JPH06220271A - 塩素化ポリオレフィン系樹脂組成物 - Google Patents
塩素化ポリオレフィン系樹脂組成物Info
- Publication number
- JPH06220271A JPH06220271A JP941593A JP941593A JPH06220271A JP H06220271 A JPH06220271 A JP H06220271A JP 941593 A JP941593 A JP 941593A JP 941593 A JP941593 A JP 941593A JP H06220271 A JPH06220271 A JP H06220271A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- weight
- parts
- chlorinated polyolefin
- resin composition
- polyolefin resin
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は加熱時にも絶縁性が低下することが
なく、かつ機械的強度にも優れる塩素化ポリオレフィン
系樹脂組成物を提供する。 【構成】 (A)塩素化ポリオレフィン 100重量
部、(B)平均粒径が0.1〜7μmであり、かつNa
2 O含有量が0.10重量%以下である水酸化アルミニ
ウム 50〜150重量部、(C)多官能性化合物
0.1〜10重量部および(D)有機過酸化物 0.5
〜20重量部からなる塩素化ポリオレフィン系樹脂組成
物。
なく、かつ機械的強度にも優れる塩素化ポリオレフィン
系樹脂組成物を提供する。 【構成】 (A)塩素化ポリオレフィン 100重量
部、(B)平均粒径が0.1〜7μmであり、かつNa
2 O含有量が0.10重量%以下である水酸化アルミニ
ウム 50〜150重量部、(C)多官能性化合物
0.1〜10重量部および(D)有機過酸化物 0.5
〜20重量部からなる塩素化ポリオレフィン系樹脂組成
物。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、各種絶縁用材料として
好適に用いられる塩素化ポリオレフィン系樹脂組成物に
関する。
好適に用いられる塩素化ポリオレフィン系樹脂組成物に
関する。
【0002】
【従来の技術】塩素化ポリオレフィンは、オレフィン系
重合体を塩素化することにより得られるものであり、耐
候性、耐焔性、耐薬品性に優れ、工業部品、建材用、電
線被覆用など広い用途に利用されている。また、用途に
応じてカーボンブラック、炭酸カルシウム、ケイ酸マグ
ネシウム、ケイ酸アルミニウムなどの無機充填剤を添加
し、機械的強度、耐熱性あるいは電気的特性などを改良
した該樹脂組成物が提供されている。
重合体を塩素化することにより得られるものであり、耐
候性、耐焔性、耐薬品性に優れ、工業部品、建材用、電
線被覆用など広い用途に利用されている。また、用途に
応じてカーボンブラック、炭酸カルシウム、ケイ酸マグ
ネシウム、ケイ酸アルミニウムなどの無機充填剤を添加
し、機械的強度、耐熱性あるいは電気的特性などを改良
した該樹脂組成物が提供されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】電線被覆などの絶縁用
材料の場合には、火災などにより絶縁材が加熱されても
絶縁性の維持が要求される。しかしながら、上記無機充
填剤により補強された塩素化ポリオレフィン樹脂組成物
は、絶縁性が低下するという問題があった。以上のこと
から、本発明は、加熱時にも絶縁性が低下することがな
く、かつ機械的強度にも優れる塩素化ポリオレフィン系
樹脂組成物を提供することを目的とする。
材料の場合には、火災などにより絶縁材が加熱されても
絶縁性の維持が要求される。しかしながら、上記無機充
填剤により補強された塩素化ポリオレフィン樹脂組成物
は、絶縁性が低下するという問題があった。以上のこと
から、本発明は、加熱時にも絶縁性が低下することがな
く、かつ機械的強度にも優れる塩素化ポリオレフィン系
樹脂組成物を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、鋭意研究
を重ねた結果、特定の水酸化アルミニウムを配合するこ
とにより上記目的が達成されることを見出し、この知見
に基づいて本発明を完成するに至った。すなわち、本発
明は(A)塩素化ポリオレフィン 100重量部、
(B)平均粒径が0.1〜7μmであり、かつNa2 O
含有量が0.10重量%以下である水酸化アルミニウム
50〜150重量部、(C)多官能性化合物0.1〜
10重量部および(D)有機過酸化物 0.5〜20重
量部からなる塩素化ポリオレフィン系樹脂組成物を提供
するものである。以下、本発明を具体的に説明する。
を重ねた結果、特定の水酸化アルミニウムを配合するこ
とにより上記目的が達成されることを見出し、この知見
に基づいて本発明を完成するに至った。すなわち、本発
明は(A)塩素化ポリオレフィン 100重量部、
(B)平均粒径が0.1〜7μmであり、かつNa2 O
含有量が0.10重量%以下である水酸化アルミニウム
50〜150重量部、(C)多官能性化合物0.1〜
10重量部および(D)有機過酸化物 0.5〜20重
量部からなる塩素化ポリオレフィン系樹脂組成物を提供
するものである。以下、本発明を具体的に説明する。
【0005】(A)塩素化ポリオレフィン 本発明に使用する塩素化ポリオレフィンは、ポリオレフ
ィンの粉末または粒子を水性懸濁液中で塩素化するか、
あるいは有機溶媒中に溶解したポリオレフィンを塩素化
することにより得られるが、前者の方法により得られる
ものが好ましい。該塩素化ポリオレフィンの塩素含有量
は、通常20〜50重量%であり、特に25〜45重量
%が好ましい。塩素含有量が20重量%未満では残存結
晶量が多くなり柔軟なゴムが得られなくなる。一方、5
0重量%を超えるとゴム弾性が乏しくなる。また、非結
晶性の塩素化ポリオレフィンの方が柔軟性に優れるので
好ましい。
ィンの粉末または粒子を水性懸濁液中で塩素化するか、
あるいは有機溶媒中に溶解したポリオレフィンを塩素化
することにより得られるが、前者の方法により得られる
ものが好ましい。該塩素化ポリオレフィンの塩素含有量
は、通常20〜50重量%であり、特に25〜45重量
%が好ましい。塩素含有量が20重量%未満では残存結
晶量が多くなり柔軟なゴムが得られなくなる。一方、5
0重量%を超えるとゴム弾性が乏しくなる。また、非結
晶性の塩素化ポリオレフィンの方が柔軟性に優れるので
好ましい。
【0006】前記のポリオレフィンとしては、エチレン
の単独重合体、エチレンと炭素数が3〜12であるα−
オレフィンとの共重合体などが挙げられる。該α−オレ
フィンの共重合割合は通常30重量%以下、好ましくは
20重量%である。塩素化ポリオレフィンの具体例とし
ては、塩素化ポリエチレン、塩素化エチレン−プロピレ
ン共重合体、塩素化エチレン−プロピレン−ジエン共重
合体などが挙げられる。
の単独重合体、エチレンと炭素数が3〜12であるα−
オレフィンとの共重合体などが挙げられる。該α−オレ
フィンの共重合割合は通常30重量%以下、好ましくは
20重量%である。塩素化ポリオレフィンの具体例とし
ては、塩素化ポリエチレン、塩素化エチレン−プロピレ
ン共重合体、塩素化エチレン−プロピレン−ジエン共重
合体などが挙げられる。
【0007】(B)水酸化アルミニウム また、本発明に使用する水酸化アルミニウムは、化学式
Al2 O3 ・3H2 OまたはAl(OH)3で表される白
色粉末である。該水酸化アルミニウムの平均粒径は0.
1〜7μmであり、好ましくは0.5〜5μm、特に好
ましくは1〜3μmである。平均粒径が0.1μm未満
では分散性が悪く所望の物性が得られない。一方、7μ
mを超えると引張強度が低下する。また、水酸化アルミ
ニウム中のNa2 O含有量は0.10重量%以下であ
り、好ましくは0.08重量%以下、特に0.03重量
%以下が好ましい。Na2 O含有量が0.10重量%を
超えると得られる組成物を燃焼させた際、絶縁性が低下
する。
Al2 O3 ・3H2 OまたはAl(OH)3で表される白
色粉末である。該水酸化アルミニウムの平均粒径は0.
1〜7μmであり、好ましくは0.5〜5μm、特に好
ましくは1〜3μmである。平均粒径が0.1μm未満
では分散性が悪く所望の物性が得られない。一方、7μ
mを超えると引張強度が低下する。また、水酸化アルミ
ニウム中のNa2 O含有量は0.10重量%以下であ
り、好ましくは0.08重量%以下、特に0.03重量
%以下が好ましい。Na2 O含有量が0.10重量%を
超えると得られる組成物を燃焼させた際、絶縁性が低下
する。
【0008】(C)多官能性化合物 また、本発明に使用する多官能性化合物は、1分子中に
少なくとも2個の反応性二重結合を有する化合物であ
る。該化合物の例としては、例えば、通常のゴム分野に
おいて架橋助剤として使用されているジアリル基または
トリアリル基を有する化合物が挙げられる。該化合物の
具体例としては、トリアリルシアヌレート、トリアリル
イソシアヌレート、トリアリルトリメリテート、ジアリ
ルフタール酸、トリアリルアミン、ジアリルマレイン酸
などがある。
少なくとも2個の反応性二重結合を有する化合物であ
る。該化合物の例としては、例えば、通常のゴム分野に
おいて架橋助剤として使用されているジアリル基または
トリアリル基を有する化合物が挙げられる。該化合物の
具体例としては、トリアリルシアヌレート、トリアリル
イソシアヌレート、トリアリルトリメリテート、ジアリ
ルフタール酸、トリアリルアミン、ジアリルマレイン酸
などがある。
【0009】(D)有機過酸化物 さらに、本発明に使用する有機過酸化物は、特別の限定
はないが、分解温度(半減期が1分間である温度)が1
20℃以上のものが好ましく、特に140℃以上のもの
が好適に用いられる。好適な有機過酸化物の代表例とし
ては、1,1−ビス−t−ブチルパーオキシ−3,3,
5−トリメチルシクロヘキサンのごときケトンパーオキ
シド、2,5−ジメチルヘキサン−2,5−ジハイドロ
パーオキシヘキシドのごときハイドロパーオキシド、
2,5−ジメチル−2,5−ジ−t−ブチルパーオキシ
ヘキサンのごときパーオキシエステル、ベンゾイルパー
オキシドのごときジアシルパーオキシド、ジクミルパー
オキシドのごときジアルキルパーオキシドおよびt−ブ
チルパーオキシイソプロピルカーボネートのごときパー
カーボネートが挙げられる。
はないが、分解温度(半減期が1分間である温度)が1
20℃以上のものが好ましく、特に140℃以上のもの
が好適に用いられる。好適な有機過酸化物の代表例とし
ては、1,1−ビス−t−ブチルパーオキシ−3,3,
5−トリメチルシクロヘキサンのごときケトンパーオキ
シド、2,5−ジメチルヘキサン−2,5−ジハイドロ
パーオキシヘキシドのごときハイドロパーオキシド、
2,5−ジメチル−2,5−ジ−t−ブチルパーオキシ
ヘキサンのごときパーオキシエステル、ベンゾイルパー
オキシドのごときジアシルパーオキシド、ジクミルパー
オキシドのごときジアルキルパーオキシドおよびt−ブ
チルパーオキシイソプロピルカーボネートのごときパー
カーボネートが挙げられる。
【0010】(E)組成割合 本発明の樹脂組成物においては、塩素化ポリオレフィン
樹脂100重量部に対する他の成分の組成割合は次のと
おりである。水酸化アルミニウムの配合割合は50〜1
50重量部であり、60〜120重量部が好ましく、特
に70〜100重量部が好適である。水酸化アルミニウ
ムの配合割合が50重量部未満では、絶縁性が低下す
る。一方、150重量部を超えると引張強度が低下し好
ましくない。また、多官能性化合物の配合割合は、0.
1〜10重量部であり、0.5〜8重量部が好ましく、
特に1〜5重量部が好適である。多官能性化合物の配合
割合が0.1重量部未満では架橋後の特性改良が十分で
はない。一方、10重量部を超えてもさらに特性が向上
することもない。また、有機過酸化物の配合割合は、
0.5〜20重量部であり、1.0〜15重量部が好ま
しく、特に2〜10重量部が好適である。有機過酸化物
の配合割合が0.5重量部未満では架橋後の特性改良が
十分ではない。一方、20重量部を超えてもさらに特性
が向上することもない。
樹脂100重量部に対する他の成分の組成割合は次のと
おりである。水酸化アルミニウムの配合割合は50〜1
50重量部であり、60〜120重量部が好ましく、特
に70〜100重量部が好適である。水酸化アルミニウ
ムの配合割合が50重量部未満では、絶縁性が低下す
る。一方、150重量部を超えると引張強度が低下し好
ましくない。また、多官能性化合物の配合割合は、0.
1〜10重量部であり、0.5〜8重量部が好ましく、
特に1〜5重量部が好適である。多官能性化合物の配合
割合が0.1重量部未満では架橋後の特性改良が十分で
はない。一方、10重量部を超えてもさらに特性が向上
することもない。また、有機過酸化物の配合割合は、
0.5〜20重量部であり、1.0〜15重量部が好ま
しく、特に2〜10重量部が好適である。有機過酸化物
の配合割合が0.5重量部未満では架橋後の特性改良が
十分ではない。一方、20重量部を超えてもさらに特性
が向上することもない。
【0011】さらに、通常のゴム分野において慣用され
ているチオウレア系促進剤、チウラム系促進剤などの加
硫促進剤を配合してもよい。以上の物質を均一に配合す
ることにより本発明の樹脂組成物を得ることができる
が、さらに種々の添加剤、例えば可塑剤、滑剤、酸化防
止剤、紫外線吸収剤、難燃剤、帯電防止剤などを添加す
ることができる。
ているチオウレア系促進剤、チウラム系促進剤などの加
硫促進剤を配合してもよい。以上の物質を均一に配合す
ることにより本発明の樹脂組成物を得ることができる
が、さらに種々の添加剤、例えば可塑剤、滑剤、酸化防
止剤、紫外線吸収剤、難燃剤、帯電防止剤などを添加す
ることができる。
【0012】(G)混合および成形 本発明の樹脂組成物を得るための混合方法は、ゴム分野
において一般に用いられているオープンロール、ニーダ
ー、バンバリーミキサーのごとき混合機を使用して混練
すればよい。また、本発明の樹脂組成物は、一般のゴム
業界において慣用されている押出成形機、射出成形機の
ごとき成形機を用いて所望の形状に成形できる。さら
に、架橋(加硫)しながら成形物を製造する方法、すな
わち架橋と成形を同時に行う方法を適用することもでき
る。
において一般に用いられているオープンロール、ニーダ
ー、バンバリーミキサーのごとき混合機を使用して混練
すればよい。また、本発明の樹脂組成物は、一般のゴム
業界において慣用されている押出成形機、射出成形機の
ごとき成形機を用いて所望の形状に成形できる。さら
に、架橋(加硫)しながら成形物を製造する方法、すな
わち架橋と成形を同時に行う方法を適用することもでき
る。
【0013】
【実施例】以下、本発明を実施例によりさらに詳しく説
明する。なお、引張試験はJIS K6301に準じて
JIS3号ダンベルを用いてショパー型試験機を使用し
て引張強さ(以下、TB という)および伸び(以下、E
Bという)を測定した。耐熱性試験はJIS K630
1に準じて温度120℃に設定されたギヤオーブン中に
120時間放置した後、引張試験を行い、TB およびE
B の変化率を求めた。
明する。なお、引張試験はJIS K6301に準じて
JIS3号ダンベルを用いてショパー型試験機を使用し
て引張強さ(以下、TB という)および伸び(以下、E
Bという)を測定した。耐熱性試験はJIS K630
1に準じて温度120℃に設定されたギヤオーブン中に
120時間放置した後、引張試験を行い、TB およびE
B の変化率を求めた。
【0014】また、絶縁性試験は、径0.6mmの銅線
を10mm間隔で2本埋設した試料(幅5cm、長さ1
0cmおよび厚さ2mm)の中央部にLPガスバーナー
の炎を当て、3分後の体積固有抵抗(以下、VRとい
う)を測定した。該VR値により、次の4段階で評価し
た。 ◎ ・・・ VR値が全く低下しないもの ○ ・・・ VR値が2500Ωcmを超えるもの △ ・・・ VR値が1000〜2500Ωcmのもの × ・・・ VR値が1000Ωcm未満のもの
を10mm間隔で2本埋設した試料(幅5cm、長さ1
0cmおよび厚さ2mm)の中央部にLPガスバーナー
の炎を当て、3分後の体積固有抵抗(以下、VRとい
う)を測定した。該VR値により、次の4段階で評価し
た。 ◎ ・・・ VR値が全く低下しないもの ○ ・・・ VR値が2500Ωcmを超えるもの △ ・・・ VR値が1000〜2500Ωcmのもの × ・・・ VR値が1000Ωcm未満のもの
【0015】また、使用した塩素化ポリオレフィン、水
酸化アルミニウム、多官能性化合物および有機過酸化物
の種類並びに物性を下記に示す。塩素化ポリオレフィン
として塩素含有量が40重量%である非晶性塩素化ポリ
エチレン(以下、CPEという)を用いた。水酸化アル
ミニウムとしてNa2 O含有量が0.01重量%、平均
粒径が1μmであるもの(以下、NS−1という)、N
a2 O含有量が0.08重量%、平均粒径が1μmであ
るもの(以下、NS−2という)およびNa2 O含有量
が0.01重量%、平均粒径が5μmであるもの(以
下、NS−3という)を用いた。また、比較用としてN
a2 O含有量が0.15重量%、平均粒径が1μmであ
るもの(以下、NS−4という)およびNa2 O含有量
が0.01重量%、平均粒径が10μmであるもの(以
下、NS−5という)を用いた。また、他の充填剤とし
て、比重2.75、平均粒子径1μmである炭酸カルシ
ウム(以下、VS−1という)、比重3.25、平均粒
子径1μmであるケイ酸マグネシウム(以下、VS−2
という)および比重2.6、平均粒子径1μmであるケ
イ酸アルミニウム(以下、VS−3という)を用いた。
多官能性化合物としてトリアリルイソシアネート(以
下、TAICという)、また、有機過酸化物としてケト
ンパーオキシド2,5−ジメチルヘキサン2,5−ジハ
イドロパーオキシ(以下、POという)をそれぞれ用い
た。
酸化アルミニウム、多官能性化合物および有機過酸化物
の種類並びに物性を下記に示す。塩素化ポリオレフィン
として塩素含有量が40重量%である非晶性塩素化ポリ
エチレン(以下、CPEという)を用いた。水酸化アル
ミニウムとしてNa2 O含有量が0.01重量%、平均
粒径が1μmであるもの(以下、NS−1という)、N
a2 O含有量が0.08重量%、平均粒径が1μmであ
るもの(以下、NS−2という)およびNa2 O含有量
が0.01重量%、平均粒径が5μmであるもの(以
下、NS−3という)を用いた。また、比較用としてN
a2 O含有量が0.15重量%、平均粒径が1μmであ
るもの(以下、NS−4という)およびNa2 O含有量
が0.01重量%、平均粒径が10μmであるもの(以
下、NS−5という)を用いた。また、他の充填剤とし
て、比重2.75、平均粒子径1μmである炭酸カルシ
ウム(以下、VS−1という)、比重3.25、平均粒
子径1μmであるケイ酸マグネシウム(以下、VS−2
という)および比重2.6、平均粒子径1μmであるケ
イ酸アルミニウム(以下、VS−3という)を用いた。
多官能性化合物としてトリアリルイソシアネート(以
下、TAICという)、また、有機過酸化物としてケト
ンパーオキシド2,5−ジメチルヘキサン2,5−ジハ
イドロパーオキシ(以下、POという)をそれぞれ用い
た。
【0016】実施例1〜5、比較例1〜7 表1に種類および配合量が示された各成分、ならびに可
塑剤としてトリメリット酸エステル30重量部を配合し
た。配合方法は、まず、TAICおよびPOを除いた配
合物をニーダー混合機に投入し、20分間加圧混練し
た。次に混練物をオープンロールに巻き付け、TAIC
およびPOを混練した後、所定のシートにした。得られ
たシートを180℃の加圧熱成形機で10分間架橋を行
い、厚さ2mmの試料を作製した。得られた各試料につ
いて、引張試験、耐熱試験および絶縁性試験を行った。
その結果を表1に示す。
塑剤としてトリメリット酸エステル30重量部を配合し
た。配合方法は、まず、TAICおよびPOを除いた配
合物をニーダー混合機に投入し、20分間加圧混練し
た。次に混練物をオープンロールに巻き付け、TAIC
およびPOを混練した後、所定のシートにした。得られ
たシートを180℃の加圧熱成形機で10分間架橋を行
い、厚さ2mmの試料を作製した。得られた各試料につ
いて、引張試験、耐熱試験および絶縁性試験を行った。
その結果を表1に示す。
【0017】
【表1】
【0018】
【発明の効果】本発明の樹脂組成物は、加熱時の絶縁性
に優れるばかりでなく、押出加工性および機械的強度も
良好であるので、電線用被覆材を初め、強電、自動車、
建材などの工業用絶縁材として多方面に使用することが
できる。
に優れるばかりでなく、押出加工性および機械的強度も
良好であるので、電線用被覆材を初め、強電、自動車、
建材などの工業用絶縁材として多方面に使用することが
できる。
Claims (1)
- 【請求項1】 (A)塩素化ポリオレフィン 100重
量部、(B)平均粒径が0.1〜7μmであり、かつN
a2 O含有量が0.10重量%以下である水酸化アルミ
ニウム 50〜150重量部、(C)多官能性化合物
0.1〜10重量部および(D)有機過酸化物 0.5
〜20重量部からなる塩素化ポリオレフィン系樹脂組成
物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP941593A JPH06220271A (ja) | 1993-01-22 | 1993-01-22 | 塩素化ポリオレフィン系樹脂組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP941593A JPH06220271A (ja) | 1993-01-22 | 1993-01-22 | 塩素化ポリオレフィン系樹脂組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06220271A true JPH06220271A (ja) | 1994-08-09 |
Family
ID=11719761
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP941593A Pending JPH06220271A (ja) | 1993-01-22 | 1993-01-22 | 塩素化ポリオレフィン系樹脂組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06220271A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7417087B2 (en) | 2001-09-14 | 2008-08-26 | Sumitomo Chemical Company, Limited | Process for producing resin composition using powder of aluminum-containing inorganic compound having specific BET surface area and pore volume and resin composition obtained according to said process |
-
1993
- 1993-01-22 JP JP941593A patent/JPH06220271A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7417087B2 (en) | 2001-09-14 | 2008-08-26 | Sumitomo Chemical Company, Limited | Process for producing resin composition using powder of aluminum-containing inorganic compound having specific BET surface area and pore volume and resin composition obtained according to said process |
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