JP3205192B2 - 離型フイルム - Google Patents

離型フイルム

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は離型フイルム関し、更に
詳しくはベースフイルムと離型塗膜の密着性に優れ、離
型塗膜表面の離型性に優れた離型フイルムに関する。
【0002】
【従来の技術】ポリエステルフイルム、特にポリエチレ
ンテレフタレートやポリエチレンナフタレートからなる
ポリエステルフイルムは磁気記録媒体、包装材料、工程
材料、粘着材料、写真材料、グラフィック材料等に広く
使用されている。これらのポリエステルフイルムを離型
性が要求される用途にそのまま使用すると、離型性が不
足して実用に耐えない。このため、かかる用途にはフイ
ルム表面の離型性を改良する処置を施したポリエステル
フイルム(いわゆる離型フイルム)が通常使用されてい
る。
【0003】かかる離型フイルムとして、従来からポリ
エステルフイルムの表面に離型層を塗設したものが数多
く提案されている。離型層の塗設を製膜工程中で実施す
る場合には、主として防災上或いは衛生上の理由から水
性塗液が用いられるが、水性塗液を用いて離型層を塗設
した離型フイルムではベースフイルムと離型層との密着
性が不足したり、フイルムの離型性が要求を満足できな
い等の問題がある。
【0004】例えば、シリコーン系樹脂を含む水性塗液
を用いて離型層を塗設した離型フイルムは、離型性は良
好であるがベースフイルムと離型層との密着性が不足す
ること、或いはロール状に巻いた場合に離型層の一部が
隣接するフイルムの表面に転写し易い等の欠点がある。
【0005】また、特開平3−99827号には、アク
リル樹脂変性シリコーン系樹脂を含む水性塗液を用いて
離型層を塗設した離型フイルムが示されているが、この
フイルムはベースフイルムと離型層との密着性が不満足
なものである。
【0006】更に、シリコーン系樹脂にバインダー樹脂
を単に配合した組成物を含む水性塗液を用いて離型層を
塗設した離型フイルムでは、シリコーン系樹脂とバイン
ダー樹脂との相溶性が低いため密着性と離型性の両方と
も優れた離型フイルムを得ることが困難である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、かか
る従来技術の問題点を解消し、ベースフイルムと離型層
との密着性を良好なものとし、かつフイルム表面の離型
性が優れた離型フイルムを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のかかる目的は、
本発明によれば、ポリエステルフイルムの少なくとも片
面に、不飽和結合を1個有するシリコーン系単量体及び
/又は重合体をポリエステル樹脂にグラフト反応させた
グラフトポリマーを含む水性塗液を用いた離型塗膜が設
けられている離型フイルムによって達成される。
【0009】以下、本発明について詳細に説明する。
【0010】[ベースフイルム]本発明ではベースフイ
ルムとしてポリエステルフイルムを用いる。このポリエ
ステルフイルムを構成するポリエステルとは、ジカルボ
ン酸成分とグリコール成分とから構成される線状ポリエ
ステルである。
【0011】このジカルボン酸成分としては、例えばテ
レフタル酸、イソフタル酸、2,6−ナフタレンジカル
ボン酸、ヘキサヒドロテレフタル酸、4,4´−ジフェ
ニルジカルボン酸、アジピン酸、セバシン酸、ドデカン
ジカルボン酸等を例示することができる。特にテレフタ
ル酸または2,6−ナフタレンジカルボン酸をジカルボ
ン酸成分に用いたポリエステルは、得られるフイルムの
特性が優れるため好ましい。なお、三官能以上の多価カ
ルボン酸をポリエステルが実質的に線状となる範囲で少
量用いることもできる。
【0012】またグリコール成分としては、例えばエチ
レングリコール、ジエチレングリコール、プロピレング
リコール、1,3−プロパンジオール、1,4−ブタン
ジオール、ネオペンチルグリコール、1,5−ペンタン
ジオール、1,6−ヘキサンジオール、ジプロピレング
リコール、トリエチレングリコール、ビスフェノール
A、1,4−シクロヘキサンジメタノール、ポリエチレ
ングリコール、ポリテトラメチレングリコール等を例示
することができる。特にエチレングリコールをグリコー
ル成分に用いたポリエステルは、得られるフイルムの特
性が優れるためが好ましい。なお、三官能以上のポリオ
ールをポリエステルが実質的に線状となる範囲で少量用
いることもできる。
【0013】かかるポリエステルの具体例として、ポリ
エチレンテレフタレート、ポリエチレン−2,6−ナフ
タレートを特に好ましく挙げることができる。
【0014】上記のポリエステルは常法により製造する
ことができるが、その平均分子量は10,000以上で
あることが好ましい。
【0015】また、本発明におけるポリエステルには滑
剤として、シリカ、アルミナ、カオリン、炭酸カルシウ
ム、酸化チタン、グラファイト、カーボンブラック、シ
リコーン樹脂、メラミン樹脂、架橋ポリスチレン樹脂、
架橋アクリル樹脂等の微粒子を配合することができる。
【0016】更に本発明におけるポリエステルには酸化
防止剤、帯電防止剤、着色剤、顔料、蛍光増白剤、可塑
剤、架橋剤、滑り剤(ワックス等の滑り性付与剤)、紫
外線、線吸収剤等も配合することができる。
【0017】[ポリエステル樹脂]本発明では、不飽和
結合を1個有するシリコーン系単量体及び/又は重合体
をポリエステル樹脂にグラフト反応させて得られるグラ
フトポリマーを含む水性塗液を用いるが、このグラフト
ポリマーの主鎖となるポリエステル樹脂は、ジカルボン
酸成分とグリコール成分とから構成される線状ポリエス
テル樹脂である。
【0018】このジカルボン酸成分としてはテレフタル
酸、イソフタル酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、
4,4´−ジフエニルジカルボン酸、アジピン酸、セバ
シン酸、ドデカンジカルボン酸、ヘキサヒドロテレフタ
ル酸等を好ましく例示することができる。
【0019】また、グリコール成分としては例えばエチ
レングリコール、ジエチレングリコール、プロピレング
リコール、1,3−プロパンジオール、1,4−ブタン
ジオール、ネオペンチルグリコール、1,5−ペンタン
ジオール、1,6−ヘキサンジオール、ジプロピレング
リコール、トリエチレングリコール、ビスフェノールA
−アルキレンオキシド付加体、水添ビスフェノールA−
アルキレンオキシド付加体、1,4−シクロヘキサンジ
メタノール、ポリエチレングリコール、ポリテトラメチ
レングリコール等を好ましく例示することができる。
【0020】本発明に用いるポリエステル樹脂は、例え
ば上記のジカルボン酸成分とグリコール成分からなる単
独重合体であってもよく、共重合体であってもよい。共
重合体の場合には、ポリエステルに親水性を付与するた
めに親水基を有する共重合成分を用いることが好まし
い。
【0021】この親水基としては、例えばスルホン酸塩
基やカルボン酸塩基が好ましく、スルホン酸塩基として
はスルホン酸のNa塩基、Ka塩基、Li塩基、NH4
塩基、P(C4 9 4 塩基等を例示することができ、
カルボン酸塩基としてはカルボン酸のNa塩基、Ka塩
基、Li塩基、NH4 塩基、4級アミン塩基等を例示す
ることができる。
【0022】また、スルホン酸塩基を有する好ましい共
重合酸成分としては5−Naスルホイソフタル酸、5−
Kスルホイソフタル酸、5−Liスルホテレフタル酸等
を挙げることができ、カルボン酸塩基を有する好ましい
共重合成分としてはトリメリット酸モノナトリウム塩、
ピロメリット酸モノカリウム塩、ジメチロールプロピオ
ン酸モノアンモニウム塩等を挙げることができる。
【0023】ポリエステル樹脂にこれらの親水基を有す
る成分を共重合させると、水性塗液における分散性が良
好となるため好ましい。
【0024】[グラフトポリマー]本発明では上記のポ
リエステル樹脂に、不飽和結合を1個有するシリコーン
系単量体及び/又は重合体(以下併せて『シリコーン系
化合物』ということがある。)をグラフト反応させたグ
ラフトポリマーを用いる。このグラフト反応には、反応
を確実に行うため反応開始剤を用いることが好ましい。
反応開始剤としては、通常使用する過酸化ベンゾイル、
アゾビスイソブチロニトリル等を用いることができる。
かかるグラフトポリマーは分子量が20,000〜15
0,000のものが好ましく、二次転移温度が−20〜
80℃のものが好ましい。
【0025】[シリコーン系単量体及び/又は重合体]
上記の不飽和結合を1個有するシリコーン系単量体とし
てはビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシ
ラン、ビニルトリブトキシシラン、アリルトリエトキシ
シラン、2−スチリルエチルトリメトキシシラン、γ−
メタクリロキシプロピルメチルジメトキシシラン、ビニ
ルトリアセトキシシラン等を好ましく例示することがで
きる。
【0026】また、不飽和結合を1個有するシリコーン
系重合体としてはポリジメチルシロキサンモノメタクリ
レート、ポリジメチルシロキサンモノアクリレート、ポ
リジメチルシロキサンモノクロトネート等を好ましく例
示することができる。
【0027】[他の単量体]本発明では離型性を調節す
るため、グラフトポリマーの側鎖部分を構成する成分と
してシリコーン系化合物と共に他の単量体を用いること
ができる。他の単量体としてはメタクリル酸エステル、
アクリル酸エステル、メタクリル酸、アクリル酸、メタ
クリル酸塩、アクリル酸塩、酢酸ビニル、ビニルエーテ
ル、塩化ビニル、マレイン酸、スチレン、スチレンスル
ホン酸塩等を挙げることができる。このときの、グラフ
トポリマーの側鎖部分を構成する成分に占めるシリコー
ン系化合物と他の単量体の重量割合は、他の単量体の割
合が30重量%以下であることがフイルムの離型性が好
ましい範囲となるため好ましい。
【0028】[水性塗液]本発明に用いるグラフトポリ
マーを含む水性塗液を得る方法としては、例えばポリエ
ステル樹脂を含む水性液にシリコーン系化合物を添加し
てグラフト反応させそのまま水性塗液とする方法、ポリ
エステル樹脂の有機溶剤溶液にシリコーン系化合物を添
加してグラフト反応を開始させ、反応反応終了前または
終了後に水を添加し、更に有機溶剤を留去して水性液と
する方法、あるいは有機溶剤と水の混合溶媒中でポリエ
ステル樹脂とシリコーン系化合物とをグラフト反応させ
た後、有機溶剤を留去して水性液とする方法等を例示す
ることができる。
【0029】本発明における水性塗液には、ベースフイ
ルムと離型層との密着性やフイルムの離型性を調節する
目的でバインダー樹脂を加えることができる。このバイ
ンダー樹脂としては、例えばポリエステル樹脂、ポリウ
レタン樹脂、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、ビニル樹
脂、アクリル変性ポリエステル樹脂、ポリエーテル、水
溶性樹脂等を挙げることができる。
【0030】また、水性塗液には前記成分以外にフィラ
ー、界面活性剤、酸化防止剤、帯電防止剤、着色剤、顔
料、蛍光増白剤、可塑剤、架橋剤、滑り剤(ワックス等
の滑り性付与剤)、紫外線吸収剤等を添加することがで
きる。
【0031】特に、アニオン系、カチオン系或いはノニ
オン系等の界面活性剤を必要量添加して用いると水性塗
液の表面張力が低下してポリエステルフイルムへの濡れ
が促進され、離型層が均一に塗設できるので好ましい。
かかる界面活性剤としては、ポリアルキレンオキシド、
ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオ
キシエチレン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステ
ル、グリセリン脂肪酸エステル、脂肪酸金属石鹸、アル
キル硫酸塩、アルキルスルホン酸塩、アルキルスルホコ
ハク酸塩、第4級アンモニウムクロライド塩、アルキル
アミン塩等を挙げることができる。
【0032】かかる水性塗液としては水溶液、エマルジ
ョン、水分散液を例示することができ、少量であれば溶
剤が含まれていてもよい。また水性塗液中の固形分濃度
は、1〜30wt%、特に2〜20wt%で使用するこ
とが好ましい。
【0033】[離型層の塗設]本発明では上記水性塗液
をポリエステルフイルムの少なくとも片面に塗布し、乾
燥して離型層を塗設するが、このポリエステルフイルム
としては、ポリエステルを熱溶融してそのままフイルム
状とした未延伸フイルム;未延伸フイルムを縦方向(長
手方向)又は横方向(幅方向)の何れか一方に延伸せし
めた一軸延伸フイルム;縦方向或いは横方向の一軸延伸
フイルムを横方向或いは縦方向に逐次延伸せしめた二軸
延伸フイルム、又は未延伸フイルムを縦方向及び横方向
の二方向に同時延伸せしめた二軸延伸フイルム;二軸延
伸フイルムを更に縦方向及び/又は横方向に延伸せしめ
た多段延伸フイルム;二軸延伸フイルム或いは多段延伸
フイルムを熱固定及び/又は熱弛緩せしめた二軸延伸熱
処理フイルムのいずれであってもよい。
【0034】かかるポリエステルフイルムの厚さは、未
延伸フイルムでは10〜1000μm、一軸延伸フイル
ムでは2〜500μm、二軸延伸フイルム、多段延伸フ
イルムおよび二軸延伸熱処理フイルムでは1〜300μ
m、特に2〜150μmが好ましい。
【0035】前記ポリエステルフイルムのうち一軸延伸
フイルム(特に縦方向の一軸延伸フイルム)に水性塗液
を塗布し、乾燥しつつ更に二軸延伸(縦方向の一軸延伸
フイルムの場合は横方向に延伸)し、必要なら更に縦や
横に再延伸した後熱処理して離型層を塗設することが、
離型層の密着性が強固なものになり、かつ効率良く離型
フイルムを製造できるため特に好ましい。
【0036】水性塗液を塗布した後、乾燥させる温度は
80〜150℃とすることが塗液を迅速に乾燥させるこ
とができるため好ましい。この乾燥のための加熱はポリ
エステルフイルムを延伸する過程の加熱を兼ねことがで
きる。
【0037】ポリエステルフィルムへの水性塗液の塗布
方法としては、公知の任意の塗工法が適用でき、例えば
グラビアコート法、リバースロールコート法、ダイコー
ト法、キスコート法、リバースキスコート法、オフセッ
トグラビアコート法、マイヤーバーコート法、ロールブ
ラッシュ法、スプレーコート法、エアーナイフコート
法、含浸法、カーテンコート法等を単独または組み合わ
せて適用することができる。水性塗液のWET塗布量は
走行しているフイルム1m2 当り1〜20g、特に2〜
12gが好ましい。かくして塗設した離型層の厚さは
0.005〜3μm、特に0.015〜1μmが好まし
い。
【0038】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を更に説明す
る。なお、例中の特性は、次の方法によって測定した。
【0039】(1)離型性 フイルムの離型層を塗設した面に塩化ビニルゾルを塗布
し乾燥後、更にセロテープを塩化ビニルゾル層に貼り付
け、フイルムの塗布面と塩化ビニルゾル層との剥離力を
測定してg/70mm幅で示す。
【0040】(2)密着性 片面に離型層を塗設したフイルムの塗設面と非塗設面と
を接触させ200gの荷重を加えた状態で繰返し摩擦し
た時の塗設面の損傷を観察して下記のランク付けを行
う。 A:殆ど変化が無い B:少し削られている C:かなり削られている
【0041】[実施例1]固有粘度が0.65のポリエ
チレン−2,6−ナフタレンジカルボキシレートを溶融
して冷却ドラム上にキャストし、縦方向に3.4倍延伸
した。このフイルムの片面にテレフタル酸(57mol
%)、イソフタル酸(32mol%)、5−スルホテレ
フタル酸カリウム(11mol%)、エチレングリコー
ル(65mol%)、ジエチレングリコール(16mo
l%)及びネオペンチルグリコール(19mol%)共
重合体(A−1)52wt%とポリジメチルシロキサン
モノメタクリレート(重合度35のもの:B−1)48
wt%に反応開始剤として過酸化ベンゾイルを加えてグ
ラフト反応して得られるグラフトポリマー(G−1)7
9wt%と、シリカ微粒子6wt%、ポリオキシエチレ
ンノニルフェニルエーテル15wt%とからなる組成物
の3wt%水性液をキスロールコーターで塗布した。更
に135℃で乾燥しつつ横方向に4.3倍延伸し、熱処
理して厚さ34μm、離型層の塗布厚さ0.03μmの
離型フイルムを作成した。このフイルムの特性を表1に
示す。
【0042】[実施例2〜8、比較例1〜2]塗液組成
として表1に示すものを用い、塗布厚さを表1に示すと
おりとした以外は実施例1と同様にして離型フイルムを
得た。フイルムの特性を表1に示す。
【0043】
【表1】
【0044】なお、表1で塗液組成を構成する成分の記
号は下記の化合物を示す。 [G−1]:A−1(52wt%)とB−1(48wt
%)に反応開始剤として過酸化ベンゾイルを用いて反応
して得られたグラフトポリマー [G−2]:A−1(48wt%)とB−1(52wt
%)に反応開始剤として過酸化ベンゾイルを用いて反応
して得られたグラフトポリマー [G−3]:A−1(52wt%)、B−2(48wt
%)に反応開始剤として過酸化ベンゾイルを用いて反応
して得られるグラフトポリマー [G−4]:ポリジメチルシロキサンエマルジョン [C−1]:シリカ微粒子 [D−1]:ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテ
ル 但し、 [A−1]:テレフタル酸(57mol%)、イソフタ
ル酸(32mol%)、5−スルホテレフタル酸カリウ
ム(11mol%)、エチレングリコール(65mol
%)、ジエチレングリコール(16mol%)およびネ
オペンチルグリコール(19mol%)共重合体 [B−1]:ポリジメチルシロキサンモノメタクリレー
ト(重合度:35) [B−2]:ポリジメチルシロキサンモノメタクリレー
ト(重合度:35)(83wt%)、アクリル酸ナトリ
ウム(6wt%)およびアクリル酸エチル(11wt)
混合物
【0045】
【発明の効果】本発明においては、ポリエステル樹脂の
側鎖に不飽和結合を1個有するシリコーン系単量体及び
/又重合体をグラフト反応させたグラフトポリマーを離
型層に用いるが、グラフトポリマーの主鎖部分を構成す
るポリエステル樹脂により、離型層とベースフィルムと
の密着性が強固なものとなり、グラフトポリマーの側鎖
部分を構成するシリコーン系単量体及び/又は重合体に
よりフイルムの離型性が良好なものとなる。
【0046】かくして得られる離型フイルムは離型層と
ベースフイルムとの密着性に優れ、かつ離型性に優れる
ものであり工程材料、離型材料等に有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特表 平3−504519(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B32B 1/00 - 35/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリエステルフイルムの少なくとも片面
    に、不飽和結合を1個有するシリコーン系単量体及び/
    又は重合体をポリエステル樹脂にグラフト反応させたグ
    ラフトポリマーを含む水性塗液を用いた離型塗膜が設け
    られている離型フイルム。
  2. 【請求項2】 ポリエステル樹脂が分子内にスルホン酸
    塩基及び/又はカルボン酸塩基を有する請求項1記載の
    離型フイルム。
  3. 【請求項3】 ポリエステルフィルムが二軸延伸フィル
    ムであって、一軸延伸フィルムに水性塗液を塗布して、
    乾燥しつつ更に二軸延伸することによって得られた請求
    項1記載の離形フィルム。
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