JPH0645728B2 - ゴム組成物 - Google Patents

ゴム組成物

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JPH0645728B2
JPH0645728B2 JP63133889A JP13388988A JPH0645728B2 JP H0645728 B2 JPH0645728 B2 JP H0645728B2 JP 63133889 A JP63133889 A JP 63133889A JP 13388988 A JP13388988 A JP 13388988A JP H0645728 B2 JPH0645728 B2 JP H0645728B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は耐熱性,耐油性および電気的特性がすぐれたゴ
ム組成物に関する。さらにくわしくは、(A)塩素化エ
チレン−プロピレン系共重合体と(B)ハロゲン含有エ
ラストマーとからなるゴム組成物であり、耐熱性,耐油
性および電気的特性がすぐれているのみならず、耐候性
も良好なゴム組成物に関する。
〔従来の技術〕
以前から、ハロゲン含有エラストマーに低密度,直鎖状
または高密度ポリエチレン、エチレン−プロピレンラン
ダム共重合体、エチレン−プロピレンブロック共重合
体、アクリロニトリル−スチレン共重合樹脂などの熱可
塑性樹脂やエチレン−プロピレン共重合ゴム(EP
R)、エチレン−プロピレン−ジエン三元共重合ゴム
(EPDM)、エチレン−酢酸ビニル共重合ゴム、スチ
レン−ブタジエン共重合ゴム(SBR)、アクリロニト
リル−ブタジエン共重合ゴム(NBR)、イソプレン−
イソブチレン共重合ゴム(ブチルゴム,IIR)などの
ゴムを配合させる技術は広く行なわれている。得られる
組成物は電線の被覆,電気機器の部品,自動車の部品,
工業部品などに広く利用されている。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかし、ハロゲン含有エラストマーにエチレンを含有す
る重合体のうち、樹脂状態(たとえば、低密度ポリエチ
レン、高密度ポリエチレン)を配合させることによって
得られる組成物は、機械的強度,硬度,電気的特性など
の改良は容易に達成することができるけれども、ゴム的
特性の点において大幅に低下する。また、ハロゲン含有
エラストマーにEPR,EPDM,SBRなどの共重合
ゴムを配合させた組成物については、ゴム的特性および
加工性については良好であるが、耐油性および耐候性が
低下する。また、自動車の部品の分野においてもハロゲ
ン含有エラストマーが多く使用されているが、近年にな
って耐熱性,耐油性および耐寒性について非常にすぐれ
ているゴムが要望されている。
以上のごとく、ハロゲン含有エラストマーに樹脂状物ま
たは他のゴムを配合させることによって得られる組成物
(混合物)は、機械的強度,電気的特性、耐油性,耐候
性,ゴム的特性および難燃性などの物性のうち、いずれ
かはすぐれているが、その反面他の特性が低下する。す
なわち、これらの特性がバランスした組成物を得ること
ができないという問題がある。
以上のことから、本発明はこれらの欠点がなく、すなわ
ち耐熱性,耐油性および耐候性が良好であるのみなら
ず、引張強度,耐摩耗性および耐寒性などの特性がすぐ
れている組成物を得ることであり、しかも前記のごとく
一般に利用されている熱可塑性エラストマーが有する欠
点を改良した組成物を得ることである。
〔課題を解決するための手段および作用〕
本発明にしたがえば、これらの課題は、 (A)プロピレンの含有量が15〜40重量%であり、かつ
メルトフローインデックスが((JIS K7210にしたが
い、条件が14で測定、以下「MFR」と云う)が0.01〜
5.0g/10分であり、差動走査熱量計で測定した融解ピ
ークが80℃以上であり、X線で測定した結晶化度が3%
以上であり、しかもゲルパーミエーションクロマトグラ
フィーで測定した分子量分布の指標である重量平均分子
量(w)/数平均分子量(n)が4以上であるエチ
レン−プロピレン系共重合体を塩素化させることによっ
て得られる塩素含有率が20〜45重量%であり、かつムー
ニー粘度(ML1+4,100℃)が10〜150である塩素化エ
チレン−プロピレン系共重合体 ならびに (B)ハロゲン含有量が1.0〜50重量%であるハロゲン
含有エラストマー からなる組成物であり、組成物中に占める塩素化エチレ
ン−プロピレン系共重合体の組成割合は10〜90重量%で
あるゴム組成物、 によって解決することができる。以下、本発明を具体的
に説明する。
(A)塩素化エチレン−プロピレン系共重合体 本発明において使われる塩素化エチレン−プロピレン系
共重合体を製造するにあたり、原料であるエチレン−プ
ロピレン系共重合体のプロピレンの含有量は15〜40重量
%であり、18〜40重量%が好ましく、特に20〜38重量%
が好適である。プロピレンの含有量が15重量%であるエ
チレン−プロピレン系共重合体を使って塩素化させる
と、得られる塩素化エチレン−プロピレン系共重合体は
ゴム的な弾性が乏しく、むしろ製品においてプラスチッ
クライクであり、得られる組成物のゴム的特性を発揮し
ない。一方、40重量%を超えたエチレン−プロピレン系
共重合体を用いて塩素化すると、塩素化のさいに得られ
る塩素化エチレン−プロピレン系共重合体の粒子が大き
くなり、反応系において団塊状になるために好ましくな
い。
また、該エチレン−プロピレン系共重合体のMFRは0.
01〜5.0g/10分であり、0.02〜5.0g/10分が望まし
く、とりわけ0.05〜5.0g/10分が好適である。MFR
が0.01g/10分未満のエチレン−プロピレン系共重合体
を使用して塩素化するならば、得られる塩素化エチレン
−プロピレン系共重合体の加工性がよくない。一方、5.
0g/10分を超えたエチレン−プロピレン系共重合体を
使って塩素化すると、塩素化エチレン−プロピレン系共
重合体の製造時における反応効率が悪く、しかも塩素化
物の団塊化が激しい。
該エチレン−プロピレン系共重合体のムーニー粘度(M
1+4,100℃)は通常10〜180であり、10〜170が好まし
く、特に10〜150が好適である。ムーニー粘度が10未満
のエチレン−プロピレン系共重合体を塩素化すれば、塩
素化中に塩素化物の団塊化が激しい。一方180を超えた
エチレン−プロピレン系共重合体を用いると、得られる
塩素化物の機械的特性はすぐれているが、ゴム的な弾性
が乏しく、むしろプラスチックライクである。
なお、該エチレン−プロピレン系共重合体は、通常差動
走査熱量計(Differential Scanning Calorimeter,
DSC)で測定した融解ピークが80℃以上であり、かつX
線で測定した結晶化度が5%以上であり、80〜125℃が
好ましく、特に85〜125℃が好適である。前記融解ピー
クが80℃未満では、塩素化エチレン−プロピレン系共重
合体を製造するさいに塊状になり、均一な塩素化物が得
られないために好ましくない。
また、該エチレン−プロピレン系共重合体はX線で測定
した結晶化度が3%以上であり、3〜50%が望ましく、
とりわけ3〜45%が好適である。この結晶化度が3%未
満のエチレン−プロピレン系共重合体を使って塩素化す
ると、塩素化の段階で塊状となり、同様に均一な塩素化
物が得られない。
さらに、該エチレン−プロピレン系共重合体はゲルパー
ミエーションクロマトグラフィー(GPC)で測定した
分子量分布の指標である重量平均分子量(w)/数平
均分子量(n)は4以上であり、4〜8が好ましい。
w/nが4未満のエチレン−プロピレン系共重合体
を使用するならば、得られる塩素化物の加工性がよくな
いために好ましくない。
本発明の塩素化エチレン−プロピレン系共重合体を製造
するには、該エチレン−プロピレン系共重合体を水性媒
体中に懸濁させる。この水性懸濁状態を保持するため
に、少量の乳化剤、懸濁剤を加えることが好ましい、こ
のさい、必要に応じて、ベンゾイルパーオキサイド、ア
ゾビスイソブチロニトリルおよび過酸化水素のごときラ
ジカル発生剤、ライトシリコン油などの消泡剤ならびに
その他の添加剤を加えてもさしつかえない。
本発明の塩素化エチレン−プロピレン系共重合体を製造
するにあたり、前記の水性懸濁下で下記のごとき三つの
方法で塩素化させることが望ましい。
第一の方法は第一段階において用いられるエチレン−プ
ロピレン系共重合体の融点よりも少なくとも25℃低い温
度であるが、50℃より高い温度において全塩素化量の20
〜60%を塩素化し、第二段階において前記第一段階にお
ける塩素化温度よりも10℃以上高い温度であるが、該エ
チレン−プロピレン系共重合体の融点よりも5〜15℃低
い温度において残りの塩素化を行なう方法である。
また、第二の方法は、第一段階において使われるエチレ
ン−プロピレン系共重合体の融点よりも少なくとも25℃
低い温度であるが、50℃より高い温度において全塩素化
量の20〜60%を塩素化し、第二段階において該エチレン
−プロピレン系共重合体の融点よりも1〜7℃高い温度
まで昇温させ、この温度において塩素を導入することな
く10〜60分間アニールさせ、第三段階において該エチレ
ン−プロピレン系共重合体の融点よりも2〜25℃低い温
度において残りの塩素化を行なう方法である。
さらに、第三の方法は第一段階において使用されるエチ
レン−プロピレン系共重合体の融点よりも少なくとも25
℃低い温度であるが、50℃より高い温度において全塩素
化量の20〜60%を塩素化し、第二段階において前記第一
段階における塩素化温度よりも10℃以上高い温度である
が、該エチレン−プロピレン系共重合体の融点よりも5
〜15℃低い温度で残りの塩素化量の少なくとも30%であ
り、この段階までに全塩素化量の60〜90%塩素化し、つ
いで第三段階において該エチレン−プロピレン系共重合
体の融点よりも低い温度であるが、融点よりも2℃以下
低い温度において塩素化を行なう方法である。
このようにして得られる本発明において使用される塩素
化エチレン−プロピレン系共重合体の塩素含有率は20〜
45重量%(好ましくは、20〜42重量%、好適には、25〜
42重量%)である。この塩素化エチレン−プロピレン系
共重合体の塩素含有率が20重量%未満では、得られる塩
素化エチレン−プロピレン系共重合体を回収および精製
するのに問題がある。その上、耐焔性が乏しい。一方、
45重量%を超えると生成される塩素化エチレン−プロピ
レン系共重合体は、熱安定性および耐熱性において著し
く低下するために好ましくない。
またムーニー粘度は100℃の温度においてラージ・ロー
タで10〜150ポイントであり10〜120ポイントが望まし
く、とりわけ15〜100ポイントが好適である。
さらに、メルトフローインデックス(JS K−7210にし
たがい、条件が8で測定、以下「FR」と云う)は、一
般には1〜100g/10分であり、3〜50g/10分が好ま
しく、とりわけ5〜30g/10分が好適である。
(B)ハロゲン含有エラストマー また、本発明において用いられるハロゲン含有エラスト
マーのハロゲン含有量は1.0〜50重量%であり、5〜45
重量%のものが好ましく、特に10〜45重量%のものが好
適である。ハロゲン含有量が1.0重量%未満のハロゲン
含有エラストマーでは耐焔性が乏しい。さらに、耐油性
などが劣る。一方、ハロゲン含有量が50重量%を超えた
ハロゲン含有エラストマーでは、熱安定性および耐熱性
において著しく低下するために好ましくない。
該ハロゲン含有エラストマーとしては、塩素含有エラス
トマー、フッ素含有エラストマーおよび臭素含有エラス
トマーがあるが、とりわけ塩素含有エラストマーおよび
フッ素含有エラストマーが望ましい。望ましいハロゲン
含有エラストマーの代表例としては、結晶性塩素化ポリ
エチレン、非晶性塩素化ポリエチレン、エチレン−ブテ
ン−1共重合体の塩素化物、エチレン−プロピレン−ジ
エン三元共重合体の塩素化物、四フッ化エチレン−プロ
ピレンゴム、ブチルゴムの塩素化物、クロロスルホン化
ポリエチレン、ポリクロロプレン系ゴム、エピクロルヒ
ドリンゴム、塩化ゴム、含フッ素アクリレート重合体ゴ
ム、フッ化ビニリデン共重合体、フッ化ケイ素ゴム、フ
ッ素(六フッ化、四フッ化)ゴムおよびフッ素ジエンの
共重合体ゴムがあげられる。該ハロゲン含有エラストマ
ーのムーニー粘度(ML1+4,100℃)は、混練性,成形
性および得られた組成物の成形性の点から、通常5〜20
0のものが望ましく、とりわけ10〜180のものが好適であ
る。これらのハロゲン含有エラストマーは“ゴム・エラ
ストマー活用ノート”(工業調査会,昭和60年発行)に
記載されている。
(C)組成割合 本発明の組成物中に占める塩素化エチレン−プロピレン
系共重合体の組成割合は10〜90重量%であり、15〜90重
量%が好ましく、特に15〜85重量%が好適である。該組
成物中に占める塩素化エチレン−プロピレン系共重合体
の組成割合が10重量%未満では、得られる組成物の耐候
性および耐熱性に劣る。一方、90重量%を超えると、耐
候性,耐熱性および難燃性はすぐれており、しかも他の
ゴム(ハロゲン含有エラストマー)の欠点を改良するこ
とができる。しかし塩素化エチレン−プロピレン系共重
合体の特性がそのままでてしまう。
(D)混合方法、加硫方法、成形方法など 以上の物質を均一に配合させることによって本発明の組
成物(混合物)を得ることができるけれども、さらにゴ
ム業界において一般に使われている脱塩化水素防止剤,
硫黄,硫黄供与体,加硫促進剤,加硫促進助剤,有機過
酸化物,架橋助剤,可塑剤,酸素,オゾン,熱および光
(紫外線)に対する安定剤,スコッチ防止剤,粘着防止
剤,転化剤,補強剤,発泡助剤,難燃剤,難燃助剤,滑
剤ならびに着色剤のごとき添加剤を組成物の使用目的に
応じて添加してもよい。
本発明の組成物を製造するさい、その配合(混合)方法
は、当該技術分野において一般に用いられているオープ
ンロール、ドライブレンダー、バンバリーミキサーおよ
びニーダーのごとき混合機を使用して配合すればよい。
これらの混合方法のうち、一層均一な組成物を得るため
にはこれらの混合方法を二種以上適用してもよい(たと
えば、あらかじめドライブレンダーで混合した後、その
混合物をオープンロールを用いて混合する方法)。これ
らの混合方法において、溶融混練するさいに比較的高い
温度で実施すると、使用される塩素化エチレン−プロピ
レン系共重合体の一部または全部が加硫または架橋する
ことがある。このために通常70℃以下において実施する
必要がある。
このようにして得られる組成物を使って一般のゴム業界
において一般に使用されている押出成形機,射出成形
機,圧縮成形機,トランスファ成形機などを利用して所
望の形状に形成される。
また、加硫または架橋させる場合、加硫または架橋は通
常100〜200℃の温度範囲に成形中において、あるいはス
チーム缶、エアーバスなどによって加熱される。加硫ま
たは架橋時間は加硫または架橋温度によって異なるが、
一般には0.5〜120分である。
〔実施例および比較例〕
以下、実施例によって本発明をさらにくわしく説明す
る。
なお、実施例および比較例において、引張試験は試験片
をJIS K6301に準じてJIS No.3ダンベルを製造した。
引張強度(以下「T」と云う)および伸び(以下「E
」と云う)はJIS K6301に従ってショッパー型試験機
を用いて測定した。さらに、耐熱性試験は120℃の温度
に72時間放置させ、引張強度の残率および引張伸度の残
率(伸び率)をJIS K6301に従って測定した。また、耐
油性試験は温度が120℃に設定されたJISテストチューブ
試験機中にJIS3オイルを入れ、その中にJIS No.3
号ダンベルと体積変化率測定用の試料を浸漬させ、3日
間それぞれ放置した後、耐老化試験と同じ測定機を使っ
て同様に測定を行った。さらに、圧縮永久歪試験は25%
に圧縮させ、一定荷重で圧縮を保持した後、120℃の熱
老化試験機に72時間放置する。その後、荷重を除去し、
温度が23℃および湿度が60%の恒温室に30分間放置さ
せ、その歪率を測定した。また、耐候性試験はサンシャ
イン ウエザオメーター試験機を用い、温度が40℃、老
化時間が250時間エージング(Aging)した後、引張強度
の残率,引張伸度の残率を同様に測定した。さらに、耐
オゾン性試験はJIS K6301に準じて温度が40℃、伸長率
が20%およびオゾン濃度 50pphm、静的の条件下で200
時間放置し、クラックの有無を観察した。
なお、実施例および比較例において使用した塩素化エチ
レン−プロピレン系共重合体、ハロゲン含有エラストマ
ー、無機物質、受酸剤、架橋剤、加硫剤、架橋助剤、加
硫促進剤および可塑剤のそれぞれの種類および物性など
を下記に示す。
〔(A)塩素化エチレン−プロピレン系共重合体〕
塩素化エチレン−プロピレン系共重合体として、水性懸
濁状でプロピレン含有量が22重量%であり、かつムーニ
ー粘度(ML1+4,100℃)が115であるエチレン−プロ
ピレン系共重合体(MFR1.0g/10分、融点 120℃、
以下「EPF(1)」と云う)10kgを仕込み、撹拌しな
がら50〜90℃の温度範囲において該共重合体の塩素含有
量が18.2重量%になるまで塩素化した(第一段階塩素
化)。ついで、反応系を121〜125℃に昇温させ、この温
度範囲において塩素の導入を中止させて30分間アニール
化を行なった(第二段階アニール化)。ついで、反応系
を冷却し、95〜118℃の温度範囲において塩素含有量が3
5.4重量%になるまで塩素化し(第三段階塩素化)、得
られるムーニー粘度(ML1+4,100℃)が42.0である塩
素化エチレン−プロピレン系共重合体(MFR 10.0g
/10分、以下「CIEPR(A)」と云う)および前記
EPR(1)10kgを上記と同様に仕込み、撹拌しながら
50〜90℃の温度範囲において該共重合体の塩素含有率が
18.2重量%なるまで塩素化した(第一段階塩素化)。つ
いで反応系を105〜115℃に昇温させ、この温度範囲にお
いて塩素含有量が27.1重量%になるまで塩素化した(第
二段階塩素化)。ついで118〜120℃の温度範囲で塩素含
有量が30.2重量%になるまで塩素化し(第三段階塩素
化)、ムーニー粘度(ML1+4+100℃)が61である塩素
化エチレン−プロピレン系共重合体(FR 11.0g/10
分、以下「CIEPR(B)」と云う)を使った。
〔(B)ハロゲン含有エラストマー〕
さらに、ハロゲン含有エラストマーとして、分子量が約
20万であり、密度が0.953g/cm3である高密度ポリエチ
レンを塩素化させることによって得られる塩素化ポリエ
チレン〔ムーニー粘度(ML1+4,100℃) 75、塩素含
有量 35.2重量%、以下「CPE」と云う〕、ムーニー
粘度(ML1+4,100℃)が50であるポリクロロプレン
(以下「CR」と云う)、ムーニー粘度(ML1+4,100
℃)が55であるエピクロルヒドリンゴム(以下「CH
R」と云う)および塩素含有量が35.2重量%であり、か
つ硫黄含有量が 1.0重量%であり、ムーニー粘度(ML
1+4,100℃)が54であるクロロスルフォン化ポリエチレ
ン(以下「CSM」と云う)を用いた。
〔(C)カーボンブラック〕
また、カーボンブラックとして、ファーネス法で製造さ
れたカーボンブラック(昭和キャボット社製,商品名
ショウブラック FEF,平均粒径 51nm,比表面積
41m2/g,FEF,以下、「CB−1」と云う)、同法
で製造されたカーボンブラック(旭カーボン社製,商品
名 旭サーマル,平均粒径 118nm,比表面積 19m2
g,SRF,以下「CB−2」と云う)および同法で製
造されたカーボンブラック(コロンビア社製,商品名
スタテックス MT,平均粒径 500nm,比表面積 7m
2/g,MT,以下「CB−3」と云う)を使った。
〔(D)受酸剤〕
さらに、受酸剤として、三塩基性硫酸鉛(耕正社製,商
品名 TS,平均粒径 2.0μm,密度約7.0g/c
m3,以下「トリベース」と云う)、酸化マグネシウム
(協和化学社製,商品名 キョーワマグ 150, 100メ
ッシュパス,比表面積 150mg,以下「MgO」と
云う)および酸化鉛(品川加工社製,商品名 リサー
ジ,以下「PbO」と云う)を使用した。
〔(E)架橋剤,加硫剤〕
また、架橋剤としてn−ブチル−ビス(第三級−ブチル
パーオキシ)バレレート(以下「V」と云う)を、さら
に加硫剤としてトリチオシアヌル酸(以下「トリアジ
ン」と云う)および粉末イオウ(200メッシュパス,以
下「S」と云う)を使った。
〔(F)架橋助剤,加硫促進剤〕
さらに、架橋助剤としてトリアリルイソシアヌレート
(以下「TAIC」と云う)を、また加硫促進剤として
2−メルカプトベンゾチアゾールヘキシルアミン塩(以
下「MDCA」と云う)、ペンタメチレン・ジチオカー
バメートのナトリウム塩(以下「PATC」と云う)、
ベンゾチオジルジスルフィド(以下「DM」と云う)、
テトラメチルチウラムジスルフィド(以下「TT」と云
う)、ジペンタメチレンチウラムテトラスルフィド(以
下「TRA」と云う)およびN,N′−ジエチルチオ尿
素(以下「EUR」と云う)を用いた。
〔(G)加硫促進剤〕
また、加硫促進剤として、平均粒径が 0.5μmである酸
化亜鉛(以下「ZnO」と云う)およびステアリン酸
(以下「St」と云う)を使用した。
〔(H)老化防止剤〕
さらに、老化防止剤として、フェニル−1−ナフチルア
ミン(以下「PA」と云う)、ジブチルジチオカルバミ
ン酸ニッケル(以下「NBC」と云う)およびフェニル
−β−ナフチルアミンとジフェニル−p−フェニレンジ
アミンとの混合物(以下「HP」と云う)を使った。
〔(J)可塑剤〕
また、可塑剤として、粘度(23℃)が25.5センチポアズ
であるプロセスオイル(以下「LPO」と云う)および
トリオクチルトリメリテート(以下「TOTM」と云
う)を用いた。
〔(K)その他の添加剤〕
さらに、その他の添加剤として、分子量が約4000である
低分子量ポリエチレン(以下「ACPE」と云う)、平
均粒径が20μmであるシリカ(以下「ハイシル」と云
う)および粘着付与剤であるクマロン・インデン樹脂
(大内新興化学工業社製,融点 70℃,以下「レジネッ
クス」と云う)を使用した。
実施例1〜21,比較例1〜12 第1表にそれぞれの種類および配合量が示されている塩
素化エチレン−プロピレン系共重合体(以下「Cl−E
PR」と云う)、ハロゲン含有エラストマー、カーボン
ブラック、受酸剤および架橋剤または加硫剤ならびに第
2表にそれぞれの配合量が示されている架橋助剤または
加硫促進剤、加硫促進助剤、老化防止剤および可塑剤な
らびにその他の添加剤として、実施例19では1重量部の
ACPEを、実施例20では10重量部のハイシルと10重量
部のレジネックスを、比較例9では10重量部のハイシル
および10重量部のレジネックスを、また比較例10では1
重量部のACPEをオープンロールを使って20分間混練
し、それぞれをシート状に成形した。得られた各シート
状物を圧縮成形機を用いて温度が 165℃または 171℃お
よび圧力が200 kg/cm2の条件下で30分間加硫または架
橋しながら加硫物および架橋物を製造した。得られた各
加硫物および架橋物について引張強度(T),伸び率
(E),耐熱性,耐油性,耐候性,圧縮永久歪性およ
び耐オゾン性の試験または測定を行なった。それらの結
果を第3表および第4表に示す。
以上の実施例および比較例の結果から、本発明のゴム組
成物は、引張強度(T)および耐候性についてすぐれ
ているのみならず、耐熱性についてすぐれていることは
明白である。
〔発明の効果〕 本発明のゴム組成物は下記のごとき効果(特徴)を発揮
する。
(1)機械的強度(たとえば、引張強度)が良好であ
る。
(2)成形物の寸法精度がすぐれている。
(3)二重結合を有するゴムに対し、耐候性が良好であ
る。
(4)圧縮永久歪がよい。
(5)加硫物または架橋物の加硫性または架橋性がすぐ
れている。
(6)耐油性が良好である。
(7)永久伸性がすぐれている。
(8)耐熱性が良好である。
(9)耐オゾン性がすぐれている。
(10)ブレンド性が良好である。
本発明のゴム組成物は以上のごとき効果を発揮するため
に多方面にわたって利用することができる。代表的な用
途を下記に示す。
(1)自動車用各種ゴム部品(たとえば、パッキン、ホ
ース) (2)電線被覆 (3)電気機器、電子機器などの部品 (4)各種のパッキン、シート (5)ホース類 (6)各種の建材部品 (7)ルーフィング、ポンドライナー

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)プロピレンの含有量が15〜40重量%
    であり、かつメルトフローインデックスが0.01〜5.0g
    /10分であり、差動走査熱量計で測定した融解ピークが
    80℃以上であり、X線で測定した結晶化度が3%以上で
    あり、しかもゲルパーミエーションクロマトグラフィー
    で測定した分子量分布の指標である重量平均分子量/数
    平均分子量が4以上であるエチレン−プロピレン系共重
    合体を塩素化させることによって得られる塩素含有率が
    20〜45重量%であり、かつムーニー粘度(ML1+4,100
    ℃)が10〜150である塩素化エチレン−プロピレン系共
    重合体 ならびに (B)ハロゲン含有量が1.0〜50重量%であるハロゲン
    含有エラストマー からなる組成物であり、組成物中に占める塩素化エチレ
    ン−プロピレン系共重合体の組成割合は10〜90重量%で
    あるゴム組成物。
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