JPH02141342A - パワーシートスライド装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明はパワーシートスライド装置、特に自動車等のシ
ートベルト端部がシートの後下端部に係止され、車両の
衝突時等における荷重がこの係止部に人力されるいわゆ
るベルトイン型のパワーシートスライド装置に関する。

［従来の技術］ 従来、ロアレールにラックを設け、このラックに噛合す
るピニオンを、ロアレールに摺動自在に保持させたアッ
パーレールで支承し、このピニオンをモータでフレキシ
ブルワイヤを介して駆動することによってシートをスラ
イドするようにした、いわゆるパワーシートスライド装
置が知られている。

このようなパワーシートスライド装置で上述したベルト
イン型の場合は、アッパーレールの後端にベルトアンカ
部を設け、こねにシートベルト端部を係止するようにし
ている。

ところが、かかるベルトイン型において車両衝突時等に
乗員を確実に拘束するためには、シートベルトを介して
入力される′ａ撃的荷重に対し、レールの上下方向の剥
離強度および前後方向のロック強度を確保することが必
要である。

このため、本出願人は先に特願昭６２−２５４４４２号
を提案した。これは第７図に示す如く、ロアレール側を
両側縁に嵌合フランジＩＡを有する第ル−ル部材１と、
溝形断面の第２レール部材２との二枚重ねとし、一方、
アッパーレール側を、嵌合フランジＩＡを滑動可能に抱
持する第１抱持レール部材３と、この第１抱持レール部
材３の外から覆装され、第２レール部材２の側壁を滑動
可能に抱持する第２抱持レール部材４とで構成している
。

そして、二枚重ねのロアレール側に貫通して開口を形成
し、この開口の一内縁にラック歯を形成し、このラック
歯に、アッパーレール側に固定される上下ケース体５．
６に支承されるピニオン軸７に支持されたピニオン８を
噛合させるようにしている。

［発明が解決しようとする課題］ しかしながら、かかる従来のものにあっては、上ケース
体５は樹脂で形成することが可能であるものの、下ケー
ス体６はロック強度を確保する必要上金属にせざるを得
す、しかも精度を確保するためにダイカスト品を用いな
ければならないことから、コスト低減上の限界があり、
また、ロック強度を確実に確保するには、ラック歯とピ
ニオンとの噛合いが外れないようにする必要があり、こ
のため各部品の大型化による軽量化への限界もあフた。

本発明の目的はかかる従来の問題に鑑み、車両衝突時等
の衝堅的荷重に対し、高荷重のロック強度を得ながら、
さらに軽量化およびコスト低減が可能なベルトイン型の
パワーシートスライド装置を提供することにある。

［課題を解決するための手段］ 上記目的を達成するために、本発明は車体フロアに固設
され、ラックを備えたロアレールと、ロアレールに摺ａ
ｔ自在に保持されるアッパーレールと、ラックと噛合し
、駆動軸に支持されたピニオンと、駆動軸をピニオンを
挟む両持状態で回動自在に支承すると共に、ピニオンと
によってラックを抱囲する抱囲手段と、ピニオンの駆！
ｔＩＪ中＋ｈを正逆方向に駆動可能な駆動手段とを備え
たことを特徴とする。

［作　用］ 本発明によれば、駆動手段によりピニオンの駆動軸が正
逆方向へ駆動されると、ロアレールに備えられたラック
と駆動軸に支持されたピニオンとの噛合いによって、ア
ッパーレールすなわちシートはロアレールに対し前後に
摺動する。

また、車両の衝突等によりシートベルトの一端からアン
カ一部に衝撃的に高荷重が入力すると、駆動軸をピニオ
ンを挟む両持状態で回動自在に支承し、ピニオンとによ
ってラックを抱囲する抱囲手段によりピニオンとラック
との噛合の外れは確実に防止されるので、そのロック強
度は著しく高く保たれる。

［実施例］ 以下、本発明の実施例を添附図面を参照しつつ説明する
。

第１図ないし第３図に本発明の一実施例を示す。

図において、ｌＯは不図示の車体フロアにブラケット１
１を介して固設されるロアレールユニットであり、ロア
レール部材１２．ロアレール部材１２にブラケット１３
を介して固設されるラック１４からなる。

ロアレール部材１２は、その中心の底壁部１２Ａの両側
縁で直角に折曲げ成形された第１および第２の垂直側壁
１２Ｂおよび１２Ｃ９第１および第２の垂直側壁１２Ｂ
および１２Ｃに直角に連らなる第１および第２の水平壁
１２０および１２Ｅ　、および第１および第２の水平壁
１２０および１２Ｅから垂下する第３および第４の垂直
側壁１２Ｆおよび１２Ｇを有し、ラック１４が存在する
側の寸法が小さく、すなわち第１および第３の垂直側壁
１２Ｂおよび１２Ｆが第２および第４の垂直側壁１２Ｇ
および１２Ｇより短く形成されている（第２図参照）。

２０はロアレール部材１２に摺動自在に保持されるアッ
パーレール部材である。アッパーレール部材２０は不図
示のシートが固設される上面の平坦壁２〇への両側縁で
直角に折曲げ成形された第１および第２の垂直側壁２０
Ｂおよび２０Ｃ１第１および第２の垂直側壁２０Ｂおよ
び２０Ｇに直角に連らなる第１および第２の水平壁２０
Ｄおよび２０Ｅ１および第１および第２の水平壁２００
および２０Ｅから直角に起立する第３および第４の垂直
側壁２０Ｆおよび２０Ｇを有し、上述のロアレール部材
１２と嵌合する関係上、第１および第４の垂直側壁２０
Ｂおよび２０Ｆが、夫々第２および第３の垂直側壁２０
Ｇおよび２０Ｆより長く形成されている。

２２はアッパーレール部材２０の後端の第２の垂直側壁
２０Ｃに溶接等の手段により固着されたアンカーブラケ
ットであり、シートベルトの端部が締結される。

しかして、アッパーレール部材２０の平坦壁２０Ａとロ
アレール部材１２の底壁部１２八との間には、ローラ２
５が転勤自在に介挿される。また、ロアレール部材１２
の第１の水平壁１２０と第３の垂直側壁１２Ｆ　、およ
びアッパーレール部材２０の第１の水平壁２００と第３
の垂直側壁２０Ｆで形成される空間にはボール２４が、
ロアレール部材１２の第２の水平壁１２Ｅと第４の垂直
側壁１２Ｇ、およびアッパーレール部材２０の第２の水
平壁２０Ｅと第４の垂直側壁２０Ｇで形成される空間に
はボール２４およびスペーサ２６が介挿されている。尚
、２７はボール２４の間に介在される前後方向のスペー
サである。

３０は不図示のシートを前後にスライドさせるための駆
動部であり、駆動部ケース３１がケーススペーサ３２を
介してアッパプレート部材２０の平坦壁２０Ａの上面に
固設される。

駆動部ケース３１には駆動軸３３の一端が回転自在に支
承され、この駆動軸３３にベース部３４Ａと歯部３４Ｂ
との２部品から構成されるウオームホイール３４が嵌合
されると共に前述したラック１４のラック＠１４Ａと噛
合するピニオン３５が嵌合されている。

３６は、同じく駆動部ケース３１に回転自在に支承され
たウオームであり、ウオームホイール３４と噛合する。

ウオーム３６はフレキシブルワイヤ３７を介して、モー
タ３８により正逆転方向に駆動される（第１図参照）。

ウオーム３６の下側にはカバー３９が設けられている。

次に、第１図および第３図において４０はアッパーレー
ル部材２０の平坦壁２ＯＡ下面側で、アッパーレール部
材２０に上述の駆動部ケース３１と共線めされる抱囲部
材である。

抱囲部材４０は上面壁４０Ａ１側面壁４０Ｂおよび下面
壁４０Ｇを有する略々断面Ｕ字状に形成され、上面壁４
０＾および下面壁４０Ｃには、夫々軸受孔４０１１およ
び４０Ｅが穿設されている。

そして、軸受孔４０Ｄと、これに対応してアッパーレー
ル部材２０に穿設された軸受孔２０１１、および軸受孔
４０Ｈには、夫々ブツシュ４１および４２が装着され、
ピニオン３５の駆動！１１１３３をピニオン３５を挟む
両持状態で回動自在に支承する。ま、た、抱囲部材４０
の側面壁４０［１はラック１４の背面に微量の間隙を持
って対峙し、抱囲部材４０はピニオン３５とによってラ
ック１４を全体的に抱囲している。

上記の構成になる木実施例においては、モータ３８によ
りフレキシブルワイヤ３７を介してウオーム３６が回転
されると、つオームホイール３４が減速駆動され駆動軸
３３を介してピニオン３５が回転する。

ピニオン３５はロアレール部材１２に固設されたラック
１４のラック歯１４Ａ　と噛合しており、その回転によ
ってアッパーレール部材２０をロアレール部材１２に対
し前後にスライドさせシート位置が調整される。

このとぎシート側すなわちアッパーレール部材２０から
の入力に対しては、ウオームホイール３４とウオーム３
６との噛合し）により、つオームホイール３４の回転は
阻止されるので、駆動軸３３およびピニオン３５の回転
も拘束され格別のロック機構を設けることなくシート位
置は規制される。

また、車両の衝突等によりシートベルトの一端からアン
カーブラケット２２に高荷重が入力すると、この高荷重
はアッパーレール部材２０をロアレール部材１２に対し
前方向に移動させようとする荷重と、アッパーレール部
材２０の後部をロアレール部材１２から引き剥そうとす
る荷重として作用する。

アッパーレール部材２０がロアレール部材１２に対し前
方向に移動しようとすると、ラック歯１４八とピニオン
３５との噛合いが外れる方向に、ラック１４およびピニ
オン３５が移動しようとする。ところが、ラック１４の
移動はその背面に微量の間隙を持って対峙している抱囲
部材４０の側面壁４０Ｂによりて阻止されると共に、ピ
ニオン３５の移動は、その両端の［Ｊ］軸３３を両持状
態で支承しているＵ字状の抱囲部材４０によって阻止さ
れる。従って、ラック歯１４八とピニオン３５との噛合
いが確実に保持され、十分な強度で耐えることができる
。

また、アッパーレール部材２０をロアレール部材１２か
ら引き剥そうとする力に対しては、両者の垂直側壁部が
交互に組合わされた状態で嵌合されてその重なり量が大
であり、さらに断面Ｕ字状の抱囲部材４０がロアレール
部材１２に固設されたラック１４を抱囲してい１から、
十分な強度で耐えることができるのである。

尚、本実施例で用いた抱囲部材４０は鉄板等からプレス
成形で加工することができ安価に製作することが可能で
ある。

さらに、この抱囲部材４０によって、確実にピニオン３
５とラック１４との離脱が阻止できるので、他の強度部
材の許容荷重を小さくすることができ、全体的に軽量化
がはかれる。

また、本実施例においては、抱囲部材として断面Ｕ字状
のものを示したが、ピニオンの両持を可能とするもので
あれば、断面り字状等地の形状のものであってもよいこ
とはいうまでもない。

次に、本発明の他の実施例を第４図ないし第６図に基づ
き説明する。

本実施例は前実施例が抱囲手段としてほぼ断面Ｕ字状の
抱囲部材４０を用いたのに対し、別個に部品を用いるこ
となくアッパーレール部材に組込むことによって、断面
の縮小化および軽量化をはかったものである。

ここで、第４図ないし第６図に基づき説明するが前実施
例と同一部位には同一符号を付し重複説明を避ける。

図において、１００は不図示の車体フロアに直接あるい
はブラケット１１１を介して固設されるロアレールユニ
ットであり、ロアレール部材１１２　、ロアレール部材
１１２にスタッド１１３によフて固着されるラック１４
からなる。

ロアレール部材１１２は、段差を有する第１および第２
の底壁部１１２八および１１２Ｂを有し、第２の底壁部
１１２Ｂに上述したラック１４が固着される。第１の底
壁部１１２Ａからは第１の垂直側壁１１２Ｇ、第２の底
壁部１１２Ｂからは第２の垂直側壁１１２Ｄが直角に折
曲げ成形される。さらに、ロアレール部材１１２は第１
の垂直側壁１１２Ｃから外方に向かい直角に連なる第１
水平壁１１２Ｅと、これから垂下する第３の垂直側壁１
１２Ｆと、第２の垂直側壁１１２Ｄから内方に向かい直
角に連なる第２水平壁１１２Ｇとを有している。

アッパーレール部材１２０は不図示のシートが固設され
る上面の平坦壁１２ＯＡと、この平坦壁１２０Ａに連な
り、ロアレール１１２との係合時その第２水平壁１１２
Ｇの下側にまで延在する傾斜壁１２０Ｂとを有し、さら
に平坦壁１２０Ａおよび傾斜壁１２０Ｂの側縁で折曲げ
成形された第１および第２の垂直側壁１２０Ｇおよび１
２００、第１および第２の垂直側壁１２０Ｇおよび１２
０Ｄに直角に連なる第１および第２の水平壁１２０Ｅお
よび１２０Ｆ、および第１の水平壁１２０Ｅから直角に
起立する第３の垂直側壁１２０Ｇを有している。

さらに第２の水平壁１２０Ｆの中央部からは第６図に示
す如く内方に向けて耳部１２０）１が延設されている。

なお、平坦壁１２０Ａには前実施例と同様に第１の軸受
孔１２ＱＪが穿設されると共に、この第１の軸受孔１２
０Ｊと同軸上の耳部１２０　ＩＩに第２の軸受孔１２０
にが穿設されている。

しかして、アッパーレール部材１２０の平坦壁１２０八
とロアレール部材１１２の第１の底壁部１１２八との間
にはローラ２４が転勤自在に介挿される。また、ロアレ
ール部材１２０の第３の垂直側壁１１２Ｆの端縁部とア
ッパーレール部材１２０の第１水平壁１２０Ｅ、第１お
よび第３の垂直側壁１２０Ｃおよび１２０Ｇとの間、お
よびロアレール部材１１２の第２の垂直側壁１１２０と
第２水平壁１１２Ｇとの折曲げ部と、アッパーレール部
材１２０の傾斜壁１２０Ｂと第２の垂直側壁】２０Ｄと
の肩部との間には、それぞれスライドベアリング２Ｂお
よび２９が介挿されている。

そして、前実施例と同様にアッパレール部材１２０の第
１の軸受孔１２０Ｊと第２の軸受孔１２０Ｋには、それ
ぞれブツシュ４１および４２が装着され、ピニオン３５
の駆動軸３３をピニオン３５を挟む両持状態で回動自在
に支承する。かかる状態で、アッパレール部材１２０の
第２の垂直側壁１２０Ｄはラック１４の背面にｉｔ量の
間隙を持って対峙し、アッパレール部材１２０がピニオ
ン３５とによってラック１４を全体的に抱囲している。

上記構成になる本実施例においては、モータ３８により
ピニオン３５が回転することにより、前実施例と同様に
アッパレール部材１２０をロアレール部材１１２に対し
前後にスライドさせシート位置が調整される。

また、車両の衝突等によりシートベルトの一端からアン
カーブラケット２２に高荷重が入力した場合にあっても
、前実施例と同様に、ラック１４の移動はその背面に微
量の間隙を持って対峙しているアッパーレール部材１２
０の垂直側壁１２００によって阻止されると共に、ピニ
オン３５の移動はその両端の駆動＋ＰＩＩ１３３を両持
状態で支承しているアッパーレール部材１２０の平坦壁
１２０＾および耳部１２０Ｇによって阻止される。

本実施例によれば、別部品としての抱囲部材４０を用い
る必要がないことから、その収容のために要するスペー
スが不要となり、その分レールユニットの断面を縮小す
ることが可能となる。

また、部品点数を減らすことができるので、重量軽減お
よびコスト低減をはかることができる。

［発明の効果］ 以上の説明から明らかなように、本発明によれば、ロア
レール部材に備えられたラックと噛合するピニオンの駆
動軸をピニオンを挟む両持状態で回動自在に支承すると
共に、このピニオンとによってラックを抱囲する抱囲手
段を設けたので、高荷重のロック強度が得られると共に
、ロアレール部材およびピニオン等を小さくすることが
でき、安価で小型軽量のパワーシートスライド装備を得
ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す分解斜視図、 第２図は第１図のＡ−Ａ矢視断面図、 第３図は本発明実施例の部分断面側面図、第４図は本発
明の他の実施例を示す分解斜視図、 第５図は第４図のＣ−Ｃ矢視断面図、 第６図はアッパーレール部材の第５図におけるＤ矢視図
、 第７図は従来例を示す断面図である。 １０．１００・・・ロアレールユニット、１２．１１２
・・・ロアレール部材、 １４・・・ラック、 ２０．１２０・・・アッパーレール部材、２２・・・ア
ンカーブラケット、 ３３・・・駆動軸、 ３４・・・ウオームホイール、 ３５・・・ピニオン、 ３６・・・ウオーム、 ４０・・・抱囲部材。 υ 璃４図のＣ−Ｃスキも鮪Ｉ図 第５図 令叱１（イ列　ｌ示７ｉ茹１画　図 第７図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １）車体フロアに固設され、ラックを備えたロアレール
   と、 該ロアレールに摺動自在に保持されるアッパーレールと
   、 前記ラックと噛合し、駆動軸に支持されたピニオンと、 該駆動軸を該ピニオンを挟む両持状態で回動自在に支承
   すると共に、該ピニオンとによって前記ラックを抱囲す
   る抱囲手段と、 前記ピニオンの駆動軸を正逆方向に駆動可能な駆動手段
   と、 を備えたことを特徴とするパワーシートスライド装置。