JP2009201663A - 車両用シートリクライニング装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】シート幅方向で、ショルダーベルトを支持するショルダーベルトアンカが配置される側に2個のリクライニング機構20,25を備え、各リクライニング機構20(25)は、シートクッションの骨格をなすロアサイドフレームに固着されるロアアーム21(26)と、シートバックの骨格をなすアッパサイドフレームに固着されるアッパアーム22(27)と、これらロアアーム21(26)及びアッパアーム22(27)に挟まれた状態で接合されるリクライナ23(28)とを有する。2個のリクライニング機構20,25は、シート幅方向で両ロアアーム21,26間に両アッパアーム22,27が挟まれるように配置されており、車両用シートの前側で両ロアアーム21,26の下端部をシート幅方向に橋渡しする延出片36を備える。
【選択図】図2
Description
図1は、本実施形態の車両用シート1を示す斜視図である。同図に示されるように、車両フロアに取り付けられるシートクッション2には、その後端部にシートバック3が支持されるとともに、該シートバック3には、前記シートクッション2に着座する乗員から見てシート幅方向右側の肩部にショルダーベルトアンカ3aが設置されている。このショルダーベルトアンカ3aには、例えばシートバック3に内蔵されたELR(Emergency Locking Retractor )などの巻き取り装置に巻回されたシートベルト4が支持されている。すなわち、シートベルト4は、乗員の腰部及び上半身部をそれぞれ保持するラップベルト4a及びショルダーベルト4bを有しており、前記ショルダーベルトアンカ3aにはショルダーベルト4b(繰り出しの端部)が支持されている。車両用シート1は、ショルダーベルトアンカ3aから繰り出されるシートベルト4により、乗員の腰部の左右2点とともに右肩の1点の3点で当該乗員を支持する。つまり、この車両用シート1は、3点式シートベルト及びその周辺構造を一体に組み込んだ、いわゆる3点ベルト付きシート(ベルト組込みシート)となっている。
(1)本実施形態では、車両衝突などに際し、延出片36により両ロアアーム21,26のシート幅方向の間隔を広げようとする変形が抑制され、好適な強度を確保することができる。
(3)本実施形態では、ショルダーベルト4bを通じてシートバック3に加わる荷重の影響が小さい、ショルダーベルトアンカ3aが配置される側とは反対側のリクライニング機構30を1個としたことで、当該側でリクライニング機構30の配置に要するシート幅方向のスペースを低減することができ、その分、座面をシート幅方向により大きく確保することができる。
・図5(a)に示すように、連結手段として、延出片36に代えて、一方のロアアーム21からシート幅方向に延出するとともに、先端部が他方のロアアーム26の外側面に沿って屈曲されて係止部37aを形成する延出片37を採用してもよい。この場合、延出片37(係止部37a)をロアアーム26に、例えば溶接にて固着することが好ましい。このように変形することで、延出片37(係止部37a)により両ロアアーム21,26のシート幅方向の間隔を広げようとする変形がより堅固に抑制される。あるいは、図5(b)(c)に示すように、両ロアアーム21,26間に介在されてこれらロアアーム21,26をシート幅方向に連結するロッド(ブッシュ、ピンなど)38や、金属板などの別体のブラケット39を採用してもよい。
・前記実施形態において、シート幅方向で、前記ショルダーベルトアンカが配置される側とは反対側にリクライニング機構を2個備えていてもよい。
(イ)請求項2又は4に記載の車両用シートリクライニング装置において、
前記間隙により形成される空間(S)は、前記各アッパアーム及び対応する前記リクライナの結合部の配置を許容するためのものであることを特徴とする車両用シートリクライニング装置。同構成によれば、両アッパアームを突き合わせたこれらの接合部位で間隙が生じることを防止することができ、両アッパアームを容易且つ確実に結合することができる。
Claims (5)
- 車両用シートのシート幅方向で、ショルダーベルトを支持するショルダーベルトアンカが配置される側に、シートクッションの骨格をなすロアサイドフレームに固着されるロアアームと、シートバックの骨格をなすアッパサイドフレームに固着されるアッパアームと、これらロアアーム及びアッパアームに挟まれた状態で接合されるリクライナとを有するリクライニング機構を2個備える車両用シートリクライニング装置において、
前記2個のリクライニング機構は、シート幅方向で前記両ロアアーム間に前記両アッパアームが挟まれるように配置されており、
車両用シートの前側で前記両ロアアームの下端部をシート幅方向に橋渡しする連結手段を備えたことを特徴とする車両用シートリクライニング装置。 - 請求項1に記載の車両用シートリクライニング装置において、
前記2個のリクライニング機構の前記両アッパアームの下端部において、これらアッパアーム間のシート幅方向の間隙を低減する横倒れ防止手段が設けられていることを特徴とする車両用シートリクライニング装置。 - 請求項1又は2に記載の車両用シートリクライニング装置において、
シート幅方向で、前記ショルダーベルトアンカが配置される側とは反対側に前記リクライニング機構を1個備えることを特徴とする車両用シートリクライニング装置。 - 請求項2に記載の車両用シートリクライニング装置において、
前記横倒れ防止手段は、前記両アッパアームのいずれか一方からいずれか他方に近付くようにシート幅方向に曲成された曲成部、前記両アッパアームに両端部がそれぞれ固着されるロッド又はブラケットであることを特徴とする車両用シートリクライニング装置。 - 請求項1〜4のいずれか一項に記載の車両用シートリクライニング装置において、
前記連結手段は、前記両ロアアームのいずれか一方からシート幅方向に延出して先端部が前記両ロアアームのいずれか他方に固着される延出片、前記両ロアアームに両端部がそれぞれ固着されるロッド又はブラケットであることを特徴とする車両用シートリクライニング装置。
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