JP2000063582A - 壁 紙 - Google Patents

壁 紙

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JP2000063582A
JP2000063582A JP10230497A JP23049798A JP2000063582A JP 2000063582 A JP2000063582 A JP 2000063582A JP 10230497 A JP10230497 A JP 10230497A JP 23049798 A JP23049798 A JP 23049798A JP 2000063582 A JP2000063582 A JP 2000063582A
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ethylene
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olefin
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JP10230497A
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Hajime Nishihara
一 西原
Kensuke Uchida
健輔 内田
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 卓越した耐環境劣化性、耐久性及び機械的強
度を有し、かつボリューム感・触感(柔軟性)に優れて
いる壁紙の提供。 【解決手段】 (A)エチレンと炭素数6〜12のα−
オレフィンからなる、メタロセン系触媒を用いて製造し
たエチレン・αーオレフィン共重合体 1〜99重量部
と(B)プロピレン系樹脂 1〜99重量部[(A)と
(B)の合計量が100重量部]とからなる部分的また
は完全に架橋された組成物を紙上に積層してなることを
特徴とする壁紙とする。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、壁紙に関するもの
である。更に詳しくは、卓越した耐環境劣化性、耐久性
及び機械的強度を有し、ボリューム感・触感(柔軟性)
に優れた壁紙に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来より壁紙材料として、コスト、加工
性の点から塩化ビニルが広く使用されているが、環境問
題から代替材料が求められている。その代替材料の一つ
のオレフィン系樹脂からなる壁紙は、カレンダー加工に
よる製造時に、ロール粘着性が高く生産性を低下させた
り、耐熱変色を起こしやすく、加工温度範囲が狭いため
に工業的使用が制限される。 【0003】もう一つの代替材料のアクリル系樹脂から
なる壁紙は、通常エマルションであるために表面がべた
つき、その上、壁紙の柔軟性が劣り、問題となってい
る。一方、特定のエチレン・αーオレフィン共重合体
と、金属水和物とを含有するオレフィン系樹脂組成物を
含有した壁紙(特開平10ー17724号公報)、特定
のエチレン・αーオレフィン共重合体、水酸化マグネシ
ウム、及び水酸化アルミニウムからなる組成物からなる
発泡シートを含有した壁紙(特許第2586368号公
報)が開示されている。上記2つの公報の壁紙に含有さ
れている組成物は、架橋されていないために耐摩耗性ま
たは耐久性、特に圧縮永久歪み(C−Set)が劣り、
実用的使用に耐える壁紙が求められている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
現状に鑑み、上記のような問題点のない、即ち耐環境劣
化性、耐久性及び機械的強度に優れ、かつボリューム感
・触感(柔軟性)に優れた壁紙を提供することを目的と
するものである。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明者等は、耐環境劣
化性、耐久性及び機械的強度に優れた壁紙を鋭意検討し
た結果、エチレンとα−オレフィンとからなるある特定
の構造を有したオレフィン系エラストマーを必須成分と
して用いることにより、驚くべきことに耐環境劣化性、
ボリューム感・触感(柔軟性)を保持しつつ、耐久性及
び機械的強度が飛躍的に向上する事を見出し、本発明を
完成した。 【0006】即ち本発明は、(A)エチレンと炭素数6
〜12のα−オレフィンからなる、メタロセン系触媒を
用いて製造したエチレン・αーオレフィン共重合体 1
〜99重量部と(B)プロピレン系樹脂 1〜99重量
部[(A)と(B)の合計量が100重量部]とからな
る部分的または完全に架橋された組成物を紙上に積層し
てなることを特徴とする壁紙である。以下、本発明に関
して詳しく述べる。 【0007】本発明の壁紙は、(A)特定のエチレン・
αーオレフィン共重合体と(B)プロピレン系樹脂から
なる部分的または完全に架橋された組成物を紙上に積層
したものである。ここで、(A)は特に触媒としてメタ
ロセン系触媒、及びαーオレフィンとして炭素数が6〜
12であることが重要であり、このような(A)を用い
ることにより卓越した耐環境劣化性、耐久性及び機械的
強度が得られる。 【0008】以下に本発明の各成分について詳細に説明
する。本発明において、(A)エチレン・αーオレフィ
ン共重合体ゴムは、炭素数が6〜12のα−オレフィン
からなるエチレン・αーオレフィン共重合体である。上
記炭素数6〜12のα−オレフィンとしては、例えば、
ヘキセン−1、4−メチルペンテン−1、ヘプテン−
1、オクテン−1、ノネン−1、デセン−1、ウンデセ
ン−1、ドデセン−1等が挙げられる。中でもヘキセン
−1、4−メチルペンテン−1、オクテン−1が好まし
く、特に好ましくはオクテン−1である。オクテン−1
は少量でも柔軟化する効果に優れ、得られた共重合体は
機械的強度に優れている。 【0009】本発明において用いられる(A)は、公知
のメタロセン系触媒を用いて製造する。一般にはメタロ
セン系触媒は、チタン、ジルコニウム等のIV族金属の
シクロペンタジエニル誘導体と助触媒からなり、重合触
媒として高活性であるだけでなくチーグラー系触媒と比
較して、得られる重合体の分子量分布が狭く、共重合体
中のコモノマーである炭素数3〜20のα−オレフィン
の分布が均一である。 【0010】本発明において用いられる(A)は、α−
オレフィンの共重合比率が1〜60重量%であることが
好ましく、更に好ましくは10〜50重量%、最も好ま
しくは20〜45重量%である。α−オレフィンの共重
合比率が60重量%を越えると、組成物の硬度、引張強
度等の低下傾向にあり、一方、1重量%未満では、機械
的強度が低下する。 【0011】(A)の密度は、0.8〜0.9g/cm
3 の範囲にあることが好ましい。本発明にて用いられる
エチレン・αーオレフィン共重合体は、長鎖分岐を有し
ていることが望ましい。長鎖分岐が存在することで、機
械的強度を落とさずに、共重合されているα−オレフィ
ンの比率(重量%)に比して、密度をより小さくするこ
とが可能となり、低密度、低硬度、高強度のエラストマ
ーを得ることができる。このような長鎖分岐を有するエ
チレン・αーオレフィン共重合体としては、USP52
78272等に記載されている。 【0012】また、(A)は、室温以上にDSCの融点
ピークを有することが望ましい。融点ピークを有すると
き、融点以下の温度範囲では形態が安定しており、取扱
い性に優れ、ベタツキも少ない。また、本発明にて用い
られる(A)のメルトインデックスは、0.01〜10
0g/10分(190℃、2.16kg荷重)の範囲の
ものが好ましく用いられ、更に好ましくは0.2〜10
g/10分である。 【0013】100g/10分を越えると、当該組成物
の架橋性が不十分であり、また0.01g/10分より
小さいと流動性が悪く、加工性が低下して望ましくな
い。本発明にて用いられる(A)は、複数の種類のもの
を混合して用いても良い。そのような場合には、加工性
のさらなる向上を図ることが可能となる。本発明におい
て(B)プロピレン系樹脂は、ホモのアイソタクチック
ポリプロピレン、プロピレンとエチレン、ブテン−1、
ペンテン−1、ヘキセン−1等の他のα−オレフィンと
のアイソタクチックプロピレン系樹脂(ブロック、ラン
ダムを含む)等が挙げられる。 【0014】これらの樹脂から選ばれる少なくとも1種
以上の樹脂が1〜99重量部の組成比で用いられる。好
ましくは5〜90重量部、更に好ましくは20〜80重
量部である。1重量部未満では組成物の流動性、加工性
が低下し、99重量部を越えると組成物の柔軟性が不十
分であり、望ましくない。また、本発明における(B)
プロピレン系樹脂のメルトインデックスは、0.1〜1
00g/10分(230℃、2.16kg荷重)の範囲
のものが好ましく用いられる。100g/10分を越え
ると、組成物の耐熱性、接着強度等の機械的強度が低下
傾向であり、また0.1g/10分より小さいと流動性
が悪く、成形加工性が低下して望ましくない。 【0015】本発明において、(A)と(B)からなる
組成物に加工性の向上のために必要に応じて、(C)軟
化剤を配合することができる。上記(C)は、パラフィ
ン系、ナフテン系などのプロセスオイルが好ましい。こ
れらは組成物の硬度、柔軟性の調整用に5〜250重量
部、好ましくは10〜150重量部用いる。5重量部未
満では柔軟性、加工性が不足し、250重量部を越える
とオイルのブリードが顕著となり望ましくない。 【0016】本発明において(A)と(B)からなる組
成物は、先に説明した(A)特定のオレフィン系エラス
トマーと(B)プロピレン系樹脂に対して、(C)軟化
剤を特定の組成比で組み合わせることにより、機械的強
度と柔軟性、加工性のバランスが改善され、好ましく用
いることができる。本発明にて提供される(A)と
(B)からなる組成物は、その組成物を有機過酸化物等
のラジカル開始剤あるいはラジカル開始剤および架橋助
剤により部分的に架橋させることが必要である。これに
より、更に耐摩耗性や機械的強度、耐熱性等を向上させ
ることが可能となる。 【0017】ここで、好ましく使用されるラジカル開始
剤の具体的な例として、1,1−ビス(t−ブチルパー
オキシ)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、
1,1−ビス(t−ヘキシルパーオキシ)−3,3,5
−トリメチルシクロヘキサン、1,1−ビス(t−ヘキ
シルパーオキシ)シクロヘキサン、1,1−ビス(t−
ブチルパーオキシ)シクロドデカン、1,1−ビス(t
−ブチルパーオキシ)シクロヘキサン、2,2−ビス
(t−ブチルパーオキシ)オクタン、n−ブチル−4,
4−ビス(t−ブチルパーオキシ)ブタン、n−ブチル
−4,4−ビス(t−ブチルパーオキシ)バレレート等
のパーオキシケタール類;ジ−t−ブチルパーオキサイ
ド、ジクミルパーオキサイド、t−ブチルクミルパーオ
キサイド、α,α’−ビス(t−ブチルパーオキシ−m
−イソプロピル)ベンゼン、α,α’−ビス(t−ブチ
ルパーオキシ)ジイソプロピルベンゼン、2,5−ジメ
チル−2,5−ビス(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン
および2,5−ジメチル−2,5−ビス(t−ブチルパ
ーオキシ)ヘキシン−3等のジアルキルパーオキサイド
類;アセチルパーオキサイド、イソブチリルパーオキサ
イド、オクタノイルパーオキサイド、デカノイルパーオ
キサイド、ラウロイルパーオキサイド、3,5,5−ト
リメチルヘキサノイルパーオキサイド、ベンゾイルパー
オキサイド、2,4−ジクロロベンゾイルパーオキサイ
ドおよびm−トリオイルパーオキサイド等のジアシルパ
ーオキサイド類;t−ブチルパーオキシアセテート、t
−ブチルパーオキシイソブチレート、t−ブチルパーオ
キシ−2−エチルヘキサノエート、t−ブチルパーオキ
シラウリレート、t−ブチルパーオキシベンゾエート、
ジ−t−ブチルパーオキシイソフタレート、2,5−ジ
メチル−2,5−ジ(ベンゾイルパーオキシ)ヘキサ
ン、t−ブチルパーオキシマレイン酸、t−ブチルパー
オキシイソプロピルカーボネート、およびクミルパーオ
キシオクテート等のパーオキシエステル類;ならびに、
t−ブチルハイドロパーオキサイド、クメンハイドロパ
ーオキサイド、ジイソプロピルベンゼンハイドロパーオ
キサイド、2,5−ジメチルヘキサン−2,5−ジハイ
ドロパーオキサイドおよび1,1,3,3−テトラメチ
ルブチルパーオキサイド等のハイドロパーオキサイド類
を挙げることができる。 【0018】これらの化合物の中では、1,1−ビス
(t−ブチルパーオキシ)−3,3,5−トリメチルシ
クロヘキサン、ジ−t−ブチルパーオキサイド、ジクミ
ルパーオキサイド、2,5−ジメチル−2,5−ビス
(t−ブチルパーオキシ)ヘキサンおよび2,5−ジメ
チル−2,5−ビス(t−ブチルパーオキシ)ヘキシン
−3が好ましい。 【0019】これらのラジカル開始剤は、(A)と
(B)からなる組成物100重量部に対し0.02〜3
重量部、好ましくは0.05〜1重量部の量で用いられ
る。0.02重量部未満では架橋が不十分であり、3重
量部を越えても組成物の物性は向上せず、好ましくな
い。更に、架橋助剤としては、ジビニルベンゼン、トリ
アリルイソシアヌレート、トリアリルシアヌレート、ダ
イアセトンジアクリルアミド、ポリエチレングリコール
ジアクリレート、ポリエチレングリコールジメタクリレ
ート、トリメチロールプロパントリメタクリレート、ト
リメチロールプロパントリアクリレート、エチレングリ
コールジメタクリレート、トリエチレングリコールジメ
タクリレート、ジエチレングリコールジメタクリレー
ト、ジイソプロペニルベンゼン、P−キノンジオキシ
ム、P,P'−ジベンゾイルキノンジオキシム、フェニ
ルマレイミド、アリルメタクリレート、N,N'−m−
フェニレンビスマレイミド、ジアリルフタレート、テト
ラアリルオキシエタン、1,2−ポリブタジエン等が好
ましく用いられる。これらの架橋助剤は複数のものを併
用して用いてもよい。 【0020】これらの架橋助剤は、(A)と(B)から
なる組成物100重量部に対し0.1〜5重量部、好ま
しくは0.5〜2重量部の量で用いられる。0.1重量
部未満では架橋が不十分であり、5重量部を越えても組
成物の物性は向上せず過剰の架橋助剤が残存し、好まし
くない。本発明に用いる(A)と(B)からなる組成物
には、その特徴を損ねない程度に他の樹脂、エラストマ
ーを添加しても良い。 【0021】本発明に用いる(A)と(B)からなる重
合体組成物は、具体例として、次のような加工工程を経
由して製造することができる。すなわち、本発明に用い
る特定のオレフィン系エラストマーとプロピレン系樹脂
とをよく混合し、押出機のホッパーに投入する。ラジカ
ル開始剤、架橋助剤は、オレフィン系エラストマーとプ
ロピレン系重合体とともに当初から添加してもよいし、
押出機の途中から添加してもよい。またオイルは押出機
の途中から添加してもよいし、当初と途中とに分けて添
加してもよい。オレフィン系エラストマーとプロピレン
系樹脂は一部を押出機の途中から添加してもよい。押出
機内で加熱溶融し混練される際に、前記エラストマーと
ラジカル開始剤および架橋助剤とが架橋反応し、さらに
オイル等を添加して溶融混練することにより架橋反応と
混練分散とを充分させたのち押出機から取り出す。ペレ
タイズして本発明に用いるエラストマー組成物のペレッ
トを得ることができる。 【0022】また、本発明に用いる(A)、(B)から
なる組成物には、その特徴を損ねない程度に難燃剤、無
機フィラーおよび可塑剤を含有することが可能である。
ここで用いる無機フィラーとしては、例えば、炭酸カル
シウム、炭酸マグネシウム、シリカ、カーボンブラッ
ク、ガラス繊維、酸化チタン、クレー、マイカ、タル
ク、水酸化マグネシウム、水酸化アルミニウム等が挙げ
られる。また、可塑剤としては、例えば、ポリエチレン
グリコール、ジオクチルフタレート(DOP)等のフタ
ル酸エステル等が挙げられる。また、その他の添加剤、
例えば、有機・無機顔料、熱安定剤、酸化防止剤、紫外
線吸収剤、光安定剤、シリコンオイル、アンチブロッキ
ング剤、発泡剤、帯電防止剤、抗菌剤等も好適に使用さ
れる。 【0023】本発明において、前記壁紙の基材である紙
は、クラフトパルプ等のパルプ紙またはセルロースパル
プ等の天然パルプ等であり、難燃性が要求される場合に
は、必要に応じて水酸化アルミニウム、クレー、カオリ
ン、タルク、グアニジン、ガラス繊維を配合することが
できる。本発明の壁紙の製造方法は、(A)と(B)と
からなる組成物を直接、前記紙上に積層する方法でもよ
いし、また、前記組成物をシートまたはフィルム状に成
形した後に、このシートを前記紙に積層する方法でも良
い。 【0024】前者の場合は、例えば、前記組成物のペレ
ットをカレンダー成形機、押出成形機、熱プレス成形機
を用いて前記紙上に積層することができる。一方後者の
場合は、前記組成物をカレンダー成形機、押出成形機、
熱プレス成形機等を用いてシートまたはフィルム状に成
形する。その後、前記シートをカレンダー成形機、押出
成形機、熱プレス成形機等を用いて前記紙上に熱融着し
てもよいし、前記シート等をそれ自体公知の接着剤もし
くは溶融ポリエチレン等、または粘着テープ等の粘着剤
により、カレンダー成形機、押出成形機、熱プレス成形
機等を用いて前記紙上に粘着してもよい。これらの中で
も、カレンダー加工による積層が好ましい。前記カレン
ダー加工による場合、ロール温度としては、通常、12
0〜150℃である。 【0025】本発明の壁紙の表面は、壁紙の用途によ
り、平滑であっても良いし、エンボス加工等による凹凸
が形成されても良く、またグラビア印刷等の印刷を施す
ことができ、その結果意匠性の優れた壁紙が製造され
る。 【0026】 【発明の実施の形態】以下、本発明を実施例、比較例に
より更に詳細に説明するが、本発明はこれらに限定され
るものではない。なお、これら実施例および比較例にお
いて、各種物性の評価に用いた試験法は以下の通りであ
る。 (1)耐環境劣化性 試料をギヤオーブン中で120℃、100時間の条件で
加熱し、色調変化を観察し、耐環境劣化性を評価した。 (2)引張破断強度[kgf/cm2] 試料から紙を除いた後のシートをJIS K6251に
準じ、23℃にて評価した。 (3)引張破断伸度[%] 試料から紙を除いた後のシートをJIS K6251に
準じ、23℃にて評価した。 (4)圧縮永久歪み(C−Set)[%] 試料から紙を除いた後のシートをJIS K6301に
準じ、70℃×22時間にて、耐久性の指標として評価
した。数値が小さいほど耐久性に優れる。 【0027】実施例、比較例で用いる各成分は以下のも
のを用いた。 (イ)エチレン・αーオレフィン共重合体 エチレンとオクテン−1との共重合体 特開平3ー163088号公報に記載のメタロセン触媒
を用いた方法により製造した。共重合体のエチレン/オ
クテンー1の組成比は、72/28(重量比)である。
(TPEー1と称する) エチレンとオクテン−1との共重合体 通常のチーグラー触媒を用いた方法により製造した。共
重合体のエチレン/オクテンー1の組成比は、72/2
8(重量比)である。(TPEー2と称する) エチレン・プロピレン・ジシクロペンタジエン共重合
体 特開平3ー163088号公報に記載のメタロセン触媒
を用いた方法により製造した。共重合体のエチレン/プ
ロピレン/ジシクロペンタジエンの組成比は、72/2
4/4(重量比)である。(TPEー3と称する) (ロ)プロピレン系樹脂 日本ポリケム(株)製、アイソタクチックポリプロピレ
ン(PPと称する) (ハ)パラフィン系オイル 出光興産(株)製、ダイアナプロセスオイル PW−3
80(MOと称する) (ニ)ラジカル開始剤 日本油脂社製、2,5−ジメチル−2,5−ビス(t−
ブチルパーオキシ)ヘキサン(商品名パーヘキサ25
B)(POXと称する) (ホ)架橋助剤 和光純薬(株)製、ジビニルベンゼン(DVBと称す
る) 【0028】 【実施例1】TPEー1/PP/POX/DVB/MO
=75/25/0.5/1/45(重量比)からなる重
合体組成物を、バレル中央部に注入口を有し、注入口の
前後に混練部を有した2条スクリュー2軸押出機(40
mmφ、L/D=47)を用いて動的架橋法により製造
した。 【0029】即ち上記組成比でMO以外を混合したのち
2軸押出機(シリンダー温度220℃)に導入し、引き
続き、押出機の中央部にある注入口より所定量のMOを
ポンプにより注入し、溶融押出を行ない、ペレタイザー
でペレット化した。このようにして得られたペレットを
カレンダー成形して厚み0.15mmのシートを得た。 【0030】このシートを、水酸化アルミニウム紙上
に、接着剤としてエチレン・酢酸ビニル共重合体エマル
ションを用いて、120℃でヒートシールして壁紙を製
造した。得られた壁紙は、ボリューム感・感触(表面柔
軟性)に優れた壁紙である。また、ギヤオーブン中で1
20℃、100時間でも初期の白色に対して色調変化は
なく、卓越した耐環境劣化性を有している。 【0031】一方、壁紙から紙を引き抜いた後のシート
から試験片を作製し、評価した。上記シートは、耐久性
及び機械的強度を有していることが分かる。 引張破断強度:82[kgf/cm2] 引張破断伸度:370[%] 圧縮永久歪み(C−Set):39[%] 【0032】 【比較例1】実施例1においてTPEー1をTPE−2
に変更する以外、同一の実験を繰り返した。得られた壁
紙は、ギヤオーブン中で120℃、100時間でも初期
の白色に対して色調変化はなく、耐環境劣化性に優れて
いる。 【0033】一方、壁紙から紙を引き抜いた後のシート
から試験片を作製し、評価した。上記シートは、耐久性
及び機械的強度が劣ることが分かる。 引張破断強度:59[kgf/cm2] 引張破断伸度:270[%] 圧縮永久歪み(C−Set):53[%] 【0034】 【比較例2】実施例1においてTPEー1をTPE−3
に変更する以外、同一の実験を繰り返した。得られた壁
紙は、ギヤオーブン中で120℃、100時間において
初期の白色が黄色に変色した。 【0035】一方、壁紙から紙を引き抜いた後のシート
から試験片を作製し、評価した。上記シートは、耐久性
及び機械的強度が劣ることが分かる。 引張破断強度:49[kgf/cm2] 引張破断伸度:200[%] 圧縮永久歪み(C−Set):68[%] 【0036】 【発明の効果】本発明の壁紙は、卓越した耐環境劣化
性、耐久性及び機械的強度を有し、かつボリューム感・
触感(柔軟性)に優れているために、多岐の分野の壁紙
に幅広く使用可能であり、産業界に果たす役割は大き
い。
フロントページの続き Fターム(参考) 4F100 AK04A AK04J AK07A AK08A AK08J AK62A AL01A AL05A BA02 DG10B GB08 JB12A JK01 JK02 JK05 JK08 JK13 JK17 JL08A JL09 4J002 BB05W BB12X BB14X BB15X BB17W BB19W EK016 EK036 EK056 FD020 FD146 FD150 GF00 GK03 4L055 AG58 AG59 AG60 AG89 AG93 AJ02 BE14 EA30 EA32 FA13 FA16 FA30 GA23

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 (A)エチレンと炭素数6〜12のα−
    オレフィンからなる、メタロセン系触媒を用いて製造し
    たエチレン・αーオレフィン共重合体 1〜99重量部
    と(B)プロピレン系樹脂 1〜99重量部[(A)と
    (B)の合計量が100重量部]とからなる部分的また
    は完全に架橋された組成物を紙上に積層してなることを
    特徴とする壁紙。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2002178480A (ja) * 2000-12-18 2002-06-26 Dainippon Printing Co Ltd 壁 紙
JP2006097212A (ja) * 2004-09-30 2006-04-13 Dainippon Printing Co Ltd 壁紙
JP2010222777A (ja) * 2010-06-11 2010-10-07 Dainippon Printing Co Ltd 壁紙

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