JP2015068137A - コンクリート壁の断熱構造及び断熱ボードを備えたコンクリート壁の施工方法 - Google Patents
コンクリート壁の断熱構造及び断熱ボードを備えたコンクリート壁の施工方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2015068137A JP2015068137A JP2013205772A JP2013205772A JP2015068137A JP 2015068137 A JP2015068137 A JP 2015068137A JP 2013205772 A JP2013205772 A JP 2013205772A JP 2013205772 A JP2013205772 A JP 2013205772A JP 2015068137 A JP2015068137 A JP 2015068137A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- concrete wall
- heat insulation
- insulation board
- board
- heat insulating
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Building Environments (AREA)
- Forms Removed On Construction Sites Or Auxiliary Members Thereof (AREA)
Abstract
Description
そこで、本発明は、フェノール樹脂発泡体を有する断熱ボードの端面にアルカリ成分を含む水分が接触または付着することを防止することができるコンクリート壁の断熱構造及び断熱ボードを備えたコンクリート壁の施工方法を提供することを課題とする。
この構造によれば、コンクリート及びコンクリートのアルカリ成分(以下単に「アルカリ成分」と称する)を含む水分の前記端面への付着及び/又は前記目地部への進入が防止される。
この構成によれば、コンクリート及びアルカリ成分が断熱ボードの端面に付着することを確実に防止することができる。
この構成によれば、アルカリ成分を目地部内に留めて前記他の板面側に染み出すことを防止することができる。
この構成によれば、前記端面又は目地部に難燃性が付加されるため断熱ボード全体の難燃性が向上する。
この構造によれば、コンクリート及びコンクリートのアルカリ成分(以下単に「アルカリ成分」と称する)を含む水分の前記端面への付着及び/又は前記目地部への進入が防止される。
この構成によれば、コンクリート及びアルカリ成分が断熱ボードの端面に付着することを確実に防止することができる。
この構成によれば、アルカリ成分を目地部内に留めて前記他の板面側に染み出すことを防止することができる。
この構成によれば、アルカリ成分を目地部内に留めて前記他の板面側に染み出すことを防止することができる。
この構成によれば、染み出し防止テープに難燃性を付与することができる。
図1に示すように、本発明の一実施形態であるコンクリート壁の断熱構造1Aは、互いに端面2aを突き合わせて敷設された複数の断熱ボード2,2と、その一方の板面2b側に設けられたコンクリート壁3と、染み出し防止テープ4とを備えている。なお、本実施形態は、「一の断熱ボードと突き合され若しくは貼り合わされる面材」として、一の断熱ボード2と同じ構成の断熱ボード2を用いる場合を例として説明する。
フェノール樹脂発泡体P1を材料となる合成樹脂材料には、フェノール樹脂が用いられている。
なお、防水層8は、アルミニウム箔であってもよいし、アルミニウム箔と樹脂層との積層構造であってもよい。または、アルミニウム粉末を樹脂で結合したシートであってもよい。
なお、難燃層6は、本実施形態においてはコンクリート壁3に当接させる層であるため、コンクリート壁3との付着性が高い水酸化アルミニウム紙により形成されている。
また、接着層7は、PE(ポリエチレン)ラミネートシートにより形成されており、防水層8としては、難燃性を向上させる点からアルミニウム箔で形成されている。
具体的に、目地部9には、染み出し防止テープ4が幅方向に跨るとともに目地部9に沿って(紙面奥行き方向に)延在し、幅方向の一端部4aが一方の断熱ボード2に貼着され、他端部4cが他方の断熱ボード2に貼着され、目地部9が完全に塞がれている。
コンクリート壁の断熱構造1Aの施工方法は、図4に示すように、型枠設置工程(S1)、断熱ボード敷設工程(S2)、染み出し防止テープ貼着工程(S3)、コンクリート打設工程(S4)及び脱型工程(S5)を備えている。
そこで、図4に示す染み出し防止テープ貼着工程(S3)において、図1,図6に示すように目地部9、並びに断熱ボード2の露出した端面2a及び隙間12のそれぞれを完全に塞ぐように染み出し防止テープ4を貼着する。
染み出し防止テープ4を貼着後、ビス等からなる不図示のアンカーを設置して断熱ボード2を固定する。
そして、最後に、打設したコンクリート3aを固化させ、脱型工程(S5)(図4参照)で、型枠10を取り外す。
変形例1のコンクリート壁の断熱構造1Bは、図8に示すように、断熱ボード2,2,2がU字状やL字状になるように突き合され、コンクリート壁3による梁等を形成している。このような場合には、隣り合う断熱ボード2,2同士の間に形成される目地部9が完全に塞がるように染み出し防止テープ4を目地部9の延在方向に沿ってかつ断熱ボード2,2間に跨って連続的に貼着している。
この場合にも、防水層8によりアルカリ成分の端面2aへの付着を防止することができるとともに、難燃層6により断熱ボード2とコンクリート壁3とを剥離させることを防止しつつ確実に密着させることができ、上記一実施形態と同一の効果が得られる。
次に、図10を用いて変形例2のコンクリート壁の断熱構造1Cを説明する。
本変形例では、型枠10の端面10aと断熱ボード2の端面2aとが同一面上に設置されるように型枠10に断熱ボード2が積層され、断熱ボード2の上面にコンクリート壁3が設けられている。
そして、コンクリート3aの流し込み後に、断熱ボード2と型枠10との間に形成された隙間12及び型枠10と側壁16との間に形成された隙間12にノロ又はアルカリ成分が進入しないように、染み出し防止テープ4が断熱ボード2の一の板面2b、端面2a、型枠10の端面10a、及び側壁16の上端外面16bに亘って、L字状を呈するようにして連続的に貼着されている。
次に、図11を用いて変形例3のコンクリート壁の断熱構造1D及び施工方法を説明する。
本変形例では、型枠10の脱型後に目地部9に染み出し防止テープ4が貼着される工程が追加されている。
この型枠脱型後の染み出し防止テープ貼着工程では、図3に示す離型工程S5の後に、互いに交叉する断熱ボード2,2の目地部9を塞ぐように、染み出し防止テープ4が両方の断熱ボード2,2間に跨るように(L字状を呈して)断熱ボード2の他の板面2cに連続的に貼着されている。
Claims (9)
- フェノール樹脂発泡体及びこのフェノール樹脂発泡体の両板面に貼着された補強シートを具備した断熱ボードと、前記断熱ボードの一方の板面側に形成されたコンクリート壁とを備え、
前記断熱ボードの端面、一の前記断熱ボードと他の断熱ボードとを突き合わせてできる目地部、及び、前記断熱ボードと他の面材とを突き合せ若しくは貼り合せてできる目地部の少なくともいずれかには前記コンクリート壁を形成する成分の染み出し防止テープが貼着され、
前記染み出し防止テープは、防水層を備えていることを特徴とするコンクリート壁の断熱構造。 - 前記端面に貼着された前記染み出し防止テープの幅方向の端部は、前記断熱ボードの前記一方の板面及び前記一方の板面の反対側に形成された他方の板面の少なくとも一方に回り込んで貼着されていることを特徴とする請求項1に記載のコンクリート壁の断熱構造。
- 前記目地部に貼着された前記染み出し防止テープは、前記一方の板面の反対側に形成された他方の板面に貼着されていることを特徴とする請求項1に記載のコンクリート壁の断熱構造。
- 前記染み出し防止テープは、難燃層を備え、この難燃層を前記コンクリート壁に当接させていることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載のコンクリート壁の断熱構造。
- コンクリート壁を流し込むための型枠を組む型枠設置工程と、
前記型枠にフェノール樹脂発泡体及びこのフェノール樹脂発泡体の両板面に貼着された補強シートを具備した断熱ボードを敷設する断熱ボード敷設工程と、
前記断熱ボードの端面、一の前記断熱ボードと他の前記断熱ボードとを突き合わせてできる目地部、及び、一の前記断熱ボードと他の面材とを突き合せ若しくは貼り合せてできる目地部の少なくともいずれかに、防水層を備えた染み出し防止テープを貼着する染み出し防止テープ貼着工程と、
前記コンクリート壁を前記断熱ボードの一方の板面に流し込むコンクリート打ち込み工程と、を備えていることを特徴とする断熱ボードを備えたコンクリート壁の施工方法。 - 前記染み出し防止テープ貼着工程は、前記断熱ボードの端面に貼着するとともに前記染み出し防止テープの幅方向の端部を前記断熱ボードの前記一方の板面及び前記一方の板面の反対側に形成された他方の板面の少なくともいずれか一方に回り込ませて貼着することを特徴とする請求項5に記載の断熱ボードを備えたコンクリート壁の施工方法。
- 前記染み出し防止テープ貼着工程は、前記染み出しテープを前記一方の板面の反対側に形成された前記他方の板面から前記目地部に貼着することを特徴とする請求項5に記載の断熱ボードを備えたコンクリート壁の施工方法。
- 前記染み出し防止テープ貼着工程は、前記型枠の離型後に行うことを特徴とする請求項5から7のいずれか一項に記載の断熱ボードを備えたコンクリート壁の施工方法。
- 前記染み出し防止テープ貼着工程は、難燃層を備えた前記染み出し防止テープを前記コンクリート壁と当接する側に前記難燃層を向けて貼着することを特徴とする請求項5から8のいずれか一項に記載の断熱ボードを備えたコンクリート壁の施工方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013205772A JP2015068137A (ja) | 2013-09-30 | 2013-09-30 | コンクリート壁の断熱構造及び断熱ボードを備えたコンクリート壁の施工方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013205772A JP2015068137A (ja) | 2013-09-30 | 2013-09-30 | コンクリート壁の断熱構造及び断熱ボードを備えたコンクリート壁の施工方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2015068137A true JP2015068137A (ja) | 2015-04-13 |
Family
ID=52835096
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013205772A Pending JP2015068137A (ja) | 2013-09-30 | 2013-09-30 | コンクリート壁の断熱構造及び断熱ボードを備えたコンクリート壁の施工方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2015068137A (ja) |
Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5069417U (ja) * | 1973-10-27 | 1975-06-20 | ||
JPS6026767A (ja) * | 1983-07-20 | 1985-02-09 | 東急建設株式会社 | 型枠兼用壁面パネルによる隅部のセメントペ−スト流出防止構造 |
JPS61122355A (ja) * | 1984-11-20 | 1986-06-10 | 株式会社竹中工務店 | 断熱材の接合部の連結片 |
JPS63219741A (ja) * | 1987-03-09 | 1988-09-13 | アキレス株式会社 | 型枠兼用断熱ボ−ドの施工方法 |
JPH0224812Y2 (ja) * | 1985-03-25 | 1990-07-09 | ||
JPH10231568A (ja) * | 1997-02-21 | 1998-09-02 | Ig Tech Res Inc | 耐火複合パネル |
JP2001355296A (ja) * | 2000-06-13 | 2001-12-26 | Otsuka Ohmi Ceramics Co Ltd | 化粧板仕上げ外断熱工法 |
-
2013
- 2013-09-30 JP JP2013205772A patent/JP2015068137A/ja active Pending
Patent Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5069417U (ja) * | 1973-10-27 | 1975-06-20 | ||
JPS6026767A (ja) * | 1983-07-20 | 1985-02-09 | 東急建設株式会社 | 型枠兼用壁面パネルによる隅部のセメントペ−スト流出防止構造 |
JPS61122355A (ja) * | 1984-11-20 | 1986-06-10 | 株式会社竹中工務店 | 断熱材の接合部の連結片 |
JPH0224812Y2 (ja) * | 1985-03-25 | 1990-07-09 | ||
JPS63219741A (ja) * | 1987-03-09 | 1988-09-13 | アキレス株式会社 | 型枠兼用断熱ボ−ドの施工方法 |
JPH10231568A (ja) * | 1997-02-21 | 1998-09-02 | Ig Tech Res Inc | 耐火複合パネル |
JP2001355296A (ja) * | 2000-06-13 | 2001-12-26 | Otsuka Ohmi Ceramics Co Ltd | 化粧板仕上げ外断熱工法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR20070004916A (ko) | 열 안정성과 내화성이 개선된 열 절연 복합체 | |
CA2958987A1 (en) | Building exterior insulation structure | |
JP2013525158A (ja) | 嵌合するピーク及び溝を有する積層フォーム | |
JP2007132102A (ja) | 断熱耐火サンドイッチパネル | |
JP5873299B2 (ja) | 不燃積層材 | |
JP2015068137A (ja) | コンクリート壁の断熱構造及び断熱ボードを備えたコンクリート壁の施工方法 | |
JP6258365B2 (ja) | 不燃積層材 | |
JP2013253382A (ja) | 不燃性断熱パネルの製造方法 | |
JP2000336814A (ja) | 地下壁用透水型枠断熱ボード | |
JP2012092555A (ja) | 断熱構造 | |
JP2006009428A (ja) | 耐火目地構造 | |
JP2000120195A (ja) | 構造体およびそれよりなる屋根又は壁および耐火断熱タイル | |
CN202299221U (zh) | 酚醛泡沫复合板 | |
JP6049994B2 (ja) | 不燃積層材 | |
JPH05222784A (ja) | 断熱遮音防火パネル | |
JP2007138492A (ja) | 軽量で断熱性のある耐火パネル | |
KR20140069856A (ko) | 페놀폼 샌드위치형 패널 및 그 연속식 제조방법 | |
JP6480903B2 (ja) | 不燃積層材及び建築物 | |
CN108867902A (zh) | 一种具有蜂窝结构的建筑用节能保温板及其生产工艺 | |
JPH057378Y2 (ja) | ||
JPH0649297B2 (ja) | 難燃性断熱材及びその製造方法 | |
JP2006070592A (ja) | 木製積層扉の製造方法 | |
KR20190094866A (ko) | 팽창질석과 발포수지를 이용한 단열패널 제조방법 | |
JP2012132263A (ja) | 断熱耐火サンドイッチパネル及びその製造方法 | |
CN203034623U (zh) | 一种a级槽型复合保温板 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20160614 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20170321 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20170418 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20170619 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20171205 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20180205 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20180703 |