JPH066640B2 - クロロプレンゴム組成物 - Google Patents
クロロプレンゴム組成物Info
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- JPH066640B2 JPH066640B2 JP28200685A JP28200685A JPH066640B2 JP H066640 B2 JPH066640 B2 JP H066640B2 JP 28200685 A JP28200685 A JP 28200685A JP 28200685 A JP28200685 A JP 28200685A JP H066640 B2 JPH066640 B2 JP H066640B2
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- JP
- Japan
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- chloroprene rubber
- weight
- rubber composition
- parts
- oil
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、クロロプレンゴム組成物に関する。更に詳し
くは、クロロプレンゴムが本来有する好ましい諸物性を
実質的に低下させることなく、亀裂成長防止を改善せし
めたクロロプレンゴム組成物に関する。
くは、クロロプレンゴムが本来有する好ましい諸物性を
実質的に低下させることなく、亀裂成長防止を改善せし
めたクロロプレンゴム組成物に関する。
クロロプレンゴムの加硫成形品は、高強度でありかつ耐
油性、耐熱性にすぐれた材料として、ダストカバー、ブ
ーツなどを始めて多くの分野で用いられている。
油性、耐熱性にすぐれた材料として、ダストカバー、ブ
ーツなどを始めて多くの分野で用いられている。
このようにくり返して屈曲されるような用途に用いられ
る場合には、当然のこととしてその加硫成形品に亀裂成
長防止性が求めるられることになる。従来は、加硫成形
品にポリアミド繊維、ポリビニルアルコール繊維などを
充填せしめたり、あるいは用いられるゴム加硫剤の配合
量を減らすなどの対策が亀裂成長防止策としてとられて
きたが、このような場合には加硫成形品の伸びや圧縮永
久歪の低下が著しくなるという新た欠点がみられるよう
になる。
る場合には、当然のこととしてその加硫成形品に亀裂成
長防止性が求めるられることになる。従来は、加硫成形
品にポリアミド繊維、ポリビニルアルコール繊維などを
充填せしめたり、あるいは用いられるゴム加硫剤の配合
量を減らすなどの対策が亀裂成長防止策としてとられて
きたが、このような場合には加硫成形品の伸びや圧縮永
久歪の低下が著しくなるという新た欠点がみられるよう
になる。
〔発明が解決しようとする問題点〕 このため、クロロプレンゴムが本来有する好ましく諸物
性を実質的に低下させることなく、亀裂成長防止性を改
善させた加硫成形品が強く要望されているが、本発明者
はイミダゾール系老化防止剤と共に植物油を配合せしめ
ることにより、かかる課題が効果的に解決されることを
見出した。
性を実質的に低下させることなく、亀裂成長防止性を改
善させた加硫成形品が強く要望されているが、本発明者
はイミダゾール系老化防止剤と共に植物油を配合せしめ
ることにより、かかる課題が効果的に解決されることを
見出した。
〔問題点を解決するための手段〕および〔作用〕 従って、本発明は亀裂成長防止性が改善された加硫成形
品を与え得るクロロプレンゴム組成物に係り、このクロ
ロプレンゴム組成物は、クロロプレンゴム、イミダゾー
ル系老化防止剤および植物油を含有してなる。
品を与え得るクロロプレンゴム組成物に係り、このクロ
ロプレンゴム組成物は、クロロプレンゴム、イミダゾー
ル系老化防止剤および植物油を含有してなる。
イミダゾール系老化防止剤としては、2-メルカプトベン
ゾイミダゾールまたはその亜鉛塩、2-メルカプトメチル
ベンゾイミダゾールまたはその亜鉛塩、トリブチルチオ
ウレア、1,3-ビス(ジメチルアミノプロピル)-2-チオ
ウレアなどが用いられる。
ゾイミダゾールまたはその亜鉛塩、2-メルカプトメチル
ベンゾイミダゾールまたはその亜鉛塩、トリブチルチオ
ウレア、1,3-ビス(ジメチルアミノプロピル)-2-チオ
ウレアなどが用いられる。
これらのイミダゾール系老化防止剤は、一般にクロロプ
レンゴム100重量部当り約0.1〜3重量部、好ましくは約
0.3〜1重量部の割合で用いられる。これ以上の割合で
用いられると、加硫成形品の圧縮永久歪が悪くなり、一
方これより少ない使用割合では、本発明の目的とする所
望の効果が得られない。
レンゴム100重量部当り約0.1〜3重量部、好ましくは約
0.3〜1重量部の割合で用いられる。これ以上の割合で
用いられると、加硫成形品の圧縮永久歪が悪くなり、一
方これより少ない使用割合では、本発明の目的とする所
望の効果が得られない。
また、植物油としては、ナタネ油、大豆油、ヒマシ油、
アマニ油、エノ油、キリ油、ゴマ油、綿実油、ツバキ
油、オリーブ油などが用いられる。
アマニ油、エノ油、キリ油、ゴマ油、綿実油、ツバキ
油、オリーブ油などが用いられる。
これらの植物油は、一般にクロロプレンゴム100重量部
当り約1〜40重量部、好ましくは約3〜20重量部の割合
で用いられる。これ以上の割合で用いられると、加硫成
形品の表面にブリードがみられまた引張強さも小さくな
り、一方これより少ない使用割合では、本発明の目的と
する所望の効果を得ることができない。
当り約1〜40重量部、好ましくは約3〜20重量部の割合
で用いられる。これ以上の割合で用いられると、加硫成
形品の表面にブリードがみられまた引張強さも小さくな
り、一方これより少ない使用割合では、本発明の目的と
する所望の効果を得ることができない。
以上の必須成分以外に、チオカルバニリド、N,N′−ジ
エチルチオウレア、2-メルカプトイミダゾリン、トリメ
チルチトウレアなどの加硫促進剤をクロロプレンゴム10
0重量部当り約0.5〜2重量部配合したり、あるいはクロ
ロプレンゴム100重量部当り部約0.5〜2重量部のイオ
ウ、約0.1〜2重量部のジ-o-トリルグアニジン、テトラ
メチルウラムジサルファイドなどの加硫促進剤および約
4〜20重量部の酸化亜鉛、酸化マグネシウム、四三酸化
鉛、炭素カルシウム、水酸化カルシウムなどの金属化合
物を配合すると、比較的低温での加硫を容易に行なうこ
とができる。
エチルチオウレア、2-メルカプトイミダゾリン、トリメ
チルチトウレアなどの加硫促進剤をクロロプレンゴム10
0重量部当り約0.5〜2重量部配合したり、あるいはクロ
ロプレンゴム100重量部当り部約0.5〜2重量部のイオ
ウ、約0.1〜2重量部のジ-o-トリルグアニジン、テトラ
メチルウラムジサルファイドなどの加硫促進剤および約
4〜20重量部の酸化亜鉛、酸化マグネシウム、四三酸化
鉛、炭素カルシウム、水酸化カルシウムなどの金属化合
物を配合すると、比較的低温での加硫を容易に行なうこ
とができる。
本発明のクロロプレンゴム組成物中には、以上の各成分
以外に、各種の充填剤、補強剤、可塑剤、加工助剤、顔
料、難燃化剤、イミダゾール系以外の老化防止剤など
を、必要に応じて適宜配合することができる。
以外に、各種の充填剤、補強剤、可塑剤、加工助剤、顔
料、難燃化剤、イミダゾール系以外の老化防止剤など
を、必要に応じて適宜配合することができる。
組成物の調製は、任意の手段で行なうことができ、例え
ばミキシングロール、バンバリーミキサー、各種ニーダ
ー類などを使用することによって行われる。調製された
組成物の加硫は、一般に約100〜200℃の温度で、約0.5
〜120分間程度加熱しながら、加圧成形、射出成形など
の成形法を適用しながら行われる。
ばミキシングロール、バンバリーミキサー、各種ニーダ
ー類などを使用することによって行われる。調製された
組成物の加硫は、一般に約100〜200℃の温度で、約0.5
〜120分間程度加熱しながら、加圧成形、射出成形など
の成形法を適用しながら行われる。
本発明に係るクロロプレンゴム組成物は、クロロプレン
ゴムが本来有する好ましい諸物性を実質的に低下させる
ことなく、加硫成形品の亀裂成長防止性を改善させる。
従って、この組成物は、前述の如き諸用途に有効に使用
することができる。
ゴムが本来有する好ましい諸物性を実質的に低下させる
ことなく、加硫成形品の亀裂成長防止性を改善させる。
従って、この組成物は、前述の如き諸用途に有効に使用
することができる。
次に、実施例について本発明を説明する。
実施例1〜5、比較例1〜5 クロプレンゴム 100重量部 [電気化学製品 DCR31] FEFカーボンブラック 50 〃 [東海カーボン製品シーストSO] ステアリン酸 1 〃 [花王石鹸製品ルーナックS-30] 酸化亜鉛 5 〃 [正同化学製品亜鉛華3号] (比較例1は3) 酸化マグネシウム 4 〃 [協和化学製品キョーマグ#150] (比較例1は3) 2-メルカプトイミダソリン 1 〃 [バイエル社製品バルカチットNPV/C] テトラメチルチウラムジサルファイド 1 〃 [大内新興化学製品ノクセラーTT] 以上の共通成分の他に、後記表に示される各成分が配合
され、これらの混合物を60〜70℃のオープンロールで混
練し、シート化されたものを金型に入れ、10℃、100K
gf/cm2、10分間の条件下で、JIS K-6301の試験法に規定
された試験片に加圧成形した。
され、これらの混合物を60〜70℃のオープンロールで混
練し、シート化されたものを金型に入れ、10℃、100K
gf/cm2、10分間の条件下で、JIS K-6301の試験法に規定
された試験片に加圧成形した。
得られた加圧成形品について、引張強さ、伸び、圧縮永
久歪および亀裂成長防止性をそれぞれ測定した。
久歪および亀裂成長防止性をそれぞれ測定した。
引張強さ、伸び、圧縮永久歪: JIS-K-6301の加硫ゴム物理試験方法に準ずる亀裂成長防
止性: 屈曲を25℃でくり返したときの亀裂長さが15mmに達する
迄の屈曲回数を測定 得られた結果は、後記表に示されるが、この結果から次
のようなことがいえる。
止性: 屈曲を25℃でくり返したときの亀裂長さが15mmに達する
迄の屈曲回数を測定 得られた結果は、後記表に示されるが、この結果から次
のようなことがいえる。
(1)本発明に係るクロロプレンゴム組成物の加硫物は、
圧縮永久歪が比較的小さく、亀裂成長防止性の改善効果
が著しい(各実施例−比較例1)。
圧縮永久歪が比較的小さく、亀裂成長防止性の改善効果
が著しい(各実施例−比較例1)。
(2)本発明組成物の必須成分であるイミダゾール系老化
防止剤および植物油のいずれかを用いずに、あるいはこ
れらに代えて可塑剤を用いた場合には、亀裂成長防止性
が劣っている(比較例2〜4)。
防止剤および植物油のいずれかを用いずに、あるいはこ
れらに代えて可塑剤を用いた場合には、亀裂成長防止性
が劣っている(比較例2〜4)。
(3)ビニロン繊維を充填したものは、特に伸びの低下が
著しい(比較例5)。
著しい(比較例5)。
Claims (3)
- 【請求項1】クロロプレンゴム、イミダゾール系老化防
止剤および植物油を含有してなるクロロプレンゴム組成
物。 - 【請求項2】クロロプレンゴム100重量部当り約0.1〜3
重量部のイミダゾール系老化防止剤が配合された特許請
求の範囲第1項記載のクロロプレンゴム組成物。 - 【請求項3】クロロプレンゴム100重量部当り約1〜40
重量部の植物油が配合された特許請求の範囲第1項記載
のクロロプレンゴム組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28200685A JPH066640B2 (ja) | 1985-12-17 | 1985-12-17 | クロロプレンゴム組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28200685A JPH066640B2 (ja) | 1985-12-17 | 1985-12-17 | クロロプレンゴム組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62141044A JPS62141044A (ja) | 1987-06-24 |
JPH066640B2 true JPH066640B2 (ja) | 1994-01-26 |
Family
ID=17646911
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28200685A Expired - Lifetime JPH066640B2 (ja) | 1985-12-17 | 1985-12-17 | クロロプレンゴム組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH066640B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0786155B2 (ja) * | 1986-02-26 | 1995-09-20 | 株式会社ブリヂストン | タイヤトレッド用ゴム組成物 |
JPH01221441A (ja) * | 1988-02-29 | 1989-09-04 | Toyo Tire & Rubber Co Ltd | ゴム組成物 |
US5240976A (en) * | 1992-08-21 | 1993-08-31 | Ciba-Geigy Corporation | N,N'-alkenylene amine/mercaptotolylimidazole blends as high temperature antioxidants for elastomers |
CN107365439B (zh) * | 2017-07-30 | 2020-02-18 | 华南理工大学 | 一种新型的氯丁橡胶硫化方法 |
-
1985
- 1985-12-17 JP JP28200685A patent/JPH066640B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS62141044A (ja) | 1987-06-24 |
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