JP2775143B2 - 浴室ユニット用防水パンおよびその製造方法 - Google Patents

浴室ユニット用防水パンおよびその製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、浴室ユニット用防水パ
ンと、その製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、浴室ユニット用防水パンとして
は、図9、図10に示されている用法例の如く、平面が
四角形で、二軸方向の寸法a、bについても、所要数種
の規格サイズのものが生産されているに過ぎない。
【0003】従って、上記のような規格サイズの防水パ
ンにより構成された浴室ユニットcを、鉄骨、鉄筋コン
クリート造りのマンションやホテル等の集合住宅にあっ
て、柱やパイプシャフト等による突出部分dのある浴室
設置スペースeに設置しようとする場合には、同上図の
ように、突出部dを回避して防水パンを配設しなければ
ならないから、上記設置スペースeの全面にわたる有効
利用ができなくなり、結局、上記した既成の浴室設置ス
ペースeに対しては、在来工法(湿式工法)による浴室
の構築に委ねざるを得ないことになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】当然のことながら、上
述の如き集合住宅では、一般住宅の場合に比し、より一
層の防水性、耐久性が要求されるにも拘らず、在来工法
による浴室によるときは、施工後10〜15年以上経過
すると、給排水用の配管類に腐食を生じたり、浴室床面
の防水層が劣化して階下への水漏れなどが発生し易くな
る。そして、リフォーム工事を行うとしても、再度、在
来工法で浴室を構築することになれば、その耐久性、防
水性等の点で信頼性に欠けることになるばかりか、工期
も長くかかるので、居住者は勿論のこと、近隣の住民に
も騒音や断水、資材の搬出、搬入等のために、多大の迷
惑をかけることになる。
【0005】本発明は、上記従来技術の有するこのよう
な問題点に鑑み、請求項1に係る、浴室ユニット用防水
パンにあっては、洗い場用防水パン部を、複数種用意の
パーツにつき、これを適宜組み合わせて構成可能とする
ことにより、建物側の柱やパイプシャフト等の突出部分
のある浴室設置スペースであっても、これを全面的に有
効利用のできるように、当該洗い場用防水パン部の大き
さ、および形状を自由に変更可能とするのが、その目的
である。さらに、請求項2に係る製造方法にあっては、
上記請求項1による浴室ユニット用防水パンを、適切な
製造工程によって、短期間で施工可能にしている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の目的を
達成するため、請求項1では一種または複数種の大きさ
を有する複数個の底面フラットパーツと、複数種の長さ
をもった壁パネル載置用である複数個の立上がりパーツ
と、壁パネル載置用である複数個の出隅立上がりコーナ
ーパーツおよび必要に応じて用いられる1以上の入隅立
上がりコーナーパーツとからなり、上記の諸パーツは、
隣接のパーツにつき、その各裏側に突設した連結板部
を、互いに突き合わせた状態にて連結具等により水密に
連着することで、洗い場用防水パン部が形成され、これ
とは別個に一体形成された、浴槽用防水パン部と、上記
洗い場用防水パン部との各開放辺側が、浴槽用防水パン
部にあって裏側に突設した連結板部と、洗い場用防水パ
ン部の前記連結板部とを突き合わせて、連結具等により
水密に連着するようにしたことを特徴とする浴室ユニッ
ト用防水パンを提供しようとしている。
【0007】さらに、請求項2では一種または複数種の
大きさを有する底面フラットパーツを、所望複数だけ互
いに側端部に設けた連結板部の突き合わせ状態で裏側か
ら連結具等により水密に連結して所望サイズの洗い場床
部を形成し、当該洗い場床部の一辺と隅角を除いた周縁
部の連結板部には、複数種の長さを有する複数個の壁パ
ネル載置用である立上がりパーツの中から所要長のもの
を選定して、その裏側に突設の連結板部を突き合わせの
状態で連結具等により水密に連装立設し、上記洗い場床
部の隅角には、浴室設置スペースの形状に応じて壁パネ
ル載置用である出隅立上がりコーナーパーツと、必要に
応じ壁パネル載置用である入隅立上がりコーナーパーツ
を、各々の裏側へ突設した各連結板部の突き合わせ状態
にあって連結具により連装立設することにより、所望サ
イズおよび形状の洗い場用防水パン部を構成し、当該洗
い場用防水パン部を、これと別体に形成した浴槽用防水
パン部と、その開放端辺における各連結板部の突き合わ
せ状態下にあって、連結具等により連着するようにした
ことを特徴とする浴室ユニット用防水パンの製造方法を
提供しようとしている。
【0008】
【作用】一種または数種の各大きさを有する底面フラッ
トパーツを、所望の複数個だけ隣接し、これら隣接の底
面フラットパーツにつき、各パーツの突き合わせ端部か
ら裏側へ突設の連結板部を、互いに突き合わせた状態と
してボルト、ナットの連結具等により連着する。このよ
うにして、複数個の底面フラットパーツを順次二軸方向
へ連装して平面矩形状等で所望大きさの洗い場床部を組
成する。当然のことながら、各底面フラットパーツ間
は、防水性のパッキングを挟み込むなどの手段で防水構
造とする。
【0009】次いで、上記洗い場床部の一辺、つまり、
浴槽用防水パン部と連結する一辺を除いて、当該洗い場
床部の周縁部における直線部分には、壁パネル載置用の
立上がりパーツを、その突き合わせ端から裏側へ突設の
連結板部と、上記した底面フラットパーツの連結板部と
を、それらの間にパッキングを介在した重積状態にあっ
て、ボルト、ナットによる連結具等によって、連着す
る。
【0010】一方、上記洗い場床部の隅角には立上がり
コーナーパーツを、底面フラットパーツと突き合わせて
配置し、それらの間にパッキングを介在して各々の連結
板部を連結具等により連着することによって、洗い場用
防水パン部を構成する。
【0011】上記底面フラットパーツおよび立上がりパ
ーツには、数種の大きさに形成したものを用意してある
ので、各種サイズのパーツの組み合わせや、当該パーツ
の使用する数によって建物の浴室設置スペースにあった
各種サイズおよび形状に洗い場用防水パン部を構成する
ことができる。
【0012】また、浴室設置スペース内に、建物側の柱
やパイプシャフトといった平面略L型の突出部分があ
り、当該突出部分が洗い場側の隅角に位置しているとき
は、洗い場床部を、その隅角に上記突出部分の嵌め込み
用凹部が、平面略L型となるように、当該突出部分と対
応して形成し、当該嵌め込み用凹部の周縁部にあって、
その中央部に入隅立上がりコーナーパーツを、左右両側
部の出隅立上がりコーナーパーツおよび底面フラットパ
ーツに対して各々連結具により連着して構成し、これに
より、建物側の突出部分を避けることができる。
【0013】以上のように構成される洗い場用防水パン
部は、立上がりパーツが立設されていない洗い場床部の
一辺を、浴槽用防水パン部と連結具等によりパッキング
を介して連着することで、浴室ユニット用防水パンは構
成される。
【0014】
【実施例】以下、本発明に係る浴室ユニット用防水パン
およびその製造方法に関し、前者の一例を示した斜視図
である図1と、そのA−A線とB−B線の矢視断面図で
ある図2および図3と、出隅立上がりコーナーパーツ
と、立上がりパーツおよび底面フラットパーツの部分分
解斜視図である図4と、入隅立上がりコーナーパーツと
底面フラットパーツの部分分解斜視図である図5と、同
上前者の他例を示した斜視図である図6と、本発明に係
る異種防水パンの配置状態を示した平面図である図7、
そして、さらに別種防水パンの配置状態を示した平面図
である図8とによって、以下詳記する。
【0015】図1ないし図5に示したように、本発明の
浴室ユニット用防水パンAは、浴槽用防水パン部1と、
洗い場用防水パン部2とにより構成されている。上記浴
槽用防水パン部1は、硬質ポリ塩化ビニール樹脂やFR
P等によって浴槽用床部1aと、その一辺1b側を除い
た他の周縁部に立設される壁パネル載置用である立上が
り枠1cとによって一体に成形されている。
【0016】一方、上記洗い場用防水パン部2は、所要
複数種の寸法形状を有する複数個の底面フラットパーツ
2aと、所要数種の長さを有する複数個の壁パネル載置
用の立上がりパーツ2bと、同じ寸法形状か異寸法を有
する複数個の壁パネル載置用である出隅立上がりコーナ
ーパーツ2cと、一種の寸法形状を有する複数個の壁パ
ネル載置用である入隅立上がりコーナーパーツ2dとに
分割されており、これらを任意に組み合わせることによ
って、所望の大きさおよび形状に構成されるもので、上
記各パーツ2a〜2dは、硬質ポリ塩化ビニール樹脂や
FRP等によって成形されている。
【0017】先ず、上記底面フラットパーツ2a‥‥‥
は、正方形、長方形など平面方形状で、その二軸方向の
寸法が異なる数種の大きさとしたものを、夫々複数個宛
形成しておくのであり図2に明示の如く、表面がフラッ
トな方形状の底板部3と、その全周縁部(四辺)から下
方へ直角に屈曲して形成した連結板部4‥‥‥とにより
形成され、図2および図3に示した如く、隣接した底面
フラットパーツ2a、2aを、それら連結板部4、4を
突き合わせてボルトとナットなどによる連結具5‥‥‥
による締着や、接着材により固着することで、各表面を
面一の状態とした洗い場床部2eが構成される。従っ
て、複数種の大きさを有する底面フラットパーツ2aか
ら、所望寸法のものを、所要数選定して、これらを二軸
方向に上記の連結具5‥‥‥等により連結することで、
所要の二軸方向寸法を有する洗い場床部2eを得ること
ができる。
【0018】前記した複数個の立上がりパーツ2bは、
図2ないし図4に示したように、立上がり板部6と、当
該立上がり板部6の上端および下端から夫々外側および
内側へ直角に屈曲横設して形成した壁パネルBの載置板
部7と底板部8とにより、その縦断面は図2のように略
半クランク状に曲成されている。
【0019】さらに、上記立上がりパーツ2bには、上
記載置板部7の外側端部から上方へ立上がり片9が立設
され、かつ、上記底板部8の内側端部からは、下方へ連
結板部10が直交状に屈曲してあり、さらに長さ方向に
おける両端には連結板部11が固設されている。この立
上がりパーツ2bには、押出し材による長尺物が用いら
れ、かつ、その長さ方向の寸法が大小異なる数種類のも
のを、夫々複数個用意する。
【0020】前記の出隅立上がりコーナーパーツ2c
は、図4に明示した如く、平面矩形状または正方形であ
る方形の底板部12と、当該底板部12の外側二辺端部
から上向きに直立させた平面略L字状の立上がり板部1
3と、当該立上がり板部13の上端から外側へ直角に屈
曲して形成した平面略L字状の壁パネルB用である載置
板部14と、当該載置板部14の外側端部から上方へ直
角に屈曲して形成した、これまた平面略L字状の立上が
り片15とを有し、さらに、直交状である二方向の内側
端部には、上記した立上がりパーツ2b、2bの長さ方
向における連結板部11と突き合わせてボルト、ナット
等の締着具17により連結するための連結板部16、1
6が固設されている。
【0021】次に、前記の各入隅立上がりコーナーパー
ツ2dは、図5に例示した如く、平面略L字状の壁パネ
ル用載置パーツ18と、洗い場用防水パン部2における
底面の一部を構成するためのパーツ19とで構成されて
いる。上記壁パネル用載置パーツ18は、立上がり板部
20と、当該立上がり板部20の上端から内側へ直角に
屈曲して形成した壁パネルB用である載置板部21と、
当該載置板部21の内側端から上向きに直角に屈曲して
形成した立上がり片22とが、平面略L字状に形成され
ていると共に、上記立上がり板部20、載置板部21に
よる直角な二方向における両端部には、連結板部23、
23が形成されている。
【0022】一方、前記パーツ19は、平面略L字状と
した底板部24の内側端部、外側端部、長さ方向の両端
部にあって、夫々連結板部25、26、27、27を直
角に下方へ向け屈曲することで形成されており、この連
結板部25を上記載置パーツ18の立上がり板部20に
おける下部にあって、図示しないボルト、ナットなどに
より締着することで、壁パネル載置用パーツ18とパー
ツ19とを連結し、これにより当該入隅立上がりコーナ
ーパーツ2dが構成されている。
【0023】もちろん、上記入隅立上がりコーナーパー
ツ2dは、上記の如く壁パネル載置用パーツ18とパー
ツ19との組み合わせによることなく、一体に構成する
ことも可能である。さらに、前記の出隅立上がりコーナ
ーパーツ2cと入隅立上がりコーナーパーツ2dについ
ては、夫々の底板部12、24および壁パネル用である
載置板部14、21の各横幅g′、g″およびf′、
f″を、上記した立上がりパーツ2bの底板部8および
壁パネル用である載置板部7の各横幅gおよびfと同一
に設定してある。
【0024】さらに、また、上記した複数の底面フラッ
トパーツ2a、立上がりパーツ2b、出隅、入隅各立上
がりコーナーパーツ2c、2dを、それらの連結板部
4、10、11、16、23、27を突き合わせてボル
ト、ナット等により連結することで、各々の底板部3、
8、12、24および壁パネル用の載置板部7、14、
21が同一平面となるように設定させてある。上記した
出隅、入隅各立上がりコーナーパーツ2c、2dは、1
種のサイズのものを複数個用意しておけばよいことにな
るが、2種以上であってもよい。
【0025】以上説示した諸部材を用いて請求項2に係
る浴室ユニット用防水パンを製造するには、図1に示し
た如く、浴槽用防水パン部1と同一幅の洗い場用防水パ
ン部2をもつ浴室ユニット用防水パンの場合であれば、
数種類の大きさを有する底面フラットパーツ2aを所望
の複数個、互いに連結板部4‥‥‥にて突き合わせとな
るよう併置し、隣接の底面フラットパーツ2a、2a
を、互いに連結板部4‥‥‥で連結具5により、図2お
よび図3に示す如く締着することで連結し、所望の二軸
方向寸法を有する平面方形状の洗い場床部2eを形成す
る。
【0026】次いで、上記洗い場床部2eの、浴槽用防
水パン部1に連結される一辺と、これと対向する端辺側
の左右両隅角部を除いた三辺における端縁には、立上が
りパーツ2b‥‥‥を突き合わせて、それらの各連結板
部4、10を連結具5により締着することで、所望の長
さに亘り立上がりパーツ2bを連結立設する。
【0027】次いで、洗い場床部2eの隅角に出隅立上
がりコーナーパーツ2cを配置し、その連結板部16、
16を上記した底面フラットパーツ2aおよび立上がり
パーツ2b、2bの各連結板部4および11、11に突
き合わせ、それらを図4に示す締着具17にて締着する
ことで、洗い場床部2eと立上がりパーツ2b、2bと
を連結し、洗い場用防水パン部2を組み付ける。この
際、洗い場床部2eの隅角に、出隅立上がりコーナーパ
ーツ2c、2cを先付けしてから、立上がりパーツ2b
を組み付けるようにしてもよいこと、もちろんである。
【0028】このように構成した洗い場用防水パン部2
は、その洗い場床部2eの一辺における底面フラットパ
ーツ2aの連結板部4と、立上がりパーツ2b、2bの
端部における連結板部11、11を、浴槽用防水パン部
1の浴槽用床部1aおよび立上がり枠1cの各端部に設
けた連結板部1d(図3にあっては浴槽用床部1aの連
結板部1dのみを示し、立上がり枠1cの連結板部は図
示されていない)と突き合わせてボルト、ナット等の連
結具28にて締着し、これにより、浴槽用防水パン部1
と連結して、浴室ユニット用防水パンAを構成する。
尚、ここで上記各パーツ2a、2b、2cおよび浴槽用
床部1aおよび立上がり枠1cは、実際上それらの間に
図示しないパッキングを挟み込んで締着する防水構造に
て連結するのがよい。
【0029】図6は、図示しない建物側の突出部に対応
させるため、洗い場用防水パン部2の横幅方向における
一側部を外側へ突出させて、浴槽用防水パン部1より横
幅を大きく構成した状態を示しており、このような場合
には、図1に示した洗い場用防水パン部2の隅角におい
て、出隅立上がりコーナーパーツ2cが2個だけ用いら
れるのに対して、出隅立上がりコーナーパーツ2cを3
個、そして入隅立上がりコーナーパーツ2dが1個だけ
用いられることになる。
【0030】図7にあっては、洗い場用防水パン部2
を、その横幅が浴槽用防水パン部1のそれと同一となる
ようにして、当該浴槽用防水パン部1と対向する方向へ
拡張して構成したものを示している。そして、この洗い
場用防水パン部2は複数個の底面フラットパーツ2a
と、数種の複数個の立上がりパーツ2bと、1種である
2個の出隅立上がりコーナーパーツ2c、2cとによっ
て構成されている。
【0031】また、図8は、建物29の浴室設置スペー
ス30における洗い場側に、建物29の柱31が突出し
ている場合の洗い場用防水パン部2を示したもので、当
該洗い場用防水パン部2は、数種で複数個の底面フラッ
トパーツ2aと、数種、複数個の立上がりパーツ2b
と、1種、2個の出隅立上がりコーナーパーツ2c、2
cと、1種、1個の入隅立上がりコーナーパーツ2dに
よって構成された場合を示している。
【0032】本発明は、以上説明したもの以外に、数種
の底面フラットパーツ2aおよび立上がりパーツ2b
と、出隅、入隅各立上がりコーナーパーツ2c、2dを
任意に組合わせることで、任意の大きさおよび形状の洗
い場用防水パン部2を組み合わせて構成することもでき
る。
【0033】
【発明の効果】本発明に係る請求項1にあっては、以上
説明したようにして防水パンを構成するものであるか
ら、数種の底面フラットパーツおよび立上がりパーツ並
び入隅、出隅各立上がりコーナーパーツを任意に組み合
わせることにより、建物内の浴室設置スペースの大小
や、その設置スペース内に柱やパイプシャフト等が突出
しているときにも、それら大きさおよび突出部分の寸法
に適応させて対応させることができ、設置スペース内に
無駄なく有効に設置することができる。
【0034】さらに、請求項2に係る浴室ユニット用の
防水パン製造方法によれば、各種の構成部材を、互いに
パッキングを挟み込んでボルト、ナット等の連結具等に
より連結することによって、浴室設置スペースのサイズ
や形状に適応させて設置できる洗い場用防水パン部を簡
単にして、かつ、短い工期により製造でき、また、耐久
性、防水性といった防水パンの要求性能についても、こ
れを充分に満たすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の請求項2に係る製造方法により得た浴
室ユニット用防水パンの一例を示す斜視図である。
【図2】図1におけるA−A線における一部切欠の拡大
断面図である。
【図3】図1におけるB−B線における一部切欠の拡大
断面図である。
【図4】本発明に係る浴室ユニット用防水パンの一部を
切欠した底面フラットパーツおよび立上がりパーツおよ
び出隅立上がりコーナーパーツを示す分解斜視図であ
る。
【図5】本発明に係る浴室ユニット用防水パンの一部を
切欠した底面フラットパーツと入隅立上がりコーナーパ
ーツを示す分解斜視図である。
【図6】本発明に係る製造方法によって製造した浴室ユ
ニット用防水パンの他実施例を示した斜視図である。
【図7】同上製造方法による異種実施例の浴室ユニット
用防水パンを示す設置状態の平面図である。
【図8】同上製造方法による異種実施例の浴室ユニット
用防水パンを示す設置状態の平面図である。
【図9】従来の浴室設置スペースに浴室ユニットを配置
した一例を示す平面図である。
【図10】従来の浴室設置スペースに浴室ユニットを配
置した異種例を示す平面図である。
【符号の説明】
1 浴槽用防水パン部 2 洗い場用防水パン部 2a 底面フラットパーツ 2b 立上がりパーツ 2c 出隅立上がりコーナーパーツ 2d 入隅立上がりコーナーパーツ 2e 洗い場床部 4 連結板部 10 連結板部 11 連結板部 16 連結板部 23 連結板部 27 連結板部 A 浴室ユニット用防水パン B 壁パネル

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一種または複数種の大きさを有する複数
    個の底面フラットパーツと、複数種の長さをもった壁パ
    ネル載置用である複数個の立上がりパーツと、壁パネル
    載置用である複数個の出隅立上がりコーナーパーツおよ
    び必要に応じて用いられる1以上の入隅立上がりコーナ
    ーパーツとからなり、上記の諸パーツは、隣接のパーツ
    につき、その各裏側に突設した連結板部を、互いに突き
    合わせた状態にて連結具等により水密に連着すること
    で、洗い場用防水パン部が形成され、これとは別個に一
    体形成された、浴槽用防水パン部と、上記洗い場用防水
    パン部との各開放辺側が、浴槽用防水パン部にあって裏
    側に突設した連結板部と、洗い場用防水パン部の前記連
    結板部とを突き合わせて、連結具等により水密に連着す
    るようにしたことを特徴とする浴室ユニット用防水パ
    ン。
  2. 【請求項2】 一種または複数種の大きさを有する底面
    フラットパーツを、所望複数だけ互いに側端部に設けた
    連結板部の突き合わせ状態で裏側から連結具等により水
    密に連結して所望サイズの洗い場床部を形成し、当該洗
    い場床部の一辺と隅角を除いた周縁部の連結板部には、
    複数種の長さを有する複数個の壁パネル載置用である立
    上がりパーツの中から所要長のものを選定して、その裏
    側に突設の連結板部を突き合わせの状態で連結具等によ
    り水密に連装立設し、上記洗い場床部の隅角には、浴室
    設置スペースの形状に応じて壁パネル載置用である出隅
    立上がりコーナーパーツと、必要に応じ壁パネル載置用
    である入隅立上がりコーナーパーツを、各々の裏側へ突
    設した各連結板部の突き合わせ状態にあって連結具によ
    り連装立設することにより、所望サイズおよび形状の洗
    い場用防水パン部を構成し、当該洗い場用防水パン部
    を、これと別体に形成した浴槽用防水パン部と、その開
    放端辺における各連結板部の突き合わせ状態下にあっ
    て、連結具等により連着するようにしたことを特徴とす
    る浴室ユニット用防水パンの製造方法。
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