JP2596969B2 - ゴム組成物 - Google Patents

ゴム組成物

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JP2596969B2 JP12050688A JP12050688A JP2596969B2 JP 2596969 B2 JP2596969 B2 JP 2596969B2 JP 12050688 A JP12050688 A JP 12050688A JP 12050688 A JP12050688 A JP 12050688A JP 2596969 B2 JP2596969 B2 JP 2596969B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は耐熱性および耐候性にすぐれ、しかも電気的
特性に良好なゴム組成物に関する。さらにくわしくは
(A)塩素化エチレン−プロピレン系共重合体と(B)
オレフィン系ゴムとからなる組成物であり、耐熱性およ
び耐候性がすぐれているばかりでなく、電気的特性にも
良好であり、かつ加工性についてもすぐれているゴム組
成物に関する。
[従来の技術] 以前から、オレフィン系ゴムは自動車ゴム部品、工業
用ゴム部品、電線などの分野において多方面にわたって
利用されている。また、オレフィン系ゴム単独あるいは
該ゴムとアルキルフェノール樹脂、塩化ビニル樹脂、ア
クリロニトリル樹脂などとブレンドした組成物、またシ
ス−1,4−ポリイソプレン、クロロプレン系ゴム、クロ
ロスルホン化ポリエチレン、塩素化ポリエチレン、ニト
リルゴムなどともにブレンドされて前記の分野の部品に
応用され、機械的強度、電気的特性、圧縮永久歪などを
容易に改良することができる。
[発明が解決しようとする課題] しかし、このようにして得られるブレンド物は、ゴム
的特性の最も重要な項目である耐油性などが大幅に低下
する。また、自動車や家電などの部品においてオレフィ
ン系ゴムは多く使用されている。近年において難燃性の
付与などの要求が強く、難燃性を付与すると、機械的性
質が低下するなどの欠点がある。
以上のごとく、オレフィン系ゴムに樹脂状物または他
のゴムを配合させることによって得られる組成物(混合
物)は、機械的強度、電気的特性、耐油性、耐候性、ゴ
ム的特性および難燃性などの物性のうち、いずれかはす
ぐれているが、その反面他の特性が低下する。すなわ
ち、これらの特性がバランスした組成物を得ることがで
きないという問題がある。
以上のことから、本発明はこれらの欠点がなく、すな
わち機械的強度、電気的特性および耐候性などの特性が
すぐれているのみならず、前記のごとく一般に利用され
ている熱可塑性エラストマーが有する欠点を改良した組
成物を得ることである。
[課題を解決するための手段および作用] 本発明にしたがえば、これらの問題点は、 (A)プロピレンの含有量が15〜40重量%であり、かつ
メルトフローインデックスが(JIS K7210にしたがい、
条件が14で測定、以下「MFR」という)が0.01〜5.0g/10
分であり、差動走査熱量計で測定した融解ピークが80℃
以上であり、X線で測定した結晶化度が3%以上であ
り、しかもゲルパーミエーションクロマトグラフィーで
測定した分子量分布の指標である重量平均分子量(
w)/数平均分子量(n)が4以上であるエチレン−
プロピレン系共重合体を塩素化させることによって得ら
れる塩素含有率が20〜45重量%であり、かつムーニー粘
度(ML1+4,100℃)が10〜150である塩素化エチレン−プ
ロピレン系共重合体、 ならびに (B)ムーニー粘度(ML1+4,100℃)が10〜200であるオ
レフィン系ゴム からなる組成物であり、組成物中に占める塩素化エチレ
ン−プロピレン系共重合体の組成割合は30〜90重量%で
あるゴム組成物、 によって解決することができる。以下、本発明を具体的
に説明する。
(A)塩素化エチレン−プロピレン系共重合体 本発明において使われる塩素化エチレン−プロピレン
系共重合体を製造するにあたり、原料であるエチレン−
プロピレン系共重合体のプロピレンの含有量は15〜40重
量%であり、18〜40重量%が好ましく、特に20〜38重量
%が好適である。プロピレンの含有量が15重量%である
エチレン−プロピレン系共重合体を使って塩素化させる
と、得られる塩素化エチレン−プロピレン系共重合体は
ゴム的な弾性が乏しく、むしろ製品においてプラスチッ
クライクであり、得られる組成物のゴム的特性を発揮し
ない。一方、40重量%を超えたエチレン−プロピレン系
共重合体を用いて塩素化すると、塩素化のさいに得られ
る塩素化エチレン−プロピレン系共重合体の粒子が大き
くなり、反応系において団塊状になるために好ましくな
い。
また、該エチレン−プロピレン系共重合体のMFRは0.0
1〜5.0g/10分であり、0.02〜5.0g/10分が望ましく、と
りわけ0.05〜5.0g/10分が好適である。MFRが0.01g/10分
未満のエチレン−プロピレン系共重合体を使用して塩素
化するならば、得られる塩素化エチレン−プロピレン系
共重合体の加工性がよくない。一方、5.0g/10分を超え
たエチレン−プロピレン系共重合体を使って塩素化する
と、塩素化エチレン−プロピレン系共重合体の製造時に
おける反応率が悪く、しかも塩素化物の団塊化が激し
い。
該エチレン−プロピレン系共重合体のムーニー粘度
(ML1+4,100℃)は通常10〜180であり、10〜170が好ま
しく、特に10〜150が好適である。ムーニー粘度が10未
満のエチレン−プロピレン系共重合体を塩素化すれば、
塩素化中に塩素化物の団塊化が激しい。一方180を超え
たエチレン−プロピレン系共重合体を用いると、得られ
る塩素化物の機械的特性はすぐれているが、ゴム的な弾
性が乏しく、むしろプラスチックライクである。
なお、該エチレン−プロピレン系共重合体は、通常差
動走査熱量計(Differential Scanning Calorimeter,DS
C)で測定した融解ピークが80℃以上であり、かつX線
で測定した結晶化度が5%以上であり、80〜125℃が好
ましく、特に85〜125℃が好適である。前記融解ピーク
が80℃未満では、塩素化エチレン−プロピレン系共重合
体を製造するさいに塊状になり、均一な塩素化物が得ら
れないために好ましくない。
また、該エチレン−プロピレン系共重合体はX線で測
定した結晶化度が3%以上であり、3〜50%が望まし
く、とりわけ3〜45%が好適である。この結晶化度が3
%未満のエチレン−プロピレン系共重合体を使って塩素
化すると、塩素化の段階で塊状となり、同様に均一な塩
素化物が得られない。
さらに、該エチレン−プロピレン系共重合体はゲルパ
ーミエーションクロマトグラフィー(GPC)で測定した
分子量分布の指標である重量平均分子量(w)/数平
均分子量(n)は4以上であり、4〜8が好ましい。
w/nが4未満のエチレン−プロピレン系共重合体を
使用するならば、得られる塩素化物の加工性がよくない
ために好ましくない。
本発明の塩素化エチレン−プロピレン系共重合体を製
造するには、該エチレン−プロピレン系共重合体を水性
媒体中に懸濁させる。この水性懸濁状態を保持するため
に、少量の乳化剤、懸濁剤を加えることが好ましい。こ
のさい、必要に応じて、ベンゾイルパーオキサイド、ア
ゾビスイソブチロニトリルおよび過酸化水素のごときラ
ジカル発生剤、ライトシリコン油などの消泡剤ならびに
その他の添加剤を加えてもさしつかえない。
本発明の塩素化エチレン−プロピレン系共重合体を製
造するにあたり、前記の水性懸濁下で下記のごとき三つ
の方法で塩素化させることが望ましい。
第一の方法は第一段階において用いられるエチレン−
プロピレン系共重合体の融点よりも少なくとも25℃低い
温度であるが、50℃より高い温度において全塩素化量の
20〜60%を塩素化し、第二段階において前記第一段階に
おける塩素化温度よりも10℃以上高い温度であるが、該
エチレン−プロピレン系共重合体の融点よりも5〜15℃
低い温度において残りの塩素化を行なう方法である。
また、第二の方法は、第一段階において使われるエチ
レン−プロピレン系共重合体の融点よりも少なくとも25
℃低い温度であるが、50℃より高い温度において全塩素
化量の20〜60%を塩素化し、第二段階において該エチレ
ン−プロピレン系共重合体の融点よりも1〜7℃高い温
度まで昇温させ、この温度において塩素を導入すること
なく10〜60分間アニールさせ、第三段階において該エチ
レン−プロピレン系共重合体の融点よりも2〜25℃低い
温度において残りの塩素化を行なう方法である。
さらに、第三の方法は第一階段において使用されるエ
チレン−プロピレン系共重合体の融点よりも少なくとも
25℃低い温度であるが、50℃より高い温度において全塩
素化量の20〜60%を塩素化し、第二段階において前記第
一段階における塩素化温度よりも10℃以上高い温度であ
るが、該エチレン−プロピレン系共重合体の融点よりも
5〜15℃低い温度で残りの塩素化量の少なくとも30%で
あり、この段階までに全塩素化量の60〜90%塩素化し、
ついで第三段階において該エチレン−プロピレン系共重
合体の融点よりも低い温度であるが、融点よりも2℃以
下低い温度において塩素化を行なう方法である。
このようにして得られる本発明において使用される塩
素化エチレン−プロピレン系共重合体の塩素含有率は20
〜45重量%(好ましくは、20〜42重量%、好適には、25
〜42重量%)である。この塩素化エチレン−プロピレン
系共重合体の塩素含有率が20重量%未満では、得られる
塩素化エチレン−プロピレン系共重合体を回収および精
製するのに問題がある。その上、耐焔性が乏しい。一
方、45重量%を超えると生成される塩素化エチレン−プ
ロピレン系共重合体は、熱安定性および耐熱性において
著しく低下するために好ましくない。
またムーニー粘度は100℃の温度においてラージ・ロ
ータで10〜150ポイントであり10〜120ポイントが望まし
く、とりわけ15〜100ポイントが好適である。
さらに、メルトフローインデックス(JIS K7210にし
たがい、条件が8で測定、以下「FR」と云う)は、一般
には1〜100g/10分であり、3〜50g/10分が好ましく、
とりわけ5〜30g/10分が好適である。
(B)オレフィン系ゴム また、本発明において用いられるオレフィン系ゴムの
ムーニー粘度(ML1+4,100℃)は混練性、成形性および
得られる組成物の強度などの点から、5〜200であり、
特に50〜150が好ましい。
該オレフィン系ゴムの代表例としては、エチレン−プ
ロピレン共重合ゴム、エチレンとプロピレンを主成分と
する多元共重合ゴム、エチレンを主成分とするブテン−
1またはアクリロニトリルとの共重合ゴムおよびエチレ
ンと酢酸ビニルとの共重合ゴムがあげられる。
エチレンとプロピレンを主成分とする多元共重合ゴム
において、他のモノマーとしては、1,4−ペンタジエ
ン、1,5−ヘキサジエンおよび3,3−ジメチル−1,5−ヘ
キサジエンのごとき二個の二重結合が末端に含有する直
鎖状または分岐状のジオレフィン、1,4−ヘキサジエン
および6−メチル−1,5、ヘプタジエンのごとき二重結
合を一つだけ末端に含む直鎖または分岐状ジオレフィン
およびビシクロ〔2,2,1〕−ヘプテン−2およびその誘
導体があげられる。これらの他のモノマーの共重合割合
は一般には多くとも10重量%である。
エチレン−プロピレン共重合ゴムおよび該多元共重合
ゴムのエチレンモノマー単位:プロピレンモノマー単位
の重量比は通常20:80ないし70:30であり、とりわけ20:8
0ないし60:40のものが望ましい。
また、エチレン−酢酸ビニル共重合ゴムの酢酸ビニル
の共重合割合は該ゴムのゴム弾性の点から、通常30〜65
重量%であり、特に30〜60重量%が好ましい。該エチレ
ン−酢酸ビニル共重合ゴムのメルトフローインデックス
(JIS K7210にしたがい、条件が4で測定)は混練性、
成形性および得られる組成物の強度の点から、一般には
0.1〜150g/10分であり、とりわけ0.5〜150g/10分が望ま
しい。
これらのオレフィン系ゴムは“ゴム・エラストマー活
用ノート”(工業調査会,昭和60年発行)に記載されて
いる。
(C)組成割合 本発明の組成物中に占める塩素化エチレン−プロピレ
ン系共重合体の組成割合は30〜90重量%であり、とりわ
け30〜85重量%が望ましい。該組成物中に占める塩素化
エチレン−プロピレン系共重合体の組成割合が30重量%
未満では、得られる組成物の耐候性、耐難燃性および機
械的強度がよくない。一方、90重量%を超えると、耐油
性、難燃性は良好であるが、組成物を製造することが無
意味である。
(D)混合方法、加硫方法、成形方法など 以上の物質を均一に配合させることによって本発明の
組成物(混合物)を得ることができるけれども、さらに
ゴム業界において一般に使われている脱塩化水素防止
剤、硫黄、硫黄供与体、加硫促進剤、加硫促進助剤、有
機過酸化物、架橋助剤、可塑剤、酸素、オゾン、熱およ
び光(紫外線)に対する安定剤、スコッチ防止剤、粘着
防止剤、転化剤、補強剤、発泡助剤、難燃剤、難燃助
剤、滑剤ならびに着色剤のごとき添加剤を組成物の使用
目的に応じて添加してもよい。
本発明の組成物を製造するさい、その配合(混合)方
法は、当該技術分野において一般に用いられているオー
プンロール、ドライブレンダー、バンバリーミキサーお
よびニーダーのごとき混合機を使用して配合すればよ
い。これらの混合方法のうち、一層均一な組成物を得る
ためにはこれらの混合方法を二種以上適用してもよい
(たとえば、あらかじめドライブレンダーで混合した
後、その混合物をオープンロールを用いて混合する方
法)。これらの混合方法において、溶融混練するさいに
比較的高い温度で実施すると、使用される塩素化エチレ
ン−プロピレン系共重合体の一部または全部が加硫また
は架橋することがある。このために通常70℃以下におい
て実施する必要がある。
このようにして得られる組成物を使って一般のゴム業
界において一般に使用されている押出成形機、射出成形
機、圧縮成形機、トランスファ成形機などを利用して所
望の形状に形成される。
また、加硫または架橋させる場合、加硫または架橋は
通常100〜200℃の温度範囲に成形中において、あるいは
スチーム缶、エアーバスなどによって加熱される。加硫
または架橋時間は加硫または架橋温度によって異なる
が、一般には0.5〜120分である。
[実施例および比較例] 以下、実施例によって本発明をさらにくわしく説明す
る。
なお、実施例および比較例において、引張試験は試験
片をJIS K6301に準じてJIS No.3ダンベルを製造した。
引張強度(以下「TB」と云う)および伸び(以下「EB
と云う)はJIS K6301に従ってショッパー型試験機を用
いて測定した。さらに、耐熱性試験は130℃の温度に72
時間放置させ、引張強度の残率および引張伸度の残率
(伸び率)をJIS K6301に従って測定した。また、耐油
性試験は温度が120℃に設定されたJISテストチューブ試
験機中にJIS 3オイルを入れ、その中にJIS No.3号ダ
ンベルと体積変化率測定用の試料を浸漬させ、3日間そ
れぞれ放置した後、耐老化試験と同じ測定機を使って同
様に測定を行った。さらに、圧縮永久歪試験は25%に圧
縮させ、一定荷重で圧縮を保持した後、120℃の熱老化
試験機に72時間放置する。その後、荷重を除去し、温度
が23℃および湿度が60%の恒温室に30分間放置させ、そ
の歪率を測定した。また、難燃性は、アンダーライトボ
ラトリー(UL)社の安全規格のUL−94法に従って測定し
た。
なお、実施例および比較例において使用した塩素化エ
チレン−プロピレン系共重合体、オレフィン系ゴム、カ
ーボンブラック、受酸剤、架橋剤、加硫剤、架橋助剤、
加硫促進剤および可塑剤のそれぞれの種類および物性な
どを下記に示す。
〔(A)塩素化エチレン−プロピレン系共重合体〕
塩素化エチレン−プロピレン系共重合体として、水性
懸濁状でプロピレン含有量が22重量%であり、かつムー
ニー粘度(ML1+4,100℃)が115であるエチレン−プロピ
レン系共重合体(MFR1.0g/10分、融点120℃、以下「EPR
(1)」と云う)10kgを仕込み、撹拌しながら50〜90℃
の温度範囲において該共重合体の塩素含有量が18.2重量
%になるまで塩素化した(第一段階塩素化)。ついで、
反応系を121〜125℃に昇温させ、この温度範囲において
塩素の導入を中止させて30分間アニール化を行なった。
(第二段階アニール化)。ついで、反応系を冷却し、95
〜118℃の温度範囲において塩素化含有量が35.4重量%
になるまで塩素化し(第三段階塩素化)、得られるムー
ニー粘度(ML1+4,100℃)が42.0である塩素化エチレン
−プロピレン系共重合体(MFR10.0g/10分、以下「CIEPR
(A)」と云う)および前記EPR(1)10kgを上記と同
様に仕込み、撹拌しながら50〜90℃の温度範囲において
該共重合体の塩素含有率が18.2重量%になるまで塩素化
した(第一段階塩素化)。ついで反応系を105〜115℃に
昇温させ、この温度範囲において塩素含有量が27.1重量
%になるまで塩素化した(第二段階塩素化)。ついで11
8〜120℃の温度範囲で塩素含有量が30.2重量%になるま
で塩素化し(第三段階塩素化)、ムーニー粘度(ML1+4,
100℃)が61である塩素化エチレン−プロピレン系共重
合体(FR11.0g/10分、以下「CIEPR(B)」と云う)を
使った。
〔(B)オレフィン系ゴム〕
また、オレフィン系ゴムとして、ムーニー粘度(ML
1+4,100℃)が50であり、エチリデンノルボルネンの共
重合割合が9.5重量%であるエチレン−プロピレン系三
元共重合ゴム(ヨウ素価9.5、以下「EPDM」と云う)お
よび酢酸ビニルの共重合割合が46重量%であり、かつム
ーニー粘度(ML1+4,100℃)が18であるエチレン−酢酸
ビニル共重合体(以下「EVA」と云う)を用いた。
〔(C)カーボンブラック〕
さらに、カーボンブラックとして、ファーネス法で製
造されたカーボンブラック(昭和キャボット社製、商品
名ショウブラックFEF、平均粒径51nm、比表面積41m2/
g、FEF、以下「C.B.」と云う)を使用した。
〔(D)受酸剤〕 また、受酸剤として、三塩基性硫酸鉛(耕正社製、商
品名TS、平均粒径2.08μm、密度約7.0g/cm3、以下「ト
リベース」と云う)および酸化マグネシウム(協和化学
社製、商品名キョーワマグ150、100メッシュパス、比表
面積150m2/g、以下「MgO」と云う)を使った。
〔(E)架橋剤、加硫剤〕
さらに、架橋剤としてn−ブチル−ビス(第三級−ブ
チルパ−オキシ)バレレート(以下「V」と云う)を、
さらに加硫剤としてトリチオシアヌル酸(以下「トリア
ジン」と云う)を用いた。
〔(F)架橋助剤、加硫促進剤〕
また、架橋助剤としてトリアリルイソシアヌレート
(以下「TAIC」と云う)を、また加硫促進剤として2−
メルカプトベンゾチアゾールヘキシルアミン塩(以下
「MDCA」と云う)を使用した。
〔(G)可塑剤〕
さらに、可塑剤として、トリオクチルトリメリテート
(以下「TOTM」と云う)を使った。
実施例1〜16、比較例1〜9 第1表にそれぞれの配合量および種類が示されている
塩素化エチレン−プロピレン系共重合体(以下「Cl−EP
R」と云う)、オレフィン系ゴム、受酸剤、架橋剤、加
硫剤、架橋助剤および加硫促進剤ならびに第1表に配合
量が示されているTOTM(可塑剤)さらに実施例12ないし
16ならびに比較例4および7ないし9では60重量部のC.
B.(カーボンブラック)をオーブンロールを使って20分
間混練し、それぞれシート状に成形した。得られた各シ
ート状物を圧縮成形機を用いて温度が165℃および圧力
が200kg/cm2の条件下で30分間加硫または架橋しながら
加硫物および架橋物を製造した。得られた各加硫物およ
び架橋物について引張強度、伸び、圧縮永久歪、耐油性
および難燃性の試験または測定を行った。それらの結果
を第2表に示す。
なお、比較例9は加硫剤として1.5重量部の粉末黄(2
00メッシュパス)、加硫促進剤として0.5重量部のテト
ラメチルチウラムモノスルフィドおよび1.5重量部のメ
ルカプトベンゾチアゾールならびに加硫促進助剤として
5.0重量部の酸化亜鉛および1.0重量部のステアリン酸を
添加した。
以上の実施例および比較例の結果から、本発明のゴム
組成物は、引張強度(TB)および引張伸びについてすぐ
れているのみならず、耐熱性についてもすぐれているこ
とは明白である。
[発明の効果] 本発明のゴム組成物は下記のごとき効果(特徴)を発
揮する。
(1)機械的強度(たとえば、引張強度)が良好であ
る。
(2)成形物の寸法精度がすぐれている。
(3)耐薬品性および耐候性が良好である。
(4)圧縮永久歪がよい。
(5)加硫物または架橋物の加硫性または架橋性がすぐ
れている。
(6)耐油性が良好である。
(7)永久伸び性がすぐれている。
(8)ブレンド性が良好である。
(9)難燃性にすぐれている。
本発明のゴム組成物は以上のごとき効果を発揮するた
めに多方面にわたって利用することができる。代表的な
用途を下記に示す。
(1)自動車用各種ゴム部品(たとえば、パッキン、ホ
ース) (2)電線被覆 (3)電気機器、電子機器などの部品 (4)各種のパッキン、シート (5)ホース類 (6)各種の建材部品 (7)ルーフィング、ポンドライナー
フロントページの続き (72)発明者 増川 毅志 神奈川県川崎市川崎区千鳥町3―2 昭 和電工株式会社川崎樹脂研究所内 (56)参考文献 特開 昭62−54746(JP,A) 特開 昭62−54747(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)プロピレンの含有量が15〜40重量%
    であり、かつメルトフローインデックスが0.01〜5.0g/1
    0分であり、差動走査熱量計で測定した融解ピークが80
    ℃以上であり、X線で測定した結晶化度が3%以上であ
    り、しかもゲルパーミエーションクロマトグラフィーで
    測定した分子量分布の指標である重量平均分子量/数平
    均分子量が4以上であるエチレン−プロピレン系共重合
    体を塩素化させることによって得られる塩素含有率が20
    〜45重量%であり、かつムーニー粘度(ML1+4,100℃)
    が10〜150である塩素化エチレン−プロピレン系共重合
    体、 ならびに (B)ムーニー粘度(ML1+4,100℃)が10〜200であるオ
    レフィン系ゴム からなる組成物であり、組成物中に占める塩素化エチレ
    ン−プロピレン系共重合体の組成割合は30〜90重量%で
    あるゴム組成物。
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