JP2012071641A - 車両用シートリクライニング装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】良好な耐荷重性能を有し、大型化を抑制しながらも、シートクッションに対するシートバックの傾斜角度を迅速に変更することができる車両用シートリクライニング装置を提供する。
【解決手段】車両用シートリクライニング装置は、シート幅方向の一方側でシートクッションの骨格をなすロアサイドフレームに連結される一対のロアアーム13と、シートバックの骨格をなすアッパサイドフレームに固定されるアッパアーム14と、アッパアーム14と両ロアアーム13とにそれぞれ挟まれた状態で接合される一対のリクライナ15と、ロアアーム13とアッパアーム14とを相対回動させる電動モータ17とを備える。ロアアーム13は、ロアサイドフレームに対して回動可能に連結され、ロアアーム13とロアサイドフレームにはそれらの回動軸直交方向から見てロアアーム13間で互いに係合することで互いの回動を規制可能とするラッチ機構21が設けられる。
【選択図】図3
【解決手段】車両用シートリクライニング装置は、シート幅方向の一方側でシートクッションの骨格をなすロアサイドフレームに連結される一対のロアアーム13と、シートバックの骨格をなすアッパサイドフレームに固定されるアッパアーム14と、アッパアーム14と両ロアアーム13とにそれぞれ挟まれた状態で接合される一対のリクライナ15と、ロアアーム13とアッパアーム14とを相対回動させる電動モータ17とを備える。ロアアーム13は、ロアサイドフレームに対して回動可能に連結され、ロアアーム13とロアサイドフレームにはそれらの回動軸直交方向から見てロアアーム13間で互いに係合することで互いの回動を規制可能とするラッチ機構21が設けられる。
【選択図】図3
Description
本発明は、車両用シートリクライニング装置に関するものである。
従来、車両用シートリクライニング装置としては、例えば特許文献1に記載されたものが知られている。この車両用シートリクライニング装置は、車両用シートのシート幅方向において、例えば車両衝突時にシートバックに加わる荷重が大きくなる側であるショルダーベルトアンカが配置される側に、公知のリクライナを一対設けることで、シートバックに加わる大きな荷重に対する強度を確保している。又、リクライナには駆動源(電動モータ)が駆動連結され、その駆動力にてリクライナに結合されるロアアームとアッパアームとが相対回動可能とされている。そして、ロアアームは、シートクッションの骨格をなすロアサイドフレームに固定され、アッパアームはシートバックの骨格をなすアッパサイドフレームに固定されることで、シートクッションに対するシートバックの傾斜角度が変更可能とされている。
ところで、上記のような車両用シートリクライニング装置では、一般的に駆動源として電動モータを用いており、その駆動速度が一定とされている。この速度は、シートクッションに対するシートバックの傾斜角度を微調整するといったときには問題がないが、例えば、車両後方側の座席を仕切るように配置されるシートバックを大きく倒して車両後方側の座席にいた乗員が車両前方側に配置されるドアから車外に出たいときなどでは、駆動速度が遅いと感じてしまうという問題があった。又、車両用シートリクライニング装置は、元々良好な耐荷重性能が求められるとともに、コンパクト化の要望がある。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、良好な耐荷重性能を有し、大型化を抑制しながらも、シートクッションに対するシートバックの傾斜角度を迅速に変更することができる車両用シートリクライニング装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明では、車両用シートのシート幅方向の一方側で、シートクッション及びシートバックの一方の骨格をなす第1フレームに連結される一対の第1アームと、前記第1アーム間に配置され、前記シートクッション及び前記シートバックの他方の骨格をなす第2フレームに固定される第2アームと、前記第2アームと前記両第1アームとにそれぞれ挟まれた状態で接合される一対のリクライナと、前記シートクッションに対する前記シートバックの傾斜角度を変更すべく前記第1アームと前記第2アームとを相対回動させる駆動源とを備えた車両用シートリクライニング装置であって、前記第1アームは、前記リクライナの軸と平行な軸中心で前記第1フレームに対して回動可能に連結され、前記第1アームと前記第1フレームには、それらの回動軸直交方向から見て前記第1アーム間で互いに係合することで互いの回動を規制可能とするロック機構が設けられたことを要旨とする。
同構成によれば、第1アームは、リクライナの軸と平行な軸中心で第1フレームに対して回動可能に連結される。そして、第1アームと第1フレームには、互いに係合することで互いの回動を規制可能とするロック機構が設けられるため、その規制を解除することで、シートクッションに対するシートバックの傾斜角度を迅速に変更することができる。その結果、例えば、車両後方側の座席を仕切るように配置されるシートバックを迅速に倒すことができ、車両後方側の座席にいた乗員が車両前方側に配置されるドアから迅速に車外に出ることが可能となる。
又、ロック機構は、回動軸直交方向から見て第1アーム間で互いに係合するため、回動軸方向、即ちシート幅方向の大型化を抑制できるとともに、シートバックに大きな荷重が加わっても、該ロック機構や2つのリクライナにて良好に荷重を受けることができる。即ち、ロック機構を、回動軸直交方向から見て第1アーム間から外れた位置で係合させる構成とすると、シートバックに大きな荷重が加わると、捩れた力が発生し、2つのリクライナに均等に荷重が加わらない虞や、捩れた力を受けるべく例えば第1アームや第1フレームの板厚を厚くするといった必要が生じるが、これらを回避することができる。
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載の車両用シートリクライニング装置において、前記第1フレームは、前記シートクッションの骨格をなすロアサイドフレームであり、前記ロック機構は、前記リクライナよりも下方に配置されたことを要旨とする。
同構成によれば、第1フレームは、シートクッションの骨格をなすロアサイドフレームであり、ロック機構は、リクライナよりも下方、即ちシートクッション側に配置されるため、容易に(ロック機構のために特に車両シート(シートバック)を大型化させることなく)配置させることが可能となる。即ち、第1フレームをシートバックの骨格をなすアッパサイドフレームとしロック機構をリクライナよりも上方に配置する構成では、元々薄いシートバック内部にロック機構を配置するのが困難となり、シートバックを厚くするといった必要が生じる可能性があるが、これを容易に回避することができる。
請求項3に記載の発明では、請求項1又は2に記載の車両用シートリクライニング装置において、前記ロック機構は、単一のラッチと単一のストライカで回動を規制するラッチ機構であることを要旨とする。
同構成によれば、前記ロック機構は、単一のラッチと単一のストライカで回動を規制するラッチ機構であるため、例えば、単に一対設けられる第1アーム毎にラッチを設けた場合等に比べて、部品点数を低減できるとともに、シートバックに大きな荷重が加わった際の荷重を良好に受けることができる。即ち、単にラッチを第1アーム毎に設けた場合では、それらラッチをストライカと均等に係合させて均等に荷重を受けるようにする構造が高精度を有し困難であるため、2つのリクライナに均等に荷重が加わらない虞が生じるが、これを回避することができる。
請求項4に記載の発明では、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の車両用シートリクライニング装置において、前記ロック機構は、前記第1アームと前記第1フレームの回動軸直交方向から見て前記第1アーム間でのみ互いに係合することを要旨とする。
同構成によれば、ロック機構は、第1アームと第1フレームの回動軸直交方向から見て第1アーム間でのみ互いに係合する構成であるため、例えば一部が第1アーム間から外れた位置で係合する構成に比べて、より車両シートの幅方向のコンパクト化を図ることができるとともに、より良好に荷重を受けることができる。
請求項5に記載の発明では、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の車両用シートリクライニング装置において、前記車両用シートのシート幅方向の一方側は、ショルダーベルトを支持するショルダーベルトアンカが配置される側であることを要旨とする。
同構成によれば、例えば、車両衝突時にシートバックに加わる荷重が大きくなる側であるショルダーベルトを支持するショルダーベルトアンカが配置される側に一対のリクライナが配置されることになるため、シートバックに加わる大きな荷重に対する強度を確保することができる。そして、例えば、車両用シートのシート幅方向の他方側(ショルダーベルトアンカが配置されない側)に配置されるリクライナを1つとすることで、強度を確保しながら全体としてシート幅方向のコンパクト化を図ることができる。
本発明によれば、良好な耐荷重性能を有し、大型化を抑制しながらも、シートクッションに対するシートバックの傾斜角度を迅速に変更することができる車両用シートリクライニング装置を提供することができる。
以下、本発明を具体化した一実施の形態を図1〜図6に従って説明する。
図1は、本実施形態の車両用シート1を示す斜視図である。図1に示すように、車両フロアに取り付けられるシートクッション2には、その後端部にシートバック3が支持されるとともに、該シートバック3には、前記シートクッション2に着座する乗員から見てシート幅方向の左側の肩部にショルダーベルトアンカ3aが設置されている。このショルダーベルトアンカ3aには、例えばシートバック3に内蔵されたELR(Emergency Locking Retractor)などの巻き取り装置に巻回されたシートベルト4が支持されている。すなわち、シートベルト4は、乗員の腰部及び上半身部をそれぞれ保持するラップベルト4a及びショルダーベルト4bを有しており、前記ショルダーベルトアンカ3aにはショルダーベルト4b(繰り出しの端部)が支持されている。車両用シート1は、ショルダーベルトアンカ3aから繰り出されるシートベルト4により、乗員の腰部の左右2点とともに左肩の1点の3点で当該乗員を支持する。つまり、この車両用シート1は、3点式シートベルト及びその周辺構造を一体に組み込んだ、いわゆる3点ベルト付きシート(ベルト組込みシート)となっている。
図1は、本実施形態の車両用シート1を示す斜視図である。図1に示すように、車両フロアに取り付けられるシートクッション2には、その後端部にシートバック3が支持されるとともに、該シートバック3には、前記シートクッション2に着座する乗員から見てシート幅方向の左側の肩部にショルダーベルトアンカ3aが設置されている。このショルダーベルトアンカ3aには、例えばシートバック3に内蔵されたELR(Emergency Locking Retractor)などの巻き取り装置に巻回されたシートベルト4が支持されている。すなわち、シートベルト4は、乗員の腰部及び上半身部をそれぞれ保持するラップベルト4a及びショルダーベルト4bを有しており、前記ショルダーベルトアンカ3aにはショルダーベルト4b(繰り出しの端部)が支持されている。車両用シート1は、ショルダーベルトアンカ3aから繰り出されるシートベルト4により、乗員の腰部の左右2点とともに左肩の1点の3点で当該乗員を支持する。つまり、この車両用シート1は、3点式シートベルト及びその周辺構造を一体に組み込んだ、いわゆる3点ベルト付きシート(ベルト組込みシート)となっている。
なお、本実施形態では、シート幅方向におけるショルダーベルトアンカ3a側は、車体(車両ドアなど)に臨む車外側(「アウター側」ともいう)に配置されている。このショルダーベルトアンカ3a側(シート幅方向のアウター側)では、車両衝突などで乗員がシート前側に投げ出されようとする際、乗員を拘束するシートベルト4(ショルダーベルト4b)を通じてシートバック3にシート前側に倒れ込む方向の大きな荷重が加わることになる。
図2は、本実施形態の車両用シート1の骨格部の一部(車両用シートリクライニング装置)を示す側面図である。図2に示すように、下方には、シートクッション2(図1参照)の骨格をなす第1フレームとしてのロアサイドフレーム11(その後端側の一部のみ図示)が配置され、該ロアサイドフレーム11の後端の上方には、シートバック3(図1参照)の骨格をなす第2フレームとしてのアッパサイドフレーム12が配置される。
そして、図2に示すようにショルダーベルトアンカ3a側において、前記ロアサイドフレーム11には一対(図3参照)の第1アームとしての一対のロアアーム13が連結され、前記アッパサイドフレーム12には一対のロアアーム13間に配置される第2アームとしての一対のアッパアーム14が固定されている。尚、図3は、車両用シート1の骨格部の一部を後方側から見た背面図であって、詳しくは、ロアサイドフレーム11を除いたものを後方におけるやや下方であって図2の矢印Aに沿って見た図である。そして、アッパアーム14とロアアーム13には、図3に示すように、中央のアッパアーム14と両ロアアーム13にそれぞれに挟まれた状態で一対の公知のギヤ式のリクライナ15が接合されている。尚、ショルダーベルトアンカ3aが配置されない側(シート幅方向のインナー側)では、ロアアーム、アッパアーム及びリクライナがそれぞれ1つ設けられる構成とされている。
そして、ショルダーベルトアンカ3a側(シート幅方向のアウター側)の一対のリクライナ15と、反対側(シート幅方向のインナー側)の1つのリクライナ(図示略)は、シャフト16(図3参照)にて連結されている。そして、例えば、インナー側のアッパアームに固定された駆動源としての電動モータ17の駆動力にてシャフト16が回転駆動されると、リクライナ15に結合されるロアアーム13とアッパアーム14とが相対回動されるように構成されている。よって、例えば、乗員は、図示しない操作手段の操作により電動モータ17を駆動することで、ロアサイドフレーム11(シートクッション2)に対するアッパサイドフレーム12(シートバック3)の傾斜角度を変更することが可能となっている。
ここで、ロアアーム13は、図2に示すように、リクライナ15の軸L1と平行な軸L2中心でロアサイドフレーム11に対して回動可能に連結されている。そして、ロアアーム13とロアサイドフレーム11には、それらの回動軸直交方向から見て一対のロアアーム13間で互いに係合することで互いの回動(相対回動)を規制可能とするロック機構としてのラッチ機構21が設けられている。
詳述すると、ロアアーム13は、図2に示すように、リクライナ15よりも下方における前方側がリクライナ15の軸L1と平行な軸L2中心でロアサイドフレーム11に対して回動可能に連結されている。
又、ロアサイドフレーム11においてロアアーム13よりも下方における後方側端部には、更に後方側に延びる延設プレート22が固定され、その延設プレート22にはリクライナ15の軸L1と平行に(図2、図4及び図5中、紙面手前側に)延びる略円柱状のストライカ23が設けられている。
又、一対のロアアーム13においてリクライナ15よりも下方における後方側には、一対(図3参照)のラッチモジュールプレート24が固定されている。詳しくは、図3に示すように、一対のロアアーム13においてラッチモジュールプレート24が固定される部位は、その間隔が狭くなるように折曲げられ、それらの内側にそれぞれ接するようにラッチモジュールプレート24が間隔を有して固定されている。
そして、一対のラッチモジュールプレート24間には、一つのラッチ25がラッチモジュールプレート24に対して回動可能に支持されている。このラッチ25は、前記ストライカ23と係合する(噛み合う)係合溝25aを有する。又、一対のラッチモジュールプレート24間において、ラッチ25には、該ラッチ25と一体回動するラッチ一体プレート26が固定されている。ラッチ一体プレート26は、その一部が平面直交方向に突出形成されてラッチモジュールプレート24に形成された長孔24a(図4参照)から外部に突出するばね固定片26aを有する。
又、一対のラッチモジュールプレート24間には、ラッチ25がストライカ23と係合した状態でラッチ25の回動を係止可能(即ちラッチ25のストライカ23との係合状態を保持可能)とする係止プレート27がラッチモジュールプレート24に対して回動可能に支持されている。この係止プレート27は、図4に示すように、ラッチ25がストライカ23と係合した状態でラッチ25と噛合い該ラッチ25の回動を係止することで、ラッチ25のストライカ23との係合状態を保持して、ひいてはロアサイドフレーム11に対するロアアーム13の回動を規制するように構成されている。又、この係止プレート27には、ラッチモジュールプレート24の外側(図4中、紙面手前側)に配置される操作プレート28が一体回動可能に連結されている。
そして、操作プレート28には、ばね固定片28aが折曲げ形成され、そのばね固定片28aと前記ラッチ一体プレート26のばね固定片26aとには、それらを近づける側に付勢するばね29が連結されている。又、操作プレート28には、ワイヤ固定部28bが折曲げ形成され、そのワイヤ固定部28bには、ワイヤーケーブル30の一端が連結されている。このワイヤーケーブル30は、その他端が、例えば、前記シートバック3の背後に配置された操作レバー31(図2参照)に連結されている。そして、操作レバー31(ワイヤーケーブル30)が引っ張られた状態とされると、操作プレート28と共に係止プレート27が回動され、係止プレート27によるラッチ25の回動の係止が解除される(図5及び図6参照)。そして、この状態でシートバック3を前方側に倒れる方向に押すと、図5及び図6に示すように、ロアサイドフレーム11に対してロアアーム13が回動し、シートバック3が大きく前方側に倒れることになる。又、その後、操作レバー31(ワイヤーケーブル30)が引っ張られていない状態で、シートバック3を起こすように持ち上げると、図2及び図4に示すように、ラッチ25がストライカ23と係合する(噛み合う)とともに、係止プレート27がばね29の力で回動してラッチ25と噛合い該ラッチ25の回動が係止される。これにより、ラッチ25のストライカ23との係合状態が保持され、ひいてはロアサイドフレーム11に対するロアアーム13の回動が規制される。
次に、上記実施の形態の特徴的な作用効果を以下に記載する。
(1)ロアアーム13(第1アーム)は、リクライナ15の軸L1と平行な軸L2中心でロアサイドフレーム11(第1フレーム)に対して回動可能に連結される。そして、ロアアーム13とロアサイドフレーム11には、互いに係合することで互いの回動を規制可能とするラッチ機構21が設けられるため、その規制を解除することで、シートクッション2に対するシートバック3の傾斜角度を迅速に変更することができる。その結果、例えば、車両後方側の座席を仕切るように配置されるシートバック3を迅速に倒すことができ、車両後方側の座席にいた乗員が車両前方側に配置されるドアから迅速に車外に出ることが可能となる。
(1)ロアアーム13(第1アーム)は、リクライナ15の軸L1と平行な軸L2中心でロアサイドフレーム11(第1フレーム)に対して回動可能に連結される。そして、ロアアーム13とロアサイドフレーム11には、互いに係合することで互いの回動を規制可能とするラッチ機構21が設けられるため、その規制を解除することで、シートクッション2に対するシートバック3の傾斜角度を迅速に変更することができる。その結果、例えば、車両後方側の座席を仕切るように配置されるシートバック3を迅速に倒すことができ、車両後方側の座席にいた乗員が車両前方側に配置されるドアから迅速に車外に出ることが可能となる。
又、ラッチ機構21は、回動軸直交方向から見てロアアーム13間で互いに係合するため、回動軸方向、即ちシート幅方向の大型化を抑制できるとともに、(車両衝突時など)シートバック3に大きな荷重が加わっても、該ラッチ機構21や2つのリクライナ15にて良好に荷重を受けることができる。即ち、ラッチ機構21を、回動軸直交方向から見てロアアーム13間から外れた位置で係合させる構成とすると、捩れた力が発生し、2つのリクライナ15に均等に荷重が加わらない虞や、捩れた力を受けるべく例えばロアアーム13やロアサイドフレーム11の板厚を厚くするといった必要が生じるが、これらを回避することができる。
(2)第1フレームは、シートクッション2の骨格をなすロアサイドフレーム11であり、ラッチ機構21は、リクライナ15よりも下方、即ちシートクッション2側に配置されるため、容易に(ラッチ機構21のために特に車両シート(シートバック3)を大型化させることなく)配置させることが可能となる。即ち、第1フレームをシートバック3の骨格をなすアッパサイドフレームとしラッチ機構21をリクライナ15よりも上方に配置する構成では、元々薄いシートバック3内部にラッチ機構21を配置するのが困難となり、シートバック3を厚くするといった必要が生じる可能性があるが、これを容易に回避することができる。
(3)ロアアーム13とロアサイドフレーム11の互いの回動(相対回動)を規制可能とするロック機構を、単一のラッチ25と単一のストライカ23で回動を規制するラッチ機構21とした。よって、例えば、単に一対設けられるロアアーム13毎に(即ち2つ)ラッチを設けた場合等に比べて、部品点数を低減できるとともに、シートバック3に大きな荷重が加わった際の荷重を良好に受けることができる。即ち、単にラッチをロアアーム13毎に設けた場合では、それらラッチをストライカと(同時に)均等に係合させて均等に荷重を受けるようにする構造が高精度を有し困難であるため、2つのリクライナ15に均等に荷重が加わらない虞が生じるが、これを回避することができる。
(4)ラッチ機構21は、ロアアーム13とロアサイドフレーム11の回動軸直交方向から見てロアアーム13間でのみ互いに係合する構成であるため、例えば一部がロアアーム13間から外れた位置で係合する構成に比べて、より車両シートの幅方向のコンパクト化を図ることができるとともに、より良好に荷重を受けることができる。
(5)例えば、車両衝突時にシートバック3に加わる荷重が大きくなる側であるショルダーベルトアンカ3aが配置される側に一対のリクライナ15が配置されるため、シートバック3に加わる大きな荷重に対する強度を確保することができる。そして、本実施の形態のように、車両用シート1のシート幅方向の他方側(ショルダーベルトアンカ3aが配置されない側)に配置されるリクライナを1つとすることで、強度を確保しながら全体としてシート幅方向のコンパクト化を図ることができる。
上記実施の形態は、以下のように変更してもよい。
・上記実施の形態では、第1フレームは、シートクッション2の骨格をなすロアサイドフレーム11であり、ラッチ機構21は、リクライナ15よりも下方に配置されるとしたが、これに限定されず、第1フレームをシートバック3の骨格をなすアッパサイドフレームとしラッチ機構21をリクライナ15よりも上方に配置してもよい。即ち、上記実施の形態では、ロアアーム13とロアサイドフレーム11とを回動可能としてそれらにラッチ機構21(ロック機構)を設けたが、アッパアームとアッパサイドフレーとを回動可能としてそれらにロック機構を設けた構成としてもよい。
・上記実施の形態では、第1フレームは、シートクッション2の骨格をなすロアサイドフレーム11であり、ラッチ機構21は、リクライナ15よりも下方に配置されるとしたが、これに限定されず、第1フレームをシートバック3の骨格をなすアッパサイドフレームとしラッチ機構21をリクライナ15よりも上方に配置してもよい。即ち、上記実施の形態では、ロアアーム13とロアサイドフレーム11とを回動可能としてそれらにラッチ機構21(ロック機構)を設けたが、アッパアームとアッパサイドフレーとを回動可能としてそれらにロック機構を設けた構成としてもよい。
・上記実施の形態では、ロアアーム13とロアサイドフレーム11の互いの回動(相対回動)を規制可能とするロック機構を、単一のラッチ25と単一のストライカ23で回動を規制するラッチ機構21としたが、これに限定されず、他のロック機構に変更してもよい。例えば、複数のラッチやストライカで回動を規制するラッチ機構に変更してもよいし、ピンの挿脱で回動を規制可能とする他のロック機構に変更してもよい。尚、勿論、この場合もロック機構は、ロアアーム13(第1アーム)間で互いに係合することで互いの回動(ロアアーム13とロアサイドフレーム11の相対回動)を規制するものとする。
・上記実施の形態では、ラッチ機構21は、ロアアーム13とロアサイドフレーム11の回動軸直交方向から見てロアアーム13間でのみ互いに係合する構成であるとしたが、これに限定されず、その一部がロアアーム13間から外れた位置で係合する構成としてもよい。
・上記実施の形態では、ショルダーベルトアンカ3aが配置される側に一対のリクライナ15が配置される構成とし、ショルダーベルトアンカ3aが配置されない側では、リクライナが1つしか配置されない構成としたが、これに限定されず、例えば、シート幅方向における両方側でそれぞれ一対のリクライナ15が配置される構成としてもよい。
1…車両用シート、2…シートクッション、3…シートバック、3a…ショルダーベルトアンカ、4b…ショルダーベルト、11…ロアサイドフレーム(第1フレーム)、12…アッパサイドフレーム(第2フレーム)、13…ロアアーム(第1アーム)、14…アッパアーム(第2アーム)、15…リクライナ、17…電動モータ(駆動源)、21…ラッチ機構(ロック機構)、23…ストライカ、25…ラッチ。
Claims (5)
- 車両用シートのシート幅方向の一方側で、シートクッション及びシートバックの一方の骨格をなす第1フレームに連結される一対の第1アームと、
前記第1アーム間に配置され、前記シートクッション及び前記シートバックの他方の骨格をなす第2フレームに固定される第2アームと、
前記第2アームと前記両第1アームとにそれぞれ挟まれた状態で接合される一対のリクライナと、
前記シートクッションに対する前記シートバックの傾斜角度を変更すべく前記第1アームと前記第2アームとを相対回動させる駆動源と
を備えた車両用シートリクライニング装置であって、
前記第1アームは、前記リクライナの軸と平行な軸中心で前記第1フレームに対して回動可能に連結され、
前記第1アームと前記第1フレームには、それらの回動軸直交方向から見て前記第1アーム間で互いに係合することで互いの回動を規制可能とするロック機構が設けられたことを特徴とする車両用シートリクライニング装置。 - 請求項1に記載の車両用シートリクライニング装置において、
前記第1フレームは、前記シートクッションの骨格をなすロアサイドフレームであり、
前記ロック機構は、前記リクライナよりも下方に配置されたことを特徴とする車両用シートリクライニング装置。 - 請求項1又は2に記載の車両用シートリクライニング装置において、
前記ロック機構は、単一のラッチと単一のストライカで回動を規制するラッチ機構であることを特徴とする車両用シートリクライニング装置。 - 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の車両用シートリクライニング装置において、
前記ロック機構は、前記第1アームと前記第1フレームの回動軸直交方向から見て前記第1アーム間でのみ互いに係合することを特徴とする車両用シートリクライニング装置。 - 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の車両用シートリクライニング装置において、
前記車両用シートのシート幅方向の一方側は、ショルダーベルトを支持するショルダーベルトアンカが配置される側であることを特徴とする車両用シートリクライニング装置。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2010216615A JP2012071641A (ja) | 2010-09-28 | 2010-09-28 | 車両用シートリクライニング装置 |
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