JP7361320B2 - 衛生ユニット構造体およびその施工方法 - Google Patents

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Description

本発明は、建築物である住宅などに設けられる少なくともシャワー室および洗面室を備える衛生ユニット構造体およびその施工方法に関する。
住宅などにおいてはシャワー室がユニット化されて用いられている。このようにユニット化されたシャワー室は住宅を設計する上で、また住宅を施工する上で非常に便利であり、所定の品質を確保したシャワー室を確実に設置することができるという点で有利である。このため、ユニット化されたシャワー室が住宅などの建築物においては広く一般的に用いられている。なお、本発明においてシャワー室とは、シャワー設備のみを備えた構成の他に、浴槽および水栓などを備えた浴室の構成を含むものとする。
特開平10-60965号公報
住宅設備としてシャワー室が設置された場合には、シャワー室に隣接して洗面室が配置される。洗面室には鏡などを備えた洗面台が設けられ、更衣室としての機能も有する。本発明において洗面室としては、洗面台のみを備えた構成の他に、便器などの衛生器具などを備えた構成、および更衣室としての機能を有する構成を含むものとする。
上記のようにユニット化されたシャワー室は、その寸法が工場出荷の段階では決められており、一定の寸法を有して規格化されている。このようなシャワー室を住宅に設置して、シャワー室に隣接した空間に施工業者が洗面室を最初から作り上げるのが一般的である。
特許文献1には、シャワー室と共に洗面室を接続して一体的に構成し、全体がユニット化された住宅設備が提案されている。ユニット化された構成においては、デザイン、寸法が規格化されて作製されているため、施工業者としては設置が容易であり、施主としては一定レベルの品質が保証されるため、安心であるというメリットを有する。
しかしながら、住宅設備としてユニット化された構成は、寸法が予め決められているため、住宅の設計者としては制約を受ける構成である。また、既に建てられている建築物である住宅においては構造床(スラブ)、構造壁、構造天井で囲まれた設置空間が一定ではないため、ユニット化された住宅設備とは対応しておらず、設置空間内にデッドスペースが生じるという問題を有していた。このような設置空間に対応させるためには、ユニット化されたシャワー室を設置した後、そのシャワー室に隣接する設置空間に合わせて洗面室を最初から作り上げるのが一般的であった。
本発明は、シャワー室および洗面室を備える衛生設備を建築物における形状の異なる設置空間に対応することが容易であり、信頼性の高い衛生ユニット構造体およびその施工方法の提供を目的とする。
本発明に係る一態様の衛生ユニット構造体は、
建築物の構造床、構造壁、構造天井で囲まれた設置空間の内部に、シャワー室と洗面室とを隣接配置する衛生ユニット構造体であって、
前記シャワー室は、シャワー室空間を形成するユニット化された構成を有し、
前記洗面室は、前記設置空間において前記シャワー室が設置される領域以外の空間に対応する形状を持ち、前記構造床の上に所定空間を有して支持された床パネルと、前記床パネルの周縁部分における所定位置に立設されて側壁を構成する複数の洗面側壁パネルと、前記洗面側壁パネルに連結されて天井壁を構成する洗面天井壁パネルとにより洗面室空間を形成する構成を持ち、
前記洗面室の前記床パネルは、防水構造を有する。
本発明に係る一態様の衛生ユニット構造体の施工方法は、
建築物の構造床、構造壁、構造天井で囲まれた設置空間の内部に、シャワー室と洗面室とを隣接配置する衛生ユニット構造体の施工方法であって、
前記シャワー室の防水パンを前記構造床に対して所定空間を有して設置した後に前記洗面室の防水構造の前記床パネルを前記構造床に対して所定空間を有して設置する施工方法である。
本発明によれば、シャワー室および洗面室を備える衛生設備を建築物における形状の異なる設置空間に対応して容易に設置することができ、信頼性の高い衛生ユニット構造体およびその施工方法を提供することができる。
本発明に係る実施の形態1の衛生ユニット構造体を上から見た平面図 実施の形態1の衛生ユニット構造体の斜視図 実施の形態1の衛生ユニット構造体の裏面図 実施の形態1の衛生ユニット構造体の施工方法を示す図 実施の形態1の衛生ユニット構造体の施工方法を示す図 実施の形態1の衛生ユニット構造体において、シャワー室のシャワー側壁パネルを床パンに固定するためのパネル係止部材を示す図 実施の形態1の衛生ユニット構造体において、洗面室の洗面側壁パネルを床パネルに固定するための洗面パネル係止部材を示す図 実施の形態1の衛生ユニット構造体における凸部コーナー部材と凹部コーナー部材とを示す斜視図 実施の形態1の衛生ユニット構造体における凸部コーナー部材と凹部コーナー部材とに対して壁下幅木をそれぞれ接合して固定した状態を示す図 実施の形態1の衛生ユニット構造体における壁下幅木の断面図 実施の形態1の衛生ユニット構造体において、シャワー室の床面と洗面室の床面とを繋ぐ室間接合部材を示す図 本発明に係る実施の形態2の衛生ユニット構造体を構成するシャワー室および洗面室の内部構成例を示す側面図 実施の形態2の衛生ユニット構造体を構成するシャワー室および洗面室の内部構成例を示し、洗面室の床パネルの構造を、一部を表出して示す側面図 本発明に係る実施の形態3の衛生ユニット構造体を構成するシャワー室および洗面室の内部構成例を示す側面図 実施の形態3におけるシャワー室の排水口の配設レベルと、洗面室の排水口の配設レベルとの位置関係を模式的に示す図
以下、本発明の衛生ユニット構造体およびその施工方法に係る実施の形態として、シャワー室および洗面室を備えた衛生ユニット構造体について、添付の図面を参照しながら説明する。なお、本発明の衛生ユニット構造体は、以下の実施の形態において説明する衛生ユニット構造体の構成に限定されるものではなく、シャワー室としてはシャワー設備のみを備えた構成の他に、浴槽や水栓設備などを備えた浴室の構成を含むものである。また、洗面室としては、洗面台のみを備えた構成の他に、便器などの衛生器具などを備えた構成や、更衣室としての機能のみを有する構成や、これらの組み合わせた構成を含むものである。
また、以下の実施の形態において示す数値、形状、構成、ステップ(工程)、およびステップの順序などは、一例を示すものであり、本発明を限定するものではない。以下の実施の形態における構成要素のうち、最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。なお、図面は、理解しやすくするために、それぞれの構成要素を主体に模式的に示している。
先ず始めに、本発明の衛生ユニット構造体における各種態様を例示する。
本発明に係る第1の態様の衛生ユニット構造体は、
建築物の構造床、構造壁、構造天井で囲まれた設置空間の内部に、シャワー室と洗面室とを隣接配置する衛生ユニット構造体であって、
前記シャワー室は、シャワー室空間を形成するユニット化された構成を有し、
前記洗面室は、前記設置空間において前記シャワー室が設置される領域以外の空間に対応する形状を持ち、前記構造床の上に所定空間を有して支持された床パネルと、前記床パネルの周縁部分における所定位置に立設されて側壁を構成する複数の洗面側壁パネルと、前記洗面側壁パネルに連結されて天井壁を構成する洗面天井壁パネルとにより洗面室空間を形成する構成を持ち、
前記洗面室の前記床パネルが防水構造を有している。このように構成された第1の態様の衛生ユニット構造体は、シャワー室および洗面室を備える衛生設備を建築物における形状の異なる設置空間に対応して容易に設置することができる。
本発明に係る第2の態様の衛生ユニット構造体は、前記の第1の態様において、前記洗面室の前記床パネルの防水構造が、建築物の前記構造床に対して所定空間を有して複数の支持脚により支持された補強フレーム枠と、防水層とを含む構成としてもよい。
本発明に係る第3の態様の衛生ユニット構造体は、前記の第1または第2の態様において、前記洗面室の前記床パネルの防水構造が、前記補強フレーム枠に載置された補強部材と、前記補強部材に載置された前記防水層と、前記防水層の上に敷き詰められたタイル層とを含む構成としてもよい。
本発明に係る第4の態様の衛生ユニット構造体は、前記の第3の態様において、前記防水層が、セメントボードで構成されてもよい。
本発明に係る第5の態様の衛生ユニット構造体は、前記の第1から第4の態様のいずれかの態様において、前記洗面側壁パネルが、前記床パネルにおいて、衛生ユニット構造体への出入り口となる前記洗面室への出入り口の形成位置、および前記シャワー室と前記洗面室との間の出入り口の形成位置を除いた領域の周縁部分に立設されて側壁を構成してもよい。
本発明に係る第6の態様の衛生ユニット構造体は、前記の第1から第5の態様のいずれかの態様において、前記シャワー室が、前記構造床の上に支持される防水パンと、前記防水パンに立設されたシャワー側壁パネルと、前記シャワー側壁パネルに連結されたシャワー天井壁パネルとによりシャワー室空間を形成するユニット化された構成としてもよい。
本発明に係る第7の態様の衛生ユニット構造体は、前記の第6の態様において、前記シャワー室の前記防水パンおよび前記洗面室の前記床パネルが、前記構造床により複数の支持脚を介して所定空間を有して所定レベルに維持されるよう構成されてもよい。
本発明に係る第8の態様の衛生ユニット構造体は、前記の第1から第7の態様のいずれかの態様において、前記洗面側壁パネルが、前記床パネルに対してパネル固定部材により立設されるよう構成されてもよい。
本発明に係る第9の態様の衛生ユニット構造体は、前記の第8の態様において、前記パネル固定部材が、前記床パネルにおいて、前記洗面室と前記シャワー室との間の出入り口の形成位置、および前記シャワー室と前記洗面室とを備えた衛生ユニット構造体への出入り口の形成位置を除いた周縁部分に固定された壁下幅木と、前記洗面側壁パネルを前記壁下幅木に係止する洗面パネル係止部材と、を含む構成でもよい。
本発明に係る第10の態様の衛生ユニット構造体は、前記の第8または第9の態様において、前記洗面側壁パネルの下端部分が前記パネル固定部材に接触して保持されるよう構成されてもよい。
本発明に係る第11の態様の衛生ユニット構造体は、前記の第6の態様において、前記シャワー側壁パネルが、前記防水パンに対してシャワーパネル係止部材により立設されるよう構成されてもよい。
本発明に係る第12の態様の衛生ユニット構造体は、前記の第11の態様において、前記シャワー側壁パネルの下端部分が、前記洗面側壁パネルの下端部分と同様の構成を有し、前記防水パンと前記シャワーパネル係止部材とに接触して保持されるよう構成されてもよい。
本発明に係る第13の態様の衛生ユニット構造体は、前記の第1から第12の態様のいずれかの態様において、前記床パネルが、切断可能な床材で形成されてもよい。
本発明に係る第14の態様の衛生ユニット構造体は、前記の第1から第13の態様のいずれかの態様において、前記構造床と前記床パネルとの間の所定空間に、前記シャワー室からの配管設備が施設されるよう構成されてもよい。
本発明に係る第15の態様の衛生ユニット構造体は、前記の第6の態様において、前記シャワー天井壁パネルおよび前記洗面天井壁パネルには点検用の開口を備えてもよい。
本発明に係る第16の態様の衛生ユニット構造体は、前記の第15の態様における前記シャワー天井壁パネルおよび前記洗面天井壁パネルにおいて、前記点検用の開口が、前記シャワー室と前記洗面室との間の出入り口を挟んだ両側位置に設けられてもよい。
本発明に係る第17の態様の衛生ユニット構造体は、前記の第1から第16の態様のいずれかの態様において、前記洗面室の側壁が複数の洗面側壁パネルで構成され、前記洗面室の天井壁が複数の天井壁パネルで構成されており、
隣接する前記洗面側壁パネルの連結部分と、隣接する前記天井壁パネルの連結部分が対応するよう構成されてもよい。
本発明に係る第18の態様の衛生ユニット構造体は、前記の第1から第17の態様のいずれかの態様において、隣接する前記洗面側壁パネルの連結部分にジョイント部が設けられ、
前記ジョイント部に前記洗面室の内部の荷重部材を取り付けるよう構成されてもよい。
本発明に係る第19の態様の衛生ユニット構造体は、建築物の構造床、構造壁、構造天井で囲まれた設置空間の内部に、シャワー室と洗面室とを隣接配置する衛生ユニット構造体であって、
前記シャワー室は、シャワー室空間を形成するユニット化された構成を有し、
前記洗面室は、前記設置空間において前記シャワー室が設置される領域以外の空間に対応する形状を持ち、前記構造床の上に所定空間を有して支持された床パネルと、前記床パネルの周縁部分における所定位置に立設されて側壁を構成する複数の洗面側壁パネルと、前記洗面側壁パネルに連結されて天井壁を構成する洗面天井壁パネルとにより洗面室空間を形成する構成を持ち、
前記洗面室の前記床パネルにおいて、隣接する前記シャワー室との境界部分近傍に排水口が設けられ、前記排水口の形成位置が前記床パネルにおける最低レベルの位置となるよう構成されてもよい。
本発明に係る第20の態様の衛生ユニット構造体は、前記の第19の態様における前記床パネルにおいて、前記排水口が、前記シャワー室と前記洗面室との間の出入り口側に設けられてもよい。
本発明に係る第21の態様の衛生ユニット構造体は、前記の第19または第20の態様における前記シャワー室において、前記排水口の形成位置が前記シャワー室における最低レベルの位置であり、出入り口近傍が前記シャワー室における最高レベルの位置であってよい。
本発明に係る第22の態様の衛生ユニット構造体の施工方法は、建築物の構造床、構造壁、構造天井で囲まれた設置空間の内部に、シャワー室と洗面室とを隣接配置する衛生ユニット構造体の施工方法であって、
前記シャワー室の防水パンを前記構造床に対して所定空間を有して設置した後に前記洗面室の防水構造の床パネルを前記構造床に対して所定空間を有して設置するものである。このような第22の態様の衛生ユニット構造体の施工方法は、シャワー室および洗面室を備える衛生設備を建築物における形状の異なる設置空間に対応して容易に施工することが可能である。
本発明に係る第23の態様の衛生ユニット構造体の施工方法は、前記の第22の態様において、前記シャワー室の床面のレベルより前記洗面室の床面を高くなるよう、少なくとも前記シャワー室の床面の施工後に前記洗面室の前記床パネルを施工してもよい。
本発明に係る第24の態様の衛生ユニット構造体の施工方法は、前記の第22または第23の態様において、前記洗面室の前記床パネルが、前記設置空間において前記シャワー室が設置される領域以外の領域に対応する形状を有し、前記構造床の上に所定空間を有して支持されて防水構造の床面が構成されるよう施工され、
前記洗面室の側壁となる複数の洗面側壁パネルは、前記床パネルにおいて、衛生ユニット構造体への出入り口となる前記洗面室への出入り口の形成位置、および前記シャワー室と前記洗面室との間の出入り口の形成位置を除いた領域の周縁部分に立設され、
前記洗面室の天井壁となる洗面天井壁パネルは、前記洗面側壁パネルに連結されてもよい。
(実施の形態1)
以下、本発明に係る実施の形態1の衛生ユニット構造体およびその施工方法について添付の図面を参照しつつ説明する。図1は、衛生ユニット構造体1を構成するシャワー室2および洗面室3を上から見た平面図であり、それぞれの天井壁(天井壁パネル)を取り除いた状態を示している。
シャワー室2には、シャワーヘッド4および水栓5が設けられており、ドア6の開閉によりシャワー室2に隣接して設けられた洗面室3との出入りが可能な構成である。洗面室3には、鏡が設けられた洗面台7および便器8が備えられている。実施の形態1の構成においては、便器8を備えた構成で説明するが、実施の形態1の構成としては、便器8を備えない構成としてもよい。
図1に示すように、実施の形態1の衛生ユニット構造体1は、シャワー室2に隣接して洗面室3が設けられた構造体であり、建築物である住宅における構造床(スラブ)、構造壁、構造天井で囲まれた設置空間に対応した寸法(外形形状)で構成されている。住宅の設置空間に設けられた衛生ユニット構造体1においては、入口開口11を通して当該住宅における他の部屋との出入りが可能な構成となる。
シャワー室2および洗面室3のそれぞれの側面壁は同様の構成を有する複数のパネルを組み立てることにより構成されている。シャワー室2の側壁が複数のシャワー側壁パネル9で構成され、シャワー室2に隣接配置された洗面室3の側面壁が複数の洗面側壁パネル10で構成されている。実施の形態1における、シャワー側壁パネル9および洗面側壁パネル10は同様の構成を有し、同様の立設構造を有している。
図2は、実施の形態1の衛生ユニット構造体1の斜視図である。図3は、実施の形態1の衛生ユニット構造体1の床面の裏面図である。図2および図3に示すように、建築物である住宅の構造床(スラブ)の上に設置するために、衛生ユニット構造体1は複数の支持脚18により支持され保持されている。
洗面室3の床面を形成する床パネル16は、複数の支持脚18により構造床(スラブ)に対して所定空間を有して支持されているため、二重床構造である。床パネル16に支持脚18が固定された構造であり、地震時の突き上げ、横揺れに対して強い耐震構造を有している。また支持脚18には弾性体が設けられており、防振機能を有している。床パネル16としては、容易に切断可能な材料で形成されており、例えば、板材に塩ビタイル、硬質タイル、天然石、化粧シートなどを張り合わせた各種の床材などが用いられる。
シャワー室2の床面は防水パン17で構成されており、この防水パン17が複数の支持脚18により構造床(スラブ)に対して所定空間を有しては支持されている。このようにシャワー室2の防水パン17の直下には所定空間が形成されているため、この空間にはシャワーヘッド4および水栓5に対する給水用および給湯用の配管19(図3参照)、および排水口41から延びる配管(図示省略)などが施設され、洗面室3の床パネル16の直下の空間と共に有効に使用される。このように、シャワー室2の防水パン17および洗面室3の床パネル16のそれぞれの直下の空間には、シャワー室2および洗面室3における各種配管設備が施設される。
[衛生ユニット構造体1の施工方法]
図4Aおよび図4Bは、実施の形態1の衛生ユニット構造体1の施工方法を示す図である。図4Aにおける(a)と(b)、および図4Bにおける(c)と(d)と(e)は、施工途中の状態を示した図であり、(a)→(b)→(c)→(d)→(e)の順に施工される。
図4Aの(a)に示す状態は、複数の支持脚18により支持されたシャワー室2を完成させ、洗面室3の床パネル16が構造床(スラブ)の上に複数の支持脚18により支持された二重床を作製した状態を示している。シャワー室2は、次に述べるように作製されて、シャワー室空間が完成される。
(1)防水パンである床パン17を複数の支持脚18を用いて支持する。
(2)支持脚18により支持された床パン17に対してシャワーパネル係止部材21によりシャワー側壁パネル9を直接的に固定する。
(3)シャワー側壁パネル9が床パン17に固定された後、シャワー側壁パネル9にドア枠22を取り付けて、シャワー室2にドア6を設ける。
(4)シャワー室2のシャワー天井壁パネル12が取り付けられて、シャワー室空間を有するシャワー室2が完成する。
住宅の設置空間において、シャワー室2が設置された領域以外の設置空間に合わせて、洗面室3の床パネル16が所望の寸法に切断される。切断された床パネル16は、複数の支持脚18により支持されて二重床が作製される。このとき、床パネル16は、例えばシャワー室2のドア6の位置に合わせて位置レベルが調整される。床パネル16の位置レベルの調整は、シャワー室2の防水パンである床パン17が所定レベルに調整された後に施工される。なお、洗面室3の床パネル16の設置レベルは、シャワー室2の床面より高く設定されており、床パネル16からシャワー室2の床面になだらかに下降する室間接合部材27(図10参照)が設けられる。
図4Aの(b)に示す状態は、床パネル16が作製された後、床パネル16の床面端部にパネル固定部材の一つである壁下幅木20が固定された状態である。壁下幅木20が固定される位置は、洗面側壁パネル10が立設される位置である。即ち、シャワー室2への出入り口であるドア6が設置された位置と、シャワー室2と洗面室3とを備えた衛生ユニット構造体1への出入り口である入口開口11の形成位置とを除いた床面端部において、洗面側壁パネル10を固定するための壁下幅木(パネル固定部材)20が固定される。
壁下幅木20には洗面側壁パネル10を立設するために洗面パネル係止部材23が取り付けられる。洗面パネル係止部材23は、洗面側壁パネル10の下端部分を嵌合して締結して、洗面側壁パネル10を立設する構成を有する。また、隣接する洗面側壁パネル10は、壁下幅木20に立設されたジョイント部25に対して互いに側部が嵌合させて接合される構成である。
図4Bの(c)は、床パネル16に固定された壁下幅木20に洗面パネル係止部材23(図6参照)を設けて、2枚の洗面側壁パネル10を立設した状態を示している。図4Bの(d)は、洗面室3を構成する全ての洗面側壁パネル10が立設された状態を示している。図4Bの(e)は、図4Bの(d)に示した状態から洗面天井壁パネル13が取り付けられた状態を示している。
上記のように、シャワー室2が完成された後、洗面室3が作製されて、洗面室空間が完成される。即ち、洗面室3の施工工程としては次の工程を含む。
(5)洗面室3の床パネル16を所望の寸法に切断し、切断された床パネル16をシャワー室2の床レベルに応じた高さとなるように、複数の支持脚18により支持させて二重床を作製する。
(6)洗面室3の床パネル16における所定位置に壁下幅木20を設置する。
(7)壁下幅木20に洗面パネル係止部材23を設けて、洗面側壁パネル10を立設させる。このとき、洗面側壁パネル10の下端部分を洗面パネル係止部材23に嵌合させると共に、隣接する洗面側壁パネル10をその間に立設した壁スタッドであるジョイント部25に嵌合して互いに固定する。なお、隣接する洗面側壁パネル10同士を直接係合させる構成としてもよい。
(8)洗面側壁パネル10に対して洗面天井壁パネル13が取り付けられて、洗面室3が完成する。この結果、シャワー室2および洗面室3が完成して、衛生ユニット構造体1は完成する。洗面側壁パネル10としては、幅寸法が異なる各種形状パターンが予め準備されており、その床パネル16における立設すべき位置(長さ)に応じて所望の形状パターンが選択される。なお、洗面側壁パネル10としては、必要に応じて所望の幅寸法に切断して構成することも可能である。
なお、シャワー室2および洗面室3の内部の各種器具は、衛生ユニット構造体1の完成後に設置される。シャワー天井壁パネル12のシャワー点検口14、洗面天井壁パネル13の洗面点検口15、および床下点検口29などの開閉可能な開口部分が利用されて各種器具および排管設備が取り付けられる。
上記の施工工程において、(4)および(7)に示したシャワー天井壁パネル12および洗面天井壁パネル13の取り付けは、最終工程において同時に行ってもよい。
衛生ユニット構造体1の施工においては、(a)シャワー室2の床パン(防水パン)17の設置、(b)シャワー室2のシャワー側壁パネル9の設置、(c)シャワー室2のドア枠22の設置(洗面室のレベル基準の決定)、(d)シャワー室2のシャワー天井壁パネル12の設置、(e)洗面室3の床パネル16の設置(二重床の設置)、(f)洗面室3の壁下幅木20の設置、(g)洗面室の洗面側壁パネル10の設置、および(h)洗面室3の洗面天井壁パネル13の設置の順で作製される。なお、(d)のシャワー天井壁パネル12の設置は(h)の洗面天井壁パネル13と同工程において設置してもよい。
実施の形態1の衛生ユニット構造体1の施工においては、建築物(住宅)の構造床(スラブ)、構造壁、構造天井で囲まれた設置空間に合わせて最適な寸法を有する洗面室3を作製する構成であるため、洗面室3の床パネル16を所望の形状に切断する工程が含まれる。また、切断した床パネル16はシャワー室2の設置レベルに合わせて設置し、設置された床パネル16に洗面側壁パネル10を立設するための壁下幅木20を所定位置に固定する作業が生じる。このような二重床(床パネル16および壁下幅木20を含む)の作製作業は、予め組立部材が準備されているシャワー室2の組立て作業や、洗面室3における洗面側壁パネル10および洗面天井壁パネル13の組立て作業とは、作業内容が異なるため施工業者が異なる場合が多い。このため、集合住宅などの建築物において多くの衛生ユニット構造体1を設置する場合には、一方の施工業者がシャワー室2を順次組立てていき、他方の業者が組上がったシャワー室2に隣接して所望の寸法を有する二重床(16、20)を設置していく施工となる。二重床の設置が終了した後、シャワー室2の組立てを完成させた施工業者が、二重床の上に予め準備された洗面側壁パネル10および洗面天井壁パネル13を組立てる。このように、複数の衛生ユニット構造体1を設置する場合においては、異なる施工業者において効率的に作業を進めることが可能な構造である。
上記のように、実施の形態1の衛生ユニット構造体1の施工においては、建築物(住宅)における設置空間に合わせて最適な寸法を有する洗面室3を作製する構成にもかかわらず、施工が容易であると共に施工時間の大幅な短縮を図ることができる構成となる。
図5は、実施の形態1の衛生ユニット構造体1において、シャワー室2のシャワー側壁パネル9を床パン17に固定するためのパネル係止部材21を示す図である。図5は、シャワー室2の外面の一部を拡大して示している。なお、シャワー室2の外面は、シャワー室2が設置空間内部に設置された後は、ユーザの目に触れることはない。
図5に示すように、隣接するシャワー側壁パネル9の間には壁スタッドとなるジョイント部24が設けられており、このジョイント部24により隣接するシャワー側壁パネル9が互いに保持されて立設されている。ジョイント部24の下端部分にはシャワーパネル係止部材21のジョイント係止具21aが装着されている。ジョイント係止具21aは、シャワー室2の床パン(防水パン)17の外縁部を上方から挟むように固定されている。この結果、シャワー室2のジョイント部24が、床パン(防水パン)17に確実に固定されて立設される。なお、ジョイント部24の直下に配設される支持脚18は、他の領域に配設された支持脚18に比べて剛性の高い材料を用いてもよい。
シャワー側壁パネル9の下端部分にはシャワーパネル係止部材21のパネル係止具21bが装着されている。パネル係止具21bは、シャワー室2の床パン(防水パン)17の外縁部を上方から挟むように固定されている。また、シャワー側壁パネル9の下端はU字形状に屈曲した金属板で形成されており、このU字形状部分が床パン(防水パン)17に内接して保持されている。この結果、シャワー室2のシャワー側壁パネル9は、床パン(防水パン)17に対して確実に固定された状態で立設される。なお、シャワー側壁パネル9は、防水パンである床パン17に対して、シャワーパネル係止部材21およびジョイント部24を含むパネル固定部材により立設される構成を有している。
図6は、実施の形態1の衛生ユニット構造体1において、洗面室3の洗面側壁パネル10を床パネル16上の壁下幅木20に固定するための洗面パネル係止部材23を示す図である。図6は、洗面室3の外面の一部を拡大して示している。なお、シャワー室2と同様に、洗面室3の外面は、洗面室3が設置空間内部に設置された後は、ユーザの目に触れることはない。
図6に示すように、隣接する洗面側壁パネル10の間には壁スタッドとなるジョイント部25が設けられており、このジョイント部25により隣接する洗面側壁パネル10が互いに保持されて立設される。ジョイント部25の下端部分には洗面パネル係止部材23のジョイント係止具23aが装着される。ジョイント係止具23aは、床パネル16上の壁下幅木20の上面に一体的に形成された壁載レール26に上方から載せて挟むように固定されている。壁載レール26は、上方に突設して長手方向に延設されたレール26aを有し、このレール26aをジョイント係止具23aが挟む構成である。
なお、壁下幅木20と壁載レール26は別部品で構成して互いに固定する構成としてもよい。また、壁下幅木20としては、壁載レール26のみを有する構成、例えば、逆T字形状として、床パネル16上で長手方向に延びる平板の中央に長手方向に延設された板材(レール26a)が突設された構成でもよい。なお、実施の形態1における壁下幅木20の材質としては、アルミ材を用いているが、本発明においては壁下幅木20の材質としてアルミ材に特定するものではない。
このように洗面側壁パネル10が壁下幅木20の上に載置されて固定され、レール26aをジョイント係止具23aが挟むことにより、洗面室3のジョイント部25は、床パネル16の壁下幅木20に対して所定位置に確実に固定され立設される。なお、ジョイント部25の直下に配設される支持脚18は、他の領域に配設された支持脚18に比べて剛性の高い材料を用いてもよい。
洗面側壁パネル10の下端部分には洗面パネル係止部材23におけるパネル係止具23bが装着されている。パネル係止具23bは、壁下幅木20の上面に設けられた壁載レール26に上方から載せて挟むように固定されている。また、洗面側壁パネル10の下端は、シャワー側壁パネル9の下端と同じ構成を有しており、U字形状に屈曲した金属板で形成されている。従って、U字形状部分が壁下幅木20の上面の壁載レール26に内接して保持されている。従って、洗面側壁パネル10は、シャワー側壁パネル9と同様に壁下幅木20の上面に設けられた壁載レール26により固定される構造を有する。この結果、洗面室3の洗面側壁パネル10は、床パネル16に対して確実に固定された状態となる。
実施の形態1の構成において、洗面側壁パネル10は、床パネル16に対して、壁下幅木20、洗面パネル係止部材23、ジョイント部25、壁載レール26を含むパネル固定部材により立設できる構成を有している。
なお、シャワー側壁パネル9および洗面側壁パネル10の立設構造に関しては、それぞれのパネルが確実に立設する構造であればよく、各種の固定手段を適用することが可能である。本発明においては、少なくともシャワー側壁パネルおよび洗面側壁パネルの下端部分が同様の構造を有するパネル構造であり、シャワー側壁パネルが防水パンである床パンからシャワーパネル係止部材(21)を用いて立ち上がる構造を有し、そして洗面側壁パネルが二重床である床パネルから洗面パネル係止部材(23)を用いて立ち上がる構造を有するものである。
実施の形態1の構成において、床パネル16上の壁下幅木20のコーナー部分(直角部分)における接続は、ユーザに対する安全性を担保するために、コーナー部材(30、31)を用いて、壁下幅木20を直角に接合して配置できる構成を有している。
図7は、凸部コーナー部材30と凹部コーナー部材31とを示す斜視図である。図7は洗面室3の内側である洗面室空間側(手前側)からの図である。図7において、左側には直角に折れ曲がった凸部の壁下幅木20を接合するための凸部コーナー部材30を示し、右側には直角に折れ曲がった凹部の壁下幅木20を接合するための凹部コーナー部材31を示す。図7に示すように、凸部コーナー部材30と凹部コーナー部材31のそれぞれには、壁下幅木20が配置される方向に突出する挿入接合部30a、31aが形成されている。実施の形態1における凸部コーナー部材30と凹部コーナー部材31は、加工が容易で堅牢な樹脂材を用いて構成した例で説明するが、本発明は樹脂材に限定するものではなく、加工が可能な各種材料が用いられる。
図8は、凸部コーナー部材30と凹部コーナー部材31とに対して壁下幅木20をそれぞれ接合して固定した状態を示している。図8に示した壁下幅木20の上には、洗面側壁パネル10が立設される。図9は壁下幅木20の断面図であり、長手方向に直交する方向で切断した断面図である。図9に示すように、壁下幅木20には壁載レール26が突設された土台部分に空洞部20aが形成されている。また、空洞部20aの下端には扁平な足部20bが水平方向に突設されており、この足部20bを設けて床パネル16上に壁下幅木20が安定して配設される構成となる。
上記のように壁下幅木20には空洞部20aが設けられており、この空洞部20aには凸部コーナー部材30と凹部コーナー部材31における挿入接合部30a、31aが挿入されて接合される。空洞部20aの空間形状と挿入接合部30a、31aの突出形状が対応する形状であり、挿入接合部30a、31aが空洞部20aに嵌合するよう構成されている。この結果、壁下幅木20は直角部分で確実に接合されると共に、直角部分には鋭角なエッジ部分を無くすことができ、洗面室3を利用するユーザに対して安全性の高い構成となる。
図10は、シャワー室2の床面と洗面室3の床面とを繋ぐ室間接合部材27を示す図である。室間接合部材27は、ドア6の下側に配設された部材であり、シャワー室2の床面のレベルL1が洗面室3の床面のレベルL2より低くなるように、斜行して配設される。このように出入り口であるドア6の下側に室間接合部材27を設けることにより、シャワー室2から洗面室3への水の流入を防止することができると共に、人の出入りがスムーズになり安全性の高い構成となる。また、シャワー室2と洗面室3との間が確実に一定間隔を常に保持できる構造を確保することができる。
上記のように、シャワー室2および洗面室3の外側である筺体が完成した後、それぞれの室における衛生器具、備品が所定の位置に備えられる。特に重量物の衛生器具を壁に固定する構成の場合、例えば洗面室3に洗面台7を固定する場合には壁面の壁スタッドとなるジョイント部(24、25)に設置することが好ましい。このように洗面台7を設けた場合に、当該洗面台7に大きな負荷が加わったとしても、剛性を有するジョイント部25において荷重を受け止めることができ、洗面側壁パネル10の撓みを軽減することが可能となる。
なお、前述の図2の斜視図に示すように、実施の形態1の衛生ユニット構造体1においては、シャワー室2および洗面室3のそれぞれの天井壁パネル(12、13)に点検口(14、15)が設けられている。シャワー点検口14は、シャワー天井壁パネル12におけるシャワー室2への出入り口(ドア6の配設位置)の近傍に設けられている。また、洗面点検口15は、洗面天井壁パネル13におけるシャワー室2への出入り口(ドア6の配設位置)の近傍に設けられている。即ち、シャワー点検口14と洗面点検口15は、それぞれの天井壁パネル(12、13)におけるシャワー室2への出入り口を挟んだ両側に設けられている。このように、シャワー点検口14および洗面点検口15を出入り口(ドア6の配設位置)近傍に設けることにより、出入り口には大型の器具が備えられておらず、ある程度の空間が確保されているため、点検口(14、15)による保守、管理における作業性がよいものとなる。
上記のように、実施の形態1の衛生ユニット構造体1において、洗面室3は、その側壁が複数の側壁パネル(10)が連結されて構成され、天井壁が複数の天井壁パネル(13)が連結されて構成されている。実施の形態1の衛生ユニット構造体1は、図1および図2に示すように、複数の洗面側壁パネル10が連結されるジョイント部25と、複数の洗面天井壁パネル13を連結するジョイント部28(図2参照)が対応するように配設されている。即ち、洗面室3における側面壁と天井壁においてジョイント部(25、28)が連続するように配設されている。このようにジョイント部(25、28)が連続する構成とすることにより、洗面室3のパネル構造の強度がさらに増強され、引いては衛生ユニット構造体1としての高い強度を確保できる構造となる。
(実施の形態2)
次に、本発明に係る実施の形態2の衛生ユニット構造体およびその施工方法について添付の図面を参照しつつ説明する。図11は、本発明に係る実施の形態2の衛生ユニット構造体1を構成するシャワー室2および洗面室3の内部構成例を示す側面図であり、それぞれの正面側の側面壁(壁パネル)を取り除いた状態を示している。実施の形態2の衛生ユニット構造体およびその施工方法についての説明において、前述の実施の形態1と実質的に同一の機能、構成を有する要素には同じ番号を付与している。実施の形態2の衛生ユニット構造体およびその施工方法において、実施の形態1の衛生ユニット構造体およびその施工方法と異なる点は、シャワー室2と共に洗面室3が防水の床構造であることである。実施の形態2におけるその他の点は、実施の形態1と同様であるため、実施の形態2においては実施の形態1と異なる点を主として説明する。
図11に示すように、実施の形態2の衛生ユニット構造体1は、実施の形態1の構成と同様に、シャワー室2に隣接して洗面室3が設けられており、建築物である住宅における構造床(スラブ)、構造壁、構造天井で囲まれた設置空間に対応した寸法(外形形状)で構成されている。
また、実施の形態2の衛生ユニット構造体においても、実施の形態1の構成と同様に、シャワー室2および洗面室3のそれぞれの側面壁は同様の構成を有する複数のパネルを組み立てることにより構成されおり、同様の立設構造を有している。
図12は、図11と同様に、実施の形態2の衛生ユニット構造体1を構成するシャワー室2および洗面室3の内部構成例を示す側面図である。図12においては、洗面室3の床パネル50の構造を、一部を表出して示している。図12に示すように、洗面室3の床パネル50には、洗面室用の排水口42が設けられている。即ち、実施の形態2における洗面室3は、シャワー室2と同様に防水処理が施されており、洗面室3の床パネル50が防水パネルで構成されている。
なお、床パネル50としては、排水口42が床パネル50における最低レベルの位置となるように排水勾配を有するように形成されている。また、床パネル50においては、床清掃時の水がドア下などから漏れ出さないように、水返し構造を有する構成としてもよい。
洗面室3の床パネル50は、実施の形態1の構成と同様に、複数の支持脚18により構造床(スラブ)上に所定空間を有して支持されている。床パネル50は、図12に示すように、支持脚18により支持される補強フレーム枠(例えば、金属製角材フレーム)55と、その補強フレーム枠55に載置して固定される補強部材(例えば、板材)54と、その補強部材54に載置して敷き詰め固定される防水層(例えば、セメントボード、木毛セメントボードなどの防水処理された材料)53と、洗面室3の床面を構成する装飾板となるタイル層52と、を有する。
実施の形態2における洗面室3の床パネル50の構造体は、建築物である住宅における構造床(スラブ)、構造壁、構造天井で囲まれた設置空間に応じた、最適な大きさ、形状となるように容易に変更できる構造を有している。即ち、床パネル50における補強フレーム枠55は、その設置空間に応じて容易に切断可能な金属フレーム材であり、予め四角い枠材で構成されている。また、補強部材54においても容易に切断可能な木材などの板材で構成されている。更に、防水層53は、例えば、セメントボード、木毛セメントボードなどの防水可能で容易に切断加工可能な材料である。タイル層52としては、防水のタイル床であり、予め洗面室3の床形状に合わせて切断された構成でもよく、複数枚のタイルパネルを敷き詰める構成(防水処理)としてもよい。なお、洗面室3の床パネル50においては、点検口を設けない構成としている。
実施の形態2におけるシャワー室2においては、実施の形態1と同様に、床面を防水パン17で構成して、この防水パン17を複数の支持脚18により構造床(スラブ)に対して所定空間を有しては支持する構成としてもよい。若しくは、シャワー室2の床面としては、洗面室3と同様に、防水パン17に床パネル51を設ける構成としてもよい。シャワー室2における床パネル51は、洗面室3の床パネル52と同様の構造体としてもよい。
(実施の形態3)
次に、本発明に係る実施の形態3の衛生ユニット構造体およびその施工方法について添付の図面を参照しつつ説明する。図13は、本発明に係る実施の形態3の衛生ユニット構造体1を構成するシャワー室2および洗面室3の内部構成例を示す側面図であり、それぞれの正面側の側面壁(壁パネル)を取り除いた状態を示している。実施の形態3の衛生ユニット構造体およびその施工方法についての説明において、前述の実施の形態1および実施の形態2と実質的に同一の機能、構成を有する要素には同じ番号を付与している。実施の形態3の衛生ユニット構造体およびその施工方法において、実施の形態1の衛生ユニット構造体およびその施工方法と異なる点は、洗面室3のシャワー室側に排水口が設けられていることである。実施の形態3におけるその他の点は、実施の形態1および実施の形態2と同様であるため、実施の形態3においては実施の形態1および実施の形態2と異なる点を主として説明する。
図13に示すように、実施の形態3の衛生ユニット構造体1は、実施の形態1の構成と同様に、シャワー室2に隣接して洗面室3が設けられており、建築物である住宅における構造床(スラブ)、構造壁、構造天井で囲まれた設置空間に対応した寸法(外形形状)で構成されている。
実施の形態3の衛生ユニット構造体においても、前述の実施の形態1の構成と同様に、シャワー室2および洗面室3のそれぞれの側面壁は同様の構成を有する複数のパネルを組み立てることにより構成されおり、同様の立設構造および施工方法を有している。
図13に示すように、実施の形態3の衛生ユニット構造体における洗面室3の床パネル50には、洗面室用の排水口62がシャワー室側に設けられている。実施の形態3における洗面室3の床面は、実施の形態1の構成と同様に床パネルで形成されている。なお、実施の形態3における洗面室3の床面としては、実施の形態2の構成と同様に、シャワー室2と同様の防水処理が施されて、洗面室3の床パネル50を防水パネルで構成してもよい。
また、洗面室3の床パネル50は、前述の実施の形態1および実施の形態2の構成と同様に、複数の支持脚により構造床(スラブ)上に所定空間を有して支持され、同様の構造を有している。
上記のように、実施の形態3における洗面室3の床パネル50には、隣接するシャワー室2との境界部分近傍に排水口62が設けられている。床パネル50においては、排水口62が形成されている位置が最低レベルの位置であり、洗面室3の床パネル50の水が確実に排水口62に流れるように排水勾配を有している。また、床パネル50においては、床清掃時の水がドア下などから漏れ出さないように、水返し構造を有してもよい。
なお、洗面室3の床パネル50における排水口62の形成位置としては、シャワー室2と洗面室3との間の出入り口側に設けられており、シャワー室2への出入りにおいてこぼれた水を素早く排水口62に流れる構成である。したがって、排水口62の形成位置としては、隣接するシャワー室2との境界部分近傍であることが好ましく、床パネル50における側壁パネル側のコーナー部分に設けてもよい。
洗面室3の床パネル50に落ちた水は排水口62に向かって流れ、シャワー室2の床パネル51に落ちた水は排水口41に向かって流れるようにそれぞれの排水勾配が形成されている。また、シャワー室2の床パネル51の設置レベルは、洗面室3の床パネル50の床面より低く設定されており、ウエット空間であるシャワー室2における水が、洗面室3の床パネル50に流れ込むことがない。
図14は、実施の形態3におけるシャワー室2の床パネル51における排水口41の配設レベルと、洗面室3の床パネル50における排水口62の配設レベルとの位置関係を模式的に示す図である。図14に示すように、洗面室3の排水口62は、洗面室3の床パネル50における最低レベルの位置にあり、シャワー室2の排水口41は、シャワー室2の床パネル51における最低レベルの位置にある。また、シャワー室2への出入り口近傍がシャワー室2における最高レベルの位置となるように勾配が設けられている。即ち、シャワー室2において、排水口41の形成位置がシャワー室2における最低レベルの位置であり、出入り口近傍がシャワー室2における最高レベルの位置である。
なお、実施の形態3においては、洗面室3の乾燥度合いを高める構成とすることにより、通常では洗面室3の床パネルとして使えない材料(木など)を使える構成となる。
図13に示した洗面室3の床パネル50における排水口62は、便器8を備えた奥側の側壁パネル側のコーナー部分に設けた構成であるが、本発明はこの構成に限定されるものではなく、図13における手前側の側壁パネル側のコーナー部分に設けた構成でもよい。実施の形態3における排水口62の形成位置としては、少なくとも、洗面室3の床パネル50において、シャワー室2と洗面室3との境界部分近傍であることが好ましい。
上記のように、洗面室3の床パネル50においては、排水口62がシャワー室2と洗面室3との間の出入り口側に設けられているため、シャワー室2と洗面室3との間の境界部分のウエット領域において落ちた水が、シャワー室2においては排水口41に流れると共に、洗面室3においてはウエット空間に近い排水口62に流れる。このため、洗面室3は、ほとんどの領域をドライ空間として保持することが可能となる。
以上のように、本発明の衛生ユニット構造体は、実施の形態1、実施の形態2および実施の形態3において具体的に説明したように、建築物における各種住宅において異なる形状の設置空間に対して、所望のシャワー室および洗面室を備える住宅設備を提供することができる。従って、本発明によれば、シャワー室および洗面室を備える衛生ユニット構造体を設置空間に対応して容易に設置することが可能な信頼性の高い設備を提供することができる。
本発明をある程度の詳細さをもって実施の形態において説明したが、実施の形態の開示内容は構成の細部において変化してしかるべきものであり、実施の形態における変形例の要素の置換、組合せ、および順序の変更は請求された本発明の範囲及び思想を逸脱することなく実現し得るものである。
本発明によれば、信頼性の高いシャワー室および洗面室を備える衛生ユニット構造体を各種住宅に対応した所望形状を有して施工することができるため、住宅設備として有用な衛生ユニット構造体を提供できる。
1 衛生ユニット構造体
2 シャワー室
3 洗面室
4 シャワーヘッド
7 洗面台
9 シャワー側壁パネル
10 洗面側壁パネル
11 入口開口
12 シャワー天井壁パネル
13 洗面天井壁パネル
14 シャワー点検口
15 洗面点検口
16 床パネル
17 床パン(防水パン)
18 支持脚
20 壁下幅木
21シャワーパネル係止部材
21a ジョイント係止具
21b パネル係止具
22 ドア枠
23 洗面パネル係止部材
23a ジョイント係止具
23b パネル係止具
24、25、28 ジョイント部
26 載置レール
27 室間接合部材
30 凸部コーナー部材
31 凹部コーナー部材
41 シャワー室の排水口
42、62 洗面室の排水口
50 洗面室の床パネル
51 シャワー室の床パネル

Claims (23)

  1. 建築物の構造床、構造壁、構造天井で囲まれた設置空間の内部に、シャワー室と洗面室とを隣接配置する衛生ユニット構造体であって、
    前記シャワー室は、シャワー室空間を形成するユニット化された構成を有し、
    前記洗面室は、前記設置空間において前記シャワー室が設置される領域以外の空間に対応する形状を持ち、前記構造床の上に所定空間を有して支持された床パネルと、前記床パネルの周縁部分における所定位置に立設されて側壁を構成する複数の洗面側壁パネルと、前記洗面側壁パネルに連結されて天井壁を構成する洗面天井壁パネルとにより洗面室空間を形成する構成を持ち、
    前記洗面室の前記床パネルは、防水構造を有し、
    前記洗面室の側壁が前記複数の洗面側壁パネルで構成され、前記洗面室の天井壁が複数の前記洗面天井壁パネルで構成されており、隣接する前記洗面側壁パネル同士の連結部分と、隣接する前記洗面天井壁パネル同士の連結部分とが繋がるように、前記複数の洗面側壁パネルと前記複数の洗面天井壁パネルとが連結されている、衛生ユニット構造体。
  2. 前記洗面室の前記床パネルの防水構造は、建築物の前記構造床に対して所定空間を有して複数の支持脚により支持された補強フレーム枠と、防水層とを含む、請求項1に記載の衛生ユニット構造体。
  3. 前記洗面室の前記床パネルの防水構造は、前記補強フレーム枠に載置された補強部材と、前記補強部材に載置された前記防水層と、前記防水層の上に敷き詰められたタイル層とを含む、請求項2に記載の衛生ユニット構造体。
  4. 前記防水層は、セメントボードで構成された、請求項2または3に記載の衛生ユニット構造体。
  5. 前記洗面側壁パネルは、前記床パネルにおいて、衛生ユニット構造体への出入り口となる前記洗面室への出入り口の形成位置、および前記シャワー室と前記洗面室との間の出入り口の形成位置を除いた領域の周縁部分に立設されて側壁を構成する、請求項1から4のいずれかに記載の衛生ユニット構造体。
  6. 前記シャワー室は、前記構造床の上に支持される防水パンと、前記防水パンに立設されたシャワー側壁パネルと、前記シャワー側壁パネルに連結されたシャワー天井壁パネルとによりシャワー室空間を形成するユニット化された構成を有する、請求項1から5のいずれか一項に記載の衛生ユニット構造体。
  7. 前記シャワー室の前記防水パンおよび前記洗面室の前記床パネルは、前記構造床により複数の支持脚を介して所定空間を有して所定レベルに維持されるよう構成された、請求項6に記載の衛生ユニット構造体。
  8. 前記洗面側壁パネルは、前記床パネルに対してパネル固定部材により立設されるよう構成された、請求項1から7のいずれか一項に記載の衛生ユニット構造体。
  9. 前記パネル固定部材は、前記床パネルにおいて、前記洗面室と前記シャワー室との間の出入り口の形成位置、および前記シャワー室と前記洗面室とを備えた衛生ユニット構造体への出入り口の形成位置を除いた周縁部分に固定された壁下幅木と、前記洗面側壁パネルを前記壁下幅木に係止する洗面パネル係止部材と、を含む、請求項8に記載の衛生ユニット構造体。
  10. 前記洗面側壁パネルの下端部分が前記パネル固定部材に接触して保持されるよう構成された、請求項8または9に記載の衛生ユニット構造体。
  11. 前記シャワー側壁パネルは、前記防水パンに対してシャワーパネル係止部材により立設されるよう構成された、請求項6に記載の衛生ユニット構造体。
  12. 前記シャワー側壁パネルの下端部分は、前記洗面側壁パネルの下端部分と同様の構成を有し、前記防水パンと前記シャワーパネル係止部材とに接触して保持されるよう構成された、請求項11に記載の衛生ユニット構造体。
  13. 前記床パネルは、切断可能な床材で形成された、請求項1から12いずれか一項に記載の衛生ユニット構造体。
  14. 前記構造床と前記床パネルとの間の所定空間に、前記シャワー室からの配管設備が施設されるよう構成された、請求項1から13のいずれか一項に記載の衛生ユニット構造体。
  15. 前記シャワー天井壁パネルおよび前記洗面天井壁パネルには点検用の開口を備える請求項6に記載の衛生ユニット構造体。
  16. 前記シャワー天井壁パネルおよび前記洗面天井壁パネルにおいて、前記点検用の開口が、前記シャワー室と前記洗面室との間の出入り口を挟んだ両側位置に設けられた、請求項15に記載の衛生ユニット構造体。
  17. 隣接する前記洗面側壁パネルの連結部分にジョイント部が設けられ、
    前記ジョイント部に前記洗面室の内部の荷重部材を取り付けるよう構成された、請求項1から16のいずれか一項に記載の衛生ユニット構造体。
  18. 建築物の構造床、構造壁、構造天井で囲まれた設置空間の内部に、シャワー室と洗面室とを隣接配置する衛生ユニット構造体であって、
    前記シャワー室は、シャワー室空間を形成するユニット化された構成を有し、
    前記洗面室は、前記設置空間において前記シャワー室が設置される領域以外の空間に対応する形状を持ち、前記構造床の上に所定空間を有して支持された床パネルと、前記床パネルの周縁部分における所定位置に立設されて側壁を構成する複数の洗面側壁パネルと、前記洗面側壁パネルに連結されて天井壁を構成する洗面天井壁パネルとにより洗面室空間を形成する構成を持ち、
    前記洗面室の前記床パネルにおいて、隣接する前記シャワー室との境界部分近傍に排水口が設けられ、前記排水口の形成位置が前記床パネルにおける最低レベルの位置となるよう構成されており、
    前記洗面室の側壁が前記複数の洗面側壁パネルで構成され、前記洗面室の天井壁が複数の前記洗面天井壁パネルで構成されており、隣接する前記洗面側壁パネル同士の連結部分と、隣接する前記洗面天井壁パネル同士の連結部分とが繋がるように、前記複数の洗面側壁パネルと前記複数の洗面天井壁パネルとが連結されている、衛生ユニット構造体。
  19. 前記床パネルにおいて、前記排水口が、前記シャワー室と前記洗面室との間の出入り口側に設けられた、請求項18に記載の衛生ユニット構造体。
  20. 前記シャワー室において、水口の形成位置が前記シャワー室における最低レベルの位置であり、出入り口近傍が前記シャワー室における最高レベルの位置である、請求項18または19に記載の衛生ユニット構造体。
  21. 建築物の構造床、構造壁、構造天井で囲まれた設置空間の内部に、シャワー室と洗面室とを隣接配置する衛生ユニット構造体の施工方法であって、
    前記シャワー室の防水パンを前記構造床に対して所定空間を有して設置した後に前記洗面室の防水構造の床パネルを前記構造床に対して所定空間を有して設置する工程と、
    前記防水パンにシャワー側壁パネルを立設する工程と、
    前記床パネルの周縁部分における所定位置に複数の洗面側壁パネルを立設する工程と、
    前記立設されたシャワー側壁パネルにシャワー天井壁パネルを連結して、前記防水パンと前記シャワー側壁パネルと前記シャワー天井壁パネルとによりシャワー室空間を形成する工程と、
    前記立設された複数の洗面側壁パネルに複数の洗面天井壁パネルを連結して、前記床パネルと前記複数の洗面側壁パネルと前記複数の洗面天井壁パネルとにより洗面室空間を形成する工程と、を含み、
    前記洗面室空間を形成する工程において、隣接する前記洗面側壁パネル同士の連結部分と、隣接する前記洗面天井壁パネル同士の連結部分とが繋がるように、前記複数の洗面側壁パネルと前記複数の洗面天井壁パネルとを連結する、衛生ユニット構造体の施工方法。
  22. 前記シャワー室の床面のレベルより前記洗面室の床面を高くなるよう、少なくとも前記シャワー室の床面の施工後に前記洗面室の前記床パネルを施工する、衛生ユニット構造体の請求項21に記載の衛生ユニット構造体の施工方法。
  23. 前記洗面室の前記床パネルは、前記設置空間において前記シャワー室が設置される領域以外の領域に対応する形状を有し、前記構造床の上に所定空間を有して支持されて防水構造の床面が構成されるよう施工され、
    前記洗面室の側壁となる複数の洗面側壁パネルは、前記床パネルにおいて、衛生ユニット構造体への出入り口となる前記洗面室への出入り口の形成位置、および前記シャワー室と前記洗面室との間の出入り口の形成位置を除いた領域の周縁部分に立設され、
    前記洗面室の天井壁となる洗面天井壁パネルは、前記洗面側壁パネルに連結される、請求項21または22に記載の衛生ユニット構造体の施工方法。
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