JPH06256603A - ゴム組成物 - Google Patents
ゴム組成物Info
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- JPH06256603A JPH06256603A JP8663793A JP8663793A JPH06256603A JP H06256603 A JPH06256603 A JP H06256603A JP 8663793 A JP8663793 A JP 8663793A JP 8663793 A JP8663793 A JP 8663793A JP H06256603 A JPH06256603 A JP H06256603A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rubber
- epdm
- parts
- weight
- rubber composition
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- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 ゴム製品製造等に係わる作業環境においてニ
トロソアミン発生防止を目的としたEPDM及びEPD
M/ジエン系ゴムのブレンドゴムからなるゴム組成物を
斯界に提供すること。 【構成】 テトラキス(2−エチルヘキシル)チウラム
ジスルフィドとニトロソアミンが発生したとしても、非
発がん性であるアミンを用いた加硫促進剤及び/又はゴ
ムに使用した場合にニトロソアミンが揮発発生しない加
硫促進剤の組合わせを用いた本発明のEPDM加硫物及
びEPDM/ジエン系ゴムのブレンドゴム加硫物からは
ニトロソアミンが検出されず、しかも上記の本発明のゴ
ム組成物は従来配合の各対比配合物と加硫速度、加硫物
性が大差ないことから、ゴム業界で有用なものである。
トロソアミン発生防止を目的としたEPDM及びEPD
M/ジエン系ゴムのブレンドゴムからなるゴム組成物を
斯界に提供すること。 【構成】 テトラキス(2−エチルヘキシル)チウラム
ジスルフィドとニトロソアミンが発生したとしても、非
発がん性であるアミンを用いた加硫促進剤及び/又はゴ
ムに使用した場合にニトロソアミンが揮発発生しない加
硫促進剤の組合わせを用いた本発明のEPDM加硫物及
びEPDM/ジエン系ゴムのブレンドゴム加硫物からは
ニトロソアミンが検出されず、しかも上記の本発明のゴ
ム組成物は従来配合の各対比配合物と加硫速度、加硫物
性が大差ないことから、ゴム業界で有用なものである。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はEPDM及びEPDM/
ジエン系ゴムのブレンドゴムからなるゴム組成物に関す
る。更に詳しくは、ゴム製品製造等に係わる作業環境に
おけるニトロソアミン発生防止を目的としたEPDM及
びEPDM/ジエン系ゴムのブレンドゴムからなるゴム
組成物に関する。
ジエン系ゴムのブレンドゴムからなるゴム組成物に関す
る。更に詳しくは、ゴム製品製造等に係わる作業環境に
おけるニトロソアミン発生防止を目的としたEPDM及
びEPDM/ジエン系ゴムのブレンドゴムからなるゴム
組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】EPDM及びEPDM/ジエン系ゴムの
ブレンドゴムは自動車部品、工業部品等のゴム製品に使
用されている。このようなEPDM及びEPDM/ジエ
ン系ゴムのブレンドゴムからなるゴム製品を製造する
際、一般的に多種少量の加硫促進剤[以下、「促進剤」
と略称する。]を組合せて用いるのが通例である。それ
は、汎用ジエンゴムに比べ加硫速度が遅いEPDMの加
硫速度の向上、促進剤によるゴム製品のブルーム防止と
ともに、EPDM及びEPDM/ジエン系ゴムのブレン
ドゴム製品物性の調節等の理由によるものである。その
際、使用される主な促進剤としては、ベンゾチアゾール
系、スルフェンアミド系、チウラム系、ジチオカルバミ
ン酸塩系及びチオウレア系促進剤等である。
ブレンドゴムは自動車部品、工業部品等のゴム製品に使
用されている。このようなEPDM及びEPDM/ジエ
ン系ゴムのブレンドゴムからなるゴム製品を製造する
際、一般的に多種少量の加硫促進剤[以下、「促進剤」
と略称する。]を組合せて用いるのが通例である。それ
は、汎用ジエンゴムに比べ加硫速度が遅いEPDMの加
硫速度の向上、促進剤によるゴム製品のブルーム防止と
ともに、EPDM及びEPDM/ジエン系ゴムのブレン
ドゴム製品物性の調節等の理由によるものである。その
際、使用される主な促進剤としては、ベンゾチアゾール
系、スルフェンアミド系、チウラム系、ジチオカルバミ
ン酸塩系及びチオウレア系促進剤等である。
【0003】旧西独においてTRGS552(危険な物
質のための技術上の規則、ニトロソアミン)が1988
年7月11日から施行されて、ゴム関係の作業環境にお
けるニトロソアミンの濃度指導値、2.5μg/m3が
設定され、1991年からはその値が1μg/m3へ移
行した。
質のための技術上の規則、ニトロソアミン)が1988
年7月11日から施行されて、ゴム関係の作業環境にお
けるニトロソアミンの濃度指導値、2.5μg/m3が
設定され、1991年からはその値が1μg/m3へ移
行した。
【0004】これらのニトロソアミンの発生源の一つと
も考えられるチウラム系促進剤からのニトロソアミンの
生成については、
も考えられるチウラム系促進剤からのニトロソアミンの
生成については、
【化1】 と論じられ[K.G.Ashnoss et.al.,
Plastics a−nd Rubber Pros
sing and Appl.,4,74(198
4)]、その詳細については、[Dr.W.Hofma
nn (株)イムペックスケミカル謙信洋行(訳),ポ
リマーダイジェスト,1991年1月号,P.65]で
述べられている。
Plastics a−nd Rubber Pros
sing and Appl.,4,74(198
4)]、その詳細については、[Dr.W.Hofma
nn (株)イムペックスケミカル謙信洋行(訳),ポ
リマーダイジェスト,1991年1月号,P.65]で
述べられている。
【0005】上記規則に規定されているゴム関係で測定
されているニトロソアミンは、N−ニトロソジメチルア
ミン、N−ニトロソジエチルアミン、N−ニトロソジブ
チルアミン、N−ニトロソピベリジン、N−ニトロソメ
チルフェニルアミン、N−ニトロソエチルフェニルアミ
ン及びN−ニトロソモルホリンであり、汎用促進剤が関
与するとのことから、国内のゴム工業界にても近年関心
が高まっていた。
されているニトロソアミンは、N−ニトロソジメチルア
ミン、N−ニトロソジエチルアミン、N−ニトロソジブ
チルアミン、N−ニトロソピベリジン、N−ニトロソメ
チルフェニルアミン、N−ニトロソエチルフェニルアミ
ン及びN−ニトロソモルホリンであり、汎用促進剤が関
与するとのことから、国内のゴム工業界にても近年関心
が高まっていた。
【0006】最近、国内のゴム業界においても、3Kの
改善が叫ばれ、その一環として作業環境の改善とともに
上記規則の施行によって、作業環境におけるニトロソア
ミン発生防止が強力に要望されていることを反映して、
ニトロソアミンを生成したとしても、非発がん性である
アミン[N−Nitroso Compounds:O
ccurrence and Biological
Effects,I−nternational Ag
ency for Research onCance
r Lyon(1982),Proceedings
of theVIIth International
Symposium on N−Ni−troso
Compounds held in Tokyo,2
8Se−ptember〜1 October 198
1,P.231]を用いた促進剤とゴムに使用した場合
においてニトロソアミンが揮発発生しない促進剤の組合
わせ、あるいはゴムに使用した場合においてニトロソア
ミンが揮発発生しない促進剤のみの組合わせによって、
従来の促進剤配合による加硫速度、加硫物性と同等以上
の加硫特性を有するEPDM及びEPDM/ジエン系ゴ
ムのブレンドゴムからなるゴム組成物が切望されてい
る。
改善が叫ばれ、その一環として作業環境の改善とともに
上記規則の施行によって、作業環境におけるニトロソア
ミン発生防止が強力に要望されていることを反映して、
ニトロソアミンを生成したとしても、非発がん性である
アミン[N−Nitroso Compounds:O
ccurrence and Biological
Effects,I−nternational Ag
ency for Research onCance
r Lyon(1982),Proceedings
of theVIIth International
Symposium on N−Ni−troso
Compounds held in Tokyo,2
8Se−ptember〜1 October 198
1,P.231]を用いた促進剤とゴムに使用した場合
においてニトロソアミンが揮発発生しない促進剤の組合
わせ、あるいはゴムに使用した場合においてニトロソア
ミンが揮発発生しない促進剤のみの組合わせによって、
従来の促進剤配合による加硫速度、加硫物性と同等以上
の加硫特性を有するEPDM及びEPDM/ジエン系ゴ
ムのブレンドゴムからなるゴム組成物が切望されてい
る。
【0007】
【発明が解決しようとする問題点】ニトロソアミンを生
成したとしても、非発がん性であるアミンを用いた促進
剤とゴムに使用した場合においてニトロソアミンが揮発
発生しない促進剤の組合わせ、あるいはゴムに使用した
場合においてニトロソアミンが揮発発生しない促進剤の
みの組合わせによって、従来の促進剤配合による加硫速
度、加硫物性と同等以上の加硫特性を有するEPDM及
びEPDM/ジエン系ゴムのブレンドゴムからなるゴム
組成物を斯界に提供することである。
成したとしても、非発がん性であるアミンを用いた促進
剤とゴムに使用した場合においてニトロソアミンが揮発
発生しない促進剤の組合わせ、あるいはゴムに使用した
場合においてニトロソアミンが揮発発生しない促進剤の
みの組合わせによって、従来の促進剤配合による加硫速
度、加硫物性と同等以上の加硫特性を有するEPDM及
びEPDM/ジエン系ゴムのブレンドゴムからなるゴム
組成物を斯界に提供することである。
【0008】
【問題点を解決するための手段】本発明者らは、上記の
問題点を解決すべく鋭意検討した結果、EPDM単独及
びEPDM/ジエン系ゴムのブレンドゴムからなるゴム
成分100量量部に対して、 テトラキス(2−エチルヘキシル)チウラムジスルフ
ィド[以下、「TOT」と略称する。] 0.5〜10
重量部と、 ベンゾチアゾール系、スルフェンアミド系、ジチオカ
ルバミン酸塩系、グアニジン系、アルデヒド・アンモニ
ア系、アルデヒド・アミン系、チオウレア系、キサント
ゲン酸塩系及びジチオリン酸系促進剤のうち、選択され
た1種以上の促進剤の合計量が1〜10量量部を配合す
ると、それらの加硫物からニトロソアミンが揮発発生せ
ずして、従来の配合による加硫速度、加硫物性と同等以
上の性能を有するEPDM及びEPDM/ジエン系ゴム
のブレンドゴムからなるゴム組成物を得ることに成功
し、この知見に基づき本発明を完成させるに至った。但
し、ジチオカルバミン酸塩系促進剤がジベンジルジチオ
カルバミン酸亜鉛であり、チオウレア系促進剤がN,
N′−ジフェニルチオウレア、N,N′−ジエチルチオ
ウレアであり、スルフェンアミド系促進剤がN−シクロ
ヘキシル−2−ベンゾチアゾリルスルフェンアミド、N
−tert−ブチル−2−ベンゾチアゾリルスルフェン
アミド及びN,N−ジシクロヘキシル−2−ベンゾチア
ゾリルスルフェンアミドである。
問題点を解決すべく鋭意検討した結果、EPDM単独及
びEPDM/ジエン系ゴムのブレンドゴムからなるゴム
成分100量量部に対して、 テトラキス(2−エチルヘキシル)チウラムジスルフ
ィド[以下、「TOT」と略称する。] 0.5〜10
重量部と、 ベンゾチアゾール系、スルフェンアミド系、ジチオカ
ルバミン酸塩系、グアニジン系、アルデヒド・アンモニ
ア系、アルデヒド・アミン系、チオウレア系、キサント
ゲン酸塩系及びジチオリン酸系促進剤のうち、選択され
た1種以上の促進剤の合計量が1〜10量量部を配合す
ると、それらの加硫物からニトロソアミンが揮発発生せ
ずして、従来の配合による加硫速度、加硫物性と同等以
上の性能を有するEPDM及びEPDM/ジエン系ゴム
のブレンドゴムからなるゴム組成物を得ることに成功
し、この知見に基づき本発明を完成させるに至った。但
し、ジチオカルバミン酸塩系促進剤がジベンジルジチオ
カルバミン酸亜鉛であり、チオウレア系促進剤がN,
N′−ジフェニルチオウレア、N,N′−ジエチルチオ
ウレアであり、スルフェンアミド系促進剤がN−シクロ
ヘキシル−2−ベンゾチアゾリルスルフェンアミド、N
−tert−ブチル−2−ベンゾチアゾリルスルフェン
アミド及びN,N−ジシクロヘキシル−2−ベンゾチア
ゾリルスルフェンアミドである。
【0009】本発明者らが実施した結果によると、チウ
ラム系促進剤である本発明に係わるTOT及びTOTを
含む本発明の特許請求の範囲の組合せに基づくEPDM
加硫物、EPDM/NBRブレンド加硫物からニトロソ
アミンが全く検出されなかった。これらの加硫物からニ
トロソアミンが検出されなかったという知見は、従来に
は全くなかったことであり、これらの結果を実施例の項
にて例示する。尚、TOTの加硫促進効果については、
既に報告[日本ゴム協会誌,第45巻,8月号,745
(1972)]されているが、EPDM及びEPDM/
NBRのブレンドゴムに対して加硫速度が遅く実用化が
困難であるとともに、この報告にはこれらの加硫物から
ニトロソアミンが揮発発生しないことが一切記載されて
いない。
ラム系促進剤である本発明に係わるTOT及びTOTを
含む本発明の特許請求の範囲の組合せに基づくEPDM
加硫物、EPDM/NBRブレンド加硫物からニトロソ
アミンが全く検出されなかった。これらの加硫物からニ
トロソアミンが検出されなかったという知見は、従来に
は全くなかったことであり、これらの結果を実施例の項
にて例示する。尚、TOTの加硫促進効果については、
既に報告[日本ゴム協会誌,第45巻,8月号,745
(1972)]されているが、EPDM及びEPDM/
NBRのブレンドゴムに対して加硫速度が遅く実用化が
困難であるとともに、この報告にはこれらの加硫物から
ニトロソアミンが揮発発生しないことが一切記載されて
いない。
【0010】本発明に係わるゴム組成物の主体をなすE
PDMは、市販されているEPDMであれば使用可能で
ある。本発明に係わるジエン系ゴムとしては、市販のN
R、SBR、BR、NBR、IIR等の汎用のジエン系
ゴムから選択された1種以上の本発明の目的を達成する
ことができるジエン系ゴムがこれに相当する。本発明に
係わるベンゾチアゾール系促進剤としては、2−メルカ
プトベンゾチアゾール、ジベンゾチアジルジスルフィ
ド、2−メルカプトベンゾチアゾールの亜鉛塩及び2−
メルカプトベンゾチアゾールのシクロヘキシルアミン塩
を挙げることができる。本発明に係わるグアニジン系促
進剤としては、1,3−ジフェニルグアニジン、ジ−o
−トリルグアニジン、1−o−トリルビグアニド及びジ
カテコールボレートのジ−o−トリルグアニジン塩を挙
げることができる。本発明に係わる促進剤としては、ヘ
キサメチレンテトラミン(アルデヒド・アンモニア系促
進剤)、n−ブチルアルデヒドアニリン(アルデヒド・
アミン系促進剤)及びブチルキサントゲン酸亜鉛、イソ
プロピルキサントゲン酸亜鉛(キサントゲン酸塩系促進
剤)を挙げることができる。
PDMは、市販されているEPDMであれば使用可能で
ある。本発明に係わるジエン系ゴムとしては、市販のN
R、SBR、BR、NBR、IIR等の汎用のジエン系
ゴムから選択された1種以上の本発明の目的を達成する
ことができるジエン系ゴムがこれに相当する。本発明に
係わるベンゾチアゾール系促進剤としては、2−メルカ
プトベンゾチアゾール、ジベンゾチアジルジスルフィ
ド、2−メルカプトベンゾチアゾールの亜鉛塩及び2−
メルカプトベンゾチアゾールのシクロヘキシルアミン塩
を挙げることができる。本発明に係わるグアニジン系促
進剤としては、1,3−ジフェニルグアニジン、ジ−o
−トリルグアニジン、1−o−トリルビグアニド及びジ
カテコールボレートのジ−o−トリルグアニジン塩を挙
げることができる。本発明に係わる促進剤としては、ヘ
キサメチレンテトラミン(アルデヒド・アンモニア系促
進剤)、n−ブチルアルデヒドアニリン(アルデヒド・
アミン系促進剤)及びブチルキサントゲン酸亜鉛、イソ
プロピルキサントゲン酸亜鉛(キサントゲン酸塩系促進
剤)を挙げることができる。
【0011】本発明に係わるジチオリン酸系促進剤とし
ては、ビス(ジイソプロピル)チオフォスホリルジスル
フィド、ビス(ジイソプロピル)チオフォスホリルモノ
スルフィド及びo,o−ジ−ブチルジチオリン酸亜鉛等
を挙げることができる。本発明に係わるTOTの配合量
は、EPDM及びEPDM/ジエン系ゴムのブレンドゴ
ムからなるゴム成分100重量部に対して0.5〜10
重量部であり、好ましくは2〜5重量部であるが、その
配合量が0.5重量部未満では加硫速度が遅く使用効果
がなく、10重量部を超える量では量の割には加硫速度
が速くならず、経済的に不利である。
ては、ビス(ジイソプロピル)チオフォスホリルジスル
フィド、ビス(ジイソプロピル)チオフォスホリルモノ
スルフィド及びo,o−ジ−ブチルジチオリン酸亜鉛等
を挙げることができる。本発明に係わるTOTの配合量
は、EPDM及びEPDM/ジエン系ゴムのブレンドゴ
ムからなるゴム成分100重量部に対して0.5〜10
重量部であり、好ましくは2〜5重量部であるが、その
配合量が0.5重量部未満では加硫速度が遅く使用効果
がなく、10重量部を超える量では量の割には加硫速度
が速くならず、経済的に不利である。
【0012】本発明に係わるベンゾチアゾール系、スル
フェンアミド系、ジチオカルバミン酸塩系、グアニジン
系、アルデヒド・アンモニア系、アルデヒド・アミン
系、チオウレア系、キサントゲン酸塩系及びジチオリン
酸系促進剤のうち、選択された1種以上の促進剤の合計
量の配合量は、EPDM及びEPDM/ジエン系ゴムの
ブレンドゴムからなるゴム成分100重量部に対して1
〜10重量部であり、好ましくは1〜5重量部である
が、その配合量が1重量部未満ではTOT単独の場合に
対してほとんど加硫速度が速くならずして使用効果がな
く、10重量部を超える量では場合により加硫物にブル
ームが発生することもあるため、使用困難である。
フェンアミド系、ジチオカルバミン酸塩系、グアニジン
系、アルデヒド・アンモニア系、アルデヒド・アミン
系、チオウレア系、キサントゲン酸塩系及びジチオリン
酸系促進剤のうち、選択された1種以上の促進剤の合計
量の配合量は、EPDM及びEPDM/ジエン系ゴムの
ブレンドゴムからなるゴム成分100重量部に対して1
〜10重量部であり、好ましくは1〜5重量部である
が、その配合量が1重量部未満ではTOT単独の場合に
対してほとんど加硫速度が速くならずして使用効果がな
く、10重量部を超える量では場合により加硫物にブル
ームが発生することもあるため、使用困難である。
【0013】本発明に係わるゴム組成物には、ステアリ
ン酸、酸化亜鉛等の加硫促進助剤、硫黄等の加硫剤、カ
ーボンブラック、炭酸カルシウム、二醗化チタン、粘
土、タルク、アルミナ、シリカ等の充填剤、加工性軟化
剤、酸化防止剤、樹脂等のゴム配合剤を必要に応じて適
宜配合することができる。以下、本発明の効果を実施例
に示すが、本発明の特許請求の範囲は実施例の態様に限
定されるものではない。
ン酸、酸化亜鉛等の加硫促進助剤、硫黄等の加硫剤、カ
ーボンブラック、炭酸カルシウム、二醗化チタン、粘
土、タルク、アルミナ、シリカ等の充填剤、加工性軟化
剤、酸化防止剤、樹脂等のゴム配合剤を必要に応じて適
宜配合することができる。以下、本発明の効果を実施例
に示すが、本発明の特許請求の範囲は実施例の態様に限
定されるものではない。
【0014】
参考例1.表−1の配合に準拠して8インチロールにて
公知の混練方法によって未加硫ゴム組成物を作製し、そ
の未加硫ゴム組成物をプレスにて160℃×40分の加
硫条件で加硫し、150×150×2mmの加硫スラブ
を作製した。その加硫スラブから揮発発生するニトロソ
アミンの量を[M.Lheureux et.al.,
Kautsch.Gummi Kunstst.,4
3,107(1990)]に記載されている方法によっ
て測定し、その結果を表−1に示した。
公知の混練方法によって未加硫ゴム組成物を作製し、そ
の未加硫ゴム組成物をプレスにて160℃×40分の加
硫条件で加硫し、150×150×2mmの加硫スラブ
を作製した。その加硫スラブから揮発発生するニトロソ
アミンの量を[M.Lheureux et.al.,
Kautsch.Gummi Kunstst.,4
3,107(1990)]に記載されている方法によっ
て測定し、その結果を表−1に示した。
【0015】
【表1】
【0016】実施例1.表−2の配合に準拠して8イン
チロールにて公知の混練方法によって未加硫ゴム組成物
を作叡し、その未加硫ゴム組成物を8ケに等分割してそ
れぞれに表−3記載の試料番号に基づく加硫促進剤を上
記と同一方法で混練りし、表−3記載の各試料に係わる
未加硫ゴム組成物を作製した。上記の各試料に係わる未
加硫ゴム組成物についてムーニースコーチ試験(JIS
K 6300に準拠)、レオメータ試験[SRIS
(日本ゴム協会標準規格)3102−1977(加硫試
験機による加硫試験方法)に準拠]を行ない、その後上
記の各試料に係わる未加硫ゴム組成物をプレスにて16
0℃×25分の加硫条件で加硫物を作製し、引張試験、
圧縮永久ひずみ試験(JIS K 6301に準拠)、
室温におけるブルーム試験(目視観察)及び参考例と同
一方法によるニトロソアミン量の測定[160℃×30
分加硫物]を行なった。それらの結果を表−3に示し
た。
チロールにて公知の混練方法によって未加硫ゴム組成物
を作叡し、その未加硫ゴム組成物を8ケに等分割してそ
れぞれに表−3記載の試料番号に基づく加硫促進剤を上
記と同一方法で混練りし、表−3記載の各試料に係わる
未加硫ゴム組成物を作製した。上記の各試料に係わる未
加硫ゴム組成物についてムーニースコーチ試験(JIS
K 6300に準拠)、レオメータ試験[SRIS
(日本ゴム協会標準規格)3102−1977(加硫試
験機による加硫試験方法)に準拠]を行ない、その後上
記の各試料に係わる未加硫ゴム組成物をプレスにて16
0℃×25分の加硫条件で加硫物を作製し、引張試験、
圧縮永久ひずみ試験(JIS K 6301に準拠)、
室温におけるブルーム試験(目視観察)及び参考例と同
一方法によるニトロソアミン量の測定[160℃×30
分加硫物]を行なった。それらの結果を表−3に示し
た。
【0017】
【表2】
【0018】
【表3】
【表3】
【0019】実施例2.表−4の配合と表−5の促進剤
試料項に基づき、実施例1.の項と同様の混練方法で未
加硫ゴム組成物を作製し、実施例1.の項と同一方法で
レオメータ試験を行ない、その後プレスにて160℃×
25分の加硫条件で加硫物を作製し、実施例1.の項と
同一方法で引張試験、ブルーム試験(目視観察)及び加
硫物から揮発発生するニトロソアミン量測定を行った。
これらの結果を表−5に示した。
試料項に基づき、実施例1.の項と同様の混練方法で未
加硫ゴム組成物を作製し、実施例1.の項と同一方法で
レオメータ試験を行ない、その後プレスにて160℃×
25分の加硫条件で加硫物を作製し、実施例1.の項と
同一方法で引張試験、ブルーム試験(目視観察)及び加
硫物から揮発発生するニトロソアミン量測定を行った。
これらの結果を表−5に示した。
【0020】
【表4】
【0021】
【表5】
【0022】
(1)表−1の結果において、TOT含有EPDM加硫
物からはニトロソアミンが検出されなかった。 (2)表−3の結果において、実施例のEPDM加硫物
からはニトロソアミンが検出されなかった。 (3)表−3の結果において、実施例と比較例の間の物
性(引張試験、圧縮永久ひずみ試験)に大差が認められ
ない。更に実施例ではブルームも認められない。 (4)表−5の結果において、実施例のEPDM/NB
Rブレンドゴム加硫物からはニトロソアミンが検出され
ず、かつブルームも発生せず、しかも比較例との対比で
引張特性が優れている。 以上の結果から、本発明に係わるEPDM及びEPDM
/ジエン系ゴムのブレンドゴムからなるゴム組成物はゴ
ム業界において有用なものであると考えられる。
物からはニトロソアミンが検出されなかった。 (2)表−3の結果において、実施例のEPDM加硫物
からはニトロソアミンが検出されなかった。 (3)表−3の結果において、実施例と比較例の間の物
性(引張試験、圧縮永久ひずみ試験)に大差が認められ
ない。更に実施例ではブルームも認められない。 (4)表−5の結果において、実施例のEPDM/NB
Rブレンドゴム加硫物からはニトロソアミンが検出され
ず、かつブルームも発生せず、しかも比較例との対比で
引張特性が優れている。 以上の結果から、本発明に係わるEPDM及びEPDM
/ジエン系ゴムのブレンドゴムからなるゴム組成物はゴ
ム業界において有用なものであると考えられる。
Claims (5)
- 【請求項1】エチレン・プロピレンゴム[以下、「EP
DM」と略称する。]単独及びEPDM/ジエン系ゴム
のブレンドゴムからなるゴム成分100重量部に対し
て、 テトラキス(2−エチルヘキシル)チウラムジスルフ
ィド 0.5〜10重量部と、 ベンゾチアゾール系、スルフェンアミド系、ジチオカ
ルバミン酸塩系、グアニジン系、アルデヒド・アンモニ
ア系、アルデヒド・アミン系、チオウレア系、キサント
ゲン酸塩系及びジチオリン酸系加硫促進剤のうち、選択
された1種以上の加硫促進剤の合計量が1〜10重量部
を含有することを特徴とするゴム組成物。 - 【請求項2】ジチオカルバミン酸塩系加硫促進剤がジベ
ンジルジチオカルバミン酸亜鉛である請求項1記載のゴ
ム組成物。 - 【請求項3】チオウレア系加硫促進剤がN,N′−ジフ
ェニルチオウレア、N,N′−ジエチルチオウレアであ
る請求項1記載のゴム組成物。 - 【請求項4】スルフェンアミド系加硫促進剤がN−シク
ロヘキシル−2−ベンゾチアゾリルスルフェンアミド、
N−tert−ブチル−2−ベンゾチアゾリルスルフェ
ンアミド及びN,N−ジシクロヘキシル−2−ベンゾチ
アゾリルスルフェンアミドである請求項1記載のゴム組
成物。 - 【請求項5】EPDM/ジエン系ゴムのブレンドゴムか
らなるゴム成分がEPDM90〜10重量部とジエン系
ゴム10〜90重量部の組合せから選択された合計量1
00重量部である請求項1記載のゴム組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8663793A JPH06256603A (ja) | 1993-03-09 | 1993-03-09 | ゴム組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8663793A JPH06256603A (ja) | 1993-03-09 | 1993-03-09 | ゴム組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06256603A true JPH06256603A (ja) | 1994-09-13 |
Family
ID=13892541
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8663793A Pending JPH06256603A (ja) | 1993-03-09 | 1993-03-09 | ゴム組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06256603A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002265718A (ja) * | 2001-03-14 | 2002-09-18 | Fujikura Rubber Ltd | 環境保護エチレンプロピレンゴム組成物 |
WO2013018838A1 (ja) * | 2011-08-02 | 2013-02-07 | 株式会社ブリヂストン | ゴム組成物 |
WO2015159934A1 (ja) * | 2014-04-16 | 2015-10-22 | 株式会社ブリヂストン | ゴム組成物 |
JP2016514746A (ja) * | 2013-03-26 | 2016-05-23 | アクゾ ノーベル ケミカルズ インターナショナル ベスローテン フエンノートシャップAkzo Nobel Chemicals International B.V. | Epmおよびepdmを架橋する方法 |
-
1993
- 1993-03-09 JP JP8663793A patent/JPH06256603A/ja active Pending
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