JPH0822937B2 - ゴム組成物 - Google Patents

ゴム組成物

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JPH0822937B2
JPH0822937B2 JP63138226A JP13822688A JPH0822937B2 JP H0822937 B2 JPH0822937 B2 JP H0822937B2 JP 63138226 A JP63138226 A JP 63138226A JP 13822688 A JP13822688 A JP 13822688A JP H0822937 B2 JPH0822937 B2 JP H0822937B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は耐候性,耐熱性および耐オゾン性がすぐれた
ゴム組成物に関する。さらにくわしくは、(A)塩素化
エチレン−プロピレン系共重合体と(B)イソプレンま
たはイソブチレンを主成分とするゴムとからなるゴム状
組成物に関するものであり、耐候性,耐熱性および耐オ
ゾン性が良好であるばかりでなく、耐油性もすぐれ、し
かも機械的性質についても良好なゴム組成物を得ること
である。
〔従来の技術〕
以前から、イソプレンを主成分とするゴム(すなわ
ち、イソプレンゴム,IR)およびイソブチレンを主成分
とするゴム(すなわち、ブチルゴム,IIR)は自動車など
の部品,工業用ゴム部品,電線被覆など多方向にわたっ
て利用されている。これらのIRもしくはIIRまたはこれ
らのゴムとの他のゴム、たとえばブタジエンを主成分と
するゴム〔ブタジエン単独ゴム(BR)、スチレン−ブタ
ジエン共重合ゴム(SBR)、アクリロニトリル−ブダジ
エン共重合ゴム(NBR)〕、ポリクロロプレンゴム(C
R)、クロロスルホン化ポリエチレンゴム(CSM)などと
ブレンドされ、前記の部品や分野に応用されており、機
械的強度,電気的特性,圧縮永久歪特性などの改良を容
易にさせている。
〔発明が解決しようとする課題〕
このブレンド物(組成物)はゴム的特性の最重要項目
である耐候性などが大幅に低下する。また、自動車や家
電などの部品の分野において、これらのIRおよびIIRは
多く使用されているが、近年において難燃性,耐熱性,
耐候性などの改良が強く要望されており、これらのゴム
や前記のごときブレンド物について充分満足していない
という欠点がある。
以上のごとく、前記のごときブレンド物は機械的強
度,圧縮永久歪特性,耐候性および難燃性のごとき物性
のうち、いずれかはすぐれているが、他の特性について
は充分満足し得るものではなく、これらの特性のバラン
スした組成物を得ることができなかった。
以上のことから、本発明はこれらの欠点がなく、すな
わち機械的強度がすぐれているのみならず、耐熱性,耐
候性および難燃性などの特性がすぐれた組成物(混合
物)を得ることであり、しかも前記のごとき一般に利用
されている熱可塑性エラストマーが有する欠点を改良し
た組成物を得ることである。
〔課題を解決するための手段および作用〕
本発明にしたがえば、これらの課題は、 (A)プロピレンの含有量が15〜40重量%であり、かつ
メルトフローインデックス(JIS K7210にしたがい、条
件が14で測定、以下「MFR」と云う)が0.01〜5.0g/10分
であり、差動走査熱量計で測定した融解ピークが80℃以
上であり、X線で測定した結晶化度が3%以上であり、
しかもゲルパーミエーションクロマトグラフィーで測定
した分子量分布の指標である重量平均分子量(w)/
数平均分子量()が4以上であるエチレン−プロピレ
ン系共重合体を塩素化させることによって得られる塩素
含有率が20〜45重量%であり、かつムーニー粘度(ML
1+4,100℃)が10〜150である塩素化エチレン−プロピレ
ン系共重合体 ならびに (B)イソプレンまたはイソブチレンを主成分とするゴ
ム からなる組成物であり、組成物中に占める塩素化エチレ
ン−プロピレン系共重合体の組成割合は30〜90重量%で
あるゴム組成物、 によって解決することができる。以下、本発明を具体的
に説明する。
(A) 塩素化エチレン−プロピレン系共重合体本発明
において使われる塩素化エチレン−プロピレン系共重合
体を製造するにあたり、原料であるエチレン−プロピレ
ン系共重合体のプロピレンの含有量は15〜40重量%であ
り、18〜40重量%が好ましく、特に20〜38重量%が好適
である。プロピレンの含有量が15重量%であるエチレン
−プロピレン系共重合体を使って塩素化させると、得ら
れる塩素化エチレン−プロピレン系共重合体はゴム的な
弾性が乏しく、むしろ製品においてプラスチックライク
であり、得られる組成物のゴム的特性を発揮しない。一
方、40重量%を超えたエチレン−プロピレン系共重合体
を用いて塩素化すると、塩素化のさいに得られる塩素化
エチレン−プロピレン系共重合体の粒子が大きくなり、
反応系において団塊状になるために好ましくない。
また、該エチレン−プロピレン系共重合体のMFRは0.0
1〜5.0g/10分であり、0.02〜5.0g/10分が望ましく、と
りわけ0.05〜5.0g/10分が好適である。MFRが0.01g/10分
未満のエチレン−プロピレン系共重合体を使用して塩素
化するならば、得られる塩素化エチレン−プロピレン系
共重合体の加工性がよくない。一方、5.0g/10分を超え
たエチレン−プロピレン系共重合体を使って塩素化する
と、塩素化エチレン−プロピレン系共重合体の製造時に
おける反応効率が悪く、しかも塩素化物の団塊化が激し
い。
該エチレン−プロピレン系共重合体のムーニー粘度
(ML1+4,100℃)は通常10〜180であり、10〜170が好ま
しく、特に10〜150が好適である。ムーニー粘度が10未
満のエチレン−プロピレン系共重合体を塩素化すれば、
塩素化中に塩素化物の団塊化が激しい。一方180を超え
たエチレン−プロピレン系共重合体を用いると、得られ
る塩素化物の機械的特性はすぐれているが、ゴム的な弾
性が乏しく、むしろプラスチックライクである。
なお、該エチレン−プロピレン系共重合体は、通常差
動走査熱量計(Differential Scanning Calorimeter,DS
C)で測定した融解ピークが80℃以上であり、かつX線
で測定した結晶化度が5%以上であり、80〜125℃が好
ましく、特に85〜125℃が好適である。前記融解ピーク
が80℃未満では、塩素化エチレン−プロピレン系共重合
体を製造するさいに塊状になり、均一な塩素化物が得ら
れないために好ましくない。
また、該エチレン−プロピレン系共重合体はX線で測
定した結晶化度が3%以上であり、2〜50%が望まし
く、とりわけ3〜45%が好適である。この結晶化度が3
%未満のエチレン−プロピレン系共重合体を使って塩素
化すると、塩素化の段階で塊状となり、同様に均一な塩
素化物が得られない。
さらに、該エチレン−プロピレン系共重合体はゲルパ
ーミエーションクロマトグラフィー(GPC)で測定した
分子量分布の指標である重量平均分子量(w)/数平
均分子量(n)は4以上であり、4〜8が好ましい。
w/nが4未満のエチレン−プロピレン系共重合体を
使用するならば、得られる塩素化物の加工性がよくない
ために好ましくない。
本発明の塩素化エチレン−プロピレン系共重合体を製
造するには、該エチレン−プロピレン系共重合体を水性
媒体中に懸濁させる。この水性懸濁状態を保持するため
に、少量の乳化剤、懸濁剤を加えることが好ましい。こ
のさい、必要に応じて、ベンゾイルパーオキサイド、ア
ゾビスイソブチロニトリルおよび過酸化水素のごときラ
ジカル発生剤、ライトシリコン油などの消泡剤ならびに
その他の添加剤を加えてもさしつかえない。
本発明の塩素化エチレン−プロピレン系共重合体を製
造するにあたり、前記の水性懸濁下で下記のごとき三つ
の方法で塩素化させることが望ましい。
第一の方法は第一段階において用いられるエチレン−
プロピレン系共重合体の融点よりも少なくとも25℃低い
温度であるが、50℃より高い温度において全塩素化量の
20〜60%を塩素化し、第二段階において前記第一段階に
おける塩素化温度よりも10℃以上高い温度であるが、該
エチレン−プロピレン系共重合体の融点よりも5〜15℃
低い温度において残りの塩素化を行なう方法である。
また、第二の方法は、第一段階において使われるエチ
レン−プロピレン系共重合体の融点よりも少なくとも25
℃低い温度であるが、50℃より高い温度において全塩素
化量の20〜60重量%を塩素化し、第二段階において該エ
チレン−プロピレン系共重合体の融点よりも1〜7℃高
い温度まで昇温させ、この温度において塩素を導入する
ことなく10〜60分間アニールさせ、第三段階において該
エチレン−プロピレン系共重合体の融点よりも2〜25℃
低い温度において残りの塩素化を行なう方法である。
さらに、第三の方法は第一段階において使用されるエ
チレン−プロピレン系共重合体の融点よりも少なくとも
25℃低い温度であるが、50℃より高い温度において全塩
素化量の20〜60%を塩素化し、第二段階において前記第
一段階における塩素化温度よりも10℃以上高い温度であ
るが、該エチレン−プロピレン系共重合体の融点よりも
5〜15℃低い温度で残りの塩素化量の少なくとも30%で
あり、この段階までに全塩素化量の60〜90%塩素化し、
ついで第三段階において該エチレン−プロピレン系共重
合体の融点よりも低い温度であるが、融点よりも2℃以
下低い温度において塩素化を行なう方法である。
このようにして得られる本発明において使用される塩
素化エチレン−プロピレン系共重合体の塩素含有率は20
〜45重量%(好ましくは、20〜42重量%、好適には、25
〜42重量%)である。この塩素化エチレン−プロピレン
系共重合体の塩素含有率が20重量%未満では、得られる
塩素化エチレン−プロピレン系共重合体を回収および精
製するのに問題がある。その上、耐焔性が乏しい。一
方、45重量%を超えると、生成される塩素化エチレン−
プロピレン系共重合体は、熱安定性および耐熱性におい
て著しく低下するために好ましくない。
またムーニー粘度は100℃の温度においてラージ・ロ
ータで10〜150ポイントであり10〜120ポイントが望まし
く、とりわけ15〜100ポイントが好適である。
さらに、メルトフローインデックス(JIS K−7210に
したがい、条件が8で測定、以下「FR」と云う)は、一
般には1〜100g/10分であり、3〜50g/10分が好まし
く、とりわけ5〜30g/10分が好適である。
(B) イソプレンまたはイソブチレンを主成分とする
ゴム また、本発明において用いられるイソプレンまたはイ
ソブチレンを主成分とするゴムはイソプレンを主成分と
するゴム(すなわち、イソプレンゴム)およびイソブチ
レンを主成分とするゴム(すなわち、ブチルゴム)に大
別される。
該イソプレンゴムは主として(通常94〜98%)シス−
1,4結合を有し、若干(2〜6%)のシス−3,4結合を有
する(トランス−1,4と1,2結合は含まない)。
このイソプレンゴムのムーニー粘度(ML1+4,100℃)
は通常50〜100であり、特に60〜95のものが好ましい。
ムーニー粘度(ML1+4,100℃)が50未満では、押出成形
において膨張が大きく、すぐれた押出成形物が得られな
い。一方、100を超えると、柔軟性にすぐれた成形物が
得られない。
また、ブチルゴムはイソブチレンと少量(一般には、
0.5〜4.0モル%)のイソプレンとの共重合体である。
このブチルゴムのムーニー粘度(ML1+4,100℃)は通
常30〜100であり、とりわけ30〜90が望ましい。ムーニ
ー粘度(ML1+4,100℃)が30未満では、前記と同様に押
出成形において膨張が大きく、すぐれた成形物が得られ
ない。一方、100を超えると、得られる製品が柔軟性に
劣り、すぐれた製品が得られない。
これらのイソプレンゴムおよびブチルゴムは工業的に
生産され、多方向にわたって利用されているものであ
る。これらのゴムは、神原,川崎ら編集“合成ゴムハン
ドブック”(昭和34年,朝倉書店発行)、第308頁ない
し第319頁および第192頁ないし第205頁ならびに“ゴム
・エラストマー活用ノート”(昭和61年,工業調査会発
行)、第48頁ないし第52頁および第78頁ないし第80頁な
どによってそれらの製造方法,物性,構造などがよく知
られているものである。
(C) 組成割合 本発明の組成物中に占める塩素化エチレン−プロピレ
ン系共重合体の組成割合は30〜90重量%であり、とりわ
け30〜85重量%が望ましい。該組成物中に占める塩素化
エチレン−プロピレン系共重合体の組成割合が30重量%
未満では、得られる組成物の耐候性,耐熱性および耐難
燃性がよくない。一方、90重量%を超えると、難燃性お
よび耐油性はすぐれているが、塩素化エチレン−プロピ
レン系共重合体の良好な性質が発現されない。
(D) 混合方法,加硫方法,成形方法など 以上の物質を均一に配合させることによって本発明の
組成物(混合物)を得ることができるけれども、さらに
ゴム業界において一般に使われている脱塩化水素防止
剤,硫黄,硫黄供与体,加硫促進剤,加硫促進助剤,有
機過酸化物,架橋助剤,可塑剤,酸素,オゾン,熱およ
び光(紫外線)に対する安定剤,スコッチ防止剤,粘着
防止剤,転化剤,補強剤,発泡助剤,難燃剤,難燃助
剤,滑剤ならびに着色剤のごとき添加剤を組成物の使用
目的に応じて添加してもよい。
本発明の組成物を製造するさい、その配合(混合)方
法は、当該技術分野において一般に用いられているオー
プンロール,ドライブレンダー,バンバリーミキサーお
よびニーダーのごとき混合機を使用して配合すればよ
い。これらの混合方法のうち、一層均一な組成物を得る
ためにはこれらの混合方法を二種以上適用してもよい
(たとえば、あらかじめドライブレンダーで混合した
後、その混合物をオープンロールを用いて混合する方
法)。これらの混合方法において、溶融熟練するさいに
比較的高い温度で実施すると、使用される塩素化エチレ
ン−プロピレン系共重合体の一部または全部が加硫また
は架橋することがある。このために通常70℃以下におい
て実施する必要がある。
このようにして得られる組成物を使って一般のゴム業
界において一般に使用されている押出成形機,射出成形
機,圧縮成形機,トランスファ成形機などを利用して所
望の形状に成形される。
また、加硫または架橋させる場合、加硫または架橋は
通常100〜200℃の温度範囲に成形中において、あるいは
スチーム缶,エアーバスなどによって加熱される。加硫
または架橋時間は加硫または架橋温度によって異なる
が、一般には0.5〜120分である。
〔実施例および比較例〕
以下、実施例によって本発明をさらにくわしく説明す
る。
なお、実施例および比較例において、引張試験は試験
片をJIS K6301に殉じてJIS No.3ダンベルを製造し、引
張強度(以下「TB」と云う)および伸び(以下「EB」と
云う)はJIS K6301に従ってショッパー型試験機を用い
て測定した。さらに、耐熱性試験は120℃の温度に72時
間放置させ、引張強度の残率および引張伸度の残率(伸
び率)をJIS K6301に従って測定した。また、耐候性試
験はサンシャイン ウエザオメーター試験機を用い、温
度が40℃、老化時間が250時間エージング(Aging)した
後、引張強度の残率、引張伸度の残率を同様に測定し
た。さらに、耐オゾン性試験はJIS K6301に準じて温度
が40℃、伸長率が20%およびオゾン濃度が50pphm、静的
の条件下で200時間放置し、クラックの有無を観察し
た。また、難燃性は、アンダーライト ラボラトリー
(UL)社の安全規格のUL−94法に従って測定した。
なお、実施例および比較例において使用した塩素化エ
チレン−プロピレン系共重合体、イソプレンまたはイソ
ブチレンを主成分とするゴム状物,カーボンブラックを
有さない無機物質,受酸剤,架橋剤,加硫剤,架橋助
剤,加硫促進剤および可塑剤のそれぞれの種類および物
性などを下記に示す。
〔(A)塩素化エチレン−プロピレン系共重合体〕
塩素化エチレン−プロピレン系共重合体として、水性
懸濁状でプロピレン含有量が22重量%であり、かつムー
ニー粘度(ML1+4,100℃)が115であるエチレン−プロピ
レン系共重合体(MFR1.0g/10分、融点120℃、以下「EPR
(1)」と云う)10kgを仕込み、攪拌しながら50〜90℃
の温度範囲において該共重合体の塩素含有量が18.2重量
%になるまで塩素化した(第一段階塩素化)。ついで、
反応系を121〜125℃に昇温させ、この温度範囲において
塩素の導入を中止させて30分間アニール化を行なった
(第二段階アニール化)。ついで、反応系を冷却し、95
〜118℃の温度範囲において塩素含有量が35.4重量%に
なるまで塩素化し(第三段階塩素化)、得られるムーニ
ー粘度(ML1+4,100℃)が42.0である塩素化エチレン−
プロピレン系共重合体(MFR10.0g/10分、以下「CIEPR
(A)」と云う)および前記EPR(1)10kgを上記と同
様に仕込み、攪拌しながら50〜90℃の温度範囲において
該共重合体の塩素含有率が18.2重量%になるまで塩素化
した(第一段階塩素化)。ついで反応系を105〜115℃に
昇温させ、この温度範囲において塩素含有量が27.1重量
%になるまで塩素化した(第二段階塩素化)。ついで11
8〜120℃の温度範囲で塩素含有量が30.2重量%になるま
で塩素化し(第三段階塩素化)、ムーニー粘度(ML1+4,
100℃)が61である塩素化エチレン−プロピレン系共重
合体(FR11.0g/10分、以下「CIEPR(B)」と云う)を
使った。
〔(B)イソプレンまたはイソブチレンを主成分とするゴム状物〕
また、イソプレンを主成分とするゴム状物として、ム
ーニー粘度(ML1+4,100℃)が82であるポリイソプレン
ゴム(シス−1,4結合98%、以下「IR」と云う)、さら
にイソブチレンを主成分とするゴムとして、ムーニー粘
度(ML1+4,100℃)が45であり、不飽和度が0.8モル%で
あるポリイソブチレンゴム(以下「IIR」と云う)を用
いた。
〔(C)カーボンブラック〕
また、カーボンブラックとして、ファーネス法で製造
されたカーボンブラック(昭和キャボット社製,商品名
ショウブラック,FEF,平均粒径51nm,比表面積41m2/g,FE
F,以下「C.B.」と云う)を使った。
〔(D)受酸剤〕 さらに、受酸剤として、酸化マグネシウム(協和化学
社製,商品名キョーワマグ150,100メッシュパス,比表
面積150m2/g,以下「MgO」と云う)を使用した。
〔(E)加硫剤〕
また、加硫剤としてトリチオシアヌル酸(以下「トリ
アジン」と云う)および粉末硫黄(200メッシュパス,
以下「S」と云う)を使った。
〔(F)加硫促進剤〕
さらに、加硫促進剤として、2−メルカプトベンゾチ
アゾールヘキシルアミン塩(以下「MDCA」と云う)およ
びペンタメチレン・ジチオカーバメートのナトリウム塩
(以下「PMTC」と云う)、N−第三級−ブチル−1,2−
ベンゾチアゾールスルフェンアミド(以下「NS」と云
う)、テトラメチルチウラム・ジスルフィド(以下「T
T」と云う)、2−メルカプト・ベンゾチアゾール(以
下「M」と云う)およびN,N′−ジエチル・チオ尿素
(以下「EUR」と云う)を用いた。
〔(G)加硫促進助剤〕
また、加硫促進助剤として、平均粒径が0.5μmであ
る酸化亜鉛(以下「ZnO」と云う)およびステアリン酸
(以下「St」と云う)を使用した。
〔(H)可塑剤〕
さらに、可塑剤として、トリオクチルトリメリテート
(以下「TOTM」と云う)を使用した。
実施例1〜7,比較例1〜8 第1表および第2表にそれぞれの配合量および種類が
示されている塩素化エチレン−プロピレン系共重合体
(以下「Cl−EPR」と云う)、イソプレンまたはイソブ
チレンを主成分とするゴム状物(IR,IIR),加硫剤,加
硫促進剤および加硫促進助剤ならびにそれぞれの配合量
が示されているC.B.(カーボンブラック),MgO(受酸
剤),およびTOTM(可塑剤)を室温(約20℃)において
オープンロールを使って20分間混練し、それぞれをシー
ト状に成形した。得られた各シート状物を圧縮成形機を
用いて温度が165℃および圧力が200kg/cm2の条件下で30
分間加硫しながら加硫物を製造した。得られた各加硫物
について引張強度(TB)および伸び率(EB)の測定なら
びに耐候性,耐オゾン性(クラックが発生した時間を第
3表に示す)および難燃性の試験を行なった。得られた
結果を第3表に示す。
以上の実施例および比較例の結果から、本発明のゴム
組成物は、引張強度(TB)および耐薬品性についてすぐ
れているのみならず、耐熱性についてもすぐれているこ
とは明白である。
[発明の効果] 本発明のゴム組成物は下記のごとき効果(特徴)を発
揮する。
(1) 機械的強度(たとえば、引張強度)が良好であ
る。
(2) 成形物の寸法精度がすぐれている。
(3) 二重結合を有するゴムに対し、耐薬品性および
耐候性が良好である。
(4) 圧縮永久歪がよい。
(5) 加硫物または架橋物の加硫性または架橋性がす
ぐれている。
(6) 耐油性が良好である。
(7) 永久伸性がすぐれている。
(8) 難燃性が良好である。
(9) 耐オゾン性がすぐれている。
(10) ブレンド性が良好である。
本発明のゴム組成物は以上のごとき効果を発揮するた
めに多方面にわたって利用することができる。代表的な
用途を下記に示す。
(1) 自動車用各種ゴム部品(たとえば、パッキン、
ホース) (2) 電線被覆 (3) 電気機器、電子機器などの部品 (4) 各種のパッキン、シート (5) ホース類 (6) 各種の建材部品 (7) ルーフィング、ポンドライナー (8) 制振材、制音材類

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)プロピレンの含有量が15〜40重量%
    であり、かつメルトフローインデックスが0.01〜5.0g/1
    0分であり、差動走査熱量計で測定した融解ピークが80
    ℃以上であり、X線で測定した結晶化度が3%以上であ
    り、しかもゲルパーミエーションクロマトグラフィーで
    測定した分子量分布の指標である重量平均分子量/数平
    均分子量が4以上であるエチレン−プロピレン系共重合
    体を塩素化させることによって得られる塩素含有率が20
    〜45重量%であり、かつムーニー粘度(ML1+4,100℃)
    が10〜150である塩素化エチレン−プロピレン系共重合
    体 ならびに (B)イソプレンまたはイソブチレンを主成分とするゴ
    ム からなる組成物であり、組成物中に占める塩素化エチレ
    ン−プロピレン系共重合体の組成割合は30〜90重量%で
    あるゴム組成物。
JP63138226A 1988-06-04 1988-06-04 ゴム組成物 Expired - Fee Related JPH0822937B2 (ja)

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