JP2000063732A - 床被覆材料 - Google Patents

床被覆材料

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JP2000063732A
JP2000063732A JP23683198A JP23683198A JP2000063732A JP 2000063732 A JP2000063732 A JP 2000063732A JP 23683198 A JP23683198 A JP 23683198A JP 23683198 A JP23683198 A JP 23683198A JP 2000063732 A JP2000063732 A JP 2000063732A
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ethylene
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Hajime Nishihara
一 西原
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 卓越した耐環境劣化性、耐摩耗性、耐久性及
び機械的強度を有し、触感(柔軟性)に優れた床被覆材
料の提供。 【解決手段】 (A)エチレンと炭素数6〜12のα−
オレフィンからなる、メタロセン系触媒を用いて製造し
たエチレン・αーオレフィン共重合体 1〜99重量部
と(B)プロピレン系樹脂 1〜99重量部[(A)と
(B)の合計量が100重量部]とからなる部分的また
は完全に架橋された組成物からなる床被覆材料とする。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、床被覆材料に関す
るものである。更に詳しくは、卓越した耐環境劣化性、
耐摩耗性、耐久性及び機械的強度を有し、触感(柔軟
性)に優れた床被覆材料に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来より自動車等の車両、住宅・建材等
の分野で床被覆材料が広く使用されている。しかしなが
ら、柔らかい床被覆材料は、触感は柔らかく良好である
が、機械的強度が低く、一方、硬い床被覆材料は、触感
(柔軟性)が不充分であり、問題となっている。このた
めに上記特性に加えて、耐環境劣化性、耐摩耗性、及び
耐久性を満足した床被覆材料の出現が待たれている。 【0003】一方、特定のエポキシ基含有エチレン共重
合体をベースとした組成物からなる床被覆材(特許第2
650152号公報)が開示されている。上記公報の材
料は、架橋されていないために耐摩耗性、または耐久
性、特に圧縮永久歪み(C−Set)が劣り、産業界で
は実用的使用に耐える床被覆材料が求められている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
現状に鑑み、上記のような問題点のない、即ち耐環境劣
化性、耐摩耗性、耐久性及び機械的強度を有し、触感
(柔軟性)に優れた床被覆材料を提供することを目的と
するものである。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明者等は、触感(柔
軟性)、耐環境劣化性、耐久性及び機械的強度に優れた
床被覆材料を鋭意検討した結果、エチレンとα−オレフ
ィンとからなるある特定の構造を有したオレフィン系エ
ラストマーを必須成分として用いることにより、驚くべ
きことに、耐環境劣化性、触感(柔軟性)を保持しつ
つ、耐摩耗性、耐久性及び機械的強度が飛躍的に向上す
る事を見出し、本発明を完成した。 【0006】即ち本発明は、(A)エチレンと炭素数6
〜12のα−オレフィンからなる、メタロセン系触媒を
用いて製造したエチレン・αーオレフィン共重合体 1
〜99重量部と(B)プロピレン系樹脂 1〜99重量
部[(A)と(B)の合計量が100重量部]とからな
る部分的または完全に架橋された組成物からなる床被覆
材料を提供するものである。以下、本発明に関して詳し
く述べる。 【0007】本発明の床被覆材料は、(A)特定のエチ
レン・αーオレフィン共重合体と(B)プロピレン系樹
脂からなる部分的または完全に架橋された組成物を成形
したものである。ここで、(A)は特に触媒としてメタ
ロセン系触媒、及びαーオレフィンとして炭素数が6〜
12であることが重要であり、このような(A)を用い
ることにより卓越した触感(柔軟性)、耐環境劣化性、
耐摩耗性、耐久性及び機械的強度が発現することを見出
し、本発明を完成した。 【0008】以下に本発明の各成分について詳細に説明
する。本発明において、(A)エチレン・αーオレフィ
ン共重合体ゴムは、炭素数が6〜12のα−オレフィン
からなるエチレン・αーオレフィン共重合体である。上
記炭素数6〜12のα−オレフィンとしては、例えば、
ヘキセン−1、4−メチルペンテン−1、ヘプテン−
1、オクテン−1、ノネン−1、デセン−1、ウンデセ
ン−1、ドデセン−1等が挙げられる。中でもヘキセン
−1、4−メチルペンテン−1、オクテン−1が好まし
く、特に好ましくはオクテン−1である。オクテン−1
は少量でも柔軟化する効果に優れ、得られた共重合体は
機械的強度に優れている。 【0009】本発明において用いられる(A)は、公知
のメタロセン系触媒を用いて製造する。一般にはメタロ
セン系触媒は、チタン、ジルコニウム等のIV族金属の
シクロペンタジエニル誘導体と助触媒からなり、重合触
媒として高活性であるだけでなく、チーグラー系触媒と
比較して、得られる重合体の分子量分布が狭く、共重合
体中のコモノマーである炭素数3〜20のα−オレフィ
ンの分布が均一である。 【0010】本発明において用いられる(A)は、α−
オレフィンの共重合比率が1〜60重量%であることが
好ましく、更に好ましくは10〜50重量%、最も好ま
しくは20〜45重量%である。α−オレフィンの共重
合比率が60重量%を越えると、組成物の硬度、引張強
度等の低下傾向にあり、一方、1重量%未満では、機械
的強度が低下する。 【0011】(A)の密度は、0.8〜0.9g/cm
3 の範囲にあることが好ましい。本発明にて用いられる
エチレン・αーオレフィン共重合体は、長鎖分岐を有し
ていることが望ましい。長鎖分岐が存在することで、機
械的強度を落とさずに、共重合されているα−オレフィ
ンの比率(重量%)に比して、密度をより小さくするこ
とが可能となり、低密度、低硬度、高強度のエラストマ
ーを得ることができる。長鎖分岐を有するエチレン・α
ーオレフィン共重合体としては、USP5278272
等に記載されている。 【0012】また、(A)は、室温以上にDSCの融点
ピークを有することが望ましい。融点ピークを有すると
き、融点以下の温度範囲では形態が安定しており、取扱
い性に優れ、ベタツキも少ない。また、本発明にて用い
られる(A)のメルトインデックスは、0.01〜10
0g/10分(190℃、2.16kg荷重)の範囲の
ものが好ましく用いられ、更に好ましくは0.2〜10
g/10分である。100g/10分を越えると、熱可
塑性エラストマー組成物の架橋性が不十分であり、また
0.01g/10分より小さいと流動性が悪く、加工性
が低下して望ましくない。 【0013】本発明にて用いられる(A)は、複数の種
類のものを混合して用いても良い。そのような場合に
は、加工性のさらなる向上を図ることが可能となる。本
発明において(B)プロピレン系樹脂は、ホモのアイソ
タクチックポリプロピレン、プロピレンとエチレン、ブ
テン−1、ペンテン−1、ヘキセン−1等の他のα−オ
レフィンとのアイソタクチックプロピレン系樹脂(ブロ
ック、ランダムを含む)等が挙げられる。 【0014】これらの樹脂から選ばれる少なくとも1種
以上の樹脂が1〜99重量部の組成比で用いられる。好
ましくは5〜90重量部、更に好ましくは20〜80重
量部である。1重量部未満では組成物の流動性、加工性
が低下し、99重量部を越えると組成物の柔軟性が不十
分であり、望ましくない。また、本発明における(B)
プロピレン系樹脂のメルトインデックスは、0.1〜1
00g/10分(230℃、2.16kg荷重)の範囲
のものが好ましく用いられる。100g/10分を越え
ると、組成物の耐熱性、接着強度等の機械的強度が低下
傾向であり、また0.1g/10分より小さいと流動性
が悪く、成形加工性が低下して望ましくない。 【0015】本発明において、(A)と(B)からなつ
組成物に加工性の向上のために必要に応じて、(C)軟
化剤を配合することができる。上記(C)は、パラフィ
ン系、ナフテン系などのプロセスオイルが好ましい。こ
れらは組成物の硬度、柔軟性の調整用に(A)と(B)
からなる組成物100重量部に対し5〜250重量部、
好ましくは10〜150重量部用いる。5重量部未満で
は柔軟性、加工性が不足し、250重量部を越えるとオ
イルのブリードが顕著となり望ましくない。 【0016】本発明において(A)と(B)からなる組
成物は、先に説明した(A)特定のオレフィン系エラス
トマーと(B)プロピレン系樹脂に対して、(C)軟化
剤を特定の組成比で組み合わせることにより、機械的強
度と柔軟性、加工性のバランスが改善され、好ましく用
いることができる。本発明において(A)と(B)から
なる組成物は、その組成物を有機過酸化物等のラジカル
開始剤あるいはラジカル開始剤および架橋助剤により部
分的に架橋させることが必要である。これにより、更に
耐摩耗性や機械的強度、耐熱性等を向上させることが可
能となる。 【0017】ここで、好ましく使用されるラジカル開始
剤の具体的な例として、1,1−ビス(t−ブチルパー
オキシ)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、
1,1−ビス(t−ヘキシルパーオキシ)−3,3,5
−トリメチルシクロヘキサン、1,1−ビス(t−ヘキ
シルパーオキシ)シクロヘキサン、1,1−ビス(t−
ブチルパーオキシ)シクロドデカン、1,1−ビス(t
−ブチルパーオキシ)シクロヘキサン、2,2−ビス
(t−ブチルパーオキシ)オクタン、n−ブチル−4,
4−ビス(t−ブチルパーオキシ)ブタン、n−ブチル
−4,4−ビス(t−ブチルパーオキシ)バレレート等
のパーオキシケタール類;ジ−t−ブチルパーオキサイ
ド、ジクミルパーオキサイド、t−ブチルクミルパーオ
キサイド、α,α’−ビス(t−ブチルパーオキシ−m
−イソプロピル)ベンゼン、α,α’−ビス(t−ブチ
ルパーオキシ)ジイソプロピルベンゼン、2,5−ジメ
チル−2,5−ビス(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン
および2,5−ジメチル−2,5−ビス(t−ブチルパ
ーオキシ)ヘキシン−3等のジアルキルパーオキサイド
類;アセチルパーオキサイド、イソブチリルパーオキサ
イド、オクタノイルパーオキサイド、デカノイルパーオ
キサイド、ラウロイルパーオキサイド、3,5,5−ト
リメチルヘキサノイルパーオキサイド、ベンゾイルパー
オキサイド、2,4−ジクロロベンゾイルパーオキサイ
ドおよびm−トリオイルパーオキサイド等のジアシルパ
ーオキサイド類;t−ブチルパーオキシアセテート、t
−ブチルパーオキシイソブチレート、t−ブチルパーオ
キシ−2−エチルヘキサノエート、t−ブチルパーオキ
シラウリレート、t−ブチルパーオキシベンゾエート、
ジ−t−ブチルパーオキシイソフタレート、2,5−ジ
メチル−2,5−ジ(ベンゾイルパーオキシ)ヘキサ
ン、t−ブチルパーオキシマレイン酸、t−ブチルパー
オキシイソプロピルカーボネート、およびクミルパーオ
キシオクテート等のパーオキシエステル類;ならびに、
t−ブチルハイドロパーオキサイド、クメンハイドロパ
ーオキサイド、ジイソプロピルベンゼンハイドロパーオ
キサイド、2,5−ジメチルヘキサン−2,5−ジハイ
ドロパーオキサイドおよび1,1,3,3−テトラメチ
ルブチルパーオキサイド等のハイドロパーオキサイド類
を挙げることができる。 【0018】これらの化合物の中では、1,1−ビス
(t−ブチルパーオキシ)−3,3,5−トリメチルシ
クロヘキサン、ジ−t−ブチルパーオキサイド、ジクミ
ルパーオキサイド、2,5−ジメチル−2,5−ビス
(t−ブチルパーオキシ)ヘキサンおよび2,5−ジメ
チル−2,5−ビス(t−ブチルパーオキシ)ヘキシン
−3が好ましい。 【0019】これらのラジカル開始剤は、(A)と
(B)からなる組成物100重量部に対し0.02〜3
重量部、好ましくは0.05〜1重量部の量で用いられ
る。0.02重量部未満では架橋が不十分であり、3重
量部を越えても組成物の物性は向上せず、好ましくな
い。更に、架橋助剤としては、ジビニルベンゼン、トリ
アリルイソシアヌレート、トリアリルシアヌレート、ダ
イアセトンジアクリルアミド、ポリエチレングリコール
ジアクリレート、ポリエチレングリコールジメタクリレ
ート、トリメチロールプロパントリメタクリレート、ト
リメチロールプロパントリアクリレート、エチレングリ
コールジメタクリレート、トリエチレングリコールジメ
タクリレート、ジエチレングリコールジメタクリレー
ト、ジイソプロペニルベンゼン、P−キノンジオキシ
ム、P,P'−ジベンゾイルキノンジオキシム、フェニ
ルマレイミド、アリルメタクリレート、N,N'−m−
フェニレンビスマレイミド、ジアリルフタレート、テト
ラアリルオキシエタン、1,2−ポリブタジエン等が好
ましく用いられる。これらの架橋助剤は複数のものを併
用して用いてもよい。 【0020】これらの架橋助剤は、(A)と(B)から
なる組成物100重量部に対し0.1〜5重量部、好ま
しくは0.5〜2重量部の量で用いられる。0.1重量
部未満では架橋が不十分であり、5重量部を越えても組
成物の物性は向上せず過剰の架橋助剤が残存し、好まし
くない。また、本発明の(A)と(B)からなる組成物
には、その特徴を損ねない程度に他の樹脂、エラストマ
ーを添加しても良い。 【0021】本発明における(A)と(B)からなる重
合体組成物は、具体例として、次のような加工工程を経
由して製造することができる。すなわち、オレフィン系
エラストマーとプロピレン系樹脂とをよく混合し、押出
機のホッパーに投入する。ラジカル開始剤、架橋助剤
は、オレフィン系エラストマーとプロピレン系重合体と
ともに当初から添加してもよいし、押出機の途中から添
加してもよい。またオイルは押出機の途中から添加して
もよいし、当初と途中とに分けて添加してもよい。オレ
フィン系エラストマーとプロピレン系樹脂は一部を押出
機の途中から添加してもよい。押出機内で加熱溶融し混
練される際に、前記エラストマーとラジカル開始剤およ
び架橋助剤とが架橋反応し、さらにオイル等を添加して
溶融混練することにより架橋反応と混練分散とを充分さ
せたのち押出機から取り出す。ペレタイズして(A)と
(B)からなる重合体組成物のペレットを得ることがで
きる。 【0022】また、本発明の(A)、(B)からなる組
成物には、その特徴を損ねない程度に無機フィラーおよ
び可塑剤を含有することが可能である。ここで用いる無
機フィラーとしては、例えば、炭酸カルシウム、炭酸マ
グネシウム、シリカ、カーボンブラック、ガラス繊維、
酸化チタン、クレー、マイカ、タルク、水酸化マグネシ
ウム、水酸化アルミニウム等が挙げられる。また、可塑
剤としては、例えば、ポリエチレングリコール、ジオク
チルフタレート(DOP)等のフタル酸エステル等が挙
げられる。また、その他の添加剤、例えば、難燃剤、有
機・無機顔料、熱安定剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、
光安定剤、シリコンオイル、アンチブロッキング剤、発
泡剤、帯電防止剤、抗菌剤等も好適に使用される。 【0023】本発明の床被覆材料の製造方法は、公知の
方法を使用することができる。カレンダー加工法、射出
成型法、押出成形法が本発明の特徴が発揮され、溶融混
練機とカレンダーロールからなるカレンダー成形法が望
ましい方法である。また、成形に際しては、2色成形、
インサート成形など、複数の素材を組み合わせて滑り止
め材料を製造することも可能である。 【0024】 【発明の実施の形態】以下、本発明を実施例、比較例に
より更に詳細に説明するが、本発明はこれらに限定され
るものではない。なお、これら実施例および比較例にお
いて、各種物性の評価に用いた試験法は以下の通りであ
る。 (1)耐環境劣化性 成形品をギヤオーブン中で120℃、100時間の条件
で加熱し、色調変化を観察し、耐環境劣化性を評価し
た。 (2)引張破断強度[kgf/cm2] JIS K6251に準じ、23℃にて評価した。 (3)引張破断伸度[%] JIS K6251に準じ、23℃にて評価した。 (4)圧縮永久歪み(C−Set)[%] JIS K6301に準じ、70℃×22時間にて、耐
久性の指標として評価した。数値が小さいほど耐久性に
優れる。 (5)耐摩耗性 シートの上にフェルト布を下面に貼り付けた5cm×5
cm×2mmのステンレス板を置き、100g/cm2
の荷重がかかるように重しを載せ、30往復/分の速度
で10000回往復運動をさせ、表面状態を観察した。
実施例、比較例で用いる各成分は以下のものを用いた。 (イ)エチレン・αーオレフィン共重合体 エチレンとオクテン−1との共重合体(TPE−1) 特開平3ー163088号公報に記載のメタロセン触媒
を用いた方法により製造した。共重合体のエチレン/オ
クテンー1の組成比は、72/28(重量比)である。
(TPEー1と称する) エチレンとオクテン−1との共重合体(TPE−2) 通常のチーグラー触媒を用いた方法により製造した。共
重合体のエチレン/オクテンー1の組成比は、72/2
8(重量比)である。(TPEー2と称する) エチレン・プロピレン・ジシクロペンタジエン共重合
体(TPE−3) 特開平3ー163088号公報に記載のメタロセン触媒
を用いた方法により製造した。共重合体のエチレン/プ
ロピレン/ジシクロペンタジエンの組成比は、72/2
4/4(重量比)である。(TPEー3と称する) (ロ)プロピレン系樹脂 日本ポリケム(株)製、アイソタクチックポリプロピレ
ン(PPと称する) (ハ)パラフィン系オイル 出光興産(株)製、ダイアナプロセスオイル PW−3
80(MOと称する) (ニ)ラジカル開始剤 日本油脂社製、2,5−ジメチル−2,5−ビス(t−
ブチルパーオキシ)ヘキサン(商品名パーヘキサ25
B)(POXと称する) (ホ)架橋助剤 和光純薬(株)製、ジビニルベンゼン(DVBと称す
る) 【0025】 【実施例1】TPEー1/PP/POX/DVB/MO
=75/25/0.5/1/45(重量比)からなる重
合体組成物を、バレル中央部に注入口を有し、注入口の
前後に混練部を有した2条スクリュー2軸押出機(40
mmφ、L/D=47)を用いて動的架橋法により製造
した。 【0026】即ち上記組成比でMO以外を混合したのち
2軸押出機(シリンダー温度220℃)に導入し、引き
続き、押出機の中央部にある注入口より所定量のMOを
ポンプにより注入し、溶融押出を行ない、ペレタイザー
でペレット化した。このようにして得られたペレット
を、カレンダー成形機を用いて、厚さ2mmのシートを
作製し、床被覆材料とした。(押出温度220℃) 得られたシートは、感触(柔軟性)に優れ、ギヤオーブ
ン中で120℃、100時間でも初期の白色に対して色
調変化はなく、卓越した耐環境劣化性を有している。上
記シートは、卓越した耐摩耗性、耐久性及び機械的強度
を有している。 【0027】引張破断強度:82[kgf/cm2] 引張破断伸度:370[%] 圧縮永久歪み(C−Set):39[%] 耐摩耗性:傷がほとんど目立たない 【0028】 【比較例1】実施例1においてTPEー1をTPE−2
に変更する以外、同一の実験を繰り返した。得られたシ
ートは、ギヤオーブン中で120℃、100時間でも初
期の白色に対して色調変化はなく、耐環境劣化性に優れ
ているが、耐摩耗性、耐久性及び機械的強度が劣る。 【0029】引張破断強度:59[kgf/cm2] 引張破断伸度:270[%] 圧縮永久歪み(C−Set):53[%] 耐摩耗性:傷が目立つ 【0030】 【比較例2】実施例1においてTPEー1をTPE−3
に変更する以外、同一の実験を繰り返した。得られたシ
ートは、ギヤオーブン中で120℃、100時間におい
て初期の白色が黄色に変色し、その上耐摩耗性、耐久性
及び機械的強度が劣る。 【0031】引張破断強度:49[kgf/cm2] 引張破断伸度:200[%] 圧縮永久歪み(C−Set):68[%] 耐摩耗性:傷がかなり目立つ 【0032】 【発明の効果】本発明の床被覆材料は、卓越した耐環境
劣化性、耐摩耗性、耐久性及び機械的強度を有し、触感
(柔軟性)に優れているために、自動車等の車両、住宅
・建材等の多岐の床被覆材料分野に幅広く使用可能であ
り、産業界に果たす役割は大きい。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08L 23/10 C08L 23/10

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 (A)エチレンと炭素数6〜12のα−
    オレフィンからなる、メタロセン系触媒を用いて製造し
    たエチレン・αーオレフィン共重合体 1〜99重量部
    と(B)プロピレン系樹脂 1〜99重量部[(A)と
    (B)の合計量が100重量部]とからなる部分的また
    は完全に架橋された組成物からなる床被覆材料。
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