JPH045692B2 - - Google Patents

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JPH045692B2
JPH045692B2 JP62064357A JP6435787A JPH045692B2 JP H045692 B2 JPH045692 B2 JP H045692B2 JP 62064357 A JP62064357 A JP 62064357A JP 6435787 A JP6435787 A JP 6435787A JP H045692 B2 JPH045692 B2 JP H045692B2
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propylene copolymer
ethylene
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JP62064357A
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JPS63230753A (ja
Inventor
Naotoshi Watanabe
Takeshi Masukawa
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Resonac Holdings Corp
Original Assignee
Showa Denko KK
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Publication date
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Publication of JPS63230753A publication Critical patent/JPS63230753A/ja
Publication of JPH045692B2 publication Critical patent/JPH045692B2/ja
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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
産業上の利用分野 本発明は加硫性がすぐれた塩素化エチレン−プ
ロピレン系共重合体組成物に関する。さらにくわ
しくは、(A)塩素化エチレン−プロピレン系共重合
体、(B)ベンゾチアジルスルフエンアミド系化合
物、(C)メルカプトトリアジン系化合物、ならびに
(D)受酸剤となる金属化合物からなる塩素化エチレ
ン−プロピレン系共重合体組成物に関するもので
あり、加硫性がすぐれているばかりでなく、柔軟
性および圧縮永久歪性も良好であり、しかも耐熱
性がすぐれている塩素化エチレン−プロピレン系
共重合体組成物を提供することを目的とするもの
である。 従来の技術 塩素化ポリエチレン、とりわけ非晶性塩素化ポ
リエチレンゴム状物は化学的に飽和構造であり、
かつ塩素含有高分子物質であることに基いて、そ
の架橋物(加硫物)は、耐候性、難燃性、耐薬品
性、電気的特性および耐熱性のごとき物性が良好
であるため、電線被覆、電気部品、ホース、建
材、自動車部品、パツキン、シートなどに成形さ
れて広範囲の産業分野において利用されている。 しかし、この塩素化ポリエチレンは汎用ゴム
(たとえば、ブタジエンを主成分とするゴム)と
異なり、前記したごとく化学的に飽和構造である
ために硫黄または硫黄供与体を加硫剤として加硫
させることが困難である。そのため、架橋剤とし
て一般には、有機過酸化物を使つて架橋させる方
法が行なわれている。しかし、ホース、シート、
チユーブなどを押出成形後、一般にゴム業界で使
われている加硫かんを用いて架橋した場合、得ら
れる架橋物を適正に架橋させることは難しい。そ
のために得られる架橋物の引張強度、耐熱性など
が劣る。 そのため、硫黄または硫黄供与体を使用して加
硫させることが提案されている(たとえば、特開
昭55−71742号公報明細書)。また、本発明者の一
部らは、硫黄および/または硫黄供与体にさらに
チオウレア系化合物、ジチオカーバメートの金属
塩ならびに受酸剤として酸化マグネシウムおよ
び/または酸化鉛を配合させることにより、加硫
が可能であり、さらに種々の機械的特性(たとえ
ば、引張強度)もすぐれている加硫性塩素化ポリ
エチレン系組成物を提案した(特開昭61−209244
号)。 しかし、この組成物は、第1図を比較すること
によつて明らかなごとく、加硫性はかならずしも
満足すべきものではなく、したがつて柔軟性およ
び圧縮永久歪性が充分でなく、しかも耐熱性につ
いても劣るという欠点がある。 発明が解決しようとする問題点 以上のことから、本発明これらの欠点(問題
点)がなく、すなわち塩素化ポリエチレンの分野
において要望されている加硫性が極めて良好であ
るばかりでなく、耐引張性および圧縮永久歪性の
ごとき機械的特性もすぐれており、さらに耐熱性
についても良好な塩素化ポリエチレン系組成物を
得ることである。 問題点を解決するための手段および作用 本発明にしたがえば、これらの問題点は、 (A) プロピレンの含有量が15〜40重量%であり、
かつメルトフローインデツクス(JIS K7210に
したがい、条件が14で測定、以下「MFR」と
云う)が0.01〜5.0g/10分であるエチレン−
プロピレン系共重合体を塩素化させることによ
つて得られる塩素含有率が20〜45重量%であ
り、かつムーニー粘度(ML1+4、100℃)が10
〜150である塩素化エチレン−プロピレン系共
重合体 100重量部、 (B) 「一般式が()式で示される二級アミンの
ベンゾチアジルスルフエンアミド」(以下「ス
ルフエンアミド系化合物」と云う)1.0〜10.0
重量部、 ただし、R1およびR2は同一でも異種でもよ
く、炭素数が多くとも18個の炭化水素基である
が、ヘテロ原子を含む置換基を有しない基であ
るか、あるいはR1とR2とが互いに結合して炭
化水素環を形成してもよく、さらにヘテロ原子
を介して結合して異節環を形成していてもよい (C) 一般式が()式で表わされるメルカプトト
リアジン系化合物0.01〜5.0重量部、 (ただし、R3はメルカプト基およびアミノ
基からなる群からえらばれる) (D) 受酸剤となる金属化合物1.0〜15.0重量部 からなる塩素化エチレン−プロピレン系共重合体
組成物、 によつて解決することができる。以下、本発明を
具体的に説明する。 (A) 塩素化エチレン−プロピレン系共重合体 本発明において使われる塩素化エチレン−プロ
ピレン系共重合体を製造するにあたり、原料であ
るエチレン−プロピレン系共重合体のプロピレン
の含有量は15〜40重量%であり、18〜40重量%が
好ましく、特に20〜38重量%が好適である。プロ
ピレンの含有量が15重量%であるエチレン−プロ
ピレン系共重合体を使つて塩素化させると、得ら
れる塩素化エチレン−プロピレン系共重合体はゴ
ム的に弾性が乏しく、むしろ製品においてプラス
チツクライクであり、得られる組成物のゴム的特
性を発揮しない。一方、40重量%を越えたエチレ
ン−プロピレン系共重合体を用いて塩素化する
と、塩素化のさいに得られる塩素化エチレン−プ
ロピレン系共重合体の粒子が大きくなり、反応系
において団塊状になるために好ましくない。 また、該エチレン−プロピレン系共重合体の
MFRは0.01〜5.0g/10分であり、0.02〜5.0g/
10分が望ましく、とりわけ0.05〜5.0g/10分が
好適である。MFRが0.01g/10未満のエチレン
−プロピレン系共重合体を使用して塩素化するな
らば、得られる塩素化エチレン−プロピレン系共
重合体の加工性がよくない。一方、5.0g/10分
を越えたエチレン−プロピレン系共重合体を使つ
て塩素化すると、塩素化エチレン−プロピレン系
共重合体に製造時における反応効率が悪く、しか
も塩素化物の団塊化が激しい。 該エチレン−プロピレン系共重合体のムーニー
粘度(ML1+4、100℃)は10〜180であり、10〜
170が好ましく、特に10〜150が好適であるムーニ
ー粘度が10未満のエチレン−プロピレン系共重合
体を塩素化すれば、塩素化中に塩素化物の団塊化
が激しい。一方180を越えたエチレン−プロピレ
ン系共重合体を用いると、得られる塩素化物の機
械的特性はすぐれているが、ゴム的な弾性が乏し
く、むしろプラスチツクライクである。 本発明の塩素化エチレン−プロピレン系共重合
体を製造するには、該エチレン−プロピレン系共
重合体を水性媒体中に懸濁させる。この水性懸濁
状態を保持するために、少量の乳化剤、懸濁剤を
加えることが好ましい。このさい、必要に応じ
て、ベンゾイルパーオキサイド、アゾビスイソブ
チロニトリルおよび過酸化水素のごときラジカル
発生剤、ライトシリコン油などの消泡剤ならびに
その他の添加剤を加えてもさしつかえない。 本発明の塩素化エチレン−プロピレン系共重合
体を製造するにあたり、前記の水性懸濁下で下記
のごとき三つの方法で塩素化させることが望まし
い。 第一の方法は第一段階において用いられるエチ
レン−プロピレン系共重合体の融点よりも少なく
とも25℃低い温度であるが、50℃より高い温度に
おいて全塩素化量の20〜60%を塩素化し、第二段
階において前記第一段階における塩素化温度より
も10℃以上高い温度であるが、該エチレン−プロ
ピレン系共重合体の融点よりも5〜15℃低い温度
において残りの塩素化を行なう方法である。 また、第二の方法は、第一段階において使われ
るエチレン−プロピレン系共重合体の融点よりも
少なくとも25℃低い温度であるが、50℃より高い
温度において全塩素化量の20〜60%を塩素化し、
第二段階において該エチレン−プロピレン系共重
合体の融点よりも1〜7℃高い温度まで昇温さ
せ、この温度において塩素を導入することなく10
〜60分間アニールさせ、第三段階において該エチ
レン−プロピレン系共重合体の融点よりも2〜25
℃低い温度において残りの塩素化を行なう方法で
ある。 さらに、第三の方法は第一段階において使用さ
れるエチレン−プロピレン系共重合体の融点より
も少なくとも25℃低い温度であるが、50℃より高
い温度において全塩素化量の20〜60%を塩素化
し、第二段階において前記第一段階における塩素
化温度よりも10℃以上高い温度であるが、該エチ
レン−プロピレン系共重合体の融点よりも5〜15
℃低い温度で残りの塩素化量の少なくとも30%で
あり、この段階までに全塩素化量の60〜90%塩素
化し、ついで第三段階において該エチレン−プロ
ピレン系共重合体の融点よりも低い温度である
が、融点よりも2℃以下低い温度において塩素化
に行なう方法である。 このようにして得られる本発明において使用さ
れる塩素化エチレン−プロピレン系共重合体の塩
素含有量率は20〜45重量%(好ましくは、20〜42
重量%、好適には、25〜42重量%)である。この
塩素化エチレン−プロピレン系共重合体の塩素含
有率が20重量%未満では、得られる塩素化エチレ
ン−プロピレン系共重合体を回収および精製する
のに問題がある。その上、耐焔性が乏しい。一
方、45重量%を越えると生成される塩素化エチレ
ン−プロピレン系共重合体は、熱安定性および耐
熱性において著しく低下するために好ましくな
い。 またムーニー粘度は100℃の温度においてラー
ジ・ロータで10〜150ポイントであり10〜120ポイ
ントが望ましく、とりわけ15〜100ポイントが好
適である。 さらに、メルトフローインデツクス(JIS K−
7210にしたがい、条件が7で測定、以下「FR」
と云う)は、一般には1〜100g/10分であり、
3〜50g/10分が好ましく、とりわけ5〜30g/
10分が好適である。 (B) スルフエンアミド系化合物 また、本発明において用いられるスルフエンア
ミド系化合物の一般式は下式〔()式〕で示さ
れるものである。 ただし、R1およびR2は同一でも異種でもよく、
炭素数が多くとも18個(好ましくは、1〜15個、
好適には1〜12個)の炭化水素基であるが、ヘテ
ロ原子を含む置換基を有しない基であるか、ある
いはR1とR2とが互いに結合して炭化水素環を形
成してもよく、さらにヘテロ原子を介して結合し
て異節環を形成していてもよい。 この炭化水素基はアルキル基、シクロアルキル
基、アリル(aryl)基およびアラルキル基からえ
らばれ、好適な具体例としてメチル基、エチル
基、プロピル基、ブチル基、シクロヘキシル基、
ベンジル基があげられる。 該スルフエンアミド系化合物を成形する二級ア
ミンの具体例としては、ジ−エチルアミン、ジ−
プロピルアミン類、ジ−ブチルアミン類、ジ−ヘ
キシルアミン類、ジ−オクチルアミン類、ジ−ラ
ウリルアミン類、ジ−シクロヘキシルアミン、ピ
ペリジン、ピペリコン、モルホリン、ピペラジン
などがある。スルフエンアミド系化合物を形成す
るための一方の成分であるメルカプト化合物とし
ては、2−メルカプトベンゾチアゾールが好まし
い。すなわち、好ましいスルフエンアミド系化合
物の代表的な例をあげると、N,N−ジイソプロ
ピル2−ベンゾチアジルスルフエンアミド、N,
N−ジ−n−ブチル−2−ベンゾチアジルスルフ
エンアミド、N,N−ジシクロヘキシル−2−ベ
ンゾチアジルスルフエンアミド、N−オキシ−ジ
エチレン2−ベンゾチアジルスルフエンアミドな
どをあげることができる。 (C) メルカプトトリアジン系化合物 さらに、本発明において使用されるメルカプト
トリアジン系化合物はゴム業界において加硫剤ま
たは加硫促進剤として使用されているものであ
り、一般式が下式〔()式〕として示されてい
るものである。 (ただし、R3はメルカプト基およびアミノ基
からなる群からえらばれる) この()式において、R3のうち、アミノ基
は炭素数が多くとも20個の炭化水素基を有するも
のでもよい。 このメルカプトトリアジン系化合物の代表例と
しては、1,3,5−トリチオシアヌル酸、1−
ヘキシルアミノ−3,5−ジメチルカプトトリア
ジン、1−ジエチルアミノ−3,5−ジメチルカ
プトトリアジン、1−シクロヘキシルアミノ−
3,5−ジメルカプトトリアジンなどがあげられ
る。この化合物は特開昭59−10099号公報明細書
に詳細に記載されている。 (D) 金属化合物 また、本発明において用いられる受酸剤となる
金属化合物としては、周期律表第族の金属の酸
化物、水酸化物、炭酸塩、カルボン酸塩、ケイ酸
塩、ホウ酸塩および亜リン酸塩ならびに周期律表
第a族の金属の酸化物、塩基性炭酸塩、塩基性
カルボン酸塩、塩基性亜りん酸塩、塩基性亜硫酸
塩および三塩基性硫酸塩などがあげられる。 該金属化合物の代表例としては、酸化マグネシ
ウム(マグネシア)、水酸化マグネシウム、炭酸
マグネシウム、水酸化バリウム、炭酸マグネシウ
ム、炭酸バリウム、酸化カルシウム(生石灰)、
水酸化カルシウム(消石灰)、炭酸カルシウム、
ケイ酸カルシウム、ステアリン酸カルシウム、フ
タル酸カルシウム、亜りん酸マグネシウム、亜り
ん酸カルシウム、酸化亜鉛(亜鉛華)、酸化錫、
リサージ、鉛丹、鉛白、二塩基性フタル酸鉛、二
塩基性炭酸塩、ステアリン酸鉛、塩基性亜りん酸
鉛、塩基性亜りん酸錫、塩基性亜硫酸鉛、三塩基
性硫酸鉛などがあげられる。 該金属化合物の平均粒径は通常0.1〜100μmで
あり、0.2〜110μmが望ましく、とりわけ0.5〜
50μmが好適である。平均粒径が0.1μm未満の金
属化合物を用いるならば、混練するさいに飛散な
どを生じ、取り扱いに問題がる。一方、100μmを
越えたものを使うと、二次凝集が生じ易く均一に
分散させることが難しい。 本発明の塩素化エチレン−プロピレン系共重合
体を製造するにあたり、塩素化エチレン−プロピ
レン系共重合体に以上のスルフエンアミド系化合
物、および受酸剤となる金属化合物を配合させる
ことによつて目的とする組成物を得ることができ
るけれども、これらにさらに他の加硫促進剤を配
合させてもよい。 (E) 他の加硫促進剤 本発明において使用される他の加硫促進剤は一
般にゴム業界において加硫促進剤として広く利用
されているものである。その代表例はチアゾール
系、イミダゾリン系、ジチオカルバメート系、チ
ウラム系、ザンテート系、グアニジン系およびア
ルデヒド・アミン系に分類される。また、前記刊
行物第64頁ないし第67頁に記されているアミン類
ならびに該刊行物第64頁および第170頁ないし第
173頁に記載されているりん系化合物のごとき求
核試薬も加硫促進剤として使うことができる。こ
れらの加硫促進剤については特開昭59−15440号
公開公報明細書に代表例が記載されている。 (F) 組成割合 100重量部の塩素化エチレン−プロピレン系共
重合体に対する他の組成成分の組成割合は下記の
通りである。 スルフエンアミド系化合物では、1.0〜10.0重
量部であり、2.0〜10.0重量部が好ましく、特に
3.0〜10.0重量部が好適である。スルフエンアミ
ド系化合物の組成割合が下限未満では、得られる
組成物の加硫性が不充分である。一方、上限を越
えて配合したとしても、さらに加硫性を向上する
ことができない。また、メルカプトトリアジン系
化合物では、0.01〜5.0重量部であり、0.02〜1.5
重量部が好ましく、特に0.1〜4.0重量部が好適で
ある。メルカプトトリアジン系化合物の組成割合
が0.01重量部では、架橋がタイトにいかず、架橋
をタイトすることが難しい。一方、5.0重量部を
越えて配合すれば、得られる架橋物の高温におけ
る引裂性がよくない。さらに、金属化合物の組成
割合は、1.0〜15.0重量部であり、2.0〜15.0重量
部が望ましく、とりわけ3.0〜12.0重量部が好適
である。金属化合物の組成割合が1.0重量部未満
では、塩素化エチレン−プロピレン系共重合体が
脱塩化水素反応を生じる。一方、15.0重量部を越
えて配合したとしても、脱塩化水素反応をさらに
防止することができないのみならず、加工性が悪
くなり、さらに得られる加硫物のゴム強度が低下
する。 その上、前記のその他の加硫促進剤を配合する
場合では、一般には組成割合は多くとも10.0重量
部である。 (G) 混合方法、加硫方法、成形方法など 以上の物質を均一に配合させることによつて本
発明の組成物を得ることができるけれども、さら
にゴム業界において一般に使われている充填剤、
可塑剤、酸素、オゾン、熱および光(紫外線)に
対する安定剤、滑剤ならびに着色剤のごとき添加
剤を組成物の使用目的に応じて添加してもよい。 本発明の組成物を得るにはゴム業界において通
常行なわれている混合を適用すればよい。この組
成物を製造するさい、本質的に塩素化エチレン−
プロピレン系共重合体が加硫しないことが重要で
ある。このことから、混合は一般には室温ないし
100℃において実施させる。 このようにして得られる組成物を使つて一般の
ゴム業界において一般に使用されている押出成形
機、射出成形機、圧縮成形機などを利用して所望
の形状に形成される。 加硫は通常100〜200℃の温度範囲に成形中にお
いて、あるいはスチーム缶、エアーバスなどによ
つて加熱される。加硫時間は加硫温度によつて異
なるが、一般には0.5〜120分である。 実施例および比較例 以下、実施例によつて本発明をさらにくわしく
説明する。 なお、実施例および比較例において、引張強度
(以下「TB」と云う)および伸び率(以下「EB
と云う)はシヨーパー試験機を用いて測定した。
また、硬度試験はシヨアーAの硬度計を使用して
測定した。さらに、圧縮永久歪試験は25%圧縮に
圧縮させ、一定荷重で圧縮を保持した後、100℃
の熱老化試験機に22時間放置する。その後、荷重
を除去し、温度が23℃および湿度が60%の恒温室
に30分間放置させ、その歪率を測定した。また、
加硫試験はデイスクレオメーター(ODR−100
型)試験機を使つて温度が150℃、振幅が3度、
フルスケールが100Kg/cm2で1時間測定し、その
時の加硫曲線を測定した。 なお、実施例および比較例において使用した塩
素化エチレン−プロピレン系共重合体、スルフエ
ンアミド系化合物、メルカプトトリアジン系化合
物、金属化合物およびその他の加硫促進剤のそれ
ぞれの種類および物性などを下記に示す。 〔(A) 塩素化エチレン−プロピレン系共重合体〕 塩素化エチレン−プロピレン系共重合体とし
て、水性懸濁状でプロピレン含有量が22重量%で
あり、かつムーニー粘度(ML1+4、100℃)が115
であるエチレン−プロピレン系共重合体
〔MFR1.0g/10分、融点120℃、以下「EPR(1)」
と云う〕10Kgを仕込み、攪拌しながら50〜90℃の
温度範囲において該共重合体の塩素含有量が18.2
重量%になるまで塩素化した(第一段階塩素化)。
ついで、反応系を121〜125℃に昇温させ、この温
度範囲において塩素の導入を中止させて30分間ア
ニール化を行なつた(第二段階アニール化)。つ
いで、反応系を冷却し、95〜118℃の温度範囲に
おいて塩素含有量が30.4重量%になるまで塩素化
し(第三段階塩素化)得られるムーニー粘度
(ML1+4、100℃)が42.0である塩素化エチレン−
プロピレン系共重合体〔FR10.0g/10分、以下
「CIEPR(A)」と云う〕および前記EPR(1)10Kgを上
記と同様に仕込み、攪拌しながら50〜90℃の温度
範囲において該共重合体の塩素含有率が18.2重量
%になるまで塩素化した(第一段階塩素化)。つ
いで反応系を105〜115℃に昇温させ、この温度範
囲において塩素含有量が27.1重量%になるまで塩
素化した(第二段階塩素化)。ついで118〜120℃
の温度範囲で塩素含有量が30.2重量%になるまで
塩素化し(第三段階塩素化)、ムーニー粘度
(ML1+4、100℃)が61である塩素化エチレン−プ
ロピレン系共重合体〔FR11.0g/10分、以下
「CIEPR(B)」と云う〕を使つた。 〔(B) スルフエンアミド系化合物〕 スルフエンアミド系化合物として、N,N−ジ
−n−ブチル−2−ベンゾチアジルスルフエンア
ミド〔以下「アミド(a)」と云う〕を用いた。 〔(C) メルカプトトリアジン系化合物〕 メルカプトトリアジジン系化合物として、1,
3,5−メルカプト−S−トリアジン〔以下「ア
ジン(1)」と云う〕を使用した。 〔(D) 金属化合物〕 また、金属化合物として、平均粒径が1.0μmで
ある酸化マグネシウム(以下MgO」と云う)お
よび平均粒径が1.5μmである鉛丹(以下「Pb3O4
と云う)を用いた。 〔(E) 他の加硫促進剤〕 さらに、他の加硫促進剤として、テトラメチル
チウラム・ジスルフイド(以下「TT」と云う)
を使用した。 実施例1〜6、比較例1〜7 第1表にそれぞれの配合量および種類が示され
る配合物を室温(約20℃)においてオープンロー
ルを使つて20分間混練してシート状物を成形し
た。得られた各シート状物を圧縮成形機を用いて
温度が160℃および圧力が200Kg/cm2で30分間加硫
しながら加硫物を製造した。得られた加硫物につ
いて引張強度、伸び、硬さおよび圧縮永久歪の試
験を行なつた。それらの結果を第2表にしめす。
さらに、加硫試験はオープンロールで得られたシ
ート状物を使用してテストを行なつた。それらの
結果を第1図に示す。
【表】 比較例 8 実施例1において使つたCIEPR(A)のかわりに、
あらかじめ分子量が約20万であり、かつ密度が
0.95g/cm3である高密度ポリエチレンを水性懸濁
法により塩素化させることによつて得られるムー
ニー粘度(ML1+4、100℃)が70であり、塩素含
有量が30.3重量%である塩素化ポリエチレンを用
いたほかは、実施例1と同様に混練させてシート
を成形した。得られたシートを実施例1と同様に
加硫させて加硫物を製造した。得られた加硫物に
ついて引張強度、伸び、硬さおよび圧縮永久歪の
試験を行なつた。それらの結果を第2表に示す。
さらに、加硫試験は実施例1と同様に行なつた。
その結果を第1図に示す。
【表】
【表】 なお、比較例3では、加硫時において脱塩酸を
おこし、加硫物のシート状を形成することができ
なかつた。 さらに、実施例1および2ならびに比較例1お
よび8によつて得られた組成物(混練物)の架橋
曲線をそれぞれa,b,cおよびdとして第1図
に示す。 以上の実施例および比較例の結果から、本発明
によつて得られた加硫性塩素化エチレン−プロピ
レン系共重合体組成物は、引張強度(TB)およ
び圧縮永久歪についてすぐれているばかりでな
く、レオメーター曲線からみてもすぐれた加硫曲
線を描いていることが明白である。 発明の効果 本発明によつて得られる組成物は下記のごとき
効果を発揮する。 (1) 機械的強度(たとえば、引張強度)が良好で
ある。 (2) 成形物の寸法精度がすぐれている。 (3) 耐薬品性、耐候性が良好である。 (4) 圧縮永久歪がよい。 (5) 架橋物の架橋性がすぐれている。
【図面の簡単な説明】
第1図は実施例1および2ならびに比較例1お
よび8によつて得られた各組成物のデイスクレオ
メーターを使つて測定した架橋曲線図である。こ
の図において、縦軸はトルク(Kg・cm)を示し、
横軸は架橋時間(分)を示す。なお、a,b,
c,dはそれぞれ実施例1、実施例2、比較例1
および比較例8によつて得られた組成物の架橋曲
線を示す。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 (A) プロピレンの含有量が15〜40重量%であ
    り、メルトフローインデツクスが0.01〜5.0
    g/10分であり、かつムーニー粘度(ML1+4
    100℃)が10〜180であるエチレン−プロピレン
    系共重合体を塩素化させることによつて得られ
    る塩素含有率が20〜45重量%であり、かつムー
    ニー粘度(ML1+4、100℃)が10〜150である塩
    素化エチレン−プロピレン系共重合体100重量
    部、 (B) 一般式が()式で示される二級アミンのベ
    ンゾチアジルスルフエンアミド1.0〜10.0重量
    部、 ただし、R1およびR2は同一でも異種でもよ
    く、炭素数が多くとも18個の炭化水素基である
    が、ヘテロ原子を含む置換基を有しない基であ
    るか、あるいはR1とR2とが互いに結合して炭
    化水素環を形成してもよく、さらにヘテロ原子
    を介して結合して異節環を形成していてもよい (C) 一般式が()式で示されるメルカプトトリ
    アジン系化合物0.01〜5.0重量部、 (ただし、R3はメルカプト基およびアミノ
    基からなる群からえらばれる) ならびに、 (D) 受酸剤となる金属化合物1.0〜15.0重量部か
    らなる塩素化エチレン−プロピレン系共重合体
    組成物。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5415459A (en) * 1977-05-20 1979-02-05 Kawasaki Heavy Ind Ltd Layout of continuous bar steel/wire rod
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JPS61275405A (ja) * 1985-05-28 1986-12-05 昭和電工株式会社 耐薬品性手袋

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