JP7443047B2 - トナー - Google Patents

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Description

本発明は、電子写真法、静電記録法及びトナージェット法のような画像形成方法に用いられるトナーに関する。
電子写真法など静電潜像を経て画像情報を可視化する方法は、複写機、複合機、プリンタに適用されており、近年では、更なる高速化や長寿命性、小型化が求められている。この要求を満たすために、より高速高印字率下においても、より長期間の使用においても、画質低下のない高安定性が確保されたトナーの開発が求められている。また、小型化の観点からは、各ユニットの体積をできるだけ小さくすることが求められている。
従来、小型化の観点から様々なユニットの省スペース化が試みられてきた。特にトナーの転写性を向上させれば、感光体ドラム上の転写残トナーを回収する廃トナー容器を小型化できるため、様々な転写性改良の試みがなされてきた。
転写工程では、感光体ドラム上のトナーが紙などのメディアに転写されるが、感光体ドラムからトナーを剥がすためには、感光体ドラムとトナー間の付着力を下げることが重要である。一般に、小粒径のものほど付着力が高いことが知られており、例えば、大粒径トナーを使用することで、トナー全体として付着力が低下し、転写性とクリーニング性が向上することが認められている。
しかし、更なる高転写性を求めて、トナー中の小粒径トナーを分級により除去すると、転写性の向上は認められるものの、高速高印字率下における長期使用下では、弊害も認められる。例えば、トナーにかかるシェアの大きいクリーニング部、あるいは現像規制ブレード部において、よりシェアの高い低温低湿環境下で、高速高印字率で長期使用した場合、部材融着による画像弊害や、クリーニング不良が発生することがある。そのために、転写性、クリーニング性と、長寿命高速化を両立するのは難しいのが現状であった。
特許文献1では、トナー粒子の形状、及び離型剤含有率を制御することで、転写性、クリーニングブレードによるトナー粒子の破壊、及びトナーによる部材融着を改善できる提案がなされている。
特許文献2では、トナー粒子の表面を樹脂粒子で覆い付着力を制御することで、転写性とクリーニング性を改善できる提案がなされている。
特開2007-3920号公報 特開2018-4804号公報
上記文献によれば、転写性、クリーニング性、及びトナーによる部材融着に対して、一定の効果が確認される。しかしながら、よりシェアの厳しい低温低湿環境下において、高速で高印字率の画像出力を長期行った場合、安定性の点においてさらなる検討の余地があることがわかった。
本発明の目的は、上記問題点を解消したトナーを提供することにある。低温低湿環境下で長期耐久使用した場合においても、転写性、クリーニング性が低下しにくく、部材融着又は部材汚染に起因する画像弊害の発生しにくいトナーを提供することである。
本発明は、結着樹脂を含有するトナー粒子と、外添剤とを含有するトナーであって、
該外添剤が、有機ケイ素重合体微粒子を含有し、
該有機ケイ素重合体が、
SiO3/2 (R は有機基を表す。)及びR SiO2/2 (R は有機基を表す。)からなる群から選択される少なくとも一で表される構造を有し
粒径範囲2μm以上60μm以下で測定される該トナーの個数粒度分布において、
(i)小径側からの累積が50%となる50%粒径T-D50nが、6μm以上12μm以下であり、
(ii)4μm以下のトナーの個数比率が、トナー全体の2%以上5%以下であり、
(iii)4μm以下の全トナーのうち3μm以下のトナーの個数比率が、25%以上50%以下である
ことを特徴とするトナーに関する
本発明により、低温低湿環境下で長期耐久使用した場合においても、転写性、クリーニング性が低下しにくく、部材融着又は部材汚染に起因する画像弊害の発生しにくいトナーが提供できる。
本発明において、数値範囲を表す「XX以上YY以下」や「XX~YY」の記載は、特に断りのない限り、端点である下限及び上限を含む数値範囲を意味する。
まず、高転写性を得る手法について考えた。転写工程では、転写部材上のトナーが紙などのメディアに転写されるが、トナーが転写部材からメディアへ移行するためには、転写部材とトナー間の付着力を下げることが重要である。一般的に付着力は、静電付着力と非静電付着力に分けられる。本発明者らは、トナーの非静電付着力に着目し、非静電付着力を下げてトナーの転写性を向上させ、さらに長期使用を通じて高転写性を維持できる手法を検討した。
本発明者らは、転写性を高めるためにはトナー集団としての非静電付着力を下げることが重要であると考えた。検討の結果、トナーの個数粒度分布における小径側からの累積が50%となる個数平均粒径T-D50nが6μm以上12μm以下であり、4μm以下のトナーの個数比率が、トナー全体の2%以上5%以下であれば、転写性に優れることを見出した。
先に述べたように、小粒径のトナーほど付着力が高いことから、トナー粒径が大きく、さらに、トナー中の小粒径トナー量を減らすことで、トナー集団として非静電付着力が下がり、転写効率が向上したと考えられる。
次に、クリーニング性と高転写性を両立する手法を考えた。
一般的なクリーニングとして、例えばブレードを用いてクリーニングをする場合、部材上に残存しているトナーがブレードニップ部でせき止められている。このニップ部では、ブレードに近づくほどに粒径が細かくなるように粒径分離されて、ニップ部のトナーが上流から供給されたトナーと入れ替わりながら阻止層を形成して、クリーニングが行われており、微小トナーが重要な効果を発揮していることが認められている。
一方で、先に述べたように、微小トナーは付着力が高く、転写性向上には不利である。そのため、クリーニング性と高転写性の両立は難しい場合があった。
本発明者らは、トナー中に含まれる微小トナーの量を、阻止層を形成できるだけの量に制御することで、転写性とクリーニング性の両立をできないかと考え、検討を行った。その結果、4μm以下の全トナーのうち3μm以下のトナーの個数比率を25%以上50%以下に制御し、かつ、有機ケイ素重合体微粒子をトナーに添加することで、クリーニング性と高転写性が両立することを見出した。
さらに、このようなトナーは、耐久性やクリーニング性に厳しい低温低湿環境下で長期耐久使用した場合においても、クリーニング性及び転写性が高いレベルで安定し、耐久性に優れることを見出し、本発明に至った。本発明者らは、この効果を発揮するために有機ケイ素重合体微粒子が重要な役割を果たしていると考えている。
有機ケイ素重合体微粒子は弾性を有するため、ニップ部近傍に存在する小粒径トナーに対して、長期耐久使用時でも埋没せずにトナー粒子表面に残ることができると考えられる。そのため、有機ケイ素重合体微粒子は、耐久を通して埋没せず、トナー間のスペーサー粒子として働き続けることができると推測される。これにより、ニップ部でのトナー間付着力が低下し流動性の低下が防止され、上流から供給された微小トナーとの入れ替わりがスムーズに行われることで、ニップ部でシェアを受け続けることが防止できると考えられる。その結果、長期耐久性が向上するものと推測される。
有機ケイ素重合体微粒子以外の材料として、スペーサーとして硬い微粒子を使用した場合でも、初期性能として高転写性、クリーニング性の効果は得られるが、長期使用時にはシェアを受け続けることでトナー粒子に埋没し、長期耐久性が向上しない場合があった。また、微小トナーの量を、阻止層を制御できるだけの量に制限するだけでは、転写性は得られるが、長期使用時に部材融着による画像弊害が発生する場合があった。これは、トナーの入れ替わりが促進されず、同じトナーがシェアを受け続けることで潰れたためであると推測される。
以上のメカニズムを踏まえ、本発明における好適な要件を述べる。
まず、転写性の観点から、粒径範囲2μm以上60μm以下で測定されるトナーの個数粒度分布において、小径側からの累積が50%となる個数平均粒径T-D50nが6μm以上12μm以下である必要がある。この範囲より小さければ、転写性が低下する。一方で、この範囲より大きければ、トナー中に存在する小粒径トナーが十分量確保できなくなり、後述する4μm以下の全トナーに対する3μm以下のトナーの個数比率を満足できなくなる。
T-D50nは、好ましくは7μm以上10μm以下である。T-D50nは、例えば、トナー粒子の製造方法にて後述するように凝集剤の量を調整することにより制御できる。
次に、より高い転写性の観点から、トナーの個数粒度分布において、4μm以下のトナーの個数比率が、トナー全体の2%以上5%以下である必要がある。この範囲より小さければ、トナー中に含まれる小粒径トナー粒子の割合が少なすぎるために、ニップ部でのクリーニングに必要な阻止層が適切に形成されず、クリーニング性が低下する。一方、この範囲より大きければ、当初の目的である高転写性を得ることができない。
4μm以下のトナーの個数比率は、好ましくは3%以上4%以下である。4μm以下のトナーの個数比率は、トナー粒子の分級により制御できる。
次に、トナー耐久性の観点から、外添剤が有機ケイ素重合体微粒子を含有し、有機ケイ素重合体は[RSiO3/2]及び[R SiO2/2]からなる群から選択される少なくとも一で表される構造を有する必要がある。(R及びRは、有機基を示し、それぞれ独立して、好ましくは炭素数1~6(より好ましくは1~3、さらに好ましくは1又は2)のアルキル基又はフェニル基を表す。)
前記構造を有さない場合、トナー粒子に対して硬く、かつ弾性にかける。そのため、低温低湿環境下では、現像部又はクリーニング部においてトナーにかかるシェアが大きくなるために、徐々にトナー粒子へ該微粒子が埋没し、緩衝効果が無くなり期待した効果が得られない。
さらには、トナー耐久性の観点から、トナーの個数粒度分布において、4μm以下の全トナーのうち3μm以下のトナーの個数比率が、25%以上50%以下である必要がある
。3μm以下のトナーの個数比率が、上記の範囲よりも小さければ、小粒径トナーがブレードニップ部で入れ替わりを適切に行えるだけの量を確保できず、クリーニング性と耐久性が低下する。一方で、上記の範囲よりも大きければ、付着力の高い小粒径トナーが多すぎるため、転写性が低下する。
3μm以下のトナーの個数比率は、好ましくは30%以上40%以下である。3μm以下のトナーの個数比率は、トナー粒子の分級により制御できる。
なお、該有機ケイ素重合体微粒子は、製造容易性の観点から、シルセスキオキサン粒子であることがより好ましい。
また、有機ケイ素重合体微粒子の個数平均粒径P-D50nが、80nm以上150nm以下であることが好ましく、90nm以上140nm以下であることがより好ましい。P-D50nが80nm以上であれば、トナー間のみならずトナーと部材との間のスペーサーとしても働くことができ、より高い転写性が得られる。また、150nm以下であれば、トナーからの移行もしにくく、部材汚染を抑制できる。P-D50nは、反応開始温度、反応時間、反応時pHにより制御できる。
さらに、トナーは下記式(A)を満たすことが好ましく、下記式(A’)を満たすことがより好ましい。
式(A) 0.04 ≦ Pmass /T3n≦ 6.00
式(A’) 0.09 ≦ Pmass /T3n≦ 4.50
[式中、T3nは、トナーの個数粒度分布において小径側から累積したときの3μm以下のトナーの個数%を表し、Pmassは、トナー中のトナー粒子100質量部に対する有機ケイ素重合体微粒子の質量部を表す。]
式(A)を満たすことで、有機ケイ素重合体微粒子がトナー中に適切な量含まれる。これにより、有機ケイ素重合体微粒子による効果が十分得られ、さらに有機ケイ素重合体微粒子の部材への移行を抑制できるため、トナー耐久性、部材汚染の観点からより好ましい。
<有機ケイ素重合体微粒子の製造方法>
有機ケイ素重合体微粒子は、製法は特に限定されず、例えば水にシラン化合物を滴下し、触媒により加水分解、縮合反応させた後、得られた懸濁液を濾過、乾燥し得る。触媒の種類、配合比、反応開始温度、滴下時間などにより粒径をコントロールすることができる。
触媒として酸性触媒は塩酸、フッ化水素酸、硫酸、硝酸などが挙げられ、塩基性触媒はアンモニア水、水酸ナトリウム、水酸化カリウムなどが挙げられるが、これらに限定はされない。
有機ケイ素重合体微粒子は、シルセスキオキサン粒子であることが好ましい。有機ケイ素重合体微粒子は、ケイ素原子と酸素原子とが交互に結合した構造を有し、該ケイ素原子の一部が、RSiO3/2で表されるT3単位構造を有していることが好ましい。(該
は炭素数1~6(好ましくは1~3、より好ましくは1又は2)のアルキル基又はフェニル基を表す。)
また、有機ケイ素重合体微粒子の29Si-NMRの測定において、該有機ケイ素重合体に含有される全ケイ素元素に由来するピークの合計面積に対する、該T3単位構造を有するケイ素に由来するピークの面積の割合が、0.90以上1.00以下であることが好ましく、0.95以上1.00以下であることがより好ましい。
以下に、有機ケイ素重合体微粒子を製造するための有機ケイ素化合物について説明する。
有機ケイ素重合体は下記式(Z)で表される構造を有する有機ケイ素化合物の縮重合物であることが好ましい。
Figure 0007443047000001
(式(Z)中、Rは、有機官能基を表す。R、R及びRは、それぞれ独立して、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、アセトキシ基、又は(好ましくは炭素数1以上3以下の)アルコキシ基を表す。)
は有機官能基であり特に制限されることはないが、好ましい例として炭素数が1以上6以下(好ましくは1~3、より好ましくは1又は2)の炭化水素基(好ましくはアルキル基)やアリール基(好ましくはフェニル基)が挙げられる。
、R及びRは、それぞれ独立して、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、アセトキシ基、又は、アルコキシ基である。これらは反応基であり、加水分解、付加重合及び縮合して架橋構造を形成する。また、R、R及びRの加水分解、付加重合及び縮合は、反応温度、反応時間、反応溶媒及びpHによって制御することができる。式(Z)のようにRを除く一分子中に3つの反応基(R、R及びR)を有する有機ケイ素化合物を、三官能性シランともいう。
式(Z)としては以下のものが挙げられる。
p-スチリルトリメトキシシラン、メチルトリメトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、メチルジエトキシメトキシシラン、メチルエトキシジメトキシシラン、メチルトリクロロシラン、メチルメトキシジクロロシラン、メチルエトキシジクロロシラン、メチルジメトキシクロロシラン、メチルメトキシエトキシクロロシラン、メチルジエトキシクロロシラン、メチルトリアセトキシシラン、メチルジアセトキシメトキシシラン、メチルジアセトキシエトキシシラン、メチルアセトキシジメトキシシラン、メチルアセトキシメトキシエトキシシラン、メチルアセトキシジエトキシシラン、メチルトリヒドロキシシラン、メチルメトキシジヒドロキシシラン、メチルエトキシジヒドロキシシラン、メチルジメトキシヒドロキシシラン、メチルエトキシメトキシヒドロキシシラン、メチルジエトキシヒドロキシシラン、のような三官能性のメチルシラン;エチルトリメトキシシラン、エチルトリエトキシシラン、エチルトリクロロシラン、エチルトリアセトキシシラン、エチルトリヒドロキシシラン、のような三官能性のエチルシラン;プロピルトリメトキシシラン、プロピルトリエトキシシラン、プロピルトリクロロシラン、プロピルトリアセトキシシラン、プロピルトリヒドロキシシラン、のような三官能性のプロピルシラン;ブチルトリメトキシシラン、ブチルトリエトキシシラン、ブチルトリクロロシラン、ブチルトリアセトキシシラン、ブチルトリヒドロキシシラン、のような三官能性のブチルシラン;ヘキシルトリメトキシシラン、ヘキシルトリエトキシシラン、ヘキシルトリクロロシラン、ヘキシルトリアセトキシシラン、ヘキシルトリヒドロキシシラン、のような三官能性のヘキシルシラン;フェニルトリメトキシシラン、フェニルトリエトキシシラン、フェニルトリクロロシラン、フェニルトリアセトキシシラン、フェニルトリヒドロキシシランのような三官能性のフェニルシラン。有機ケイ素化合物は単独で用いてもよいし、2種類以上を併用してもよい。
また、式(Z)で表される構造を有する有機ケイ素化合物とともに、以下を併用してもよい。一分子中に4つの反応基を有する有機ケイ素化合物(四官能性シラン)、一分子中
に2つの反応基を有する有機ケイ素化合物(二官能性シラン)又は1つの反応基を有する有機ケイ素化合物(一官能性シラン)。例えば以下のようなものが挙げられる。
ジメチルジエトキシシラン、テトラエトキシシラン、ヘキサメチルジシラザン、3-アミノプロピルトリメトキシシラン、3-アミノプロピルトリエメトキシシラン、3-(2-アミノエチル)アミノプロピルトリメトキシシラン、3-(2-アミノエチル)アミノプロピルトリエトキシシラン、ビニルトリイソシアネートシラン、ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、ビニルジエトキシメトキシシラン、ビニルエトキシジメトキシシラン、ビニルエトキシジヒドロキシシラン、ビニルジメトキシヒドロキシシラン、ビニルエトキシメトキシヒドロキシシラン、ビニルジエトキシヒドロキシシラン、のような三官能性のビニルシラン。
有機ケイ素重合体を形成するモノマー中の、式(Z)で表される構造の含有量は、50モル%以上が好ましく、より好ましくは60モル%以上である。
<トナー粒子の製造方法>
トナー粒子の製造方法について説明する。トナー粒子の製造方法は特に制限されず、公知の手段を用いることができ、例えば混練粉砕法や湿式製造法を用いることができる。粒子径の均一化や形状制御性の観点からは湿式製造法を好ましく用いることができる。湿式製造法には懸濁重合法、溶解懸濁法、乳化重合凝集法、乳化凝集法などを挙げることができ、乳化凝集法を好ましく用いることができる。
乳化凝集法は、まず結着樹脂の微粒子及び必要に応じて着色剤などの各材料の微粒子を、分散安定剤を含有する水系媒体中で分散混合する。水系媒体中には、界面活性剤が添加されていてもよい。その後、凝集剤を添加することによって所望のトナーの粒径となるまで凝集させ、その後又は凝集と同時に、樹脂微粒子間の融着を行う。さらに必要に応じて、熱による形状制御を行うことにより、トナー粒子を形成する方法である。
ここで、結着樹脂の微粒子は、組成の異なる樹脂よりなる2層以上の構成とする複数層で形成された複合粒子とすることもできる。例えば、乳化重合法、ミニエマルション重合法、転相乳化法などにより製造、またはいくつかの製法を組み合わせて製造することができる。
トナー粒子中に内添剤を含有させる場合は、樹脂微粒子に内添剤を含有させてもよい。また、別途内添剤のみよりなる内添剤微粒子の分散液を調製し、当該内添剤微粒子を、樹脂微粒子を凝集させる際に共に凝集させてもよい。また、凝集時に組成の異なる樹脂微粒子を時間差で添加して凝集させることにより組成の異なる層構成のトナー粒子を作ることもできる。
分散安定剤としては以下のものを使用することができる。無機分散安定剤として、リン酸三カルシウム、リン酸マグネシウム、リン酸亜鉛、リン酸アルミニウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、水酸化カルシウム、水酸化マグネシウム、水酸化アルミニウム、メタ珪酸カルシウム、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、ベントナイト、シリカ、アルミナが挙げられる。
また、有機系分散安定剤としては、ポリビニルアルコール、ゼラチン、メチルセルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロース、エチルセルロース、カルボキシメチルセルロースのナトリウム塩、デンプンが挙げられる。
界面活性剤として、公知のカチオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤、ノニオン性界面活性剤を使用することができる。
カチオン性界面活性剤の具体例としては、ドデシルアンモニウムブロマイド、ドデシルトリメチルアンモニウムブロマイド、ドデシルピリジニウムクロライド、ドデシルピリジニウムブロマイド、ヘキサデシルトリメチルアンモニウムブロマイドなどが挙げられる。
ノニオン性界面活性剤の具体例としては、ドデシルポリオキシエチレンエーテル、ヘキ
サデシルポリオキシエチレンエーテル、ノニルフェニルポリキオシエチレンエーテル、ラウリルポリオキシエチレンエーテル、ソルビタンモノオレアートポリオキシエチレンエーテル、スチリルフェニルポリオキシエチレンエーテル、モノデカノイルショ糖などが挙げられる。
アニオン性界面活性剤の具体例としては、ステアリン酸ナトリウム、ラウリン酸ナトリウムなどの脂肪族石鹸や、ラウリル硫酸ナトリウム、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ポリオキシエチレン(2)ラウリルエーテル硫酸ナトリウムなどが挙げることができる。
<結着樹脂>
結着樹脂はビニル系樹脂、ポリエステル樹脂などを好ましく例示できる。ビニル系樹脂、ポリエステル樹脂及びその他の結着樹脂として、以下の樹脂又は重合体が例示できる。
ポリスチレン、ポリビニルトルエンのようなスチレン及びその置換体の単重合体;スチレン-プロピレン共重合体、スチレン-ビニルトルエン共重合体、スチレン-ビニルナフタリン共重合体、スチレン-アクリル酸メチル共重合体、スチレン-アクリル酸エチル共重合体、スチレン-アクリル酸ブチル共重合体、スチレン-アクリル酸オクチル共重合体、スチレン-アクリル酸ジメチルアミノエチル共重合体、スチレン-メタクリル酸メチル共重合体、スチレン-メタクリル酸エチル共重合体、スチレン-メタクリル酸ブチル共重合体、スチレン-メタクリ酸ジメチルアミノエチル共重合体、スチレン-ビニルメチルエーテル共重合体、スチレン-ビニルエチルエーテル共重合体、スチレン-ビニルメチルケトン共重合体、スチレン-ブタジエン共重合体、スチレン-イソプレン共重合体、スチレン-マレイン酸共重合体、スチレン-マレイン酸エステル共重合体のようなスチレン系共重合体;ポリメチルメタクリレート、ポリブチルメタクリレート、ポリ酢酸ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリビニルブチラール、シリコーン樹脂、ポリアミド樹脂、エポキシ樹脂、ポリアクリル樹脂、ロジン、変性ロジン、テルペン樹脂、フェノール樹脂、脂肪族又は脂環族炭化水素樹脂、芳香族系石油樹脂。
結着樹脂は、ビニル系樹脂を含むことが好ましく、スチレン系共重合体を含むことがより好ましい。これら結着樹脂は単独又は混合して使用できる。
結着樹脂はカルボキシ基を含有することが好ましく、カルボキシ基を含む重合性単量体を用いて製造された樹脂であることが好ましい。
例えば、アクリル酸、メタクリル酸、α-エチルアクリル酸、クロトン酸などのビニル性カルボン酸;フマル酸、マレイン酸、シトラコン酸、イタコン酸等の不飽和ジカルボン酸;コハク酸モノアクリロイルオキシエチルエステル、コハク酸モノメタクリロイルオキシエチルエステル、フタル酸モノアクリロイルオキシエチルエステル、フタル酸モノメタクリロイルオキシエチルエステルなどの不飽和ジカルボン酸モノエステル誘導体など。
ポリエステル樹脂としては、下記に挙げるカルボン酸成分とアルコール成分とを縮重合させたものを用いることができる。カルボン酸成分としては、テレフタル酸、イソフタル酸、フタル酸、フマル酸、マレイン酸、シクロヘキサンジカルボン酸、及び、トリメリット酸が挙げられる。アルコール成分としては、ビスフェノールA、水素添加ビスフェノール、ビスフェノールAのエチレンオキサイド付加物、ビスフェノールAのプロピレンオキサイド付加物、グリセリン、トリメチロールプロパン、及び、ペンタエリスリトールが挙げられる。
また、ポリエステル樹脂は、ウレア基を含有したポリエステル樹脂であってもよい。ポリエステル樹脂としては末端などのカルボキシ基はキャップしないことが好ましい。
トナー粒子を構成する結着樹脂の分子量をコントロールする為に、重合性単量体の重合に際して、架橋剤を添加してもよい。
例えば、エチレングリコールジメタクリレート、エチレングリコールジアクリレート、
ジエチレングリコールジメタクリレート、ジエチレングリコールジアクリレート、トリエチレングリコールジメタクリレート、トリエチレングリコールジアクリレート、ネオペンチルグリコールジメタクリレート、ネオペンチルグリコールジアクリレート、ジビニルベンゼン、ビス(4-アクリロキシポリエトキシフェニル)プロパン、エチレングリコールジアクリレート、1,3-ブチレングリコールジアクリレート、1,4-ブタンジオールジアクリレート、1,5-ペンタンジオールジアクリレート、1,6-ヘキサンジオールジアクリレート、ネオペンチルグリコールジアクリレート、ジエチレングリコールジアクリレート、トリエチレングリコールジアクリレート、テトラエチレングリコールジアクリレート、ポリエチレングリコール#200、#400、#600の各ジアクリレート、ジプロピレングリコールジアクリレート、ポリプロピレングリコールジアクリレート、ポリエステル型ジアクリレート(MANDA 日本化薬)、及び以上のアクリレートをメタクリレートに変えたもの。
架橋剤の添加量としては、重合性単量体100質量部に対して0.001質量部以上15.000質量部以下であることが好ましい。
<離型剤>
トナー粒子は離型剤を含有してもよい。特に60℃以上90℃以下に融点を有するエステルワックスを用いると、結着樹脂に対する相溶性に優れるため可塑効果が得られやすい。
エステルワックスとしては、例えば、カルナウバワックス、モンタン酸エステルワックス等の脂肪酸エステルを主成分とするワックス類;及び脱酸カルナウバワックスなどの脂肪酸エステル類から酸成分の一部又は全部を脱酸したもの;植物性油脂の水素添加等によって得られる、ヒドロキシル基を有するメチルエステル化合物;ステアリン酸ステアリル、ベヘン酸ベヘニル等の飽和脂肪酸モノエステル類;セバシン酸ジベヘニル、ドデカン二酸ジステアリル、オクタデカン二酸ジステアリル等の飽和脂肪族ジカルボン酸と飽和脂肪族アルコールとのジエステル化物;ノナンジオールジベヘネート、ドデカンジオールジステアレート等の飽和脂肪族ジオールと飽和脂肪族モノカルボン酸とのジエステル化物が挙げられる。
なお、これらのワックスの中でも、分子構造中に2つのエステル結合を有する2官能エステルワックス(ジエステル)を含有していることが好ましい。
2官能のエステルワックスは、2価のアルコールと脂肪族モノカルボン酸とのエステル化合物、又は、2価のカルボン酸と脂肪族モノアルコールとのエステル化合物である。
上記脂肪族モノカルボン酸の具体例としては、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、アラキジン酸、べへン酸、リグノセリン酸、セロチン酸、モンタン酸、メリシン酸、オレイン酸、バクセン酸、リノール酸、リノレン酸などが挙げられる。
上記脂肪族モノアルコールの具体例としては、ミリスチルアルコール、セタノール、ステアリルアルコール、アラキジルアルコール、べへニルアルコール、テトラコサノール、ヘキサコサノール、オクタコサノール、トリアコンタノールなどが挙げられる。
2価のカルボン酸の具体例としては、ブタン二酸(コハク酸)、ペンタン二酸(グルタル酸)、ヘキサン二酸(アジピン酸)、ヘプタン二酸(ピメリン酸)、オクタン二酸(スベリン酸)、ノナン二酸(アゼライン酸)、デカン二酸(セバシン酸)、ドデカン二酸、トリデカン二酸、テトラデカン二酸、ヘキサデカン二酸、オクタデカン二酸、エイコサン二酸、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸などが挙げられる。
2価のアルコールの具体例としては、エチレングリコール、プロピレングリコール、1,3-プロパンジオール、1,4-ブタンジオール、1,5-ペンタンジオール、1,6-ヘキサンジオール、1,10-デカンジオール、1,12-ドデカンジオール、1,14-テトラデカンジオール、1,16-へキサデカンジオール、1,18-オクタデカンジオール、1,20-エイコサンジオール、1,30-トリアコンタンジオール、ジエチ
レングリコール、ジプロピレングリコール、2,2,4-トリメチル-1,3-ペンタンジオール、ネオペンチルグリコール、1,4-シクロヘキサンジメタノール、スピログリコール、1,4-フェニレングリコール、ビスフェノールA、水素添加ビスフェノールAなどが挙げられる。
他に使用可能な離型剤としては、パラフィンワックス、マイクロクリスタリンワックス、ペトロラタムのような石油系ワックス及びその誘導体、モンタンワックス及びその誘導体、フィッシャートロプシュ法による炭化水素ワックス及びその誘導体、ポリエチレン、ポリプロピレンのようなポリオレフィンワックス及びその誘導体、カルナバワックス、キャンデリラワックスのような天然ワックス及びその誘導体、高級脂肪族アルコール、ステアリン酸、パルミチン酸のような脂肪酸などが挙げられる。
なお、離型剤の含有量は、結着樹脂100.0質量部に対して5.0質量部以上20.0質量部以下であることが好ましい。
<着色剤>
トナー粒子には着色剤を含有させてもよい。着色剤は特に限定されず、以下に示す公知のものを使用することができる。
黄色顔料としては、黄色酸化鉄、ネーブルスイエロー、ナフトールイエローS、ハンザイエローG、ハンザイエロー10G、ベンジジンイエローG、ベンジジンイエローGR、キノリンイエローレーキ、パーマネントイエローNCG、タートラジンレーキなどの縮合アゾ化合物、イソインドリノン化合物、アンスラキノン化合物、アゾ金属錯体、メチン化合物、アリルアミド化合物が用いられる。具体的には以下のものが挙げられる。
C.I.ピグメントイエロー12、13、14、15、17、62、74、83、93、94、95、109、110、111、128、129、147、155、168、180。
赤色顔料としては、ベンガラ、パーマネントレッド4R、リソールレッド、ピラゾロンレッド、ウォッチングレッドカルシウム塩、レーキレッドC、レーキレッドD、ブリリアントカーミン6B、ブリラントカーミン3B、エオシンレーキ、ローダミンレーキB、アリザリンレーキなどの縮合アゾ化合物、ジケトピロロピロール化合物、アンスラキノン化合物、キナクリドン化合物、塩基染料レーキ化合物、ナフトール化合物、ベンズイミダゾロン化合物、チオインジゴ化合物、ペリレン化合物が挙げられる。具体的には以下のものが挙げられる。
C.I.ピグメントレッド2、3、5、6、7、23、48:2、48:3、48:4、57:1、81:1、122、144、146、166、169、177、184、185、202、206、220、221、254。
青色顔料としては、アルカリブルーレーキ、ビクトリアブルーレーキ、フタロシアニンブルー、無金属フタロシアニンブルー、フタロシアニンブルー部分塩化物、ファーストスカイブルー、インダスレンブルーBGなどの銅フタロシアニン化合物及びその誘導体、アンスラキノン化合物、塩基染料レーキ化合物等が挙げられる。具体的には以下のものが挙げられる。
C.I.ピグメントブルー1、7、15、15:1、15:2、15:3、15:4、60、62、66。
黒色顔料としては、カーボンブラック、アニリンブラックが挙げられる。これらの着色剤は、単独又は混合して、さらには固溶体の状態で用いることができる。
なお、着色剤の含有量は、結着樹脂100.0質量部に対して3.0質量部以上15.0質量部以下であることが好ましい。
<荷電制御剤>
トナー粒子は荷電制御剤を含有してもよい。荷電制御剤としては、公知のものが使用できる。特に帯電スピードが速く、かつ、一定の帯電量を安定して維持できる荷電制御剤が好ましい。
荷電制御剤として、トナー粒子を負荷電性に制御するものとしては、以下のものが挙げられる。
有機金属化合物及びキレート化合物として、モノアゾ金属化合物、アセチルアセトン金属化合物、芳香族オキシカルボン酸、芳香族ダイカルボン酸、オキシカルボン酸及びダイカルボン酸系の金属化合物。他には、芳香族オキシカルボン酸、芳香族モノ及びポリカルボン酸及びその金属塩、無水物、又はエステル類、ビスフェノールのようなフェノール誘導体類なども含まれる。さらに、尿素誘導体、含金属サリチル酸系化合物、含金属ナフトエ酸系化合物、ホウ素化合物、4級アンモニウム塩、カリックスアレーンが挙げられる。
一方、トナー粒子を正荷電性に制御する荷電制御剤としては、以下のものが挙げられる。ニグロシン及び脂肪酸金属塩のようなによるニグロシン変性物;グアニジン化合物;イミダゾール化合物;トリブチルベンジルアンモニウム-1-ヒドロキシ-4-ナフトスルフォン酸塩、テトラブチルアンモニウムテトラフルオロボレートのような4級アンモニウム塩、及びこれらの類似体であるホスホニウム塩のようなオニウム塩及びこれらのレーキ顔料;トリフェニルメタン染料及びこれらのレーキ顔料(レーキ化剤としては、リンタングステン酸、リンモリブデン酸、リンタングステンモリブデン酸、タンニン酸、ラウリン酸、没食子酸、フェリシアン化物、フェロシアン化物など);高級脂肪酸の金属塩;樹脂系荷電制御剤。
これら荷電制御剤は単独で又は2種類以上組み合わせることができる。これらの荷電制御剤の含有量としては、結着樹脂100.00質量部に対して、0.01質量部以上10.00質量部以下であることが好ましい。
本発明のトナーの各種物性の測定方法について以下に説明する。
<有機ケイ素重合体微粒子の同定(T3単位構造の割合の測定)>
トナー中に含まれる有機ケイ素重合体微粒子の構成化合物の組成と比率の同定は、固体熱分解ガスクロマトグラフィー質量分析計(以下熱分解GC/MS)及びNMRを用いる。
トナー中に、有機ケイ素重合体微粒子に加えて、シリカ微粒子が含まれる場合、トナー1gをバイアル瓶に入れクロロホルム31gに溶解させ、分散させる。分散には超音波式ホモジナイザーを用いて30分間処理して分散液を作製する。
超音波処理装置:超音波式ホモジナイザーVP-050(タイテック株式会社製)
マイクロチップ:ステップ型マイクロチップ、先端径φ2mm
マイクロチップの先端位置:ガラスバイアルの中央部、且つバイアル底面から5mmの高さ
超音波条件:強度30%、30分。このとき、分散液が昇温しないようにバイアルを氷水で冷却しながら超音波を掛ける。
分散液をスイングローター用ガラスチューブ(50mL)に入れ替えて、遠心分離機(H-9R;株式会社コクサン社製)にて、58.33S-1、30分間の条件で遠心分離を行う。遠心分離後のガラスチューブ内においては、下層に有機ケイ素重合体以外のSi含有物が含まれる。上層の有機ケイ素重合体由来のSi含有物を含むクロロホルム溶液を採取して、クロロホルムを真空乾燥(40℃/24時間)にて除去しサンプルを作製する。
上記サンプル又は有機ケイ素重合体微粒子を用いて、有機ケイ素重合体微粒子の構成化合物の存在量比及び、有機ケイ素重合体微粒子中のT3単位構造の割合を、固体29Si-NMRで測定・算出する。
有機ケイ素重合体微粒子の構成化合物の種類の分析は固体熱分解GC/MSが用いられる。
有機ケイ素重合体微粒子を550℃~700℃程度で熱分解させた際に生じる、有機ケイ素重合体微粒子由来の分解物の成分のマススペクトルを計測し、分解ピークを分析する事で、有機ケイ素重合体微粒子の構成化合物の種類を同定することができる。
(熱分解GC/MSの測定条件)
熱分解装置:JPS-700(日本分析工業)
分解温度:590℃
GC/MS装置:Focus GC/ISQ (Thermo Fisher)
カラム:HP-5MS 長さ60m、内径0.25mm、膜厚0.25μm
注入口温度:200℃
フロー圧:100kPa
スプリット:50mL/min
MSイオン化:EI
イオン源温度:200℃ Mass Range 45-650
続いて同定した有機ケイ素重合体微粒子の構成化合物の存在量比を、固体29Si-NMRで測定・算出する。固体29Si-NMRでは、有機ケイ素重合体微粒子の構成化合物のSiに結合する官能基の構造によって、異なるシフト領域にピークが検出される。各ピーク位置は標準サンプルを用いて特定することでSiに結合する構造を特定することができる。また得られたピーク面積から各構成化合物の存在量比を算出することができる。全ピーク面積に対してT3単位構造のピーク面積の割合を計算によって求めることができる。固体29Si-NMRの測定条件は、例えば下記の通りである。
装置:JNM-ECX5002 (JEOL RESONANCE)
温度:室温
測定法:DDMAS法 29Si 45°
試料管:ジルコニア3.2mmφ
試料:試験管に粉末状態で充填
試料回転数:10kHz
relaxation delay :180s
Scan:2000
該測定後に、有機ケイ素重合体の、置換基及び結合基の異なる複数のシラン成分をカーブフィティングにて下記X1構造、X2構造、X3構造、及びX4構造にピーク分離して、それぞれピーク面積を算出する。
なお、下記X3構造が本発明におけるT3単位構造である。
X1構造:(Ri)(Rj)(Rk)SiO1/2 (A1)
X2構造:(Rg)(Rh)Si(O1/2 (A2)
X3構造:RmSi(O1/2 (A3)
X4構造:Si(O1/2 (A4)
Figure 0007443047000002
また、上記Rで表される有機基は、13C-NMRにより確認する。
13C-NMR(固体)の測定条件≫
装置:JEOLRESONANCE製JNM-ECX500II
試料管:3.2mmφ
試料:試験管に粉末状態で充填
測定温度:室温
パルスモード:CP/MAS
測定核周波数:123.25MHz(13C)
基準物質:アダマンタン(外部標準:29.5ppm)
試料回転数:20kHz
コンタクト時間:2ms
遅延時間:2s
積算回数:1024回
該方法にて、ケイ素原子に結合しているメチル基(Si-CH)、エチル基(Si-C)、プロピル基(Si-C)、ブチル基(Si-C)、ペンチル基(Si-C11)、ヘキシル基(Si-C13)またはフェニル基(Si-C-)などに起因するシグナルの有無により、上記Rで表される炭化水素基を確認する。
<トナー中に含まれる有機ケイ素重合体微粒子の定量>
トナー中に含まれる有機ケイ素重合体微粒子の含有量は以下の方法で求めることができる。
トナー中に、有機ケイ素重合体微粒子以外のケイ素含有物が含まれる場合、トナー1gをバイアル瓶に入れクロロホルム31gに溶解させ、ケイ素含有物をトナー粒子から分散させる。分散には超音波式ホモジナイザーを用いて30分間処理して分散液を作製する。超音波処理装置:超音波式ホモジナイザーVP-050(タイテック株式会社製)
マイクロチップ:ステップ型マイクロチップ、先端径φ2mm
マイクロチップの先端位置:ガラスバイアルの中央部、且つバイアル底面から5mmの高さ
超音波条件:強度30%、30分。このとき、分散液が昇温しないようにバイアルを氷水で冷却しながら超音波を掛ける。
分散液をスイングローター用ガラスチューブ(50mL)に入れ替えて、遠心分離機(
H-9R;株式会社コクサン社製)にて、58.33S-1、30分間の条件で遠心分離を行う。遠心分離後のガラスチューブ内においては、下層に有機ケイ素重合体微粒子以外のケイ素含有物が含まれる。上層のクロロホルム溶液を採取して、クロロホルムを真空乾燥(40℃/24時間)にて除去する。
上記工程を繰り返し、乾燥させたサンプルを4g用意する。これをペレット化し、蛍光X線にてケイ素の含有量を求める。
蛍光X線の測定は、JIS K 0119-1969に準ずるが、具体的には以下の通りである。
測定装置としては、波長分散型蛍光X線分析装置「Axios」(PANalytical社製)と、測定条件設定及び測定データ解析をするための付属の専用ソフト「SuperQ ver.5.0L」(PANalytical社製)を用いる。なお、X線管球
のアノードとしてはRhを用い、測定雰囲気は真空、測定径(コリメーターマスク径)は27mmとする。
測定は、Omnianのメソッドを用いて元素FからUまでの範囲を測定し、軽元素を測定する場合にはプロポーショナルカウンタ(PC)、重元素を測定する場合にはシンチレーションカウンタ(SC)で検出する。また、X線発生装置の加速電圧、電流値は、出力2.4kWとなるように設定する。測定サンプルとしては、専用のプレス用アルミリングの中にサンプル4gを入れて平らにならし、錠剤成型圧縮機「BRE-32」(前川試験機製作所社製)を用いて、20MPaで、60秒間加圧し、厚さ2mm、直径39mmに成型したペレットを用いる。
前述条件で測定を行い、得られたX線のピーク位置をもとに各元素を同定し、単位時間あたりのX線光子の数である計数率(単位:cps)から各元素の質量比率を算出する。
解析は、FP定量法を用いて、サンプルに含まれる全元素の質量比率を算出し、トナー中のケイ素の含有量を求める。なお、FP定量法においては、トナーのバインダー樹脂に合わせたバランスを設定する。
蛍光X線で求めたトナー中のケイ素の含有量と、構成化合物中のケイ素の含有量比の関係から、計算によってトナー中の有機ケイ素重合体微粒子の含有量を求めることができる。
<有機ケイ素重合体微粒子の個数平均粒径P-D50n
有機ケイ素重合体微粒子の個数平均粒径P-D50nの測定は、走査型電子顕微鏡「S-4800」(商品名;日立製作所製)を用いて行う。有機ケイ素重合体微粒子が外添されたトナーを観察して、最大5万倍に拡大した視野において、ランダムに100個の有機ケイ素重合体微粒子の一次粒子の長径を測定して個数平均粒径P-D50nを求める。観察倍率は、有機ケイ素重合体微粒子の大きさによって適宜調整する。
トナー中に含まれる有機ケイ素重合体微粒子の同定方法はSEMによる形状観察及びEDSによる元素分析を組み合わせて行うことができる。
走査型電子顕微鏡「S-4800」(商品名;日立製作所製)を用いて、最大5万倍に拡大した視野において、トナーを観察する。トナー粒子表面にピントを合わせて、外添剤を観察する。外添剤の各粒子に対してEDS分析を行い、Si元素ピークの有無から、分析した粒子が有機ケイ素重合体微粒子であるか否かを判断する。
トナー中に、有機ケイ素重合体微粒子とシリカ微粒子の両方が含まれている場合には、Si、Oの元素含有量(atomic%)の比(Si/O比)を標品と比較することで有機ケイ素重合体微粒子の同定を行う。有機ケイ素重合体微粒子、シリカ微粒子それぞれの標品に対して、同条件でEDS分析を行い、Si、Oそれぞれの元素含有量(atomic%)を得る。有機ケイ素重合体微粒子のSi/O比をAとし、シリカ微粒子のSi/O比をBとする。AがBに対して、有意に大きくなる測定条件を選択する。具体的には、標品に対して、同条件で10回の測定を行い、A,Bそれぞれの相加平均値を得る。得られた平均値がA/B>1.1となる測定条件を選択する。
判別対象の微粒子のSi/O比が[(A+B)/2]よりもA側にある場合に当該微粒
子を有機ケイ素重合体微粒子と判断する。
有機ケイ素重合体微粒子の標品として、トスパール120A(モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン合同会社)を、シリカ微粒子の標品として、HDK V15(旭化成)を用いる。
<トナー粒子の粒径、及び小粒径トナーの個数比率の測定>
細孔電気抵抗法による精密粒度分布測定装置(商品名:コールター・カウンター Multisizer 3)と、専用ソフト(商品名:ベックマン・コールター Multisizer 3 Version3.51、ベックマン・コールター社製)を用いる。アパーチャー径は100μmを用い、実効測定チャンネル数2万5千チャンネルで測定し、測定データの解析を行い、算出する。測定に使用する電解水溶液は、特級塩化ナトリウムをイオン交換水に溶解して濃度が約1質量%となるようにしたもの、例えば、ベックマン・コールター社製のISOTON II(商品名)が使用できる。なお、測定、解析を行う前に、以下のように前記専用ソフトの設定を行う。
前記専用ソフトの「標準測定方法(SOM)を変更画面」において、コントロールモードの総カウント数を50000粒子に設定し、測定回数を1回、Kd値は(標準粒子10.0μm、ベックマン・コールター社製)を用いて得られた値を設定する。閾値/ノイズレベルの測定ボタンを押すことで、閾値とノイズレベルを自動設定する。また、カレントを1600μAに、ゲインを2に、電解液をISOTON II(商品名)に設定し、測定後のアパーチャーチューブのフラッシュにチェックを入れる。
専用ソフトの「パルスから粒径への変換設定画面」において、ビン間隔を対数粒径に、粒径ビンを256粒径ビンに、粒径範囲を2μm以上60μm以下に設定する。
具体的な測定法は以下の通りである。
(1)Multisizer 3専用のガラス製250mL丸底ビーカーに前記電解水溶液約200mLを入れ、サンプルスタンドにセットし、スターラーロッドの撹拌を反時計回りで24回転/秒にて行う。そして、専用ソフトの「アパーチャーチューブのフラッシュ」機能により、アパーチャーチューブ内の汚れと気泡を除去しておく。
(2)ガラス製の100mL平底ビーカーに前記電解水溶液約30mLを入れる。ここにコンタミノンN(商品名)(精密測定器洗浄用中性洗剤の10質量%水溶液、和光純薬工業(株)製)をイオン交換水で3質量倍に希釈した希釈液を約0.3mL加える。
(3)発振周波数50kHzの発振器2個を、位相を180度ずらした状態で内蔵し、電気的出力120Wの超音波分散器(商品名:Ultrasonic Dispersion System Tetora150、日科機バイオス(株)製)
の水槽内にイオン交換水所定量とコンタミノンN(商品名)を約2mL添加する。
(4)前記(2)のビーカーを前記超音波分散器のビーカー固定穴にセットし、超音波分散器を作動させる。そして、ビーカー内の電解水溶液の液面の共振状態が最大となるようにビーカーの高さ位置を調整する。
(5)前記(4)のビーカー内の電解水溶液に超音波を照射した状態で、トナー(粒子)約10mgを少量ずつ前記電解水溶液に添加し、分散させる。そして、さらに60秒間超音波分散処理を継続する。なお、超音波分散にあたっては、水槽の水温が10℃以上40℃以下となる様に適宜調節する。
(6)サンプルスタンド内に設置した前記(1)の丸底ビーカーに、ピペットを用いてトナー(粒子)を分散した前記(5)の電解水溶液を滴下し、測定濃度が約5%となるように調整する。そして、測定粒子数が50000個になるまで測定を行う。
(7)測定データを装置付属の前記専用ソフトにて解析を行い、重量平均粒径(D4)を算出する。なお、専用ソフトでグラフ/体積%と設定したときの、分析/体積統計値(算術平均)画面の「平均径」が重量平均粒径(D4)である。専用ソフトでグラフ/個数%と設定したときの、「分析/個数統計値」画面の「50%D径」が個数平均粒径(T-D50n)である。
(8)測定データを、任意の表解析ソフトを用いて、トナーの個数粒度分布において、4μm以下のトナーの比率と、4μm以下の全トナーに対する3μm以下のトナーの個数比率を算出する。
具体的には、4μm以下のトナーの個数比率は、測定されたトナーの中で粒子径が4μm以下であるトナーの個数を測定されたトナーの全個数で除算することで算出される。4μm以下の全トナーに対する3μm以下のトナーの個数比率は、測定されたトナーの中で粒子径が3μm以下であるトナーの個数を測定されたトナーの中で粒子径が4μm以下であるトナーの個数で除算することで算出される。
表解析ソフトとしては、例えば、Microsoft Office Professional Plus 2016に付属するExcel 2016(Microsoft社製)を用いることができる。
以下に実施例及び比較例を挙げて本発明を更に詳細に説明するが、本発明は何らこれに制約されるものではない。実施例中で使用する部は特に断りのない限り質量基準である。
まず、有機ケイ素重合体微粒子の製造例について説明する。
<有機ケイ素重合体微粒子1の製造例>
(第一工程)
温度計、攪拌機を備えた反応容器に、水:360部を入れ、濃度5.0質量%の塩酸:15部を添加して均一溶液とした。これを温度25℃で撹拌しながらメチルトリメトキシシラン:136部を添加し、5時間撹拌した後、濾過してシラノール化合物又はその部分縮合物を含む透明な反応液を得た。
(第二工程)
温度計、攪拌機、滴下装置を備えた反応容器に、水:540部を入れ、濃度10.0質量%のアンモニア水:17部を添加して均一溶液とした。これを温度35℃で撹拌しながら第一工程で得られた反応液100部を0.5時間かけて滴下し、6時間撹拌し懸濁液を得た。得られた懸濁液を遠心分離器にかけて微粒子を沈降させ取り出し、温度200℃の乾燥機で24時間乾燥させて有機ケイ素重合体微粒子1を得た。
得られた有機ケイ素重合体微粒子1は、走査電子顕微鏡観測より個数平均粒径100nmであった。
<有機ケイ素重合体微粒子2~6の製造例>
シラン化合物、反応開始温度、触媒添加量、滴下時間を表1に記載の様に変更した以外は、有機ケイ素重合体微粒子1の製造例と同様にして、有機ケイ素重合体微粒子2~6を得た。物性を表1に示す。
Figure 0007443047000003
<トナー粒子の製造例>
以下、トナー粒子の製造例について説明する。
<トナー粒子1>
<結着樹脂粒子分散液の調製>
スチレン89.5部、アクリル酸ブチル9.2部、アクリル酸1.3部、n-ラウリルメルカプタン3.2部を混合し溶解させた。この溶液にネオゲンRK(第一工業製薬社製)1.5部のイオン交換水150部の水溶液を添加して、分散させた。さらに10分間ゆっくりと撹拌しながら、過硫酸カリウム0.3部のイオン交換水10部の水溶液を添加した。窒素置換をした後、70℃で6時間乳化重合を行った。重合終了後、反応液を室温まで冷却し、イオン交換水を添加することで固形分濃度が12.5質量%、体積基準のメジアン径が0.2μmの樹脂粒子分散液を得た。
<離型剤分散液の調製>
離型剤(ベヘン酸ベヘニル、融点:72.1℃)100部、ネオゲンRK15部をイオン交換水385部に混合させ、湿式ジェットミル JN100((株)常光製)を用いて約1時間分散して離型剤分散液を得た。離型剤分散液の固形分濃度は20質量%であった。
<着色剤分散液の調製>
着色剤としてカーボンブラック「Nipex35(オリオンエンジニアドカーボンズ社製)」100部、ネオゲンRK15部をイオン交換水885部に混合させ、湿式ジェットミル JN100を用いて約1時間分散して着色剤分散液を得た。
樹脂粒子分散液265部、離型剤分散液10部、着色剤分散液10部をホモジナイザー(IKA社製:ウルトラタラックスT50)を用いて分散させ、分散液(1)を得た。撹拌しながら容器内の温度を30℃に調整して、1mol/Lの水酸化ナトリウム水溶液を加えてpH=8.0に調整した。凝集剤として、硫酸マグネシウム0.3部をイオン交換水10部に溶解した水溶液を、30℃攪拌下、10分間かけて添加した。
3分間放置した後に昇温を開始し、50℃まで昇温し、会合粒子の生成を行った。その状態で、「コールター・カウンター Multisizer 3」(登録商標、ベックマ
ン・コールター社製)にて会合粒子の粒径を測定する。個数平均粒径が7μmになった時点で、塩化ナトリウム3.0部とネオゲンRK8.0部を添加して粒子成長を停止させた。
その後、95℃まで昇温して会合粒子の融着と球形化を行った。平均円形度が0.980に到達した時点で降温を開始し、30℃まで降温してトナー粒子分散液1を得た。
得られたトナー粒子分散液1に塩酸を添加してpH=1.5以下に調整して1時間撹拌放置してから加圧ろ過器で固液分離し、トナーケーキを得た。これをイオン交換水でリスラリーして再び分散液とした後に、前述のろ過器で固液分離した。リスラリーと固液分離とを、ろ液の電気伝導度が5.0μS/cm以下となるまで繰り返した後に、最終的に固液分離してトナーケーキを得た。
得られたトナーケーキは気流乾燥機フラッシュジェットドライヤー(セイシン企業製)にて乾燥を行い、トナー粒子1を得た。なお、乾燥の条件は吹き込み温度90℃、乾燥機出口温度40℃、トナーケーキの供給速度はトナーケーキの含水率に応じて出口温度が40℃から外れない速度に調整した。
<トナー粒子2>
会合粒子の生成において、個数平均粒径が12μmになった時点で、粒子成長を停止させた以外は、トナー粒子1と同様に行い、トナー粒子2を得た。
<トナー粒子3>
会合粒子の生成において、個数平均粒径が6μmになった時点で、粒子成長を停止させた以外は、トナー粒子1と同様に行い、トナー粒子3を得た。
<トナー粒子4>
会合粒子の生成において、個数平均粒径が5μmになった時点で、粒子成長を停止させた以外は、トナー粒子1と同様に行い、トナー粒子4を得た。
<トナー粒子5>
会合粒子の生成において、個数平均粒径が13μmになった時点で、粒子成長を停止させた以外は、トナー粒子1と同様に行い、トナー粒子5を得た。
以下、分級トナーの製造例について説明する。
<分級トナー1>
上記方法で得られたトナー粒子1を、コアンダ効果を利用した多分割分級機を用いて、吹き込みインジェクション圧、吹き込み風量、エッジの調整により微粗粉をカットし、分級トナー1を得た。得られた粒子について、粒径、小粒径トナーの個数比率を測定したところ、個数平均粒径T-D50nが7μm、トナー粒子全体に対する4μm以下のトナーの比率が3%、4μm以下の全トナーに対する3μm以下のトナーの個数比率が37%であった。
<分級トナー2~14>
用いたトナー粒子と、分級条件(具体的には、吹き込みインジェクション圧、吹き込み風量、エッジの調整)を変えた以外は、分級トナー1と同様にして、分級トナー2~14を得た。得られた分級トナーの物性は表2に示す。
Figure 0007443047000004
以下、トナーの製造例について説明する。
<トナー1の製造例>
上記方法で得られた分級トナー1:100部と、有機ケイ素重合体微粒子1:1.0部を、ジャケット内に7℃の水を通水したFMミキサ(日本コークス工業株式会社製FM10C型)に投入した。ジャケット内の水温が7℃±1℃で安定してから回転羽根の周速38m/secで5分間混合し、トナー混合物1を得た。この際FMミキサの槽内温度が25℃を超えないようジャケット内の通水量を適宜調整した。
得られたトナー混合物1を目開き75μmのメッシュで篩い、トナー1を得た。
<トナー2~14、及び比較トナー1~7の製造例>
トナー1の製造例において、分級トナーと、有機ケイ素重合体微粒子の種類及び添加部数を表2のように変更した以外は、トナー1の製造例と同様にして、トナー2~14、比較トナー1~7を得た。物性を表2に示す。
なお、比較トナー1において、シリカは、X-24-9163A(信越化学社製)を1.0部使用した。
<実施例1>
キヤノン製レーザービームプリンタLBP652Cを、プリンタの将来的な更なる高速化と高寿命化を考慮して、プロセススピードを400mm/sに改造して使用し、LBP652C用カートリッジにトナー1を充填し、下記評価を実施した。評価紙としては、A4のカラーレーザーコピー用紙(キヤノン製、80g/m)を用いた。
評価結果は表3に示す。
<クリーニング性の評価>
クリーニング性の評価は、低印字比率(1%)で行った。これにより、クリーニングニップ部に供給される小粒径トナーの量が少なくなり、クリーニング性に対して厳しい条件となる。さらに、クリーニングブレードの硬度が高くなることで感光体ドラムへの追従性が低下するため、低温低湿環境(15℃/15%RH)にて評価を行った。A、Bランクを合格とした。
A:15000枚連続出力後も、紙上のクリーニング不良なし。
B:10000枚より多く15000枚未満連続出力の範囲で、トナーがクリーニングブレードをすり抜けることにより発生する縦線が紙上で発生。
C:5000枚より多く10000枚以下連続出力の範囲で、トナーがクリーニングブレードをすり抜けることにより発生する縦線が紙上で発生。
D:0~5000枚連続出力の範囲で、トナーがクリーニングブレードをすり抜けることにより発生する縦線が紙上で発生。
<転写効率の評価>
転写効率とは、感光ドラム上に現像されたトナーが何%中間転写ベルト上に転写されたかを示す転写性の指標である。転写効率の評価は、ベタ画像を連続して記録媒体上に形成して行った。ベタ画像を3000枚形成した後、中間転写ベルト上に転写されたトナーと転写後も感光ドラム上に残留したトナーを透明なポリエステル製の粘着テープによりはぎ取った。
はぎ取った粘着テープを紙上に貼ったもののトナー濃度から、粘着テープのみを紙上に貼ったもの濃度を差し引いた濃度差をそれぞれ算出した。転写効率は、それぞれのトナー濃度差の和を100とした場合の中間転写ベルト上のトナー濃度差の割合であり、この割合が高いほど転写効率に優れる。測定環境としては、低温低湿環境(15℃/15%RH)で行い、上記画像を3000枚形成した後の転写効率の評価を下記の基準で判断した。A、B、Cランクを合格とした。
なお、トナー濃度はX-Riteカラー反射濃度計(500シリーズ)で測定した。
A:転写効率が98%以上
B:転写効率が95%以上98%未満
C:転写効率が90%以上95%未満
D:転写効率が90%未満
<部材融着、及び部材汚染に起因する画像弊害の評価>
印字率1%となる横線パターンを2枚/1ジョブとして、ジョブとジョブの間にマシンが一旦停止してから次のジョブが始まるように設定したモードで、計100000枚の画出し試験を実施した。
50000枚目と100000枚目出力後の部材融着・部材汚染に起因する画像弊害を確認した。評価は低温低湿環境下(15℃/15%RH)で行った。
部材融着に起因する画像弊害は、ベタ黒画像上の縦スジのレベルにより評価した。
なお、縦スジは、トナーが長期耐久中の負荷に耐えきれず現像スリーブ上で融着し、融着部位において帯電・現像できなくなることによって発生する現象である。具体的な評価基準は以下のとおりである。A、B、Cランクを合格とした。
(評価基準)
A:縦スジは見られない。
B:画像の端部領域にわずかに縦スジが観察される。
C:微小な縦スジが観察される。
D:明確な縦スジが観察される。
部材汚染に起因する画像弊害は、上記画出し試験の100000枚目出力後に出力したベタ黒画像上の白い点状の画像欠陥のレベルにより評価した。
なお、白い点状の画像欠陥は、外添剤が長期耐久中に脱離し、静電潜像担持体上で凝集
塊を形成し、その領域においてトナーが現像しなくなることによって生じる現象である。具体的な評価基準は以下の様であった。表3の数値は画像欠陥の個数である。A、B、Cランクを合格とした。
(評価基準)
A:白い点状の画像欠陥は見られない。
B:白い点状の画像欠陥が5個未満発生する。
C:白い点状の画像欠陥が5個以上10個未満発生する。
D:白い点状の画像欠陥が10個以上発生する。
<実施例2~14、比較例1~7>
実施例1と同様にして評価を行った。評価結果を表3に示す。
Figure 0007443047000005

Claims (8)

  1. 結着樹脂を含有するトナー粒子と、外添剤と、を含有するトナーであって、
    該外添剤が、有機ケイ素重合体の微粒子を含有し、
    該有機ケイ素重合体が、
    SiO3/2(Rは有機基を表す。)及びR SiO2/2(Rは有機基を表す。)からなる群から選択される少なくとも一で表される構造を有し、
    粒径範囲2μm以上60μm以下で測定される該トナーの個数粒度分布において、
    (i)小径側からの累積が50%となる50%粒径T-D50nが、6μm以上12μm以下であり、
    (ii)4μm以下のトナーの個数比率が、トナー全体の2%以上5%以下であり、
    (iii)4μm以下の全トナーのうち3μm以下のトナーの個数比率が、25%以上50%以下である、
    ことを特徴とするトナー。
  2. 結着樹脂を含有するトナー粒子と、外添剤と、を含有するトナーであって、
    該外添剤が、有機ケイ素重合体の微粒子を含有し、
    該有機ケイ素重合体が、RSiO3/2(Rは有機基を表す。)及びR SiO2/2(Rは有機基を表す。)からなる群から選択される少なくとも一で表される構造を有し、
    粒径範囲2μm以上60μm以下で測定される該トナーの個数粒度分布において、
    (i)小径側からの累積が50%となる50%粒径T-D50nが、6μm以上12μm以下であり、
    (ii)4μm以下のトナーの個数比率が、トナー全体の2%以上4%以下であり、
    (iii)4μm以下の全トナーのうち3μm以下のトナーの個数比率が、25%以上50%以下である、
    ことを特徴とするトナー。
  3. 前記4μm以下の全トナーのうち3μm以下のトナーの個数比率が、25%以上37%以下である、請求項1又は2に記載のトナー。
  4. 前記4μm以下の全トナーのうち3μm以下のトナーの個数比率が、30%以上40%以下である請求項1又は2に記載のトナー。
  5. 前記有機ケイ素重合体の微粒子の個数平均粒径P-D50nが、80nm以上150nm以下である、請求項1~4のいずれか1項に記載のトナー。
  6. 前記トナーが、下記式(A)を満たす、請求項1~のいずれか1項に記載のトナー。
    式(A) 0.04≦Pmass/T3n≦6.00
    (式(A)中、T3nは、前記トナーの個数粒度分布において小径側から累積したときの3μm以下のトナーの個数%を表し、Pmassは、前記トナー中に含まれる前記トナー粒子100質量部に対して前記トナー中に含まれる前記有機ケイ素重合体の微粒子の質量部を表す。)
  7. 前記有機ケイ素重合体の微粒子が、ケイ素原子と酸素原子とが交互に結合した構造を有し、
    該有機ケイ素重合体が、RSiO3/2(Rは有機基である炭素数1~6のアルキル基又はフェニル基を表す。)で表されるT3単位構造を有し、
    該有機ケイ素重合体の微粒子の29Si-NMRの測定において、該有機ケイ素重合体の微粒子に含有される全ケイ素原子に由来するピークの合計面積に対する、該T3単位構造を有するケイ素原子に由来するピークの面積の割合が、0.90以上1.00以下である、
    請求項1~のいずれか1項に記載のトナー。
  8. 前記有機ケイ素重合体の微粒子が、シルセスキオキサンの微粒子である、請求項1~のいずれか1項に記載のトナー。
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