JP2009201663A - 車両用シートリクライニング装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】シートバックに加わる荷重に対する強度を好適に確保することができる車両用シートリクライニング装置を提供する。
【解決手段】シート幅方向で、ショルダーベルトを支持するショルダーベルトアンカが配置される側に2個のリクライニング機構20,25を備え、各リクライニング機構20(25)は、シートクッションの骨格をなすロアサイドフレームに固着されるロアアーム21(26)と、シートバックの骨格をなすアッパサイドフレームに固着されるアッパアーム22(27)と、これらロアアーム21(26)及びアッパアーム22(27)に挟まれた状態で接合されるリクライナ23(28)とを有する。2個のリクライニング機構20,25は、シート幅方向で両ロアアーム21,26間に両アッパアーム22,27が挟まれるように配置されており、車両用シートの前側で両ロアアーム21,26の下端部をシート幅方向に橋渡しする延出片36を備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、車両用シートリクライニング装置に関するものである。
従来、車両用シートリクライニング装置として種々のものが提案されている。この車両用シートリクライニング装置は、シート幅方向各側において、シートクッションの骨格をなすロアサイドフレームに固着されるロアアームと、シートバックの骨格をなすアッパサイドフレームに固着されるアッパアームと、これらロアアーム及びアッパアームに挟んだ状態で接合される公知のリクライナとを有するリクライニング機構を備える。そして、リクライナによりロアアームに対するアッパアームの回動が規制又は許容されることで、ロアサイドフレームに対するアッパサイドフレームの回動、即ちシートクッションに対するシートバックの回動が規制又は許容され、シートバックの傾斜角度が調整・保持される。
ここで、車両用シートとして、シートベルト及びその周辺構造を一体に組み込んだ、いわゆる3点ベルト付きシート(又は「ベルト組み込みシート」ともいう)が知られている。そして、例えば特許文献1では、車両衝突などでシートバックへと加わる大きな荷重に対し十分な強度を確保すべく、ショルダーベルトを支持するショルダーベルトアンカが配置されるシート幅方向のアウター側に合わせて、当該側にリクライニング機構のロアアーム及びアッパアームを各々2個配設することが提案されている。この場合、ロアアーム及びアッパアームを、車両衝突などでシートバックに加わる荷重がより大きくなるアウター側、即ち乗員の肩を支持するショルダーベルトアンカ側に2個ずつ配置するとともに、シート幅方向のインナー側に1個ずつ配置することで、全体としてシート幅方向への大型化を抑制しつつも、十分な強度が確保されている。
特開平5−317135号公報
ところで、特許文献1では、アウター側に配設される2個のロアアーム及びアッパアームが、それぞれシート幅方向に間隔をおいて配置されるため、車両衝突などでシートバックにシート前側に倒れ込む方向の大きな荷重が加わると、特にその作用点となるショルダーベルトアンカから著しく離れた両ロアアームの下端部に大きな荷重が加わり、両ロアアームがシート前側でシート幅方向の間隔を広げるように変形する可能性がある。
本発明の目的は、シートバックに加わる荷重に対する強度を好適に確保することができる車両用シートリクライニング装置を提供することにある。
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、車両用シートのシート幅方向で、ショルダーベルトを支持するショルダーベルトアンカが配置される側に、シートクッションの骨格をなすロアサイドフレームに固着されるロアアームと、シートバックの骨格をなすアッパサイドフレームに固着されるアッパアームと、これらロアアーム及びアッパアームに挟まれた状態で接合されるリクライナとを有するリクライニング機構を2個備える車両用シートリクライニング装置において、前記2個のリクライニング機構は、シート幅方向で前記両ロアアーム間に前記両アッパアームが挟まれるように配置されており、車両用シートの前側で前記両ロアアームの下端部をシート幅方向に橋渡しする連結手段を備えたことを要旨とする。
同構成によれば、車両衝突などで乗員を拘束するショルダーベルト(ショルダーベルトアンカ)を通じてシートバックにシート前側に倒れ込む方向の大きな荷重が加わると、特にその作用点となるショルダーベルトアンカから著しく離れた両ロアアームの下端部に大きな荷重が加わることになるが、前記連結手段により両ロアアームがシート前側でシート幅方向に橋渡しされていることで、これらロアアームの当該方向の間隔を広げようとする変形が抑制され、好適な強度を確保することができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の車両用シートリクライニング装置において、前記2個のリクライニング機構の前記両アッパアームの下端部において、これらアッパアーム間のシート幅方向の間隙を低減する横倒れ防止手段が設けられていることを要旨とする。
同構成によれば、車両衝突などでシートバックに大きな荷重が加わり、特にその作用点となるショルダーベルトアンカから著しく離れた両アッパアームの下端部に横方向(シート幅方向)の大きな荷重の分力成分が加わったとしても、前記横倒れ防止手段により前記両アッパアーム間のシート幅方向の間隙が低減されていることでその変形が抑制され、これらアッパアームの横倒れを防止することができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の車両用シートリクライニング装置において、シート幅方向で、前記ショルダーベルトアンカが配置される側とは反対側に前記リクライニング機構を1個備えることを要旨とする。
同構成によれば、ショルダーベルトを通じてシートバックに加わる荷重の影響が小さい、前記ショルダーベルトアンカが配置される側とは反対側の前記リクライニング機構を1個としたことで、当該側でリクライニング機構の配置に要するシート幅方向のスペースを低減することができ、その分、座面をシート幅方向により大きく確保することができる。
請求項4に記載の発明は、請求項2に記載の車両用シートリクライニング装置において、前記横倒れ防止手段は、前記両アッパアームのいずれか一方からいずれか他方に近付くようにシート幅方向に曲成された曲成部、前記両アッパアームに両端部がそれぞれ固着されるロッド又はブラケットであることを要旨とする。
同構成によれば、前記横倒れ防止手段として、簡易な構造の曲成部、ロッド又はブラケットを採用することができる。特に、曲成部を採用した場合には、該曲成部が対応する一方の前記アッパアームに一体形成されることで部品点数の増大が抑制される。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか一項に記載の車両用シートリクライニング装置において、前記連結手段は、前記両ロアアームのいずれか一方からシート幅方向に延出して先端部が前記両ロアアームのいずれか他方に固着される延出片、前記両ロアアームに両端部がそれぞれ固着されるロッド又はブラケットであることを要旨とする。
同構成によれば、前記連結手段として、簡易な構造の延出片、ロッド又はブラケットを採用することができる。特に、延出片を採用した場合には、該延出片が対応する一方の前記ロアアームに一体形成されることで部品点数の増大が抑制される。
本発明では、シートバックに加わる荷重に対する強度を好適に確保することができる車両用シートリクライニング装置を提供することができる。
以下、本発明を自動車などの車両に搭載される車両用シートに具体化した一実施形態を図面に従って説明する。
図1は、本実施形態の車両用シート1を示す斜視図である。同図に示されるように、車両フロアに取り付けられるシートクッション2には、その後端部にシートバック3が支持されるとともに、該シートバック3には、前記シートクッション2に着座する乗員から見てシート幅方向右側の肩部にショルダーベルトアンカ3aが設置されている。このショルダーベルトアンカ3aには、例えばシートバック3に内蔵されたELR(Emergency Locking Retractor )などの巻き取り装置に巻回されたシートベルト4が支持されている。すなわち、シートベルト4は、乗員の腰部及び上半身部をそれぞれ保持するラップベルト4a及びショルダーベルト4bを有しており、前記ショルダーベルトアンカ3aにはショルダーベルト4b(繰り出しの端部)が支持されている。車両用シート1は、ショルダーベルトアンカ3aから繰り出されるシートベルト4により、乗員の腰部の左右2点とともに右肩の1点の3点で当該乗員を支持する。つまり、この車両用シート1は、3点式シートベルト及びその周辺構造を一体に組み込んだ、いわゆる3点ベルト付きシート(ベルト組込みシート)となっている。
なお、本実施形態では、シート幅方向におけるショルダーベルトアンカ3a側は、車体(車両ドアなど)に臨む車外側(以下、「アウター側」ともいう)に配置されている。このショルダーベルトアンカ3a側(シート幅方向のアウター側)では、車両衝突などで乗員がシート前側に投げ出されようとする際、乗員を拘束するシートベルト4(ショルダーベルト4b)を通じてシートバック3にシート前側に倒れ込む方向のより大きな荷重が加わることになる。
図2は、本実施形態の車両用シート1の骨格部を示す斜視図である。同図に示されるように、車両用シート1のシート幅方向のアウター側には、2個のリクライニング機構20,25が当該方向に間隔をおいて略鏡像関係となるように背中合わせに配設されている。これは、特にベルト組込みシートにおいて顕著なことであるが、車両衝突時にショルダーベルトアンカ3aを通じてシートバック3に加わる荷重がより大きくなるアウター側の荷重を、2個のリクライニング機構20,25で分割して各リクライニング機構20,25に加わる荷重を低減するためである。
シート幅方向のアウター側に配置される一方のリクライニング機構20は、金属板からなるロアアーム21と、同じく金属板からなるアッパアーム22と、これらロアアーム21及びアッパアーム22に挟まれた状態で接合される公知のギヤ式のリクライナ23とを有する。ロアアーム21及びアッパアーム22は、リクライナ23を介して回動可能に連結されている。シート幅方向のインナー側に配置される他方のリクライニング機構25も、同様のロアアーム26と、アッパアーム27と、リクライナ28とを有する。各リクライニング機構20,25は、ロアアーム21,26においてシートクッション2の骨格をなすロアサイドフレーム11(図3参照)に固着されるとともに、アッパアーム22,27においてシートバック3の骨格をなすアッパサイドフレーム12(図3参照)に固着される。
また、車両用シート1のシート幅方向のインナー側には、1個のリクライニング機構30が設けられている。このリクライニング機構30も、同様のロアアーム31と、アッパアーム32と、リクライナ33とを有し、ロアアーム31においてロアサイドフレーム(図示略)に固着されるとともに、アッパアーム32においてアッパサイドフレーム(図示略)に固着される。
従って、シート幅方向両側に配設されるロアサイドフレーム(11)及びアッパサイドフレーム(12)は、対応するリクライニング機構20,25、30をそれぞれ介して傾斜するように回動可能に連結される。
なお、シート幅方向のアウター側に配置される両リクライナ23,28の機構部と、インナー側に配置されるリクライナ33の機構部とは、シート幅方向に延在する金属棒からなるシャフト50に同位相で係合することで一体動作する。そして、シャフト50の回転に伴い、全てのリクライニング機構20,25,30において、ロアアーム21,26,31に対しアッパアーム22,27,32が同時に回動することで、ロアサイドフレーム(11)に対するアッパサイドフレーム(12)の傾斜角度が連続的に調整される。また、シャフト50の回転が停止すると、全てのリクライニング機構20,25,30において、ロアアーム21,26,31に対しアッパアーム22,27,32が保持され、ロアサイドフレーム(11)に対するアッパサイドフレーム(12)の傾斜角度が保持される。
なお、シート幅方向のインナー側に配置されるリクライニング機構30のアッパアーム32には、そのシート幅方向内側に前記シャフト50を回転駆動する電動モータ51が固定されている。これらシャフト50及び電動モータ51間の回転伝達は、例えば電動モータ51の回転軸とシャフト50との間に構成されるウォームギヤにより行われる。
図3(a)(b)に併せ示すように、シート幅方向のアウター側に配置される両リクライニング機構20,25は、アッパアーム22,27同士が対向するように背中合わせにされており、シート幅方向で両ロアアーム21,26間に両リクライナ23,28ともども両アッパアーム22,27が挟まれるように配置されている。そして、両ロアアーム21,26は、リクライナ23,28の下側で傾斜部21a,26aを介してシート幅方向に縮開されており、該縮開された両ロアアーム21,26間には、シート前後方向に間隔をおいて一対の円筒状のブッシュ41が、例えば溶接にて固着されている。両ロアアーム21,26は、その縮開された下端部がロの字型の閉断面形状をなすロアサイドフレーム11に内包された状態で、該ロアサイドフレーム11及びブッシュ41ともども貫通するボルトの、外側に突出するねじ部にナットが締め付けられることでロアサイドフレーム11に固定される。なお、図3(b)は、便宜的にロアサイドフレーム11のシート幅方向に対向する両側壁のみを図示するものであり、該ロアサイドフレーム11は、これら両側壁の紙面手前側端間及び奥側端間をそれぞれ連結する2壁を有してロの字形状を呈する。図4(a)に示すように、各ブッシュ41によりロアサイドフレーム11の対向する両側壁(両ロアアーム21,26)のシート幅方向の間隔が維持され、例えばナットの過剰な締め付け等が防止されている。
また、図4(b)に示すように、一方のロアアーム21には、傾斜部21aの下側となる車両用シート1の前側で、シート幅方向に延出して先端部が他方のロアアーム26に固着される連結手段としての延出片36が形成されている。延出片36は、ロアアーム21において、ロアサイドフレーム11との結合部(ブッシュ41)よりも上側に配置されている。この延出片36は、ロアアーム26に達する十分な延出長を有しており、例えば溶接にて該ロアアーム26の対向する前端に固着されている。両ロアアーム21,26の下端部は、この延出片36によりシート幅方向に橋渡しされることで、車両用シート1の前側でのシート幅方向への変形が抑制される。
一方、両アッパアーム22,27は、上端部が当接する態様で、例えば溶接にて固着されており、該上端部には、シート前後方向に間隔をおいて貫通する一対の鍔付き円筒状のブッシュ42が、例えば溶接にて固着されている。両アッパアーム22,27は、その上端部がロの字型の閉断面形状をなすアッパサイドフレーム12に内包された状態で、該アッパサイドフレーム12及びブッシュ42ともども貫通するボルトの外側に突出するねじ部にナットが締め付けられることでアッパサイドフレーム12に固定される。なお、図3(b)は、便宜的にアッパサイドフレーム12のシート幅方向に対向する両側壁のみを図示するものであり、該アッパサイドフレーム12は、これら両側壁の紙面手前側端間及び奥側端間をそれぞれ連結する2壁を有してロの字形状を呈する。図4(c)に示すように、各ブッシュ42によりアッパサイドフレーム12の対向する両側壁のシート幅方向の間隔が維持され、例えばナットの過剰な締め付け等が防止されている。
また、図3(b)に示すように、両アッパアーム22,27は、一方のアッパアーム22がリクライナ23の上側で傾斜部22aを介して他方のアッパアーム27からシート幅方向に離隔されることで拡開されている。両アッパアーム22,27の拡開によって形成される空間Sは、各アッパアーム22,27と対応するリクライナ23,28との結合部の配置を許容するためのものである。例えば、アッパアーム22,27及びリクライナ23,28を溶接にて接合する場合、空間Sは、溶接に伴って生じるビード部の収容空間となる。このように、ビード部の配置を空間Sで許容することにより、両アッパアーム22,27の溶接部位(上端部)で間隙が生じることを防止することができ、両アッパアーム22,27を溶接にて容易且つ確実に固着することができる。あるいは、アッパアーム22,27及びリクライナ23,28を適宜の締結具(ボルト−ナットなど)にて結合する場合、空間Sは、当該締結具(ボルトの頭部又はナット)の収容空間となる。
さらに、両アッパアーム22,27は、一方のアッパアーム22がリクライナ23の下側で横倒れ防止手段(曲成部)としての傾斜部22bを介して他方のアッパアーム27に近付くようにシート幅方向に曲成(オフセット)されることで縮開され、該シート幅方向の間隙が低減されている。なお、空間Sを形成する両アッパアーム22,27は、例えば密着する2枚の金属板形状に比べて剛性が増大されている。
次に、本実施形態の動作について説明する。車両衝突などで乗員を拘束するショルダーベルト4b(ショルダーベルトアンカ3a)を通じてシートバック3にシート前側に倒れ込む方向の大きな荷重が加わると、両ロアアーム21,26間にアッパアーム22,27及びリクライナ23,28が入り込もうとして、特にその作用点となるショルダーベルトアンカ3aから著しく離れた両ロアアーム21,26の下端部のシート前側にこれらのシート幅方向の間隔を広げようとする大きな荷重が加わることになる。この際、前記延出片36により両ロアアーム21,26がシート前側でシート幅方向に橋渡しされていることで、これらロアアーム21,26の当該方向の間隔を広げようとする変形が抑制される。
同様に、ショルダーベルトアンカ3aから著しく離れた両アッパアーム22,27の下端部に横方向(シート幅方向)の大きな荷重の分力成分が加わったとしても、前記傾斜部22bにより前記両アッパアーム22,27間のシート幅方向の間隙が低減されていることでその変形が抑制される。例えば、シート幅方向のアウター側に配置される一方のアッパアーム27の下端部が、アウター側に配置される他方のアッパアーム22の下端部に近付くように横倒れしようとしても、これらアッパアーム22,27の下端部同士が当接することでその変形が抑制され、該横倒れが防止される。なお、このような横方向(シート幅方向)の大きな荷重の分力成分は、例えば前記ショルダーベルト4bがショルダーベルトアンカ3aからインナー側に斜めに掛け渡されることで生じる。
以上詳述したように、本実施形態によれば、以下に示す効果が得られるようになる。
(1)本実施形態では、車両衝突などに際し、延出片36により両ロアアーム21,26のシート幅方向の間隔を広げようとする変形が抑制され、好適な強度を確保することができる。
(2)本実施形態では、車両衝突などに際し、傾斜部22bにより前記両アッパアーム22,27間のシート幅方向の間隙が低減されていることでその変形が抑制され、これらアッパアーム22,27の横倒れを防止することができる。
シート幅方向で、前記ショルダーベルトアンカが配置される側とは反対側に前記リクライニング機構を1個備えることを特徴とする車両用シートリクライニング装置。
(3)本実施形態では、ショルダーベルト4bを通じてシートバック3に加わる荷重の影響が小さい、ショルダーベルトアンカ3aが配置される側とは反対側のリクライニング機構30を1個としたことで、当該側でリクライニング機構30の配置に要するシート幅方向のスペースを低減することができ、その分、座面をシート幅方向により大きく確保することができる。
(4)本実施形態では、両ロアアーム21,26の下端部を、簡易な構造の延出片36にてシート幅方向に橋渡しすることができる。また、延出片36は、ロアアーム21に一体形成されていることで、部品点数の増大が抑制され、ひいてはコストを削減することができる。
(5)本実施形態では、両アッパアーム22,27間のシート幅方向の間隙を、簡易な構造の傾斜部22bにて低減することができる。また、傾斜部22bは、アッパアーム22に一体形成されることで部品点数の増大が抑制され、ひいてはコストを削減することができる。
(6)本実施形態では、両ロアアーム21,26は、その縮開された下端部がロアサイドフレーム11に内包された状態で該ロアサイドフレーム11に固定されることで、高強度を保ちながら少なくとも当該下端部の幅W1をロアサイドフレーム11の幅W2よりも小さくすることができ、シート幅方向に省スペース化できる分、座面をシート幅方向により大きく確保することができる。そして、着座姿勢を快適に保つことができる。
(7)本実施形態では、両アッパアーム22,27は、その当接する上端部がブッシュ42とともにアッパサイドフレーム12に内包された状態で該アッパサイドフレーム12に固定されることで、高強度を保ちながら少なくとも当該上端部の幅W3をアッパサイドフレーム12の幅W4よりも小さくすることができ、シート幅方向に省スペース化できる分、座面をシート幅方向により大きく確保することができる。そして、着座姿勢を快適に保つことができる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・図5(a)に示すように、連結手段として、延出片36に代えて、一方のロアアーム21からシート幅方向に延出するとともに、先端部が他方のロアアーム26の外側面に沿って屈曲されて係止部37aを形成する延出片37を採用してもよい。この場合、延出片37(係止部37a)をロアアーム26に、例えば溶接にて固着することが好ましい。このように変形することで、延出片37(係止部37a)により両ロアアーム21,26のシート幅方向の間隔を広げようとする変形がより堅固に抑制される。あるいは、図5(b)(c)に示すように、両ロアアーム21,26間に介在されてこれらロアアーム21,26をシート幅方向に連結するロッド(ブッシュ、ピンなど)38や、金属板などの別体のブラケット39を採用してもよい。
・図6に示すように、横倒れ防止手段として、傾斜部22bに代えて、両アッパアーム22,27間に介在されてこれらアッパアーム22,27をシート幅方向に連結する金属板などの別体のブラケット43を採用してもよいし、ロッド(ブッシュ、ピンなど)を採用してもよい。このように変形することで、これらアッパアーム22,27間のシート幅方向の間隙が低減(解消)され、前記同様にこれらアッパアーム22,27の横倒れを防止することができる。
・図7(a)に示すように、ブッシュ41に代えて、金属板などの別体のブラケット44を採用してもよいし、ロッド(ブッシュ、ピンなど)を採用してもよい。あるいは、図7(b)に示すように、一方のロアアーム21を他方のロアアーム26に近付くようにシート幅方向に曲成(オフセット)するとともに該ロアアーム26に当接するその先端をこれに固着してなる傾斜部45を採用してもよい。
・図8(a)(b)に示すように、アッパアーム22,27を貫通するブッシュ42に代えて、シート幅方向に離隔されたアッパアーム22,27間に介在されてこれらアッパアーム22,27をシート幅方向に連結するブッシュ46や、金属板などの別体のブラケット47を採用してもよい。あるいは、図8(c)に示すように、シート幅方向に離隔されたアッパアーム22,27の一方のアッパアーム22を他方のアッパアーム27に近付くようにシート幅方向に曲成(オフセット)するとともに該アッパアーム27に当接するその先端をこれに固着してなる傾斜部48を採用してもよい。
・前記実施形態において、傾斜部22bの先端をアッパアーム27に当接するとともに、該傾斜部22bの先端をアッパアーム27に、例えば溶接にて固着してもよい。
・前記実施形態において、シート幅方向で、前記ショルダーベルトアンカが配置される側とは反対側にリクライニング機構を2個備えていてもよい。
・前記実施形態において、電動モータ51を割愛し、シャフト50の回転駆動(リクライニング機構20,25,30の作動)を、該シャフト50と一体回転するように連結した操作ハンドルにて手動で行うようにしてもよい。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想について以下に追記する。
(イ)請求項2又は4に記載の車両用シートリクライニング装置において、
前記間隙により形成される空間(S)は、前記各アッパアーム及び対応する前記リクライナの結合部の配置を許容するためのものであることを特徴とする車両用シートリクライニング装置。同構成によれば、両アッパアームを突き合わせたこれらの接合部位で間隙が生じることを防止することができ、両アッパアームを容易且つ確実に結合することができる。
本発明の一実施形態が適用される車両用シートを示す斜視図。 車両用シートの骨格部を示す斜視図。 (a)は同実施形態を示す側面図であり、(b)は(a)を矢印E方向に見た立面図。 (a)(b)(c)は、図3のA−A線、B−B線、C−C線に沿った断面図。 (a)(b)(c)は、本発明の変形形態を示す断面図。 本発明の変形形態を示す断面図。 (a)(b)は、本発明の変形形態を示す断面図。 (a)(b)(c)は、本発明の変形形態を示す断面図。
符号の説明
1…車両用シート、2…シートクッション、3…シートバック、3a…ショルダーベルトアンカ、4b…ショルダーベルト、11…ロアサイドフレーム、12…アッパサイドフレーム、20,25,30…リクライニング機構、21,26,31…ロアアーム、22,27,32…アッパアーム、22b…傾斜部(横倒れ防止手段)、23,28,33…リクライナ、36,37…延出片(連結手段)、38…ロッド(連結手段)、39…ブラケット(連結手段)、43…ブラケット(横倒れ防止手段)。

Claims (5)

  1. 車両用シートのシート幅方向で、ショルダーベルトを支持するショルダーベルトアンカが配置される側に、シートクッションの骨格をなすロアサイドフレームに固着されるロアアームと、シートバックの骨格をなすアッパサイドフレームに固着されるアッパアームと、これらロアアーム及びアッパアームに挟まれた状態で接合されるリクライナとを有するリクライニング機構を2個備える車両用シートリクライニング装置において、
    前記2個のリクライニング機構は、シート幅方向で前記両ロアアーム間に前記両アッパアームが挟まれるように配置されており、
    車両用シートの前側で前記両ロアアームの下端部をシート幅方向に橋渡しする連結手段を備えたことを特徴とする車両用シートリクライニング装置。
  2. 請求項1に記載の車両用シートリクライニング装置において、
    前記2個のリクライニング機構の前記両アッパアームの下端部において、これらアッパアーム間のシート幅方向の間隙を低減する横倒れ防止手段が設けられていることを特徴とする車両用シートリクライニング装置。
  3. 請求項1又は2に記載の車両用シートリクライニング装置において、
    シート幅方向で、前記ショルダーベルトアンカが配置される側とは反対側に前記リクライニング機構を1個備えることを特徴とする車両用シートリクライニング装置。
  4. 請求項2に記載の車両用シートリクライニング装置において、
    前記横倒れ防止手段は、前記両アッパアームのいずれか一方からいずれか他方に近付くようにシート幅方向に曲成された曲成部、前記両アッパアームに両端部がそれぞれ固着されるロッド又はブラケットであることを特徴とする車両用シートリクライニング装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の車両用シートリクライニング装置において、
    前記連結手段は、前記両ロアアームのいずれか一方からシート幅方向に延出して先端部が前記両ロアアームのいずれか他方に固着される延出片、前記両ロアアームに両端部がそれぞれ固着されるロッド又はブラケットであることを特徴とする車両用シートリクライニング装置。
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