JPH0611814B2 - クロロプレンゴム組成物 - Google Patents

クロロプレンゴム組成物

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JPH0611814B2
JPH0611814B2 JP4754486A JP4754486A JPH0611814B2 JP H0611814 B2 JPH0611814 B2 JP H0611814B2 JP 4754486 A JP4754486 A JP 4754486A JP 4754486 A JP4754486 A JP 4754486A JP H0611814 B2 JPH0611814 B2 JP H0611814B2
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chloroprene rubber
rubber composition
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悟郎 篠田
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Nok Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、クロロプレンゴム組成物に関する。更に詳し
くは、クロロプレンゴムが本来有する好ましい物性を実
質的に低下させることなく、耐熱性などを改善せしめた
ゴム組成物に関する。
〔従来の技術〕
クロロプレンゴムは、高強度でありかつ耐油性、耐疲労
性にすぐれた材料として、等速ジョイント用ブーツやボ
ールジョイント用ダストカバーなどを始め多くの製品分
野で用いられている。しかしながら、クロロプレンゴム
分子中には炭素-塩素結合や炭素-炭素二重結合が存在
し、このような構造に基因して熱や酸素に対して不安定
となるため、実際の使用時に硬化による劣化や強度低下
による亀裂を生じるという問題がみられる。
こうした問題点を改善するために、現在は老化防止剤を
配合するなどの配合処方が用いられているが、こうした
対応の仕方では生地の耐スコーチ性が悪化するなどの欠
点があり、ユーザーの要求に十分対応できていない状況
にある。
〔発明が解決しようとする問題点〕
本発明者は、亀裂発生の一つの原因ともなっている耐熱
性を改善させることにより、かかる問題を解決すること
を意図し、種々の検討を行なった結果、クロロプレンゴ
ムの加硫剤として特定のキノキサリン誘導体を使用し、
これを4種類の受験剤金属化合物およびイミダゾール系
老化防止剤と併用することにより、クロロプレンゴムが
本来有する好ましい物性である強度や生地の耐スコーチ
性などを実質的に低下させることなく、耐熱性などを改
善し得ることを見出した。
〔問題点を解決するための手段〕および〔作用〕 従って、本発明は耐熱性などの改善されたクロロプレン
ゴム組成物に係り、このクロロプレンゴム組成物は、ク
ロロプレンゴム、次の一般式で表わされるキノキサリン
誘導体 (ここで、Rは水素原子、アルキル基、アミノ基、モノ
アルキルアミノ基、ジアルキルアミノ基またはアルキル
カルボニル基である)、酸化亜鉛、酸化マグネシウム、
炭酸カルシウム、水酸化カルシウムおよびイミダゾール
系老化防止剤を含有してなる。
クロロプレンゴムとしては、非イオウ変性タイプのもの
が好んで用いられる。加硫剤としてのキノキサリン誘導
体としては、一般にアルキル基、好ましくは6-メチル基
であるものが用いられる。キノキサリン誘導体は、クロ
ロプレンゴム100重量部当り約0.5〜3重量部、好ましく
は約1〜2重量部の割合で用いられる。使用割合がこれ
以上になると、生地の耐スコーチ性が悪くなり、一方こ
れ以下の割合で用いられると、本発明の目的とする耐熱
性の改善効果が得られない。
酸化亜鉛、酸化マグネシウム、炭酸カルシウムおよび水
酸化カルシウムは、いずれも受験剤として用いられてい
る金属化合物であり、これらは4種類が一緒に用いられ
なければ、耐スコーチ性や強度を低下させることなく、
耐熱性の改善という本発明の目的を達成させることがで
きない。これらの金属化合物は、いずれもクロロプレン
ゴム100重量部当り約2〜30重量部、好ましくは約4〜1
0重量部の割合で用いられる。
また、イミダゾール系老化防止剤としては、2-メルカプ
トベンゾイミダゾールまたはその亜鉛塩、2-メルカプト
メチルベンゾイミダゾールまたはその亜鉛塩、トリブチ
ルチオウレア、1,3-ビス(ジメチルアミノプロピル)-2-
チオウレアなどが用いられ、好ましくは1,3-ビス(ジメ
チルアミノプロピル)-2-チオウレアが用いられる。これ
らのイミダゾール系老化防止剤は、クロロプレンゴム10
0重量部当り約0.1〜2重量部、好ましくは約0.3〜0.75
重量部の割合で用いられる。これ以上の割合で用いられ
ると、加硫成形品の圧縮永久歪が悪くなり、一方これを
より少ない使用割合では、耐熱性の改善効果が達成され
ないようになる。
以上の各成分を必須成分とする本発明のクロロプレンゴ
ム組成物中には、更に各種の充填剤、補強剤、可塑剤、
加工助剤、顔料、難燃化剤などを必要に応じて配合する
ことができ、また加硫促進剤を併用することで、比較的
低温での加硫を容易に行なうことができる。
組成物の調製は、任意の手段、例えばミキシングロー
ル、パンパリーミキサー、各種ニーダー類などを使用す
ることによって行われ、調製された組成物の加硫は、一
般に約100〜200℃の温度に約0.5〜120分間程度加熱しな
がら、加圧成形、射出成形などの成形法を適用すること
によって行われる。
〔発明の効果〕
本発明に係るクロロプレンゴム組成物は、クロロプレン
ゴムが本来有する好ましい諸物性、具体的には引張強さ
などを実質的に低下させることなく、耐熱性などを改善
させることができる。従って、この組成物は、前述の如
き諸用途を有効に使用することができる。
〔実施例〕
次に、実施例について本発明を説明する。
実施例、比較例1〜5 クロロプレンゴム 100重量部 [電気化学製品 DCR31] SRFカーボンブラック 60〃 [中部カーボン製品 HTC#S] ジオクチルアゼレート 15〃 [三建化工製品DOZ] ステアリン酸 1〃 [花王石鹸製品ルーナックS30] オクチレーティドジフェニルアミン 4〃 [大内新興化学製品ノクラックA] トリノニルホスファイト 4〃 [大内新興化学製品クラックTNP-N] 6-メチル置換キノキサリン誘導体 1.5〃 [大阪曹達製品ダイソネットXL−21] ベンタエリストール 0.7〃 [広栄化学製品ペンタリット300] 1,3-ビス(ジメチルアミノプロピル) -2-チオウレア 0.5 [大内新興化学製品ノラックTNP] 以上の共通成分の他に、後記表に示される受酸剤金属化
合物が配合され、これらの混合物を60〜70℃のオープン
ロールで混練し、シート化されたものを金型に入れ、18
0℃、100kgf/cm2、10分間の条件下で、JISK-6301の試験
法に規定された試験片に加圧成形した。
得られた加圧成形品について、次の項目の測定を行なっ
た。
硬さ、引張強さ、100%モジュラス、圧縮永久歪: JISK-6301の加硫ゴム物理試験方法に準ずる ムーニースコーチタイム: 125℃での5ポイント上昇時間(分) 空気加熱老化試験; 120℃に140時間空気中で加熱した後の100%モジュラス
および引張強さの変化率を、JISK-6301の加硫ゴムの空
気加熱老化試験方法に準じて測定 比較例6 実施例において、1,3-ビス(ジメチルアミノプロピル)
-2-チオウレアが用いられなかった。
比較例7 比較例6において、6-メチル置換キノキサリン誘導体お
よびペンタエリスリトールが用いられず、2-メルカプト
イミダゾリン(バイエル社製品バルチカットNPV/C)お
よびテトラメチルチウラムジスルファイド(大内新興化
学製品ノクセラーTT)がそれぞれ1重量部、受酸剤金属
化合物と共に用いられ、得られた加圧成形品について同
様の測定が行われた。
これらの測定結果は後記表に示されるが、この結果から
次のようなことがいえる。
(1)受酸剤4成分の内、その内の1成分でも欠いた場合
には、本発明の目的を達成することができない。即ち、
酸化亜鉛を欠く比較例1では引張強さおよび耐熱性に劣
り、酸化マゲネシウムを欠く比較例2では耐スコーチが
悪化し、炭酸カルシウムを欠く比較例3および水酸化カ
ルシウムを欠く比較例4ではいずれも圧縮永久歪が改善
されず、また2種の酸化物を欠く比較例5では耐スコー
チ性、引張強さおよびその変化率の点で劣っている。
(2)イミダゾール系老化防止剤が用いられない比較例6
では、圧縮永久歪および100%モジュラス変化率のいず
れの点においても劣っている。
(3)他の加硫系が用いられた比較例7では、引張強さお
よび耐スコーチ性の点ではすぐれているものの、耐熱性
および圧縮永久歪の点で劣っている。
(4)以上の各比較例に対し、本発明に係るクロロプレン
ゴム組成物は、常態物性、耐スコーチ性などの好ましい
性質を実質的に低下させることなく、耐熱性および圧縮
永久歪の改善が達成されている。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】クロロプレンゴム、次の一般式で表わされ
    るキノキサリン誘導体 (ここで、Rは水素原子、アルキル基、アミノ基、モノ
    アルキルアミノ基、ジアルキルアミノ基またはアルキル
    カルボニル基である)、酸化亜鉛、酸化マグネシウム、
    炭酸カルシウム、水酸化カルシウムおよびイミダゾール
    系老化防止剤を含有してなるクロロプレンゴム組成物。
  2. 【請求項2】クロロプレンゴム100重量部当り約0.1〜3
    重量部のキノキサリン誘導体が用いられた特許請求の範
    囲第1項記載のクロロプレンゴム組成物。
  3. 【請求項3】イミダゾール系老化防止剤が1,3-ビス(ジ
    メチルアミノプロピル)-2-チオウレアである特許請求の
    範囲第1項記載のクロロプレンゴム組成物。
  4. 【請求項4】クロロプレンゴム100重量部当り約0.1〜2
    重量部のイミダゾール系老化防止剤が用いられた特許請
    求の範囲第1項または第3項記載のクロロプレンゴム組
    成物。
JP4754486A 1986-03-05 1986-03-05 クロロプレンゴム組成物 Expired - Lifetime JPH0611814B2 (ja)

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