JP2002012704A - ベルトおよびベルト用水素化ニトリルゴム組成物 - Google Patents

ベルトおよびベルト用水素化ニトリルゴム組成物

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JP2002012704A JP2000183669A JP2000183669A JP2002012704A JP 2002012704 A JP2002012704 A JP 2002012704A JP 2000183669 A JP2000183669 A JP 2000183669A JP 2000183669 A JP2000183669 A JP 2000183669A JP 2002012704 A JP2002012704 A JP 2002012704A
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hydrogenated nitrile
nitrile rubber
vulcanization accelerator
belt
rubber composition
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Takeshi Takehara
剛 竹原
Toshimichi Takada
俊通 高田
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Mitsuboshi Belting Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ゴムを加硫する際に揮発性のニトロソアミン
が発生するのを抑制することができるので、ベルトを製
造するという作業環境において、ニトロソアミンによる
作業者への害を軽減することができる。 【解決手段】 ベルトを構成するゴム素材2として、水
素化ニトリルゴム100重量部に対してテトラキス(2
−エチルヘキシル)チウラムスルフィド0.1〜10重
量部とジチオカルバミン酸塩系加硫促進剤0.1〜10
重量部を添加した水素化ニトリルゴム組成物を用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は水素化ニトリルゴム
組成物およびそれを用いたベルトに係り、詳しくはニト
ロソアミンの発生を防止し、なおかつ搬送性や動力伝達
性に優れたベルトを提供することができるベルトおよび
ベルト用水素化ニトリルゴム組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】水素化ニトリルゴム(H−NBR)にて
ゴム製品を製造する際、一般的に多種の加硫促進剤を組
み合わせて添加して使用している。それは、他のジエン
系ゴムに比べて水素化ニトリルゴムは加硫速度が遅いた
め、加硫促進剤によるブルームの防止、ゴム製品物性の
調整などの理由によるためである。その際に使用される
主な加硫促進剤としては、ベンゾチアゾール系、スルフ
ェンアミド系、チウラム系、ジチオカルバミン酸塩系お
よびチオウレア系加硫促進剤などである。
【0003】チウラム系加硫促進剤からは、N−ニトロ
ソジメチルアミン、N−ニトロソジエチルアミン、N−
ニトロソジブチルアミン、N−ニトロソピベリジン、N
−ニトロソメチルフェニルアミン、N−ニトロソエチル
フェニルアミン、N−ニトロソモルホリンなどのニトロ
ソアミンが生成される。このニトロソアミンは作業環境
上好ましくない物質としてドイツなどで規制されている
こともあり、ゴム製品の加硫時に発生するニトロソアミ
ンを減らす方向での提案がなされている(特開平6−1
84363、特開平6−256572、特開平6−29
3843、特開平9−20837、特開平10−365
18)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、搬送ベルトや
動力伝動ベルトとして水素化ニトリルゴムを工業的に用
いる場合、単にニトロソアミンを揮発しにくい状態とす
るのみならず、従来の加硫促進剤を用いたものと比べ
て、加硫速度を維持することや加硫後のゴム物性を低下
させないことなども重要なポイントとなる。
【0005】そこで本発明は、ニトロソアミンが揮発発
生しにくく作業環境に対する悪影響を大幅に低下させる
と共に、従来の加硫促進剤を用いた配合と比べても加硫
速度、加硫物性が低下することのない加硫特性を有する
水素化ニトリルゴム組成物からなるベルトおよびベルト
用水素化ニトリルゴム組成物の提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記のような目的を達成
するために本発明の請求項1では、水素化ニトリルゴム
100重量部に対してテトラキス(2−エチルヘキシ
ル)チウラムスルフィド0.1〜10重量部とジチオカ
ルバミン酸塩系加硫促進剤0.1〜10重量部を添加し
た水素化ニトリルゴム組成物からなるベルトとしてい
る。
【0007】ベルトを構成するゴム組成物をこのような
ものとすることによって、ゴムを加硫する際に揮発性の
ニトロソアミンが発生するのを抑制することができるの
で、ベルトを製造するという作業環境において、ニトロ
ソアミンによる作業者への害を軽減することができる。
【0008】請求項2では、ジチオカルバミン酸塩系加
硫促進剤がベンジルジチオカルバミン酸亜鉛である水素
化ニトリルゴム組成物からなるベルトとしている。
【0009】ベンジルジチオカルバミン酸亜鉛に特定す
ることによって短時間で架橋度を高くすることが可能で
あり、加硫時間短縮の点で有利である。
【0010】請求項3では、水素化ニトリルゴム100
重量部に対して、更にベンゾチアゾール系加硫促進剤も
しくはスルフェンアミド系加硫促進剤から選ばれてなる
少なくとも1種の加硫促進剤を0.1〜10重量部添加
した水素化ニトリルゴム組成物からなるベルトとしてい
る。
【0011】請求項1または2におけるジチオカルバミ
ン酸系加硫促進剤に加えてこれら2種の加硫促進剤を併
用することによって、加硫時の加硫速度や加硫後の物性
をベルトとして使用するのに十分なものとすることがで
き、揮発性ニトロソアミンの発生を抑制することができ
るとともに、物性の面でも優れたベルトを得ることがで
きるものである。
【0012】請求項4では、ベンゾチアゾール系加硫促
進剤がジベンゾチアジルジスルフィドである水素化ニト
リルゴム組成物からなるベルトとしている。
【0013】ベンゾチアゾール系加硫促進剤をジベンゾ
チアジルジスルフィド(MBTS)と特定することによ
って速やかに加硫が行われ比較的架橋度の高い加硫物が
得られる。
【0014】請求項5では、スルフェンアミド系加硫促
進剤がN−シクロヘキシル−2−ベンゾチアジルスルフ
ェンアミドである水素化ニトリルゴム組成物からなるベ
ルトとしている。
【0015】スルフェンアミド系加硫促進剤をN−シク
ロヘキシル−2−ベンゾチアジルスルフェンアミド(C
BS)と特定することによって早期加硫の傾向がなく作
業性がよくなる。
【0016】請求項6は、水素化ニトリルゴム100重
量部に対してテトラキス(2−エチルヘキシル)チウラ
ムスルフィド0.1〜10重量部とジチオカルバミン酸
塩系加硫促進剤0.1〜10重量部を添加したことを特
徴とするベルト用水素化ニトリルゴム組成物である。
【0017】請求項1と同様に、ゴムを加硫する際に揮
発性のニトロソアミンが発生するのを抑制することがで
きるので、ベルトを製造するという作業環境において、
ニトロソアミンによる作業者への害を軽減することがで
きる。
【0018】請求項7はジチオカルバミン酸塩系加硫促
進剤がベンジルジチオカルバミン酸亜鉛であるベルト用
水素化ニトリルゴム組成物としている。
【0019】ベンジルジチオカルバミン酸亜鉛に特定す
ることによって短時間で架橋度を高くすることが可能で
あり、加硫時間短縮の点で有利である。
【0020】請求項8は、水素化ニトリルゴム100重
量部に対して、更にベンゾチアゾール系加硫促進剤もし
くはスルフェンアミド系加硫促進剤から選ばれてなる少
なくとも1種の加硫促進剤を0.1〜10重量部添加し
たベルト用水素化ニトリルゴム組成物である。
【0021】ジチオカルバミン酸系加硫促進剤に加えて
これら2種の加硫促進剤を併用することによって、加硫
時の加硫速度や加硫後の物性をベルトとして使用するの
に十分なものとすることができ、揮発性ニトロソアミン
の発生を抑制することができるとともに、物性の面でも
優れたベルトを得ることができるものである。
【0022】請求項9は、ベンゾチアゾール系加硫促進
剤がジベンゾチアジルジスルフィドであるベルト用水素
化ニトリルゴム組成物としている。
【0023】ベンゾチアゾール系加硫促進剤をジベンゾ
チアジルジスルフィド(MBTS)と特定することによ
って速やかに加硫が行われ比較的架橋度の高い加硫物が
得られる。
【0024】請求項10は、スルフェンアミド系加硫促
進剤がN−シクロヘキシル−2−ベンゾチアジルスルフ
ェンアミドである請求項8記載のベルト用水素化ニトリ
ルゴム組成物。
【0025】スルフェンアミド系加硫促進剤をN−シク
ロヘキシル−2−ベンゾチアジルスルフェンアミド(C
BS)と特定することによって早期加硫の傾向がなく作
業性がよくなる。
【0026】
【発明の実施の形態】本発明は加硫時における揮発性の
ニトロソアミンの発生を抑制する水素化ニトリルゴム組
成物からなるベルトおよびベルト用水素化ニトリルゴム
組成物に関するものであり、水素化ニトリルゴム100
重量部に対して、テトラキス(2−エチルヘキシル)チ
ウラムジスルフィドを0.1〜10重量部とジチオカル
バミン酸塩系加硫促進剤0.1〜10重量部を配合した
水素化ニトリルゴム組成物からなるベルトおよびベルト
用水素化ニトリルゴム組成物であることを特徴としてい
る。
【0027】水素化ニトリルゴムに対してこのような添
加剤を配合することによって、そのゴム組成物を加硫す
る際に揮発性ニトロソアミンの発生が抑制されて加硫時
における作業環境を改善することができる。ジチオカル
バミン酸塩系加硫促進剤としては、ベンジルジチオカル
バミン酸亜鉛が挙げれらる。ジチオカルバミン酸塩系加
硫促進剤の中でもベンジルジチオカルバミン酸亜鉛を用
いることによって、短時間で架橋度を高くすることが可
能であり、加硫時間を短縮することができるので好まし
い。
【0028】また、これらの組成物に、更にベンゾチア
ゾール系加硫促進剤もしくはスルフェンアミド系加硫促
進剤から選ばれてなる少なくとも1種の加硫促進剤を
0.1〜10重量部添加するものである。
【0029】ベンゾチアゾール系加硫促進剤としては、
2−メルカプトベンゾチアゾール、ジベンゾチアジルス
ルフィド、2−メルカプトベンゾチアゾールの亜鉛塩お
よび2−メルカプトベンゾチアゾールのシクロヘキシル
アミン塩を挙げることができ、なかでもジベンゾチアジ
ルスルフィドを用いることが速やかに加硫が行われ比較
的架橋度の高い加硫物が得られることから好ましい。
【0030】スルフェンアミド系加硫促進剤としては、
N−シクロヘキシル−2−ベンゾチアジルスルフェンア
ミド、N−tert−ブチル−2ベンゾチアジルスルフ
ェンアミド及びN,N−ジシクロヘキシル−2−ベンゾ
チアジルスルフェンアミドなどが挙げられ、中でもN−
シクロヘキシル−2−ベンゾチアジルスルフェンアミド
を用いることが早期加硫の傾向がなく作業性がよいこと
から好ましい。
【0031】それぞれの配合量の数値範囲については、
下限未満であると加硫速度が遅くなり配合する効果が得
られないということから、そして、上限を超えるような
値であっても加硫速度の向上が思うように得られないこ
とからコストの面で規定したものである。
【0032】また、上記以外にも一般的にゴムに配合し
て用いるもの、例えばステアリン酸、酸化亜鉛などの加
硫促進剤、硫黄や有機過酸化物などの架橋剤、カーボン
ブラック、炭酸カルシウム、ニ酸化チタン、クレー、タ
ルク、アルミナ、シリカなどの充填剤、可塑剤、老化防
止剤、樹脂などのゴム配合剤を必要に応じて配合するこ
とは可能であり、本発明の範囲内に含まれるものであ
る。
【0033】本発明を適用できるベルトは、動力伝動の
用途に用いるもの、また搬送の用途に用いるものなど、
用途または形状・仕様に限定されるものではなく、図1
に示すような歯付ベルト、図2に示すような平ベルト、
図3に示すようなVベルト、その他図示はしないがVリ
ブドベルト、ラップドベルト、コンベヤベルトなど様々
なベルトに適用できるものである。次に、本発明の実施
例と比較例を挙げて本発明の効果を確かめた。
【0034】
【実施例】表1に示す各配合をバンバリーミキサにて混
練し、未加硫ゴムのムーニースコーチの測定及びレオメ
ータ試験を行った。更に150℃×30分間加硫させた
後に引張試験を行った。その結果を表2に示す。
【0035】
【表1】
【0036】
【表2】
【0037】以上表2に示す結果より、本発明の配合に
よるゴム組成物は従来の配合によるゴム組成物と比べて
も加硫速度や加硫後の物性について、なんら遜色のある
ものではなく、十分に物性を維持していることがわか
る。
【0038】続いて、実施例1〜5と比較例のゴム組成
物を用いて、図1に示すような歯付ベルトであって、T
696仕様(ガラスロープ、ナイロン帆布)、109M
Y19サイズ(歯型MY、歯数105、幅19.1m
m、歯ピッチ8mm)の歯付ベルトを150℃×30分
の条件で加硫し作製した。それぞれのベルトを使って1
20℃耐熱走行試験を行った。試験結果を表3に示す。
【0039】
【表3】
【0040】この通り、走行試験の結果においても十分
な物性が得られていることを証明することができる。
【0041】更に、それぞれのベルトにおいてガスクロ
法にて揮発性ニトロソアミン化合物の有無を分析した。
その結果、実施例1〜5では揮発性のニトロソアミンを
検出することは全くできなかった。
【0042】
【発明の効果】以上のように本発明の請求項1では、水
素化ニトリルゴム100重量部に対してテトラキス(2
−エチルヘキシル)チウラムスルフィド0.1〜10重
量部とジチオカルバミン酸塩系加硫促進剤0.1〜10
重量部を添加した水素化ニトリルゴム組成物からなるベ
ルトとしている。
【0043】ベルトを構成するゴム組成物をこのような
ものとすることによって、ゴムを加硫する際に揮発性の
ニトロソアミンが発生するのを抑制することができるの
で、ベルトを製造するという作業環境において、ニトロ
ソアミンによる作業者への害を軽減することができる。
【0044】請求項2では、ジチオカルバミン酸塩系加
硫促進剤がベンジルジチオカルバミン酸亜鉛である水素
化ニトリルゴム組成物からなるベルトとしている。
【0045】ベンジルジチオカルバミン酸亜鉛に特定す
ることによって短時間で架橋度を高くすることが可能で
あり、加硫時間を短縮できる点で有利である。
【0046】請求項3では、水素化ニトリルゴム100
重量部に対して、更にベンゾチアゾール系加硫促進剤も
しくはスルフェンアミド系加硫促進剤から選ばれてなる
少なくとも1種の加硫促進剤を0.1〜10重量部添加
した水素化ニトリルゴム組成物からなるベルトとしてい
る。
【0047】請求項1または2におけるジチオカルバミ
ン酸系加硫促進剤に加えてこれら2種の加硫促進剤を併
用することによって、加硫時の加硫速度や加硫後の物性
をベルトとして使用するのに十分なものとすることがで
き、揮発性ニトロソアミンの発生を抑制することができ
るとともに、物性の面でも優れたベルトを得ることがで
きるものである。
【0048】請求項4では、ベンゾチアゾール系加硫促
進剤がジベンゾチアジルジスルフィドである水素化ニト
リルゴム組成物からなるベルトとしている。
【0049】ベンゾチアゾール系加硫促進剤をジベンゾ
チアジルジスルフィドと特定することによって速やかに
加硫が行われ比較的架橋度の高い加硫物が得られる。
【0050】請求項5では、スルフェンアミド系加硫促
進剤がN−シクロヘキシル−2−ベンゾチアジルスルフ
ェンアミドである水素化ニトリルゴム組成物からなるベ
ルトとしている。
【0051】スルフェンアミド系加硫促進剤をN−シク
ロヘキシル−2−ベンゾチアジルスルフェンアミドと特
定することによって早期加硫の傾向がなく作業性がよく
なる。
【0052】請求項6は、水素化ニトリルゴム100重
量部に対してテトラキス(2−エチルヘキシル)チウラ
ムスルフィド0.1〜10重量部とジチオカルバミン酸
塩系加硫促進剤0.1〜10重量部を添加したことを特
徴とするベルト用水素化ニトリルゴム組成物である。
【0053】請求項1と同様に、ゴムを加硫する際に揮
発性のニトロソアミンが発生するのを抑制することがで
きるので、ベルトを製造するという作業環境において、
ニトロソアミンによる作業者への害を軽減することがで
きる。
【0054】請求項7はジチオカルバミン酸塩系加硫促
進剤がベンジルジチオカルバミン酸亜鉛であるベルト用
水素化ニトリルゴム組成物としていることより、ベンジ
ルジチオカルバミン酸亜鉛に特定することによって短時
間で架橋度を高くすることが可能であり、加硫時間短縮
の点で有利である。
【0055】請求項8は、水素化ニトリルゴム100重
量部に対して、更にベンゾチアゾール系加硫促進剤もし
くはスルフェンアミド系加硫促進剤から選ばれてなる少
なくとも1種の加硫促進剤を0.1〜10重量部添加し
たベルト用水素化ニトリルゴム組成物である。
【0056】ジチオカルバミン酸系加硫促進剤に加えて
これら2種の加硫促進剤を併用することによって、加硫
時の加硫速度や加硫後の物性をベルトとして使用するの
に十分なものとすることができ、揮発性ニトロソアミン
の発生を抑制することができるとともに、物性の面でも
優れたベルトを得ることができるものである。
【0057】請求項9は、ベンゾチアゾール系加硫促進
剤がジベンゾチアジルジスルフィドであるベルト用水素
化ニトリルゴム組成物としていることから、ベンゾチア
ゾール系加硫促進剤をジベンゾチアジルジスルフィド
(MBTS)と特定することによって速やかに加硫が行
われ比較的架橋度の高い加硫物が得られる。
【0058】請求項10は、スルフェンアミド系加硫促
進剤がN−シクロヘキシル−2−ベンゾチアジルスルフ
ェンアミドである請求項8記載のベルト用水素化ニトリ
ルゴム組成物であり、スルフェンアミド系加硫促進剤を
N−シクロヘキシル−2−ベンゾチアジルスルフェンア
ミド(CBS)と特定することによって早期加硫の傾向
がなく作業性がよくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用する歯付ベルトの要部断面斜視図
である。
【図2】本発明を適用する平ベルトの要部断面斜視図で
ある。
【図3】本発明を適用するVベルトの要部断面斜視図で
ある。
【符号の説明】
1 ベルト 2 ゴム素材 3 心線 4 帆布層 5 接着ゴム層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F16G 1/08 F16G 1/08 Z 5/06 5/06 Z

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水素化ニトリルゴム100重量部に対し
    てテトラキス(2−エチルヘキシル)チウラムスルフィ
    ド0.1〜10重量部とジチオカルバミン酸塩系加硫促
    進剤0.1〜10重量部を添加した水素化ニトリルゴム
    組成物からなることを特徴とするベルト。
  2. 【請求項2】 ジチオカルバミン酸塩系加硫促進剤がベ
    ンジルジチオカルバミン酸亜鉛である水素化ニトリルゴ
    ム組成物からなる請求項1記載のベルト。
  3. 【請求項3】 水素化ニトリルゴム100重量部に対し
    て、更にベンゾチアゾール系加硫促進剤もしくはスルフ
    ェンアミド系加硫促進剤から選ばれてなる少なくとも1
    種の加硫促進剤を0.1〜10重量部添加した水素化ニ
    トリルゴム組成物からなる請求項1または2記載のベル
    ト。
  4. 【請求項4】 ベンゾチアゾール系加硫促進剤がジベン
    ゾチアジルジスルフィドである水素化ニトリルゴム組成
    物からなる請求項3記載のベルト。
  5. 【請求項5】 スルフェンアミド系加硫促進剤がN−シ
    クロヘキシル−2−ベンゾチアジルスルフェンアミドで
    ある水素化ニトリルゴム組成物からなる請求項3記載の
    ベルト。
  6. 【請求項6】 水素化ニトリルゴム100重量部に対し
    てテトラキス(2−エチルヘキシル)チウラムスルフィ
    ド0.1〜10重量部とジチオカルバミン酸塩系加硫促
    進剤0.1〜10重量部を添加したことを特徴とするベ
    ルト用水素化ニトリルゴム組成物。
  7. 【請求項7】 ジチオカルバミン酸塩系加硫促進剤がベ
    ンジルジチオカルバミン酸亜鉛である請求項6記載のベ
    ルト用水素化ニトリルゴム組成物。
  8. 【請求項8】 水素化ニトリルゴム100重量部に対し
    て、更にベンゾチアゾール系加硫促進剤もしくはスルフ
    ェンアミド系加硫促進剤から選ばれてなる少なくとも1
    種の加硫促進剤を0.1〜10重量部添加した請求項6
    または7記載のベルト用水素化ニトリルゴム組成物。
  9. 【請求項9】 ベンゾチアゾール系加硫促進剤がジベン
    ゾチアジルジスルフィドである請求項8記載のベルト用
    水素化ニトリルゴム組成物。
  10. 【請求項10】 スルフェンアミド系加硫促進剤がN−
    シクロヘキシル−2−ベンゾチアジルスルフェンアミド
    である請求項8記載のベルト用水素化ニトリルゴム組成
    物。
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