JPS63154758A - 塩素化エチレン−プロピレン系共重合体組成物 - Google Patents

塩素化エチレン−プロピレン系共重合体組成物

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JPS63154758A
JPS63154758A JP61300161A JP30016186A JPS63154758A JP S63154758 A JPS63154758 A JP S63154758A JP 61300161 A JP61300161 A JP 61300161A JP 30016186 A JP30016186 A JP 30016186A JP S63154758 A JPS63154758 A JP S63154758A
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JP
Japan
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propylene copolymer
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ethylene
sulfur
chlorinated
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JP61300161A
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English (en)
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Naotoshi Watanabe
渡辺 直敏
Takeshi Masukawa
増川 毅志
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Resonac Holdings Corp
Original Assignee
Showa Denko KK
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 LL二二且月上! 本発明は加硫性がすぐれた塩素化エチレン−プロピレン
系共重合体組成物に関する。さらにくゎ合体、(B)チ
オウレア系化合物、(C)メルカプトトリアジン系化合
物、(D)硫黄および/または硫黄供与体ならびに(E
)受酸剤となる金属化合物からなる塩素化エチレン−プ
ロピレン系共重合体組成物に関するものであり、加硫性
がすぐれているばかりでなく、柔軟性および圧縮永久歪
性も良好であり、しかも耐熱性がすぐれている塩素化エ
チレン−プロピレン系共重合体組成物を提供することを
目的とするものである。
えX二且遺 塩素化ポリエチレン、とりわけ非品性塩素化ポリエチレ
ンゴム状物は化学的に飽和構造であり。
かつ塩素含有高分子物質であることに基いて、その架橋
物(加硫物)は、耐候性、難燃性、耐薬品性、電気的特
性および耐熱性のごとき物性が良好であるため、電線被
覆、電気部品、ホース、建材、自動車部品、パツキン、
シートなどに成形されて広範囲の産業分野において利用
されている。
しかし、この塩素化ポリエチレンは汎用ゴム(たとえば
、ブタジェンを主成分とするゴム)と異なり、前記した
ごとく化学的に飽和構造であるために硫黄または硫黄供
与体を加硫剤として加硫させることが困難である。その
ため、架橋剤として一般には、有機過酸化物を使って架
橋させる方法が行なわれている。しかし、ホース、シー
ト、チューブなどを押出成形後、一般にゴム業界で使わ
れている加硫かんを用いて架橋した場合、得られる架橋
物を適正に架橋させることは難しい、そのために得られ
る架橋物の引張強度、耐熱性などが劣る。
そのため、硫黄または硫黄供与体を使用して加硫させる
ことが提案されている(たとえば、特開昭55−717
42号公報明細書)。また、木発明者の一部らは、硫黄
および/または硫黄供与体にさらにチオウレア系化合物
、ジチオカーバメートの金属塩ならびに受酸剤として酸
化マグネシウムおよび/または酸化鉛を配合させること
により、加硫が可能であり、さらに種々の機械的特性(
たとえば、引張強度)もすぐれている加硫性塩素化ポリ
エチレン系組成物を提案した(特開昭131−2092
44号)。
しかし、この組成物は、第1図を比較することによって
明らかなごとく、加硫性はかならずしも満足すべきもの
ではなく、したがって柔軟性および圧縮永久歪性が充分
でなく、シかも耐熱性についても劣るという欠点がある
が  しよ−  る、 点 以上のことから1本発明はこれらの欠点(問題点)がな
く、すなわち塩素化ポリエチレンの分野において要望さ
れている加硫性が極めて良好であるばかりでなく、耐引
張性および圧縮永久歪性のごとき機械的特性もすぐれて
おり、さらに耐熱性についても良好な塩素化ポリエチレ
ン系組成物を得ることである。
。 占    るための   よび 本発明にしたがえば、これらの問題点は、(A)プロピ
レンの含有量が15〜40重量%であり、かつメルトフ
ローインデックス(JISK7210にしたがい、条件
が14で測定、以下r MFRJ と云う)が0.01
〜5゜0g710分であるエチレン−プロピレン系共重
合体を塩素化させることによって得られる塩素含有率が
20〜45重量%であり、かつムーニー粘度(ML、l
OOoC)が10−150である塩素1十4 化エチレン−プロピレン系共重合体 100重量部、 (B)一般式が(I)式で示されるチオウレア系化合物
 1.0〜10.0重量部、 ただし、RおよびR′は同一でも異種でもよく、炭素数
が多くとも18個の炭化水素基である (C)一般式が(TI )式で表わされるメルカプトト
リアジン系化合物 0.O1〜2.0重量部(以下余白
) HS      N      SH (ただし、Rはメルカプト基およびアミノ基からなる群
からえらばれる) (D)硫黄および/または硫黄供与体 0.1〜10.
0  重量部 ならびに (E)受酸剤となる金属化合物 1.0〜15.0重量
部 かうなる塩素化エチレン−プロピレン系共重合体組成物
、 によって解決することができる。以下□、本発明を具体
的に説明する。
(A)塩素化zチレンープロピレン系共重合体本発明に
おいて使われる塩素化エチレン−プロピレン系共重合体
を製造するにあたり、原料であるエチレン−プロピレン
系共重合体のプロピレンの含有量は15〜40重量%で
あり、18〜40重量%が好ましく、特に20〜38重
量%が好適である。プロピレンの含有量が15重量%で
あるエチレン−プロピレン系共重合体を使って塩素化さ
せると、得られる塩素化エチレン−プロピレン系共重合
体はゴム的な弾性が乏しく、むしろ製品においてプラス
チックライクであり、得られる組成物のゴム的特性を発
揮しない、一方、40重量%を越えたエチレン−プロピ
レン系共重合体を用いて塩素化すると、塩素化のさいに
得られる塩素化エチレン−プロピレン系共重合体の粒子
が大きくなり、反応系において団塊状になるために好ま
しくない。
また、該エチレン−プロピレン系共重合体のMFRは0
.01〜5.0 g710分であり、0.02〜5.0
g/10分が望ましく、とりわけ0.05〜5.0 g
/10分が好適である。  MFRが0.01 g /
 10分未満のエチレン−プロピレン系共重合体を使用
して塩素化するならば、得られる塩素化エチレン−プロ
ピレン系共重合体の加工性がよくない、一方、 5.0
 g 710分を越えたエチレン−プロピレン系共重合
体を使って塩素化すると、塩素化エチレン−プロピレン
系共重合体の製造時における反応効率が悪く、しかも塩
素化物の団塊化が激しい。
該エチレン−プロピレン系共重合体のムーニー粘度(M
L、100°C)は通常10〜180で1÷4 あり、lO〜170が好ましく、特に10〜150が好
適であるムーニー粘度が10未満のエチレン−プロピレ
ン系共重合体を塩素化すれば、塩素化中に塩素化物の団
塊化が激しい、一方180を越えたエチレン−プロピレ
ン系共重合体を用いると、得られる塩素化物の機械的特
性はすぐれているが、ゴム的な弾性が乏しく、むしろプ
ラスチックライクである。
本発明の塩素化エチレン−プロピレン系共重合体を製造
するには、該エチレン−プロピレン系共重合体を水性媒
体中に懸濁させる。この水性懸濁状態を保持するために
、少量の乳化剤、懸濁剤を加えることが好ましい。この
さい、必要に応じて、ベンゾイルパーオキサイド、アゾ
ビスイソブチロニトリルおよび過酸化水套のごときラジ
カル発生剤、ライトシリコン油などの消泡剤ならびにそ
の他の添加剤を加えてもさしつかえない。
本発明の塩素化エチレンープロピレン系共重合体を製造
するにあたり、前記の水性懸濁下で下記のごとき三つの
方法で塩素化させることが望ましい。
第一の方法は第一段階において用いられるエチレン−プ
ロピレン系共重合体の融点よりも少なくとも25℃低い
温度であるが、50°Cより高い温度において全塩素化
量の20〜60%を塩素化し、第二段階において前記第
一段階における塩素化温度よりも10℃以上高い温度で
あるが、該エチレン−プロピレン系共重合体の融点より
も5〜15℃低い温度において残りの塩素化を行なう方
法である。
また、第二の方法は、第一段階において使われるエチレ
ン−プロピレン系共重合体の融点よりも少なくとも25
℃低い温度であるが、50°Cより高い温度において全
塩素化量の20〜80%を塩素化し、第二段階において
該エチレン−プロピレン系共重合体の融点よりも 1〜
7°C高い温度まで昇温させ、この温度において塩素を
導入することなく10〜60分間アニールさせ、第三段
階において該エチレン−プロピレン系共重合体の融点よ
りも2〜25℃低い温度において残りの塩素化を行なう
方法である。
さらに、第三の方法は第一段階において使用されるエチ
レン−プロピレン系共重合体の融点よりも少なくとも2
5℃低い温度であるが、50℃より高い温度において全
塩素化量の20〜60%を塩素化し、第二段階において
前記第一段階における塩素化温度よりも10″C以上高
い温度であるが、該エチレン−プロピレン系共重合体の
融点よりも5〜15°C低い温度で残りの塩素化量の少
なくとも30%であり、この段階までに全塩素化量の6
0〜90%塩素化し、ついで第三段階において該エチレ
ン−プロピレン系共重合体の融点よりも低い温度である
が、融点よりも2℃以下低い温度において塩素化を行な
う方法である。
このようにして得られる本発明において使用される塩素
化エチレン−プロピレン系共重合体の塩素含有率は20
〜45重量%(好ましくは、20〜42重量%、好適に
は、25〜42重量%)である、この塩素化エチレン−
プロピレン系共重合体の塩素含有率が20重量%未満で
は、得られる塩素化エチレン−プロピレン系共重合体を
回収および精製するのに問題がある。その上、耐爆性が
乏しい、一方、45重量%を越えると生成される塩素化
工、チレンープロピレン系共重合体は、熱安定性および
耐熱性において著しく低下するために好ましくない。
またムーニー粘度は100℃の温度においてラージ・ロ
ータでlO〜150ポイントであり10〜120ポイン
トが望ましく、とりわけ15〜100ポイントが好適で
ある。
さらに、メルトフローインデックス(JISK−721
0にしたがい、条件が7で測定、以下r FRJと云う
)は、一般には1〜100 g710分であり、 3〜
50 g 710分が好ましく、とりわけ5〜30g/
10分が好適である。
(B)チオウレア系化合物 また、本発明において用いられるチオウレア系化合物の
一般式は下式〔(I)式〕で示されるものである。
ただし、RおよびR′は同一でも異種でもよく、炭素数
が多くとも18個の炭化水素基である。
この炭化水素基はアルキル基、シクロアルキル基、アリ
ル(aryl)基およびアラルキル基からえらばれ、具
体例としてメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基
、シクロヘキシル基、ベルジル基があげられる。
このチオウレア系化合物としては、 N、N“−ジフェ
ニルチオウレア、N、N’−ジエチルウレア、N、N’
−ジエチレンチオウレア、N、N’−ジブチルチオウレ
ア、N、N’−シラウリチオウレアなどがあげられる。
とりわけ、N、N’−ジエチルチオウレアが好適である
(C) メルカプトトリアジン系化合物さらに、本発明
において使用されるメルカプトトリアジン系化合物はゴ
ム業界において加硫剤または加硫促進剤として使用され
ているものであり、一般式が下式((II)式〕として
示されているものである。
HS    N    SH (ただし、Rはメルカプト基およびアミン基からなる群
からえらばれる) この(n )式において、Rのうち、アミ7基は炭素数
が多くとも20個の炭化水素基を有するものでもよい。
このメルカプトトリアジン系化合物の代表例としては、
1,3.5− )リチオシアヌル酸、 1−ヘキシルア
ミノ−3,5−ジメチルカプトトリアジン、!−ジエチ
ルアミノー3.5−ジメルカプトトリアジン、 1−シ
クロへキシルアミノ−3,5−ジメルカプトトリアジン
などがあげられる。この化合物は特開昭59−1009
9号公報明細書に詳細に記載されている。
(D)硫黄および硫黄供与体 また、本発明において使われる硫黄および硫黄供与体の
うち、硫黄供与体は比較的高温(一般には50亀〜20
0℃)において硫黄を放出させ得る化合物を指す、この
硫黄供与体の代表例は「便覧、ゴム拳プラスチック配合
薬品」 (ラバーダイジェスト社線、昭和48年発行)
の第18頁ないし第57頁に記載されているもののうち
、ジスルフィド以上のポリスルフィド結合を有するもの
である。
これらの硫黄供与体のうち1代表的なものとしては、テ
トラメチルチウラム・ジスルフィド、ジペンタメチレン
チウラム・ジスルフィド、ジペンタメチレンチウラム舎
テトラスルフィドおよびジペンタメチレンチウラム拳へ
キサスルフィドがあげられる。これらの硫黄供与体のう
ち、 100〜200°Cの温度範囲にて硫黄を放出す
るもの(たとえば、ジペンタメチレンチウラム・テトラ
スルフィド)が特に好適である。さらに、同刊行物、第
3頁ないし第5頁に記載された硫黄化合物も硫黄供与体
として好んで用いることもできる。該硫黄化合物の代表
的なものとしては、−塩化硫黄、二塩化硫黄、モルホリ
ン・ジスルフィドおよびアルキル・フェノール・ジスル
フィドがあげられる。
また1本発明において使用される硫黄の代表例は同刊行
物、第1頁ないし第3頁に記載されている。その代表例
としては、粉末硫黄、硫黄華、沈降硫黄、コロイド・硫
黄および表面処理硫黄があげられる。
(E)金属化合物 さらに、本発明において用いられる受酸剤となる金属化
合物としては、周期律表第■族の金属の酸化物、水酸化
物、炭酸塩、カルボン酸塩、ケイ耐塩、ホウ酸塩および
亜りん酸塩ならびに周期律表第■a族の金属の酸化物、
塩基性炭酸塩、塩基性カルボン酸塩、塩基性亜りん酸塩
、塩基性亜硫酸鉛および三塩基性硫酸塩などがあげられ
る。
該金属化合物の代表例としては、酸化マグネシウム(マ
グネシア)、水酸化マグネシウム、炭酸マグネシウム、
水酸化バリウム、炭酸マグネシウム、炭酸バリウム、酸
化カルシウム(生石灰)。
水酸化カルシウム(消石灰)、炭酸カルシウム、ケイ酸
カルシウム、ステアリン酸カルシウム、フタル酸カルシ
ウム、亜りん酸マグネシウム、亜りん酸カルシウム、酸
化亜鉛(亜鉛華)、酸化錫、リサージ、鉛丹、鉛白、二
塩基性フタル酸鉛、二塩基性炭酸鉛、ステアリン酸鉛、
塩基性亜りん酸鉛、塩基性亜りん酸錫、塩基性亜硫酸鉛
、三塩基性硫酸鉛などがあげられる。
該金属化合物の平均粒径は通常0.1〜100 ル重で
あり、 0.2〜110 p、raが望ましく、とりわ
け0.5〜50pmが好適である。平均粒径が0.1ル
鳳未満の金属化合物を用いるならば、混練するさいに飛
散などを生じ、取り扱いに問題がる。一方、1004m
を越えたものを使うと、二次凝集が生じ易く均一に分散
させることが難しい。
本発明の塩素化エチレン−プロピレン系共重合体組成物
を製造するにあたり、塩素化エチレン−プロピレン系共
重合体に以上のチオウレア系化合物、硫黄および/また
は硫黄供与体ならびに受酸剤となる金属化合物を配合さ
せることによって目的とする組成物を得ることができる
けれども、これらにさらに他の加硫促進剤を配合させて
もよい。
(F)他の加硫促進剤 本発明において使用される他の加硫促進剤は一般にゴム
業界において加硫促進剤として広く利用されているもの
である。その代表例はチアゾール系、イミダシリン系、
ジチオカルバメート系、チウラム系、スルフェンアミド
系、ザンテート系、グアニジン系およびアルデヒド・ア
ミン系に分類される。また、前記刊行物第64頁ないし
第67頁に記されているアミン類ならびに該刊行物第6
4頁および第 170頁ないし第173頁に記載されて
いるりん系化合物のごとき求核試薬も加硫促進剤として
使うことができる。これらの加硫促進剤については特開
昭59−15440号公開公報明細書に代表例が記載さ
れている。
(G)組成割合 100重量部の塩素化エチレン−プロピレン系共重合体
に対する他の組成成分の組成割合は下記の通りである。
チオウレア系化合物では、 1.0〜10.0重量部で
あり、 2.0〜10.0重量部が好ましく、特に3.
0〜1O00重量部が好適である。チオウレア系化合物
の組成割合が下限未満では、得られる組成物の加硫性が
不充分である。一方、上限を越えて配合したと【7ても
、さらに加硫性を向上することができない。また、メル
カプトトリアジン系化合物では、0.01〜2.0重量
部であり、0.02〜1.5重量部が好ましく、特に 
0.1〜1゜2重量部が好適である。
メルカプトトリアジン系化合物の組成割合が0.01重
量部では、架橋がタイトにいき過ぎるために架橋をコン
トロールすることが難しい、一方、2.0重量部を越え
て配合すれば、得られる架橋物の高温における引裂性が
よくない、さらに、硫黄および硫黄供与体の組成割合は
それらの合計量として0.1−10.0重量部であり、
0.1〜7.0重量部が好ましく、特に0.2〜7.0
重量部が好適である。硫黄および硫黄供与体の組成割合
がそれらの合計量として0.1重量部未満では、加硫性
の良好な組成物が得られない、一方、10.0重量部を
越えて配合したとしても、さらに加硫性を向上すること
ができないばかりでなく、加硫物のゴム弾性が低下する
。また、金属化合物の組成割合は、 1.0〜15.0
重量部であり、 2.0〜15.0重量部が望ま・しく
、とりわけ3.0〜12.0重量部が好適である。金属
化合物の組成割合が1.0重量部未満では、塩素化エチ
レン−プロピレン系共重合体が脱塩化水素反応を生じる
。一方、15.0重量部を越えて配合したとしても、脱
塩化水素反応をさらに防止することができないのみなら
ず、加工性が悪くなり、さらに得られる加硫物のゴム強
度が低下する。
その上、前記のその他の加硫促進剤を配合する場合では
、一般には組成割合は多くとも10.0重量部である。
(H)混合方法、加硫方法、成形方法など以上の物質を
均一に配合させることによって本発明の組成物を得るこ
とができるけれども、さらにゴム業界において一般に使
われている充填剤、可塑剤、酸素、オゾン、熱および光
(紫外線)に対する安定剤、滑剤ならびに着色剤のごと
き添加剤を組成物の使用目的に応じて添加してもよい。
本発明の組成物を得るにはゴム業界において通常行なわ
れている混合を適用すればよい、この組成物を製造する
さい1本質的に塩素化エチレン−プロピレン系共重合体
が加硫しないことが重要である。このことから、混合は
一般には室温ないし100℃において実施させる。
このようにして得られる組成物を使って一般のゴム業界
において一般に使用されている押出成形機、射出成形機
、圧縮成形機などを利用して所望の形状に形成される。
加硫は通常100〜200℃の温度範囲に成形中におい
て、あるいはスチーム缶、エアーパスなどによって加熱
される。加硫時間は加硫温度によって異なるが、一般に
は0.5〜120分である。
゛び 以下、実施例によって本発明をさらにくわしく説明する
なお、実施例および比較例において、引張強度(以下r
T」 と云う)および伸び率(以下「E8」と云う)は
ショーパー試験機を用いて測定した。
また、硬度試験はショアーAの硬度計を使用して測定し
た。さらに、圧縮永久歪試験は25%圧縮に圧縮させ、
一定荷重で圧縮を保持した後、 100℃の熱老化試験
機に22時間放置する。その後、荷重を除去し、温度が
23℃および湿度が80%の恒温室に30分間放置させ
、その歪率を測定した。また、加硫試験はディスクレオ
メータ−(ODR−100型)試験機を使って温度が1
50℃、振幅が3度、フルスケールが100Kg/ c
 m’で1時間″測定し、その時の加硫曲線を測定した
なお、実施例および比較例において使用した塩素化エチ
レン−プロピレン系共重合体、チオウレア系化合物、メ
ルカプトトリアジン系化合物、硫黄および硫黄供与体、
金属化合物およびその他の加硫促進剤のそれぞれの種類
および物性などを下記に示す。
〔(A)塩素化エチレン−プロピレン系共重合体〕塩素
化エチレン−プロピレン系共重合体として、水性懸濁状
でプロピレン含有量が22重量%であり、かつムーニー
粘度(ML、100℃)が1+4 115であるエチレン−プロピレン系共重合体CMFR
1,0g/10分、融点  120℃、以下r EPR
(1) J と云う) 10Kgを仕込み、撹拌しなが
ら50〜90°Cの温度範囲において該共重合体の塩素
含有量が18.2重量%になるまで塩素化した(第一段
階塩素化)、ついで、反応系を121〜125°Cに昇
温させ、この温度範囲において塩素の導入を中止させて
30分間アニール化を行なった(第二段階アニール化)
、ついで、反応系を冷却し、95〜118℃の温度範囲
において塩素含有量が30.4重量%になるまで塩素化
しく第三段階塩素化)、得られるムーニー粘度(ML 
  、  100℃)が42.0!44 である塩素化エチレン−プロピレン系共重合体(FRl
o、0g710分、以下rcIEPR(A) Jと云う
〕および前記EPR(1) 10Kgを上記と同様に仕
込み、撹拌しながら50〜80℃の温度範囲において該
共重合体の塩素含有率が18.2重量%になるまで塩素
化した(第一段階塩素化)、ついで反応系を105〜1
15℃に昇温させ、この温度範囲において塩素含有量が
27.1重量%になるまで塩素化した(第二段階塩素化
)、ついで118〜120°Cの温度範囲で塩素含有量
が30.2重量%になるまで塩素化しく第三段階塩素化
)、ムーニー粘度(ML、や4.100°C)が81で
ある塩素化エチレン−プロピレン系共重合体(FR11
,0g710分、以下IC:IEPR(B)」 と云う
〕を使った。
〔(B)チオウレア系化合物〕
チオウレア系化合物として、ジエチルチオウレア(以下
r EURJと云う)およびジエチレンチオウレア(以
下r 2,2Jと云う)を用いた。
〔(C)メルカプトトリアジン系化合物コメルカプトト
リアジジン系化合物として、1.3.5−メルカプ)−
3−トリアジン〔以下「アジン(1)」 と云う〕を使
用した。
〔(D)硫黄および硫黄供与体〕
硫黄として、粉末状の硫黄(粒径 200メフシユパス
、以下r SJと云う)を用0、また硫黄供与体として
、ジペンタメチレンチウラムテトラスルフィド(r T
RAJ と云う)を使った。
〔(E)金属化合物〕
また、金属化合物として、平均粒径が1.0 p−mで
ある酸化マグネシウム(以下Mg0Jと云う)および平
均粒径が1.5pmである鉛丹(以下「Pb3O4」 
と云う)を用いた。
〔(F)他の加硫促進剤〕
さらに、他の加硫促進剤として、テトラメチルチウラム
舎ジスルフィド(以下rTTJ と云う)を使用した。
実施例 1〜7.比較例 1〜10 第1表にそれぞれの配合量および種類が示される配合物
を室温(約20℃)においてオーブンロールを使って2
0分間混練してシート状物を成形した。得られた各シー
ト状物を圧1i!成形機を用l/)で温度が 160℃
および圧力が200Kg/ c m’で30分間加硫し
ながら加硫物を製造した。得られた加硫物について引張
強度、伸び、硬さおよび圧縮永久歪の試験を行なった。
それらの結果を第2表にしめす、さらに、加硫試験はオ
ーブンロールで得られたシート状物を使用してテストを
行なった。それらの結果を第1図に示す。
(以下余白) 比較例 11 実施例1において使ったCIEPR(A)のかわりに、
あらかじめ分子量が約20万であり、かつ密度が0.9
50 g / c m’である高密度ポリエチレンを水
性懸濁法により塩素化させることによって得られるムー
ニー粘度(MS、100℃)が70であ1+4 す、塩素含有量が30.3重量%である塩素化ポリエチ
レンを用いたほかは、実施例1と同様に混練させてシー
トを成形した。得られたシートを実施例1と同様に加硫
させて加硫物を製造した。得られた加硫物について引張
強度、伸び、硬さおよび圧縮永久歪の試験を行なった。
それらの結果を第2表に示す。さらに、加硫試験は実施
例1と同様に行なった。その結果を第1図に示す。
なお、比較例6および8では、加硫時において脱塩酸を
おこし、加硫物のシート状を形成することができなかっ
た。
さらに、実施例1および3ならびに比較例1および11
によって得られた組成物(混練物)の架橋曲線をそれぞ
れa、b、cおよびdとして第1図に示す。
以上の実施例および比較例の結果から、本発明によって
得られた加硫性塩素化エチレン−プロピレン系共重合体
組成物J±、引張強度(TB)および圧縮永久歪につい
てすぐれているばかりでなく、レオメータ−曲線からみ
てもすぐれた加硫曲線を描いていることが明白である。
免乳二逝j 本発明によって得られる組成物は下記のごとき効果を発
揮する。
(1)機械的強度(たとえば、引張強度)が良好である
(2)成形物の寸法精度がすぐれている。
(3)#薬品性、耐候性が良好である。
(4)圧縮永久歪がよい。
(5)架橋物の架橋性がすぐれている。
【図面の簡単な説明】
第1図は実施例1および3ならびに比較例1および11
によって得られた各組成物のディスクレオメータ−を使
って測定した架橋曲線図である。 この図において、縦軸はトルク(Kg番c層)を示し、
横軸は架橋時間(分)を示す、なお、a。 b、c、dはそれぞれ実施例1、実施例3.比較例1お
よび比較例11によって得られた組成物の架橋曲線を示
す。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 (A)プロピレンの含有量が15〜40重量%であり、
    かつメルトフローインデックスが0.01〜5.0g/
    10分であるエチレン−プロピレン系共重合体を塩素化
    させることによって得られる塩素含有率が20〜45重
    量%であり、かつムーニー粘度(ML_1_+_4、1
    00℃)が10〜150である塩素化エチレン−プロピ
    レン系共重合体100重量部、 (B)一般式が( I )式で示されるチオウレア系化合
    物1.0〜10.0重量部、 ▲数式、化学式、表等があります▼( I ) ただし、RおよびR′は同一でも異種でもよく、炭素数
    が多くとも18個の炭化水素基である、(C)一般式が
    (II)式で表わされるメルカプトトリアジン系化合物0
    .01〜2.0重量部、▲数式、化学式、表等がありま
    す▼(II) (ただし、Rはメルカプト基およびアミノ基からなる群
    からえらばれる) (D)硫黄および/または硫黄供与体0.1〜10.0
    重量部 ならびに (E)受酸剤となる金属化合物1.0〜15.0重量部
    からなる塩素化エチレン−プロピレン系共重合体組成物
JP61300161A 1986-11-18 1986-12-18 塩素化エチレン−プロピレン系共重合体組成物 Pending JPS63154758A (ja)

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DE8787310131T DE3783727T2 (de) 1986-11-18 1987-11-17 Verfahren zur herstellung von chlorierten aethylen-propylen-copolymeren.
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