JP2013253382A - 不燃性断熱パネルの製造方法 - Google Patents

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祐二 小林
Osamu Nakakuki
治 中岫
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Abstract

【課題】不燃性材料試験等に於いて問題が生じない不燃断熱パネルを得ることができる製造方法を提供する。
【解決手段】フェノール樹脂フォームの片面又は両面に、透湿性不燃面材を有機系接着剤で貼着する工程と、有機系接着剤の残存溶剤を蒸発させる工程と、蒸発させる工程の後に、透湿性不燃面材の面上に不透湿性無機コート剤を塗布する工程と、を備える、不燃性断熱パネルの製造方法。
【選択図】図1

Description

本発明は、不燃性断熱パネルの製造方法に関する。
従来、天井板等の建築材料等に使用される耐熱パネル、断熱パネル、不燃性断熱パネルは、一般的にフェノール樹脂フォーム等の発泡樹脂の片面或は両面に、耐熱性、不燃性等を有する面材を一体的に貼着して積層することによって構成されていた。
このような耐熱パネル、断熱パネル等に関しては、例えば特開昭55−63255号公報(以下、第1公知技術という)、特開昭55−77562号公報(以下、第2公知技術という)、特開平8−1854号公報(以下、第3公知技術という)、特開2004−100228号公報(以下、第4公知技術という)等に例示されている如く、種々の構造を持ったパネルが知られている。
前述の第1公知技術は、フェノール樹脂フォーム層とアルミ板、不燃アスベスト板等よりなる面材との間に水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、ホウ砂、炭酸水素ナトリウム、炭酸カルシウム、三酸化アンチモンから選ばれた1種以上の物質である無機充填剤を介在させることによって構成した難熱性のフェノール樹脂フォーム積層板である。
前述の第2公知技術は、フェノール樹脂フォームからなる板状物の片面或は両面に無機性塗料、発泡性防火塗料等よりなる防火性塗料、または金属、アスベスト、グラスファイバー、セメントから選ばれた無機質材料を積層することによって構成した防火性の建築用材料である。
前述の第3公知技術は、フェノール樹脂発泡体からなるコア層と、このコア層の片面或は両面に無機質中空体を主材とする無機質フィラと、水ガラス組成物のバインダーとからなる無機質表面層を積層して構成した、建材等に使用し得る耐火ボードである。
前述の第4公知技術は、フェノール樹脂フォームからなる板状物の両側面に、接着剤を介してセピオライト(含水ケイ酸マグネシウム)を主成分とする不燃性ボードを接着して構成した不燃断熱パネルである。
また、不燃性能を付与するために用いられる不燃紙に関しては、例えば特開2008−163508号公報(以下、第5公知技術という)等に例示されている如く、種々の構造を持った不燃紙、複合紙が知られている。
前述の第5公知技術は、含水ケイ酸マグネシウム化合物、パルプ、ガラス繊維、及びバインダーを含有する不燃紙、該不燃紙に金属箔を貼り合わせた複合紙、該不燃紙に無機フィルム剤を塗布した複合紙である。
特開昭55−63255号公報 特開昭55−77562号公報 特開平8−1854号公報 特開2004−100228号公報 特開2008−163508号公報
前述の第1〜第3公知技術等に示す従来の公知技術に於いては、フェノール樹脂発泡体の片面又は両面に面材を貼着積層して一体的に構成する場合、接着剤に関しては特に考慮が払われていなかった。そのため、接着部分の耐熱性不足が生じ、加熱された場合等に問題が発生するため、不燃性材料試験等に於いて不合格になる等の問題があった。
また、前述の第4公知技術等に示す従来の公知技術に於いては、不燃ボードの成分としてセピオライト(含水ケイ酸マグネシウム)、補強繊維等が含有されているため、透湿性を有する。そのため、パネルが加熱された場合に構成材料(接着剤、フェノール樹脂フォーム)から可燃性ガスが発生し、不燃性材料試験等に於いて不合格になる等の問題があった。
前述の第5公知技術等に示す従来の公知技術に於いては、不燃紙の成分として含水けい酸マグネシウム化合物、パルプ、ガラス繊維、及びバインダーが含有されているため、透湿性を有する。そのため、不燃性付与を目的としてフェノール樹脂フォームに接着積層した場合は、パネルが加熱された場合に構成材料(接着剤、フェノール樹脂フォーム)から可燃性ガスが発生し、不燃性材料試験等に於いて悪影響を及ぼすことがあった。
また、第5公知技術等に示す従来の公知技術に於いては、該不燃紙に金属箔を貼り合わせた複合紙、該不燃紙に無機フィルム剤を塗布した複合紙を、夫々不燃性付与を目的としてフェノール樹脂フォームに接着積層している。この場合には、該複合紙が不透湿性を有しているため、パネルが加熱された場合に構成材料(接着剤、フェノール樹脂フォーム)からの可燃性ガスの発生は抑制できる。しかし、製造時、有機系接着剤の溶剤が残存し易くなるため、不燃性材料試験等に於いて悪影響を及ぼすことがあった。
本発明は、前述の従来のパネルの多くの問題点に鑑み、不燃性材料試験等に於いて問題が生じない不燃断熱パネルを得ることができる製造方法を提供するものである。
本発明に係る不燃性断熱パネルの製造方法は、フェノール樹脂フォームの片面又は両面に、透湿性不燃面材を有機系接着剤で貼着する工程と、該有機系接着剤の残存溶剤を蒸発させる工程と、蒸発させる工程の後に、透湿性不燃面材の面上に不透湿性無機コート剤を塗布する工程と、を備える。
前述の不燃性断熱パネルの製造方法は、フェノール樹脂フォームの片面又は両面に、透湿性不燃面材を有機系接着剤で貼着する工程、該有機系接着剤の残存溶剤を蒸発させる工程及び、蒸発させる工程の後に透湿性不燃面材の面上に不透湿性無機コート剤を塗布する工程を備える製造方法である。本発明によれば、不燃性材料試験においてパネルが加熱された場合に、構成材料(接着剤、フェノール樹脂フォーム)からの可燃性ガスの発生を抑制しつつ、有機系接着剤の残存溶剤要因による不燃面材の損傷も防止することができる。
本発明の不燃性断熱パネルの製造方法において、透湿性不燃面材は、含水ケイ酸マグネシウム化合物、パルプ、ガラス繊維、アクリル樹脂及びエポキシ樹脂を含むことが好ましい。パネルが所定の温度以上に加熱された場合に、該透湿性不燃面材に含有する無機成分(含水ケイ酸マグネシウム化合物、ガラス繊維)によって高い耐熱性を維持することができる。
また、本発明の不燃性断熱パネルの製造方法において、不透湿性無機コート剤は、含水ケイ酸アルミニウムを含み、かつ、ポリエーテル樹脂又はポリエステル樹脂を含むことが好ましい。含水ケイ酸アルミニウム、ポリエーテル樹脂又はポリエステル樹脂を含むことによって、耐熱性と柔軟性を有したコート剤となる。
本発明によれば、パネルが加熱された場合にフェノール樹脂フォームからの可燃性ガスの発生を抑制しつつ、有機系接着剤の残存溶剤要因による不燃面材の損傷も防止できるため、不燃性材料試験等に於いて問題が生じない不燃断熱パネルを製造することが可能となる。
本発明の実施の形態(実施例1)に係る不燃性断熱パネルの製造方法を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態(実施例1)に係る不燃性断熱パネルの製造方法を示す斜視図である。 本発明の実施の形態(実施例1)で得られる不燃性断熱パネルの断面模式図である。 本発明の実施の形態(実施例2)に係る不燃性断熱パネルの製造方法を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態(実施例2)に係る不燃性断熱パネルの製造方法を示す斜視図である。 本発明の実施の形態(実施例2)で得られる不燃性断熱パネルの断面模式図である。 比較形態1に係る不燃性断熱パネルの製造方法を示すフローチャートである。 比較形態1に係る不燃性断熱パネルの製造方法を示す斜視図である。 比較形態1で得られる不燃性断熱パネルの断面模式図である。 比較形態2に係る不燃性断熱パネルの製造方法を示すフローチャートである。 比較形態2に係る不燃性断熱パネルの製造方法を示す斜視図である。 比較形態2で得られた不燃性断熱パネルの断面模式図である。 比較形態3に係る不燃性断熱パネルの製造方法を示すフローチャートである。 比較形態3に係る不燃性断熱パネルの製造方法を示す斜視図である。 比較形態3で得られる不燃性断熱パネルの断面模式図である。 比較形態4に係る不燃性断熱パネルの製造方法を示すフローチャートである。 比較形態4に係る不燃性断熱パネルの製造方法を示す斜視図である。 比較形態4で得られた不燃性断熱パネルの断面模式図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
まず、本実施形態の不燃性断熱パネルの製造方法に於ける、フェノール樹脂フォームの片面に不燃面材を貼着する方法について、図1及び図2を参照して説明する。
図1及び図2に示されるように、最初に、フェノール樹脂フォームDの片面に透湿性不燃面材Bを有機系接着剤Cで貼着する(貼着工程I)。有機系接着剤Cは、接着剤組成物の形態でフェノール樹脂フォームDの片面に塗布し、透湿性不燃面材Bを貼り着けてもよく、透湿性不燃面材Bの片面に有機系接着剤Cを塗布し、接着剤C付き透湿性不燃面材Bをフェノール樹脂フォームDに貼り着けてもよい。また、有機系接着剤Cを接着剤シートの形態とし、フェノール樹脂フォームDと透湿性不燃面材Bの間に接着剤シートCを介在させることにより、透湿性不燃面材Bをフェノール樹脂フォームDの片面に貼り着けてもよい。
上記貼着工程Iの後に、有機系接着剤Cの残存溶剤を蒸発させる(蒸発工程II)。有機系接着剤Cの残存溶剤を蒸発させる手段としては、室温放置による自然蒸発や乾燥機による強制蒸発などが挙げられる。
上記蒸発工程IIの後に、透湿性不燃面材Bの表面に不透湿性無機コート剤Aを塗布する(塗布工程III)。不透湿性無機コート剤Aの透湿性不燃面材Bの表面への塗布手段は特に制限されず、例えば、スプレーにより塗布してもよく、はけやへら等で塗布してもよい。
上記塗布工程IIIの後に、不透湿性無機コート剤Aを乾燥させる(乾燥工程IV)。不透湿性無機コート剤Aを乾燥させることにより、透湿性不燃面材Bの表面に不透湿性無機層が形成される。不透湿性無機コート剤Aを乾燥させる手段は特に制限されず、例えば、熱風循環式乾燥機により80〜150℃で2〜10分間程度乾燥させることが好ましい。
上記本実施形態の不燃性断熱パネルの製造方法によれば、上記貼着工程I、蒸発工程II及び蒸発工程IIの後に塗布工程IIIを備えることによって、不燃性材料試験においてパネルが加熱された場合に、構成材料(接着剤、フェノール樹脂フォーム)からの可燃性ガスの発生を抑制しつつ、有機系接着剤の残存溶剤要因による不燃面材の損傷も防止することが可能な不燃性断熱パネル10(図3参照)を製造することができる。
また、上記乾燥工程IVを備えることによって、より短時間で不燃性断熱パネルを製造することが可能となることから好ましい。
以下、上記実施形態の不燃性断熱パネルの製造方法で用いられる材料について説明する。
フェノール樹脂フォームとは、例えば、フェノールとホルマリンをアルカリ性触媒により縮合したレゾール型フェノール樹脂に界面活性剤、発泡剤、硬化触媒を混合した混合物を、常温で又は加熱して反応させ製造することによって得られるが、特にこれに制限されるものではない。フェノール樹脂フォームは、例えば、JIS A 9511で規定されているフェノールフォーム保温板等をいう。
フェノール樹脂フォームは、両面にポリエステル不織布等が張られたものでもよく、ポリエステル不織布は、例えば、厚さ0.11〜0.30mm、質量27〜66g/m(有機質量27〜66g/m)、組成はポリエチレンテレフタレート98〜100重量%、酸化チタン0〜1.0重量%、有機質系着色剤0〜1.0重量%のもの等である。
有機系接着剤とは、溶剤形又は無溶剤形(微量の溶剤を含有するもの)である有機系接着剤をいい、有機化合物を含有する接着剤(有機化合物含有接着剤)であり、接着剤組成物又は接着剤シートであってもよい。例えば、エポキシ樹脂系(主成分:(主剤)エポキシ樹脂、(硬化剤)変性ポリアミン、変性ポリチオール、溶剤:エステル類、ケトン類、アルコール類)、ウレタン樹脂溶剤形(主成分:ウレタン樹脂、溶剤:エステル類、ケトン類)、酢酸ビニル樹脂系溶剤形(主成分:酢酸ビニル樹脂、溶剤:アルコール類、エステル類、ケトン類)、合成ゴム溶剤形(主成分:合成ゴム(クロロプレンゴム(CR)、ニトリルゴム(NBR))、粘着付与樹脂:フェノール、溶剤:エステル類、ケトン類)、アルコール類、エステル類、ケトン類、グリコールエーテル類等の微量の溶剤を含有するエマルジョン(例えば、アクリル樹脂系エマルジョン、酢酸ビニル樹脂系エマルジョン、EVA樹脂エマルジョン、合成ゴムラテックス等)であり、不燃性能を優先する場合は耐熱性に優れたエポキシ樹脂系接着剤等が好ましく、作業環境に配慮する場合は無溶剤形のアクリル樹脂系エマルジョン等が好ましい。また、残存溶剤とは有機系接着剤中の溶剤であって、接着後に有機系接着剤中に残存する溶剤をいう。
透湿性不燃面材とは、透湿性と不燃性の両方の特性を有する面材であれば特に制限されない。フェノール樹脂フォームに有機系接着剤を使用して貼着した後、有機接着剤中の残存溶剤が蒸発できるような透湿性を有するものであればよく、好ましくは、JIS Z 0280の「防湿包装材料の透過湿度試験方法、条件A:温度25℃、湿度90%、24hr)による透湿度が1000g/m・24hr以上のものである。さらに、建築基準法第2条第9号の不燃性能試験・評価方法(試験体サイズ:99±1mm、輻射熱:50kW/m、試験距離:25mm、試験時間:20分間)において、合格する不燃面材(総発熱量7.2MJ/m以下であること、最高発熱速度10秒以上継続して200kW/mを超えないこと、パネル全体に防火上有害となる裏面まで貫通する亀裂と穴がないこと、及び不燃面材にクラック等の損傷がないこと)であればよく、好ましくは、発熱試験における総発熱量が4MJ/m以下のものである。
透湿性不燃面材は、含水ケイ酸マグネシウム化合物、パルプ、ガラス繊維、アクリル樹脂及びエポキシ樹脂を含むものが好ましく、含水ケイ酸マグネシウム化合物、パルプ、ガラス繊維、アクリル樹脂及びエポキシ樹脂を主体としているものがより好ましく、含水ケイ酸マグネシウム化合物69〜79重量%、パルプ9〜13重量%、ガラス繊維9〜13重量%、アクリル樹脂1〜3重量%、エポキシ樹脂1〜3重量%のものがさらに好ましい。
不透湿性無機コート剤とは、成膜したときに、構成材料から発生する可燃性ガス(例えばフェノール樹脂フォームの分解ガス、発泡剤等)の透過を抑制する無機コート剤であればよく、好ましくは、JIS Z 0280カップ法(温度25℃、湿度90%、24hr)による透湿度が700g/m・24hr以下のものである。
不透湿性無機コート剤は、含水ケイ酸アルミニウムを含み、かつ、ポリエーテル樹脂又はポリエステル樹脂を含むものが好ましく、含水ケイ酸アルミニウム、ポリエーテル樹脂又はポリエステル樹脂(含水ケイ酸アルミニウム及びポリエーテル樹脂又は含水ケイ酸アルミニウム及びポリエステル樹脂)を主体としているものがより好ましく、含水ケイ酸アルミニウム80〜95重量%、ポリエーテル樹脂又はポリエステル樹脂5〜20重量%のものがより好ましい。
次に、本実施形態の不燃性断熱パネルの製造方法に於けるフェノール樹脂フォームの両面に不燃面材を貼着する方法について、図4及び図5を参照して説明する。図4(a)及び図5に示されるように、最初に、フェノール樹脂フォームDの表面に透湿性不燃面材Bを有機系接着剤Cで貼着し(貼着工程I)、その後、有機系接着剤Cの残存溶剤を蒸発させる(蒸発工程II)。次いで、透湿性不燃面材Bの表面に不透湿性無機コート剤Aを塗布する(塗布工程III)。最後に、不透湿性無機コート剤Aを乾燥させる(乾燥工程IV)。続いて、図4(b)及び図5に示されるように、フェノール樹脂フォームDの裏面に透湿性不燃面材B’を有機系接着剤C’で貼着し(貼着工程I’)、その後、有機系接着剤C’の残存溶剤を蒸発させる(蒸発工程II’)。次いで、透湿性不燃面材B’の表面に不透湿性無機コート剤A’を塗布する(塗布工程III’)。最後に、不透湿性無機コート剤A’を乾燥させて(乾燥工程IV’)、両面に不燃面材を貼着した不燃性断熱パネル20が得られる(図6参照)。
上記本実施形態の不燃性断熱パネルの製造方法によれば、上記貼着工程I、蒸発工程II及び塗布工程III並びに貼着工程I’、蒸発工程II’及び塗布工程III’を備えることによって、不燃性材料試験においてパネルが加熱された場合に、構成材料(接着剤、フェノール樹脂フォーム)からの可燃性ガスの発生を抑制しつつ、有機系接着剤の残存溶剤要因による不燃面材の損傷も防止することが可能な、両面に不燃面材を貼着した不燃性断熱パネルを製造することができる。
また、上記乾燥工程IV及びIV’を備えることによって、より短時間で両面に不燃面材を貼着した不燃性断熱パネルを製造することが可能となることから好ましい。
次に、比較形態1の不燃性断熱パネルの製造方法に於けるフェノール樹脂フォームの片面に不燃面材を貼着する方法について、図7及び図8を参照して説明する。ここで、比較形態1の製造方法は、後述の比較例1−a)〜b)の製造方法に相当するものである。図7及び図8に示されるように、最初に、フェノール樹脂フォームDの片面に透湿性不燃面材Bを有機系接着剤Cで貼着し(貼着工程I)、その後、有機系接着剤Cの残存溶剤を蒸発させて(蒸発工程II)、不燃性断熱パネル30が得られる(図9参照)。
比較形態1の不燃性断熱パネルの製造方法で得られる不燃性断熱パネル30は、本実施形態の不燃性断熱パネルの製造方法で得られる不燃性断熱パネル10と比較すると、透湿性不燃面材Bの表面に、不透湿性無機コート剤Aを塗布してなる不透湿性無機層が形成されていない。このため、比較形態1の不燃性断熱パネル30は、本実施形態の不燃性断熱パネル10に比べ不燃性に劣る。
次に、比較形態2の不燃性断熱パネルの製造方法に於けるフェノール樹脂フォームの両面に不燃面材を貼着する方法について、図10及び図11を参照して説明する。ここで、比較形態2の製造方法は、後述の比較例2−a)〜b)の製造方法に相当するものである。図10(a)及び図11に示されるように、最初に、フェノール樹脂フォームDの表面に透湿性不燃面材Bを有機系接着剤Cで貼着し(貼着工程I)、その後、有機系接着剤Cの残存溶剤を蒸発させる(蒸発工程II)。続いて、図10(b)及び図11に示されるように、フェノール樹脂フォームDの裏面に透湿性不燃面材Bを有機系接着剤Cで貼着し(貼着工程I’)、その後、有機系接着剤Cの残存溶剤を蒸発させて(蒸発工程II’)、不燃性断熱パネル40が得られる(図12参照)。
比較形態2の不燃性断熱パネルの製造方法で得られる不燃性断熱パネル40は、本実施形態の不燃性断熱パネルの製造方法で得られる不燃性断熱パネル20と比較すると、透湿性不燃面材Bの表面に、不透湿性無機コート剤Aを塗布してなる不透湿性無機層が両面に形成されていない。このため、比較形態2の不燃性断熱パネル40は、本実施形態の不燃性断熱パネル20に比べ不燃性に劣る。
次に、比較形態3の不燃性断熱パネルの製造方法に於けるフェノール樹脂フォームの片面に不燃面材を貼着する方法について、図13及び図14を参照して説明する。ここで、比較形態3の製造方法は、後述の比較例3−a)〜d)の製造方法に相当するものである。図13及び図14に示されるように、最初に、透湿性不燃面材Bに不透湿性無機コート剤Aを塗布し(塗布工程I)、不透湿性無機コート剤Aを乾燥させる(乾燥工程II)。次いで、フェノール樹脂フォームDの片面と、不透湿性無機コート剤Aが塗布された(不透湿性無機層が形成された)透湿性不燃面材Bを有機系接着剤Cで貼着(貼着工程III)する。その後、有機系接着剤Cの残存溶剤を蒸発させて(蒸発工程IV)、不燃性断熱パネル50が得られる(図15参照)。
比較形態3の不燃性断熱パネルの製造方法は、塗布工程I、乾燥工程II、貼着工程III及び蒸発工程IVという順序で各工程を有する。ここで、蒸発工程IVでは、既に透湿性不燃面材Bに不透湿性無機層が形成されていることから、有機系接着剤Cの残存溶剤が蒸発しにくくなる。このため、比較形態3の不燃性断熱パネル50は、本実施形態の不燃性断熱パネル10に比べ、有機系接着剤の残存溶剤要因によって不燃面材に損傷を受けやすいという問題を有する。
次に、比較形態4の不燃性断熱パネルの製造方法に於けるフェノール樹脂フォームの両面に不燃面材を貼着する方法について、図16及び図17を参照して説明する。ここで、比較形態4の製造方法は、後述の比較例4−a)〜d)の製造方法に相当するものである。図16(a)及び図17に示されるように、最初に、透湿性不燃面材Bに不透湿性無機コート剤Aを塗布し(塗布工程I)、不透湿性無機コート剤Aを乾燥させる(乾燥工程II)。次いで、フェノール樹脂フォームDの表面と、不透湿性無機コート剤Aが塗布された透湿性不燃面材Bを有機系接着剤Cで貼着(貼着工程III)する。その後、有機系接着剤Cの残存溶剤を蒸発させる(蒸発工程IV)。続いて、図16(b)及び図17に示されるように、透湿性不燃面材B’に不透湿性無機コート剤A’を塗布し(塗布工程:I’)、不透湿性無機コート剤A’を乾燥させる(乾燥工程II’)。次いで、フェノール樹脂フォームDの裏面と、不透湿性無機コート剤A’が塗布された透湿性不燃面材B’を有機系接着剤C’で貼着(貼着工程III’)する。その後、有機系接着剤C’の残存溶剤を蒸発させて(蒸発工程IV’)、両面に不燃面材を貼着した不燃性断熱パネル60が得られる(図18参照)。
比較形態4の不燃性断熱パネルの製造方法は、塗布工程I、乾燥工程II、貼着工程III及び蒸発工程IV並びに塗布工程I’、乾燥工程II’、貼着工程III’及び蒸発工程IV’という順序で各工程を有する。ここで、蒸発工程IV及びIV’では、既に透湿性不燃面材B及びB’に不透湿性無機層が形成されていることから、有機系接着剤C及びC’の残存溶剤が蒸発しにくくなる。このため、比較形態4の不燃性断熱パネル60は、本実施形態の不燃性断熱パネル20に比べ、有機系接着剤の残存溶剤要因によって不燃面材に損傷を受けやすいという問題を有する。
以下、実施例及び比較例を挙げて本実施の形態を具体的に説明するが、本実施の形態はこれらの実施例のみに限定されるものではない。
(実施例1−a)
不燃性断熱パネルを製造するために、次の1)〜4)の構成材料を用意した。
1)フェノール樹脂フォーム
JIS A 9511で規定されているフェノール樹脂フォーム保温板。厚さ25mm、質量1000g/m、かさ比重0.040、酸素指数32、組成:フェノール樹脂96重量%、発泡剤4重量%。フェノール樹脂フォームの両面に、厚さ0.15mm、質量30g/m、組成:ポリエチレンテレフタレート99重量%、酸化チタン0.5重量%、有機系着無色剤0.5重量%のポリエステル不織布を貼着したもの。
2)有機系接着剤
エポキシ系樹脂を主成分とする接着剤。組成:エポキシ樹脂17.5重量%、ポリアミドアミン15.0重量%、炭酸カルシウム58.5重量%、反応希釈剤(アルコール類)7.5重量%、三級アミン1.5重量%。
3)透湿性不燃面材
パルプガラス繊維混入ケイ酸マグネシウム板。厚さ1.15mm、質量920g/m、かさ比重0.8、組成:ケイ酸マグネシウム74重量%、パルプ11重量%、ガラス繊維11重量%、アクリル樹脂2重量%、エポキシ樹脂2重量%。JIS Z 0280の「防湿包装材料の透過湿度試験方法、条件A:温度25℃、湿度90%、24hr)による透湿度が1600g/m・24hr。
4)不透湿性無機コート剤
ケイ酸質系塗料。塗料組成:固形量12重量%、水88重量%。固形分組成:ケイ酸アルミニウム90重量%、ポリエーテル系樹脂10重量%。塗布量150wet−g/m。JIS Z 0280の「防湿包装材料の透過湿度試験方法、条件A:温度25℃、湿度90%、24hr)による透湿度が250g/m・24hr。
次に、図1及び図2に示されるように、最初に、1)フェノール樹脂フォームの片面に3)透湿性不燃面材(パルプガラス繊維混入ケイ酸マグネシウム板)を2)有機系接着剤(エポキシ樹脂系接着剤、塗布量150wet−g/m)で貼着し(貼着工程I)、その後、2)有機系接着剤(エポキシ樹脂系接着剤)の残存溶剤(反応希釈剤:アルコール類)を25℃で1週間自然蒸発させた(蒸発工程II)。次いで、3)透湿性不燃面材(パルプガラス繊維混入ケイ酸マグネシウム板)の表面に4)不透湿性無機コート剤(ケイ酸質系塗料、150wet−g/m)を塗布した(塗布工程III)。最後に、4)不透湿性無機コート剤(ケイ酸質系塗料)を120℃熱風循環式乾燥機で6分間乾燥させて(乾燥工程IV)、不燃性断熱パネルを得た(図3参照)。
(実施例1−b)
不燃性断熱パネルを製造するために、次の1)〜4)の構成材料を用意した。
1)フェノール樹脂フォーム
JIS A 9511で規定されているフェノール樹脂フォーム保温板。厚さ25mm、質量1000g/m、かさ比重0.040、酸素指数32、組成:フェノール樹脂96重量%、発泡剤4重量%。フェノール樹脂フォームの両面に、厚さ0.15mm、質量30g/m、組成:ポリエチレンテレフタレート99重量%、酸化チタン0.5重量%、有機系着無色剤0.5重量%のポリエステル不織布を貼着したもの。
2)有機系接着剤
アクリル樹脂エマルジョン。成分:アクリル・スチレン共重合体45重量%、水55重量%。
3)透湿性不燃面材
パルプガラス繊維混入ケイ酸マグネシウム板。厚さ1.15mm、質量920g/m、かさ比重0.8、組成:ケイ酸マグネシウム74重量%、パルプ11重量%、ガラス繊維11重量%、アクリル樹脂2重量%、エポキシ樹脂2重量%。JIS Z 0280の「防湿包装材料の透過湿度試験方法、条件A:温度25℃、湿度90%、24hr)による透湿度が1600g/m・24hr。
4)不透湿性無機コート剤
ケイ酸質系塗料。塗料組成:固形量12重量%、水88重量%。固形分組成:ケイ酸アルミニウム90重量%、ポリエーテル系樹脂10重量%。塗布量150wet−g/m。JIS Z 0280の「防湿包装材料の透過湿度試験方法、条件A:温度25℃、湿度90%、24hr)による透湿度が250g/m・24hr。
次に、図1及び図2に示されるように、最初に、1)フェノール樹脂フォームの片面に3)透湿性不燃面材(パルプガラス繊維混入ケイ酸マグネシウム板)を2)有機系接着剤(アクリル樹脂エマルジョン、塗布量150wet−g/m)で貼着し(貼着工程I)、その後、2)有機系接着剤(アクリル樹脂エマルジョン)の残存溶剤(造膜助剤:グリコールエーテル類)を、熱風循環式乾燥機を用いて130℃で10分間強制蒸発させた(蒸発工程II)。次いで、3)透湿性不燃面材(パルプガラス繊維混入ケイ酸マグネシウム板)の表面に4)不透湿性無機コート剤(ケイ酸質系塗料、150wet−g/m)を塗布した(塗布工程III)。最後に、4)不透湿性無機コート剤(ケイ酸質系塗料)を120℃熱風循環式乾燥機で6分間乾燥させて(乾燥工程IV)、不燃性断熱パネルを得た(図3参照)。
(実施例1−c)
不燃性断熱パネルを製造するために、次の1)〜4)の構成材料を用意した。
1)フェノール樹脂フォーム
JIS A 9511で規定されているフェノール樹脂フォーム保温板。厚さ25mm、質量1000g/m、かさ比重0.040、酸素指数32、組成:フェノール樹脂96重量%、発泡剤4重量%。フェノール樹脂フォームの両面に、厚さ0.15mm、質量30g/m、組成:ポリエチレンテレフタレート99重量%、酸化チタン0.5重量%、有機系着無色剤0.5重量%のポリエステル不織布を貼着したもの。
2)有機系接着剤
エポキシ系樹脂を主成分とする接着剤。組成:エポキシ樹脂17.5重量%、ポリアミドアミン15.0重量%、炭酸カルシウム58.5重量%、反応希釈剤(アルコール類)7.5重量%、三級アミン1.5重量%。
3)透湿性不燃面材
パルプガラス繊維混入ケイ酸マグネシウム板。厚さ1.15mm、質量920g/m、かさ比重0.8、組成:ケイ酸マグネシウム74重量%、パルプ11重量%、ガラス繊維11重量%、アクリル樹脂2重量%、エポキシ樹脂2重量%。JIS Z 0280の「防湿包装材料の透過湿度試験方法、条件A:温度25℃、湿度90%、24hr)による透湿度が1600g/m・24hr。
4)不透湿性無機コート剤
ケイ酸質系塗料。塗料組成:固形量12重量%、水88重量%。固形分組成:ケイ酸アルミニウム90重量%、ポリエーテル系樹脂10重量%。塗布量170wet−g/m。JIS Z 0280の「防湿包装材料の透過湿度試験方法、条件A:温度25℃、湿度90%、24hr)による透湿度が230g/m・24hr。
次に、図1及び図2に示されるように、最初に、1)フェノール樹脂フォームの片面に3)透湿性不燃面材(パルプガラス繊維混入ケイ酸マグネシウム板)を2)有機系接着剤(エポキシ樹脂系接着剤、塗布量150wet−g/m)で貼着し(貼着工程I)、その後、2)有機系接着剤(エポキシ樹脂系接着剤)の残存溶剤(反応希釈剤:アルコール類)を25℃で1週間自然蒸発させた(蒸発工程II)。次いで、3)透湿性不燃面材(パルプガラス繊維混入ケイ酸マグネシウム板)の表面に4)不透湿性無機コート剤(ケイ酸質系塗料、170wet−g/m)を塗布した(塗布工程III)。最後に、4)不透湿性無機コート剤(ケイ酸質系塗料)を120℃熱風循環式乾燥機で6分間乾燥させて(乾燥工程IV)、不燃性断熱パネルを得た(図3参照)。
(実施例1−d)
不燃性断熱パネルを製造するために、次の1)〜4)の構成材料を用意した。
1)フェノール樹脂フォーム
JIS A 9511で規定されているフェノール樹脂フォーム保温板。厚さ25mm、質量1000g/m、かさ比重0.040、酸素指数32、組成:フェノール樹脂96重量%、発泡剤4重量%。フェノール樹脂フォームの両面に、厚さ0.15mm、質量30g/m、組成:ポリエチレンテレフタレート99重量%、酸化チタン0.5重量%、有機系着無色剤0.5重量%のポリエステル不織布を貼着したもの。
2)有機系接着剤
アクリル樹脂エマルジョン。成分:アクリル・スチレン共重合体45重量%、水55重量%。
3)透湿性不燃面材
パルプガラス繊維混入ケイ酸マグネシウム板。厚さ1.15mm、質量920g/m、かさ比重0.8、組成:ケイ酸マグネシウム74重量%、パルプ11重量%、ガラス繊維11重量%、アクリル樹脂2重量%、エポキシ樹脂2重量%。JIS Z 0280の「防湿包装材料の透過湿度試験方法、条件A:温度25℃、湿度90%、24hr)による透湿度が1600g/m・24hr。
4)不透湿性無機コート剤
ケイ酸質系塗料。塗料組成:固形量12重量%、水88重量%。固形分組成:ケイ酸アルミニウム90重量%、ポリエーテル系樹脂10重量%。塗布量170wet−g/m。JIS Z 0280の「防湿包装材料の透過湿度試験方法、条件A:温度25℃、湿度90%、24hr)による透湿度が230g/m・24hr。
次に、図1及び図2に示されるように、最初に、1)フェノール樹脂フォームの片面に3)透湿性不燃面材(パルプガラス繊維混入ケイ酸マグネシウム板)を2)有機系接着剤(アクリル樹脂エマルジョン、塗布量150wet−g/m)で貼着し(貼着工程I)、その後、2)有機系接着剤(アクリル樹脂エマルジョン)の残存溶剤(造膜助剤:グリコールエーテル類)を、熱風循環式乾燥機を用いて130℃で10分間強制蒸発させた(蒸発工程II)。次いで、3)透湿性不燃面材(パルプガラス繊維混入ケイ酸マグネシウム板)の表面に4)不透湿性無機コート剤(ケイ酸質系塗料、150wet−g/m)を塗布した(塗布工程III)。最後に、4)不透湿性無機コート剤(ケイ酸質系塗料)を120℃熱風循環式乾燥機で6分間乾燥させて(乾燥工程IV)、不燃性断熱パネルを得た(図3参照)。
(実施例2−a)
不燃性断熱パネルを製造するために、次の1)〜4)の構成材料を用意した。
1)フェノール樹脂フォーム
JIS A 9511で規定されているフェノール樹脂フォーム保温板。厚さ25mm、質量1000g/m、かさ比重0.040、酸素指数32、組成:フェノール樹脂96重量%、発泡剤4重量%。フェノール樹脂フォームの両面に、厚さ0.15mm、質量30g/m、組成:ポリエチレンテレフタレート99重量%、酸化チタン0.5重量%、有機系着無色剤0.5重量%のポリエステル不織布を貼着したもの。
2)有機系接着剤
エポキシ系樹脂を主成分とする接着剤。組成:エポキシ樹脂17.5重量%、ポリアミドアミン15.0重量%、炭酸カルシウム58.5重量%、反応希釈剤(アルコール類)7.5重量%、三級アミン1.5重量%。
3)透湿性不燃面材
パルプガラス繊維混入ケイ酸マグネシウム板。厚さ1.15mm、質量920g/m、かさ比重0.8、組成:ケイ酸マグネシウム74重量%、パルプ11重量%、ガラス繊維11重量%、アクリル樹脂2重量%、エポキシ樹脂2重量%。JIS Z 0280の「防湿包装材料の透過湿度試験方法、条件A:温度25℃、湿度90%、24hr)による透湿度が1600g/m・24hr。
4)不透湿性無機コート剤
ケイ酸質系塗料。塗料組成:固形量12重量%、水88重量%。固形分組成:ケイ酸アルミニウム90重量%、ポリエーテル系樹脂10重量%。塗布量150wet−g/m。JIS Z 0280の「防湿包装材料の透過湿度試験方法、条件A:温度25℃、湿度90%、24hr)による透湿度が250g/m・24hr。
次に、図4(a)及び図5に示されるように、最初に、1)フェノール樹脂フォームの表面と3)透湿性不燃面材(パルプガラス繊維混入ケイ酸マグネシウム板)を2)有機系接着剤(エポキシ樹脂系接着剤、塗布量150wet−g/m)で貼着し(貼着工程I)、その後、2)有機系接着剤(エポキシ樹脂系接着剤)の残存溶剤(反応希釈剤:アルコール類)を25℃で1週間自然蒸発させた(蒸発工程II)。次いで、3)透湿性不燃面材(パルプガラス繊維混入ケイ酸マグネシウム板)の表面に4)不透湿性無機コート剤(ケイ酸質系塗料、塗布量150wet−g/m)を塗布した(塗布工程III)。最後に、4)不透湿性無機コート剤(ケイ酸質系塗料)を120℃熱風循環式乾燥機で6分間乾燥させた(乾燥工程IV)。続いて、図4(b)及び図5に示されるように、1)フェノール樹脂フォームの裏面と3)透湿性不燃面材(パルプガラス繊維混入ケイ酸マグネシウム板)を2)有機系接着剤(エポキシ樹脂系接着剤、塗布量150wet−g/m)で貼着し(貼着工程I’)、その後、2)有機系接着剤(エポキシ樹脂系接着剤)の残存溶剤(反応希釈剤:アルコール類)を25℃で1週間自然蒸発させた(蒸発工程II’)。次いで、3)透湿性不燃面材(パルプガラス繊維混入ケイ酸マグネシウム板)の表面に4)不透湿性無機コート剤(ケイ酸質系塗料、塗布量150wet−g/m)を塗布した(塗布工程III’)。最後に、4)不透湿性無機コート剤を120℃熱風循環式乾燥機で6分間乾燥させて(乾燥工程IV’)、不燃性断熱パネルを得た(図6参照)。
(実施例2−b)
不燃性断熱パネルを製造するために、次の1)〜4)の構成材料を用意した。
1)フェノール樹脂フォーム
JIS A 9511で規定されているフェノール樹脂フォーム保温板。厚さ25mm、質量1000g/m、かさ比重0.040、酸素指数32、組成:フェノール樹脂96重量%、発泡剤4重量%。フェノール樹脂フォームの両面に、厚さ0.15mm、質量30g/m、組成:ポリエチレンテレフタレート99重量%、酸化チタン0.5重量%、有機系着無色剤0.5重量%のポリエステル不織布を貼着したもの。
2)有機系接着剤
アクリル樹脂エマルジョン。成分:アクリル・スチレン共重合体45重量%、水55重量%。
3)透湿性不燃面材
パルプガラス繊維混入ケイ酸マグネシウム板。厚さ1.15mm、質量920g/m、かさ比重0.8、組成:ケイ酸マグネシウム74重量%、パルプ11重量%、ガラス繊維11重量%、アクリル樹脂2重量%、エポキシ樹脂2重量%。塗布量JIS Z 0280の「防湿包装材料の透過湿度試験方法、条件A:温度25℃、湿度90%、24hr)による透湿度が1600g/m・24hr。
4)不透湿性無機コート剤
ケイ酸質系塗料。塗料組成:固形量12重量%、水88重量%。固形分組成:ケイ酸アルミニウム90重量%、ポリエーテル系樹脂10重量%。塗布量150wet−g/m。JIS Z 0280の「防湿包装材料の透過湿度試験方法、条件A:温度25℃、湿度90%、24hr)による透湿度が250g/m・24hr。
次に、図4(a)及び図5に示されるように、最初に、1)フェノール樹脂フォームの表面と3)透湿性不燃面材(パルプガラス繊維混入ケイ酸マグネシウム板)を2)有機系接着剤(アクリル樹脂エマルジョン、塗布量150wet−g/m)で貼着し(貼着工程I)、その後、2)有機系接着剤(アクリル樹脂エマルジョン)の残存溶剤(造膜助剤:グリコールエーテル類)を、熱風循環式乾燥機を用いて130℃で10分間強制蒸発させた(蒸発工程II)。次いで、3)透湿性不燃面材(パルプガラス繊維混入ケイ酸マグネシウム板)の表面に4)不透湿性無機コート剤(ケイ酸質系塗料、150wet−g/m)を塗布した(塗布工程III)。最後に、4)不透湿性無機コート剤(ケイ酸質系塗料)を120℃熱風循環式乾燥機で6分間乾燥させた(乾燥工程IV)。続いて、図4(b)及び図5に示されるように、1)フェノール樹脂フォームの裏面と3)透湿性不燃面材(パルプガラス繊維混入ケイ酸マグネシウム板)を2)有機系接着剤(アクリル樹脂エマルジョン、塗布量150wet−g/m)で貼着し(貼着工程I’)、その後、2)有機系接着剤(アクリル樹脂エマルジョン)の残存溶剤(造膜助剤:グリコールエーテル類)を、熱風循環式乾燥機を用いて130℃で10分間強制蒸発させた(蒸発工程II)。次いで、3)透湿性不燃面材(パルプガラス繊維混入ケイ酸マグネシウム板)の表面に4)不透湿性無機コート剤(ケイ酸質系塗料、150wet−g/m)を塗布した(塗布工程III)。最後に、4)不透湿性無機コート剤(ケイ酸質系塗料)を120℃熱風循環式乾燥機で6分間乾燥させて(乾燥工程IV’)、不燃性断熱パネルを得た(図6参照)。
(実施例2−c)
不燃性断熱パネルを製造するために、次の1)〜4)の構成材料を用意した。
1)フェノール樹脂フォーム
JIS A 9511で規定されているフェノール樹脂フォーム保温板。厚さ25mm、質量1000g/m、かさ比重0.040、酸素指数32、組成:フェノール樹脂96重量%、発泡剤4重量%。フェノール樹脂フォームの両面に、厚さ0.15mm、質量30g/m、組成:ポリエチレンテレフタレート99重量%、酸化チタン0.5重量%、有機系着無色剤0.5重量%のポリエステル不織布を貼着したもの。
2)有機系接着剤
エポキシ系樹脂を主成分とする接着剤。組成:エポキシ樹脂17.5重量%、ポリアミドアミン15.0重量%、炭酸カルシウム58.5重量%、反応希釈剤(アルコール類)7.5重量%、三級アミン1.5重量%。
3)透湿性不燃面材
パルプガラス繊維混入ケイ酸マグネシウム板。厚さ1.15mm、質量920g/m、かさ比重0.8、組成:ケイ酸マグネシウム74重量%、パルプ11重量%、ガラス繊維11重量%、アクリル樹脂2重量%、エポキシ樹脂2重量%。JIS Z 0280の「防湿包装材料の透過湿度試験方法、条件A:温度25℃、湿度90%、24hr)による透湿度が1600g/m・24hr。
4)不透湿性無機コート剤
ケイ酸質系塗料。塗料組成:固形量12重量%、水88重量%。固形分組成:ケイ酸アルミニウム90重量%、ポリエーテル系樹脂10重量%。塗布量170wet−g/m。JIS Z 0280の「防湿包装材料の透過湿度試験方法、条件A:温度25℃、湿度90%、24hr)による透湿度が230g/m・24hr。
次に、図4(a)及び図5に示されるように、最初に、1)フェノール樹脂フォームの表面と3)透湿性不燃面材(パルプガラス繊維混入ケイ酸マグネシウム板)を2)有機系接着剤(エポキシ樹脂系接着剤、塗布量150wet−g/m)で貼着し(貼着工程I)、その後、2)有機系接着剤(エポキシ樹脂系接着剤)の残存溶剤(反応希釈剤:アルコール類)を25℃で1週間自然蒸発させた(蒸発工程II)。次いで、3)透湿性不燃面材(パルプガラス繊維混入ケイ酸マグネシウム板)の表面に4)不透湿性無機コート剤(ケイ酸質系塗料、塗布量170wet−g/m)を塗布した(塗布工程III)。最後に、4)不透湿性無機コート剤(ケイ酸質系塗料)を120℃熱風循環式乾燥機で6分間乾燥させた(乾燥工程IV)。続いて、図4(b)及び図5に示されるように、1)フェノール樹脂フォームの裏面と3)透湿性不燃面材(パルプガラス繊維混入ケイ酸マグネシウム板)を2)有機系接着剤(エポキシ樹脂系接着剤、塗布量150wet−g/m)で貼着し(貼着工程I’)、その後、2)有機系接着剤(エポキシ樹脂系接着剤)の残存溶剤(反応希釈剤:アルコール類)を25℃で1週間自然蒸発させた(蒸発工程II’)。次いで、3)透湿性不燃面材(パルプガラス繊維混入ケイ酸マグネシウム板)の表面に4)不透湿性無機コート剤(ケイ酸質系塗料、塗布量170wet−g/m)を塗布した(塗布工程III’)。最後に、4)不透湿性無機コート剤を120℃熱風循環式乾燥機で6分間乾燥させて(乾燥工程IV’)、不燃性断熱パネルを得た(図6参照)。
(実施例2−d)
不燃性断熱パネルを製造するために、次の1)〜4)の構成材料を用意した。
1)フェノール樹脂フォーム
JIS A 9511で規定されているフェノール樹脂フォーム保温板。厚さ25mm、質量1000g/m、かさ比重0.040、酸素指数32、組成:フェノール樹脂96重量%、発泡剤4重量%。フェノール樹脂フォームの両面に、厚さ0.15mm、質量30g/m、組成:ポリエチレンテレフタレート99重量%、酸化チタン0.5重量%、有機系着無色剤0.5重量%のポリエステル不織布を貼着したもの。
2)有機系接着剤
アクリル樹脂エマルジョン。成分:アクリル・スチレン共重合体45重量%、水55重量%。
3)透湿性不燃面材
パルプガラス繊維混入ケイ酸マグネシウム板。厚さ1.15mm、質量920g/m、かさ比重0.8、組成:ケイ酸マグネシウム74重量%、パルプ11重量%、ガラス繊維11重量%、アクリル樹脂2重量%、エポキシ樹脂2重量%。塗布量JIS Z 0280の「防湿包装材料の透過湿度試験方法、条件A:温度25℃、湿度90%、24hr)による透湿度が1600g/m・24hr。
4)不透湿性無機コート剤
ケイ酸質系塗料。塗料組成:固形量12重量%、水88重量%。固形分組成:ケイ酸アルミニウム90重量%、ポリエーテル系樹脂10重量%。塗布量170wet−g/m。JIS Z 0280の「防湿包装材料の透過湿度試験方法、条件A:温度25℃、湿度90%、24hr)による透湿度が230g/m・24hr。
次に、図4(a)及び図5に示されるように、最初に、1)フェノール樹脂フォームの表面と3)透湿性不燃面材(パルプガラス繊維混入ケイ酸マグネシウム板)を2)有機系接着剤(アクリル樹脂エマルジョン、塗布量150wet−g/m)で貼着し(貼着工程I)、その後、2)有機系接着剤(アクリル樹脂エマルジョン)の残存溶剤(造膜助剤:グリコールエーテル類)を、熱風循環式乾燥機を用いて130℃で10分間強制蒸発させた(蒸発工程II)。次いで、3)透湿性不燃面材(パルプガラス繊維混入ケイ酸マグネシウム板)の表面に4)不透湿性無機コート剤(ケイ酸質系塗料、170wet−g/m)を塗布した(塗布工程III)。最後に、4)不透湿性無機コート剤(ケイ酸質系塗料)を120℃熱風循環式乾燥機で6分間乾燥させた(乾燥工程IV)。続いて、図4(b)及び図5に示されるように、1)フェノール樹脂フォームの裏面と3)透湿性不燃面材(パルプガラス繊維混入ケイ酸マグネシウム板)を2)有機系接着剤(アクリル樹脂エマルジョン、塗布量150wet−g/m)で貼着し(貼着工程I’)、その後、2)有機系接着剤(アクリル樹脂エマルジョン)の残存溶剤(造膜助剤:グリコールエーテル類)を、熱風循環式乾燥機を用いて130℃で10分間強制蒸発させた(蒸発工程II)。次いで、3)透湿性不燃面材(パルプガラス繊維混入ケイ酸マグネシウム板)の表面に4)不透湿性無機コート剤(ケイ酸質系塗料、170wet−g/m)を塗布した(塗布工程III)。最後に、4)不透湿性無機コート剤(ケイ酸質系塗料)を120℃熱風循環式乾燥機で6分間乾燥させて(乾燥工程IV’)、不燃性断熱パネルを得た(図6参照)。
(比較例1−a)
不燃性断熱パネルを製造するために、次の1)〜3)の構成材料を用意した。
1)フェノール樹脂フォーム
JIS A 9511で規定されているフェノール樹脂フォーム保温板。厚さ25mm、質量1000g/m、かさ比重0.040、酸素指数32、組成:フェノール樹脂96重量%、発泡剤4重量%。フェノール樹脂フォームの両面に、厚さ0.15mm、質量30g/m、組成:ポリエチレンテレフタレート99重量%、酸化チタン0.5重量%、有機系着無色剤0.5重量%のポリエステル不織布を貼着したもの。
2)有機系接着剤
エポキシ系樹脂を主成分とする接着剤。組成:エポキシ樹脂17.5重量%、ポリアミドアミン15.0重量%、炭酸カルシウム58.5重量%、反応希釈剤(アルコール類)7.5重量%、三級アミン1.5重量%。
3)透湿性不燃面材
パルプガラス繊維混入ケイ酸マグネシウム板。厚さ1.15mm、質量920g/m、かさ比重0.8、組成:ケイ酸マグネシウム74重量%、パルプ11重量%、ガラス繊維11重量%、アクリル樹脂2重量%、エポキシ樹脂2重量%。JIS Z 0280の「防湿包装材料の透過湿度試験方法、条件A:温度25℃、湿度90%、24hr)による透湿度が1600g/m・24hr。
次に、図7及び図8に示されるように、最初に、1)フェノール樹脂フォームの片面と3)透湿性不燃面材(パルプガラス繊維混入ケイ酸マグネシウム板)を2)有機系接着剤(エポキシ樹脂系接着剤、塗布量150wet−g/m)で貼着し(貼着工程I)、その後、2)有機系接着剤(エポキシ樹脂系接着剤)の残存溶剤(反応希釈剤:アルコール類)を蒸発させて(蒸発工程II)、不燃性断熱パネルを得た(図9参照)。
(比較例1−b)
不燃性断熱パネルを製造するために、次の1)〜3)の構成材料を用意した。
1)フェノール樹脂フォーム
JIS A 9511で規定されているフェノール樹脂フォーム保温板。厚さ25mm、質量1000g/m、かさ比重0.040、酸素指数32、組成:フェノール樹脂96重量%、発泡剤4重量%。フェノール樹脂フォームの両面に、厚さ0.15mm、質量30g/m、組成:ポリエチレンテレフタレート99重量%、酸化チタン0.5重量%、有機系着無色剤0.5重量%のポリエステル不織布を貼着したもの。
2)有機系接着剤
アクリル樹脂エマルジョン。成分:アクリル・スチレン共重合体45重量%、水55重量%。
3)透湿性不燃面材
パルプガラス繊維混入ケイ酸マグネシウム板。厚さ1.15mm、質量920g/m、かさ比重0.8、組成:ケイ酸マグネシウム74重量%、パルプ11重量%、ガラス繊維11重量%、アクリル樹脂2重量%、エポキシ樹脂2重量%。JIS Z 0280の「防湿包装材料の透過湿度試験方法、条件A:温度25℃、湿度90%、24hr)による透湿度が1600g/m・24hr。
次に、図7及び図8に示されるように、最初に、1)フェノール樹脂フォームの片面と3)透湿性不燃面材(パルプガラス繊維混入ケイ酸マグネシウム板)を2)有機系接着剤(アクリル樹脂エマルジョン、塗布量150wet−g/m)で貼着し(貼着工程I)、その後、2)有機系接着剤(アクリル樹脂エマルジョン)の残存溶剤(造膜助剤:グリコールエーテル類)を蒸発させて(蒸発工程II)、不燃性断熱パネルを得た(図9参照)。
(比較例2−a)
不燃性断熱パネルを製造するために、次の1)〜3)の構成材料を用意した。
1)フェノール樹脂フォーム
JIS A 9511で規定されているフェノール樹脂フォーム保温板。厚さ25mm、質量1000g/m、かさ比重0.040、酸素指数32、組成:フェノール樹脂96重量%、発泡剤4重量%。フェノール樹脂フォームの両面に、厚さ0.15mm、質量30g/m、組成:ポリエチレンテレフタレート99重量%、酸化チタン0.5重量%、有機系着無色剤0.5重量%のポリエステル不織布を貼着したもの。
2)有機系接着剤
エポキシ系樹脂を主成分とする接着剤。組成:エポキシ樹脂17.5重量%、ポリアミドアミン15.0重量%、炭酸カルシウム58.5重量%、反応希釈剤(アルコール類)7.5重量%、三級アミン1.5重量%。
3)透湿性不燃面材
パルプガラス繊維混入ケイ酸マグネシウム板。厚さ1.15mm、質量920g/m、かさ比重0.8、組成:ケイ酸マグネシウム74重量%、パルプ11重量%、ガラス繊維11重量%、アクリル樹脂2重量%、エポキシ樹脂2重量%。JIS Z 0280の「防湿包装材料の透過湿度試験方法、条件A:温度25℃、湿度90%、24hr)による透湿度が1600g/m・24hr。
次に、図10(a)及び図11に示されるように、最初に、1)フェノール樹脂フォームの表面と3)透湿性不燃面材(パルプガラス繊維混入ケイ酸マグネシウム板)を2)有機系 接着剤(エポキシ樹脂系接着剤、塗布量150wet−g/m)で貼着し(貼着工程I)、その後、2)有機系接着剤(エポキシ樹脂系接着剤)の残存溶剤(反応希釈剤:アルコール類)を蒸発させた(蒸発工程II)。続いて、図10(b)及び図11に示されるように、1)フェノール樹脂フォームの裏面と3)透湿性不燃面材(パルプガラス繊維混入ケイ酸マグネシウム板)を2)有機系接着剤(エポキシ樹脂系接着剤、塗布量150wet−g/m)で貼着し(貼着工程I’)、その後、2)有機系接着剤(エポキシ樹脂系接着剤)の残存溶剤(反応希釈剤:アルコール類)を蒸発させて(蒸発工程II’)、不燃性断熱パネルを得た(図12参照)。
(比較例2−b)
不燃性断熱パネルを製造するために、次の1)〜3)の構成材料を用意した。
1)フェノール樹脂フォーム
JIS A 9511で規定されているフェノール樹脂フォーム保温板。厚さ25mm、質量1000g/m、かさ比重0.040、酸素指数32、組成:フェノール樹脂96重量%、発泡剤4重量%。フェノール樹脂フォームの両面に、厚さ0.15mm、質量30g/m、組成:ポリエチレンテレフタレート99重量%、酸化チタン0.5重量%、有機系着無色剤0.5重量%のポリエステル不織布を貼着したもの。
2)有機系接着剤
アクリル樹脂エマルジョン。成分:アクリル・スチレン共重合体45重量%、水55重量%。
3)透湿性不燃面材
パルプガラス繊維混入ケイ酸マグネシウム板。厚さ1.15mm、質量920g/m、かさ比重0.8、組成:ケイ酸マグネシウム74重量%、パルプ11重量%、ガラス繊維11重量%、アクリル樹脂2重量%、エポキシ樹脂2重量%。JIS Z 0280の「防湿包装材料の透過湿度試験方法、条件A:温度25℃、湿度90%、24hr)による透湿度が1600g/m・24hr。
次に、図10(a)及び図11に示されるように、最初に、1)フェノール樹脂フォームの表面と3)透湿性不燃面材(パルプガラス繊維混入ケイ酸マグネシウム板)を2)有機系接着剤(アクリル樹脂エマルジョン、塗布量150wet−g/m)で貼着し(貼着工程I)、その後、2)有機系接着剤(アクリル樹脂エマルジョン)の残存溶剤(造膜助剤:グリコールエーテル類)を蒸発させた(蒸発工程II)。続いて、図10(b)及び図11に示されるように、1)フェノール樹脂フォームの裏面と3)透湿性不燃面材(パルプガラス繊維混入ケイ酸マグネシウム板)を2)有機系接着剤(アクリル樹脂エマルジョン、塗布量150wet−g/m)で貼着し(貼着工程I’)、その後、2)有機系接着剤(アクリル樹脂エマルジョン)の残存溶剤(造膜助剤:グリコールエーテル類)を蒸発させて(蒸発工程II’)、不燃性断熱パネルを得た(図12参照)。
(比較例3−a)
不燃性断熱パネルを製造するために、次の1)〜4)の構成材料を用意した。
1)フェノール樹脂フォーム
JIS A 9511で規定されているフェノール樹脂フォーム保温板。厚さ25mm、質量1000g/m、かさ比重0.040、酸素指数32、組成:フェノール樹脂96重量%、発泡剤4重量%。フェノール樹脂フォームの両面に、厚さ0.15mm、質量30g/m、組成:ポリエチレンテレフタレート99重量%、酸化チタン0.5重量%、有機系着無色剤0.5重量%のポリエステル不織布を貼着したもの。
2)有機系接着剤
エポキシ系樹脂を主成分とする接着剤。組成:エポキシ樹脂17.5重量%、ポリアミドアミン15.0重量%、炭酸カルシウム58.5重量%、反応希釈剤(アルコール類)7.5重量%、三級アミン1.5重量%。
3)透湿性不燃面材
パルプガラス繊維混入ケイ酸マグネシウム板。厚さ1.15mm、質量920g/m、かさ比重0.8、組成:ケイ酸マグネシウム74重量%、パルプ11重量%、ガラス繊維11重量%、アクリル樹脂2重量%、エポキシ樹脂2重量%。JIS Z 0280の「防湿包装材料の透過湿度試験方法、条件A:温度25℃、湿度90%、24hr)による透湿度が1600g/m・24hr。
4)不透湿性無機コート剤
ケイ酸質系塗料。塗料組成:固形量12重量%、水88重量%。固形分組成:ケイ酸アルミニウム90重量%、ポリエーテル系樹脂10重量%。塗布量150wet−g/m。JIS Z 0280の「防湿包装材料の透過湿度試験方法、条件A:温度25℃、湿度90%、24hr)による透湿度が250g/m・24hr。
次に、図13及び図14に示されるように、最初に、3)透湿性不燃面材(パルプガラス繊維混入ケイ酸マグネシウム板)に4)不透湿性無機コート剤(ケイ酸質系塗料、150wet−g/m)を塗布し(塗布工程I)、4)不透湿性無機コート剤(ケイ酸質系塗料)を120℃熱風循環式乾燥機で6分間乾燥させた(乾燥工程II)。次いで、1)フェノール樹脂フォームの片面と、4)不透湿性無機コート剤(ケイ酸質系塗料)が塗布された3)透湿性不燃面材(パルプガラス繊維混入ケイ酸マグネシウム板)を2)有機系接着剤(エポキシ樹脂系接着剤、塗布量150wet−g/m)で貼着(貼着工程III)した。その後、有機系接着剤(エポキシ樹脂系接着剤)の残存溶剤(反応希釈剤:アルコール類)を蒸発させて(蒸発工程IV)、不燃性断熱パネルを得た(図15参照)。
(比較例3−b)
不燃性断熱パネルを製造するために、次の1)〜4)の構成材料を用意した。
1)フェノール樹脂フォーム
JIS A 9511で規定されているフェノール樹脂フォーム保温板。厚さ25mm、質量1000g/m、かさ比重0.040、酸素指数32、組成:フェノール樹脂96重量%、発泡剤4重量%。フェノール樹脂フォームの両面に、厚さ0.15mm、質量30g/m、組成:ポリエチレンテレフタレート99重量%、酸化チタン0.5重量%、有機系着無色剤0.5重量%のポリエステル不織布を貼着したもの。
2)有機系接着剤
アクリル樹脂エマルジョン。成分:アクリル・スチレン共重合体45重量%、水55重量%。
3)透湿性不燃面材
パルプガラス繊維混入ケイ酸マグネシウム板。厚さ1.15mm、質量920g/m、かさ比重0.8、組成:ケイ酸マグネシウム74重量%、パルプ11重量%、ガラス繊維11重量%、アクリル樹脂2重量%、エポキシ樹脂2重量%。JIS Z 0280の「防湿包装材料の透過湿度試験方法、条件A:温度25℃、湿度90%、24hr)による透湿度が1600g/m・24hr。
4)不透湿性無機コート剤
ケイ酸質系塗料。塗料組成:固形量12重量%、水88重量%。固形分組成:ケイ酸アルミニウム90重量%、ポリエーテル系樹脂10重量%。塗布量150wet−g/m。JIS Z 0280の「防湿包装材料の透過湿度試験方法、条件A:温度25℃、湿度90%、24hr)による透湿度が250g/m・24hr。
次に、図13及び図14に示されるように、最初に、3)透湿性不燃面材(パルプガラス繊維混入ケイ酸マグネシウム板)に4)不透湿性無機コート剤(ケイ酸質系塗料、150wet−g/m)を塗布し(塗布工程I)、4)不透湿性無機コート剤(ケイ酸質系塗料)を120℃熱風循環式乾燥機で6分間乾燥させた(乾燥工程II)。次いで、1)フェノール樹脂フォームの片面と、4)不透湿性無機コート剤(ケイ酸質系塗料、塗布量150wet−g/m)が塗布された3)透湿性不燃面材(パルプガラス繊維混入ケイ酸マグネシウム板)を2)有機系接着剤(アクリル樹脂エマルジョン、塗布量150wet−g/m)で貼着(貼着工程3))した。その後、有機系接着剤(アクリル樹脂エマルジョン)の残存溶剤(造膜助剤:グリコールエーテル類)を蒸発させて(蒸発工程IV)、不燃性断熱パネルを得た(図15参照)。
(比較例3−c)
不燃性断熱パネルを製造するために、次の1)〜4)の構成材料を用意した。
1)フェノール樹脂フォーム
JIS A 9511で規定されているフェノール樹脂フォーム保温板。厚さ25mm、質量1000g/m、かさ比重0.040、酸素指数32、組成:フェノール樹脂96重量%、発泡剤4重量%。フェノール樹脂フォームの両面に、厚さ0.15mm、質量30g/m、組成:ポリエチレンテレフタレート99重量%、酸化チタン0.5重量%、有機系着無色剤0.5重量%のポリエステル不織布を貼着したもの。
2)有機系接着剤
エポキシ系樹脂を主成分とする接着剤。組成:エポキシ樹脂17.5重量%、ポリアミドアミン15.0重量%、炭酸カルシウム58.5重量%、反応希釈剤(アルコール類)7.5重量%、三級アミン1.5重量%。
3)透湿性不燃面材
パルプガラス繊維混入ケイ酸マグネシウム板。厚さ1.15mm、質量920g/m、かさ比重0.8、組成:ケイ酸マグネシウム74重量%、パルプ11重量%、ガラス繊維11重量%、アクリル樹脂2重量%、エポキシ樹脂2重量%。JIS Z 0280の「防湿包装材料の透過湿度試験方法、条件A:温度25℃、湿度90%、24hr)による透湿度が1600g/m・24hr。
4)不透湿性無機コート剤
ケイ酸質系塗料。塗料組成:固形量12重量%、水88重量%。固形分組成:ケイ酸アルミニウム90重量%、ポリエーテル系樹脂10重量%。塗布量170wet−g/m。JIS Z 0280の「防湿包装材料の透過湿度試験方法、条件A:温度25℃、湿度90%、24hr)による透湿度が230g/m・24hr。
次に、図13及び図14に示されるように、最初に、3)透湿性不燃面材(パルプガラス繊維混入ケイ酸マグネシウム板)に4)不透湿性無機コート剤(ケイ酸質系塗料、170wet−g/m)を塗布し(塗布工程I)、4)不透湿性無機コート剤(ケイ酸質系塗料)を120℃熱風循環式乾燥機で6分間乾燥させた(乾燥工程II)。次いで、1)フェノール樹脂フォームの片面と、4)不透湿性無機コート剤(ケイ酸質系塗料)が塗布された3)透湿性不燃面材(パルプガラス繊維混入ケイ酸マグネシウム板)を2)有機系接着剤(エポキシ樹脂系接着剤、塗布量150wet−g/m)で貼着(貼着工程III)した。その後、有機系接着剤(エポキシ樹脂系接着剤)の残存溶剤(反応希釈剤:アルコール類)を蒸発させて(蒸発工程IV)、不燃性断熱パネルを得た(図15参照)。
(比較例3−d)
不燃性断熱パネルを製造するために、次の1)〜4)の構成材料を用意した。
1)フェノール樹脂フォーム
JIS A 9511で規定されているフェノール樹脂フォーム保温板。厚さ25mm、質量1000g/m、かさ比重0.040、酸素指数32、組成:フェノール樹脂96重量%、発泡剤4重量%。フェノール樹脂フォームの両面に、厚さ0.15mm、質量30g/m、組成:ポリエチレンテレフタレート99重量%、酸化チタン0.5重量%、有機系着無色剤0.5重量%のポリエステル不織布を貼着したもの。
2)有機系接着剤
アクリル樹脂エマルジョン。成分:アクリル・スチレン共重合体45重量%、水55重量%。
3)透湿性不燃面材
パルプガラス繊維混入ケイ酸マグネシウム板。厚さ1.15mm、質量920g/m、かさ比重0.8、組成:ケイ酸マグネシウム74重量%、パルプ11重量%、ガラス繊維11重量%、アクリル樹脂2重量%、エポキシ樹脂2重量%。JIS Z 0280の「防湿包装材料の透過湿度試験方法、条件A:温度25℃、湿度90%、24hr)による透湿度が1600g/m・24hr。
4)不透湿性無機コート剤
ケイ酸質系塗料。塗料組成:固形量12重量%、水88重量%。固形分組成:ケイ酸アルミニウム90重量%、ポリエーテル系樹脂10重量%。塗布量170wet−g/m。JIS Z 0280の「防湿包装材料の透過湿度試験方法、条件A:温度25℃、湿度90%、24hr)による透湿度が230g/m・24hr。
次に、図13及び図14に示されるように、最初に、3)透湿性不燃面材(パルプガラス繊維混入ケイ酸マグネシウム板)に4)不透湿性無機コート剤(ケイ酸質系塗料、170wet−g/m)を塗布し(塗布工程I)、4)不透湿性無機コート剤(ケイ酸質系塗料)を120℃熱風循環式乾燥機で6分間乾燥させた(乾燥工程II)。次いで、1)フェノール樹脂フォームの片面と、4)不透湿性無機コート剤(ケイ酸質系塗料、塗布量170wet−g/m)が塗布された3)透湿性不燃面材(パルプガラス繊維混入ケイ酸マグネシウム板)を2)有機系接着剤(アクリル樹脂エマルジョン、塗布量150wet−g/m)で貼着(貼着工程III)した。その後、有機系接着剤(アクリル樹脂エマルジョン)の残存溶剤(造膜助剤:グリコールエーテル類)を蒸発させて(蒸発工程IV)、不燃性断熱パネルを得た(図15参照)。
(比較例4−a)
不燃性断熱パネルを製造するために、次の1)〜4)の構成材料を用意した。
1)フェノール樹脂フォーム
JIS A 9511で規定されているフェノール樹脂フォーム保温板。厚さ25mm、質量1000g/m、かさ比重0.040、酸素指数32、組成:フェノール樹脂96重量%、発泡剤4重量%。フェノール樹脂フォームの両面に、厚さ0.15mm、質量30g/m、組成:ポリエチレンテレフタレート99重量%、酸化チタン0.5重量%、有機系着無色剤0.5重量%のポリエステル不織布を貼着したもの。
2)有機系接着剤
エポキシ系樹脂を主成分とする接着剤。組成:エポキシ樹脂17.5重量%、ポリアミドアミン15.0重量%、炭酸カルシウム58.5重量%、反応希釈剤(アルコール類)7.5重量%、三級アミン1.5重量%。
3)透湿性不燃面材
パルプガラス繊維混入ケイ酸マグネシウム板。厚さ1.15mm、質量920g/m、かさ比重0.8、組成:ケイ酸マグネシウム74重量%、パルプ11重量%、ガラス繊維11重量%、アクリル樹脂2重量%、エポキシ樹脂2重量%。JIS Z 0280の「防湿包装材料の透過湿度試験方法、条件A:温度25℃、湿度90%、24hr)による透湿度が1600g/m・24hr。
4)不透湿性無機コート剤
ケイ酸質系塗料。塗料組成:固形量12重量%、水88重量%、固形分組成:ケイ酸アルミニウム90重量%、ポリエーテル系樹脂10重量%。塗布量150wet−g/m。JIS Z 0280の「防湿包装材料の透過湿度試験方法、条件A:温度25℃、湿度90%、24hr)による透湿度が250g/m・24hr。
図16(a)及び図17に示されるように、最初に、3)透湿性不燃面材(パルプガラス繊維混入ケイ酸マグネシウム板)に4)不透湿性無機コート剤(ケイ酸質系塗料、塗布量150wet−g/m)を塗布し(塗布工程I)、4)不透湿性無機コート剤(ケイ酸質系塗料)を120℃熱風循環式乾燥機で6分間乾燥させた(乾燥工程II)。次いで、1)フェノール樹脂フォームの表面と、4)不透湿性無機コート剤(ケイ酸質系塗料)が塗布された3)透湿性不燃面材(パルプガラス繊維混入ケイ酸マグネシウム板)を2)有機系接着剤(エポキシ樹脂系接着剤、塗布量150wet−g/m)で貼着(貼着工程III)した。その後、2)有機系接着剤(エポキシ樹脂系接着剤)の残存溶剤(反応希釈剤:アルコール類)を蒸発させた(蒸発工程IV)。続いて、図16(b)及び図17に示されるように、3)透湿性不燃面材に4)不透湿性無機コート剤(ケイ酸質系塗料、塗布量150g/m)を塗布し(塗布工程I’)、4)不透湿性無機コート剤(ケイ酸質系塗料)を120℃熱風循環式乾燥機で6分乾燥させた(乾燥工程II’)。続いて、1)フェノール樹脂フォームの裏面と、4)不透湿性無機コート剤が塗布された3)透湿性不燃面材(パルプガラス繊維混入ケイ酸マグネシウム板)を2)有機系接着剤(エポキシ樹脂系接着剤、塗布量150wet−g/m)で貼着(貼着工程III’)した。その後、2)有機系接着剤(エポキシ樹脂系接着剤)の残存溶剤(反応希釈剤:アルコール類)を蒸発させて(蒸発工程IV’)、不燃性断熱パネルを得た(図18参照)。
(比較例4−b)
不燃性断熱パネルを製造するために、次の1)〜4)の構成材料を用意した。
1)フェノール樹脂フォーム
JIS A 9511で規定されているフェノール樹脂フォーム保温板。厚さ25mm、質量1000g/m、かさ比重0.040、酸素指数32、組成:フェノール樹脂96重量%、発泡剤4重量%。フェノール樹脂フォームの両面に、厚さ0.15mm、質量30g/m、組成:ポリエチレンテレフタレート99重量%、酸化チタン0.5重量%、有機系着無色剤0.5重量%のポリエステル不織布を貼着したもの。
2)有機系接着剤
アクリル樹脂エマルジョン。成分:アクリル・スチレン共重合体45重量%、水55重量%。
3)透湿性不燃面材
パルプガラス繊維混入ケイ酸マグネシウム板。厚さ1.15mm、質量920g/m、かさ比重0.8、組成:ケイ酸マグネシウム74重量%、パルプ11重量%、ガラス繊維11重量%、アクリル樹脂2重量%、エポキシ樹脂2重量%。JIS Z 0280の「防湿包装材料の透過湿度試験方法、条件A:温度25℃、湿度90%、24hr)による透湿度が1600g/m・24hr。
4)不透湿性無機コート剤
ケイ酸質系塗料。塗料組成:固形量12重量%、水88重量%。固形分組成:ケイ酸アルミニウム90重量%、ポリエーテル系樹脂10重量%。塗布量150g/m、JIS Z 0280の「防湿包装材料の透過湿度試験方法、条件A:温度25℃、湿度90%、24hr)による透湿度が250g/m・24hr。
図16(a)及び図17に示されるように、最初に、3)透湿性不燃面材(パルプガラス繊維混入ケイ酸マグネシウム板)に4)不透湿性無機コート剤(ケイ酸質系塗料、150wet−g/m)を塗布し(塗布工程I)、4)不透湿性無機コート剤(ケイ酸質系塗料)を120℃熱風循環式乾燥機で6分間乾燥させた(乾燥工程II)。次いで、1)フェノール樹脂フォームの表面と、4)不透湿性無機コート剤(ケイ酸質系塗料)が塗布された3)透湿性不燃面材(パルプガラス繊維混入ケイ酸マグネシウム板)を2)有機系接着剤(アクリル樹脂エマルジョン、塗布量150wet−g/m)で貼着(貼着工程III)した。その後、2)有機系接着剤(アクリル樹脂エマルジョン)の残存溶剤(造膜助剤:グリコールエーテル類)を蒸発させた(蒸発工程IV)。続いて、図16(b)及び図17に示されるように、3)透湿性不燃面材に4)不透湿性無機コート剤(ケイ酸質系塗料、150wet−g/m)を塗布し(塗布工程I’)、4)不透湿性無機コート剤(ケイ酸質系塗料)を120℃熱風循環式乾燥機で6分間乾燥させた(乾燥工程II’)。次いで、1)フェノール樹脂フォームの裏面と、4)透湿性無機コート剤(ケイ酸質系塗料)が塗布された3)透湿性不燃面材(パルプガラス繊維混入ケイ酸マグネシウム板)を2)有機系接着剤(アクリル樹脂エマルジョン、塗布量150wet−g/m)で貼着(貼着工程III’)した。その後、2)有機系接着剤(アクリル樹脂エマルジョン)の残存溶剤(造膜助剤:グリコールエーテル類)を蒸発させて(蒸発工程IV’)、不燃性断熱パネルを得た(図18参照)。
(比較例4−c)
不燃性断熱パネルを製造するために、次の1)〜4)の構成材料を用意した。
1)フェノール樹脂フォーム
JIS A 9511で規定されているフェノール樹脂フォーム保温板。厚さ25mm、質量1000g/m、かさ比重0.040、酸素指数32、組成:フェノール樹脂96重量%、発泡剤4重量%。フェノール樹脂フォームの両面に、厚さ0.15mm、質量30g/m、組成:ポリエチレンテレフタレート99重量%、酸化チタン0.5重量%、有機系着無色剤0.5重量%のポリエステル不織布を貼着したもの。
2)有機系接着剤
エポキシ系樹脂を主成分とする接着剤。組成:エポキシ樹脂17.5重量%、ポリアミドアミン15.0重量%、炭酸カルシウム58.5重量%、反応希釈剤(アルコール類)7.5重量%、三級アミン1.5重量%。
3)透湿性不燃面材
パルプガラス繊維混入ケイ酸マグネシウム板。厚さ1.15mm、質量920g/m、かさ比重0.8、組成:ケイ酸マグネシウム74重量%、パルプ11重量%、ガラス繊維11重量%、アクリル樹脂2重量%、エポキシ樹脂2重量%。JIS Z 0280の「防湿包装材料の透過湿度試験方法、条件A:温度25℃、湿度90%、24hr)による透湿度が1600g/m・24hr。
4)不透湿性無機コート剤
ケイ酸質系塗料。塗料組成:固形量12重量%、水88重量%。固形分組成:ケイ酸アルミニウム90重量%、ポリエーテル系樹脂10重量%。塗布量170wet−g/m。JIS Z 0280の「防湿包装材料の透過湿度試験方法、条件A:温度25℃、湿度90%、24hr)による透湿度が230g/m・24hr。
図16(a)及び図17に示されるように、最初に、3)透湿性不燃面材(パルプガラス繊維混入ケイ酸マグネシウム板)に4)不透湿性無機コート剤(ケイ酸質系塗料、塗布量170wet−g/m)を塗布し(塗布工程I)、4)不透湿性無機コート剤(ケイ酸質系塗料)を120℃熱風循環式乾燥機で6分間乾燥させた(乾燥工程II)。次いで、1)フェノール樹脂フォームの表面と、4)不透湿性無機コート剤(ケイ酸質系塗料)が塗布された3)透湿性不燃面材(パルプガラス繊維混入ケイ酸マグネシウム板)を2)有機系接着剤(エポキシ樹脂系接着剤、塗布量150wet−g/m)で貼着(貼着工程III)した。その後、2)有機系接着剤(エポキシ樹脂系接着剤)の残存溶剤(反応希釈剤:アルコール類)を蒸発させた(蒸発工程IV)。続いて、図16(b)及び図17に示されるように、3)透湿性不燃面材に4)不透湿性無機コート剤(ケイ酸質系塗料、塗布量170g/m)を塗布し(塗布工程I’)、4)不透湿性無機コート剤(ケイ酸質系塗料)を120℃熱風循環式乾燥機で6分乾燥させた(乾燥工程II’)。続いて、1)フェノール樹脂フォームの裏面と、4)不透湿性無機コート剤が塗布された3)透湿性不燃面材(パルプガラス繊維混入ケイ酸マグネシウム板)を2)有機系接着剤(エポキシ樹脂系接着剤、塗布量150wet−g/m)で貼着(貼着工程III’)した。その後、2)有機系接着剤(エポキシ樹脂系接着剤)の残存溶剤(反応希釈剤:アルコール類)を蒸発させて(蒸発工程IV’)、不燃性断熱パネルを得た(図18参照)。
(比較例4−d)
不燃性断熱パネルを製造するために、次の1)〜4)の構成材料を用意した。
1)フェノール樹脂フォーム
JIS A 9511で規定されているフェノール樹脂フォーム保温板。厚さ25mm、質量1000g/m、かさ比重0.040、酸素指数32、組成:フェノール樹脂96重量%、発泡剤4重量%。フェノール樹脂フォームの両面に、厚さ0.15mm、質量30g/m、組成:ポリエチレンテレフタレート99重量%、酸化チタン0.5重量%、有機系着無色剤0.5重量%のポリエステル不織布を貼着したもの。
2)有機系接着剤
アクリル樹脂エマルジョン。成分:アクリル・スチレン共重合体45重量%、水55重量%。
3)透湿性不燃面材
パルプガラス繊維混入ケイ酸マグネシウム板。厚さ1.15mm、質量920g/m、かさ比重0.8、組成:ケイ酸マグネシウム74重量%、パルプ11重量%、ガラス繊維11重量%、アクリル樹脂2重量%、エポキシ樹脂2重量%。JIS Z 0280の「防湿包装材料の透過湿度試験方法、条件A:温度25℃、湿度90%、24hr)による透湿度が1600g/m・24hr。
4)不透湿性無機コート剤
ケイ酸質系塗料。塗料組成:固形量12重量%、水88重量%。固形分組成:ケイ酸アルミニウム90重量%、ポリエーテル系樹脂10重量%。塗布量170g/m、JIS Z 0280の「防湿包装材料の透過湿度試験方法、条件A:温度25℃、湿度90%、24hr)による透湿度が230g/m・24hr。
図16(a)及び図17に示されるように、最初に、3)透湿性不燃面材(パルプガラス繊維混入ケイ酸マグネシウム板)に4)不透湿性無機コート剤(ケイ酸質系塗料、170wet−g/m)を塗布し(塗布工程I)、4)不透湿性無機コート剤(ケイ酸質系塗料)を120℃熱風循環式乾燥機で6分間乾燥させた(乾燥工程II)。次いで、1)フェノール樹脂フォームの表面と、4)不透湿性無機コート剤(ケイ酸質系塗料)が塗布された3)透湿性不燃面材(パルプガラス繊維混入ケイ酸マグネシウム板)を2)有機系接着剤(アクリル樹脂エマルジョン、塗布量150wet−g/m)で貼着(貼着工程III)した。その後、2)有機系接着剤(アクリル樹脂エマルジョン)の残存溶剤(造膜助剤:グリコールエーテル類)を蒸発させた(蒸発工程IV)。続いて、図16(b)及び図17に示されるように、3)透湿性不燃面材に4)不透湿性無機コート剤(ケイ酸質系塗料、170wet−g/m)を塗布し(塗布工程I’)、4)不透湿性無機コート剤(ケイ酸質系塗料)を120℃熱風循環式乾燥機で6分間乾燥させた(乾燥工程II’)。次いで、1)フェノール樹脂フォームの裏面と、4)透湿性無機コート剤(ケイ酸質系塗料)が塗布された3)透湿性不燃面材(パルプガラス繊維混入ケイ酸マグネシウム板)を2)有機系接着剤(アクリル樹脂エマルジョン、塗布量150wet−g/m)で貼着(貼着工程III)した。その後、2)有機系接着剤(アクリル樹脂エマルジョン)の残存溶剤(造膜助剤:グリコールエーテル類)を蒸発させて(蒸発工程IV)、不燃性断熱パネルを得た(図18参照)。
上述のとおり得られた実施例及び比較例の不燃性断熱パネルについて、不燃性能を以下のとおり評価した。
(不燃性能の評価)
建築基準法第2条第9号の不燃性能試験・評価方法(試験体サイズ:99±1mm、輻射熱:50kW/m、試験距離:25mm、試験時間:20分間)において、総発熱量7.2MJ/m以下であること、最高発熱速度10秒以上継続して200kW/mを超えないこと、パネル全体に防火上有害となる裏面まで貫通する亀裂と穴がないこと、及び不燃面材にクラック等の損傷がないことを不燃性能の評価基準とし、評価した。評価結果を表1に示す。
Figure 2013253382
表1に示すように、実施例1−a〜d及び実施例2−a〜dに係る不燃性断熱パネルは、いずれも上記評価基準を満たし、不燃性能に優れていることを確認した。一方、比較例1−a〜b、比較例2−a〜b、比較例3−a〜d及び比較例4−a〜dに係る不燃性断熱パネルは上記評価基準の少なくとも一つを満たさず、不燃性能に優れていないことを確認した。
A、A’…不透湿性無機コート剤、B、B’…透湿性不燃面材、C、C’…有機系接着剤、D…フェノール樹脂フォーム。

Claims (3)

  1. フェノール樹脂フォームの片面又は両面に、透湿性不燃面材を有機系接着剤で貼着する工程と、
    前記有機系接着剤の残存溶剤を蒸発させる工程と、
    前記蒸発させる工程の後に、前記透湿性不燃面材の面上に不透湿性無機コート剤を塗布する工程と、
    を備える、不燃性断熱パネルの製造方法。
  2. 前記透湿性不燃面材は、含水ケイ酸マグネシウム化合物、パルプ、ガラス繊維、アクリル樹脂及びエポキシ樹脂を含む、請求項1記載の製造方法。
  3. 前記不透湿性無機コート剤は、含水ケイ酸アルミニウムを含み、かつ、ポリエーテル樹脂又はポリエステル樹脂を含む、請求項1又は2記載の製造方法。

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101585205B1 (ko) 2014-05-29 2016-01-13 박진규 알루미늄코팅 보호층용 조성물 및 이를 포함하는 투습 가능한 단열용 섬유
JP2016144770A (ja) * 2015-02-06 2016-08-12 株式会社熊谷組 耐火塗料層の形成方法
JP7413865B2 (ja) 2020-03-19 2024-01-16 Toppanホールディングス株式会社 吊天井システム
JP7415706B2 (ja) 2020-03-19 2024-01-17 Toppanホールディングス株式会社 吊天井システム

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