JPH01198616A - 耐熱性重合体の製造法 - Google Patents

耐熱性重合体の製造法

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JPH01198616A
JPH01198616A JP63209367A JP20936788A JPH01198616A JP H01198616 A JPH01198616 A JP H01198616A JP 63209367 A JP63209367 A JP 63209367A JP 20936788 A JP20936788 A JP 20936788A JP H01198616 A JPH01198616 A JP H01198616A
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JP
Japan
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acid
dicarboxylic acid
carbon atoms
formula
diisocyanate
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Application number
JP63209367A
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English (en)
Inventor
Toshihiro Tadaki
稔弘 但木
Toshitaka Otsuki
敏敬 大月
Toshikazu Takeuchi
資和 竹内
Shinichi Omura
大村 慎一
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JSR Corp
Original Assignee
Japan Synthetic Rubber Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は耐熱性重合体の製造法に関し、特にジイソシア
ナートと多価カルボン酸および/または酸無水物を反応
させて、ポリアミド、ポリアミドイミドまたはポリイミ
ド類を製造する方法に関する。
(従来の技術と発明が解決しようとする課題)ジイソシ
アナートと多価カルボン酸および/または酸無水物を溶
媒中で反応させ、ポリアミド、ポリアミドイミド、ポリ
イミド類を製造することは公知であり、例えば、米国特
許第3,592.789号明細書に無水トリメリット酸
とジフェニルメタン−4,4’−ジイソシアナートをN
、N−ジメチルホルムアミド中で反応させポリアミドイ
ミドを、また米国特許第3,708,458号明細書に
、ジフェニルメタン−4,4′−ジイソシアナート/ト
リレンジイソシアナートと3.計’、4.4′−ベンゾ
フェノンテトラカルボン酸二無水物をジメチルスルホキ
シドあるいはN−メチル−2−ピロリドン中で反応させ
ポリイミドを製造することが記載されているが、いずれ
も触媒を用いておらず、実用に耐える高分子量のポリマ
ーは得られていない。
また、ジイソシアナートと活性水素化合物の反応に対す
る触媒としてブライテン(J、 W、 Br1tain
)らによりジャーナル・オス・アプライド・ポリマー・
サイエンス (J、 Applied Polymer
 5cience。
4、207〜211 (1960))において、トリエ
チルアミン、トリエチレンジアミン等の三級アミン類、
酢酸リチウム、三塩化アンチモン、安息香酸コバルト、
ナフテン酸亜鉛等が報告されているが、これらの化合物
は触媒効果が小さく、また、これらの触媒を用いても高
分子量のポリマーを得ることは困難であった。
さらに、ジイソシアナートとジカルボン酸あるいは酸無
水物の反応に用いる触媒として、例えば米国特許第4,
001,186号、第4,061,622号、第4,0
61,623号明細書において、アルコールのアルカリ
金属塩、米国特許第4,021,412号、第4.09
4.864号、第4.094,866号明細書において
アルカリ金属ラクタメート、特開昭53−92703号
公報において環状リン化合物等が報告されているが、特
開昭53−92703号公報において開示されている環
状リン化合物は、イソシアナート基間の反応によるカル
ボジイミド生成触媒となることが、ジョン・ジェー・モ
ネイグル(John J、 Monagle)らにより
、ザ・ジャーナル・オス・ザ・アメリカン・ケミカル・
ソサイアティ(J、 A、 C,S、、 84.428
8(1962))において報告されており、ジカルボン
酸とジイソシアナートの反応において、系内にジイソシ
アナートがジカルボン酸よりも多く存在する場合には、
こうした副反応のためにゲル状ポリマーが生成し、線状
のポリアミドが得られないと言う問題点があった。
また、米国特許第4,001,186号等に記載のアル
コールのアルカリ金属塩は、保存性が悪い等の問題点が
あり、取り扱いが困難であり、必ずしも工業的見地から
優れた触媒であるとは言い難かった。
また、米国特許第4.02L412号に記載のアルカリ
金属ラクタメートは生成ポリマーが着色する問題点があ
り、優れた触媒であるとは言い難かった。
ナイロン6、ナイロン66等に代表されるポリアミド樹
脂は、優れた成形性、機械的性質を有し、エンジニアリ
ング樹脂として広汎に用いられている。しかし、これら
のポリアミド樹脂は、結晶性高分子であるために、乳白
色の不透明な樹脂であり、透明性を要求される用途には
用いることができなかった。
そこで、ポリアミド樹脂に透明性を付与する試みが幾つ
かなされており、例えば米国特許第3,145、193
号、第3.150.113号、第3.150,117号
、第3.198,771号、第3,294.758号に
おいてテレフタル酸とトリメチルへキサメチレンジアミ
ン等からなる非品性ポリアミドが、西独特許第2,64
2,244号において、ラウリルラクタム、イソフタル
酸とビス(4−アミノ−3−メチルシクロヘキシル)メ
タンからなる非品性ポリアミドが、また米国特許第4.
369,305号において、イソフタル酸、テレフタル
酸とへキサメチレンジアミンノビ、ff1(p−アミノ
シクロヘキシル)メタンからなる非品性ポリアミドが提
案されている。
しかしながらこれらのポリアミド樹脂は耐熱性が低いた
めに、高耐熱性が要求される用途には使用することがで
きないという問題点があった。
一方、上記非品性ポリアミドよりも高い耐熱性を有する
非品性ポリアミドとして、例えば特開昭63−1130
15号において、一種以上の芳香族ジアミンと5−te
rt−ブチルイソフタル酸ジクロライドを含むジカルボ
ン酸ジクロライド混合物からなる非品性ポリアミドが提
案されている。しかし、上記の製造法においては、比較
的高価で取り扱いの困難なジカルボン酸ジクロライドを
用いなければならない。更に反応副生物の塩化水素が一
般的な重合溶媒であるN、N−ジメチルアセトアミドと
塩を生成するためポリマー精製工程が必要であり、工業
的には必ずしも好ましい方法とは言い難い。
本発明者らは、上記のようなアミドおよびイミド生成反
応以外の副反応、またポリマーの着色の問題点がなく、
かつ工業的に取り扱いが容易な触媒を開発すべく、また
透明性、高耐熱性を有する耐熱性重合体を簡便なプロセ
スで製造する方法を鋭意検討した結果、本発明に到達し
た。
本発明は、ジイソシアナートと多価カルボン酸および/
または酸無水物を、工業的に取扱いが容易な触媒の存在
下に反応させて、ポリアミド、ポリアミドイミド、ポリ
イミド類を製造することを目的とし、また、高耐熱性、
透明性、低吸水性、耐煮沸水性を有する耐熱性重合体を
工業的に容易に製造する方法を提供することにある。
(課題を解決するための手段) 即ち、第一の本発明は、ジイソシアナートの1種以上と
、多価カルボン酸および多価カルボン酸から誘導される
酸無水物の群から選ばれる1種以上とを反応させて、次
の一般式(1)、(2)および(3) II      Il (式中のR6は2価の有機基であり、R7は存在しない
か、または2価の有機基であり、R8は3価の有機基で
あり、R9は4価の有機基である)などにより示される
繰り返し単位を有するポリアミド系およびポリイミド系
耐熱性重合体を製造するに際し、 一般式: %式%() (式中、Mはアルカリ金属もしくはアルカリ土類金属で
あり、mは1または2の整数である)で示される硫酸の
アルカリ金属塩またはアルカリ土類金属塩(A)、およ
び 一般式: (式中、R,およびR2は水素、アリールまたは炭素数
1〜6の炭化水素基であり、R3およびR4はアリール
または炭素数1〜6の炭化水素基であり、R3は炭素数
が1〜10の炭化水素基である)で示されるジアザ化合
物(B) から選ばれる少なくとも一種の化合物の存在下に反応を
行うことを特徴とする。
また、第二の本発明は、前記(A)、(B)の少なくと
も一種の化合物の存在下に反応を行う耐熱性重合体を製
造する方法において、 一般式: %式%() (式中R1は二価の有機基であり、好ましくは、−C6
H4−X−C6H4−1−cbH3(R”)−13,3
′−ジメチルジフェニレン、1.3−ジメチレンベンゼ
ン、で示され、Xは−CH,−、−0−又は一5O2−
であり、Rtは水素、メチル、エチル又はプロピル基で
ある)で示される1種もしくは2種以上のジイソシアナ
ートと、 (a)一般弐: (式中、二つのカルボキシル基はベンゼン環の1゜3位
あるいは1.4位にあり、R3は各々独立して水素原子
、ハロゲン原子又は炭素数1〜5のアルキル基を示し、
これらのうち5−tart−ブチル−1,3−ベンゼン
ジカルボン酸が好ましい)で示されるジカルボン酸10
〜100モル%(好ましくは15〜100モル%、特に
好ましくは20〜100モル%)と、(b)一般式: (式中R4は各々独立して水素原子又は炭素数1〜5の
アルキル基を示し、R5は各々独立して水素原子、ハロ
ゲン原子又は炭素数1〜5のアルキル基を示す)で示さ
れるジカルボン酸(■)0〜20モル%(好ましくは5
〜15モル%)と、(c)炭素数が2〜14の直鎖ある
いは分枝鎖脂肪族ジカルボン酸(IV)、 又は芳香族ジカルボン酸もしくは脂環式ジカルボン酸(
V) の一種以上0〜70モル%からなるジカルボン酸の単独
もしくは混合物とを反応させることを特徴とする。
以下、本発明の方法についてさらに詳しく説明する。
まず、本発明に用いられるジイソシアナート(1)とし
ては、例えばジフェニルメタン−4゜4゛−ジイソシア
ナート、ジフェニルエーテル−4,4′−ジイソシアナ
ート、ジフェニルスルホン−4,4′−ジイソシアナー
ト、2.4−)リレンジイソシアナート、2.6−1−
リレンジイソシアナート、3,3′−ジメチルビフェニ
ル−4゜4′−ジイソシアナート、1.5−ナフタレン
ジイソシアナート、ジシクロヘキシルメタン−4゜4゛
−ジイソシアナート、m−キシリレンジイソシアナート
、イソホロンジイソシアナート、1゜6−へキサメチレ
ンジイソシアナート、シクロヘキサン−1,4−ジイソ
シアナート、トリジンジイソシアナート、またはこれら
の二種以上の混合物であり、これらのうち、ジフェニル
メタン−4゜4′−ジイソシアナート、2.4−)リレ
ンジイソシアナート、2,6−トリジンジイソシアナー
トが特に好ましい。
本発明に使用される多価カルボン酸および酸無水物とし
ては、例えばシュウ酸、マロン酸、コハク酸、グルタル
酸、アジピン酸、ピメリン酸、スペリン酸、アゼライン
酸、セバシン酸、ウンデカンニ酸、ドデカンニ酸、トリ
デカンニ酸、テトラカルボ酸等の脂肪族ジカルボン酸、
イソフタル酸、5−tert−ブチル−1,3−ベンゼ
ンジカルボン酸、テレフタル酸、ジフェニルメタン−4
゜4′−ジカルボン酸、ジフェニルメタン−2,4′−
ジカルボン酸、ジフェニルメタン−3,4′−ジカルボ
ン酸、ジフェニルメタン−3,3′−ジカルボン酸、1
.2−ジフェニルエタン−4,4′−ジカルボン酸、1
,2−ジフェニルエタン−2゜4゛−ジカルボン酸、1
.2−ジフェニルエタン−3,4′−ジカルボン酸、1
.2−ジフェニルエタン−3,3′−ジカルボン酸、2
.2−ビス(4−カルボキシフェニル)プロパン、2−
 (2−カルボキシフェニル)2− (4−カルボキシ
フェニル)プロパン、2− (3−カルボキシフェニル
>2− (4−カルボキシフェニル)プロパン、2.2
−ビス(3−カルボキシフェニル)プロパン、ジフェニ
ルエーテル−4,4′−ジカルボン酸、ジフェニルエー
テル−2,4′−ジカルボン酸、ジフェニルエーテル−
3,4′−ジカルボン酸、ジフェニルエーテル−3,3
゛−ジカルボン酸、ジフェニルスルフィド−4,4′−
ジカルボン酸、ジフェニルスルフィド−2,4′−ジカ
ルボン酸、ジフェニルスルフィド−3,4′−ジカルボ
ン酸、ジフェニルスルフィド−3,3′−ジカルボン酸
、ジフェニルスルホン−4,4′−ジカルボン酸、ジフ
ェニルスルホン−2,4′−ジカルボン酸、ジフェニル
スルホン−3,4′−ジカルボン酸、ジフェニルスルホ
ン−3,3′−ジカルボン酸、ベンゾフェノン−4,4
′−ジカルボン酸、ベンゾフェノン−2,4′−ジカル
ボン酸、ベンゾフェノン3,4′−ジカルボン酸、ベン
ゾフェノン3.3′−ジカルボン酸、1,1゜3−トリ
メチル−5−カルボキシ−3−(p−カルボキシフェニ
ル)インダン、ピリジン−2,6−ジカルボン酸、ブタ
ン−1,2,4−1リカルポン酸、ベンゼン−1,2,
3−)ジカルボン酸、ベンゼン−1,2,4−1−ジカ
ルボン酸(トリメリット酸)、およびナフタレン−1,
2,4−)ジカルボン酸およびこれらの酸無水物、ブタ
ン−1,2,3,4−テトラカルボン酸、シクロブタン
−1,2,3,4−テトラカルボン酸、ベンゼン−1,
2,4,5−テトラカルボン酸(ピロメリット酸)、ベ
ンゾフェノン−3,3’、4.4′−テトラカルボン酸
、ジフェニルエーテル−3゜3’、4.4’−テトラカ
ルボン酸、ベンゼン−1,2,3,4−テトラカルボン
酸、ビフェニル−3,3”、4.4’−テトラカルボン
酸、ビフェニル−2,2′、3.3’−テトラカルボン
酸、ナフタレン−2,3,6,7−テトラカルボン酸、
ナフタレン−1,2,4,5−テトラカルボン酸、ナフ
タレン−1,4,5,8−テトラカルボン酸、デカヒド
ロナフタレン−1,4,5,8−テトラカルボン酸、4
.8−ジメチル−1,2,3,5゜6.7−へキサヒド
ロナフタレン−1,2,5゜6−テトラカルボン酸、2
,6−シクロロナフタレンー1.4.5.8−テトラカ
ルボン酸、2゜7−シクロロナフタレンー1.4,5.
8−テトラカルボン酸、2.3.6.7−チトラクロロ
ナフタレンー1.4. 5.8−テトラカルボン酸、フ
ェナントレン−1,3,9,10−テトラカルボン酸、
ペリレン−3,4,9,10−テトラカルボン酸、ビス
(2,3−ジカルボキシフェニル)メタン、ビス(3,
4−ジカルボキシフェニル)メタン、1.1−ビス(2
,3−ジカルボキシフェニル)エタン、1.1−ビス(
3,4−ジカルボキシフェニル)エタン、2.2−ビス
(2,3−ジカルボキシフェニル)プロパン、2.3−
ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)プロパン、ビス
(3,4−ジカルボキシフェニル)スルホン、ビス(3
,4−ジカルボキシフェニル)エーテル、シクロペンク
ン−1,2,3,4−テトラカルボン酸、ピロリジン−
2,3,4,5−テトラカルボン酸、ピラジン−2,3
,5,6−テトラカルボン酸、チオフェン−2,3,4
,5−テトラカルボン酸、および2.3.5−)リカル
ボキシシクロペンチル酢酸、およびこれらの二無水物、
またはこれらの二種以上の混合物であり、これらのうち
、アジピン酸、アゼライン酸、イソフタル酸、ジフェニ
ルエーテル−4,4゛−ジカルボン酸、1.1.3−ト
リメチル−5−カルボキシ−3−(p−カルボキシフェ
ニル)インダン、無水トリメリット酸、ベンゾフェノン
−3,3’、4.4’−テトラカルボン酸二無水物、2
.3.5−トリカルボキシシクロペンチル酢酸二無水物
が特に好ましい。
本発明に用いられるジカルボン酸(n)の好ましい例と
しては、2−tert−ブチル−1,3−ベンゼンジカ
ルボン酸、4−tert−ブチル−1,3−ベンゼンジ
カルボン酸、5−tert−ブチル−1゜3−ベンゼン
ジカルボン酸、2−tert−ブチル−1,4−ベンゼ
ンジカルボン酸等である。
これらのジカルボン酸(I[)のうち、5−tert−
プチルー1.3−ベンゼンジカルボン酸が特に好ましい
本発明に用いられるジカルボン酸(I[[)の好ましい
例としては、1.1.3−)ジメチル−5−カルボキシ
−3−(p−カルボキシフェニル)インダン、1,1.
3−)ジメチル−4−カルボキシ−3−(p−カルボキ
シフェニル)インダン、1.1.3−)リメチル−7−
カルボキシ−3−(p−カルボキシフェニル)インダン
、1,1゜3−トリメチル−5−カルボキシ−3−(〇
−カルボキシフェニル)インダン、1.1.3−トリメ
チル−4−カルボキシ−3−(0−カルボキシフェニル
)インダン、1,1.3−トリメチル−7−カルボキシ
−3−(o−カルボキシフェニル)インダン、1.1.
3−トリメチル−5−カルボキシ−6−メチル−3−(
m−カルボキシ−p−メチルフェニル)インダン、1,
1.3−)リフチル−4−カルボキシ−6−メチル−3
−(m−カルボキシ−p−メチルフェニル)インダン、
1.1.3−4リメチル−5−カルボキシ−Ar・A 
、r−ジクロロ−3−(p−カルボキシ−Ar’・Ar
−ジクロロフェニル)インダン、1.1.3−トリメチ
ル−6−カルボキシ−Ar・Ar−ジクロロ−3−(p
−カルボキシ−Ar′・Ar’−’;クロロフェニル)
インダン等である。上記式中のAr及びAr’はフェニ
ル環上の与えられた置換基の定義しない位置を示す。
これらのジカルボン酸(III)のうち、1,1゜3−
トリメチル−5−カルボキシ−3−(p−カルボキシフ
ェニル)インダンが特に好ましい。
本発明に用いられる脂肪族ジカルボン酸(■)の好まし
い例としては例えば、シュウ酸、コハク酸、グルタル酸
、アジピン酸、ピメリン酸、スペリン酸、アゼライン酸
、セバシン酸、ウンデカン二酸、ドデカンニ酸、トリデ
カンニ酸、テトラカルボ酸またはこれらの二種以上の混
合物であり、これらのうちアジピン酸、アゼライン酸が
特に好ましい。
本発明に用いられる芳香族ジカルボン酸もしくは脂環式
ジカルボン酸(V)の好ましい例としては例えば、イソ
フタル酸、テレフタル酸、ジフェニルメタン−4,4′
−ジカルボン酸、ジフェニルメタン−2,4′−ジカル
ボン酸、ジフェニルメタン−3,4′−ジカルボン酸、
ジフェニルメタン−3,3′−ジカルボン酸、1,2−
ジフェニルエタン−4,4゛−ジカルボン酸、1.2−
ジフェニルエタン−2,4′−ジカルボン酸、1゜2−
ジフェニルエタン−3,4′−ジカルボン酸、1.2−
ジフェニルエタン−3,3゛−ジカルボン酸、2.2−
ビス(4−カルボキシフェニル)プロパン、2− (2
−カルボキシフェニル)2−(4−カルボキシフェニル
)プロパン、2− (3−カルボキシフェニル)2−(
4−カルボキシフェニル)プロパン、2.2−ビス(3
−カルボキシフェニル)プロパン、ジフェニルエーテル
−4゜4′−ジカルボン酸、ジフェニルエーテル−2゜
4′−ジカルボン酸、ジフェニルエーテル−3゜4′−
ジカルボン酸、ジフェニルエーテル−3゜3′−ジカル
ボン酸、ジフェニルスルフィド−4゜4″−ジカルボン
酸、ジフェニルスルフィド−2゜4′−ジカルボン酸、
ジフェニルスルフィド−3゜4′−ジカルボン酸、ジフ
ェニルスルフィド−3゜3′−ジカルボン酸、ジフェニ
ルスルホン−4゜4′−ジカルボン酸、ジフェニルスル
ホン−2゜4′−ジカルボン酸、ジフェニルスルホン−
3゜4゛−ジカルボン酸、ジフェニルスルホン−3゜3
′−ジカルボン酸、ベンゾフェノン−4,4′−ジカル
ボン酸、ベンゾフェノン−2,4゛−ジカルボン酸、ベ
ンゾフェノン3,4′−ジカルボン酸、ベンゾフェノン
3.3′−ジカルボン酸、ピリジン−2,6−ジカルボ
ン酸、2.6−ナフタレンジカルボン酸、1.4−シク
ロヘキサンジカルボン酸、1.2−シクロヘキサンジカ
ルボン酸、ジシクロヘキシルメタン−4,4′−ジカル
ボン酸、アダマンタンジカルボン酸等又はこれらの二種
以上の混合物である。
また、三官能性以上の多価カルボン酸、例えば1.3.
5−ベンゼントリカルボン酸、3.3’。
4.4′−ベンゾフェノンテトラカルポン酸等を少量共
重合することにより、ポリアミド鎖に分枝鎖構造を賦与
することも可能である。
本発明において用いられるジカルボン酸(n)の使用割
合は全ジカルボン酸成分に対して、10〜100モル%
であり、好ましくは15〜100モル%、更に好ましく
は20〜100モル%である。ジカルボン酸(II)の
使用量が10モル%未満では生成するポリアミド等の結
晶性を消失させる効果が小さい。
本発明で用いられるジカルボン酸(II)は少量の共重
合により、生成するポリアミドの結晶性を低下させる効
果が大きく、非常に広い組成範囲で非品性のポリアミド
が得られる。更に驚くべきことに、本発明で用いられる
ジカルボン酸(If)を共重合させることにより、ポリ
アミドの耐熱性が大幅に向上し、さらに低吸水性、耐煮
沸水性を兼ね備えたポリアミドが得られる。
これら前記ジイソシアナートと多価カルボン酸および/
または酸無水物を適切に組み合わせることにより、生成
ポリマーの熱的性質、機械的性質、電気的性質、化学的
性質、加工性等を任意にコントロールすることができる
本発明において使用されるジイソシアナート成分と多価
カルボン酸および/または酸無水物成分とのモル比は化
学量論量、すなわち当量関係にあることが好ましいが、
0.9〜1.10 (ジイソシアナート成分/多価カル
ボン酸成分、モル比)の範囲で反応を行うことができる
。高分子量のポリアミドを得るためには、0.95〜1
.05のモル比で反応を行うことが特に好ましい。
分子量の制御は、ジイソシアナート成分と多価カルボン
酸および/または酸無水物成分とのモル比を上記範囲内
で適切な数値に設定することにより、また−官能性のイ
ソシアナート、カルボン酸化合物を適当量用いることに
より行うことができる。
本発明に用いられる前記一般式(A)で示される硫酸の
アルカリ金属塩またはアルカリ土類金属塩(A)として
は、例えば、硫酸リチウム、硫酸ナトリウム、硫酸カリ
ウム、硫酸ルビジウム、硫酸セシウム、硫酸ベリリウム
、硫酸マグネシウム、硫酸カルシウム、硫酸ストロンチ
ウム、硫酸バリウム、またはこれらの二種以上の混合物
であり、これらのうち、硫酸リチウム、硫酸ナトリウム
、硫酸カリウム、硫酸ルビジウムが特に好ましい。
前記一般式(B)で示されるジアザ化合物(B)のうち
、好ましいのはR5が炭素数が1〜10の炭化水素基で
あるN、N′−ジメチルジアミン、N。
N′−ジエチルジアミン、N、N′−ジフェニルジアミ
ンである。ジアザ化合物(B)の具体例としては、N、
N”−ジメチルエチレンジアミン、N、N’−ジエチル
エチレンジアミン、N、N′−ジフェニルエチレンジア
ミン、N、N、N”。
N′−テトラメチルエチレンジアミン、N、N。
N’、N′−テトラエチルエチレンジアミン、N。
N、N’、N′−テトラメチルトリメチレンジアミン、
N、N、N′、N’−テトラエチルトリメチレンジアミ
ン、N、N、N′、N′−テトラメチルテトラメチレン
ジアミン、N、N′−ジメチル−N、N′−ジフェニル
エチレンジアミン、N。
N′−ジエチル−N、N′−ジフェニルエチレンジアミ
ン、N、N’−ジフェニルトリメチレンジアミン、N、
N′−ジメチル−N、N′−ジフェニルトリメチレンジ
アミン、N、N′−ジエチル−N、N’−ジフェニルト
リメチレンジアミン、N、N’−ジフェニルプロピレン
ジアミン、N。
N′−ジフェニル−α、α′−ジメチルエチレンジアミ
ン、N、N’−ジフェニル−α、α−ジメチルエチレン
ジアミン、N、N′−ジフェニルペンタメチレンジアミ
ン、N、N’−ジメチル−N。
N′−ジフェニルペンタメチレンジアミン、N。
N′−ジエチル−N、N’−ジフェニルペンタメチレン
ジアミン、N、N′−ジフェニルオクタメチレンジアミ
ン、N、N′−ジフェニル−α、α′−ジイソブチルエ
チレンジアミン等が挙げられ、これらのうちN、N′−
ジメチルエチレンジアミン、N、N′−ジフェニルエチ
レンジアミンが特に好ましい。
更にこれらと同様の効果を与える物質としては、例えば
特願昭62−24854号において示した塩化リチウム
、塩化ナトリウム、塩化カリウム、フッ化リチウム、臭
化カリウム、塩化マグネシウムのようなアルカリ金属ま
たはアルカリ土類金属のハロゲン化物;2−フェニル−
1,3−ジフェニル−1,3,2−ジアザホスホリジン
−2−オキサイドに代表される環状リン化合物;特願昭
62−297429号において示した金属水素化物、ア
ルカリ金属の硫酸水素塩、アルカリ金属、アルカリ土類
金属のリン酸、亜リン酸塩、例えば水素化アルミニウム
リチウム、水素化ホウ素ナトリウム、硫酸水素リチウム
、亜硫酸水素リチウム、硫酸水素ナトリウム、亜硫酸水
素ナトリウム、硫酸水素カリウム、亜硫酸水素カリウム
、リン酸二水素−ナトリウムが代表的なもので、その他
1−フェニルー3−メチルー2−ホスホレン−1−オキ
サイド、1,3−ジメチル−2−ホスホシン−1−オキ
サイド、1−フェニル−3−メチル−2−ホスホシン−
1−スルフィド、1.3−ジメチル−2−ホスホシン−
l−スルフィド等のリン化合物;トリエチレンジアミン
、ヘキサメチレンテトラミン、1−エチルピペリジン、
1,8−ジアザビシクロ[5゜4.0] −7−ウンデ
セン等の三級アミン類;リチウムメチレート、ナトリウ
ムメチレート、カリウムメチレート、リチウム−t−ブ
チレート、ナトリウム−t−ブチレート、カリウム−t
−ブチレート、ナトリウムフェルレート等のアルカリ金
属アルコラード類;ナトリウムプロビオラフタメート、
カリウムプロビオラフタメート、リチウムプロビオラフ
タメート、ナトリウムピロリドン、カリウムピロリドン
、リチウムピロリドン等のアルカリ金属ラクタメート類
;酢酸のアルカリ金属塩等が使用される。
尚、ここに挙げられた物質はそれぞれ単独で用いても、
二種以上のものを併用しても効力がある。
これら一般式(A)、(B)で示される化合物は、それ
ぞれ単独に使用しても、併用しても好結果で目的のポリ
マーを得ることができる。
一般式(A)で示される化合物は工業的に安価で、また
取扱いが容易な点で優れており、一般式(B)で示され
る化合物は、有機溶媒に対し良好な溶解性を示すため、
溶媒で希釈して用いることができ、正確な量を重合系に
添加することが容易である。さらにこれら一般式(A)
および(B)で示される化合物は、触媒として、カルボ
ジイミド生成反応の如き副反応を起こさず、またポリマ
ーの着色の問題点もなく、優れた触媒である。
これらの化合物は、ジイソシアナート成分とジカルボン
酸成分からのポリアミド形成反応を促進するのみではな
く、ジイソシアナート成分とトリカルボン酸無水物成分
からのポリアミドイミド形成反応およびジイソシアナー
ト成分とテトラカルボン酸二無水物成分からのポリイミ
ド形成反応においても有効に反応を促進する新規触媒物
質である。
これら一般式(A)および/または(B)で示される化
合物の使用量はジイソシアナートに対し0.05〜20
モル%、好ましくは0.1−10モル%の範囲で用いら
れる。
本発明においては反応溶媒として、N、N−ジメチルホ
ルムアミド、N、N−ジメチルアセトアミド、N−メチ
ル−2−ピロリドン、ヘキサメチルホスホルトリアミド
、ジメチルスルホキシド、テトラメチレンスルホン(ス
ルホラン)、ジフェニルスルホン、γ−ブチロラクトン
、N、N”−ジメチルエチレンウレア、N、N′−ジメ
チルプロピレンウレア、ニトロベンゼン、またはこれら
の混合物を用いることができる。これらの溶媒は、無水
の状態で用いることが好ましい。また、必要に応じて上
記以外の溶媒、例えばベンゼン、トルエン、キシレン、
クレゾール、シクロヘキサン、シクロヘキサノン、ペン
タン、ヘキサン、ヘプタン、塩化メチレン、り゛ロロホ
ルム、テトラヒドロフラン、ジオキサン等で希釈して用
いることもできる。これらの溶媒のうち、テトラメチレ
ンスルホン(スルホラン)、N、N’−ジメチルエチレ
ンウレア、T−ブチロラクトンが特に好ましい。
本発明においては、重合反応は通常上記の溶媒を用いた
溶液重合法により行われるが、溶媒を用いずに無溶媒状
態でジイソシアナートと多価カルボン酸および/または
酸無水物を、一般式(A)および/または(B)で示さ
れる化合物の存在下に加熱反応させることも可能である
溶媒を用いる溶液重合法で重合反応を行う場合は、モノ
マーの濃度(ジイソシアナート+多価カルボン酸および
/または酸無水物g/溶媒1)が20〜500g/lの
範囲で重合反応を行うことができる。
また、本発明の方法において、ジイソシアナート、多価
カルボン酸および/または酸無水物、−般式(A)およ
び/または(B)で示される化合物の添加方法、添加順
序、添加時期は任意に選ぶことができる。
本発明においては、反応は100℃〜270℃、好まし
くは150℃〜250℃の温度範囲で行われる。
270℃を超える反応温度では、重合反応中にジイソシ
アナートの自己三量化反応等の副反応によりゲル状ポリ
マーが生成し、好ましくない。また、100℃以下の反
応温度では重合反応が十分に進行せず、高重合体を得る
ことが困難である。
また、本発明において重合反応は、窒素等の不活性ガス
の気流下、あるいは減圧下で、副生する二酸化炭素ガス
を除去しながら反応を行うことが好ましい。
反応時間は通常、1時間ないし10時間で行われる。
重合の終了後、得られた共重合体の分離および精製は、
一般にこの種の重合体の分離および精製に用いられる方
法を用いることができる。例えば、得られたポリマー溶
液を水、アルコール等の非溶媒に加えることによりポリ
マーを沈殿させる方法、水蒸気と共に溶媒を留去する方
法等によりポリマーを単離することができる。
上記のように本発明の方法では、工業的に安価で取り扱
いの容易なジイソシアナートを原料として用いている。
また、反応が脱炭酸で進行するため、生成したポリマー
中に反応副生物が残留することがな(、ポリマー精製工
程を簡略化することができる。
これに対してジアミンとジカルボン酸ジクロライドから
ポリアミドを製造する方法では、原料のジカルボン酸ジ
クロライドが工業的に高価で取り扱いが困難である。さ
らに、反応副生物の塩化水素と一般的な重合溶媒である
N、N−ジメチルアセトアミドとの塩が生成するため、
ポリマー精製工程が必要となる。
以上のような見地から、本発明の方法、すなわち、ジイ
ソシアナートとジカルボン酸との反応によりポリアミド
を得る方法は、ジアミンとジカルボン酸ジクロライドと
の反応によりポリアミドを得る方法よりも工業的に優れ
た方法である。
本発明で得られるポリアミド、ポリアミドイミド、ポリ
イミド類の物性値は次の範囲のものである。即ち、数平
均分子量は、s、ooo〜150,000が好ましく、
更に好ましくは、10,000〜100.000である
。対数粘度ηtnh  (N、 N−ジメチルアセトア
ミド、N、N−ジメチルホルムアミド、N−メチル−2
−とロリドン、m−クレゾール、あるいは濃硫酸溶液中
で測定)は0.2〜5.0が好ましく、更に好ましくは
0.3〜4.0である。
本発明により製造したポリアミド、ポリアミドイミド、
ポリイミド類は使用目的に応じて、熱安定剤、紫外線吸
収剤、酸化防止剤(老化防止剤)、離型剤、帯電防止剤
、顔料、及びガラス繊維、炭素繊維、ポリアラミド繊維
、アルミナ繊維、炭化ケイ素繊維、アスベスト繊維、ホ
ウ素質繊維、ジルコニア繊維、チタン酸カリウムウィス
カ等の繊雄状充填剤、タルク、炭酸カルシウム、シリカ
、酸化チタン、ワラステナイト、雲母等の充填剤を添加
することができる。
また、本発明によって得られるポリアミド、ポリアミド
イミド、ポリイミド類は、各種エラストマー、熱可塑性
樹脂、熱硬化性樹脂の1種以上と混合して組成物として
用いることもできる。具体的には、例えばポリブタジェ
ン、ブタジェン−スチレン共重合体、EPDM、無水マ
レイン酸変性EPR。
スチレン−ブタジェンブロック共重合体、スチレンーブ
タジエンースチレンブロック共重合体、水添スチレンー
ブタジエンースチレンブロック共重合体、スチレン−イ
ソプレン−スチレンブロック共重合体、水添スチレン−
イソプレン−スチレンブロック共重合体、ポリプロピレ
ン、ブタジェン−アクリロニトリル共重合体、水添ブタ
ジェン−アクリロニトリル共重合体、ABS樹脂、へE
S樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリメチルメタクリル樹脂、
アクリル系樹脂、ポリカーボネート、スチレン−アクリ
ロニトリル共重合体、ポリスチレン、旧PS樹脂、PE
T 5PBT 、ポリアセクール、ボリアリレート樹脂
、エポキシ樹脂、ポリフッ化ビニリデン、ポリスルホン
、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリイソプレン、天
然ゴム、塩素化ブチルゴム、塩素化ポリエチレン、PP
S樹脂、ポリエーテル、ポリエーテルエーテルケトン、
PPO樹脂、スチレン−メタクリル酸メチル共重合体、
スチレン−無水マレイン酸共重合体、ナイロン6.66
.46.6766.1O111,12等のポリアミド樹
脂等とブレンドすることができる。
本発明によって得られるポリアミド、ポリアミドイミド
、ポリイミド類は、使用目的に応じて射出成形、押出成
形、加圧成形、回転成形、およびこれらの類似の方法に
より各種の物品に成形することができ、また、紡糸によ
り繊維を得ることもできる。また、ポリマー溶液からキ
ャスト法によりフィルムを得ることもでき、あるいはポ
リマー溶液の形で使用してフェス、塗料に用いることも
できる。
本発明によって得られる重合体は、上記の加工方法によ
り各種成形品、繊維、フィルム等を得ることができ、各
種電気、電子製品のケース、パネル、本体、ノブ、カバ
ー等、自動車の内装材、外装材、各種機械部品、各種繊
維製品、フィルム、シート、紙状製品、電気絶縁フィル
ム、被覆材等の用途に使用できる。
〔発明の効果〕
本発明によれば、工業的に取扱いが容易で、かつ重合反
応に対し、副反応を起こさず、またポリマーの着色の問
題点もなく、アミドおよびイミド生成反応に対し活性で
選択性の高い触媒を用いることにより、使用価値の高い
、高分子量のポリアミド、ポリアミドイミド、ポリイミ
ド類を容易に製造することが可能であり、その意義は大
きく、従来に比べ、これらポリアミド、ポリアミドイミ
ド、ポリイミド類の工業的価値を格段に高めることがで
きる。
また、第二の本発明によれば、工業的に簡便な製造方法
により、耐熱性、透明性、低吸水性、耐煮沸水性、湿度
の存在下での良好な寸法安定性を兼ね備えたポリアミド
を製造することが可能である。
(実施例) 以下、実施例および比較例に基づき本発明を具体的に説
明する。
なお、実施例および比較例において、対数粘度(η1n
h)は実施例および比較例に明示した溶媒を用いて、キ
ャノン・フェンスケ(Cannon−Fenske)型
粘度計を用いて30℃で測定し、次式で算出した。
し to =  溶媒の流出時間(秒) 【、=  重合体溶液の流出時間(秒)C= 重合体溶
液の濃度(溶液100m!当たりの重合体のグラム数) 機械的強度の測定は、超小型射出成形機を用いて、AS
TM S号ダンベル試験片と60mm X 5.Omm
 X 1.Ommの試験片を作成し、引張り強度と破断
伸びはASTM5号ダンベルを用い、5mm/分の引張
り速度で引張り試験を行い、得られた応力−歪曲線から
求めた。
また曲げ弾性率は後者の試験片を用いて1 、5mm/
分の曲げ速度で曲げ試験を行い求めた。
ビカフト軟化温度はASTM D1525号の方法に従
って測定した。
実施例1 イソフタル酸2.0ミリモル、アゼライン酸3.0ミリ
モル、硫酸ナトリウム(無水) 0.025 ミリモル
、無水テトラメチレンスルホン(スルホラン)6mlを
攪拌装置、窒素導入管、滴下ロートを備えたフラスコ中
に投入し、200℃に加熱し、ジカルボン酸成分を溶解
させた。
ジフェニルメタン−4,4′−ジイソシアナート5.0
0ミリモルをテトラメチレンスルホン4 mlに?8解
させた溶液を調製し、これを滴下ロートから上記ジカル
ボン酸のテトラメチレンスルホン溶液に滴下した。
以上の操作は全て窒素雰囲気下で行った。ジイソシアナ
ート成分あ滴下と同時に、C(h(二酸化炭素)が発生
し始め反応が進行し、溶液の粘度は逐次上昇した。
ジイソシアナート成分の滴下終了後、更に2時間200
℃で攪拌を継続した。その後、得られた重合体溶液を大
量のメタノール中に注ぎ、凝固させた。
凝固させたポリマーは濾別した後、約200+++1の
メタノール中に加え、メタノールを約1時間加熱還流さ
せた後、ポリマーを濾別し、乾燥させた。
η=、lh = 1.12 di/ g  (N、  
N−ジメチルアセトアミド溶液中、C=0.5g/dl
の濃度で測定)のポリマーが99.8%の収率で得られ
た。得られたポリマーのIR(赤外)分析の結果、16
50cm−’(シc−o) 、3300cm−’ (v
 H−、)の吸収が認められた。Tg(ガラス転移温度
)は160℃であった(DSCにより測定、昇温速度2
0°C/分)。
得られたポリマーは、N、N−ジメチルアセトアミド溶
液にしてフィルムキャスト法により、透明で強靭なフィ
ルムを得ることができた。
比較例1 実施例1において、硫酸ナトリウム(無水)を用いない
他は実施例1と同様に重合、精製、単離を行った。その
結果、ηムnh = 0.16 dl/g  (N。
N−ジメチルアセトアミド溶液中、C=0.5g/di
の濃度で測定)のポリマーが22%の収率で得られたに
すぎなかった。
実施例2〜23、比較例2.3 モノマ一種、組成、重合溶媒、一般式(A)および/ま
たは(B)で示される化合物の種類、量を種々変化させ
た他は実施例1と同様に重合、精製、単離を行った。重
合結果を第1表にまとめて示した。
比較例4 実施例1において、硫酸ナトリウム(無水)の代わりに
1.8−ジアザビシクロ(5,4,0)−7−ウンデセ
ン0.025ミリモルを用いた他は実施例1と同様に重
合、精製、単離を行った。その結果、得られたポリマー
は赤茶色に着色しており、かつηi、、h = 0.6
6 di/ g  (N、 N−ジメチルアセトアミド
溶液中、C= 0.5g/ajの濃度で測定)のポリマ
ーが93%の収率で得られたにすぎなかった。実施例1
〜23においては、本比較例のような触媒に起因すると
考えられる着色は認められなかった。
比較例5 実施例1において、硫酸ナトリウム(無水)の代わりに
トリエチレンジアミン0.025 ミリモルを用いた他
は実施例1と同様に重合、精製、単離を行った。その結
果、得られたポリマーは茶色に着色しており、かつη=
、、h = 0.53 d1/ g  (N、 N−ジ
メチルアセトアミド溶液中、C=0.5g/d1の濃度
で測定)のポリマーが77%の収率で得られたにすぎな
かった。
比較例6 実施例1において、硫酸ナトリウム(無水)の代わりに
酢酸リチウム0.025 ミリモルを用いた他は実施例
1と同様に重合、精製、単離を行った。
その結果、得られたポリマーは赤茶色に着色しており、
かつηi、、h =0.51 aj/ g  (N、 
N−ジメチルアセトアミド溶液中、C=0.5g/aの
濃度で測定)のポリマーが85%の収率で得られたにす
ぎなかった。
比較例7 実施例1において、硫酸ナトリウム(無水)の代わりに
炭酸ナトリウム0.025 ミリモルを用いた他は実施
例1と同様に重合、精製、単離を行った。
その結果、得られたポリマーは赤茶色に着色しており、
かつη五nh = 0.60 di/g  (N、 N
−ジメチルアセトアミド溶液中、C=0.5g/aの濃
度で測定)のポリマーが75%の収率で得られたにすぎ
なかった。
第1表は実施例1〜23および比較例1〜7の重合結果
を示したものである。原料(ジイソシアナート、多価カ
ルボン酸、酸無水物)および触媒の単位はすべてmmo
 lである。
第1表(続) 表中の記号は次の通りである。
a)TMS:テトラメチレンスルホン(スルホラン)、
b)γ−BL:γ−ブチロラクトン、 c) DEU  :N、  N’−ジメチルエチレンウ
レア、d)N、N−ジメチルアセトアミド溶媒、0.5
g/diの濃度で測定、 e)m−クレゾール溶媒、0.5g/ aの濃度で測定
、f)N−メチル−2−ビロリドンシ容媒、0.5g/
jの濃度で測定、 g)N、N−ジメチルホルムアミド溶媒、0.5g/〃
の濃度で測定。
h) Me2en  : N、  N ’−ジメチルエ
チレンジアミン、 i) Ph、en  : N、 N ’−ジフェニルエ
チレンジアミン、 j) Et2en  : N、 N ”−ジエチルエチ
レンジアミン、 k) Ph4en  :N + N、N ’ + N 
′−テトラフェニルエチレンジアミン、 1 ) Phztn  : N、 N ’−ジフェニル
トリメチレンジアミン、 m) DBU  : 1. 8−ジアザビシクロ(5,
4,0)−7−ウンデセン、 n)TED:)リエチレンジアミン。
実施例24 5−tert−ブチル−1,3−ベンゼンジカルボン酸
0.20モル、アゼライン酸0.20モル、N、N’−
ジフェニルエチレンジアミン2.0 ミリモル、無水テ
トラメチレンスルホン(スルホラン) 700 mlを
攪拌装置、窒素導入管、および滴下ロートを備えたフラ
スコ中に投入し、240°Cに加熱し、ジカルボン酸成
分を溶解させた。
ジフェニルメタン−4,4′−ジイソシアチー1−0.
40モルを無水テトラメチレンスルホン450 mlに
溶解させた溶液を調製し、これを滴下ロートから上記ジ
カルボン酸のテトラメチレンスルホン溶液に約1時間で
滴下した。
以上の操作は全て窒素雰囲気下で行った。
ジイソシアナート成分の滴下と同時に、CO□(二酸化
炭素)が発生し始め、反応が進行し、溶液の濃度は逐次
上昇した。
ジイソシアナート成分の滴下終了後、更に2時間240
℃で撹拌を継続した。その後、得られた重合体溶液を大
量のメタノール中に注ぎ、凝固させた。
凝固させたポリマーは濾別した後、大量のメタノール中
で加熱還流させた後、ポリマーを濾別し、乾燥させた。
ηinh = 0.80 dl/ g (N、 N−ジ
メチルアセトアミド溶液中、0.5g/dlの濃度で測
定)のポリマーが99.7%の収率で得られた。
得られたポリマーは超小型射出成形機を用いて300℃
の成形温度で成形を行ない、透明な5号ダンベル試験片
と60mm X 5.0mm X 1.0mmの試験片
を得た。
この試験片を用いて機械的強度を測定した結果、引張り
強度=1.010 kg/cnf、破断伸び一64%、
曲げ弾性率= 30 、000 kg / cJであっ
た。またビカット軟化温度は182℃であった。
沸騰水中で7時間試験片を煮沸した後の吸水率は3.7
%であり、室温59%相対湿度での平衡吸水率は1.9
%であった。また、試験片を沸騰水中で7時間処理した
後も、その透明性に何ら変化が認られなかった。
実施例25〜37 5−tert−ブチル−1,3−ベンゼンジカルボン酸
の量、ジカルボン酸の種類、量、ジイソシアナートの種
類、触媒の種類を種々変えて、実施例24記載の方法に
よって得たポリアミドの合成結果と特性を第2表および
第3表にまとめた。
比較例8 ジイソシアナート成分としてジフェニルメタン−4,4
′−ジイソシアナート0.50モルを用い、ジカルボン
酸成分としてイソフタル酸0.25モル、アゼライン酸
0.25モルを用いた他は実施例24と同様の方法で重
合、凝固、精製、乾燥を行った。その結果0.78dl
/gのポリマーが得られた。
このポリマーを実施例24と同様の方法により試験片を
成形し、特性を評価した。その結果、成形品は不透明で
あり、かつ非常にもろかったため機械的性質を測定する
ことが困難であった。
比較例9 5  tert−ブチル−1,3−ベンゼンジカルボン
酸0.02モル、アジピン酸0.48モル、ジイソシア
ナート成分としてジフェニルメタン−4,4’−ジイソ
シアナート0.50モルを用い、実施例24と同様の方
法により重合、凝固、精製、乾燥を行った。
その結果0.75d!/gのポリマーが得られた。
このポリマーを実施例24と同様の方法により射出成形
し試験片を作成したが、成形品は不透明であり、かつ非
常にもろかったため機械的性質を測定することが困難で
あった。
比較例10 市販品のポリアミドであるトロガミドーT(Troga
mid T %グイナミット・ノーペル社)を超小型射
出成形機にて成形し、機械的性質、吸水率、耐煮沸水性
を測定した。
測定結果を第3表に示す。
実施例24〜36に示した本発明のポリマーに比較して
、耐熱性(ビカット軟化温度)が低く、吸水性も高かっ
た。主に煮沸水中で7時間煮沸すると不透明となり、試
験片は一部変形した。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)ジイソシアナートの1種以上と、多価カルボン酸
    および多価カルボン酸から誘導される酸無水物の群から
    選ばれる1種以上とを反応させて、ポリアミド系および
    ポリイミド系耐熱性重合体を製造するに際し、 一般式: M_mSO_4(A) (式中、Mはアルカリ金属もしくはアルカリ土類金属で
    あり、mは1または2の整数である) で示される硫酸のアルカリ金属塩またはアルカリ土類金
    属塩(A)、および 一般式: ▲数式、化学式、表等があります▼(B) (式中、R_1およびR_2は水素、アリールまたは炭
    素数1〜6の炭化水素基であり、R_3およびR_4は
    アリールまたは炭素数1〜6の炭化水素基であり、R_
    5は炭素数が1〜10の炭化水素基である) で示されるジアザ化合物(B) から選ばれる少なくとも一種の化合物の存在下に反応を
    行うことを特徴とする耐熱性重合体の製造法。
  2. (2)請求項1記載の方法でポリアミド系耐熱性重合体
    を製造するに際し、 一般式: OCN−R^1−NCO( I ) (式中R^1は二価の有機基である) で示される1種もしくは2種以上のジイソシアナートと
    、 (a)一般式: ▲数式、化学式、表等があります▼(II) (式中、二つのカルボキシル基はベンゼン環の1,3位
    或いは1,4位にあり、R^3は各々独立して水素原子
    、ハロゲン原子又は炭素数1〜5のアルキル基を示す。 ) で示されるジカルボン酸10〜100モル%と、(b)
    一般式: ▲数式、化学式、表等があります▼(III) (式中R^4は各々独立して水素原子又は炭素数1〜5
    のアルキル基を示し、R^5は各々独立して水素原子、
    ハロゲン原子又は炭素数1〜5のアルキル基を示す)で
    示されるジカルボン酸(III)0〜20モル%と、 (c)炭素数が2〜14の直鎖あるいは分枝鎖脂肪族ジ
    カルボン酸(IV)、 及び芳香族ジカルボン酸もしくは脂環式ジカルボン酸(
    V)、 から選ばれた一種以上0〜70モル%からなるジカルボ
    ン酸の単独もしくは混合物とを反応させることを特徴と
    する耐熱性重合体の製造法。
JP63209367A 1987-10-06 1988-08-25 耐熱性重合体の製造法 Pending JPH01198616A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2019505604A (ja) * 2016-05-24 2019-02-28 エルジー・ケム・リミテッド 高強度透明ポリアミドイミド及びその製造方法

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