JPH0523685Y2 - - Google Patents

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JPH0523685Y2
JPH0523685Y2 JP1988116486U JP11648688U JPH0523685Y2 JP H0523685 Y2 JPH0523685 Y2 JP H0523685Y2 JP 1988116486 U JP1988116486 U JP 1988116486U JP 11648688 U JP11648688 U JP 11648688U JP H0523685 Y2 JPH0523685 Y2 JP H0523685Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、コンクリート建造物の壁面に埋設し
て天井や配管を吊下げるための構築用インサート
に関するものである。
〔従来の技術〕
構築用インサートには従来から多種多様なもの
があり、その一例として実公昭53−22978号公報
に開示されているように、中心部に雌ねじを備え
た金属製の芯体の外周を合成樹脂の支持体によつ
て包被し、該支持体に形成したフランジ部に数個
の有頭釘を起立状態で挿入しているものが広く使
用されている。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかしながら、このようなインサートによれ
ば、コンクリート養生後の釘処理が困難である
上、錆による汚れが発生するという問題点があ
る。
このため、本願出願人等は実願昭60−121197号
等に記載したように、熱可塑性エンジニアリング
プラスチツクにより一体成形したインサートを開
発したが、この種の熱可塑性エンジニアリングプ
ラスチツクは高価であり、このような樹脂材で釘
体を一体的に形成すると、極めて不経済となる。
さらに、熱可塑性エンジニアリングプラスチツク
よりなる釘体は硬くて剛性に優れている反面、靱
性が乏しく比較的脆いために、該釘体に剪断方向
の衝撃力が作用した場合、釘体が折損する虞れが
あつた。
本考案は、インサートとして打込み強度及び取
付強度が必要な部材と、螺筒部を有する叩打体の
みを機械的強度の大なる材料で成形し、インサー
ト本体は柔軟で安価な材料で成形することによ
り、経済性に優れ、しかも取付作業性が良好な構
築用インサートを提供することを目的とするもの
である。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するための本考案の技術的手段
は、実施例の図面に示すように、中央に嵌合孔4
を貫設すると共に外周部数箇所に釘挿通孔5,
5,5を穿設してなる合成樹脂製インサート本体
1と、頭部7下面がインサート本体1の上端面に
密接し且つ該頭部7に一体的に設けた下端が開口
している螺筒部8を前記嵌合孔4内に挿嵌してい
る叩打体2と、前記釘挿通孔5,5,5に挿通し
ている釘体3,3,3とからなり、これら叩打体
2及び釘体3,3,3をインサート本体1とは異
質の熱可塑性硬質エンジニアリングプラスチツク
材により形成してなる構築用インサートにおい
て、前記叩打体2の頭部7の外周下面に前記釘体
3,3,3を一体に形成垂設すると共に、各釘体
3,3,3と螺筒部8の外周面とをリブ片9,
9,9を介して一体に連設する一方、前記インサ
ート本体1の各釘挿通孔5の内側周部に前記嵌合
孔4内に連通するリブ片嵌入縦溝10,10,1
0を開設していることを特徴とするものである。
〔作用〕
本考案は上記構成により、インサート本体1に
叩打体2と釘体3,3,3とを挿通保持させた状
態で、各釘体3,3,3の尖端を型枠パネル面に
当接させて、前記叩打体2の頂面を叩打すること
により、釘体3,3,3が型枠パネルに打込まれ
てインサートが所定位置に固定される。次いで、
コンクリートの養生後、型枠パネルを取外すと、
インサート本体1と叩打体2とが打設コンクリー
ト内に残留して、叩打体2の螺筒部8が天井或は
配管等の吊下げ用基部として機能するものであ
る。
前記インサート本体1は叩打体2及び釘体3,
3,3を構成する熱可塑性硬質エンジニアリング
プラスチツク材よりも柔軟な合成樹脂により形成
されているので、釘体3,3,3と釘挿通孔5,
5,5及び嵌合孔4と螺筒部8の馴染み性が良好
であり、釘挿通孔5,5,5への釘体3,3,3
の挿嵌及び嵌合孔4への螺筒部8の挿嵌作業を容
易に行うことができ、しかも、型枠パネルへの打
込み時にインサート本体1に加わる繰返し衝撃は
柔軟なインサート本体1自体に無理なく吸収され
るので、該インサート本体1に破損が生じる虞れ
もない。
また、叩打体2及び釘体3,3,3は打込み強
度及び取付強度に優れているため、何等の支障も
なく型枠パネルへの打込みを行うことができる。
その上、釘体3,3,3は脆いので、型枠パネル
の取外し後にコンクリート打設面から突出する該
釘体3,3,3の先端部は叩打等によつて容易に
折り取ることができ、パネル撤去後の後処理作業
の手間が大幅に軽減されるものである。
更に、叩打体2と釘体3,3,3を一体化する
と共に、各釘体3と螺筒部8間にリブ片9,9,
9を連設する一方、インサート本体1の釘挿通孔
5,5,5の内側にリブ片嵌入縦溝10,10,
10を設けているから、各釘体3は基端側部分を
リブ片9により補強されているので、打込み時に
釘体3に作用する剪断方向の衝撃力はリブ片9を
介して螺筒部8に受止されることになり、該釘体
基端部の折損を確実に防止できる。また、リブ片
嵌入縦溝10はリブ片9の挿嵌時におけるガイド
としても作用するので、釘体3をインサート本体
1の釘挿通孔5にスムーズに挿嵌することができ
る。
〔実施例〕
以下、本考案の実施例を図面に基づき詳細に説
明すると、第1図〜第6図において、1はインサ
ート本体、2は叩打体、3,3,3は叩打体2と
一体成形された釘体である。
前記インサート本体1は中央に叩打体2を嵌合
する嵌合孔4を貫設すると共に、外周部の3等分
箇所にそれぞれ釘体3,3,3を挿通する釘挿通
孔5,5,5を穿設してなるもので、ポリエチレ
ン樹脂で代表される比較的柔軟な合成樹脂により
成形されており、また、前記嵌合孔4の下端開口
部には孔内壁から中央に向かつて複数枚の扇形薄
肉舌片6,6……6を延出して、コンクリート打
設時において、嵌合孔4内にノロが侵入するのを
防止している。
前記叩打体2は上面が緩やかに膨出した円板状
の頭部7を備え、該頭部7の下面中央から下方
に、下端が開口する螺筒部8が延設されている。
また、前記頭部7外周下面の周方向3等分位置に
前記釘体3,3,3が一体に形成垂設されている
と共に、各釘体3,3,3と螺筒部8の外周面と
を、リブ片9,9,9を介して一体に連設してい
る。また、前記インサート本体1の各釘挿通孔5
の内側周部に前記嵌合孔4内に連通するリブ片嵌
入縦溝10,10,10を開設してしている。前
記リブ片9,9,9は叩打体2の頭部7から垂直
に延びていて螺筒部8よりもやゝ短い平板状に形
成してあり、また、前記リブ片嵌入縦溝10,1
0,10はリブ片9,9,9が圧入状態で嵌合さ
れる細幅スリツト状に形成してある。
これらの叩打体2及び釘体3,3,3はインサ
ート本体1とは異質の熱可塑性硬質エンジニアリ
ングプラスチツク材、即ち、オレフイン・ビニル
アルコール共重合樹脂で代表される熱可塑性エン
ジニアリングプラスチツク材を成形してなる単一
素材によつて一体に形成されている。
尚、熱可塑性エンジニアリングプラスチツク材
は剛性に富んでいる反面、剪断方向の外力に対す
る応力が金属材に比べて劣ることから、前記釘体
3,3,3の形成位置は少なくとも前記頭部7の
外周輪郭より内側であり、且つ頭部7の叩打によ
る打込み力が叩打体2を介して各釘体3,3,3
の軸心方向に作用するように、可及的に螺筒部8
側寄り位置に形成することが望ましい。
前記叩打体2と釘体3,3,3との形成体をイ
ンサート本体1に挿嵌する際には、叩打体2の螺
筒部8を嵌合孔4に挿嵌すると共に、各釘体3及
びリブ片9を対応する釘挿通孔5及びリブ片嵌入
縦溝10に夫々挿入して、叩打体2の頭部7下面
をインサート本体1の上端面に密接させる。この
挿嵌状態において、前記螺筒部8は嵌合孔4の下
端寄り段部4aより僅かに隙間を存して位置する
と共に、螺筒部8内の雌ねじ部8aが該嵌合孔4
を介して外部に臨む状態となる。また、各釘体
3,3,3は起立姿勢でインサート本体1の下端
面から所定長さ突出垂下する状態となる。
このように構成されたインサートは、第1図に
示すように、型枠パネルP上面の所定位置に設置
して、叩打体2の頭部7をハンマー等により叩打
することで、釘体3,3,3を打込んで固定する
ものである。そして、コンクリートCを打設・養
生後、型枠パネルPを取外して、コンクリートC
面から突出する釘体3,3,3の先端部を折り取
ると共に、ノロ侵入防止用薄肉舌片6,6……6
を貫通して螺筒部8の雌ねじ部8aに天井や配管
等の吊下げ用部材を螺着するものである。
〔考案の効果〕
以上説明したように、本考案のインサートによ
るときは、インサートとして打込み強度及び取付
強度が必要な叩打体2と釘体3,3,3のみを機
械的強度が大きい熱可塑性硬質エンジニアリング
プラスチツク材で成形し、インサート本体は柔軟
で安価な材料で成形しているので、優れた経済性
を備えるものとなつた。
また、硬質な叩打体2及び釘体3,3,3を、
比較的柔軟なインサート本体1に挿嵌するもので
あるので、釘体と釘挿通孔及び嵌合孔と螺筒部の
馴染み性が良好で挿嵌作業が容易であり、しかも
靱性に乏しく比較的脆い材質の釘体及び叩打体の
叩打によつてインサート本体1に加わる振動等の
外力は該インサート本体1に無理なく吸収され、
取付作業性が向上するのみならず、インサート本
体1に欠損が生じる虞れもない。
更に、型枠パネルの取外し後における釘体突出
部の後処理も叩打等により折り取るだけの簡単な
作業で手間なく行える等、実用上優れた高価を発
揮するに至つた。
また、釘体3,3,3の基端側部分がリブ片
9,9,9を介して叩打体2の螺筒部8に連設さ
れているので、各釘体3はリブ片9によつて補強
され、叩打時において、剪断方向の衝撃力は各リ
ブ片9を介して螺筒部8に受止されるので、該衝
撃力は釘体3に及ばない。従つて、叩打時におい
て、脆い材質の釘体3が折損する虞れを確実にな
くすことができる。また、釘体3,3,3をイン
サート本体1の釘挿通孔5,5,5に打込む際に
は、リブ片9,9,9がリブ片嵌入縦溝10,1
0,10に案内されて、釘体3,3,3の釘挿通
孔5,5,5への挿通を助けるので、挿通作業を
無理なくスムーズに行うことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第6図は本考案の実施例を示してお
り、第1図はインサート本体に叩打体及び釘体を
挿嵌した状態を示す縦断側面図、第2図は同正面
図、第3図はインサート本体の縦断側面図、第4
図は同横断平面図、第5図は叩打体及び釘体の縦
断側面図、第6図は同底面図である。 1……インサート本体、2……叩打体、3……
釘体、4……嵌合孔、5……釘挿通孔、7……叩
打体の頭部、8……螺筒部、9……リブ片、10
……リブ片嵌入縦溝。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 中央に嵌合孔4を貫設すると共に外周部数箇所
    に釘挿通孔5,5,5を穿設してなる合成樹脂製
    インサート本体1と、頭部7の下面がインサート
    本体1の上端面に密接し且つ該頭部7に一体的に
    設けた下端が開口している螺筒部8を前記嵌合孔
    4内に挿嵌している叩打体2と、前記釘挿通孔
    5,5,5に挿通している釘本体3,3,3とか
    らなり、これら叩打体2及び釘体3,3,3をイ
    ンサート本体1とは異質の熱可塑性硬質エンジニ
    アリングプラスチツク材により形成してなる構築
    用インサートにおいて、前記叩打体2の頭部7の
    外周下面に前記釘体3,3,3を一体に形成垂設
    すると共に、各釘体3,3,3と螺筒部8の外周
    面とをリブ片9,9,9を介して一体に連設する
    一方、前記インサート本体1の各釘挿通孔5の内
    側周部に前記嵌合孔4内に連通するリブ片嵌入縦
    溝10,10,10を開設していることを特徴と
    する構築用インサート。
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USRE50116E1 (en) 2016-02-22 2024-09-10 Black & Decker Inc. Base member for an anchor assembly and method of use

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