JPS61275405A - 耐薬品性手袋 - Google Patents

耐薬品性手袋

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JPS61275405A
JPS61275405A JP60113277A JP11327785A JPS61275405A JP S61275405 A JPS61275405 A JP S61275405A JP 60113277 A JP60113277 A JP 60113277A JP 11327785 A JP11327785 A JP 11327785A JP S61275405 A JPS61275405 A JP S61275405A
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rubber
polyethylene
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は耐薬品性がすぐれたゴム製手袋に関する。さら
にくわしくは、(A)塩素化ポリエチレン、(B)無機
充填剤、(C)塩化ビニル系重合体の脱塩化水素防止剤
、(D)加硫剤ならびに(E)加硫促進剤からなる混合
物を成形してなる耐薬品性手袋に関するものであり、耐
薬品性(とりわけ、耐強酸性、耐強アルカリ性)がすぐ
れているゴム製手袋を提供することを目的とするもので
ある。
え釆立且1 以前から、工事用、溶接用、産業用、医療用および家庭
用の手袋として、塩化ビニル重合体、クロロプレンゴム
、クロロスルホン化ポリエチレンゴム、アクリロニトリ
ル−ブタジェン共重合ゴムなどのゴムで製造させたもの
が広く使われている。
これらのゴムのうち、クロロプレン系ゴム(CR)につ
いては、耐油性、耐寒性および耐屈曲性についてはすぐ
れた特性を発揮する。しかしながら、スチレン−ブタジ
ェン共重合ゴム(SBR)およびアクリロニトリル−ブ
タジェン共重合ゴム(NBR)と同様に二重結合を有す
るために老化防止剤を比較的多量添加することによって
短時間の耐候性および耐オゾン性を改良することができ
る。しかし、長時間使用することにともない、これらの
特性が低下する。また、 120℃以上の厳しい温度条
件では、耐熱老化性が低い、さらに、クロロスルフォン
化ポリエチレンについては、耐油性、耐寒性。
耐屈曲性、耐オゾン性および耐候性はすぐれた特性を有
する。また、耐熱老化性においては 120’0までの
温度条件ではすぐれた特性を有する。しかしながら、 
120℃以上の厳しい条件にさらされると、耐熱老化性
が低下する。また、NBRは二重結合を有しているため
に耐熱性および耐候性が乏しい。そのために、老化防止
剤、酸化防止剤などを添加しているが、老化防止剤、酸
化防止剤がブリードするばかりか、色あせを生じ、すべ
ての特性についても一長一短あり、満足すべきものとは
かならずしも云えない。その上、製品を長時間使用する
と、エラストマーの劣化によるゴム弾性の低下を生ずる
などの欠点がある。
さらに、近年において産業用(たとえば、IC洗浄用)
として、耐薬品性(耐強酸性、 耐弾アルカリ性)の手
袋が要望されている。しかし、前記ゴムから製造した手
袋を前記の用途に使用した場合、耐薬品性が劣り、ゴム
(エラストマー)の劣化による弾性の低下を生じるため
に数回使用しただけで変換しているのが実情である。
このことから、ゴムとして耐薬品性が良好な塩素化ポリ
エチレンを使用することが考えられる。
しかし、塩素化ポリエチレンは、硫黄または硫黄供与体
を使って加硫させることが難しく、もっばら有機過酸化
物を使用して架橋させている。しかしながら、ゴム手袋
は後記のごとく、一般にゴムを有機溶媒に溶解させ、手
袋の金型にゴムを含有する混合液を被着させている。そ
の後、50〜70℃の温度に設定された乾燥機を用いて
30〜60分間乾燥させながら完全に溶媒を飛散させて
いるのが通常であり、このようにして完全に溶媒を飛散
させた手袋の型をした試料を150ないし160℃に設
定された加硫缶を用いて30〜60分間加硫を完結させ
、加硫された手袋を金型から取りはずして製品を得るの
が一般的である。
前記のごとく、塩素化ポリエチレンに有機過酸化物を配
合させて得られる混合物を加硫缶を使って手袋のような
金型を使用した型物を架橋させた場合、得られる製品の
表面がベタ付くのみならず、有機溶媒に溶解させた混合
液の粘度安定性が悪い。
また、溶媒に溶解させて使用されるゴムとして、広く利
用されているクロロスフホン化ポリエチレン、クロロブ
レンゴム(OR) 、スチレン−ブタジェン共重合ゴム
(SBR)などに硫黄または硫黄供与体を配合させた場
合、色調のために顔料(着色剤)を配合させて加硫させ
るさいに発生する硫化物によってくすんだ色調になるな
どの問題がある。
が  しよう  る。 屯 以上のことから、本発明はこれらの欠点が解決され、耐
酸性および耐アルカリ性が良好であるのみならず、色調
を鮮明にすることができ、さらに耐候性、耐寒性および
柔軟性がすぐれた手袋を提供することである。
。       るための   よび 本発明にしたがえば、前記問題点は (A)密度が0.905〜0.940g/ c m’で
あり、融点が106〜130℃であり、メルト・インデ
ックスが1.0〜100g/ 10分であり、実質的に
炭素数が1〜10個の側鎖アルキル基数が主鎖炭素原子
1000個当り 3〜35個のエチレンとα−オレフィ
ンとの共重合体を塩素化させることによって得られる塩
素含有率が20〜55重量%であり、かつ100℃の温
度におけるムーニー粘度がスモール・ロータで10〜6
0ポイントである非結晶性の塩素化ポリエチレン 10
0重量部、 (B)無機充填剤 20〜100重量部、(C)塩化ビ
ニル系重合体の脱塩化水素防止剤0.1〜15重量部、 (D)加硫剤 0.1〜5.0重量部 ならびに (E)加硫促進剤 2.0〜15@量部からなる混合物
を成形してなる耐薬品性手袋であり、 100重量部の
塩素化ポリエチレンに対する混合割合は、加硫剤および
加硫促進剤はそれらの合計量として2.5〜18重量部
であり、該混合物を成形させてなる耐薬品性手袋 によって解決することがきでる。以下、本発明を具体的
に説明する。
(A)塩素化ポリエチレン 本発明の塩素化ポリエチレンの原料であるポリエチレン
の密度はO,!305〜0.940g/ Cゴであり、
特に0.910〜0.l330g/ cゴが好ましい。
密度が0.905g/ c m″未満ポリエチレンを用
いて塩素化ポリエチレンを製造した場合、この塩素化ポ
リエチレンは、機械的強度が著しく低下するのみならず
、製品においてベタ付きがあり、良好なものが得られな
い。一方、O40(Ig/ c rn’を越えたポリエ
チレンを使った場合、得られる塩素化ポリエチレンは、
ムーニー粘度が高く、また流動性が悪いために成形性が
よくない、また、原料ポリエチレンの融点は 106〜
130℃であり、とりわけ106〜123℃が望ましい
、融点が106℃未満のポリエチレンを塩素化すると、
得られる塩素化ポリエチレンは、製造時において反応効
率が悪く、粒子間の粘着(ブロッキング)が激しい、一
方、130℃を越えたポリエチレンを用いた場合、傅ら
れる塩素化ポリエチレンはムーニー粘度が高く、また流
動性が悪いために加工時の作業性がよくない。さらに、
このポリエチレンのM、1.は0.01〜100g71
0分であり、殊に 0.1〜20g/10分が好ましい
に、■、が0.01 g / 10分未満のポリエチレ
ンを使って塩素化ポリエチレンを製造した場合、該塩素
化ポリエチレンは1機械的強度は非常にすぐれているが
、その反面ムーニー粘度が高く、また流動性が悪いため
に加工時の作業性がよくない、一方、100g710分
を越えたポリエチレンを使用した場合、得られる塩素化
ポリエチレンは、製造時において反応効率が悪いのみな
らず、機械的強度が著しく低下する。その上、ムーニー
粘度が低いために加工時の作業性においてベタ付きが激
しい。
また、原料として使われるポリエチレンの側鎖は実質的
に炭素数が1〜10個のアルキル基になっており、該側
鎖のアルキル基数は主鎖炭素原子1000個当り 3〜
35個であり、一般には6〜30個である。側鎖のアル
キル基数が主鎖炭素原子1000個当り 3個未満では
、塩素化反応時において反応効率が劣る。一方、側鎖の
アルキル基数35個を越えると、原料ポリエチレンとし
て粉末のものが得られ難く、塩素化ポリエチレンの製造
するさい、塩素化反応が均一にできない。
このポリエチレンはエチレンと炭素数が多くとも12個
のα−オレフィンとを共重合することによって得られる
。このα−オレフィンの代表例としては、プロピレン、
ブテン−!、ヘキセンー1、オクテン−1および4−メ
チルペンテン−1があげられる。
本発明の塩素化ポリエチレンを製造するには、前記のポ
リエチレンをこのポリエチレンを溶解させる不活性有機
溶媒中で溶液状態で塩素化することによって製造するこ
ともできる。しかしながら、得られる塩素化ポリエチレ
ンの一部または全部が使用した有機溶媒に溶解すること
から、この塩素化ポリエチレンを回収および精製するに
は経済性の上で問題がある。この理由によって、水性懸
濁状態で塩素化することが好ましい、なお、最終的に得
られる塩素化ポリエチレンの塩素含有率が20〜55重
量%(好ましくは、25〜50重量%、好適には、25
〜45重量%)になるように塩素化すればよい、この塩
素化ポリエチレンの塩素含有率が20重量%未満では、
得られる塩素化ポリエチレンを回収および精製するのに
問題がある。その上、耐焙性が乏しい、一方、55重量
%を越えると、生成される塩素化ポリエチレンは、熱安
定性および耐熱性において著しく低下するために好まし
くない。
さらに、本発明の塩素化ポリエチレンのフロー・レート
CJIS K−13780にしたがい、荷重が21.8
kgおよび温度が180℃の条件で測定)は、一般には
0.01〜80 g / 10分であり、とりわけ0.
1〜60g/lO分が望ましい。
以上のようにして得られる塩素化ポリエチレンのムーニ
ー粘度は100℃の温度においてスモール・ロータでl
θ〜60ポイントである。
本発明の組成物を製造するにあたり、塩素化ポリエチレ
ンのみを使用してもよいが、塩素化ポリエチレンと混和
性のある他種の高分子物質を配合してもよい、該高分子
物質としては、エチレン−プロピレン−ジエン三元系共
重合ゴム(EPDN)、天然ゴム、クロロプレン系ゴム
、クロロスルフォン化ポリエチレンゴム状物、スチレン
−ブタジェン共重合ゴム状物(SBR) 、アクリロニ
トリル−ブタジェン共重合ゴム状物(NOR)およびブ
タジェン単独重合ゴム状物のごときゴム状物〔一般には
、ムーニー粘度(MLlや、)は1O−150)があげ
られる。これらのゴム状物および樹脂状物については、
神原ら編集°“合成ゴムハンドブックパ(朝食書店 昭
和42年発行)、柑橘ら編集“プラスチックハンドブッ
ク′” (朝食書店 昭和44年発行)などによく知ら
れているものである。
これらの高分子物質を配合する場合、配合割合は塩素化
ポリエチレンに対して多くとも30重量部である。
CB)無機充填剤 また、本発明において用いられる無機充填剤は一般にゴ
ム業界および合成樹脂業界において充填剤、補強剤など
として広く使用されているものである。この無機充填剤
は5i−0結合を有さない無機物質と5i−0を有する
S機物質に大別することができる。5i−0結合を有さ
ない無機物質の代表例としては、チャンネル式、ファー
ネス式、アセチレン式およびサーマル式から得られるカ
ーボンブラック、軽質炭触カルシウム、重質炭酸カルシ
ウム、硫酸バリウム、黒鉛、カーボン繊維、水酸化アル
ミニウム(アルミナ・水利物)、水酸化マグネシウムお
よびアルミナがあげられる。これらの5i−0結合を含
まない無機充填剤のうち、粉末状物の粒径は一般には1
0ミリミクロン〜7ミクロンであり、特に20ミリミク
ロン〜8ミクロンが好ましい。また、繊維状物では、通
常径が2〜25ミクロン(好適には2〜15ミクロン)
であり、長すが5ミクロン〜10+am (好適には5
ミクロン〜6m+a)である。
一方、Si −0結合を有する無機物質のS + 02
の含有量は通常少なくとも10重量%であり、30重量
%以上が好ましく、特に50重量%以上が好適である。
また、H2Oの含有量は通常1.0〜20重量%であり
、 1.0〜15重量%が望ましく、とりわけ 1.5
〜15重量%が好適である。この5i−0結合を有する
無機物質の代表例としては湿式法ホワイトカーボン、ケ
イ酎カルシウム、コロイダルφシリカ、若干のカルシウ
ム、アルミニウム、ナトリウム、鉄などの酸化物を含有
する合成ケイ酸塩系ホワイトカーボン、超微粉ケイ酸マ
グネシウム、ケイ酸アルミニウム(クレー)、タルク、
霞石間長石、雲母粉、珪石粉、ケイ藻土、ケイ砂などが
あげられる。
さらに、該無機物質の粒径は一般にはlOミリミクロン
ないし30ミリミクロンであり、特にlOミリミクロン
ないし25ミリミクロンが好ましく、特に15ミリミク
ロンないし25ミリミクロンの粒径を有する無機物質が
好適である。
これらの無機充填剤については、ラバーダイジェスト社
線°°便覧 ゴム・プラスチック配合薬品°′(ラバー
ダイジェスト社、昭和49年発行)第221頁ないし第
253頁などによって、それらの製造方法、物性および
商品名などが記載されており、よく知られているもので
ある。
(C)塩化ビニル系重合体の脱塩化水素防と剤さらに、
本発明において使用される脱塩化水素防止剤は一般には
塩化ビニル系重合体のようにハロゲン原子(主として、
塩素原子)を含有する重合体が熱などによって生じる脱
塩化水素を防止するために広く使われているものである
。これらの脱塩化水素防止剤については特願昭59−1
34095号明細書に代表例が記載されている。また、
前記“便覧、ゴム・プラスチック配合薬品°゛の第26
8頁ないし第318頁に記載されている。これらの脱塩
化水素防止剤のうち、無機酸塩類、金属の酸化物および
有機スズ化合物が好ましく、特に無m酸塩類、金属の酸
化物が望ましい、とりわけ、二塩基性フタル酸鉛、二塩
基性ステアリン酸鉛、三塩基性硫酸鉛、塩基性ケイ酸鉛
、酸化マグネシウムおよび酸化鉛が好適である。
(0)加硫剤 また、本発明において使われる加硫剤は硫黄および硫黄
供与体に大別することができる。これらの加硫剤のうち
、硫黄供与体は比較的高温(一般には500〜200℃
)において硫黄を放出させ得る化合物を指す、この硫黄
供与体の代表例は前記“便覧、ゴム・プラスチック配合
薬品”の第18頁ないし第57頁に記載されているもの
のうち、ジスルフィド以上のポリスルフィド結合を有す
るものである。
これらの硫黄供与体のうち、代表的なものとしては、テ
トラメチルチウラム・ジスルフィド、ジペンタメチレン
チウラム・ジスルフィド、ジペンタメチレンチウラム・
テトラスルフィドおよびジペンタメチレンチウラム・ヘ
キサスルフィドがあげられる。これらの硫黄供与体のう
ち、 100〜200℃の温度範囲にて硫黄を放出する
もの(たとえば、ジペンタメチレンチウラム拳テトラス
ルフィド)が特に好適である。さらに、同刊行物。
第3頁ないし第5頁に記載された硫黄化合物も硫黄供与
体として好んで用いることもできる。該硫黄化合物の代
表的なものとしては、−塩化硫黄、二塩化硫黄、モルホ
リン・ジスルフィドおよびアルキル・フェノール・ジス
ルフィドがあげられる。
また、本発明において使用される硫黄の代表例は同刊行
物、第1頁ないし第3頁に記載されている。その代表例
としては、粉末硫黄、硫黄華。
沈降硫黄、コロイド・硫黄および表面処理硫黄があげら
れる。
(E)加硫促進剤 さらに、本発明において加硫剤とともに使われる加硫促
進剤は、一般にゴム業界において加硫促進剤として使用
されているものである。該加硫促進剤は前記塩素化ポリ
エチレンと加硫剤との反応を促進(反応時間の短縮、反
応時間の低下、加硫剤の使用量の減少)させるものであ
る、この加硫促進剤の代表例は前記刊行物の第18頁な
いし第57頁に記載されている。本発明において使用さ
れる。
加硫促進剤の代表例はチアゾール系、イミダシリン系、
ジチオカルバメート系、千オ尿素系、チウラム系、スル
フェンアミド系、ザンテート系、グアニジン系およびア
ルデヒドeア゛ミン系に分類される。また、前記刊行物
第64頁ないし第67頁に記されているアミン類ならび
に該刊行物第64頁および第170頁ないし第173頁
に記載されているりん系化合物のごとき求核試薬も加硫
促進剤として使うことができる。これらの加硫促進剤に
ついては特開昭513−15440号公開公報明細書に
代表例が記載されている。これらの加硫促進剤のうち、
チウラム系および、ジチオカルバメート系が鮮明な色調
を有する手袋を得るために好んで使用することができる
本発明の手袋を製造するにあたり、使われる混合物は以
上の塩素化ポリエチレン、無機充填剤脱塩化水素防止剤
、加硫剤および加硫促進剤を均一に混合させることによ
って得ることができるけれども、さらに可塑剤を配合さ
せることによって混合物の柔軟性を改良することができ
る。
この可塑剤は塩化ビニル系重合体およびゴム類の可塑剤
として広く利用されているものであり。
前記“便覧、ゴム・プラスチック配合薬品′”の第14
5頁ないし第191頁に物性、商品名などが記載されて
いる。これらの可塑剤のうち、パラフィン誘導体(たと
えば、塩素化パラフィン)、アジピン酸誘導体〔たとえ
ば、ジー(2−エチルヘキシル)アジペート〕が好んで
使用することができる。
(F)混合割合(配合割合) 100重量部の塩素化ポリエチレン(他のゴム状物およ
び/または樹脂状物を含む場合はこれらも含む)に対す
る他の配合成分の配合割合は下記の通りである。
無機充填剤の組成割合は20〜100重量部であり、3
0〜100重量部が好ましく、特に35〜100重量部
が好適である。20重量部未満では、耐薬品性のすぐれ
た組成物(手袋)が得られない、一方。
100重量部を越えて配合すると、成形性が悪く、たと
え成形物(手袋)が得られたとしても、柔軟性がよくな
いために好ましくない、また、脱塩化水素防止剤では、
0.1〜15重量部であり、1.0〜15重量部が望ま
しく、とりわけ2.0〜12重量部が好適である。脱塩
化水素防止剤の組成割合が0.1重量部未満では、加硫
時などで脱塩化水素が発生する。一方、15重量部を越
えると、組成物の脱塩化水素防止はすぐれているが、添
加しただけの効果をさらに向上することができない、さ
らに、加硫剤では、 0.1〜5.0重量部であり、0
.2〜5.0重量部が好ましく、特に0.5〜4.5重
量部が好適である。0.1重量部未満では、得られる製
品(手袋)の加硫が乏しく、良好な手袋が得られない。
一方、 5.0重量部を越えて配合すると、加硫がタイ
トにいき過ぎるために機械的特性が劣る。また、加硫促
進剤では、2.0〜15.0重量部であり、2.0〜1
2.0重量部が望ましく、殊に3.0〜1O80重量部
が好適である。2.0重量部未満では、得られる手袋の
加硫が不充分であり、良好な手袋が得られない、一方、
 15.0重量部を越えて配合すると、添加しただけの
効果を向上することができないばかりでなく、得られる
手袋の表面にブリードが発生することもある。また、加
硫剤と加硫促進剤の配合割合はこれらの合計量として2
.5〜18重量部であり、 3.0〜15重量部が好ま
しい。
(G)手袋の製造方法 本発明の手袋を製造するにあたり、まず以上の塩素化ポ
リエチレン、無機充填剤、脱塩化水素防止剤、加硫剤お
よび加硫促進剤を少なくとも塩素化ポリエチレンが溶解
するように均一状の混合液を製造する。さらに、塩素化
ポリエチレン系ゴムの業界において一般に使われている
酸素、オゾン、熱および光(紫外M)に対する安定剤、
滑剤、可塑剤ならびに着色剤のごとき添加剤を配合させ
てもよい、この有機溶媒の代表例としては、脂肪族、芳
香族および脂環族の炭化水素類(とりわけ、芳香族炭化
水素が望ましい)、ケトン類、エステル類ならびにハロ
ゲン化炭化水素類があげられる。これらの有機溶媒のう
ち、融点が0℃以下であり、かつ沸点が35〜250℃
のものが好適である。かりに、融点が0℃を越えたもの
を使用す。
ると、混合液が使用時に凝固し、また沸点が35℃未満
の有機溶媒を用いると、気化し易く、さらに沸点が20
0℃を越えたものを使えば、塗布した後に有機溶媒を完
全に蒸発除去することが難しく。
いずれも使用時あるいは使用後の処理において問題とな
る。
これらのことから、好ましい有機溶媒の代表例としては
、ベンゼン、トルエン、キシレン、メチルエチルケトン
、塩化メチレン、1.2−ジクロルベンゼン、四塩化炭
素、酢酸n−ブチル、クロルベンゼン、クロロホルム、
0−ジクロルベンゼン、塩化エチル、アセトン、メチル
アセトン、メチルイソブチルケトン、メチル−n−アミ
ルケトンおよびメチル−n−プロピルケトンがあげられ
、これらの有機溶媒は一般に使用されているものである
本発明においてこれらの有機溶媒は一種のみを使用して
もよいが、二種以上を併用してもよい。
さらに、それ単独では前記の塩素化ポリエチレンに対す
る溶解度を有さないが、前記の有機溶媒と均一状に混合
し、かつ有機溶媒との混合物が前記の塩素化ポリエチレ
ンに対する溶解度を有する有機溶媒はこれらの条件下で
使用してもよい、この混合物の代表例としては、メチル
アルコール、エチルアルコール、n−へキサン、ブチル
アルコール、n−オクタンおよびn−デカンがあげられ
る。
溶解方法としては各成分を有機溶媒にそれぞれ添加させ
てもよいが、前記の塩素化ポリエチレン、無機充填剤、
脱塩化水素防止剤、加硫剤および加硫促進剤を塩素化ポ
リエチレンが加硫しないように一般ゴム業界において行
なわれている方法で混合させ、混合物を、細かく切断(
通常、3m■角位)したのち、撹拌機(たとえば、ホモ
ミクサー、ダブルブネタリーミキサー)、混合機(たと
えば、ベント式、往復回転式)および振とう器のごとき
溶解装置を使って少なくとも塩素化ポリエチレンを溶解
させる。
このようにして得られた混合液に半型をディップさせる
ことによって半型の表面に混合液をコーティングさせ、
コーティングされた混合液中の溶解物(固形物)を空気
オーブン、乾燥機、熱風乾燥機などの乾燥機を使って使
用した溶媒を完全に飛散させる。ついで、一般のゴム業
界において広く使われている加硫装置(たとえば、加硫
缶)を用いて 140〜160℃において加硫させるこ
とによって本発明の耐薬品性手袋を得ることができる。
以下、実施例によって本発明をさらにくわしく説明する
なお、実施例および比較例において、引張試験はショー
パ型引張試験機を使用し、引張強度(以下rT  J 
と云う)および伸び率(以下「E8」と云う)を測定し
た。なお、ダンベルはJIS @3ダンベルを用いた。
また、耐候性はサンシャインウェザーオメーターを用い
て40℃の温度において250時間老化(aging 
)させた後、TBおよびE8の変化率を測定し、耐寒性
は衝撃脆化試験機を使用して脆化点を測定した。さらに
耐薬品性試験は30%濃度の硝酸の中に48時間浸漬さ
せた後。
体積膨潤TJ(以下「ΔVJと云う)を測定した。
また、永久伸び率はJIS  K−8301に準拠して
測定した。
なお、実施例および比較例において使用した各配合成分
は下記のごとき形状および物性ならびに製造方法によっ
て製造されたものである。
〔(A)塩素化ポリエチレン〕
密度が0.920g/ c m″であるエチレン−ブテ
ン−1共重合体(ブテン−1の共重合割合2.0重量%
、 M、1.15g/10分、融点115℃、主鎖炭素
原子1000個当りの側鎖アルキル機の数 28個)を
水性懸濁状態で塩素化させることによって塩素化ポリエ
チレン【塩素含有量40.2重量%、残存結晶含有量0
重量%、ムーニー粘度(NS1.)  32、以下rc
PEJ と云う]を製造して使用した。
〔(B)無機充填剤〕
無機充填剤として、平均粒径が15ミクロンである硫酸
バリウム(以下r Ba5O4Jと云う)および平均粒
径が0.4ミクロンである酸化チタン(以下rTi02
J と云う)を用いた。
〔(C)脱塩化水素防止剤〕
脱塩化水素防止剤として、平均粒径が1.5 ミクロン
であるマグネシア(以下rMgOJと云う)を使った。
〔(D)加硫剤〕
加硫剤として、硫黄粉末(以下r3Jと云う)を使用し
た。
〔(E)加硫促進剤〕
加硫促進剤として、ジエチルチオウレア(以下rEUR
Jと云う)およびペンタメチレンジチオカーバメートの
ナトリウム塩(以下rPJと云う)を使った。
〔(F)可塑剤〕
可塑剤として、シイリゾシル・アジペート(以下r[1
IDAJ と云う)を用いた。
実施例 1〜4、比較例 1〜6 100重量部のCPE 、 20重量部のDIDAおよ
び2重量部のガムグリーン(顔料として)ならびにそれ
ぞれの配合量を第1表に示されるBa BOaおよびT
102(無機充填剤として) 、 MgO−(脱塩化水
素防止剤として) 、 EURおよびP(加硫促進剤と
して)ならびにS(加硫剤として)をあらかじめオープ
ンロールを使って室温(約20℃)において混練させな
がらシート(厚さ lam)を成形した〔組成物(A)
〜(G) ) 。
このようにして得られた各シートをシートカッターを用
いて2.0+u+角に切断した。得られたそれぞれの角
ブレットを用い、有機溶媒としてキシレンを用い、第2
表に示される混合比で前記の塩素化ポリエチレン組成物
を溶解用混合機(島端製作所社製)を使って30℃の温
度で混線および溶解させ、塩素化ポリエチレン混合液を
製造した。
このようにして得られた各塩素化ポリエチレン混合液を
手袋の形をした金型を用いて浸漬させて2回ディップイ
ングを行なった。コーティングされた金型の溶媒を飛散
させた後に50℃の温度に設定された乾燥機を用いて3
0分間回転させながら乾燥させ、完全に溶媒を飛散させ
た。その後、155℃に設定された加硫缶を使って30
分間加硫させた。
加硫された各試料を手袋の金型から取りはずし、その後
、引張試験、耐候性試験、#寒性試験、耐薬品性試験お
よび永久伸び性試験を行なった。
それらの結果を第3表に示す。
(以下余白) なお、比較例1によって得られた使用は加硫時に脱塩化
水素が発生し、試料を作成することができなかった。
以上の実施例および比較例の結果から、本発明によって
得られる耐薬品性手袋は、耐候性、耐寒性および耐薬品
性がすぐれているのみならず、色調のすぐれた手袋が得
られていることは明らかである。
泣1η也釆 本発明によって得られる耐薬品性手袋は低コストによっ
て製造することができるばかりでなく。
下記のとごき効果(特徴)を発揮する。
(1)#候性が良好である。
(2)色調もすぐれている。
(3)柔軟性についても良好である。
(4)#寒性もすぐれている。
(5)成形加工性が良好であるのみならず、成形物の収
縮が極めて少ない。
(6)本発明のもっとも特徴である耐薬品性(とりわけ
、耐酸性)が良好であり、特に40%のフッ酷にも耐え
ることができる。
本発明によって得られる耐薬品性手袋は以上のごとき効
果を発揮するために多方面にわたって利用することがで
きる。とりわけ、産業用(特に、IC洗浄用)、家庭用
などの手袋として有望である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 (A)密度が0.905〜0.940g/cm^3であ
    り、融点が106〜130℃であり、メルト・インデッ
    クスが1.0〜100g/10分であり、実質的に炭素
    数が1〜10個の側鎖アルキル基数が主鎖炭素原子10
    00個当り3〜35個のエチレンとα−オレフィンとの
    共重合体を塩素化させることによって得られる塩素含有
    率が20〜55重量%であり、かつ100℃の温度にお
    けるムーニー粘度がスモール・ロータで10〜60ポイ
    ントである非結晶性の塩素化ポリエチレン100重量部
    、 (B)無機充填剤20〜100重量部、 (C)塩化ビニル系重合体の脱塩化水素防止剤0.1〜
    15重量部、 (D)加硫剤0.1〜5.0重量部 ならびに (E)加硫促進剤2.0〜15重量部 からなる混合物を成形してなる耐薬品性手袋であり、1
    00重量部の塩素化ポリエチレンに対する混合割合は、
    加硫剤および加硫促進剤はそれらの合計量として2.5
    〜18重量部であり、該混合物を成形させてなる耐薬品
    性手袋。
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