JPH01203445A - 塩素化エチレン―プロピレン系共重合体組成物 - Google Patents

塩素化エチレン―プロピレン系共重合体組成物

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JPH01203445A
JPH01203445A JP63028471A JP2847188A JPH01203445A JP H01203445 A JPH01203445 A JP H01203445A JP 63028471 A JP63028471 A JP 63028471A JP 2847188 A JP2847188 A JP 2847188A JP H01203445 A JPH01203445 A JP H01203445A
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JP
Japan
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propylene copolymer
ethylene
chlorinated
propylene
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JP63028471A
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English (en)
Inventor
Naotoshi Watanabe
渡辺 直敏
Takeshi Masukawa
増川 毅志
Shoji Sakurai
桜井 昭二
Ichiro Sakae
一郎 寒河江
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Resonac Holdings Corp
Original Assignee
Showa Denko KK
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は難燃性がすぐれた塩素化エチレン−プロピレン
系共重合体組成物に関する。さらにくわしくは、難燃性
かすぐれているばかりでなく、柔軟性および圧縮永久歪
性も良好であり、しかも耐熱性かすぐれている塩素化エ
チレン−プロピレン系共重合体組成物に関する。
(従来の技術) 塩素化ポリエチレン、とりわけ非品性塩素化ポリエチレ
ンゴム状物は化学的に飽和構造てあり、かつ#i素金含
有高分子物質あることに基いて、その架橋物(加Vi、
物)は、耐候性、難燃性、耐薬品性、電気的特性3よび
耐熱性のごとき物性か良好であるため、電線被覆、電気
部品、ホース、建材、自動車部品、パラキン、シートな
どに成形されて広範囲の産業分野において利用されいる
しかし、この塩素化ポリエチレンは汎用ゴム(たとえば
、ブタジェンを主成分とするゴム)と異なり、前記した
ごとく化学的に飽和構造であるために硫黄または硫黄供
与体を加硫剤として加硫させることか困難である。その
ため、架橋剤として一般には、有機過酸化物を使って架
橋させる方法か行なわれている。しかし、ホース、シー
ト、チューブなどを押出成形後、一般にゴム業界で使わ
れている加硫かんを用いて架橋した場合、得られる架橋
物を適正に架橋させることは難しい、そのために得られ
る架橋物の引張強度、耐熱性などが劣る。
そのため、硫黄または硫黄供与体を使用して加硫させる
ことか提案されている(たとえば、特開昭55−717
42号公報明細書)。また、本発明者の一部らは、硫黄
および/または硫黄供与体にさらにチオウレア系化合物
、ジチオカーバメートの金属塩ならびに受酸剤として酸
化マクネシウムおよび/または酸化鉛を配合させること
により、加硫が可能てあり、さらに種々の機械的特性(
たとえば、引張強度)もすぐれている加硫性塩素化ポリ
エチレン系組成物を提案した(特開昭61−20924
4号)。
しかし、この組成物は、加硫性はかならずしも満足すべ
きものではなく、したかって柔軟性および圧縮永久歪性
か充分でなく、しかも耐熱性についても劣るという欠点
かある。
さらに、一般に用いられている個々の熱可塑性エラスト
マーについて、問題点を詳細に論述する。
スチレン−ブタジェン共重合ゴム(5BR)およびアク
リロニトリル−ブタジェン共重合ゴム(NBR)につい
ては、耐油性、耐寒性および耐屈曲性はすぐれているが
、構造上二重結合を有しているために耐候性、耐オゾン
性および耐熱老化性が比較的多量の老化防止剤、酸化防
止剤などを添加しても長時間の保持性が劣る。また、エ
チレン−プロピレン−ジエン三元共重合ゴム(EPDM
)については、耐寒性、耐屈曲性、耐オゾン性および耐
熱老化性はすぐれている。しかし、耐油性においてすぐ
れた特性を有しない、さらに、クロロプレン系ゴム(C
R)については、耐油性、耐寒性および耐屈曲性はすぐ
れた特性を発揮する。しかしながら、 SBRおよびN
BRと同様に二重結合を有するために老化防止剤を比較
的多量添加することによって短時間の耐候性および耐オ
ゾン性を改良することができる。しかし、長時間使用す
ることにともない、これらの特性が低下する。また、 
120℃以上の激しい温度条件ては、耐熱老化性か低い
。さらに、クロロスルフォン化ポリエチレンについては
、耐油性、耐寒性、耐屈曲性、耐オゾン性および耐候性
はすぐれた特性を有する。
また、耐熱老化性においては120℃までの温度条件て
はすぐれた特性を有する。しかしながら、120℃以上
の厳しい条件にさらされると、耐熱老化性が低下する。
〔発明か解決しようとする課題) 一方、近年における難燃性組成物の需要は増加の一途を
たどるとともに難燃性組成物に対する性能上の要求か苛
酷になってきている。しかし、従来の難燃性組成物では
、難燃性か不充分のために多量の難燃剤を添加されてい
る。そのために充分な機械的強度および加工性が得られ
ないばかりでなく、高価な難燃剤が多量に使用されてい
るから、高価になっている。
以上のことから、本発明はこれらの欠点がなく、すなわ
ち耐熱性、耐油性および耐候性が良好であるのみならず
、引張強度、耐摩耗性およびモジュラスなどの特性がす
ぐれており、かつ難燃性についても良好である組成物を
得ることであり、しかも前記のごとき一般に利用されて
いる熱可塑性エラストマーが有する欠点を改良した組成
物を得ることである。
〔課題を解決するための手段および作用〕本発明にした
かえば、これらの課題は、(A)プロピレンの含有量か
15〜40重量%てあり、かつメルトフローインデック
ス(JISK7210にしたかい、条件が14で測定、
以下r MFRJと云う)か0.01〜5.0 g/1
0分てあり、差動走査熱量計で測定した融解ピークか8
0℃以上であり、X線で測定した結晶化度か3%以上て
あり、しかもゲルパーミェーションクロマトグラフィー
で測定した分子量分布の指標である重量平均分子量かか
(h)/数平均分子i(Mn)が4以上であるエチレン
−プロピレン系共重合体を塩素化させることによって得
られる塩素含有率が20〜45重量%であり、かつムー
ニー粘度(ML、1001+4 0Cンか10〜150である塩素化エチレン−プロピレ
ン系共重合体 (B)ハロゲン含有有機化合物および/または(C)酸
化アンチモン ならびに (D)  150℃においては水分を発生しないが、4
00℃において 1.0〜80重量%の水分を発生する
無機物質 からなり、 100重量部の塩素化エチレン−プロピレ
ン系共重合体に対する組成割合は、ハロゲン含有有機化
合物および酸化アンチモンはそれらの合計量として5.
(]〜50重量部てあり、かつ無機物質は5.0〜50
重量部である塩素化エチレン−プロピレン系共重合体組
成物、 によって解決することができる。以下、本発明を具体的
に説明する。
(A)塩素化エチレン−プロピレン系共重合体本発明に
おいて使われる塩素化エチレン−プロピレン系共重合体
を製造するにあたり、原料であるエチレン−プロピレン
系共重合体のプロピレンの含有量は15〜40重量%て
あり、18〜40重量%か好ましく、特に20〜38重
量%が好適である。プロピレンの含有量か15重量%で
あるエチレン−プロピレン系共重合体を使って塩素化さ
せると、得られる塩素化エチレン−プロピレン系共重合
体はゴム的な弾性が乏しく、むしろ製品においてプラス
チックライつであり、得られる組成物のゴム的特性を発
揮しない。一方、40重量%を超えたエチレン−プロピ
レン系共重合体を用いて塩素化すると、塩素化のさいに
得られる塩素化エチレン−プロピレン系共重合体の粒子
か大きくなり、反応系において団塊状になるために好ま
しくない。
また、該エチレン−プロピレン系共重合体のVFRは0
.01〜5.0 g/10分てあり、0.02〜5.0
g/10分が望ましく、とりわけ0.05〜5.0g/
10分が好適である。MFRか0.01g/10分未満
のエチレン−プロピレン系共重合体を使用して塩素化す
るならば、得られる塩素化エチレン−プロピレン系共重
合体の加工性がよくない。一方、 5.0g/10分を
超えたエチレン−プロピレン系共重合体を使って塩素化
すると、塩素化エチレン−プロピレン系共重合体の製造
時における反応効率か悪く、しかも塩素化物の団塊化か
激しい。
該エチレン−プロピレン系共重合体のムーニー粘度(M
L’  、  100℃)は通常10〜180で1+4 あり、10〜170が好ましく、特に10〜150か好
適であるムーニー粘度か10未満のエチレン−プロピレ
ン系共重合体を塩素化すれば、塩素化中に塩素化物の団
塊化が激しい。一方180を超えたエチレン−プロピレ
ン系共重合体を用いると、得られる塩素化物の機械的特
性はすぐれているか、ゴム的な弾性が乏しく、むしろプ
ラスチックライクである。
なお、該エチレン−プロピレン系共重合体は、通常差動
走査熱量計(Differential Scanni
ngCa10rimeter、 DSC)で測定した融
解ピークか80℃以上てあり、かつX線で測定した結晶
化度が5%以上てあり、80〜125℃が好ましく、特
に85〜125℃か好適である。前記融解ピークが80
℃未満では、塩素化エチレン−プロピレン系共重合体を
製造するさいに塊状になり、均一な塩素化物が得られな
いために好ましくない。
また、該エチレンプロピレン系共重合体はX線で測定し
た結晶化度か3%以上てあり、 3〜50%が望ましく
、とりわけ3〜45%が好適である。この結晶化度が3
%未満のエチレン−プロピレン系共重合体を使って塩素
化すると、塩素化の段階で塊状となり、同様に均一な塩
素化物か得られない。
さらに、該エチレン−プロピレン系共重合体はゲルパー
ミェーションクロマトグラフィー(GPC)で測定した
分子量分布の指標である重量平均分子量(6)/数平均
分子量(Mn)は4以上てあり、 4〜8が好まし、い
。Mw/lrr+が4未満のエチレン−プロピレン系共
重合体を使用するならば、得られる塩素化物の加工性が
よくないために好ましくない。
本発明の塩素化エチレン−プロピレン系共重合体を製造
するには、該エチレン−プロピレン系共重合体を水性媒
体中に懸濁させる。この水性懸濁状態を保持するために
、少量の乳化剤、懸濁剤を加えることか好ましい。この
さい、必要に応じて、ベンゾイルパーオキサイド、アゾ
ビスイソブチロニトリルおよび過酸化水素のごときラジ
カル発生剤、ライトシリコン油なとの消泡剤ならびにそ
の他の添加剤を加えてもさしつかえない。
本発明の塩素化エチレンープロピレン系共重合体を製造
するにあたり、前記の水性懸濁下で下記のごとき三つの
方法て塩素化させることが望ましい。
第一の方法は第一段階において用いられるエチレン−プ
ロピレン系共重合体の融点よりも少なくとも25℃低い
温度であるが、50℃より高い温度において全塩素化量
の20〜60%を塩素化し、第二段階において前記第一
段階における塩素化温度よりも10℃以上高い温度であ
るが、該エチレン−プロピレン系共重合体の融点よりも
5〜15℃低い温度において残りの塩素化を行なう方法
である。
また、第二の方法は、第一段階において使われるエチレ
ン−プロピレン系共重合体の融点よりも少なくとも25
℃低い温度であるか、50℃より高い温度において全塩
素化量の20〜60%を塩素化し、第二段階において該
エチレン−プロピレン系共重合体の融点よりも1〜7℃
高い温度まて昇温させ、この温度において塩素を導入す
ることなく10〜60分間アニールさせ、第三段階にお
いて該エチレン−プロピレン系共重合体の融点よりも2
〜25℃低い温度において残りの塩素化を行なう方法で
ある。
さらに、第三の方法は第一段階において使用されるエチ
レン−プロピレン系共重合体の融点よりも少なくとも2
5℃低い温度であるか、50℃より高い温度において全
塩素化量の20〜60%を塩素化し、第二段階において
前記第一段階における塩素化温度よりも10℃以上高い
温度であるが、該エチレン−プロピレン系共重合体の融
点よりも5〜15℃低い温度で残りの塩素化量の少なく
とも30%てあり、この段階までに全塩素化量の60〜
90%塩素化し、ついで第三段階において該エチレン−
プロピレン系共重合体の融点よりも低い温度であるが、
融点よりも2℃以下低い温度において塩素化を行なう方
法である。
このようにして得られる本発明において使用される塩素
化エチレン−プロピレン系共重合体の基金含有率は20
〜45重量%(好ましくは、20〜42重量%、好適に
は、25〜42重量%)である。この塩素化エチレン−
プロピレン系共重合体の塩素含有率が20重量%未満で
は、得られる塩素化エチレン−プロピレン系共重合体を
回収および精製するのに問題がある。その上、耐爆性が
乏しい。一方、45重量%を超えると生成される塩素化
エチレン−プロピレン系共重合体は、熱安定性および耐
熱性において著しく低下するために好ましくない。
またムーニー粘度は100℃の温度においてラージ・ロ
ータで10〜150ポイントであり10〜120ポイン
トが望ましく、とりわけ15〜100ポイントが好適で
ある。
さらに、メルトフローインデックス(JISK−721
0にしたがい、条件が7で測定、以下rFRJと云う)
は、一般には1〜100 g/10分であり、 3〜5
0g710分が好ましく、とりわけ5〜:10g / 
10分が好適である。
(B)ハロゲン含有有機化合物 また、本発明において使われるハロゲン含有有機化合物
は難燃化剤として広く知られているものである。該ハロ
ゲン含有有機化合物のハロゲン含有量は得られる組成物
の難燃性の点から、20重量%以上が望ましく、とりわ
け25重量%以上が好適である。好適なものの代表例と
して、無水テトラクロロフタル酸、塩素化パラフィン、
塩素化ビスフェノールA、臭素化ビスフェノールS、塩
素化ジフェニール、臭素化ジフェニール、塩素化ナフタ
リン、トリス(β−クロロエチル)ホスフェートおよび
トリス(ジブロモブチル)ホスフェートがあげられる。
(C)酸化アンチモン さらに1本発明において用いられる酸化アンチモンは前
記ハロゲン含有有機化合物の難燃化助剤として一般に用
いられているものである。代表例としては、三酸化アン
チモンおよび五酸化アンチモンがあげられる。該酸化ア
ンチモンのうち、250メツシユバスのものか望ましい
これらのハロゲン含有有機化合物および酸化アンチモン
は後記“便覧、ゴム・プラスチラフ配合薬品′”などに
よってよく知られているものである。
(D)無機物質 また、本発明において使用される無機物質は150℃(
好ましくは、 140℃)において水分を発生しないも
のである。しかし、 400℃(望ましくは、 450
℃)において1.0〜80重量%(好ましくは、 2.
0〜80重量%、好適には2.0〜75重量%)の水分
を発生するものである。150℃において水分を発生す
ると、組成物を製造するために混練りしたり、得られる
組成物を成形加工するさいに水分の発生によって初期の
目的が達成しないのみならず、成形物に気泡が生じるな
どのためによくない。
一方、 400℃において水分を発生しないならば、得
られる組成物か充分に難燃性を発揮しないために好まし
くない。また、発生する水分の量か1.0重量%未満で
は、得られる組成物の難燃性か充分ではない。一方、8
0重量%を超える無機物質は存在しない。
以上の条件をすべて兼備する無機物質では本発明におい
て用いることかできる。
該無41!物質は周期律表のII A族、II B族お
よびIIIB族の金属ならびにそれらの金属を含む塩の
水和物(以下「無機物質(a)」と云う)と結晶水を含
む無機物質〔以下「無機物質(b)」と云う〕とに大別
される。
無機物質(a)の代表例としては、水酸化マグネシウム
、水酸化アルミニウム(Al2O3・nH2O)、塩基
性炭酸マグネシウム、ハイドロタルサイト、カオリンク
レー、硫酸バリウムなどがあげられる。
一方、無機物質(b)の代表例としては、水和石膏(C
aCO4・2H20)、硫酸アルミニウム、ケイ藻土な
どがあげられる。
これらの無機物質のうち、水酸化マグネシウム、水酸化
アルミニウム、ハイドロタルサイトが好適である。
(E)組成割合 前記塩素化エチレン−プロピレン系共重合体100重量
部に対するハロゲン含有有機化合物、酸化アンチモンお
よび無機物質の組成割合(混合割合)は下記の通っであ
る。
ハロゲン含有有機化合物および酸化アンチモンでは、そ
れらの合計量として5.0〜50重量部てあり、 6.
0〜50重量部か好ましく、 5.0〜45重量部か好
適である。ハロゲン含有有機化合物および酸化アンチモ
ンが、合計量として5.0重量部未満では、得られる組
成物の難燃性かよくない。一方、50重量部を超えて配
合すると、難燃性の向上はみられるが、コスト的に問題
となる。
また、無機物質では、 5.0〜50重量部てあり、6
.0〜50重量部が望ましく、とりわけ8.0〜45重
量部が好適である。無Ja物質の組成割合か5.0重量
部未満では、得られる組成物の難燃性が充分てない。一
方、50重量部を超えると、成形性の点で問題かある。
また、得られる組成物の難燃性および成形性の点から、
ハロゲン含有有機化合物、酸化アンチモンおよび無機物
質の組成割合かそれらの合計量として 100重量部以
下か好ましく、特に80重量部以下か好適である。また
、ハロゲン含有有機化合物および酸化アンチモンについ
ては、それらの合計゛量中に占めるハロゲン含有有機化
合物の組成割合は40〜80重量%が望ましく、とりわ
け45〜80重量%が好適である。これらの合計量中に
占めるハロゲン含有有機化合物の組成割合が40重量%
未満では、得られる組成物の難燃性が劣る。一方、80
重量%を超えると、難燃性はよいが、成形¥#II(製
品)の表面にブリードなどの発生があり、製品価値とし
て劣るために好ましくない。
さらに、ハロゲン含有有機化合物、酸化アンチモンおよ
び無機物質の合計量中に占める無機物質の組成割合は、
45〜80重量%が好ましく、特に50〜75重量%か
好適である。これらの合計量中に占める無機物質の組成
割合が45重量%未満ては、得られる組成物の機械的特
性か劣る。一方、80重量%を超えると、得られる成形
物(製品)の柔軟性に劣り1価値のある製品か得られな
い。
(F)混合方法、加硫方法、成形方法など以上の物質を
均一に配合させることによって本発明の組成物(混合物
)を得ることができるけれども、さらにゴム業界におい
て一般に使われている充填剤、硫黄、硫黄供与体、加硫
促進剤、加硫促進助剤、有機過酸化物、架橋助剤、可塑
剤、醜素、オゾン、熱および光(紫外線)に対する安定
剤、滑剤ならびに着色剤のごとき添加剤、ならびに脱塩
化水素防止剤を組成物の使用目的に応じて添加してもよ
い。
本発明の組成物を製造するさい、その配合(混合)方法
は、当該技術分野において一般に用いられているオープ
ンロール、ドライブレンダ−、バンバリーミキサ−およ
びニーターのごとき混合機を使用して配合すればよい。
これらの混合方法のうち、−層均一な組成物を得るため
にはこれらの混合方法を二種以上適用してもよい(たと
えば、あらかじめドライブレンダ−て混合した後、その
混合物をオープンロールを用いて混合する方法)。これ
らの混合方法において、溶融混練するさいに比較的高い
温度で実施すると、使用される塩素化エチレン−プロピ
レン系共重合体の一部または全部が架橋することかある
。このために通常706C以下において実施する必要が
ある。
このようにして得られる組成物を使って一般のゴム業界
において一般に使用されている押出成形機、射出成形機
、圧縮成形機、トランスファ成形機などを利用して所望
の形状に形成される。
また、加硫または架橋させる場合、加硫または架橋は通
常100〜200℃の温度範囲に成形中において、ある
いはスチーム缶、エアーパスなどによって加熱される。
加硫または架橋時間は加硫または架橋温度によって異な
るが、一般には0.5〜120分である。
(実施例および比較例) 以下、実施例によって本発明をさらにくわしく説明する
なお、実施例および比較例において、引張試験はJIS
 K6301に準じて引張強度(以下「T8」と云う)
および伸び率(以下「EB」と云う)を測定した。また
、lFt熱老化試験は、温度がそれぞれ120℃に設定
されたJISギヤーオーブン中にJISNO03号ダン
ベルを5日間放置した後、ショウパー型引張試験機を使
用し、T およびEBを測定し、T およびEBの変化
率を求めた。さらに、耐油性試験は温度が120℃に設
定されたJISテストチューブ試験機中にJIS#3オ
イルを入れ、その中に[3No、3号ダンベルと体積変
化率測定用の試料を浸漬させ、5日間それぞれ放置した
後、耐熱老化試験と同じ測定機を用いて同様に測定を行
なった。また、難燃性は、アンダーライト・ラボラトリ
−(UL)社の安全規格のUL−94法に従って測定し
た。さらに、耐屈曲性試験はデマチャー式試験機を使っ
て40%伸長し、 100万回くり返し疲労を行ない、
クラックの有無を観察した。
なお、実施例および比較例において使用した塩素化エチ
レン−プロピレン系共重合体、ハロゲン含有有機化合物
、酸化アンチモン、無機物質、受酸剤、架橋剤、加硫剤
、架橋助剤、加硫促進剤および可塑剤のそれぞれの種類
および物性などを下記に示す。
((八)塩素化エチレン−プロピレン系共重合体)塩素
化エチレン−プロピレン系共重合体として、水性懸濁状
てプロピレン含有量か22重量%てあり、かつムーニー
粘度(ML、100℃)がl+4 115であるエチレン−プロピレン系共重合体(VFR
1,0g/10分、融点 120℃、以下r  EPR
(1) Jと云う) 10Kgを仕込み、撹拌しながら
50〜90℃の温度範囲において該共重合体の塩素含有
量か18.2重量%になるまて塩素化した(第一段階塩
素化)。ついで、反応系を121〜125℃に昇温させ
、この温度範囲において塩素の導入を中止させて30分
間アニール化を行なった(第二段階アニール化)。つい
で、反応系を冷却し、95〜118℃の温度範囲におい
て塩素含有量が35.6重量%になるまて塩素化しく第
三段階塩素化)、得られるムーニー粘度(ML   、
  100℃)が42.01+4 である塩素化エチレン−プロピレン系共重合体(PR1
0,0g/10分、以下rcIEPR(A) Jと云う
)および前記EPR(1) 10Kgを上記と同様に仕
込み、撹拌しなから50〜90℃の温度範囲において該
共重合体の塩素含有率が18.2重量%になるまで塩素
化した(第一段階塩素化)。ついで反応系を105〜1
15℃に昇温させ、この温度範囲において塩素含有量か
27.1重量%になるまで塩素化した(第二段階塩素化
)。ついで 118〜120℃の温度範囲て塩素含有量
が36.2重量%になるまで塩素化しく第三段階塩素化
)、ムーニー粘度(ML    100℃)が61であ
る塩素化エチレン−1+4 プロピレン系共重合体(FR11,0g/10分、以下
rclEPR(B) Jと云う)を使った。
〔(B)ハロゲン含有有機化合物〕
また、ハロゲン含有有機化合物として、塩素化パラフィ
ン〔塩素含有量 70重量%、分子量1060、比重 
1.65、以下「化合物(1)」と云う)およびテトラ
ブロモビスフェノールA9導体〔臭素含有量 61.5
重量%、分子量 約3000、以下「化合物(2)」と
云う〕を用いた。
((C)酸化アンチモン) さらに、酸化アンチモンとして、250メツシユバスの
三酸化アンチモン(以下「5b203」と云う)を使用
した。
((D)無機物質) さらに、無機物質として、水酸化アルミニウム(昭和電
工社製、商品名 ハイクライト H−32、平均粒径 
20〜30ルJ、比重 2.42.以下「A見(Oll
)3」と云う)および水酸化マグネシウム〔協和化学工
業社製、商品名 キスマー5B、平均粒径4JLm以下
、以下rMg(0旧2」と云う〕を使った。
((E)受酸剤) また、受酸剤として、三塩基性硫酸鉛(耕正社製、商品
名 TS、平均粒径 2.Opm、密度的7.0g/c
m″、以下「トリベース」と云う)および酸化マグネシ
ウム(協和化学社製、商品名キヨー7vグ 150. 
100メツシユパス、比表面積 150rn’/ g 
、以下r Mg0Jと云う)を使用した。
((F)架橋剤、加硫剤〕 さらに、架橋剤としてn−ツチルービス(第三級−ブチ
ルパーオキシ)バレレート(以下rVJと云う)を、さ
らに加硫剤としてトリチオシアヌル酸(以下「トリアジ
ン」と云う)および粉末イオウ(200メツシユパス、
以下「S」と云う)を使った。
((G)架橋助剤、加硫促進剤) また、架橋助剤とし−てトリアリルイソシアヌレート(
以下rTAIcJと云う)を、また加硫促進剤として2
−メルカプトベンゾチアゾールヘキシルアミン塩(以下
rMDcAJと云う)およびペンタメチレン・ジチオカ
ーバメートのナトリウム塩(以下r PMTCJと云う
)を用いた。
((H)可塑剤) さらに、可塑剤として、トリオクチルトリメリテート(
以下r TOTMJと云う)を使用した。
実施例 1〜13、比較例 1〜14 第1表に種類か示されている塩素化エチレン−プロピレ
ン系共重合体100重量部、第1表に配合量が示されて
いる5b203ならびに第1表にそれぞれの配合量およ
び種類かされているハロゲン含有有機化合物(以下「ハ
ロゲン物質」と云う)、無機物質および加硫促進剤また
は架橋助剤ならびに受酸剤として、実施例1ないし3.
7および8ならびに比較例工ないし8では、10重量部
のTSを、実施例4ないし6および9ないし13ならび
に比較例9ないし14では、10重量部のMgOを、加
硫剤または架橋剤として、実施例1ないし3.7.8.
12および13ならびに比較例1ないし8および14で
は、4.0重量部のVを、実施例5.6および9ないし
11ならびに比較例10ないし13では、 1.5重量
部のトリアジンを、実施例4および比較例9では、 0
.5重量部のSを、さらに可塑剤として全実施例および
全比較例では、20重量部のTOTMを室温(約 20
℃)においてオーブンロールを使って20分間混練し、
それぞれをシート状に成形した。得られた各シート状物
を圧縮成形機を用いて温度か165℃および圧力が20
0kg/crrI′の条件下で30分間加硫または架橋
しながら加硫物および架橋物を製造した。得られた各加
硫物および架橋物について引張試験、耐熱性試験、耐油
性試験、耐屈曲性試験および難燃性の試験を行なった。
それらの結果を第2表に示す。
以上の実施例および比較例の結果から、本発明の塩素化
エチレン−プロピレン系共重合体組成物は、引張強度(
T8)および耐油性についてすぐれているのみならず、
耐熱性および耐屈曲性についてもすぐれており、しかも
難燃性についても良好であることは明白である。
(発明の効果) 本発明の塩素化エチレン−プロピレン系共重合体組成物
は下記のごとき効果(特徴)を発揮する。
(1) II械的強度(たとえば、引張強度)が良好で
ある。
(2)成形物の寸法精度がすぐれている。
(3)二重結合を有するゴムに対し、耐薬品性および耐
候性が良好である。
(4)圧縮永久歪かよい。
(5)加硫物または架橋物の加硫性または架橋性かすぐ
れている。
“(6)耐油性が良好である。
(7)永久伸性がすぐれている。
(8)耐熱性が良好である。
(9)難燃性がすぐれている。
(10)耐屈曲性が良好である。
本発明の塩素化エチレン−プロピレン系共重合体組成物
は以上のごとき効果を発揮するために多方面にわたって
利用することかできる。代表的な用途を下記に示す。
(1)自動車用各種ゴム部品(たとえば、パツキン、ホ
ース) (2)電線被覆 (3)電気機器、電子機器などの部品 (4)各種のパツキン、シート (5)ホース類 (6)各種の建材部品 (7)ルーフィング、ボンドライナー

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 (A)プロピレンの含有量が15〜40重量%であり、
    かつメルトフローインデックスが0.01〜5.0g/
    10分であり、差動走査熱量計で測定した融解ピークが
    80℃以上であり、X線で測定した結晶化度が3%以上
    であり、しかもゲルパーミエーションクロマトグラフィ
    ーで測定した分子量分布の指標である重量平均分子量/
    数平均分子量が4以上であるエチレン−プロピレン系共
    重合体を塩素化させることによって得られる塩素含有率
    が20〜45重量%であり、かつムーニー粘度(ML_
    1_+_4、100℃)が10〜150である塩素化エ
    チレン−プロピレン系共重合体、(B)ハロゲン含有有
    機化合物および/または(C)酸化アンチモン ならびに (D)150℃においては水分を発生しないが、400
    ℃において1.0〜80重量%の水分を発生する無機物
    質 からなり、100重量部の塩素化エチレン−プロピレン
    系共重合体に対する組成割合は、ハロゲン含有有機化合
    物および酸化アンチモンはそれらの合計量として5.0
    〜50重量部てあり、かつ無機物質は5.0〜50重量
    部である塩素化エチレン−プロピレン系共重合体組成物
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0437011U (ja) * 1990-07-27 1992-03-27

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JPS60181149A (ja) * 1984-02-29 1985-09-14 Mitsui Petrochem Ind Ltd 加硫可能難然性ハロゲン化ゴム組成物
JPS6114244A (ja) * 1984-06-30 1986-01-22 Showa Denko Kk 塩素化ポリエチレン混合液

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