JPH067163Y2 - 固定具カバー - Google Patents

固定具カバー

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JPH067163Y2
JPH067163Y2 JP4888188U JP4888188U JPH067163Y2 JP H067163 Y2 JPH067163 Y2 JP H067163Y2 JP 4888188 U JP4888188 U JP 4888188U JP 4888188 U JP4888188 U JP 4888188U JP H067163 Y2 JPH067163 Y2 JP H067163Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
この考案はコンクリート建築物の埋め込み配管等に用い
るボックスの固定具カバーの改良に関する。
【従来の技術】
コンクリート建築物の施工においては、コンクリート構
造のスラブや壁に予め埋め込み配管用のボックスを固定
する必要がある。 このボックスとしては例えば、アウトレットボックス、
コンクリートボックス、スイッチボックス、仮枠等があ
り、以下説明の便宜上、単にボックスとして説明する。 このボックスを固定する構造としては、従来種々の構成
が提案されているが、従来いずれも仮型枠にボックスの
固定位置に対応する個所で孔を穿ち、外側からボルトを
通して締め付けなければならなかった。 従って、ボックスの取付位置が決まっても、仮型枠の取
付作業が済まなければ穿孔位置が判明しないので、電気
工事業に含まれるボックスの取付作業が行われず、異な
る作業者で行われる上記作業は無駄の多い手間のかかる
作業となっており、また外側からの作業となるため高層
建築物の場合、危険を伴う煩わしい作業となっている。 そこで、ボルトに代えて取付端を尖鋭状の爪として仮型
枠に内側から打ちつけて固定する構造が知られている
が、コンクリート充填後に型枠材を剥すと爪の先端が外
部に突出しているので切り取らなければならない。 その爪の切断後にもコンクリートの端面には切断面が残
り、また残存する爪の基部とコンクリートとの間からヒ
ビ割れ等が生じるという問題点が生じする。 上記事情に鑑み、本考案者は鋭意研究の結果、ボックス
を仮型枠に内側から簡単に固定することができると共
に、仮型枠を取り外した後にもコンクリートを痛めるこ
となく、且つスラブにも利用できるボックスの固定具を
提案した。 これら固定具に用いられる固定具カバーは、固定具を嵌
合して仮型枠との接触面積を広くして設置位置を安定さ
せると共に、固定具がコンクリートと接触しないように
カバーするものであるが、コンクリート充填後に固定具
を取り外す際には抜き取られて廃棄されている。 そこで、本考案者は上記固定具カバーを取り外した後に
も利用すべく鋭意研究開発を進め、本考案を完成するに
至った。
【考案が解決しようとする問題点】
この考案の主たる課題は、固定具のカバーとしての機能
は勿論、ボックスをコンクリートに埋設した後には、リ
ード線のガイド用部品として再利用可能な固定具カバー
を提供するにある。
【問題点を解決するための手段】
この考案は上記課題を解決するために、 (a).ネジ孔を有し基端に鍔を設けた固定具を係脱可能に
嵌合する固定具カバーにおいて、 (b).固定具を嵌合する固定具挿入孔の基端に大径に形成
されて固定具の鍔と係合可能な拡開段部を設け、 (c).固定具の周方向を覆うと共に固定具の鍔側に向かっ
て漸次幅狭となる周壁面を設け、 (d).上記周壁面で間隔を隔てて複数設けられ、それぞれ
軸方向に中途位置まで延びて周壁面の周囲の肉厚より薄
く設定された切取ガイド部を設ける、という技術的手段
を講じている。
【作用】
この考案は上記構成からなっているので、 固定具カバーの固定具挿入孔に固定具を嵌合し、拡開段
部に固定具の鍔を係止して周壁面で固定具の周方向を覆
う。 これにより、コンクリート充填に際して固定具は固定具
カバーの周壁面でコンクリートの浸入が妨げられ、ボッ
クス埋設後に固定具を容易に抜き取ることができる。 ボックス埋設後には固定具と共に抜き取られるが、固定
具カバーの切取ガイド部に沿って周壁面に切れ目を入れ
切り欠くことにより、周壁面に切欠部(ガイド窓)を形
成することができる。 そして、上記切欠部の開口側を埋設されたボックス側に
接して締付ボルト等でボックスに固定すれば、上記切欠
部を介して内蔵されたリード線を電気部品の接続端子ま
で引き出すガイド部品として利用することができる。
【実施例】
以下にこの考案の固定具カバーについて、ボックスの一
例としてアウトレットボックスに用いた場合の好適実施
例を、第1図以降の図面に基づいて説明する。 第1図は、固定具カバー30の断面図である。 ここでまずボックスの仮型枠側固定具1の構造を第4図
及び第5図を共に参照しながら説明すると、先端がナッ
ト部2aとなってネジ孔部3を有する固定具本体2と、
ネジ孔部3の底部に開口された挿通小孔4と、該挿通小
孔4から外方へ突出する締付具5とからなっている。 即ち、固定具本体2は、中空筒状の金具からなって、中
央に内周面にネジを刻設したネジ孔部3を有している。 この固定具本体2の先端側はナット部2aとなっており
外周面が略六角柱に形成されてトレンチャ等で回転でき
るようになっている。 また、固定具本体2の基端側には外方へ延出する大径ド
ーナツ状の鍔部2bが一体連設されており、後述の固定
具カバー30の拡開段部32と係止可能となっている。 更に前記ネジ孔部3は、その底部に外方と連通する小径
の挿通小孔4を有しており、該挿通小孔4に木ネジ等か
らなる締付具5が挿通されている。 この締付具5はネジ孔部3から挿入され、その頭部をネ
ジ孔部3内に掛止め先端を外方へ突出しており、ネジ孔
部3にドライバーを挿入して締付具5を木板からなる仮
型枠7に締付回転できるようになっている。 この固定具本体2は上記実施例に限定されるものではな
く、例えば第6図(a)(b)に示すごとく、軸方向に
貫通するネジ孔部3を設けた円筒状の固定具本体2と、
挿通小孔4aを有し上記孔部3に螺着可能な嵌合ネジ部
4と、上記挿通小孔4aに嵌め込まれ頭部が内側に掛止
められ先端が外方へ突出する締付具5と、上記ネジ孔部
3の他方から螺着され頭部が大径に形成されて前記実施
例での鍔部2bに対応する閉塞用ネジ12とからなる構
成でもよい。 この場合も、固定具本体2は、中空筒状の金属材からな
って、中央で軸方向に貫通し、内周面にネジを刻設した
ネジ孔部3を有している。 上記ネジ孔部3に螺着される嵌合ネジ部4は、外周にネ
ジが刻設されると共に中央で軸方向に貫通しネジを外周
に刻設した挿通小孔4aが穿設された略円筒形状からな
っている。 この嵌合ネジ部4は、本実施例の場合、上記挿通小孔4
が同時に断面六角形状からなった嵌脱用掛止部4bに形
成されているので、六角レンチを用いて上記挿通小孔4
aに嵌め込み、嵌合ネジ部4をネジ孔部3内に螺着させ
ることができる。 このようにして、固定具本体2のネジ孔部3中に、段部
を介してより小径の挿通小孔4aを形成することができ
る。 この挿通小孔4aに木ネジからなる締付具5が挿通され
る。 この締付具5はネジ孔部3から挿入され、その頭部を挿
通小孔4aの内端に掛止め先端を外方へ突出しており、
ネジ孔部3にネジ回し具を挿入して締付具5を仮型枠に
締付回転できるようになっている。 また、孔部3を密封する閉塞用ネジ12の頭部を鍔部2
bとして利用したが前記実施例同様に固定具本体2の上
端に鍔部を一体に突設するものでもよい。 尚、ここで締付具5は仮型枠7に仮に固着するもので木
ネジを例示したが、固定用の型枠に一体的に固着するも
のとして例えば塑性変形して被取付物に一体的に固着す
るナットとリベットの機能を併有する構成のものなど用
途に応じて適宜構成のものを利用しうる。 この固定型枠用の締付具5としては第6図(c)の如く、
中央にネジ孔5aを有し頭部が固定具本体2の挿通小孔
4内側に係合するもの等がある。 次に、固定具カバー30は、絶縁性を有する合成樹脂材
からなっていて、第1図〜第3図に示すごとく、仮型枠
側固定具1を嵌合する固定具挿入孔31を中央で軸方向
に貫通形成している。 この固定具挿入孔31の基端(固定具挿入側)には、こ
の孔と同心で大径に形成された拡開段部32が形成され
ている。 この拡開段部32は前述の仮型枠側固定具1の鍔2b
(または閉塞用ネジ12の頭部)の外周形状と対応した
凹部からなっており、該鍔2bと係合して固定具本体2
の固定具カバー30に対する位置決めを行なっている。 また、固定具カバー30は、固定具挿入孔31の外側を
囲繞する周壁面33を有している。 この周壁面33は略截頭円錐状からなっており、基端側
から裾側に向かって漸次大径となる断面テーパ面を形成
しているので、コンクリート充填後に抜き取る際に障害
とならないようになっている。 この固定具カバー30の軸方向の長さは、係合された固
定具本体2と略同一乃至僅かに長く設定されており、固
定具カバー30の裾側の中空円形状の端面と仮型枠とが
密着して接合できるようになっている。 そして上記周壁面33には、放射状に等間隔(本実施例
では90°間隔)に切取ガイド部34が複数(4つ)設
けられている。 この切取ガイド部34は、それぞれ周壁面33を軸方向
に先端から中途位置まで延びて周壁面33の周囲の肉厚
より薄く穿設されて切取り易い構成となっている。 次に、この固定具カバー30を組み合わせた仮型枠側固
定具1の使用例を第7図及び第8図を参照しつつ説明す
る。 仮型枠7に締付具5で仮型枠側固定具1を内側からネジ
止めして仮に固着しておき、次ぎに長尺ボルト14でボ
ックス10を固定する。 本実施例で長尺ボルト14は、長寸のボルトの1端寄り
の中途部にナット状の鍔14aを一体に固着している。 ここで鍔14aから短い方のボルト部分の長さは固定具
本体2のネジ孔部3との螺着に最適な長さに予め設定し
てある。 従って、固定具本体2のネジ孔部3の開口端に上記鍔1
4aが衝合する位置まで螺合すればよい。 そして、ボックス10の底壁面の取付孔16には長尺ボ
ルト14の長寸側を螺着しておき、その長尺ボルト14
の他端の短寸側を固定具本体2のネジ孔部3にネジ止め
してボックス10を固定する。 このようにして仮型枠7の所定位置にボックス10を位
置決めしてから、コンクリート9を充填しコンクリート
構造物を成形する。 次いで仮型枠7を外すが、その際、仮型枠側固定具1は
締付具5で連結されているだけであるので、強く引くだ
けで引き剥すことができる。 それから、トレンチャを用いて、固定具本体2のナット
部2aに掛止めてネジを螺脱方向に回転して、固定具カ
バー30と共に固定具本体2を長尺ボルト14から外
す。 また長尺ボルト14もボックス10にネジ止めされてか
ら、前記鍔14aを同様にトレンチャ等で回転してボッ
クス10から引き抜くことができ、ボックスを完全な中
空ボックスにすることができる。 なお、本実施例では長尺ボルト14をボックス10に螺
着するのにボックス側固定具として座付きナット26を
用いてなる。 この座付きナット26は、座部分20に特徴があり、第
9図(a)に示す如く、中央部に円形貫通孔22が穿設
された中空円形の座金状からなっており、その一面に3
個の円柱状の突起体23をそれぞれ互いに等間隔離間し
て一体に突設したものである。 この座部分20の突起体23が突設されていない側の面
にはナット25を同心状に配置して予め溶接等により一
体成形されている。 そして上記座部分20はボックス10の取付孔(ノック
穴)16より大径に形成され、かつこの取付孔16を覆
って座部分20を配置した時に3個の突起体23がそれ
ぞれ取付孔16の周壁に接触すると共に、この時座部分
20の貫通孔22とボックス10の取付孔16とが同心
となるよう形成されている。 また座部分20の突起体23の高さはボックス10の壁
厚の半分よりやや長く形成されている。 この座付ナット26は第8図示の如く単独でボックス側
に固定具として使用できる。 また第9図(b)に示す如く、ボックス10の取付孔1
6の両側に対称に座付きナット26相互または同一構成
の座部分を有する座付きボルト26′を配置して一対の
ボックス側固定具としてもよく、この場合に、互いに対
向する突起体23,23′の先端部同士が互いに接触し
うるようになっている。 この時に上述したように座部分20の突起体23の高さ
はボックス10の壁厚の半分よりやや長く形成されてい
るため、ボックス側固定具26,26′のボックス10
への締付けが完了する直前には突起体23,23′の先
端部同士が互いに接触し、これによってナットまたはボ
ルトの回転が妨げられるが、この時ナットまたはボルト
の一方または両方を強く回すことにより一方の突起体2
3先端部が他方の突起体23′の先端部を乗り越え、締
付が完了する。 本実施例のボックス側固定具26を用いてボックス10
を取り付ける場合に、第8図(a)に示すように、ボッ
クス10の取付孔16(長尺ボルト14の外径より長い
内径を有する)の外側からボックス側固定具26の突起
体23が取付孔16内に挿入されるように配置すると共
に、これらボックス側固定具26のナット部分25に長
尺ボルト14の先端部を螺合して締め付ける。 また、ナット部分25の先端の開口端には適宜閉塞手段
を用いて(例えば図示例の如く点線で示すセロファンテ
ープ等を貼着し、または閉塞用にネジ等を螺着して)開
口を閉塞しておく。 また、ボックスの開口しているその他の透孔も(図示例
の場合波線で示すセロファンテープ等で)同様に閉塞し
てボックス内にコンクリートが浸入しないようにする。 コンクリート充填後は、前述の如く仮型枠7を剥し、固
定具本体2を回転させて固定具カバー30と共に長尺ボ
ルト14から抜取り、次いで長尺ボルト14を回転させ
て抜き取る。 次いで、電気器具(図示では照明具)の底板P等でボッ
クス10の開口面が覆われ、上記底板Pに形成された挿
通用の孔40とボックス内が連通する。 そしてこの孔40を中心として固定具カバー30をセッ
トし、中央に長寸全ネジの通しボルト50を挿入し、先
端をボックス10の透孔16を貫通してボックス側固定
具となる座付きナット26のネジ孔に螺着させる。 この通しボルト50の基端側はコンクリート壁面より前
方に突出する。 そこで、裾側が底板P等の取付面に接地するように配置
された前記固定具カバー30の固定具挿入孔31に上記
通しボルトの先端を貫通させる。 この際に、固定具カバー30の切取ガイド部34に沿っ
て周壁を部分的に切取り、周方向に切欠いて所定方向に
開口するガイド窓35を開口形成することができる。 この切取ガイド部34は、本実施例では軸方向の線分か
らなっているが、コ字型に切取り易いように周方向に薄
肉な部分を設けてもよい。 そして配管を通ったリード線60はボックス10の中空
内を経由して上記ガイド窓35から外方に延出させ照明
灯等の電気機器の接続端子と接続される。 このように固定具カバー30のガイド窓35はリード線
60の延出に方向性を付与することができるので、上記
ガイド窓35を所定方向に位置決めした状態で固定され
る。 即ち、ボックス側固定具となる座付きナット26に螺着
された通しボルト50は固定具カバー30を介して上記
ボックス側固定具と同一構成の座付きナット26を外側
から螺着する。 ここで本実施例では、固定具カバー30の拡開段部32
の開口径はボックスの取付孔16と同一径に設定してい
るので、上記座付きナット26の円形突部23が拡開段
部32の周縁と衝合して座付きナット26を同心位置に
係合することができ、通しボルト50との緊締が極めて
容易に遂行しうる。 なお、ここで座付きナット26は、そのナット部分の長
さを適宜調節することによって通しボルト50との螺合
位置を調整でき、仮型枠7に対する取り付け長さの調整
を行なうこともできる。 また固定具カバー30は、その他通常のボックス固定手
段としても用いることもできる。 次に、この固定具1をインサートとして使用する場合を
第10図に示す。 この場合は、仮型枠に固着した仮型枠側固定具1(固定
具本体2及び固定具カバー30)のネジ孔部3にインサ
ート金具70を螺合しておく。 このインサート金具70は図示の場合、ネジ部71とナ
ット状頭部72とからなっており、ナット状頭部72の
中央部分に周方向に突出する円盤状の鍔片73が突設し
ている。 従って、第10図(a)に示す如く、ネジ孔3にインサ
ート金具70を螺合した状態で仮型枠側固定具1を仮型
枠7に固着する。 次いで、コンクリートを充填して固まらせた後に、前記
実施例と同様に固定具本体2及び固定具カバー30を抜
き取ると、第10図(b)に示す如き、ナット状頭部7
2が埋設されネジ部71だけが固定具カバー30抜取り
後の陥没凹部80で外向きに突出する。 この陥没凹部80には前記座付きナット26を嵌込み、
突出する上記ネジ部に螺合させて固着する。 この座付きナット26のネジ孔は基端側が上記インサー
ト金具70のネジ部71と螺合しており、他端側(座部
分20側)は開いているので、他の適宜取付部品等のボ
ルト85を螺着することができる。 また、固定具カバー30を用いて、第10図(c)に示
す如く、取付部品のボルト80を保持する基台としても
利用可能である。 図示例では、まず、インサート金具70のネジ部71に
座付きナット26のネジ孔側を螺合し、座部分20が陥
没凹部80の開口を閉止するように嵌込む。 ここで座付きナット26の座部分20の外周は固定具カ
バー30の裾側の外周と同一乃至わずかに小さく設定さ
れており、また座付きナット26の長さは固定具カバー
の全高と同一乃至わずかに短いものを用いれば、固定具
カバー30が抜き取られた後の陥没凹部80にぐらつく
ことなく嵌合させることができる。 そして装飾パネルPをコンクリート壁面に張着した後、
陥没凹部80に対応した位置に通しボルト挿通用の孔4
0が穿たれる。 そして、この孔40を中心として固定具カバー30をセ
ットし、外側から座付きナット26(図示例ではナット
部分が短いものを用いた)の円形突部23を拡開段部3
2の周縁と衝合して座付きナット26を同心位置に係合
し、取付部品のボルト80(図示例では長尺ボルト14
と同様の鍔14aを中途部に有した構成からなってい
る)との緊締が極めて容易に遂行しうる。 その他、この考案においてはどのような利用方法は特に
限定されるものではない。 尚、この考案でボックスとは、コンクリートに埋め込ま
れる各種ボックス(例えば、アウトレットボックス、コ
ンクリートボックス、スイッチボックス、仮枠等)を含
むものであり、上記実施例に限定されない。
【考案の効果】
この考案は上記構成からなっているので、コンクリート
充填に際して固定具は固定具カバーの周壁面でコンクリ
ートの浸入が妨げられ、ボックス埋設後に固定具を容易
に抜き取ることができる。 ボックス埋設後には固定具と共に抜き取られるが、固定
具カバーの切取ガイド部に沿って周壁面に切れ目を入れ
切り欠いたガイド窓を形成し逆向きにして壁面に固着す
ることにより、コンクリート内に埋設された内管に内蔵
されたリード線を電気部品の接続端子まで引き出すガイ
ド部品として利用することができる。 また、固定具カバーに絶縁素材を用いれば、ボルトを挿
通していても絶縁性が良くなり、漏電等の虞れがなくな
るという効果も生じる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の実施例の固定具カバーであって第2
図のI−I線断面図、第2図は固定具カバーの底面図、
第3図は第2図のIII−III線断面図、第4図は固定具の
一例を示す断面図、第5図は側面図、第6図(a)
(b)は固定具の異なる実施例を示す断面図、同図
(c)は締付具の他の実施例を示す部分断面図、第7図
はボックスの固定状態を示す断面図、第8図(a)は配
線時の利用状態を示す断面図、同図(b)は外側から見
た説明図、第9図(a)は座付きナットの底面図、同図
(b)はボックス側の螺合を示す断面図、同図(c)は
ボックス位置が異なる場合の取付け方法を例示する部分
断面図、第10図はインサート部材としての使用例を示
す説明図であって(a)はコンクリート充填前、(b)
はコンクリートが固まった後、(c)は取付部品のボル
トを螺合する場合の基台として固定具カバーを用いる場
合の部分断面図である。 1……仮型枠側固定具 2……固定具本体 2a……ナット部 2b……鍔部 3……ネジ孔部 4……挿通小孔 5……締付具 6……カバー体 7,8……仮型枠 10……アウトレットボックス 14……長尺ボルト 16……取付孔 30……固定具カバー 31……固定具挿入孔 32……拡開段部 33……周壁面 34……切取ガイド部 35……ガイド窓

Claims (6)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ネジ孔を有し基端に鍔を設けた固定具を係
    脱可能に嵌合する固定具カバーにおいて、 固定具を嵌合する固定具挿入孔の基端に大径に形成され
    て固定具の鍔と係合可能な拡開段部と、 固定具の周方向を覆うと共に固定具の鍔側に向かって漸
    次幅狭となる周壁面と、 上記周壁面で間隔を隔てて複数設けられ、それぞれ軸方
    向に中途位置まで延びて周壁面の周囲の肉厚より薄く設
    定された切取ガイド部と からなることを特徴とする固定具カバー。
  2. 【請求項2】周壁面が截頭円錐状からなることを特徴と
    する請求項1記載の固定具カバー。
  3. 【請求項3】固定具カバーが木材または合成樹脂材等の
    絶縁素材からなっていることを特徴とする請求項1記載
    の固定具カバー。
  4. 【請求項4】固定具のネジ孔が、一端をボックスの透孔
    に螺着した通しボルトの他端を螺着することを特徴とす
    る請求項1記載の固定具カバー。
  5. 【請求項5】通しボルトが中途部に角ナットを固設して
    いることを特徴とする請求項4記載の固定具カバー。
  6. 【請求項6】通しボルトが座金付きナットでボックスの
    透孔に螺着されており、座金付きナットの底面には、ボ
    ックスの透孔の内径と同一の円周上に複数の突部が形成
    されていることを特徴とする請求項3記載の固定具カバ
    ー。
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