが可能である。
【0052】加えて、フランジ部材12とスリーブ11
との間に延長スリーブ40が介装される構成となってい
る。これにより、梁貫通穴45を、その全長にわたって
スリーブ11と延長スリーブ40とで形成することがで
き、その内周面を平滑なものとすることができる。
【0053】しかも、延長スリーブ40には位置決めフ
ランジ40cが形成されているので、この延長スリーブ
40のスリーブ11への挿入寸法を一定とすることがで
き、その全長を正確に設定することが可能となる。
【0054】[第三の実施の形態]次に、本発明に係る
梁貫通穴の形成方法および梁貫通穴用型枠の第三の実施
の形態として、例えば鉄骨鉄筋コンクリート造の梁を形
成する場合に適用し、梁鉄骨に設けられた補強鋼管をス
リーブとして用いる例について説明する。以下に説明す
る第三の実施の形態において、前記第一または第二の実
施の形態と共通する構成については同符号を付し、その
説明を省略する。
【0055】図16に示すように、形成すべき梁B”は
鉄骨鉄筋コンクリート造であり、梁B”を構成する梁鉄
骨60には、そのウェブ60aに、円筒状の補強鋼管6
1がウェブ60aを貫通して設けられている。そして、
図17に示すように、梁B”を形成するための梁貫通穴
用型枠A”は、スリーブとしての補強鋼管61と、その
両端部にそれぞれ装着されるフランジ部材62と、フラ
ンジ部材62を補強鋼管61に固定するための固定部材
63とから概略構成されている。
【0056】フランジ部材62は、樹脂製または金属製
で、補強鋼管61の内側に挿入される筒状の挿入部65
と、挿入部65の後端側に一体に形成されたフランジ部
66とが一体に形成された構成となっている。なお、こ
のフランジ部材62を、図1に示したフランジ部材12
のように、挿入部65をテーパ状に形成することも可能
であり、それにより第一および第二の実施の形態でテー
パ状の挿入部15を有したフランジ部材12を用いたの
と同様の効果が得られる。
【0057】このようなフランジ部材62は、補強鋼管
61の両端部に、それぞれ挿入部65を挿入させてセッ
トされる。
【0058】固定部材63は、所定長を有した帯状の板
材からなり、材質としては折り曲げ可能な金属製または
樹脂製が好ましい。そして、固定部材63の一端部63
aには、これを補強鋼管61(図17参照)に固定する
ときに用いる係止穴67が形成されている。図18に示
すように、係止穴67は、所定の内径を有した大径部6
7aと、これに連続して一端部側63aに形成されて所
定幅の内寸を有した小径部67bとを有している。ま
た、図17に示したように、固定部材63の他端部63
bには、これをフランジ部材62のフランジ部66に固
定するときに用いる所定の内径を有した固定穴(図示な
し)を設けておいても良い。
【0059】一方、補強鋼管61の内周面には、補強鋼
管61の端部から所定寸法の位置に、周方向に複数箇所
(例えば図17の例では4カ所)に、固定部材63を係
止するための係止部材68が設けられている。図19に
示すように、各係止部材68は、係止ボルト69と、こ
れに挿着されるナット70とから構成されている。係止
ボルト69は、その頭部69aを補強鋼管61の内側に
位置させ、ネジ部69bを補強鋼管61の所定位置に形
成された穴61aから外側に突出させ、ここにナット7
0が螺着されている。そして、係止ボルト69の頭部6
9aは、図18に示したように、係止穴67の大径部6
7aよりも小径で、かつ小径部67bよりも大径に設定
されている。さらに、図19に示したように、係止ボル
ト69のネジ部69bの基端部側(頭部69a側)に
は、係止部71が形成されている。この係止部71は、
図18に示したように、頭部69a、および固定部材6
3の係止穴67の小径部67bよりも小径で、かつ、図
19に示したように、補強鋼管61の穴61aよりも大
径とされ、またその厚さ(係止ボルト69の軸線方向に
沿った寸法)が、固定部材63の厚さよりも若干大きな
寸法に設定されている。このような係止ボルト69は、
係止部71が補強鋼管61の穴61aよりも大径である
ので、頭部69aが補強鋼管61の内側に係止部71の
厚さ分だけ浮き上がった状態で設けられることとなる。
【0060】そして、図18に示したように、固定部材
63は、係止穴67の大径部67aに係止ボルト69の
頭部69aを通した後、この固定部材63をスライドさ
せて係止穴67の小径部67bに係止部71を係止させ
るようになっている。これにより、図19に示したよう
に、固定部材63は、その一端部63aが、補強鋼管6
1に設けられた係止部材68に係止されることとなる。
この状態で、固定部材63を、補強鋼管61の端部に装
着されたフランジ部材62の挿入部65の内周面、およ
びフランジ部66に沿うよう略L字状に折り曲げ、他端
部63bを、必要に応じて形成された固定穴(図示な
し)等を用い、ボルト等の固定手段でフランジ部66あ
るいは打ち込み型枠20に固定するようになっている。
これにより、フランジ部材62が固定部材63を介して
補強鋼管61の端部に固定されるようになっているので
ある。
【0061】次に、上記構成からなる梁貫通穴用型枠
A”を用いて梁貫通穴を形成する方法について説明す
る。
【0062】まず、図20に示すように、梁鉄骨60お
よび梁鉄筋22を所定の位置にセットする。この時梁鉄
骨60のウェブ60aには、工場等において、予め所定
の位置に補強鋼管61を設けておく。
【0063】そして、図21に示すように、梁を形成す
るための打込み型枠(型枠)20を、所定形状および寸
法で組み立てる。
【0064】続いて、開口部21の周囲に、互いに隣接
するリブ20a,20a間に形成されている凹部を塞ぐ
ため、例えばゴム製あるいは発泡樹脂製等のパッキン2
4をセットする。
【0065】そして、図22に示すように、補強鋼管6
1の両端部において、その内周面側に所定数の固定部材
63を装着する。これには、図18に示したように、係
止穴67の大径部67aに係止ボルト69の頭部69a
を通してからスライドさせ、係止穴67の小径部67b
に係止部71を係止させればよく、ワンタッチで作業が
行えるようになっている。また、この状態で、固定部材
63は折り曲げられておらず、帯状のままとなってい
る。
【0066】次いで、図23に示すように、補強鋼管6
1の両側に、それぞれ開口部21からフランジ部材62
を挿入する。このとき、フランジ部材62の挿入部65
は、補強鋼管61の内周面と、先にセットした固定部材
63との間に挿入するようにする。続いて、図23およ
び図24に示すように、この状態で、フランジ部材62
から真っ直ぐ突出した状態となっている固定部材63の
他端部63bを、挿入部65の内周面、およびフランジ
部66に沿うよう略L字状に折り曲げる。そして、固定
部材63の他端部63bを、必要に応じて形成された固
定穴(図示なし)等を用い、ボルト等の固定手段でフラ
ンジ部66に固定することにより、フランジ部材62が
固定部材63を介して補強鋼管61の端部に固定され
る。
【0067】これにより、図25に示すように、梁貫通
穴用型枠A”が所定の位置に位置決め固定された状態と
なる。しかる後には、図26に示すように、床用の型枠
27および鉄筋28等をセットした後、コンクリートを
打設し、これが硬化すれば、図16に示したように、梁
B”および床Fが形成される。
【0068】ところで、本実施の形態では、上記第一お
よび第二の実施の形態とは異なり、補強鋼管61の両側
からフランジ部材62,62は取り外さず、そのまま埋
め殺しとする。これにより、図16に示したように、梁
B”には、その内周面が補強鋼管61によって形成され
た梁貫通穴(穴)が形成されることとなる。
【0069】上述した梁貫通穴の形成方法および梁貫通
穴用型枠A”では、梁貫通穴を形成するための補強鋼管
61の両端部に、帯状の固定部材63を用いてフランジ
部材62を装着するようにした。このように、本来補強
要素として設けられている補強鋼管61を、梁貫通穴を
形成するためのスリーブとしても用いることにより、ス
リーブは不要となる。そして、両端部のフランジ部材6
2のみが消耗品となるため、経済的に施工を行うことが
できる。この効果は、梁貫通穴が大径であればあるほ
ど、また梁貫通穴の形成箇所が多ければ多いほど顕著な
ものとなる。また、コンクリート打設後に固定部材63
およびフランジ部材62を取り外す必要がないため、設
備配管前の作業工程を省くことができ、施工の生産性が
向上し、安全面でも有利に展開できる。
【0070】しかも、補強鋼管61とフランジ部材62
とを、一端部を補強鋼管61の内周面に固定し、他端部
をフランジ部材62に固定した固定部材63によって固
定するようにしたので、フランジ部材62の取付を補強
鋼管61の一方の端部側のみで行うことができる。これ
に対して、セパレータを用いる場合には、スリーブの両
側で同時に作業を行う必要があるため、作業者が最低限
二人必要であったが、上記工程により、フランジ部材6
2のセット作業を一人で行うことが可能となる。したが
って、梁貫通穴用型枠A”の組み立てが容易となり、ま
たその構成部品点数を削減して、より一層の型枠コスト
低減効果を得ることが可能となる。
【0071】なお、上記各実施の形態において、使用す
る打ち込み型枠20の形状や組み立て構造等については
何ら限定する意図はない。また、梁貫通穴用型枠A,
A’,A”を構成する各部材の材質や細部の形状等につ
いても、適宜他の構成を採用しても支障はない。さら
に、対象となる梁B,B’,B”の断面形状や構造、施
工手順等については何ら限定するものではない。
【0072】これ以外にも、本発明の主旨を逸脱しない
範囲内であれば、いかなる構成を採用しても良く、また
上記したような構成を適宜選択的に組み合わせたものと
しても良いのは言うまでもない。
【0073】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係る梁
貫通穴の形成方法によれば、梁貫通穴を形成するための
スリーブの両端部に、テーパ状の挿入部を有したフラン
ジ部材を装着し、コンクリートの硬化後にフランジ部材
をスリーブおよび型枠から脱型する構成となっている。
このようにフランジ部材を脱型することにより、このフ
ランジ部材を転用することが可能となり、型枠コストを
削減することが可能となり、梁貫通穴をより低コストで
形成することが可能となる。しかも、フランジ部材の挿
入部が、先端に行くにしたがい漸次小径となる形状を有
しているため、フランジ部材のセット作業および脱型作
業の容易化を図ることができる。
【0074】請求項2および3に係る梁貫通穴の形成方
法によれば、コンクリートの硬化後にはコンクリートに
埋設された補強鋼管によって梁貫通穴が形成される。こ
のように補強鋼管をスリーブとして用いることにより、
スリーブは不要となる。そして、両端部のフランジ部材
のみが消耗品となるため、経済的に施工を行うことがで
きる。これは、特にスリーブのサイズが大きくなればな
るほど有効である。また、コンクリート打設後にフラン
ジ部材および固定部材を取り外す必要がないため、設備
配管前の作業工程を省くことができ、施工の生産性が向
上し、安全面でも有利に展開できる。しかも、補強鋼管
とフランジ部材とを、一端部を補強鋼管の内周面に固定
し、他端部をフランジ部材に固定した固定部材で固定す
るようにしたので、各フランジ部材の取付を補強鋼管の
一方の側のみで行うことができる。したがって、梁貫通
穴用型枠の組み立てが容易となり、より一層の型枠コス
ト低減効果を得ることが可能となる。
【0075】請求項4に係る梁貫通穴用型枠によれば、
筒状のスリーブと、スリーブの端部に装着されるフラン
ジ部材とを備えて構成され、フランジ部材が、先端にい
くにしたがい漸次小径となる挿入部を有した構成となっ
ている。これにより、前記請求項1に係る梁貫通穴の形
成方法を実現することができる。しかも、フランジ部材
の挿入部が、先端に行くにしたがい漸次小径となる形状
を有しているため、フランジ部材のセット作業および脱
型作業の容易化を図ることができる。
【0076】請求項5に係る梁貫通穴用型枠によれば、
フランジ部に、セパレータ金物を固定するための固定部
が一体に形成された構成となっている。これにより、セ
パレータ金物をフランジ部材に直接固定することが可能
となり、セパレータ金物を固定するために棒状の受け部
材が不要となる。したがって、型枠のセットがより容易
となり、また型枠の部品点数を削減して一層の型枠コス
ト低減効果を得ることが可能となる。
【0077】請求項6に係る梁貫通穴用型枠によれば、
フランジ部材が、樹脂製または金属製とされた構成とな
っている。これにより、上記請求項4または5に示した
ような、テーパ状の挿入部や、固定部等、所定形状を有
したフランジ部材を容易に成型することができる。
【0078】請求項7に係る梁貫通穴用型枠によれば、
フランジ部材とスリーブとの間に延長スリーブが介装さ
れる構成となっている。これにより、梁貫通穴を、その
全長にわたってスリーブと延長スリーブとで形成し、そ
の内周面を平滑なものとすることができる。
【0079】請求項8に係る梁貫通穴用型枠によれば、
延長スリーブに、外周側に突出する位置決め部が一体に
形成された構成となっている。これにより、延長スリー
ブのスリーブへの挿入寸法が規制され、その結果、延長
スリーブをスリーブに挿入した状態でのその全長を正確
に設定することが可能となり、前記請求項5に係る構成
を、より容易かつ確実に実現することができる。
【0080】請求項9に係る梁貫通穴用型枠によれば、
請求項2および3に係る梁貫通穴の形成方法を実現する
ことができ、補強鋼管をスリーブとして用いることによ
り、経済的に施工を行うことができ、施工の生産性向
上、梁貫通穴用型枠の組立の容易化、型枠コスト低減効
果等を得ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る梁貫通穴の形成方法および梁貫
通穴用型枠の第一の実施の形態を示す図であって、前記
梁貫通穴用型枠の一例を示す斜視図である。
【図2】 前記梁貫通穴用型枠で梁貫通穴を形成してい
る状態を示す立断面図および側面図である。
【図3】 前記梁貫通穴の形成方法を示す工程図であっ
て、型枠を組んだ状態を示す側面図および立断面図であ
る。
【図4】 図3に続く工程を示す側面図および立断面図
である。
【図5】 図4に続く工程を示す図であって、スリーブ
をセットした状態を示す側面図および立断面図である。
【図6】 図5に続く工程を示す図であって、フランジ
部材をセットした状態を示す側面図および立断面図であ
る。
【図7】 図6に続く工程を示す図であって、型枠内に
コンクリートを打設する状態を示す立断面図である。
【図8】 梁貫通穴が完成した状態を示す立断面図であ
る。
【図9】 本発明に係る梁貫通穴の形成方法および梁貫
通穴用型枠の第二の実施の形態を示す図であって、スリ
ーブとフランジ部材との間に延長スリーブをセットする
状態を示す立断面図および平断面図である。
【図10】 前記梁貫通穴の形成方法を示す工程図であ
って、梁鉄骨にスリーブをセットした状態を示す側面図
および立断面図である。
【図11】 図10に続く工程を示す図であって、型枠
を組んだ状態を示す側面図および立断面図である。
【図12】 図11に続く工程を示す図であって、延長
スリーブをセットした状態を示す側面図および立断面図
である。
【図13】 図12に続く工程を示す図であって、フラ
ンジ部材をセットした状態を示す側面図および立断面図
である。
【図14】 図13に続く工程を示す図であって、型枠
内にコンクリートを打設する状態を示す立断面図であ
る。
【図15】 梁貫通穴が完成した状態を示す立断面図で
ある。
【図16】 本発明に係る梁貫通穴の形成方法および梁
貫通穴用型枠の第三の実施の形態を示す立断面図であ
る。
【図17】 前記梁貫通穴用型枠の斜視図である。
【図18】 同梁貫通穴用型枠の一部を示す図であっ
て、固定部材を補強鋼管の内周面に固定する状態を示す
図である。
【図19】 前記固定部材でフランジ部材を固定した状
態を示す平断面図および正断面図である。
【図20】 前記梁貫通穴の形成方法を示す工程図であ
って、梁鉄骨に補強鋼管がセットされた状態を示す側面
図および立断面図である。
【図21】 図20に続く工程を示す図であって、型枠
を組んだ状態を示す側面図および立断面図である。
【図22】 図21に続く工程を示す図であって、補強
鋼管に固定部材の一端部を取り付けた状態を示す側面図
および立断面図である。
【図23】 前記固定部材でフランジ部材を前記補強鋼
管に固定する方法を示す側断面図である。
【図24】 図23の側面図である。
【図25】 図23に続く状態を示す図であって、フラ
ンジ部材をセットした状態を示す側断面図および立断面
図である。
【図26】 図25に続く工程を示す図であって、型枠
内にコンクリートを打設する状態を示す立断面図であ
る。
【図27】 従来の梁貫通穴用型枠の一例を示す斜視図
である。
【図28】 図27で示した梁貫通穴用型枠を型枠にセ
ットした状態を示す立断面図である。
【図29】 従来の梁貫通穴用型枠の他の一例を示す立
断面図および側面図である。
【図30】 従来の梁貫通穴用型枠のさらに他の一例を
示す立断面図である。
【図31】 図30で示した梁貫通穴用型枠の構成を示
す斜視図である。
【符号の説明】
11 スリーブ 12,62 フランジ部材 13 締付けボルト(セパレータ金物) 15,65 挿入部 16,66 フランジ部 16a 固定部 20 打込み型枠(型枠) 21 開口部 30,45 梁貫通穴(穴) 40 延長スリーブ 40c 位置決めフランジ(位置決め部) 61 補強鋼管 63 固定部材 68 係止部材 A,A’,A” 梁貫通穴用型枠 B,B’,B” 梁

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 梁を貫通する穴を形成するための方法で
    あって、 まず、前記梁を形成する型枠の内部に筒状のスリーブを
    セットした後、 先端にいくにしたがい漸次小径となる挿入部と前記型枠
    に形成された開口部よりも大径のフランジ部とを有した
    構成のフランジ部材を、前記フランジ部を前記開口部の
    外周側に当接させ、前記挿入部を前記開口部から前記ス
    リーブに挿入して装着し、 続いて、前記型枠内にコンクリートを打設し、 前記コンクリートの硬化後に、前記フランジ部材を前記
    スリーブおよび型枠から脱型することを特徴とする梁貫
    通穴の形成方法。
  2. 【請求項2】 鉄骨鉄筋コンクリート造の梁を貫通する
    穴を形成するための方法であって、 予め、前記梁を構成する梁鉄骨に、該梁鉄骨のウェブを
    貫通する筒状の補強鋼管を設けておき、 該梁鉄骨の周囲に型枠を組んだ後に、前記補強鋼管内に
    挿入される挿入部と前記型枠に形成された開口部よりも
    大径のフランジ部とを有した構成のフランジ部材を、前
    記フランジ部を前記開口部の外周側に当接させ、前記挿
    入部を前記開口部から前記補強鋼管に挿入して装着する
    とともに、前記補強鋼管と前記フランジ部材とを、一端
    部を前記補強鋼管の内周面に固定し、他端部を前記フラ
    ンジ部材に固定した固定部材により固定し、 しかる後に、前記型枠内にコンクリートを打設すること
    を特徴とする梁貫通穴の形成方法。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の梁貫通穴の形成方法であ
    って、前記固定部材として、板状のものを用い、前記一
    端部を前記補強鋼管の内周面に設けておいた係止部材に
    係止させた後、前記フランジ部材の挿入部を通して外方
    に突出した他端部を、前記フランジ部に沿うよう折り曲
    げ、前記他端部を前記フランジ部材に固定することを特
    徴とする梁貫通穴の形成方法。
  4. 【請求項4】 梁を貫通する穴を形成するための型枠で
    あって、前記穴を形成する筒状のスリーブと、該スリー
    ブの端部に装着されるフランジ部材とを備えて構成さ
    れ、 前記フランジ部材が、先端にいくにしたがい漸次小径と
    なる挿入部と、該挿入部の後端側に形成されて前記挿入
    部よりも大径とされたフランジ部とから形成されている
    ことを特徴とする梁貫通穴用型枠。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の梁貫通穴用型枠であっ
    て、前記フランジ部に、セパレータ金物を固定するため
    の固定部が一体に形成されていることを特徴とする梁貫
    通穴用型枠。
  6. 【請求項6】 請求項4または5記載の梁貫通穴用型枠
    であって、前記フランジ部材が、樹脂製または金属製で
    あることを特徴とする梁貫通穴用型枠。
  7. 【請求項7】 請求項4から6のいずれかに記載の梁貫
    通穴用型枠であって、一端が前記スリーブの端部に挿入
    され、他端に前記フランジ部材の前記挿入部が挿入され
    る延長スリーブが、前記フランジ部材と前記スリーブと
    の間に介装される構成となっていることを特徴とする梁
    貫通穴用型枠。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の梁貫通穴用型枠であっ
    て、前記スリーブへの挿入寸法を規制するため、前記延
    長スリーブに外周側に突出する位置決め部が一体に形成
    されていることを特徴とする梁貫通穴用型枠。
  9. 【請求項9】 鉄骨鉄筋コンクリート造の梁を貫通する
    穴を形成するための型枠であって、前記梁を構成する鉄
    骨梁のウェブを貫通して設けられた筒状の補強鋼管と、
    該補強鋼管の端部に装着されるフランジ部材と、前記フ
    ランジ部材を前記補強鋼管に固定するための固定部材と
    を備えて構成され、 前記フランジ部材が、前記補強鋼管に挿入される挿入部
    と、該挿入部の後端側に形成されて前記挿入部よりも大
    径とされたフランジ部とから形成されるとともに、 前記固定部材が、板状で、その一端部が前記補強鋼管の
    内周面に設けられた係止部材に係止されるとともに、そ
    の中間部が前記フランジ部材のフランジ部に沿うよう折
    り曲げられ、他端部が前記フランジ部に固定される構成
    となっていることを特徴とする梁貫通穴用型枠。
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