JPH01236247A - ポリエステル系被覆フィルム - Google Patents

ポリエステル系被覆フィルム

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JPH01236247A
JPH01236247A JP63062519A JP6251988A JPH01236247A JP H01236247 A JPH01236247 A JP H01236247A JP 63062519 A JP63062519 A JP 63062519A JP 6251988 A JP6251988 A JP 6251988A JP H01236247 A JPH01236247 A JP H01236247A
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JP
Japan
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polyester
water
film
layer
base film
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JP63062519A
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English (en)
Inventor
Kozo Maeda
浩三 前田
Koji Yamada
浩二 山田
Katsuro Kuze
勝朗 久世
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Toyobo Co Ltd
Original Assignee
Toyobo Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH01236247A publication Critical patent/JPH01236247A/ja
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03CPHOTOSENSITIVE MATERIALS FOR PHOTOGRAPHIC PURPOSES; PHOTOGRAPHIC PROCESSES, e.g. CINE, X-RAY, COLOUR, STEREO-PHOTOGRAPHIC PROCESSES; AUXILIARY PROCESSES IN PHOTOGRAPHY
    • G03C1/00Photosensitive materials
    • G03C1/76Photosensitive materials characterised by the base or auxiliary layers
    • G03C1/91Photosensitive materials characterised by the base or auxiliary layers characterised by subbing layers or subbing means
    • G03C1/93Macromolecular substances therefor

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  • Spectroscopy & Molecular Physics (AREA)
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  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Physical Vapour Deposition (AREA)
  • Magnetic Record Carriers (AREA)
  • Coating Of Shaped Articles Made Of Macromolecular Substances (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、包装材料、磁気テープ、写真フィルムなど各
種用途に有用なポリエステル系フィルム。
特に該フィルム上に形成される印刷層、蒸着層。
磁性粉末含有層などとの接着性が、水の存在下において
も極めて優れるポリエステル系被覆フィルムに関する。
(従来の技術) ポリエチレンテレフタレートなどのポリエステル系フィ
ルムは9機械的強度、耐熱性、耐薬品性。
寸法安定性、透明性などに優れるため1食品包装用フィ
ルム、写真用ベースフィルム、磁気テープ用ベースフィ
ルム、製図用フィルムなどの1に利用されている。通常
、基材となるポリエステル系フィルムの表面に印刷や金
属の蒸着がなされたり、磁性材料を含む樹脂層が形成さ
れたり、あるいは他のフィルムが積層される。しかし、
上記基材フィルムとその表面に積層される層(例えば。
印刷層、金属蒸着層、磁性材料含有樹脂層など)との接
着性(密着性)は必ずしも充分であるとはいえない。 
  ′ ポリエステル系基材フィルムとその表面に形成される各
種層との接着性を高めるための方法が数多く提案されて
いる。例えば、ポリエステル系基材フィルムと金属蒸着
層との接着性を改善する方法として、英国特許第137
0893号および特開昭59−98139号公報には、
基材フィルムを加熱して蒸着を行う方法;特公昭55−
232号公報には、ポリエステルの他に他の組成物を混
合して基材フィルムを調製する方法;そして特公昭57
−26529号公報には。
基材フィルム表面に特定のプライマー層を形成する方法
が開示されている。基材フィルム上に、各種塗料を塗布
して印刷層を形成する場合については2例えば、アルキ
ルチタネート系、ウレタン系などのアンカーコート剤を
基材フィルム表面に塗布する方法;基材フィルムに特定
の組成のポリエステルをブレンドする方法(特公昭55
−4583号公報および特公昭55−12870号公報
)などが挙げられる。
しかし、これらの方法は、どのような状況においても有
効であるというわけではない。例えば。
上記金属蒸着層との接着性を改善する方法で得られた蒸
着フィルムの該蒸着層の接着性は、水が存在する場合に
は不充分である。例えば、該フィルムで食品を包装した
場合には、煮沸などの熱水処理により殺菌を行なうと蒸
着層が剥離する。上記アンカーコート層を設ける方法は
、塗料層を形成する場合には充分な効果が与えられるが
、金属蒸着層を形成する場合にはほとんど効果が得られ
ない。上記特定組成のポリエステルを基材フィルムに混
合する方法により得られる印刷フィルムは耐水性に優れ
るという利点を有するが、この方法は。
例えば金属蒸着層を形成する場合にはほとんど効果がな
り、優れた耐水性は得られない。
ところで、これら基材フィルム表面にアンカー層やプラ
イマー層を形成する場合には各種有機溶剤を使用する場
合かはとんであるため、その毒性や引火性も問題となっ
ている。これに対して特公昭54−16557号公報に
は、有機溶剤を使用しない水溶性の組成物を使用し、基
材フィルム上に該組成物の層を形成したフィルムが開示
されている。基材フィルムがポリエステル以外の例にお
いては。
ポリオレフィン系フィルムなどのプラスチックフィルム
基材にヒートシール性やガスバリア性を付与する目的で
塩化ビニリデン系樹脂を塗工する際のアンカーコート層
として、水溶性のアンカーコート剤を使用することが特
開昭48−80127号公報に開示されている。ここで
使用されるアンカーコート剤としては、 (メタ)アク
リル酸エステルと。
(メタ)アクリル酸、 (メタ)アクリルアミド。
メチロールアクリルアミドなどとの共重合体が用いられ
る。さらに、特開昭52−155633号公報には。
界面活性剤を用いた乳化重合で得られたアクリル系共重
合体の粒子を含む水系エマルジョンを基材フィルムに塗
布して得られるフィルムが開示されている。これらは基
材フィルムとそれに積層される蒸着層や印刷層との接着
性をある程度改善することができ、かつ水系溶媒を用い
るために製造時に有機溶媒による毒性や引火性を憂慮す
る必要がない。しかし、使用される組成物が本質的に水
溶性であるか、もしくは界面活性剤が含まれるため。
例えば得られた印刷フィルムや蒸着フィルムは耐水性に
乏しいという欠点がある。製造工程においても水系溶媒
は疎水性の基材フィルムに対して濡れが悪く、均一な塗
膜が得られにくいという欠点もある。
このように、印刷層、ヒートシール層、金属蒸着層、磁
性塗料層などポリエステル基材フィルム上に形成される
いずれの層とも接着性、特に水の存在下における接着性
が良好であり1例えば得られた製品をボイル処理するこ
とが可能であるようなポリエステル系フィルムは得られ
ていないのが現状である。
(発明が解決しようとする課題) 本発明は上記従来の課題を解決するものであり。
その目的とするところは、印刷層、ヒートシール層、金
属蒸着層、磁性塗料層などとの層間接着性。
特に水の存在下における接着性に優れたポリエステル系
フィルムを提供することにある。
(課題を解決するための手段および作用)本発明のポリ
エステル系被覆フィルムは、ポリエステル系基材フィル
ムの少なくとも片面に、実質的に水不溶性のポリエステ
ルを主成分とする組成物の水性分散液を塗布・乾燥して
得られるポリエステル系被覆フィルムであって;該実質
的に水不溶性のポリエステルが、スルホン酸金属塩基を
有するジカルボン酸類を0.5〜15モル%の割合で含
有するジカルボン酸類と、多価アルコール類とからなり
;該実質的に水不溶性のポリエステルの該水性分散液に
おける還元粘度が0 、45 a / g以上であり、
そのことにより上記目的が達成される。
本発明のポリエステル系被覆フィルムに用いられる基材
フィルムとしては、ポリエチレンテレフタレート、ポリ
ブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレートな
どのポリエステル系フィルムがある。特にその成分の8
0%以上がポリエチレンテレフタレートに相当する(つ
まりテレフタル酸成分およびエチレングリコール成分が
全成分の80%以上である)共重合ポリエステルフィル
ム。
またはポリエチレンテレフタレートを80%以上の割合
で含有するポリエステルブレンドフィルムが好適に用い
られる。このような共重合ポリエステルフィルムまたは
ポリエステルブレンドフィルムの、上記ポリエチレンテ
レフタレート成分以外のポリエステル成分は、任意のポ
リエステル成分であり得る。そのようなポリエステルを
構成するジカルボン酸成分としては、芳香族、脂肪族お
よび脂環族のジカルボン酸がいずれも使用され得る。
芳香族ジカルボン酸としては、イソフタル酸、オルソフ
タル酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸などが、脂肪
族ジカルボン酸としては、コハク酸。
アジピン酸、セバシン酸、シュウ酸などが、そして、脂
環族ジカルボン酸としては、1,3〜シクロペンクンジ
カルボン酸、1,2−シクロヘキサンジカルボン酸、1
,3−シクロヘキサンジカルボン酸、1,4−シクロヘ
キサンジカルボン酸などがある。芳香族ジカルボン酸と
しては、p−ヒドロキシ安息香酸なとのオキシ酸の一部
が好適に利用される。上記ポリエステルを構成するグリ
コール成分としては、炭素数2〜8個の脂肪族グリコー
ルまたは炭素数6〜12個の脂環族グリコールが好適で
ある。このようなグリコールとしては、エチレングリコ
ール、1,2−プロパンジオール、1,3−プロパンジ
オール、l、4−ブタンジオール、ネオペンチルグリコ
ール、1,6−ヘキサンジオール。
1.2−シクロヘキサンジメタツール、1,3−シクロ
ヘキサンジメタツール、1,4−シクロヘキサンジメタ
ツール、p−キシレングリコール、ジエチレングリコー
ル、トリエチレングリコールなどがある。この他、脂肪
族グリコールとしてポリエーテルグリコールを使用する
ことも可能であり、それにはポリエチレングリコール、
ポリプロピレングリコール、ポリテトラメチレングリコ
ールなどがある。
これらの酸成分とジカルボン酸成分とは1通常の方法に
より重合(あるいは共重合)されてポリエステルが調製
される。このポリエステルは、必要に応じて、適宜混合
され1通常、溶融・押出により、溶剤に溶解させてキャ
スティングすることによりフィルムが得られる。このよ
うにして得られたポリエステル系基材フィルムは、必要
に応じて、−軸もしくは二軸延伸される。
上記ポリエステル系基材フィルム表面に形成される被覆
層に用いられるポリエステルは実質的に水不溶性であり
、該ポリエステルを構成するジカルボン酸成分は、その
うちの0.5〜15モル%が。
上記のように、スルホン酸金属塩(金属スルホネートを
有する)基を持つジカルボン酸である。ここで[実質的
に水不溶性であるJとは、試験すべき重合体を80°C
の熱水に浸漬し撹拌しても、この熱水中に該重合体が消
散しないことをいう。さらに具体的には、試験すべき重
合体をチップ状とし。
これを大過剰の熱水(80°C)に入れ、24時間撹拌
を行なったときに、該重合体の重量の減少が5重量%以
下であることをいう。このようなポリエステルに含有さ
れるスルホン酸金属塩基含有ジカルボン酸としては、ス
ルホテレフタル酸、5−スルホイソフタル酸、4−スル
ホフタル酸、4−スルホナフタレン−2,7−ジカルボ
ン酸、5〔4−スルホフェノキシ〕イソフタル酸などの
金属塩が挙げられる。特に5−ナトリウムスルホイソフ
タル酸、ナトリウムスルホテレフタル酸が好適である。
このようなジカルボン酸の量が0.5モル%を下まわる
と3得られるポリエステルの水に対する分散性が1貝な
われ、その結果、均一の被覆膜が形成されにくくなり、
得られるポリエステル系被覆フィルムと印刷層や金属蒸
着層との接着性が低下する。
逆に15モル%を上まわると、水の存在下における接着
性能が低下する。一般に、スルホン酸金属塩基含有ジカ
ルボン酸は、得られるポリエステルの水に対する分散性
を損なわない範囲において、少量であることが好ましい
上記スルホン酸金属塩基を有するジカルボン酸以外のジ
カルボン酸としては、芳香族、脂肪族。
脂環族のジカルボン酸がいずれもが使用され得る。
芳香族ジカルボン酸としては、テレフタル酸、イソフク
ル酸、オルソフタル酸、2,6−ナフタレンジカルボン
酸などがある。脂肪族ジカルボン酸としては、コハク酸
、アジピン酸、セバシン酸などが、脂環族ジカルボン酸
としては、1,3−シクロペンタンジカルボン酸、l、
2−シクロヘキサンジカルボン酸、1.3−シクロヘキ
サンジカルボン酸。
L4−シクロヘキサンジカルボン酸などが挙げられる。
これらのうち非芳香族ジカルボン酸成分は。
得られる被覆ポリエステルフィルムの接着性能を高める
場合もあるが、一般にはポリエステルの機械的強度や耐
水性を低下させる性質を有する。そのため、上記芳香族
ジカルボン酸を全ジカルボン酸成分の40モル%以上の
割合で使用することが好ましい。
被覆層に用いられるポリエステルに含有されるグリコー
ル成分としては、炭素数2〜8個の脂肪族グリコールま
たは炭素数6〜12個の脂環族グリコールが用いられる
。このようなグリコールとしては、エチレングリコール
、1,2−プロパンジオール、1.3−プロパンジオー
ル、1.4−ブタンジオール、ネオペンチルグリコール
、1,6−ヘキサンジオール、1,2−シクロヘキサン
ジメタツール。
1.3−シクロヘキサンジメタツール、1,4−シクロ
ヘキサンジメタツール、p−キシリレングリコール、ジ
エチレングリコール、トリエチレングリコールなどがあ
る。この他、脂肪族グリコールとしてポリエーテルグリ
コールを使用するこも可能であり、それには、ポリエチ
レングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリテト
ラメチレングリコールなどがある。
上記ジカルボン酸成分と多価アルコール成分とを用い5
通常、溶融重縮合法により、ポリエステルが調製される
。例えば、上記各成分を直接反応させて水を留去しエス
テル化するとともに9重縮合を行なう直接エステル化法
;あるいは上記ジカルボン酸成分のジメルエステルとグ
リコール成分とを反応させてメチルアルコールを留出し
エステル交換を行わせるとともに重縮合を行なうエステ
ル交換法などにより調製される。溶融重合法の他。
溶液重縮合法、界面重縮合法なども採用され得る。
このようにして得られる水不溶性ポリエステルは、後述
の方法により水性分散液としたときの分散液中における
還元粘度が0.45di/g以上であることが必要であ
り、好ましくは0.47d1/g、  さらに好ましく
は0.49df!、/gg以上ある。ここでいう還元粘
度とは、後述の水性分散液の溶媒を除去し、乾燥して得
られる水不溶性ポリエステルの樹脂固型分(該水不溶性
ポリエステル以外の樹脂、界面活性剤、および添加剤を
含まない)をフェノール−テトラクロルエタン混合液(
3: 2w/w)に溶解し。
30゛Cにおいて測定された値をいう。この樹脂の還元
粘度は、得られる被覆フィルムとそのフィルムに積層さ
れる印刷層や蒸着層との接着性、特に水の存在下におけ
る接着性に大きな影響を与える。
還元粘度が0.45dl/gを下まわると、水の存在下
における接着性が不充分である。これに対して還元粘度
が0.45社/g以上、特に0 、47 a / g以
上、さらに好ましくは0.49a/gである場合には、
水の存在下における接着性に極めて優れる。
被覆層を形成する組成物には、上記水不溶性ポリエステ
ルの他、他の水溶性、水分散性または水乳化性樹脂(こ
れらを総括して水性樹脂という)が含有されていてもよ
い。このような水性樹脂は。
特に限定されない。例えば、ポリウレタン系樹脂ニアク
リル系樹脂;ビニリデン系樹脂;スチレン−ブタジェン
、アクリロニトリル−ブタジェンなどのブタジェン系共
重合樹脂;クロロプレン系樹脂;シリコーン系樹脂;フ
ッ化ビニリデン、フッ化ポリオレフィンなどのフッ素樹
脂等が好適に用いられ得る。
被覆層を形成する組成物には、さらに他の添加剤が含有
されていてもよい。それには例えば、シリカ、炭酸カル
シウム、カオリナイト、アルミナ。
タルク、硫酸バリウムなどの無機不活性粒子;ベンゾグ
アナミン系樹脂、ポリスチレン系樹脂などの有機不活性
粒子(いずれも粒径0.01〜10μm程度)があり、
これらを添加することにより、滑り性や耐ブロッキング
性が改良され得る。さらに必要に応じて有機系、無機系
の制電剤などが用いられ得る。添加剤の種類および量は
、得られるフィルムの水の存在下における層間接着力を
太き(阻害しない限り特に制限されない。
基材フィルム上に被覆されるべき上記組成物は。
種々の方法により水性分散液とされる。例えば。
上記水不溶性ポリエステル微粒子を熱水中に加えて強撹
拌下で分散させる方法;上記水不溶性ポリエステルを水
溶性有機化合物とともに水に分散させる方法;上記方法
において界面活性剤を少量添加して分散を行なう方法な
どが採用され得る。これらのうち、水溶性有機化合物(
通常、有機溶剤)を用いる方法が特に好適である。使用
される有機化合物は、その沸点が通常、60〜200°
Cであり。
20°Cで11の水に対する溶解量が20g以上の化合
物が用いられる。それには、脂肪族および脂環族のアル
コール、エーテル、エステル、ケトンなどがある。アル
コール類としては、メタノール、エタノール、イソプロ
パツール、n−ブタノールなどの1価アルコール類;エ
チレングリコール、プロピレングリコールなどのグリコ
ール類;およびメチルセロソルブ、エチルセロソルブ、
n−ブチルセロソルブなどのグリコール誘導体がある。
エーテル類としては、ジオキサン、テトラヒドロフラン
などが;エステル類としては、酢酸エチルなどが;ケト
ン類としては、メチルエチルケトンなどがある。これら
の水溶性有機化合物は、2種以上を併用することもでき
る。上記化合物のうち。
水への分散性、およびフィルムへの塗布性能からブチル
セロソルブおよびエチルセロソルブが好適に用いられ得
る。
このような水溶性有機化合物を用いて水性分散液を調製
するには、上記ポリエステルチンプと上記水溶性有機化
合物とを50〜200’Cで混合し、これに水を加えて
撹拌し1分散させる方法;上記50〜200°Cで混合
して得られる混合物を水に加えて撹拌し1分散させる方
法;あるいは、上記ポリエステル、水溶性有機化合物お
よび水の3者を40〜120°Cで撹拌し分散させる方
法が採用される。分散のために乳化剤を使用する場合に
は、該乳化剤はできる限り少量とすることが好ましい。
乳化剤が過度に存在すると、得られる被覆フィルムの層
間接着性が低下する。組成物に必要に応じて含有される
無機微粒子などの各種添加物は、上記分散工程において
適宜添加されて均一な水性分散液が8周製される。
上記水性分散液は、上記基材フィルム上に既知の方法に
より塗工される。例えば、溶融・押出により得られた未
延伸の基材フィルム、該未延伸フィルムを一軸もしくは
2軸延伸した基材フィルム上に上記分散液の塗工が行わ
れ、必要に応じてさらに延伸および後加熱処理が行われ
る。未延伸または、−軸方向に延伸した基材フィルム上
に分散液を塗工し、さらに−軸または二軸延伸し、熱処
理して得られる二軸配向フィルムが、被覆層の密着性、
透明性などの点から好適である。特に作業性の面からは
、−軸延伸した基材フィルム上に分散液を塗工し2次に
直交する方向に延伸して二軸延伸フィルムを得る方法が
好適である。上記水性分散液の塗工には、ロールコーテ
ィング法(グラビア法、リバース法など)、ナイフコー
ティング法、ロントコ−ティング法、ノズルコーティン
グ法、エアーナイフコーティング法など既知の方法がい
ずれも採用され得る。塗工量は、目的に応じて決められ
るが9通常、二軸延伸などを行い最終的に得られる被覆
フィルムの単位面積(m2)上に存在する組成物量は、
  0.005〜5g、好ましくは0.01〜3gであ
る。塗工量が0.05g/m”を下まわると所期の効果
が得られず、5g/m”を越えると得られる被覆フィル
ムのブロッキングが生じゃすい。組成物水分散液を塗工
する際には、必要に応じて、基材フィルム表面にコロナ
処理、または物理的、化学的表面処理が行われてもよい
このようにして得られる本発明のポリエステル系被覆フ
ィルムは、各種用途に使用される。このフィルムの被覆
層表面には9通常の方法により印刷がなされ、あるいは
、ヒートシール層やヒートシール層を貼合わせ゛るため
の接着剤層が積層される。あるいは、バリアー層として
、ポリフッ化ビニリデンやエチレン−ビニルアルコール
系樹脂でなるコート層;アルミニウムなどの金属による
蒸着層やアルミ箔層などが積層される。本発明の被覆フ
ィルムは、基材フィルム上に特定の組成を有しかつ特定
の還元粘度を有する樹脂組成物が被覆されているため、
該被覆フィルム上に形成される上記各種の層を形成する
物質との層間接着性、特に水の存在下における接着性に
極めて優れる。そのため1本発明の被覆フィルムは、熱
水殺菌処理などが行われる食品包装用フィルムとして特
に好適に用いられる。
(実施例) 以下に本発明を実施例について述べる。
尖旌桝土 (八)水不溶性ポリエステルの調製ニジカルボン酸成分
としてジメチルテレフタレート117重量部(ジカルボ
ン酸成分全体の49モル%)およびジメチルイソフタシ
ー811フ重ffi部(同49モル%);グリコール成
分としてエチレングリコール103重量部(グリコール
成分全体の50モル%)およびジエチレングリコール5
Sffi量部(同soモル%);酢酸亜鉛0.08重量
部;そして三酸化アンチモン0.08重量部を反応容器
に入れ、220°Cにまで昇温させて3時間エステル交
換反応を行なった。次いで5−スルホイソフタル酸ナト
リウム9重量部(ジカルボン酸成分全体の2モル%)を
添加し、220〜260°Cにて1時間エステル化反応
を行い、これを減圧(10=0.2mm1g)にし、2
時間重縮合反応を行った。これにより軟化点140°C
のポリエステルを得た。得られたポリエステルの還元粘
度は0.520di/ gであった。
(B)ポリエステル水系分散液および被覆フィルムの調
製:(A)項で得られた水不溶性ポリエステル300重
量部とn−ブチルセロソルブ200重量部とを95〜1
00°CにてvvJ3時間撹拌し、均一で粘稠な溶融混
合物を得た。この溶融混合物を撹拌しつ一つ水500重
量部を除々に添加し、約1時間後に均一な淡白色の安定
な水分散液(固形分濃度30%)を得た。得られた分散
液中のポリエステル共重合体の還元粘度は0.505 
di/gであった。この水分散液を水−イソプロビルア
ルコール混合e (50150讐八)で希釈し、固形分
濃度5%の塗工用分散液を得た。
ポリエチレンテレフタレートを290°Cで熔解押出し
、30°Cの冷却ロールで冷却して、厚さ約150μm
の未延伸フィルムを得た。この未延伸フィルムを1周速
の異なる85°Cの一対のロール間で縦方向に3.5倍
延伸した。次いで、上記塗工用分散液をロールコータ一
方式で塗布し、70°Cの熱風で乾燥し2次いでテンタ
ーで98゛Cで横方向に3.5倍延伸し、さらに210
°Cで熱固定し、厚さ12μmの二軸延伸コーティング
ポリエステルフィルムを得た。
最終的なコート剤(被覆用組成物)塗布量は約0.06
g/m2であった。
(C)被覆フィルムの性能評価:(B)項で得られた被
覆フィルムの被覆層表面に、小型グラビア印刷機を用い
て印刷インキ(東洋インキ社製ラミスター)を塗布・乾
燥し、印刷層を形成した。別に。
同様の被覆フィルムを準01ηし、小型バッチ式蒸着機
を用いてアルミニウムの蒸着を行なった。
このようにして得られた印刷フィルムの印刷面に厚さ6
0μmの未延伸ポリエチレン(PE)シートを通常のド
ライラミネート法により積層した。アルミニウム蒸着層
を形成したサンプルについては。
同様のポリプロプレン(PP)シートをドライラミネー
ト法により積層した。これらのPEまたはPP積1層フ
ィルムをエージング処理(40°Cにて24時間放置)
した。処理後のPEまたはPP積層体を、 15mm幅
の短冊状にカットし、95°Cの沸騰水に30分間浸漬
した。
別のサンプルを用いて120°Cの高圧水中で30分間
浸漬処理する実験も行なった。
上記浸漬処理後の積層体の端部のPEフィルム(または
PPフィルム)と基材フィルムとを一部剥離し、剥離し
た端部をそれぞれ東洋ボールドウィン社製テンシロンの
チャックに固定し、  200mm/分の速度で長さ方
向に引っ張り、T型剥離を行なった。同様の条件下にお
いて剥離界面に水滴をつけつつ行なう剥離実験を別に行
なった。それぞれの層間接着力を表2に示す。
2施炭に主 表1に示すジカルボン酸成分とグリコール成分とを用い
ポリエステルの調製を行なったこと以外は実施例1と同
様である。得られたポリエステルの水に対する溶解性お
よび分散性、還元粘度、そして、このポリエステルを水
性分散液としたときの還元粘度を表1に示す。得られた
被覆フィルムの性能評価を表2に示す。
よい動性上 水不溶性ポリエステル水性分散液を塗布しなかったこと
以外は実施例1と同様である。フィルムの性能評価を表
2に示す。
此本LLL二i 表1に示すジカルボン酸成分とグリコール成分とを用い
ポリエステルの調製を行なったこと以外は実施例1と同
様である。得られたポリエステルの水に対する溶解性お
よび分散性、還元粘度、そして、このポリエステルを水
性分散液としたときの還元粘度を表1に示す。得られた
被覆フィルムの性能を表2に示す。比較例2のポリエス
テルは分散性が悪かったため性能評価を行っていない。
(以下余白) 表1および2から1本発明のポリエステル被覆フィルム
は、その表面に形成された印刷層や蒸着層と熱水存在下
においても優れた接着性を示すことがわかる。これに対
して、水不溶性ポリエステルを主成分とする組成物でな
る被覆層が形成されていない比較例1のフィルムはこの
ような効果が得られない。被覆層を形成する組成物中の
ポリエステルの組成が特許請求の範囲から外れる場合に
は、得られるポリエステルの水分散性が著しく不良とな
る(比較例2)か、ポリエステルが水溶性となる(比較
例3)、さらに、ポリエステルの組成が上記範囲内であ
っても水分散液としたときの還元粘度が0 、45 a
 / gを下まわると充分な接着効果が得られない(比
較例4および5)ことがわかる。
(発明の効果) 本発明によれば、このように、その表面に積層される印
刷層、金属蒸着層、ヒートシール層、磁性塗料層などの
各種ポリマーや無機物でなる層との接着性に優れた被覆
ポリエステルフィルムが得られる。その接着力は水、特
に熱水の存在下においても充分である。このようなポリ
エステルフィルムは食品包装用フィルム、絶縁テープ、
磁気テープ用ベースフィルム、写真フィルム、トレーシ
ングフィルムなどの用途に利用され、特に熱水による加
熱処理が行われる食品包装用フィルムに好適に用いられ
る。
以上

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、ポリエステル系基材フィルムの少なくとも片面に、
    実質的に水不溶性のポリエステルを主成分とする組成物
    の水性分散液を塗布・乾燥して得られるポリエステル系
    被覆フィルムであって、該実質的に水不溶性のポリエス
    テルが、スルホン酸金属塩基を有するジカルボン酸類を
    0.5〜15モル%の割合で含有するジカルボン酸類と
    、多価アルコール類とからなり、 該実質的に水不溶性のポリエステルの、該水性分散液に
    おける還元粘度が0.45dl/g以上である、ポリエ
    ステル系被覆フィルム。
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