JPH0196126A - 5α−リダクターゼ阻害剤 - Google Patents

5α−リダクターゼ阻害剤

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JPH0196126A
JPH0196126A JP25425087A JP25425087A JPH0196126A JP H0196126 A JPH0196126 A JP H0196126A JP 25425087 A JP25425087 A JP 25425087A JP 25425087 A JP25425087 A JP 25425087A JP H0196126 A JPH0196126 A JP H0196126A
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玄爾 芋川
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光洋 赤津
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は男性ホルモンが関与する種々の疾患の予防また
紘治療に有用な5α−リダクターゼ阻害剤に関する。
〔従来の技術〕
ヒトあるいはさまざまな唾乳類の雄性個体は、その男性
生殖器に付随する器官(おもに9丸)から男性ホルモン
であるテストステロンを分泌する。そして分泌されたテ
ストステロンは、血流により体内諸器官に運ばれ、テス
トステロンの標的器官に選択的に取り込まれることによ
シ、個体における雄性機能発現等をおこなっている。
しかしテストステロンは、これら本来の雄性機能発現以
外に、男性型脱毛症あるいは多毛症などの毛髪の疾患;
皮脂分泌機能の元通が原因とされる二汝癒や脂漏などの
皮膚疾患;ア?タリン腺の機能障害が原因の一つに考え
られる化膿性汗腺炎;前立腺肥大症および前立腺ガン等
の疾患の発症原因あるいは増悪因子になると考えられて
いる。
一方、テストステロンは標的器官に取シ込まれた後、細
胞内の受容体に結合することにより、その作用を発現す
る。このとき、テストステロンは直接受容体に結合する
場合もあるが、よ勺活性の高いジヒドロキシテストステ
ロンに転換し、このジヒドロキシテストステロンが受容
体に結合することにより、作用を発現することも明らか
にされている。この転換の際に作用する酵素が5α−リ
ダクターゼである。
このような事実からテストステロンが関与する檀々の治
療には、5α−リダクターゼ阻害作用又はテストステロ
ンもしくはジヒドロキシテストステロンが受容体と結合
することを阻害する作用を有する抗男性ホルモン剤が使
用されている。そのような抗男性ホルモン剤としては、
オキセンドロン、酢酸クロルヤシノン、11α−ヒドロ
キシプロゲステロン、4−アンドロステン−3−オン−
17β−カルボン酸、シゾロテロンアセテートなどかあ
る。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら、これらの抗男性ホルモン剤はいずれもス
テロイドホルモンの誘導体であり、生体に投与されたと
き、それ自体もしくはその代謝産物がホルモン作用を示
すことから、長期に使用した場合重篤な副作用を示すこ
とが多く、安全性の面から問題があった。
従って、安全性に問題のない新しい抗男性ホルモン剤の
開発が望まれていた。
〔問題点を解決するための手段〕
かかる実状において本発明者らは、ステロイド骨格を有
せず、安全性の高い抗男性ホルモン剤を開発すべく檀々
慣討してきたところ、フラボメイド類の中に優れた5α
−リダクターゼ阻害作用を有する物質が存在することを
見い出し、本発明を完成した。
すなわち、本発明は次の一般式(I)もしくは(n) HO 〔式中 R1は水素原子、水酸基もしくはグルクロン酸
残基を示し、R2,14、iζS、 R@、R7および
1(aはそれぞれ水素原子もしくは水酸基を示し、R3
は水素原子、水酸基もしくは糖残基を示す〕 で表わされるフラボノイド類を有効成分とする5α−リ
ダクターゼ阻害剤を提供するものである。
一般式(I)中 g3で示される糖残基としては、グル
コース、フラクトース、ラムノースなどの五炭糖もしく
は六員ti類が、−個もしくは二個以上結合したものが
言まれる。
本発明の5α−リダクターゼ阻害剤の有効成分である上
記−数式CI)もしくは(II)で表わされるフラボノ
イドの特に好ましい例としてはケンフェロール、クエル
セチン、ルチン、パイカリン、バイカレイン、ダイゼイ
ン等が挙げられる。
斯かるフラボノイドは、広く植物に含まれる主に黄色か
ら褐色を呈する物質であシ、−般にビタミンP様作用と
称される血管浸透性に対する作用を示すことが知られて
いる。また近年このビタミンP様作用以外にも様々な生
理作用、例えばビタミンCの作用を増強すること等が報
告されているが、5α−リダクターゼ阻害作用に関して
は全く知られていない。
本発明に用いられる一般式CI)もしくは(II)の化
合物は、優れた5α−リダクターゼ阻讐作用を有する。
以下にこれらの化合物のうち代表的な化合物の5α−リ
ダクターゼ阻害活性について試験した結果を示す。
く試験方法〉 頚椎脱臼により屠殺したWister系ラットの前立腺
膜条を摘出し、0.32Mのシュークロース、Q、1m
Mのジチオスレイトールを含む20mMリン酸バッファ
で細断ホモジネート後、14000fで1時間遠心し、
沈澱を採取した。
沈澱に2倍量の5my/−ゾギトニン、ZMNaCl、
 40%グリ−4=o−ル、1mMゾチオスレイトール
、1mM EDTAを含む19mMリン酸バッファーを
加え、充分攪拌し、15000tで1時間遠心して得ら
れる上溝を酵素液とした。
この溶液100μEをとり、トリチウムで標識1、りf
ストステロン(sH−テストステロン)を含む溶液(2
5pt/μJ)100μjと試料溶液(500nP/μ
J)100μjを加え、37℃で45分間加温した後、
酢酸エチル1−を加えて反応を停止するとともに、未反
応sH−テストステロンおよび酵素により転換されたa
H−ジヒドロキシテストステロンを酢酸エチル相に回収
する。これを窒素雰囲気下に溶媒留去し、メタノールに
溶解し、高速液体ククマトグラフイーの手法によシテス
トステロンとジヒドロキシテストステロンを分離し、各
々の量を測定することにより試料の酵素阻害活性を測定
した。
く結果〉 結果を表1に示す。なお、表1中の阻害率(%)は次式
によシ求めた。
一般式(I)もしくは([)で表わされるフラボノイド
は、前記の如く広く催物一般、例えば人や動物が常食と
する植物にも含まれており、またそのビタミンP様活性
やビタミンCの作用増強のために医薬品としても長年利
用されていることから、安全性が高いものである。例え
ば、ルチンのマウス(静注)におけるL−1)5oは9
5019/に9であp1クエルセチンのマウス(経口)
におけるLD5oは161Q/qである。
上記の如く一般式(I)もしくは(II)のフラボノイ
ドは優れた5α−リダクターゼ阻害活性を有し、かつ安
全性が高いことから、これを有効成分とする本発明5α
−リダクターゼ阻害剤は、男性ホルモンの作用がその発
症原因あるいは増悪因子となっている種々の疾患、例え
ば皮脂分泌機能の亢進に伴なう脂漏や奔涜、化膿性汗腺
炎、腋臭、多毛症、前立腺肥大、前立腺ガン、男性型脱
毛症等の治療薬として使用することができる。本発明5
α−リダクターゼ阻害剤は、このような疾患の治療を目
的として使用する場合、全身的又は局所的に、経口又は
非経口で投与される。投与量は年令、体重、性別、症状
、治療効果、投与方法、処理時間等によりことなるが、
前立腺肥大症、脱毛症、奔康等の治療及び/又は予防の
場合は、通常成人−人当たシ20〜20089、好まし
くは25〜100mg/日の範囲で1日1回から数回経
口投与される。もちろん前記したように投与量は種々の
条件で変動するので上記投与範囲よシ少ない量で十分な
場合もあるし、また範囲を越えて投与する必要がある場
合もある。
本発明の5α−リダクターゼ阻害剤を経口薬として用い
る場合は、一般式(1)又は(II)の7ラボノイドを
そのまま投与しても良いが、更に、錠剤、散剤、顆粒剤
、カプセル剤、液剤等の剤型を工夫することによって更
に効果を高めることが出来る。例えば固形製剤では、乳
糖、マンニトール、ブドウ糖、ヒドロキシゾロ♂ルセル
ロース、微結晶セルロース、デンプン、?リピニルビロ
リドン、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム等の不活性
な希釈剤;ステアリン酸マグネシウムのような潤滑剤;
繊維素グルコン酸カルシウムのような崩壊剤等を含有し
てもよい。錠剤または丸剤は必要によシ白糖、ゼラチン
、ヒドロキシゾロぎルセルロース、ヒドロキシゾロビル
メチルセルロース、フタレートなどの胃溶性あるいは腸
溶性物質のフィルムで被膜してもよいし、また2以上の
層で被膜してもよい。
、嗟口投与のだめの液状製剤としては′、乳濁剤、溶液
剤、懸濁剤、シロツノ剤、エリキシル剤等が挙げられる
。このような液状製剤には、有効成分および不活性な希
釈剤以外に湿潤剤、懸濁剤のような補助剤、甘味剤、風
味剤、芳香剤、防腐剤等を含有してもよい。
経口投与のための他の製剤としては、スプレー剤等が挙
げられる。
本発明による非経口投与のための代表的な製剤としては
、注射剤が挙げられる。本発明の有効成分を注射剤とす
るには、これを注射用蒸留水、生理食塩水等の水性媒体
;プロピレングリコール、?リエテレングリコール、オ
リーブ油のような植物油、エタノールのようなアルコー
ル類、?リソルベート80等の非水性媒体に溶解、懸濁
又は乳濁させれば良い。注射剤には、さらに防腐剤、湿
潤剤、乳化剤、分散剤のような補助剤を冨んでもよい。
注射剤に要求される無菌化手段としては、バクテリア保
留フィルターを通する過、4ti菌剤の配合、照射等が
挙げられる。これらは又無菌の個体組成物としておき、
使用前に無菌水又は無菌の江射用溶媒に溶解して使用す
ることもできる。
非経口投与のためのその他の製剤としては、外用IW液
; 軟?、”−ジョン、トニック、スプレー、懸濁剤、
乳剤のような塗布剤;直腸内投与のための坐剤;膣内投
与のためのペッサリー等が挙げられる。特に脱毛症又は
アクネの治療・予防用の製剤としてはローション、トニ
ック、スプレー、溶液剤、軟胃が好ましい。これらの製
剤には、有効成分以外に、蒸留水;エタノールのような
低級アルコール;セタノールのような亮級アルコール;
?リエチレンクリコール、ノロピレンクリコールのよう
な多価アルコール;ヒドロキシfaビルセルロースのよ
うなセルロースg; aw性、植物性及び合成油脂性成
分;ワセリン;ロウ:シリコン;界面活性剤;酸化亜鉛
等の希釈剤、さらには湿潤剤、懸濁剤、芳香剤、防腐剤
のような補助剤を配合することができる。
〔作用及び発明の効果〕
一般式(I)又は(If)で表わされるフラボノイドは
、優れた5α−リダクターゼ阻害作用を有し、かつ安全
性が高いものでアシ、更に公知の5α−リダクターゼ阻
害qs7JJの場合と同様に男性ホルモンの受容体への
結合を阻害する作用も併せもつことが確認された。従っ
て当該フラボノイドを有効成分とする本発明の5α−リ
ダクターゼ阻害剤は、養毛育毛剤、皮脂腺活性抑制剤と
して、また男性型脱毛症、多毛症、化膿性汗腺炎、前立
腺肥大、前立腺ガン等の男性ホルモンが関与する疾病の
治療及び予防に有用なものである。
〔実施例〕
次に実施例を挙げて本発明を説明する。
実施例1 皮脂分泌抑制効果試験: 健常人の前額部の左又は右側の一万に本発明5α−リダ
クターゼ阻害剤、他方に対照液を1日2回、2週間連日
塗布した。2週間後、前額処理部をアセトン/エーテル
=1 ; 1の混液を含ませた脱脂綿にて清拭し、3時
間後の処理部における回復皮脂量をグリーン(Gree
n )らの方法(1、 Invest、 Dermat
ol、。
54 (1970) )  に従い測定した。なお、本
発明5α−リダクターゼ阻害剤としては、表2の成分を
2%エタノール溶液としたものを用い、対照液としては
エタノールのみを用いた。
結果を表2に示す。
表  2 実施例2 マウスによる育毛効果試験ニ ア週令に達し九〇3H雄性マウスの背部体毛を刈シ取り
、50%エタノール/水溶液中に表3の成分が1重量%
含まれるように調整した試験溶液を連日塗布し、除毛し
た背部に新たに100%発毛するのに要した日数を測定
した。これらの試験は小川らの方法 (Nornial and Abnormal Epi
dermal DifferentiaticnpP、
 159〜170 、 Tokyo Univ、 Pr
ess。
(1983))  に従って行なった。その結果、表3
に示す如く本発明の5α−リダクターゼ阻害剤は、明ら
かに発毛に要した日数の短縮が認められた。
以下余白 表  3 実施例3 人における養毛育毛効果試験: 男性製脱毛症および頭部脂漏性皮膚炎の症状を有する2
5才〜36才までの男性10人に3重量%のバイ力レイ
ンを含む15%エタン−ル水溶液を通常使用しているヘ
ア・トニックに換えて二カ月間自由に使用させた。
使用開始前と使用期間終了時における脱毛量を測定した
。測定にあたって前日同一条件で洗髪を行ない、翌日実
体顕微鏡下で500本の頭髪に対して約301の力を一
本ずつ加え抜けてきたものを脱毛本数として計測した。
その結果、表4に示す如く本発明5α−リダクターゼ阻
害剤は明らかな脱毛量の減少効果を示した。
以下余白 表  4 以上

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、次の一般式( I )もしくは(II) ▲数式、化学式、表等があります▼( I ) ▲数式、化学式、表等があります▼(II) 〔式中、R^1は水素原子、水酸基もしくはグルクロン
    酸残基を示し、R^2、R^4、R^5、R^6、R^
    7およびR^8はそれぞれ水素原子もしくは水酸基を示
    し、R^3は水素原子、水酸基もしくは糖残基を示す〕 で表わされるフラボノイド類を有効成分とする5α−リ
    ダクターゼ阻害剤。
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