JP2000309665A - ゴム組成物 - Google Patents
ゴム組成物Info
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- JP2000309665A JP2000309665A JP22922899A JP22922899A JP2000309665A JP 2000309665 A JP2000309665 A JP 2000309665A JP 22922899 A JP22922899 A JP 22922899A JP 22922899 A JP22922899 A JP 22922899A JP 2000309665 A JP2000309665 A JP 2000309665A
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- toluene
- rubber composition
- formula
- swelling
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 耐熱老化性及び破壊特性を両立させたゴム組
成物の提供。 【解決手段】 加硫可能なゴム、補強用充填剤、軟化
剤、その他のゴム用薬品等に式(I): 【化1】 (但しR1 は有機基であり、xは平均3〜5の数であ
り、nは1〜100の整数である)で示されるイオウ化
合物を特定の量で添加し加硫してなるゴム組成物。
成物の提供。 【解決手段】 加硫可能なゴム、補強用充填剤、軟化
剤、その他のゴム用薬品等に式(I): 【化1】 (但しR1 は有機基であり、xは平均3〜5の数であ
り、nは1〜100の整数である)で示されるイオウ化
合物を特定の量で添加し加硫してなるゴム組成物。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は加硫ゴム組成物に関
し、更に詳しくは特定の構造を有するイオウ化合物を用
いてゴムのイオウ架橋構造を制御することにより耐熱老
化性及び破壊特性を両立させた加硫ゴム組成物に関す
る。
し、更に詳しくは特定の構造を有するイオウ化合物を用
いてゴムのイオウ架橋構造を制御することにより耐熱老
化性及び破壊特性を両立させた加硫ゴム組成物に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、ゴムの加硫には主として硫黄が加
硫剤として使用されているが、ゴム組成物に多硫化ゴム
を配合したゴム組成物が知られている。例えば特開平1
0−120788号公報にはゴム用加硫剤として使用さ
れるポリサルファイド重合体が記載されており、特開平
10−139939号公報には多硫化ゴムを配合した架
橋可能なゴム組成物が記載されており、また特開平10
−251514号公報にも多硫化ゴムを配合したゴム組
成物が記載されている。更に、特開昭62−48739
号公報には高速走行に適した高グリップトレッドゴム組
成物が記載されている。
硫剤として使用されているが、ゴム組成物に多硫化ゴム
を配合したゴム組成物が知られている。例えば特開平1
0−120788号公報にはゴム用加硫剤として使用さ
れるポリサルファイド重合体が記載されており、特開平
10−139939号公報には多硫化ゴムを配合した架
橋可能なゴム組成物が記載されており、また特開平10
−251514号公報にも多硫化ゴムを配合したゴム組
成物が記載されている。更に、特開昭62−48739
号公報には高速走行に適した高グリップトレッドゴム組
成物が記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ゴムのイオウ架橋構造
はモノスルフィド架橋、ジスルフィド架橋及びポリスル
フィド架橋に大別されるが、一般に加硫ゴム中にモノス
ルフィド架橋が多いほど耐熱老化性が良好になるといわ
れている。しかしながら、モノスルフィド架橋が多い
と、破断時の強度や伸び、繰り返し疲労破壊特性が低下
するという問題がある。一方、加硫ゴム中にポリスルフ
ィド架橋が多いと、破断時の強度や伸び、繰り返し疲労
破壊特性は優れるが、耐熱老化性が低下するという問題
がある。従って、本発明の目的は耐熱老化性と破断特性
を両立させた加硫ゴム組成物を提供することにある。
はモノスルフィド架橋、ジスルフィド架橋及びポリスル
フィド架橋に大別されるが、一般に加硫ゴム中にモノス
ルフィド架橋が多いほど耐熱老化性が良好になるといわ
れている。しかしながら、モノスルフィド架橋が多い
と、破断時の強度や伸び、繰り返し疲労破壊特性が低下
するという問題がある。一方、加硫ゴム中にポリスルフ
ィド架橋が多いと、破断時の強度や伸び、繰り返し疲労
破壊特性は優れるが、耐熱老化性が低下するという問題
がある。従って、本発明の目的は耐熱老化性と破断特性
を両立させた加硫ゴム組成物を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明に従えば、加硫可
能なゴム、補強用充填剤及び式(I):
能なゴム、補強用充填剤及び式(I):
【0005】
【化4】
【0006】(式中、R1 は有機基を示し、xは平均3
〜5の数であり、nは1〜100の整数である)で示さ
れるイオウ化合物を含む加硫後のゴム組成物であって、
リチウムアルミニウムハイドライド飽和テトラヒドロフ
ラン/トルエン(体積比1/1)混合溶液中で処理した
加硫ゴム組成物のトルエン膨潤前後の変化度から式
(A):
〜5の数であり、nは1〜100の整数である)で示さ
れるイオウ化合物を含む加硫後のゴム組成物であって、
リチウムアルミニウムハイドライド飽和テトラヒドロフ
ラン/トルエン(体積比1/1)混合溶液中で処理した
加硫ゴム組成物のトルエン膨潤前後の変化度から式
(A):
【0007】
【数4】
【0008】(式中、XM はリチウムアルミニウムハイ
ドライド飽和テトラヒドロフラン/トルエン(体積比1
/1)混合溶液中で処理した後のトルエン膨潤前後の変
化度(トルエン膨潤後の体積/トルエン膨潤前の体積)
であり、φはゴム組成物中の補強用充填剤の体積分率で
あり、VS はトルエンの分子容であり、μはゴム・トル
エン相互作用係数であり、vrM はリチウムアルミニウ
ムハイドライド飽和テトラヒドロフラン/トルエン(体
積比1/1)混合溶液中で処理した後の膨潤ゴム中のゴ
ム容積分率である)を用いて求めた値VMと、プロパン
−2−チオール(0.4mol/l)/ピペリジン
(0.4mol/l)添加テトラヒドロフラン/トルエ
ン(体積比1/1)混合溶液中で処理した加硫ゴム組成
物のトルエン膨潤前後の変化度から式(B):
ドライド飽和テトラヒドロフラン/トルエン(体積比1
/1)混合溶液中で処理した後のトルエン膨潤前後の変
化度(トルエン膨潤後の体積/トルエン膨潤前の体積)
であり、φはゴム組成物中の補強用充填剤の体積分率で
あり、VS はトルエンの分子容であり、μはゴム・トル
エン相互作用係数であり、vrM はリチウムアルミニウ
ムハイドライド飽和テトラヒドロフラン/トルエン(体
積比1/1)混合溶液中で処理した後の膨潤ゴム中のゴ
ム容積分率である)を用いて求めた値VMと、プロパン
−2−チオール(0.4mol/l)/ピペリジン
(0.4mol/l)添加テトラヒドロフラン/トルエ
ン(体積比1/1)混合溶液中で処理した加硫ゴム組成
物のトルエン膨潤前後の変化度から式(B):
【0009】
【数5】
【0010】(式中、XD+M はプロパン−2−チオール
(0.4mol/l)/ピペリジン(0.4mol/
l)添加テトラヒドロフラン/トルエン(体積比1/
1)混合溶液中で処理した後のトルエン膨潤前後の変化
度(トルエン膨潤後の体積/トルエン膨潤前の体積)で
あり、vrD+M はプロパン−2−チオール(0.4mo
l/l)/ピペリジン(0.4mol/l)添加テトラ
ヒドロフラン/トルエン(体積比1/1)混合溶液中で
処理した後の膨潤ゴム中のゴム容積分率である)を用い
て求めたVDとの比(VM/VD)が0.4以下である
加硫ゴム組成物が提供される。
(0.4mol/l)/ピペリジン(0.4mol/
l)添加テトラヒドロフラン/トルエン(体積比1/
1)混合溶液中で処理した後のトルエン膨潤前後の変化
度(トルエン膨潤後の体積/トルエン膨潤前の体積)で
あり、vrD+M はプロパン−2−チオール(0.4mo
l/l)/ピペリジン(0.4mol/l)添加テトラ
ヒドロフラン/トルエン(体積比1/1)混合溶液中で
処理した後の膨潤ゴム中のゴム容積分率である)を用い
て求めたVDとの比(VM/VD)が0.4以下である
加硫ゴム組成物が提供される。
【0011】本発明の好ましい態様に係る加硫ゴム組成
物は更に未処理加硫ゴム組成物のトルエン膨潤前後の変
化度から式(C):
物は更に未処理加硫ゴム組成物のトルエン膨潤前後の変
化度から式(C):
【0012】
【数6】
【0013】(式中、XT は未処理時のトルエン膨潤前
後の変化度(トルエン膨潤後の体積/トルエン膨潤前の
体積)であり、vrT は未処理時の膨潤ゴム中のゴム容
積分率である)を用いて求めたVTとVMの比(VM/
VT)が0.15以下である。
後の変化度(トルエン膨潤後の体積/トルエン膨潤前の
体積)であり、vrT は未処理時の膨潤ゴム中のゴム容
積分率である)を用いて求めたVTとVMの比(VM/
VT)が0.15以下である。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明者らは、前記目的を解決す
べく研究をすすめた結果、特定の構造を有するイオウ化
合物を用いて、ゴムのイオウ架橋構造を制御することで
耐熱老化性と破壊特性の両立したゴム組成物を得ること
に成功した。即ち、本発明者らは、耐熱老化性と破断特
性を両立させるために、イオウ数4のテトラスルフィド
構造を有する有機ポリスルフィド重合体に着目し、これ
と合わせて架橋構造を制御することで耐熱老化性と破壊
特性を両立させることができることを見出した。
べく研究をすすめた結果、特定の構造を有するイオウ化
合物を用いて、ゴムのイオウ架橋構造を制御することで
耐熱老化性と破壊特性の両立したゴム組成物を得ること
に成功した。即ち、本発明者らは、耐熱老化性と破断特
性を両立させるために、イオウ数4のテトラスルフィド
構造を有する有機ポリスルフィド重合体に着目し、これ
と合わせて架橋構造を制御することで耐熱老化性と破壊
特性を両立させることができることを見出した。
【0015】本発明における架橋構造としては、具体的
には、ジスルフィド架橋をモノスルフィド架橋の2.5
倍以上にし、より好ましくは破壊特性を悪化するモノス
ルフィド架橋の割合を全体の15%以下にすることが好
ましい。更に、本発明においては、テトラスルフィド構
造を有する特定の有機ポリスルフィド重合体を使用する
ことから、イオウ数3個以上のポリスルフィド架橋の中
身も、通常のイオウは最大8個のイオウ数を持つが、そ
れに比べてそのイオウ結合数が4以下に抑えられること
で、耐熱老化性を向上させる。また、本発明のイオウ化
合物は公知の多硫化ゴムに比べて加硫時間を格段に短縮
することができる。このような架橋構造を得る手段とし
ては、加硫促進剤との組み合せの最適化であり、スルフ
ェンアミド、チアゾール、チウラム系ジチオ酸塩系加硫
促進剤から選ばれた少なくとも一種とポリサルファイド
重合体との重量比を0.3〜4となるように配合し、更
に上記、加硫促進剤の組合せに対し、グアニジン系、ア
ルデヒド−アンモニア系、アルデヒド−アミン系又はチ
オウレア系から選ばれた少なくとも1種の加硫促進剤
0.1〜1重量部を配合することが望ましい。
には、ジスルフィド架橋をモノスルフィド架橋の2.5
倍以上にし、より好ましくは破壊特性を悪化するモノス
ルフィド架橋の割合を全体の15%以下にすることが好
ましい。更に、本発明においては、テトラスルフィド構
造を有する特定の有機ポリスルフィド重合体を使用する
ことから、イオウ数3個以上のポリスルフィド架橋の中
身も、通常のイオウは最大8個のイオウ数を持つが、そ
れに比べてそのイオウ結合数が4以下に抑えられること
で、耐熱老化性を向上させる。また、本発明のイオウ化
合物は公知の多硫化ゴムに比べて加硫時間を格段に短縮
することができる。このような架橋構造を得る手段とし
ては、加硫促進剤との組み合せの最適化であり、スルフ
ェンアミド、チアゾール、チウラム系ジチオ酸塩系加硫
促進剤から選ばれた少なくとも一種とポリサルファイド
重合体との重量比を0.3〜4となるように配合し、更
に上記、加硫促進剤の組合せに対し、グアニジン系、ア
ルデヒド−アンモニア系、アルデヒド−アミン系又はチ
オウレア系から選ばれた少なくとも1種の加硫促進剤
0.1〜1重量部を配合することが望ましい。
【0016】前述の如く、本発明に係る加硫ゴム組成物
は、加硫可能なゴム、補強用充填剤及び前記式(I)の
イオウ化合物を含むゴム組成物を加硫してなり、リチウ
ムアルミニウムハイドライド飽和テトラヒドロフラン/
トルエン(体積比1/1)混合溶液中で処理した加硫ゴ
ム組成物のトルエン膨潤前後の変化度から前記式(A)
を用いて求めた値VMと、プロパン−2−チオール
(0.4mol/l)/ピペリジン(0.4mol/
l)添加テトラヒドロフラン/トルエン(体積比1/
1)混合溶液中で処理した加硫ゴム組成物のトルエン膨
潤前後の変化度から前記式(B)を用いて求めたVDと
の比(VM/VD)が0.4以下であり、更に好ましく
は、未処理加硫ゴム組成物のトルエン膨潤前後の変化度
から式(C)を用いて求めたVTとVMの比(VM/V
T)が0.15以下である。
は、加硫可能なゴム、補強用充填剤及び前記式(I)の
イオウ化合物を含むゴム組成物を加硫してなり、リチウ
ムアルミニウムハイドライド飽和テトラヒドロフラン/
トルエン(体積比1/1)混合溶液中で処理した加硫ゴ
ム組成物のトルエン膨潤前後の変化度から前記式(A)
を用いて求めた値VMと、プロパン−2−チオール
(0.4mol/l)/ピペリジン(0.4mol/
l)添加テトラヒドロフラン/トルエン(体積比1/
1)混合溶液中で処理した加硫ゴム組成物のトルエン膨
潤前後の変化度から前記式(B)を用いて求めたVDと
の比(VM/VD)が0.4以下であり、更に好ましく
は、未処理加硫ゴム組成物のトルエン膨潤前後の変化度
から式(C)を用いて求めたVTとVMの比(VM/V
T)が0.15以下である。
【0017】式(A),(B),(C)は膨潤度(加硫
ゴムの良溶媒浸漬前後の体積変化の割合)から加硫ゴム
物の架橋密度を求める式である、Flory−Rehn
erの式として一般に知られている。これらの詳細は、
P.J.Flory,J.Rehner,Journa
l of Chemical Physics,11,
521(1943)に記載されている。ゴムを膨張させ
る良溶媒として、ベンゼン、トルエン、n−ヘキサン、
アセトン、エタノール等が挙げられるが、とりわけ、ト
ルエンが汎用とされている。式中のμ:ゴム−トルエン
相互作用係数はそれぞれのゴム種によって決まってお
り、天然ゴム、イソプレンゴムの場合、μ=0.41
(室温)であり、スチレン−ブタジエン共重合ゴムの場
合μ=0.36(室温)、ブタジエンゴムの場合、μ=
0.32が妥当である。
ゴムの良溶媒浸漬前後の体積変化の割合)から加硫ゴム
物の架橋密度を求める式である、Flory−Rehn
erの式として一般に知られている。これらの詳細は、
P.J.Flory,J.Rehner,Journa
l of Chemical Physics,11,
521(1943)に記載されている。ゴムを膨張させ
る良溶媒として、ベンゼン、トルエン、n−ヘキサン、
アセトン、エタノール等が挙げられるが、とりわけ、ト
ルエンが汎用とされている。式中のμ:ゴム−トルエン
相互作用係数はそれぞれのゴム種によって決まってお
り、天然ゴム、イソプレンゴムの場合、μ=0.41
(室温)であり、スチレン−ブタジエン共重合ゴムの場
合μ=0.36(室温)、ブタジエンゴムの場合、μ=
0.32が妥当である。
【0018】加硫ゴムのイオウ架橋構造を分析する手段
としては、加硫ゴム中の各イオウ架橋を試薬で選択的に
切断し、各々の切断反応後の加硫ゴム膨張前後の体積変
化、すなわち膨潤度からFlory−Rehnerの式
を用いて架橋密度を求めることで各イオウ架橋構造を分
析するのが一般的である。これらの詳細な内容は、A.
Y.Coran,Rubber Chemistry
and Technology,37,668(196
4)等に記載されており、広く受け入れられている。ま
た、配合されている補強用充填剤等の膨張しない成分に
関する補正は、G.Kraus,Rubber Che
mistry and Technology,31,
6(1964)に従って行うことができる。
としては、加硫ゴム中の各イオウ架橋を試薬で選択的に
切断し、各々の切断反応後の加硫ゴム膨張前後の体積変
化、すなわち膨潤度からFlory−Rehnerの式
を用いて架橋密度を求めることで各イオウ架橋構造を分
析するのが一般的である。これらの詳細な内容は、A.
Y.Coran,Rubber Chemistry
and Technology,37,668(196
4)等に記載されており、広く受け入れられている。ま
た、配合されている補強用充填剤等の膨張しない成分に
関する補正は、G.Kraus,Rubber Che
mistry and Technology,31,
6(1964)に従って行うことができる。
【0019】各イオウ架橋切断のための試薬に関して
は、L.Bateman and R.W.Glaze
brook,Journal of Chemical
Society,2838,2846(1958),
M.L.Studebakerら、Rubber Ch
emistry and Technology,3
2,941(1959),A.Y.Coran,Rub
ber Chemistry and Technol
ogy,37,668(1964),T.H.Kua
n,Rubber World,vol.192,N
o.5 (1985)、中内、内藤、宇都宮、増田、井
上、日本ゴム協会誌、第60巻、第5号、267(19
87)に記載のとおり、イオウ数3個以上のポリスルフ
ィド架橋を切断するには、チオール系化合物とアミン系
化合物を組み合せた試薬が好ましく、広く知られている
のがプロパン−2−チオールとピペリジンの組合せであ
り、ジスルフィド及びポリスルフィド架橋を切断するに
は、リチウムアルミニウムハイドライドが最も一般的で
ある。
は、L.Bateman and R.W.Glaze
brook,Journal of Chemical
Society,2838,2846(1958),
M.L.Studebakerら、Rubber Ch
emistry and Technology,3
2,941(1959),A.Y.Coran,Rub
ber Chemistry and Technol
ogy,37,668(1964),T.H.Kua
n,Rubber World,vol.192,N
o.5 (1985)、中内、内藤、宇都宮、増田、井
上、日本ゴム協会誌、第60巻、第5号、267(19
87)に記載のとおり、イオウ数3個以上のポリスルフ
ィド架橋を切断するには、チオール系化合物とアミン系
化合物を組み合せた試薬が好ましく、広く知られている
のがプロパン−2−チオールとピペリジンの組合せであ
り、ジスルフィド及びポリスルフィド架橋を切断するに
は、リチウムアルミニウムハイドライドが最も一般的で
ある。
【0020】本発明者らは、切断処理反応を、中内、内
藤、宇都宮、増田、井上、日本ゴム協会誌第60巻、第
5号、267(1987)に従って行った。ここで、未
切断反応処理加硫ゴムのトルエン膨潤度から式(C)を
用いて得られるVTは全架橋密度の尺度となり、リチウ
ムアルミニウムハイドライド処理加硫ゴムのトルエン膨
潤度から式(A)を用いて得られるVMはモノスルフィ
ド架橋密度の尺度となる。よって、式(B)を用いて得
られるVDは、プロパン−2−チオール/ピペリジン処
理加硫ゴムのトルエン膨潤度からFlory−Rehn
erの式を用いて得られる、モノスルフィド+ジスルフ
ィド架橋密度からモノスルフィド架橋密度を差し引いた
ものであり、ジスルフィド架橋密度の尺度となる。
藤、宇都宮、増田、井上、日本ゴム協会誌第60巻、第
5号、267(1987)に従って行った。ここで、未
切断反応処理加硫ゴムのトルエン膨潤度から式(C)を
用いて得られるVTは全架橋密度の尺度となり、リチウ
ムアルミニウムハイドライド処理加硫ゴムのトルエン膨
潤度から式(A)を用いて得られるVMはモノスルフィ
ド架橋密度の尺度となる。よって、式(B)を用いて得
られるVDは、プロパン−2−チオール/ピペリジン処
理加硫ゴムのトルエン膨潤度からFlory−Rehn
erの式を用いて得られる、モノスルフィド+ジスルフ
ィド架橋密度からモノスルフィド架橋密度を差し引いた
ものであり、ジスルフィド架橋密度の尺度となる。
【0021】本発明者らは、これらの処方に従って得ら
れた値VM,VD,VTからそれぞれ、VM/VD及び
VM/VTを算出した。VM/VDが0.4を超える
と、破壊特性及び繰り返し疲労特性と耐老化性を両立す
べきジスルフィド架橋成分が減少し、そのバランスがく
ずれ、破壊特性及び繰り返し疲労特性の悪化を招くので
好ましくない。更に、VM/VTが0.15を超える
と、モノスルフィド架橋成分の増大により、破壊特性及
び繰り返し疲労特性が悪化し、好ましくない。
れた値VM,VD,VTからそれぞれ、VM/VD及び
VM/VTを算出した。VM/VDが0.4を超える
と、破壊特性及び繰り返し疲労特性と耐老化性を両立す
べきジスルフィド架橋成分が減少し、そのバランスがく
ずれ、破壊特性及び繰り返し疲労特性の悪化を招くので
好ましくない。更に、VM/VTが0.15を超える
と、モノスルフィド架橋成分の増大により、破壊特性及
び繰り返し疲労特性が悪化し、好ましくない。
【0022】本発明において使用される前記式(I)の
イオウ化合物としては、原料ムーニー粘度(JIS K
6300に従って、L形ローターを用い、100℃、予
熱時間1分、ローター回転時間4分にて測定)が100
以下、好ましくは85以下であり、更に数平均分子量2
00〜15000、好ましくは1000〜12000の
ポリサルファイド重合体、式(II):
イオウ化合物としては、原料ムーニー粘度(JIS K
6300に従って、L形ローターを用い、100℃、予
熱時間1分、ローター回転時間4分にて測定)が100
以下、好ましくは85以下であり、更に数平均分子量2
00〜15000、好ましくは1000〜12000の
ポリサルファイド重合体、式(II):
【0023】
【化5】
【0024】(式中、R2 は炭素数2〜10のオキシア
ルキレン基及び/又は炭素数が2〜10で酸素数が2〜
10のポリオキシアルキレン基であり、R3 は炭素数が
1〜30、好ましくは3〜20の炭化水素基(例えばア
リル基、ベンジル基など)から選ばれた少なくとも1種
の官能基であり、yは1〜6、好ましくは平均1.5〜
3.0の数であり、zは1〜6、好ましくは平均1.5
〜3.0の数であり、mは1〜50、好ましくは5〜4
0の整数である)で示されるポリサルファイド重合体に
硫黄を主鎖中に付加してなる、yが平均3〜5、zが3
〜5の式(II)で示されるポリサルファイド重合体であ
り、かつ、式(II)のR2 が好ましくは式(III):
ルキレン基及び/又は炭素数が2〜10で酸素数が2〜
10のポリオキシアルキレン基であり、R3 は炭素数が
1〜30、好ましくは3〜20の炭化水素基(例えばア
リル基、ベンジル基など)から選ばれた少なくとも1種
の官能基であり、yは1〜6、好ましくは平均1.5〜
3.0の数であり、zは1〜6、好ましくは平均1.5
〜3.0の数であり、mは1〜50、好ましくは5〜4
0の整数である)で示されるポリサルファイド重合体に
硫黄を主鎖中に付加してなる、yが平均3〜5、zが3
〜5の式(II)で示されるポリサルファイド重合体であ
り、かつ、式(II)のR2 が好ましくは式(III):
【0025】
【化6】
【0026】(式中、m′は1又は2の整数である)で
示されるポリサルファイド重合体などがあげられる。
示されるポリサルファイド重合体などがあげられる。
【0027】本発明に係る加硫ゴム組成物の好ましい態
様においては、前記ポリサルファイド重合体0.5〜5
重量部、好ましくは0.5〜3のにチアゾール系、スル
フェンアミド系、チラウム系又はジチオ酸塩系から選ば
れた少なくとも1種の加硫促進剤を加硫促進剤と前記ポ
リサルファイド重合体との重量比が0.3〜4、好まし
くは0.3〜2となるように配合する。
様においては、前記ポリサルファイド重合体0.5〜5
重量部、好ましくは0.5〜3のにチアゾール系、スル
フェンアミド系、チラウム系又はジチオ酸塩系から選ば
れた少なくとも1種の加硫促進剤を加硫促進剤と前記ポ
リサルファイド重合体との重量比が0.3〜4、好まし
くは0.3〜2となるように配合する。
【0028】前記加硫促進剤としては、更に、グアニジ
ン系、アルデヒド−アンモニア系、アルデヒド−アミン
系及びチオウレア系から選ばれた少なくとも1種の加硫
促進剤を原料ゴム100重量部当り0.05〜1重量
部、好ましくは0.1〜0.7重量部を配合する。
ン系、アルデヒド−アンモニア系、アルデヒド−アミン
系及びチオウレア系から選ばれた少なくとも1種の加硫
促進剤を原料ゴム100重量部当り0.05〜1重量
部、好ましくは0.1〜0.7重量部を配合する。
【0029】本発明において使用することができる加硫
促進剤の具体例をあげれば以下の通りである。チアゾール系加硫促進剤 チアゾールとしては、2−メルカプトベンゾチアゾール
(MBT)、ジベンゾチアジルジスルフィド(MBT
S)、2−メルカプトベンゾチアゾールの亜鉛塩(Zn
MBT)、2−メルカプトベンゾチアゾールのナトリウ
ム塩(NaMBT)、2−メルカプトベンゾチアゾール
のシクロヘキシルアミン塩(CMBT)、2−(2,4
−ジニトロフェニルチオ)ベンゾチアゾール(DPB
T)が挙げられる。
促進剤の具体例をあげれば以下の通りである。チアゾール系加硫促進剤 チアゾールとしては、2−メルカプトベンゾチアゾール
(MBT)、ジベンゾチアジルジスルフィド(MBT
S)、2−メルカプトベンゾチアゾールの亜鉛塩(Zn
MBT)、2−メルカプトベンゾチアゾールのナトリウ
ム塩(NaMBT)、2−メルカプトベンゾチアゾール
のシクロヘキシルアミン塩(CMBT)、2−(2,4
−ジニトロフェニルチオ)ベンゾチアゾール(DPB
T)が挙げられる。
【0030】スルフェンアミド系加硫促進剤 スルフェンアミドとしては、N−シクロヘキシル−2−
ベンゾチアゾールスルフェンアミド(CBS)、N−t
−ブチル−2−ベンゾチアゾールスルフェンアミド(T
BBS)、N−オキシエチレン−2−ベンゾチアゾール
スルフェンアミド(OBS)、N,N′−ジイソプロピ
ル−2−ベンゾチアゾールスルフェンアミド(DPB
S)が挙げられる。
ベンゾチアゾールスルフェンアミド(CBS)、N−t
−ブチル−2−ベンゾチアゾールスルフェンアミド(T
BBS)、N−オキシエチレン−2−ベンゾチアゾール
スルフェンアミド(OBS)、N,N′−ジイソプロピ
ル−2−ベンゾチアゾールスルフェンアミド(DPB
S)が挙げられる。
【0031】チウラム系加硫促進剤 チウラムとしては、テトラメチルチウラムモノスルフィ
ド(TMTM)、テトラメチルチウラムジスルフィド
(TMTD)、テトラエチルチウラムジスルフィド(T
ETD)、テトラブチルチウラムジスルフィド(TBT
D)、ジペンタメチレンチウラムテトラスルフィド(D
PTT)が挙げられる。
ド(TMTM)、テトラメチルチウラムジスルフィド
(TMTD)、テトラエチルチウラムジスルフィド(T
ETD)、テトラブチルチウラムジスルフィド(TBT
D)、ジペンタメチレンチウラムテトラスルフィド(D
PTT)が挙げられる。
【0032】グアニジン系加硫促進剤 グアニジンとしては、ジフェニルグアニジン(DP
G)、ジオルトトリルグアニジン(DOTG)、オルト
トリルビグアニド(OTBG)が挙げられる。
G)、ジオルトトリルグアニジン(DOTG)、オルト
トリルビグアニド(OTBG)が挙げられる。
【0033】ジチオ酸塩系加硫促進剤 ジチオカルバミン酸塩としては、ジメチルジチオカルバ
ミン酸ナトリウム(NaMDC)、ジエチルジチオカル
バミン酸ナトリウム(NaEDC)、ジ−n−ブチルジ
チオカルバミン酸ナトリウム(NaBDC)、ジメチル
ジチオカルバミン酸鉛(PbMDC)、ジメチルジチオ
カルバミン酸亜鉛(ZnMDC)、ジエチルジチオカル
バミン酸亜鉛(ZnEDC)、ジ−n−ブチルジチオカ
ルバミン酸亜鉛(ZnBDC)、ペンタメチレンジチオ
カルバミン酸亜鉛(ZnPDC)、エチルフェニルジチ
オカルバミン酸亜鉛(ZnEPDC)、ジエチルジチオ
カルバミン酸テルル(TeEDC)、ジメチルジチオカ
ルバミン酸セレン(SeMDC)、ジエチルジチオカル
バミン酸セレン(SeEDC)、ジメチルジチオカルバ
ミン酸鋼(CuMDC)、ジメチルジチオカルバミン酸
鉄(FeMDC)、ジエチルジチオカルバミン酸ジエチ
ルアミン(EAEDC)、ペンタメチレンジチオカルバ
ミン酸ピペリジン(PPDC)、メチルペンタメチレン
ジチオカルバミン酸ピペコリン(PMPDC)が挙げら
れる。
ミン酸ナトリウム(NaMDC)、ジエチルジチオカル
バミン酸ナトリウム(NaEDC)、ジ−n−ブチルジ
チオカルバミン酸ナトリウム(NaBDC)、ジメチル
ジチオカルバミン酸鉛(PbMDC)、ジメチルジチオ
カルバミン酸亜鉛(ZnMDC)、ジエチルジチオカル
バミン酸亜鉛(ZnEDC)、ジ−n−ブチルジチオカ
ルバミン酸亜鉛(ZnBDC)、ペンタメチレンジチオ
カルバミン酸亜鉛(ZnPDC)、エチルフェニルジチ
オカルバミン酸亜鉛(ZnEPDC)、ジエチルジチオ
カルバミン酸テルル(TeEDC)、ジメチルジチオカ
ルバミン酸セレン(SeMDC)、ジエチルジチオカル
バミン酸セレン(SeEDC)、ジメチルジチオカルバ
ミン酸鋼(CuMDC)、ジメチルジチオカルバミン酸
鉄(FeMDC)、ジエチルジチオカルバミン酸ジエチ
ルアミン(EAEDC)、ペンタメチレンジチオカルバ
ミン酸ピペリジン(PPDC)、メチルペンタメチレン
ジチオカルバミン酸ピペコリン(PMPDC)が挙げら
れる。
【0034】チオウレア系 チオウレアとしては、チオカルボアニリド(CA)、ジ
オルトトリルチオウレア(DOTU)、エチレンチオウ
レア(EU)、ジエチルチオウレア(DEU)、トリメ
チルチオウレア(TMU)が挙げられる。
オルトトリルチオウレア(DOTU)、エチレンチオウ
レア(EU)、ジエチルチオウレア(DEU)、トリメ
チルチオウレア(TMU)が挙げられる。
【0035】アルデヒド−アンモニア系、及びアルデヒ
ド−アミン系加硫促進剤 アルデヒド・アンモニアとしては、ヘキサメチレンテト
ラミン(H)、アセトアルデヒド・アンモニア(AA)
が挙げられる。アルデヒド・アミンとしては、n−ブチ
ルアルデヒド・アニリン反応生成物(BAA)が挙げら
れる。
ド−アミン系加硫促進剤 アルデヒド・アンモニアとしては、ヘキサメチレンテト
ラミン(H)、アセトアルデヒド・アンモニア(AA)
が挙げられる。アルデヒド・アミンとしては、n−ブチ
ルアルデヒド・アニリン反応生成物(BAA)が挙げら
れる。
【0036】本発明において使用される加硫可能なゴム
としては、例えば従来からタイヤ用その他のゴム用途に
一般的に配合されている任意の加硫可能なゴム、具体的
には天然ゴム(NR)、ブタジエンゴム(BR)、イソ
プレンゴム(IR)、クロロプレンゴム(CR)、ブチ
ルゴム(IIR)、各種スチレン−ブタジエンゴム(S
BR)などジエン系ゴムまたはこれらの混合物をあげる
ことができる。
としては、例えば従来からタイヤ用その他のゴム用途に
一般的に配合されている任意の加硫可能なゴム、具体的
には天然ゴム(NR)、ブタジエンゴム(BR)、イソ
プレンゴム(IR)、クロロプレンゴム(CR)、ブチ
ルゴム(IIR)、各種スチレン−ブタジエンゴム(S
BR)などジエン系ゴムまたはこれらの混合物をあげる
ことができる。
【0037】本発明の加硫剤としては前記イオウ化合物
に加えて、本発明の目的を損なわない限り、硫黄及び/
又は他の硫黄供与体と併用してもよい。そのような硫黄
としては通常ゴムの加硫用に使用されている任意の硫黄
とすることができ、その形態としては、昇華硫黄、沈降
硫黄、硫黄華、コロイド硫黄などがあげられる。
に加えて、本発明の目的を損なわない限り、硫黄及び/
又は他の硫黄供与体と併用してもよい。そのような硫黄
としては通常ゴムの加硫用に使用されている任意の硫黄
とすることができ、その形態としては、昇華硫黄、沈降
硫黄、硫黄華、コロイド硫黄などがあげられる。
【0038】本発明に係るゴム組成物の配合比にも特に
限定はないが、加硫可能なゴム100重量部に対し、好
ましくは式(I)のイオウ化合物を、有効硫黄として
0.3〜3.5重量部配合する。この硫黄の配合量が少
な過ぎると未加硫となり十分な物性が得られず、逆に多
過ぎるとスコーチ悪化等の加工性悪化を引き起こすので
好ましくない。
限定はないが、加硫可能なゴム100重量部に対し、好
ましくは式(I)のイオウ化合物を、有効硫黄として
0.3〜3.5重量部配合する。この硫黄の配合量が少
な過ぎると未加硫となり十分な物性が得られず、逆に多
過ぎるとスコーチ悪化等の加工性悪化を引き起こすので
好ましくない。
【0039】本発明に係るゴム組成物に配合される補強
用充填剤としては、従来からゴム用として一般的に配合
されているカーボンブラック、シリカ、クレー、タル
ク、又は表面処理カーボンブラックなどをあげることが
できる。補強用充填剤の配合量は、好ましくは加硫可能
なゴム100重量部に対し、好ましくは40〜120重
量部である。
用充填剤としては、従来からゴム用として一般的に配合
されているカーボンブラック、シリカ、クレー、タル
ク、又は表面処理カーボンブラックなどをあげることが
できる。補強用充填剤の配合量は、好ましくは加硫可能
なゴム100重量部に対し、好ましくは40〜120重
量部である。
【0040】本発明に係るゴム組成物には、前記した必
須成分に加えてゴム配合成分として一般に使用されてい
るその他の充填剤、酸化亜鉛、酸化マグネシウムなどの
活性化剤、さらにはワックス、酸化防止剤、オゾン亀裂
防止剤、素練り促進剤、粘着樹脂、プロセスオイル、加
硫遅延剤などを添加することができ、その配合量も本発
明の目的を損なわない限り一般的な範囲である。
須成分に加えてゴム配合成分として一般に使用されてい
るその他の充填剤、酸化亜鉛、酸化マグネシウムなどの
活性化剤、さらにはワックス、酸化防止剤、オゾン亀裂
防止剤、素練り促進剤、粘着樹脂、プロセスオイル、加
硫遅延剤などを添加することができ、その配合量も本発
明の目的を損なわない限り一般的な範囲である。
【0041】
【実施例】以下、実施例によって本発明を更に説明する
が、本発明の範囲をこれらの実施例に限定するものでな
いことは言うまでもない。
が、本発明の範囲をこれらの実施例に限定するものでな
いことは言うまでもない。
【0042】実施例1〜11及び比較例1〜14 サンプルの調製 以下に示す配合(重量部)のマスターバッチの各成分を
密閉型ミキサーで3〜5分混練し、約165℃に達した
ときに内容物を放出した。
密閉型ミキサーで3〜5分混練し、約165℃に達した
ときに内容物を放出した。
【0043】マスターバッチ IR(日本ゼオンNipol IR 2200) 100.0 N339カーボンブラック(東海カーボン、シーストKH) 50.0 酸化亜鉛(亜鉛華3号) 3.0 工業用ステアリン酸 1.0 老化防止剤6C*1 1.0 ─────────────────────────────────── 合計 155.0 *1:N−フェニル−N′−(1,3−ジメチルブチル)−p−フェニレンジ アミン
【0044】得られたマスターバッチに表I又はIIに示
す加硫剤と加硫促進剤(重量部)をオープンロールで混
練してゴム組成物を得た。次に、得られたゴム組成物を
15×15×0.2cmの金型中で、160℃で20分間
プレス加硫して目的とする試験片を調製し、老化(10
0℃×96時間)前後の加硫物性を評価した。結果は表
I又はIIに示す。
す加硫剤と加硫促進剤(重量部)をオープンロールで混
練してゴム組成物を得た。次に、得られたゴム組成物を
15×15×0.2cmの金型中で、160℃で20分間
プレス加硫して目的とする試験片を調製し、老化(10
0℃×96時間)前後の加硫物性を評価した。結果は表
I又はIIに示す。
【0045】又、VM,VD,VTの測定は以下の様に
行った。15×15×0.2cm加硫ゴム試験片を切り抜
いて、0.2×0.2×0.2cmのゴム試料を作製し、
それらゴム試料をアセトンを用いてソックスレー抽出を
行い、乾燥後、体積を精測し、リチウムアルミニウムハ
イドライド飽和テトラヒドロフラン/トルエン混合溶液
及びプロパン−2−チオール/ピペリジン添加テトラヒ
ドロフラン/トルエン混合溶液中に、浸漬して切断処理
を行い、処理後洗浄する。ソックスレー抽出後の未処理
ゴム試料、リチウムアルミニウムハイドライド処理ゴム
試料及びプロパン−2−チオール/ピペリジン処理ゴム
試料をトルエン中に長時間浸漬後その膨潤後体積を精測
し、それぞれのトルエン膨潤前後の変化度を算出する。
補強用充填剤の体積分率は、今回は配合表から算出し
た。トルエンの分子容は106.3であり、ゴム、トル
エン相互作用定数は、イソプレンゴムなので、μ:0.
41を使用した。
行った。15×15×0.2cm加硫ゴム試験片を切り抜
いて、0.2×0.2×0.2cmのゴム試料を作製し、
それらゴム試料をアセトンを用いてソックスレー抽出を
行い、乾燥後、体積を精測し、リチウムアルミニウムハ
イドライド飽和テトラヒドロフラン/トルエン混合溶液
及びプロパン−2−チオール/ピペリジン添加テトラヒ
ドロフラン/トルエン混合溶液中に、浸漬して切断処理
を行い、処理後洗浄する。ソックスレー抽出後の未処理
ゴム試料、リチウムアルミニウムハイドライド処理ゴム
試料及びプロパン−2−チオール/ピペリジン処理ゴム
試料をトルエン中に長時間浸漬後その膨潤後体積を精測
し、それぞれのトルエン膨潤前後の変化度を算出する。
補強用充填剤の体積分率は、今回は配合表から算出し
た。トルエンの分子容は106.3であり、ゴム、トル
エン相互作用定数は、イソプレンゴムなので、μ:0.
41を使用した。
【0046】加硫物性の試験方法は以下の通りである。
ロール混合時の分散性:オープンロール混合時、ノンプ
ロマスターバッチと有機イオウ化合物の混ざり具合いを
目視で判断した。 ○:マスターバッチと有機イオウ化合物が相溶し、充分
に混ざっている状態 ×:有機イオウ化合物が粒状に点在し、分散不良をおこ
している状態 加硫時間T95(150℃)(分):JIS K6301
に基づき150℃にて95%加硫度に達した時間(分) 100%伸長時応力(MPa):JIS K6301
(ダンベル状3号型)に準じて測定 破断時伸長強度(MPa):JIS K6301(ダン
ベル状3号型)に準じて測定 破断時伸び(%):JIS K6301(ダンベル状3
号型)に準じて測定 クラック成長長さ(mm):JIS K6301に準じて
測定。100,000回屈曲時のクラック長さ(亀裂長
さ)をミリ単位で計測した
ロール混合時の分散性:オープンロール混合時、ノンプ
ロマスターバッチと有機イオウ化合物の混ざり具合いを
目視で判断した。 ○:マスターバッチと有機イオウ化合物が相溶し、充分
に混ざっている状態 ×:有機イオウ化合物が粒状に点在し、分散不良をおこ
している状態 加硫時間T95(150℃)(分):JIS K6301
に基づき150℃にて95%加硫度に達した時間(分) 100%伸長時応力(MPa):JIS K6301
(ダンベル状3号型)に準じて測定 破断時伸長強度(MPa):JIS K6301(ダン
ベル状3号型)に準じて測定 破断時伸び(%):JIS K6301(ダンベル状3
号型)に準じて測定 クラック成長長さ(mm):JIS K6301に準じて
測定。100,000回屈曲時のクラック長さ(亀裂長
さ)をミリ単位で計測した
【0047】表I脚注 注)分子量が比較的低いものについては分子量測定可能
であるが、ゴム状の高いものについては測定不可である
ためムーニー粘度で示した。 1)ポリサルファイド1(イオウ数4、分子量10,0
00、末端アルキル)の調製ポリサルファイド1(硫黄数4、アリル末端) ポリスルフィドポリマー(東レチオコール、LP−3
2)に当量のトリエチルアミンの存在下に、過剰のアリ
ルクロライドを添加、反応させ、アミン塩酸塩をろ過
後、過剰のアリルクロライドを留去した。このポリマー
100gに粉末硫黄36.2gとトリエチルアミン0.
5gを添加し、90℃で1時間反応させ粘稠のポリスル
フィドを得た(平均分子量約5500)。
であるが、ゴム状の高いものについては測定不可である
ためムーニー粘度で示した。 1)ポリサルファイド1(イオウ数4、分子量10,0
00、末端アルキル)の調製ポリサルファイド1(硫黄数4、アリル末端) ポリスルフィドポリマー(東レチオコール、LP−3
2)に当量のトリエチルアミンの存在下に、過剰のアリ
ルクロライドを添加、反応させ、アミン塩酸塩をろ過
後、過剰のアリルクロライドを留去した。このポリマー
100gに粉末硫黄36.2gとトリエチルアミン0.
5gを添加し、90℃で1時間反応させ粘稠のポリスル
フィドを得た(平均分子量約5500)。
【0048】ポリサルファイド2(硫黄数6、アリル末
端) ポリスルフィドポリマー(東レチオコール、LP−3
2)に当量のトリエチルアミンの存在下に、過剰のアリ
ルクロライドを添加、反応させ、アミン塩酸塩をろ過
後、過剰のアリルクロライドを留去した。このポリマー
100gに粉末硫黄72.4gとトリエチルアミン0.
5gを添加し、90℃で1時間反応させ粘稠のポリスル
フィドを得た(平均分子量約7000)。
端) ポリスルフィドポリマー(東レチオコール、LP−3
2)に当量のトリエチルアミンの存在下に、過剰のアリ
ルクロライドを添加、反応させ、アミン塩酸塩をろ過
後、過剰のアリルクロライドを留去した。このポリマー
100gに粉末硫黄72.4gとトリエチルアミン0.
5gを添加し、90℃で1時間反応させ粘稠のポリスル
フィドを得た(平均分子量約7000)。
【0049】ポリサルファイド3(硫黄数2、アリル末
端) ポリスルフィドポリマー(東レチオコール、LP−3
1)に当量のトリエチルアミンの存在下に、過剰のアリ
ルクロライドを添加、反応させ、アミン塩酸塩をろ過
後、過剰のアリルクロライドを留去し粘稠のポリスルフ
ィドを得た(平均分子量約8000)。
端) ポリスルフィドポリマー(東レチオコール、LP−3
1)に当量のトリエチルアミンの存在下に、過剰のアリ
ルクロライドを添加、反応させ、アミン塩酸塩をろ過
後、過剰のアリルクロライドを留去し粘稠のポリスルフ
ィドを得た(平均分子量約8000)。
【0050】ポリサルファイド4(硫黄数4、ベンジル
末端) ポリスルフィドポリマー(東レチオコール、LP−3
1)に当量のトリエチルアミンの存在下に、過剰のベン
ジルクロライドを添加、反応させ、アミン塩酸塩をろ過
後、過剰のベンジルクロライドを留去した。このポリマ
ー100gに粉末硫黄36.9gとトリエチルアミン
0.5gを添加し、90℃で1時間反応させ粘稠のポリ
スルフィドを得た(平均分子量約11200)。
末端) ポリスルフィドポリマー(東レチオコール、LP−3
1)に当量のトリエチルアミンの存在下に、過剰のベン
ジルクロライドを添加、反応させ、アミン塩酸塩をろ過
後、過剰のベンジルクロライドを留去した。このポリマ
ー100gに粉末硫黄36.9gとトリエチルアミン
0.5gを添加し、90℃で1時間反応させ粘稠のポリ
スルフィドを得た(平均分子量約11200)。
【0051】ポリサルファイド5(硫黄数4、水酸基末
端) ポリスルフィドポリマー(東レチオコール、LP−3
2)に、アルカリ触媒の存在下に、エチレンオキサイド
を3倍モル反応させ、末端を水酸基に変換した。このポ
リマー100gに粉末硫黄34.5gとトリエチルアミ
ン0.5gを添加し、90℃で3時間反応させ粘稠のポ
リスルフィドを得た(平均分子量約5500)。
端) ポリスルフィドポリマー(東レチオコール、LP−3
2)に、アルカリ触媒の存在下に、エチレンオキサイド
を3倍モル反応させ、末端を水酸基に変換した。このポ
リマー100gに粉末硫黄34.5gとトリエチルアミ
ン0.5gを添加し、90℃で3時間反応させ粘稠のポ
リスルフィドを得た(平均分子量約5500)。
【0052】多硫化ゴム1(イオウ数4、末端アルキ
ル、ムーニー粘度約80) 1,2−ジクロロエタン31.6g、ベンジルクロライ
ド2.69g、ソジウムテトラスルフィド(41%溶
液)141g、メタノール50gを加え、室温で1時間
反応させ、水洗後、ゴム状ポリスルフィドを得た。多硫化ゴム2(イオウ数4、ムーニー粘度約120) 1,2−ジクロロエタン31.6g、ソジウムテトラス
ルフィド135.5g(41%)及びメタノール50g
を用いて多硫化ゴム1と同様にして得た。
ル、ムーニー粘度約80) 1,2−ジクロロエタン31.6g、ベンジルクロライ
ド2.69g、ソジウムテトラスルフィド(41%溶
液)141g、メタノール50gを加え、室温で1時間
反応させ、水洗後、ゴム状ポリスルフィドを得た。多硫化ゴム2(イオウ数4、ムーニー粘度約120) 1,2−ジクロロエタン31.6g、ソジウムテトラス
ルフィド135.5g(41%)及びメタノール50g
を用いて多硫化ゴム1と同様にして得た。
【0053】2)加硫促進剤 加硫促進剤1(CBS):N−シクロヘキシル−2−ベ
ンゾチアゾールスルフェンアミド 加硫促進剤2(TBBS):N−t−ブチル−2−ベン
ゾチアゾールスルフェンアミド 加硫促進剤3(MBTS):ジベンゾチアジルジスルフ
ィド 加硫促進剤4(TETD):テトラエチルチウラムジス
ルフィド 加硫促進剤5(DPG):ジフェニルグアニジン 加硫促進剤6(DOTU):ジオルトトリルチオウレア
ンゾチアゾールスルフェンアミド 加硫促進剤2(TBBS):N−t−ブチル−2−ベン
ゾチアゾールスルフェンアミド 加硫促進剤3(MBTS):ジベンゾチアジルジスルフ
ィド 加硫促進剤4(TETD):テトラエチルチウラムジス
ルフィド 加硫促進剤5(DPG):ジフェニルグアニジン 加硫促進剤6(DOTU):ジオルトトリルチオウレア
【0054】表II脚注 1)加硫促進剤2(TBBS):表I脚注参照
【0055】2)ポリサルファイドの調製:表I脚注参
照
照
【0056】
【表1】
【0057】
【表2】
【0058】
【表3】
【0059】
【発明の効果】以上の通り、本発明に従えば、加硫ゴム
の破断時強度や伸びを低圧させることなく、熱老化後の
物性の低下を抑制することができる。また、本発明に従
えば繰り返し疲労も低下することなく、老化後もその特
性を維持することができ、更に、既知の多硫化ゴム配合
に比べて、格段に加硫時間の短縮を図ることができる。
の破断時強度や伸びを低圧させることなく、熱老化後の
物性の低下を抑制することができる。また、本発明に従
えば繰り返し疲労も低下することなく、老化後もその特
性を維持することができ、更に、既知の多硫化ゴム配合
に比べて、格段に加硫時間の短縮を図ることができる。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年3月3日(2000.3.3)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【化1】 (式中、R1 は有機基を示し、xは平均3〜5の数であ
り、nは1〜100の整数である)で示されるイオウ化
合物を含む加硫後のゴム組成物であって、 リチウムアルミニウムハイドライド飽和テトラヒドロフ
ラン/トルエン(体積比1/1)混合溶液中で処理した
加硫ゴム組成物のトルエン膨潤前後の変化度から式
(A):
り、nは1〜100の整数である)で示されるイオウ化
合物を含む加硫後のゴム組成物であって、 リチウムアルミニウムハイドライド飽和テトラヒドロフ
ラン/トルエン(体積比1/1)混合溶液中で処理した
加硫ゴム組成物のトルエン膨潤前後の変化度から式
(A):
【数1】 (式中、XM はリチウムアルミニウムハイドライド飽和
テトラヒドロフラン/トルエン(体積比1/1)混合溶
液中で処理した後のトルエン膨潤前後の変化度(トルエ
ン膨潤後の体積/トルエン膨潤前の体積)であり、φは
ゴム組成物中の補強用充填剤の体積分率であり、VS は
トルエンの分子量であり、μはゴム・トルエン相互作用
係数であり、vrM はリチウムアルミニウムハイドライ
ド飽和テトラヒドロフラン/トルエン(体積比1/1)
混合溶液中で処理した後の膨潤ゴム中のゴム容積分率で
ある)を用いて求めた値VMと、 プロパン−2−チオール(0.4mol/l)/ピペリ
ジン(0.4mol/l)添加テトラヒドロフラン/ト
ルエン(体積比1/1)混合溶液中で処理した加硫ゴム
組成物のトルエン膨潤前後の変化度から式(B):
テトラヒドロフラン/トルエン(体積比1/1)混合溶
液中で処理した後のトルエン膨潤前後の変化度(トルエ
ン膨潤後の体積/トルエン膨潤前の体積)であり、φは
ゴム組成物中の補強用充填剤の体積分率であり、VS は
トルエンの分子量であり、μはゴム・トルエン相互作用
係数であり、vrM はリチウムアルミニウムハイドライ
ド飽和テトラヒドロフラン/トルエン(体積比1/1)
混合溶液中で処理した後の膨潤ゴム中のゴム容積分率で
ある)を用いて求めた値VMと、 プロパン−2−チオール(0.4mol/l)/ピペリ
ジン(0.4mol/l)添加テトラヒドロフラン/ト
ルエン(体積比1/1)混合溶液中で処理した加硫ゴム
組成物のトルエン膨潤前後の変化度から式(B):
【数2】 (式中、XD+M はプロパン−2−チオール(0.4mo
l/l)/ピペリジン(0.4mol/l)添加テトラ
ヒドロフラン/トルエン(体積比1/1)混合溶液中で
処理した後のトルエン膨潤前後の変化度(トルエン膨潤
後の体積/トルエン膨潤前の体積)であり、vrD+M は
プロパン−2−チオール(0.4mol/l)/ピペリ
ジン(0.4mol/l)添加テトラヒドロフラン/ト
ルエン(体積比1/1)混合溶液中で処理した後の膨潤
ゴム中のゴム容積分率である)を用いて求めたVDとの
比(VM/VD)が0.4以下である加硫ゴム組成物。
l/l)/ピペリジン(0.4mol/l)添加テトラ
ヒドロフラン/トルエン(体積比1/1)混合溶液中で
処理した後のトルエン膨潤前後の変化度(トルエン膨潤
後の体積/トルエン膨潤前の体積)であり、vrD+M は
プロパン−2−チオール(0.4mol/l)/ピペリ
ジン(0.4mol/l)添加テトラヒドロフラン/ト
ルエン(体積比1/1)混合溶液中で処理した後の膨潤
ゴム中のゴム容積分率である)を用いて求めたVDとの
比(VM/VD)が0.4以下である加硫ゴム組成物。
【数3】 (式中、XT は未処理時のトルエン膨潤前後の変化度
(トルエン膨潤後の体積/トルエン膨潤前の体積)であ
り、vrT は未処理時の膨潤ゴム中のゴム容積分率であ
る)を用いて求めたVTとVMの比(VM/VT)が
0.15以下である請求項1に記載の加硫ゴム組成物。
(トルエン膨潤後の体積/トルエン膨潤前の体積)であ
り、vrT は未処理時の膨潤ゴム中のゴム容積分率であ
る)を用いて求めたVTとVMの比(VM/VT)が
0.15以下である請求項1に記載の加硫ゴム組成物。
【化2】 (式中、R2 は炭素数2〜10のオキシアルキレン基及
び/又は炭素数が2〜10で酸素数が2〜10のポリオ
キシアルキレン基であり、R3 は炭素数が1〜30の炭
化水素基から選ばれた少なくとも1種の官能基であり、
yは平均1.0〜6.0の数であり、zは1.0〜6.
0の数であり、mは1〜50の整数である)で示される
ポリサルファイド重合体に硫黄を主鎖中に付加してな
る、yが平均3〜5であり、zが平均3〜5の式(II)
で示されるポリサルファイド重合体である請求項1〜4
のいずれか1項に記載の加硫ゴム組成物。
び/又は炭素数が2〜10で酸素数が2〜10のポリオ
キシアルキレン基であり、R3 は炭素数が1〜30の炭
化水素基から選ばれた少なくとも1種の官能基であり、
yは平均1.0〜6.0の数であり、zは1.0〜6.
0の数であり、mは1〜50の整数である)で示される
ポリサルファイド重合体に硫黄を主鎖中に付加してな
る、yが平均3〜5であり、zが平均3〜5の式(II)
で示されるポリサルファイド重合体である請求項1〜4
のいずれか1項に記載の加硫ゴム組成物。
【化3】
(式中、m′は1〜2の整数である)で示されるポリサ
ルファイド重合体である請求項5に記載の加硫ゴム組成
物。
ルファイド重合体である請求項5に記載の加硫ゴム組成
物。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4J002 AC001 AC011 AC031 AC061 AC081 AC091 BB181 CN002 CN022 EN007 ER027 EV046 EV066 EV127 EV157 EV167 EV277 EV327 FD010 FD142 FD146 FD157 GN01
Claims (7)
- 【請求項1】 加硫可能なゴム、補強用充填剤及び式
(I): 【化1】 (式中、R1 は有機基を示し、xは平均3〜5の数であ
り、nは1〜100の整数である)で示されるイオウ化
合物を含む加硫後のゴム組成物であって、 リチウムアルミニウムハイドライド飽和テトラヒドロフ
ラン/トルエン(体積比1/1)混合溶液中で処理した
加硫ゴム組成物のトルエン膨潤前後の変化度から式
(A): 【数1】 (式中、XM はリチウムアルミニウムハイドライド飽和
テトラヒドロフラン/トルエン(体積比1/1)混合溶
液中で処理した後のトルエン膨潤前後の変化度(トルエ
ン膨潤後の体積/トルエン膨潤前の体積)であり、φは
ゴム組成物中の補強用充填剤の体積分率であり、VS は
トルエンの分子量であり、μはゴム・トルエン相互作用
係数であり、vrM はリチウムアルミニウムハイドライ
ド飽和テトラヒドロフラン/トルエン(体積比1/1)
混合溶液中で処理した後の膨潤ゴム中のゴム容積分率で
ある)を用いて求めた値VMと、 プロパン−2−チオール(0.4mol/l)/ピペリ
ジン(0.4mol/l)添加テトラヒドロフラン/ト
ルエン(体積比1/1)混合溶液中で処理した加硫ゴム
組成物のトルエン膨潤前後の変化度から式(B): 【数2】 (式中、XD+M はプロパン−2−チオール(0.4mo
l/l)/ピペリジン(0.4mol/l)添加テトラ
ヒドロフラン/トルエン(体積比1/1)混合溶液中で
処理した後のトルエン膨潤前後の変化度(トルエン膨潤
後の体積/トルエン膨潤前の体積)であり、vrD+M は
プロパン−2−チオール(0.4mol/l)/ピペリ
ジン(0.4mol/l)添加テトラヒドロフラン/ト
ルエン(体積比1/1)混合溶液中で処理した後の膨潤
ゴム中のゴム容積分率である)を用いて求めたVDとの
比(VM/VD)が0.4以下である加硫ゴム組成物。 - 【請求項2】 未処理加硫ゴム組成物のトルエン膨潤前
後の変化度から式(C): 【数3】 (式中、XT は未処理時のトルエン膨潤前後の変化度
(トルエン膨潤後の体積/トルエン膨潤前の体積)であ
り、vrT は未処理時の膨潤ゴム中のゴム容積分率であ
る)を用いて求めたVTとVMの比(VM/VT)が
0.15以下である請求項1に記載の加硫ゴム組成物。 - 【請求項3】 前記イオウ化合物の原料ムーニー粘度が
100以下である請求項1又は2に記載のゴム組成物。 - 【請求項4】 前記イオウ化合物が数平均分子量200
〜15000のポリサルファイド重合体である請求項1
又は2に記載の加硫ゴム組成物。 - 【請求項5】 前記イオウ化合物が式(II): 【化2】 (式中、R2 は炭素数2〜10のオキシアルキレン基及
び/又は炭素数が2〜10で酸素数が2〜10のポリオ
キシアルキレン基であり、R3 は炭素数が1〜30の炭
化水素基から選ばれた少なくとも1種の官能基であり、
yは平均1.0〜6.0の数であり、zは1.0〜6.
0の数であり、mは1〜50の整数である)で示される
ポリサルファイド重合体に硫黄を主鎖中に付加してな
る、yが平均3〜5であり、zが平均3〜5の式(II)
で示されるポリサルファイド重合体であり、かつ、式
(II)のR2 が以下の式(III): 【化3】 (式中、m′は1〜2の整数である)で示されるポリサ
ルファイド重合体である請求項1〜4のいずれか1項に
記載の加硫ゴム組成物。 - 【請求項6】 前記ポリサルファイド重合体0.5〜5
重量部にチアゾール系、スルフェンアミド系、チラウム
系又はジチオ酸塩系から選ばれた少なくとも1種の加硫
促進剤を加硫促進剤とポリサルファイド重合体との重量
比が0.3〜4となるように配合してなる請求項1〜5
のいずれか1項に記載の加硫ゴム組成物。 - 【請求項7】 グアニジン系、アルデヒド−アンモニア
系、アルデヒド−アミン系及びチオウレア系から選ばれ
た少なくとも1種の加硫促進剤を原料ゴム100重量部
当り0.05〜1重量部を配合してなる請求項1〜6の
いずれか1項に記載の加硫ゴム組成物。
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---|---|---|---|---|
JP2001261891A (ja) * | 1999-05-17 | 2001-09-26 | Yokohama Rubber Co Ltd:The | ゴム組成物 |
JP2001342299A (ja) * | 2000-06-01 | 2001-12-11 | Denki Kagaku Kogyo Kk | クロロプレン系ゴム組成物 |
JP2003073502A (ja) * | 2001-09-03 | 2003-03-12 | Yokohama Rubber Co Ltd:The | ゴム組成物 |
JP2006176707A (ja) * | 2004-12-24 | 2006-07-06 | Yokohama Rubber Co Ltd:The | タイヤ用ゴム組成物 |
US7235599B2 (en) | 2005-02-23 | 2007-06-26 | Sumitomo Rubber Industries, Ltd. | Rubber composition and racing tire having tread comprising thereof |
JP2018065886A (ja) * | 2016-10-17 | 2018-04-26 | 国立大学法人山口大学 | 含硫黄樹脂 |
JP2020111674A (ja) * | 2019-01-11 | 2020-07-27 | 住友ゴム工業株式会社 | タイヤ |
JP7531179B2 (ja) | 2020-08-27 | 2024-08-09 | 住友ゴム工業株式会社 | 加硫状態分析方法 |
-
1999
- 1999-08-13 JP JP22922899A patent/JP2000309665A/ja active Pending
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2001261891A (ja) * | 1999-05-17 | 2001-09-26 | Yokohama Rubber Co Ltd:The | ゴム組成物 |
JP2001342299A (ja) * | 2000-06-01 | 2001-12-11 | Denki Kagaku Kogyo Kk | クロロプレン系ゴム組成物 |
JP2003073502A (ja) * | 2001-09-03 | 2003-03-12 | Yokohama Rubber Co Ltd:The | ゴム組成物 |
JP4639556B2 (ja) * | 2001-09-03 | 2011-02-23 | 横浜ゴム株式会社 | ゴム組成物 |
JP2006176707A (ja) * | 2004-12-24 | 2006-07-06 | Yokohama Rubber Co Ltd:The | タイヤ用ゴム組成物 |
US7235599B2 (en) | 2005-02-23 | 2007-06-26 | Sumitomo Rubber Industries, Ltd. | Rubber composition and racing tire having tread comprising thereof |
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JP2020111674A (ja) * | 2019-01-11 | 2020-07-27 | 住友ゴム工業株式会社 | タイヤ |
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