JPS5915345B2 - 高硬度ゴム組成物 - Google Patents

高硬度ゴム組成物

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JPS5915345B2
JPS5915345B2 JP9426380A JP9426380A JPS5915345B2 JP S5915345 B2 JPS5915345 B2 JP S5915345B2 JP 9426380 A JP9426380 A JP 9426380A JP 9426380 A JP9426380 A JP 9426380A JP S5915345 B2 JPS5915345 B2 JP S5915345B2
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JP
Japan
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rubber
weight
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hardness
carbon black
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JP9426380A
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JPS5718749A (en
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隆一 播田實
嘉雄 谷本
正志 青嶋
潔 池田
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Sumitomo Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Chemical Co Ltd
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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 エチレン、プロピレン及び非共役ジエンからなるエチレ
ンプロピレンゴムは硫黄を用いて加硫することができ、
巾広い用途に用いられているが、これら用途の中に高い
引張強度、厳しい耐熱性、小さな圧縮永久歪等優れた特
性を要求し、かつ製品硬度が70(JIS−A)以上と
いう高硬度を要求する分野がある。
5 これら用途分野における配合上の大きな特徴はプロ
セスオイル量が極めて少ないことである。
その理由は多量のオイルは製品硬度を低下させかつ耐熱
性等の特性低下をきたすからである。こうしたオイルの
少ない配合ではオイルの移行現象(ブ10リード現象)
が問題となることはほとんど無いといつてよい。ところ
が加硫速度を調整する為に使用される加硫促進剤は一般
にプロセスオイルに可溶であり、従つてこうしたオイル
の少ない配合系ではゴム製品中での加硫促進剤の溶解性
低下をき15たし、加硫促進剤の移行現象(ブルーム)
や、加硫ゴム表面の色相変化をきたし、著しくゴム製品
の表面外観をそこね、商品価値をなくすという問題が非
常にしばしば発生する。高硬度の配合はカーボンブラッ
ク単独又はカーボンブラックが充填■0 剤の主成分で
あり、従つてゴム製品は黒色であるが、上記問題を生じ
ると白い粉が表面に生じたり、青色をおびてくる。その
変化はオリジナルの表面が黒色である為、非常にめだつ
大きな変化としてあられれる。ノ5 本発明者らは長年
エチレンプロピレンゴムの配合について検討を行なつて
きたが、加硫促進剤としてジチオ酸塩化合物を用いたこ
れら高硬度配合は加硫ゴム製品の色相が経時変化ととも
に黒色から青味をおびてくることを見出した。
特に硬度がノ075以上の配合ではこの現象が顕著に現
われやすい。従来知られているブルーム現象は加硫促進
剤が表面に移行して粉末状に析出する現象であり、この
場合には適当な有機溶媒を用いて製品表面を洗浄すれば
一時的にせよブルーム物質を除去する15ことができ、
表面状態を良好にすることができる。しかし、ジチオ酸
塩化合物を用いた場合の青味は有機溶媒で洗浄してもほ
とんど消すことができず、根本的には他の促進剤へ変更
する方法により解決をはかつてきた。しかしながらジチ
オ酸塩化合物はエチレンプロピレンゴムにとつて非常に
優れた促進剤であり、何らかの方法で解決できないもの
か、本発明者らは長年検討を加えてきた。
その結果、本発明者らが初めて見だした加硫ゴム表面の
青変問題を極めて限られた添加剤、即ち非反応性フエノ
ールホルムアルデヒド樹脂又はポリエチレングリコール
という限定された添加剤を使用することにより解決でき
ることを見出し、本発明組成物を得ることに成功したも
のである。本発明はエチレンプロピレンゴムを含むゴム
基材100重量部当り、加硫促進剤としてのジチオ酸塩
化物を0.01〜10重量部、非反応性フエノールホル
ムアルデヒド樹脂又はポリエチレングリコールを0.1
〜15重量部、さらにO〜150重量部のプロセスオイ
ルを含み、カーボンブラツクを主体とする充填剤を用い
て加硫ゴム硬度70(JIS−A)以上に調整された硫
黄加硫可能な高硬度ゴム組成物に関するものである。
本発明はエチレンプロピレンゴム又は天然ゴム、スチレ
ンブタジエンゴム、クロロプレンゴム、アクリルニトリ
ルゴム等とエチレンプロピレンゴムから成るゴム基材を
用いた高硬度ゴム製品を製造するに際し、表面色相が極
めて良好な製品の製造を可能ならしめるゴム組成物に関
するものである。
前述したように低プロセスオイル量のカーボンブラツク
配合系で加硫促進剤としてジチオ酸塩化合物を用いた場
合、表面色相が黒色から青昧をおびた色へと変化する。
本発明組成物はこの問題の解決をはかつたものであり、
従つて本発明組成物は充填剤としてカーボンブラツクを
含むこと、及び低オイル量配合であることが前提となる
。なぜならば白色充填剤系ではこうした色相変化は問題
とならず、又オイルの多い配合系では促進剤のオイルに
対する溶解性から本問題が認められないか、又はオイル
自身の移行現象(ブリード現象)により色相変化がかく
されてしまい、ブリード問題と色相変化問題との実質的
な区別ができなくなるからである。後者の場合、色相変
化問題はオイルを減量してブリードを防止した段階で、
はじめて問題としてうきあがつてくるものである。従つ
てオイルの使用量が150重量部以下であることは極め
て重要な点である。本発明者らは色相変化問題をフエノ
ールホルムアルデヒド樹脂又はポリエチレングリコール
の添加により解決できることを見だしたが、注目しなけ
ればならない点はここでいうフエノールホルムアルデヒ
ド樹脂とは非反応性タイプに限定されることである。
加熱により硬化する反応性タイプのフエノールホルムア
ルデヒド樹脂では効果が認められないか、又は極端にそ
の効果が小さく、本発明の目的を十分に達成することは
できない。一方、ポリエチレングリコールについては一
般に分子量の高い方が効果はやや大きい。これら添加剤
は分子量、融点等の異なる多くのグレードが広く一般に
市販されており特に非反応性フエノールホルムアルデヒ
ド樹脂は粘着付与剤等としてゴムを扱う者にとつてなじ
み深い物質である。しかしジチオ酸塩化合物による高硬
度加硫ゴムの色相変化現象は本発明者らがはじめて見出
したものであり、従つてこれら物質を色相変化防止を目
的に加えた高硬度ゴム組成物は全く知られていなかつた
。本発明組成物における非反応性フエノールホルムアル
デヒド樹脂又はポリエチレングリコールの使用量は、所
期の効果を上げるにはゴム基材100重量部当り0.1
重量部以上、一般には0.5重量部以上が好ましい。こ
れら添加剤は増量すればする程その効果は大きく現われ
るが、反面粘着付与効果が大きくなりすぎて加工性に問
題を生じたり、加硫ゴム硬度の低下をきたす為、その上
限は15重量部程度に制限される。一般には5重量部以
下で色相防止効果が十分得られる上、配合コストも安く
なるところから3重量部といつた5重量部以下の量が用
いられる。本発明でいうジチオ酸塩化物としてはジンク
ジメチルジチオカルバメート、ジンクジエチルジチオカ
ルバメート、セレニウムジエチルジチオカルバメート、
テルリウムジエチルジチオカルバメート等が例示される
これらジチオ酸塩は単独又は他の促進剤と併用して用い
られる。その使用量は加硫ゴム製品の生産性や加工中で
のスコーチ防止等より決められるが、ゴム基材100重
量部当り0.01〜10重量部、一般には0.1〜5重
量部の範囲で用いられる。なお、ジチオ酸塩化合物と併
用して用いられる促進剤としてはメルカプトベンゾチア
ゾール等のチアゾール類、テトラメチルチウラムモノサ
ルフアイド、テトラエチルチワラムジサルフアイド、ジ
ペンタメチレンチウラムヘキササルフアイド等のチウラ
ム類などが例示され7?o本発明組成物の加硫ゴム硬度
はJISK−6301に準拠したA型硬度計を用いて測
定された場合70以上を有するが、高硬度になる程プロ
セスオイル使用量を減らす必要があり、本発明の重要性
はますます高いものとなる。特に本発明を用いた硬度7
5以上の組成物の意義は大きなものである。本発明組成
物は、O〜150重量部のプロセスオイルを含む加硫物
の硬度が70以上となるようカーボンブラツク又はカー
ボンブラツクを主体とする充填剤の使用量で調整される
。カーボンブラツクとともに使用される充填剤としては
、タルク、炭酸カルシウム等が例示されるが、これら充
填剤はカーボンブラツクに比べ加硫ゴム特性は低い。従
つて高硬度、高物性ゴム組成物ほど充填剤に占めるカー
ボンブラツタ量の割合は高くなる。さらに本発明組成物
には老化防止剤、加工助剤等広く一般に知られている配
合剤を使用することができ、エチレンプロピレンゴムに
ついても第3成分である非共役ジエンの種類及びその量
、プロピレン含量、ムー[メ[粘度等、その分子構造因子
により限定されるようなものでもない。本発明組成物を
用いることにより表面状態の優れた各種高硬度ゴム製品
、例えばパツキン、自動車部品、ゴム板等の製造が可能
となる。
以下に実施例を示すが、本発明はこれらに限定されるも
のではない。
参考例 本参考例は加硫ゴムの色相変化が加硫系によるものであ
り、過酸化物加硫系では認められJ゛、ジチオ酸塩化合
物を含む硫黄加硫系に認められるものであることを示し
ている。
実施例 1 本実施例はフエノールホルムアルデヒド樹脂、ポリエチ
レングリコールの加硫ゴム色相変化防止効果を示してい
る。
これら化合物を含まない組成物は加硫後10日間で著し
く青昧をおびてくるのに対し、フエノールホルムアルデ
ヒド樹脂、ポリエチレングリコールを含む組成物の加硫
物は黒色であり、色相変化が全く認められない。実施例
2 反応型フエノールホルムアルデヒド樹脂は加硫時の加熱
により硬化反応をおこし、従つて加硫ゴムの硬度を高く
する効果を有するものとして広く使用されている。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 エチレン、プロピレン及び非共役ジエンから成るエ
    チレンプロピレンゴムを含むゴム基材100重量部当り
    0〜150重量部のプロセスオイル及び加硫ゴム硬度7
    0(JIS−A)以上とするに十分な量のカーボンブラ
    ック又はカーボンブラックを主体とする充填剤を含み、
    0.01〜10重量部のジチオ酸塩化合物を加硫促進剤
    として用いるゴム組成物において0.1〜15重量部の
    非反応性フェノールホルムアルデヒド樹脂又はポリエチ
    レングリコールを添加することを特徴とする硫黄加硫可
    能な高硬度ゴム組成物。
JP9426380A 1980-07-09 1980-07-09 高硬度ゴム組成物 Expired JPS5915345B2 (ja)

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JPS5718749A JPS5718749A (en) 1982-01-30
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2000265049A (ja) * 1999-03-17 2000-09-26 Sumitomo Chem Co Ltd ブルーム防止剤、その防止剤を含有するゴム組成物および加硫ゴム

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FR2529633B1 (fr) * 1982-07-02 1985-09-13 Michelin & Cie Matiere destinee a former un joint entre deux corps, a l'exterieur de leur interface; procedes pour realiser des ensembles avec cette matiere; ensembles ainsi obtenus
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