JP6224940B2 - ユニットルーム - Google Patents
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Description
これに対して下記特許文献には、防水パンの周りにガラス板の壁面を立設することでユニットバスルームを形成する発明が示されている。このような構成であればユニットバスルーム自体がインテリアとしての機能を果たすため、特に外壁を設ける必要がなく、施工が簡易になるという利点がある。
本発明は、このような問題に鑑みて、防水パンの運搬設置を容易にするとともに、バスシャワールームの洗浄設備とトイレ等とに仕切りを簡易に設置できるユニットルームを提供することを課題とする。
請求項1に記載の発明は、上面外縁近傍に外周に沿って溝が形成された2以上の防水パンであって、互いに縁部同士を接触させて設置される防水パンにより形成される床ユニットと、前記床ユニットの外周に位置する前記防水パンの溝に挿入されて立設され、互いに接触又は近接した状態で連結される二以上の板体からなる外壁ユニットと、少なくとも一の前記防水パンの互いに接触する縁部に沿った一方の溝に挿入されて立設され、少なくとも一の側縁が前記外壁ユニットを構成する板体に接触又は近接した状態で連結される1以上の板体からなる仕切りとを有するユニットルームである。そして、前記一の防水パンには、浴槽及び/又はシャワー設備が設けられ、当該防水パンに隣接する防水パンと、前記溝が直線上に並ぶように設置されるものであって、前記外壁ユニットを構成する少なくとも一の板体は、下縁に前記一の防水パンとこれに隣接する前記防水パンの両外縁を跨ぐ切り欠きが形成され、これらの防水パンの前記直線上に並ぶそれぞれの溝に挿入されて立設されるものである。
請求項2に記載の発明は、前記ユニットルームにおいて、前記外壁ユニット及び前記仕切りを構成する板体の少なくとも一を透明としたものである。
請求項1に記載の発明は、防水パンを複数組み合わせるので、一つの防水パンを小さくすることができるので、運搬設置が容易であり、防水パン同士の接合縁には、これに沿う溝が形成されているので、一方の防水パンに浴槽等を設けた場合に、この溝を利用して簡易にこの防水パンに対する仕切りの板を設置することができる。さらに、防水パンの組み合わせによって、任意の形状、大きさの床面を形成するが可能となる。そして、浴槽やシャワーなどの洗浄設備が設けられた防水パンとこれに隣接する防水パンとの外壁ユニットを構成する板体を、両防水パンに跨る一枚の板体を使用することで、両防水パンのそれぞれ溝に跨る隙間を埋めることができる。さらに、この板体に隣接する板体との接合縁は、両防水パンの間に仕切り板を設ける場合に洗浄設備が設けられる防水パンに対して仕切りを挟んだ位置に存するので、当該接合縁は防水加工をしなくてもよい。
請求項2に記載の発明は、板体の一部を透明とすることで内部の閉塞間を緩和することができるとともに、外壁ユニットの一部を透明とする場合は、ユニットルームの外観のデザイン性を高めることができる。
図1に本実施形態に係るユニットルームXの斜視図を示す。ユニットルームXは、床ユニット10、外壁ユニット20、仕切り30、ドア40、天井ユニット50を有する。
床ユニット10は2枚の平面視長方形状の防水パン11により形成される。図2に防水パン11の斜視図を示す。防水パン11は、扁平な下方が開放したFRPなどの防水性と強度を有する素材で形成された箱体であり、上面外周に低い壁面が形成されるとともに、壁面の上面に全周に渡って溝11aが形成されている。防水パン11の下面には図示しないアジャスター脚が設けられ、また、側板は着脱できるように構成されている。また、上面は中央に向かって低くなるように緩やかな傾斜が設けられており、中央に穴を開けることで排水溝を形成できるようになっている。床ユニット10はこのような防水パン11の短辺同士を合わせて連結固定することで形成される。そして、防水パン11の一方には、浴槽B、シャワーSなどの洗浄設備が設けられ、他方には便器T、洗面台Wなど設備が設けられる。
隣接する板体21同士は互いに連結固定される。図3に角部において隣接する板体21同士の連結部分の分解斜視図を示し、図4に側縁を突き合わせて隣接する板体21同士の連結部分の分解斜視図を示す。図3に示すように、角部の接合においては、接合する箇所の板体21、21の適当な位置に貫通孔21a、21aを設け、互いに直交する各面にボルト穴101が設けられたLアングル100を、貫通孔とボルト穴が一致するように内側から位置づけて、ボルト110と、ナット120とでLアングル100と板体21とを狭持固定する。なお、接合部分では、板体21の端部同士をシールするために、透明なシリコーンゴム製の板体21の各端部に嵌る溝131が形成された長尺のジョイント部材130が、各溝131に各板体21の側縁を嵌めることで固定されている。
また、防水パン11同士が接触している箇所の板体21は、両防水パン11を跨るように設けられている。図5にこの部分の分解斜視図を示す。図に示すようにこの部分に設けられる板体21の下縁には防水パン11の両外縁を越えることができるように切り欠き21bが形成されており、この部分が防水パン11の両外縁に嵌ることで、二つの防水パン11を跨いで直線状に並ぶ、異なる防水パン11の溝11aに板体21は立設される。
ドア40は強化ガラス製の長方形状のドア板41により構成され、外壁ユニット20に設けられた隙間及び仕切り30の横に形成された隙間のそれぞれに設けられる。ドア板41は、一側縁側を隣接する板体21又は31の側縁にヒンジを介して回転可能に固定される。また、ドア板41の固定された側縁の反対側の側縁近傍の両面には取っ手が設けられる。
また、上記実施形態では、洗浄設備として浴槽とシャワーを設けているが、シャワーのみや浴槽のみでもよい。また、洗浄設備が設けられる防水パン以外の防水パンは上記実施形態ではトイレと洗面台が設けられているが、こちら側は任意の設備を設けてよく、脱衣室や洗濯機置き場などに用いてもよい。
さらに、壁面ユニットや仕切り板の接合方法は上記に示した方法は例示であり、別の方法を採用してもよい。
10 床ユニット
11 防水パン
11a 溝
20 外壁ユニット
21 板体
30 仕切り
31 板体
40 ドア
41 ドア板
50 天井ユニット
B 浴槽
S シャワー
T 便器
W 洗面台
Claims (2)
- 上面外縁近傍に外周に沿って溝が形成された2以上の防水パンであって、互いに縁部同士を接触させて設置される防水パンにより形成される床ユニットと、
前記床ユニットの外周に位置する前記防水パンの溝に挿入されて立設され、互いに接触又は近接した状態で連結される二以上の板体からなる外壁ユニットと、
少なくとも一の前記防水パンの互いに接触する縁部に沿った一方の溝に挿入されて立設され、少なくとも一の側縁が前記外壁ユニットを構成する板体に接触又は近接した状態で連結される1以上の板体からなる仕切りと
を有するユニットルームであって、
前記一の防水パンには、浴槽及び/又はシャワー設備が設けられ、当該防水パンに隣接する防水パンと、前記溝が直線上に並ぶように設置されるものであり、
前記外壁ユニットを構成する少なくとも一の板体は、下縁に前記一の防水パンとこれに隣接する前記防水パンの両外縁を跨ぐ切り欠きが形成され、これらの防水パンの前記直線上に並ぶそれぞれの溝に挿入されて立設される
ユニットルーム。 - 前記外壁ユニット及び前記仕切りを構成する板体の少なくとも一は透明である請求項1に記載のユニットルーム。
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