JP3557985B2 - 塩素化ポリエチン架橋ゴム用組成物および同組成物からなる高圧ホース - Google Patents

塩素化ポリエチン架橋ゴム用組成物および同組成物からなる高圧ホース Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、高モジュラスであり、引張り特性、耐熱性、耐油性、耐寒性、耐圧縮永久歪み性の良好な、加えて耐亜鉛劣化性に優れた架橋成形物を得るための塩素化ポリエチレン架橋ゴム用組成物、およびこれを架橋成形してなる高圧ホースに関する。
【0002】
【従来の技術】
塩素化ポリエチレンゴムは、耐熱老化性、耐油性、耐寒性、耐候性、耐炎性、電気特性等に優れており、高圧ホ−スのような各種ホース、カバー材、ブーツ材、ロール、パッキン、ガスケット、ルーフイング、止水材、電線シース、型物製品などの成型材料として利用されている。高圧ホ−スは、高モジュラス、引張り特性、耐熱老化性、耐油性、耐寒性、耐圧縮永久歪み性等の全ての要求特製を満足する必要がある。高モジュラスを得るには、通常、カーボンブラックを多量配合するが、カーボンブラックの多量配合だけでは、高モジュラスを得るには限界がある上に、引張り特性が出ず、耐圧縮永久歪み性も低下する。
【0003】
さらに、塩素化ポリエチレンゴムからなる高圧ホースは、耐亜鉛劣化性が要求される。これは、同ホースが特に亜鉛メッキされたジョイントなどの金属部品と高温加圧下に接触すると、塩素化ポリエチレンゴムが短時間で著しく劣化し、硬化し、亀裂を発生し、脆弱化ないしは切断するという問題を生じるためである。
【0004】
このような用途に適した塩素化ポリエチレン架橋ゴム用組成物として、本出願人は、先に、塩素化ポリエチレン系樹脂と、本発明の成分(e)である3−アミノ−1,2,4−トリアゾール誘導体[I]および/またはポリメチレンジカルボン酸−ジヒドラジン誘導体[II]と、受酸剤としてのカルシウム化合物または鉛化合物とを必須成分とする組成物を提案した(特開昭59−135243号公報参照)。しかし、高圧ホースの使用環境は一段と厳しさを増し、要求される耐熱温度が上がり、上記組成物では高モジュラス、引張り特性、耐圧縮永久歪み性の要求特性が満たされなくなって来ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の課題は、上記実状に鑑み、高モジュラスで、引張り特性、耐熱性、耐油性、耐寒性、耐圧縮永久歪み性が良好で、加えて耐亜鉛劣化性に優れた架橋成形物を得るための塩素化ポリエチレン架橋ゴム用組成物、およびこれを架橋成形してなる高圧ホースを提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記課題を解決すべく種々検討を重ねた結果、特定の架橋助剤と特定の受酸剤との組合せを用いることにより、高圧ホース材料としての上記諸要求特性を全て満足できる塩素化ポリエチレン架橋ゴム用組成物が得られることを見出し、本発明に到達した。
【0007】
すなわち、本発明による塩素化ポリエチン架橋ゴム用組成物は、
(a)塩素化ポリエチレン100重量部、
(b)有機過酸化物2〜10重量、
(c)架橋助剤3〜20重量部、および、
(d)ゼオライト系化合物単独か、または、ゼオライト系化合物とハイドロタルサイト類の混合物(前者対後者の重量比=1:2〜10:1)からなる受酸剤3〜40重量部
を含むことを特徴とするものである。
【0008】
上記塩素化ポリエチレン架橋ゴム用組成物は、さらに、(e)適宜付加成分として、下記一般式[I]で示される3−アミノ−1,2,4−トリアゾール誘導体および/または下記一般式[II]で示されるポリメチレンジカルボン酸−ジヒドラジン誘導体0.3〜10重量部を含んでいてもよい。
【0009】
【化3】
Figure 0003557985
(式中、Xは水素または低級アルキル基、YはOHまたはSHである。)
【化4】
Figure 0003557985
(式中、Rは水素または低級アルキル基、nは10〜20の整数である。)
【発明の実施の形態】
以下、本発明の構成につき詳細に説明をする。
【0010】
本発明において使用される塩素化ポリエチレンは、ポリエチレン粉末または粒子を水性懸濁液中もしくは有機溶媒中で塩素化することにより得らるものであり、本発明においては水性懸濁液中での塩素化によって得られるものの方が経済的、技術的、環境的な見地から好ましい。原料となるポリエチレンはエチレン単独重合体、またはエチレンと共重合可能なコモノマーとの共重合体である。コモノマーの例としては、プロピレン、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、1−オクテン、4−メチル−ペンテン−1等のα−オレフィン類;ビニルアセテート、エチルアセテート等のアセテート類;(メタ)アクリル酸;(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル等の(メタ)アクリル酸エステルが挙げられる。ポリエチレンの重量平均分子量は架橋物性の面から好ましくは4万〜70万、より好ましくは10万〜50万である。
【0011】
ポリエチレンの密度は0.89〜0.96であり、強度および耐熱老化性の点から好ましくは0.90〜0.96、より好ましくは0.93〜0.96である。
【0012】
190℃、2.16kg荷重におけるポリエチレンのメルトインデックスは、好ましくは0.03〜20(g/10min)である。重合触媒としてマルチサイト触媒の他に、シングルサイト触媒(メタロセン触媒)もしくは両触媒のブレンドを用いた重合により得られたオレフィン重合体であってもよい。
【0013】
本発明において使用される塩素化ポリエチレンの塩素含量は、好ましくは20〜50重量%、より好ましくは25〜40%であり、更に好ましくは26〜36%である。塩素含量が低すぎると耐油性が悪く、塩素含量が高すぎると耐熱性、耐寒性が悪い。塩素化ポリエチレンの残存結晶量を制御することは可能であり、非晶性もしくは低結晶性のものが好ましい。
【0014】
本発明において使用される塩素化ポリエチレンは、また、大きな割合の塩素化ポリエチレンと小さな割合の他のゴムおよび/または樹脂とのポリマーブレンドであってもよい。例えば、天然ゴム、スチレンブタジエンゴム、ブチルゴム、アクニルニトリルブタジエンゴム、クロロプレンゴム、クロロスルホン化ポリエチレン、アクリルゴム、エピクロルヒドリンゴム、シリコーンゴム、フッ素ゴム等のゴム類;ポリ塩化ビニル樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、エチレン−エチルアクリレート樹脂、エチエン−酢酸ビニル樹脂、ポリスチレン樹脂などの樹脂類;アクリルニトリル−ブタジエン−スチレン樹脂等のエラストマー;スチレン系熱可塑性エラストマーその他を塩素化ポリエチレンに、所期の物性値が得られるような割合、例えば20重量%以下でブレンドすることができる。
【0015】
本発明に用いられる有機過酸化物は、ケトンパーオキサイド、パーオキシケタール、ハイドロパーオキサイド、ジアルキルパーオキサイド、ジアシルパーオキサイド、パーオキシエステル、パーオキシジカーボネート類であって、具体例として1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、ジクミルパーオキサイド、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン、n−ブチル−4,4−ビス(t−ブチルパーオキシ)バレレート、α, α‘−ビス(t−ブチルパーオキシ−m−イソプロピル)ベンゼンなどが挙げられる。有機過酸化物の10時間半減期は、加工性の面から、比較的高い方がよく、好ましく90℃以上、より好ましくは110℃以上である。
【0016】
これらの有機過酸化物は単独で用いても、2種類以上の組み合わせで用いてもよい。
【0017】
有機過酸化物の割合は塩素化ポリエチレン100重量部に対して、2〜10重量部、好ましくは2〜5重量部である。有機過酸化物の割合が2重量部未満であると、架橋が不十分となり、一方10重量部を越えると加工安定性が低下し、ゴム弾性が失われ、製品が固くなり過ぎ、不経済でもある。
【0018】
本発明に用いられる架橋助剤としては、ジアリルフタレートモノマー、これを重合してなる平均重合度5〜300程度のジアリルフタレートプレポリマー、または多官能性モノマーが例示される。多官能性モノマーは有機過酸化物架橋の効率を高める作用をする。特に、ジアリルフタレートモノマー、および/またはこれを重合してなる平均重合度5〜300程度のジアリルフタレートプレポリマーが好ましく用いられる。ジアリルフタレートモノマーとしてはジアリルオルソフタレートモノマー、ジアリルイソフタレートモノマー、ジアリルフテレタレートモノマーを単独もしくは2種以上の組合せで使用することができる。有機過酸化物架橋の効率を高めるような多官能性モノマーとしては、例えばトリアリルシアヌレート(TAC)、トリアリルイソシアヌレート(TAIC)、エチレングリコールジメタクリレート、トリメチルプロパントリメタクリレート、N,N‘−m−フェニレンビスマレイミドなどが挙げられる。架橋助剤は二種以上併用しても構わない。架橋助剤の割合(併用の場合は合計量)は塩素化ポリエチレン100重量部に対して3〜20重量部である。架橋助剤の割合が3重量部未満であると、架橋はするが高モジュラスが得られず、一方20重量部を超えると、加工性が悪くなり、ゴム弾性が失われ、製品が固くなりすぎる。
【0019】
本発明に用いられる受酸剤は、ゼオライト系化合物単独か、または、ゼオライト系化合物とハイドロタルサイト類の混合物(前者対後者の重量比=1:2〜10:1)からなる
【0020】
本発明組成物で用いられるハイドロタルサイト類は、下記一般式[III]:
【化5】
Figure 0003557985
(式中、xとyは0〜10、ただしx+yは1〜10、zは1〜5、wは実数をそれぞれ示す)で表わされるものであることが好ましい。
【0021】
ハイドロタルサイト類は、例えば
【化6】
Figure 0003557985
(式中、xは0〜10、zは1〜5、wは実数をそれぞれ示す)で表わされるものであってよい。
【0022】
ハイドロタルサイト類として、
【化7】
Figure 0003557985
を例示することができる。
【0023】
本発明で用いられるゼオライト系化合物は、天然ゼオライトの外、A型、X型、Y型の合成ゼオライト、ソーダライト類、天然ないしは合成モルデナイト、ZSM−5などの各種ゼオライト、およびこれらの金属置換体であってよく、これらは単独で用いても2以上の組み合わせで用いてもよい。また金属置換体の金属はナトリウムであることが多い。ゼオライト系化合物としては酸受容能の大きいものが好ましい。
【0024】
合成ゼオライトの製造方法は公知であり、例えば水熱合成法では、出発物質として、アルカリまたはアルカリ土類の酸化物(塩基)、アルミナ、シリカ、水を用い、これらを通常100℃以上の温度で反応させた後、ゼオライトの結晶を析出させる。また、出発物質として天然のケイ酸塩鉱物、例えば、カオリン鉱物や、アロフェンなどの粘土鉱物、火山ガラスを使うこともできる。例えば特公昭26−1119号公報に示されるように、酸性白土(モンモリロナイト)を酸処理して得られる活性ケイ酸に希薄アルミン酸ソーダを作用させて合成ゼオライトを製造する方法等がある。
【0025】
ゼオライト系化合物として、活性化されたゼオライト系化合物を使うのが好ましい。活性化されたゼオライト系化合物とは、実質的に水分のない状態のものを言い、このように活性化する方法として、ゼオライト系化合物を100℃以上の温度で、乾燥空気、窒素気流下で加熱脱水する方法、もしくは、塩素含有重合体を他の成分と共に混練りする際に、ゼオライト系化合物を投入して140℃から200℃の混練り温度に晒すことにより活性化する方法等が挙げられる。
【0026】
受酸剤の割合は塩素化ポリエチレン100重量部に対して3〜40重量部であり、好ましくは5〜30重量部である。受酸剤の割合が3重量部未満であると受酸効果が乏しく、期待するような耐亜鉛劣化性が得られない。一方40重量部を越えてもさらなる効果は比例せず不経済である。これら受酸剤は単独で用いてもよいし、2種類以上の組み合わせで用いてもよい。
【0027】
従来から塩素化ポリエチレンゴムの受酸剤として一般的に用いられるカルシウム系(水酸化カルシウム、酸化カルシウム等)、鉛系(一酸化鉛、三塩基性硫酸鉛、鉛白、二塩基性フタール酸鉛等)またはマグネシウム系(酸化マグネシウム、水酸化マグネシウム等)受酸剤、を必要に応じて添加してもよい。
【0028】
本発明組成物において必要に応じて添加される任意付加成分(e)、すなわち3−アミノ−1,2,4−トリアゾール誘導体[I]および/またはポリメチレンジカルボン酸−ジヒドラジン誘導体[II]の割合は、塩素化ポリエチレン100重量部に対して0.3〜10重量部、好ましくは0.5〜4重量部である。この成分(e)の割合が0.3重量部未満であると耐亜鉛劣化性の効果が十分でない場合があり、一方10重量部を越えても効果の向上度合いが緩慢であり、ブルームし易くなり、不経済的である。
【0029】
成分(e)は単独で用いてもよいし、2種類以上の組み合わせで用いてもよい。
【0030】
本発明による組成物には、当該技術分野において通常用いられる各種の添加剤、例えば充填剤、補強剤、可塑剤、安定剤、老化防止剤、滑剤、粘性賦与剤、顔料、難燃剤、紫外線吸収剤、発泡剤、加工助剤、酸化防止剤、エポキシ樹脂等を必要に応じて添加することができる。また、強度、剛性の向上のため短繊維等を添加することもできる。補強剤としてはカーボンブラックが最適であるが、必要に応じて通常ゴムプラスチック分野で使用されている補強剤、例えばホワイトカーボン、炭酸カルシウム、タルク、クレーなどをカーボンブラックと併用してもよい。
【0031】
本発明による塩素化ポリエチレン架橋ゴム用組成物を得るには、ゴム加工分野において通常行われている方法が適用できる。たとえば上記配合成分の内、有機過酸化物以外のものをミキシングロール、各種ニーダー、バンバリーミキサー、二軸混練押出し機等を用いて80℃〜180℃で混練りし、得られた混練物に、通常は70℃〜110℃のオープンロール等で有機過酸化物を添加して、混練物をシート状物またはリボン状物にする。ホースを製造するには、上記シート状物またはリボン状物を押出し機などでホース状に賦形する。また、ホースは、内層と外層の間に補強用繊維または金属製ワイヤを介在させ、2層、3層等の多層構造のものにすることもできる。補強用繊維としては、ポリエステル、ナイロン、ビニロンなどがある。また、多層の内の一部の層は、塩素化ポリエチレン架橋ゴム用組成物以外の組成物からなるゴム層、例えばクロロプレンゴム層、アクリロニトリルブタジエンゴム層、クロロスルホン化ポリエチレン層、水素化アクリロニトリルブタジエンゴム層であってもよい。例えば、塩素化ポリエチレン架橋ゴム用組成物以外の組成物からなる内層と、塩素化ポリエチレン架橋ゴム用組成物からなる外層との2槽構造のホースを得ることができる。
【0032】
本発明による組成物は、パワーステアリングホース、オイルクーラーホース、トルクコンバーターホース、ブレーキホースなどの高圧ホースの内槽および/または外層を構成する材料として特に好適に使用できる。
【0033】
上記構成の塩素化ポリエチレン架橋ゴム用組成物を架橋する際、架橋条件は、用いられる架橋剤、架橋助剤の種類や量に応じて、温度140〜200℃で、数分〜120分間で適宜選択される。架橋は、加圧蒸気架橋、塩浴中での架橋、高周波による架橋、被鉛架橋、樹脂被覆架橋などであってよい。
【0034】
高圧ホースの製造方法としては、まず130℃以下でホース内層を押し出し、その外周を繊維で編組補強し、更にその上に外層を押出し被覆した後、160℃の蒸気加橋にて1時間架橋をする方法がよく行われる(特開平2−133430号および特開平8−238689号各公報参照)。
【0035】
【発明の実施の形態】
本発明を実施するための具体的な形態を以下に実施例を挙げて説明する。ただし、本発明はその要旨を逸脱しない限り以下の実施例に限定されるものではない。 実施例および比較例で用いた配合材料の詳細は下記の通りである。
【0036】
Figure 0003557985
Figure 0003557985
【0037】
実施例1〜および比較例1〜6
成分(a)としての塩素化ポリエチレン100重量部に、表1に示す、有機過酸化物(b)以外の成分(c)(d)(e)を表1の割合でそれぞれ加え、得られた配合物を1リットルの加圧式ニーダーで40rpm、7分間混練りし、145℃で排出した。得られた混練物を約80℃で直径7インチのオープンロールに移し、これに有機過酸化物(b)を添加し、混練物を2.3mm厚のシート状にした。このシート状を次いで150×150×厚さ2mmの金型で180℃で12分間、10Paで加熱加圧プレスし、厚さ2mmの板状架橋ゴムシートを得た。
【0038】
性能試験
実施例および比較例で得られた板状架橋ゴムシートに対し下記の項目について性能試験を行った。これらの測定法と試験条件は以下の通りである。
【0039】
(1)モジュラス(JIS K6251)
(2)引張り特性(JIS K6251)
(3)耐熱老化性(JIS K6275) 150℃×72時間
(4)耐油性(JIS K6285)(IRM903油) 150℃×72時間
(5)耐寒性(JISK6261脆化温度)
(6)圧縮永久歪(JIS K6262) 150℃×72時間
(7)耐亜鉛劣化性試験 架橋ゴムシートを20mm×40mmの短冊状に切り、得られた試験片をテストパネル(JIS G3141(SPCC−SB)電気亜鉛メッキ加工、長さ150mm×幅50mm×厚さ2mm)(以下亜鉛メッキ板という)に載せ、この上から3kgの荷重をかけた状態で試験片を150℃のオーブン中で72時間静置した。その後、荷重を取り除き、試験片を室温で放冷し、亜鉛メッキ板から剥がした。この試験片を直径10mmの丸棒に試験面(亜鉛メッキ板との接触面)を外側に向けて曲げた時のクラックの有無、および亜鉛メッキ板の外観を観察した。評価基準は下記の通りである。
【0040】
試験片の外観
A;試験片の外観は異常なし
B;試験片のエッジ部に、肉眼で見える小さなクラックがわずかに発生
C;試験片の全面に、肉眼で見える小さなクラックが多数発生
D;試験片の全面が硬化し、大きななクラックが発生
E;試験片の全体が硬化し、脆弱化し、簡単に切断
【0041】
亜鉛メッキ板の外観(試験片の外観を剥がした後、亜鉛メッキ板を観察)
◎;試験片は簡単に剥がれ、亜鉛メッキ板は異常なし
○;亜鉛メッキ板が黄土色、褐色などに変色
△;試験片のエッジ部分が亜鉛メッキ板に固着し一部取られる
×;試験片が亜鉛メッキ板に固着して剥がれない
××;試験片の接触面の周りも黒っぽく変色し、試験片が亜鉛メッキ板に固着して剥がれない
これらの試験結果を表1(実施例)および表2(比較例)にまとめて示す。
【0042】
【表1】
Figure 0003557985
【0043】
【表2】
Figure 0003557985
【0044】
比較例1および2は、特開昭59−135243記載の配合例であり、架橋助剤(c)が3重量部未満では、100%モジュラスが大きく劣り、熱老化性、耐亜鉛劣化性も劣る。比較例3は、架橋助剤(c)が3重量部未満である場合に、カーボンブラックの高充填により100%モジュラスを得ようとした例であり、高モジュラスは得られるが、圧縮永久歪みが大幅に悪化し、伸び、耐寒性、耐亜鉛劣化性も劣る。比較例4は、受酸剤(d)を欠く例であり、耐亜鉛劣化性が非常に劣っており、また100%モジュラスも不足である。比較例5は、本発明受酸剤(d)の代わりにPbOを添加した例であり、耐亜鉛劣化性が劣る。比較例6は、本発明受酸剤(d)の代わりにMgOを添加した例であり、耐亜鉛劣化性が劣り、また伸びも不足である。
【0045】
【発明の効果】
以上の評価結果から明らかなように、特定の架橋助剤と特定の受酸剤を含む本発明塩素化ポリエチレン架橋ゴム用組成物から得られた架橋成形物は、高圧ホ−スとしての要求特性である、高モジュラスで、引張り特性、耐熱性、耐油性、耐寒性、耐圧縮永久歪み性が良好で、加えて耐亜鉛劣化性に優れるという、高圧ホ−スとしての要求特性を全て満足しており、同架橋成形物から得られた高圧ホ−スは自動車、産業機械、建設機械などの高圧ホースとして好適に使用できる。

Claims (5)

  1. (a)塩素化ポリエチレン100重量部、
    (b)有機過酸化物2〜10重量、
    (c)架橋助剤3〜20重量部、および、
    (d)ゼオライト系化合物単独か、または、ゼオライト系化合物とハイドロタルサイト類の混合物(前者対後者の重量比=1:2〜10:1)からなる受酸剤3〜40重量部
    を含むことを特徴とする塩素化ポリエチレン架橋ゴム用組成物。
  2. 架橋助剤がジアリルフタレートモノマーおよび/または平均重合度5〜300のジアリルフタレートプレポリマーであることを特徴とする請求項1記載の塩素化ポリエチレン架橋ゴム用組成物。
  3. ゼオライト系化合物が、天然ゼオライトまたはA型、X型もしくはY型の合成ゼオライト、あるいはこれらのゼオライトを活性化してなる活性化ゼオライト系化合物であることを特徴とする請求項1または2記載の塩素化ポリエチレン架橋ゴム用組成物。
  4. さらに、(e)任意付加成分として、下記一般式[I]で示される3−アミノ−1,2,4−トリアゾール誘導体および/または下記一般式[II]で示されるポリメチレンジカルボン酸−ジヒドラジン誘導体0.3〜10重量部を含むことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の塩素化ポリエチレン架橋ゴム用組成物。
    Figure 0003557985
    (式中、Xは水素または低級アルキル基、YはOHまたはSHである。)
    Figure 0003557985
    (式中、Rは水素または低級アルキル基、nは10〜20の整数である。)
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載の塩素化ポリエチレン架橋ゴム用組成物を架橋成形してなる高圧ホース。
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