JP3503249B2 - ガスケット用ニトリルゴム配合物 - Google Patents
ガスケット用ニトリルゴム配合物Info
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Description
R)にコルク粉末が他の副資材と共に配合されているガ
スケット用NBR配合物に関する。コルク粉末の混入に
よる耐圧縮永久歪み性の低下を小さくでき、特に、オイ
ルパンガスケット等に好適な発明である。ここでは、オ
イルパンガスケットを例に採り説明するが、これに限ら
れるものではない。
限り、重量単位である。
パンガスケットは、耐油性の見地からNBRをベースと
しているが、ガスケットを圧縮したときシール面から側
へはみ出し、いわゆる横流れが発生し、他部材(エンジ
ンルーム内の配管・配線等)との干渉を避けるため、通
常、NBRにコルク粉末(通常配合量100〜200 p
hr)を混入している。(特開平4−23881号公報参
照) しかし、コルク添加によりガスケットの耐永久圧縮歪み
性が低下してしまうため、要求される耐永久圧縮歪み性
を担保するには、耐横流れ性は犠牲にしていた。
歪み性と耐横流れ性のバランスが取り易いガスケット用
NBR配合物を提供することを目的とする。
BR配合物は、上記課題を下記構成により解決するもの
である。
の副資材と共に配合されているガスケット用NBR配合
物において、前記コルク粉末とともに前記基材NBRと
加硫系が同じ極性加硫ゴム粉末が配合され、それらの各
配合量が、前者:30〜100 phr、後者:50〜15
0 phr、かつ、前者/後者(重量比)=2/1〜1/3
の要件を満たすものであることを特徴とする。
詳細に説明をする。
は、NBRにコルク粉末が他の副資材と共に配合されて
いることを前提的要件とする。
に前記母材NBRと加硫系が同じ極性加硫ゴム粉末が配
合されていることを第一の特徴的要件とする。
化物加硫系同士等を意味する。極性ゴムとしては、母材
と同じNBRが一番望ましいが、クロロプレンゴム(C
R)、アクリルゴム(ANM、ACM)、エピクロルヒ
ドリンゴム(CO、ECO)、クロロスルフォン化ポリ
エチレンゴム(CSM)等を使用可能である。
Rと同系とするのは、加硫ゴム粉末の加硫時の母材との
共架橋が期待できるためである。また、ゴムを極性ゴム
とするのは、加硫ゴム粉末の母材に対する良好な混和性
を期待できるためである。これらの作用は、加硫ゴム粉
末の配合効果である耐圧縮永久歪み性の低下を補完する
ために必然的である。
ム粉末の各配合量は、前者:20〜100 phr(望まし
くは40〜80 phr)、後者:10〜150 phr(望ま
しくは60〜120 phr)、かつ、前者/後者(重量
比)=2/1〜1/3(望ましくは1/1〜1/2.
5)の要件を満たすことが必要である。
れが大きくなり過ぎ、逆に、過多では耐圧縮永久歪み性
の向上が望めない。また、NBR加硫ゴム粉末が過少で
は、耐圧縮永久歪み性の向上が望めず、過多では、ロー
ル加工性が悪化する。
合量(通常100〜150 phr)に比して少ない。ま
た、コルク粉末は、大粒径タイプ(平均粒径:26〜1
00メッシュ品)と小粒径タイプ(平均粒径:5〜25
メッシュ品)を併用することが、材料の強度確保の見地
から望ましい。その配合比は、通常、略等量づつとする
ことが望ましい。
(望ましくは30%)のものを使用することが、耐圧縮
経永久歪み性を向上させる作用が大きく望ましい。
ール加工性)の見地から、通常、10〜500μm(望
ましくは50〜300μm)のものを使用する。
R加硫物の廃材を75%以下含むものとすることも可能
である。これにより、ガスケットの耐圧縮永久歪性は多
少低下するが廃ゴムの再利用が可能となる。
粉末、加硫ゴム粉末を他の副資材とともに加えて混練・
分出しして成形用ゴム材料を調製する。そして、圧縮成
形・トランスファー成形等によりガスケットに成形す
る。
ラック、亜鉛華、可塑剤、無機フィラー、加硫促進剤、
加硫剤、老化防止剤、等を挙げることができる。
ム配合物は、上記の如く、コルク粉末とともに前記基材
NBRと加硫系が同じ極性加硫ゴム粉末が配合され、そ
れらの各配合量が、前者:30〜100 phr、後者:5
0〜150 phr、かつ、前者/後者(重量比)=2/1
〜1/3の要件を満たすものである構成により、後述の
実施例で示す如く、耐圧縮永久歪み性と耐横流れ性のバ
ランスが取り易い、すなわち、ガスケットに成形して使
用した場合、シール面からの側はみ出しを小さくした状
態で、耐圧縮永久歪み性を確保できる。
硫ゴム粉末が、母材ゴムと部分的に適度に共架橋して、
耐圧縮永久歪み性を担保する共に、母材と完全に一体化
していないため、横流れ阻止作用も奏するためと推定さ
れる。
試験例について説明をする。
に、表2に示す処方で、コルク粉末及び加硫ゴム粉末
(表1に示す処方の粉末用ゴム配合物から調製したも
の:CS=20%)及び/または比較例1の成形加硫物
の廃材粉末添加して、ロール混練・分出しして未加硫ゴ
ム材料を調製した。この際の、ロール混練性を表1に示
す。加硫ゴム粉末の相対的配合量が多くなると、混練性
が低下することが分かる。
tのシート体を圧縮成形(成形条件:100kgf/cm2 ×
160℃×10min )した。そして、各シート体につい
て、下記各項目の物性試験を行った。
ベル状3号形)に準じて、スプリング硬さ;HS (JIS
A) 、引張強さ;TB (kgf/cm2) 、破断伸び;EB
(%)の各項目について測定をした。
圧縮永久歪み試験を、120℃×70h及び−30℃×
22hの熱処理条件で行い、各圧縮永久歪み率:CS
(%)を求めた。
#3オイルにダンベル型JIS 3号試験片を120℃×7
0h浸漬前後の体積変化率(△V)を測定した。
縮永久歪み試験(室温)を行い、25%圧縮時のハミダ
シが2.5mm以下のもの(初期半径:r0 、25%圧縮
後半径:r1 、r1 −r0 ≦2.5)を合格とする。但
し、試験片の形状は、29.0mmф×12.7mmt とし
た。
例は、母材配合にコルク粉末のみを配合した比較例1に
比して、耐圧縮永久歪み性と耐横流れ性のバランスが取
れていることが分かる。また、比較例2のように、加硫
粉末ゴムを全部廃ゴム粉末と下場合、耐圧縮永久歪み性
に劣ることが分かる。
Claims (3)
- 【請求項1】 ニトリルゴム(NBR)にコルク粉末が
他の副資材と共に配合されているガスケット用のニトリ
ルゴム配合物(NBR配合物)において、 前記コルク粉末とともに前記基材NBRと加硫系が同じ
極性加硫ゴム粉末が配合され、それらの各配合量が、前
者:30〜100 phr、後者:50〜150phr、か
つ、前者/後者(重量比)=2/1〜1/3の要件を満
たすものであることを特徴とするガスケット用ニトリル
ゴム配合物。 - 【請求項2】 請求項1において、前記極性加硫ゴム粉
末として、圧縮永久歪Cs<40%のものを使用するこ
とを特徴とするガスケット用のニトリルゴム配合物。 - 【請求項3】 請求項1において、前記極性加硫ゴム粉
末が、コルク入りNBR加硫物の廃材を75%以下含む
もので形成されているものを使用することを特徴とする
ガスケット用のニトリルゴム配合物。
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JP07014695A JP3503249B2 (ja) | 1995-03-28 | 1995-03-28 | ガスケット用ニトリルゴム配合物 |
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JP07014695A JP3503249B2 (ja) | 1995-03-28 | 1995-03-28 | ガスケット用ニトリルゴム配合物 |
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Family
ID=13423150
Family Applications (1)
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JP07014695A Expired - Fee Related JP3503249B2 (ja) | 1995-03-28 | 1995-03-28 | ガスケット用ニトリルゴム配合物 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP3503249B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7455804B2 (ja) | 2018-07-23 | 2024-03-26 | ダイソン・テクノロジー・リミテッド | 装着型空気浄化器 |
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- 1995-03-28 JP JP07014695A patent/JP3503249B2/ja not_active Expired - Fee Related
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