JP4201453B2 - 設備ユニットの間仕切壁構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、浴室ユニットやシャワーユニット等の設備ユニットの間仕切壁構造とその施工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の技術を、代表的な設備ユニットである浴室ユニットを例にとって説明する。浴室ユニットの施工は、壁体を四周に立設して浴室ユニット設置空間を構成し、その壁体に設けられた出入口開口から浴室ユニットの部材を搬入し、組み立てるという手順で行われていた。そのため、従来の浴室ユニットの間仕切壁構造では、浴室ユニットの組み立てを容易にするため、浴室ユニット設置空間の内寸と浴室ユニットの外寸との間に所定の隙間を設けていた。この隙間は、浴室ユニット設置空間の内寸と浴室ユニットの外寸の寸法誤差を吸収するためにも必要であった。また、出入口開口を有する壁体は建物の壁体として立設してあるために、壁厚の大きいものであった。
【0003】
また、浴室に隣接して洗面脱衣室(部屋)を設置する場合は、四周を壁体で囲われた限られた面積のサニタリ設置空間内に、浴室ユニットと洗面脱衣室とを壁体(間仕切壁)を介して隣接配置することになる。従来の設備ユニットの間仕切壁構造によれば、その壁体は上記のように壁厚が大きく、浴室ユニット設置空間の内寸と浴室ユニットの外寸との間に所定の隙間を設けなければならないため、浴室を十分な広さにしようとすると洗面脱衣室が狭くなり、洗面脱衣室を十分な広さにしようとすると浴室が狭くならざるを得なかった。
【0004】
また、従来の設備ユニットの間仕切壁構造によれば、浴室ユニットの施工前に壁体を四周に立設して浴室ユニット設置空間を構成しなければならなかった。そのため、浴室ユニットの壁パネルを浴室ユニットの内側から施工しなければならず、施工の難しいものとなっていた。また、そのために多くの部品を必要とし、浴室ユニットのコストを高いものとしていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上述の問題点に鑑みてなされたものであって、設備ユニットの施工後に立設でき、設備ユニットに隣接する部屋を広くすることのできる設備ユニットの間仕切壁構造を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため請求項1記載の発明は、
四周を壁体で囲われた空間内における、設備ユニットと設備ユニットに隣接する部屋との間に設けられた間仕切パネルによる設備ユニットの間仕切壁構造であって、前記設備ユニットを構成する壁パネルの所定の位置に嵌合部材が設けられており、前記間仕切パネルに嵌合受け材が設けられており、前記嵌合部材は金属板の上辺に凸部を形成したものであり、一方、前記嵌合受け材は金属板の下辺に凹部を形成したものであり、前記嵌合受け材の凹部を前記嵌合部材の凸部に上から嵌合することにより前記間仕切パネルが設備ユニットに固定されていることを特徴とする設備ユニットの間仕切壁構造である。
【0007】
本発明の間仕切パネルの嵌合受け材は、浴室ユニットを構成する壁パネルの嵌合部材に整合した位置に設けると無駄がなくて好ましい。また、本発明における間仕切パネルとしては、表面化粧をなされた面材の周縁に枠材を設けて構成すると、強度を強くでき、施工性がよいので好ましい。また、面材としては、特に限定はされないが、石膏ボードや合板等の下地面材の表面に化粧シート等を予め貼ったものや表面化粧珪酸カルシウム板や表面化粧鋼板等が使用できる。
【0008】
また、間仕切パネルと床,壁,天井との接続部には見切り材を設けると、納まりが簡単で、意匠性にも優れるので好ましい。その見切り材の材質は、アルミニウム等の金属製や木製や合成樹脂製のもの等を選択することができる。
【0009】
【作用】
請求項1記載の発明の設備ユニットの間仕切壁構造においては、設備ユニットを構成する壁パネルの所定の位置に嵌合部材が設けられており、間仕切パネルに嵌合受け材が設けられており、嵌合受け材を嵌合部材に嵌合することにより間仕切パネルが設備ユニットに固定されている。つまり、間仕切パネルの一面側に設備ユニットが設けられており、作業スペースがなくても、間仕切パネルの他面側から嵌合受け材を嵌合部材に嵌合させることにより、間仕切パネルを固定することができる。
【0010】
また、嵌合部材は金属板の上辺に凸部を形成したものであり、一方、嵌合受け材は金属板の下辺に凹部を形成したものであり、壁パネルの嵌合部材の凸部に間仕切パネルの嵌合受け材の凹部を上から嵌合するようになされている。従って、間仕切パネルの一面側に設備ユニットが設けられており、かつ、間仕切パネルを左右に動かす作業スペースがなくても、間仕パネルの他面側から嵌合受け材を上から嵌合部材に嵌合させることにより、間仕切パネルを強固に固定することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を実施例にもとづき図面を参照して説明する。図1は本発明の設備ユニットの間仕切壁構造の適用例を説明するためのサニタリ空間の水平断面図であり、図2は図1の間仕切壁の正面図であり、図3は図1のIII 部の水平断面図であり、図4は図1の部のIV部の水平断面図であり、図5は図1の設備ユニットの間仕切壁構造を示す縦断面図である。
【0012】
図1によって、本発明の設備ユニットの間仕切壁構造の適用例を説明する。壁体11,12,13,14で、浴室ユニット(設備ユニット)2と洗面脱衣室(設備ユニットに隣接する部屋)2Aとからなるサニタリ設置空間1を構成している。浴室ユニット2は壁体11,13,14と間仕切パネル15,15Aとで四方を囲われている。浴室ユニット2は洗い場21,浴槽22,壁パネル23,23,23,23,天井パネル等から構成されており、出入口開口24が設けられている。
【0013】
浴室ユニット2と洗面脱衣室2Aとの間の間仕切壁は、図2に示すように、間仕切パネル15,15A,15B及び出入口枠242とアルミサッシュ241とが備えられた出入口開口24から構成されている。間仕切パネル15には、手摺159が取り付けられている。
【0014】
この浴室ユニット2の施工手順は、先ず、建物としての壁体11,12,13,14を立設して、サニタリ設置空間1を形成した後、作業するのに適度な隙間を壁体11,13との間に設けて浴室ユニット2の洗い場21と浴槽22とを組み立てる。その後、浴室ユニット2を壁体14に当接して所定の位置に設置し、給水配管,給湯配管,排水配管等を行う。その後に、壁パネル23,23,23,23と天井パネルとを取り付ける。さらに、間仕切パネル15,15A,15Bを浴室ユニット2に取り付け、出入口枠242とアルミサッシュ241とを取り付ける。さらに、間仕切パネル15にスイッチやコンセント等の電気設備や手摺り159を取り付ける。このようにして、浴室ユニットの施工が完了する。
【0015】
次に、図3,図4,図5により、図1の設備ユニットの間仕切壁構造の詳細を説明する。最初に、サニタリ設置空間1の説明をする。図3に示すように、壁体13は、木質軸組工法の壁であり、105mm角の柱131の両側面に厚さ12mmの耐水合板132,132が釘で取着してある。ここで、サニタリ設置空間1の洗面脱衣室2Aの内側には石膏ボード133が取着してある。また、図5に示すように、床3は、床根太32に厚さ15mmの耐水合板31を釘により取着して形成してある。また、天井4は、天井野縁42に厚さ12mmの石膏ボード41を釘により取着して形成してある。
【0016】
次に、浴室ユニット2の構造を説明する。図3に示すように、浴室ユニット2の壁パネル23は、表面化粧鋼板231の裏面に石膏ボード232を接着により取着してある。また、表面化粧鋼板231の側縁を外向きに折り曲げさらに折り返して接合片231aを形成してある。壁パネル23と壁パネル23との直角の突合せ部は鋼板製で長尺の継ぎ材233Aで接合片231a,231aを挟持することにより固着してある。
【0017】
また、図4に示すように、浴室ユニット2の出入口開口24aと間仕切パネル15の出入口開口24bとに一体の出入口枠242が設けてある。この出入口枠242は、ビス244で継ぎ材233Bに、ビス245で間仕切パネル15のフレーム154に固着してある。さらに、出入口枠242は、ビスで床3にも固定してある。開口部に接する壁パネル23の側縁と出入口枠242の側縁との突合せ部は、壁パネル23の接合片231aと出入口枠242の接合片242aとを、前述の鋼板製の長尺の継ぎ材233Bで挟持することにより固着してある。出入口枠242にはアルミサッシ241が設けてあり、アルミサッシ241にはガラス入り引き戸障子が設けてある。
【0018】
上述のように出入口開口24が構成されるので、浴室ユニット2と間仕切パネル15とを、出入口開口24の側面で簡単に一体化することができる。また、間仕切パネル15を出入口枠242を介して床3に固定することができる。
【0019】
また、図5に示すように、継ぎ材233Aには、間仕切パネル15に向けて突出するように、嵌合金具(嵌合部材)234がビス237,237で取着してある。ここで、継ぎ材233Bについても同様であるので説明を省略する。この嵌合金具234は、長方形の鋼板の上辺に凸部234aを形成したものであり、継ぎ材233A,233Bの上中下の3箇所に取着してある。さらに、継ぎ材233A,233Bの上端間に渡って長尺の受け片235が取り付けてある。また、天井パネル24は、表面化粧鋼板241の裏面に発泡スチレン樹脂板243を接着により取着してある。また、表面化粧鋼板241の周縁を上向きに折り曲げさらに外向きに折り返して接合片241aを形成してある。壁パネル23と天井パネル24との直角の突合せ部は、受け片235の上に接合片241aを載置し、接合クリップ242で挟持することにより固着してある。また、壁パネル23の上端と下端はコーキング材23a,23aにより防水処理がなされている。
【0020】
以上のように構成されている浴室ユニット2と洗面脱衣室2Aとの間に間仕切パネル15が設けられている。この間仕切パネル15は、天井4と床3との間で上下移動可能なように、天井高よりもわずかに短い長さとされており、その上端と天井4との間には隙間が設けてある。その隙間は回り縁43で塞がれており、間仕切パネル15の下端部の隙間は幅木33で塞がれている。
【0021】
間仕切パネル15は、表面化粧珪酸カルシウム板151の周縁にアルミニウム製枠材154を接着により取着して形成してある。また、表面化粧珪酸カルシウム板151の裏面には、補強のため石膏ボード152が接着により取着してあり、その裏面中央部には耐水合板153が接着により取着してある。間仕切パネル15の枠材154の厚さは19mmであり、表面化粧珪酸カルシウム板151の厚さは5mmである。つまり、間仕切パネル15の厚さはそれらの合計24mmとしてある。
【0022】
間仕切パネル15の両側端部の枠材154には、図3,図4に示すように、フレーム155A,155Bがビス155aで固着してある。これらのフレーム155A,155Bは、図5に示すように、間仕切パネル15と浴室ユニット2との隙間を所定寸法に保つように設けられている。また、フレーム155A,155Bには、それぞれ浴室ユニット2の壁パネル23に向かって突出するように受け金具(嵌合受け材)156がビス237,237で取着してある。この受け金具156は、長方形の鋼板の下辺に凹部156aを形成したものであり、フレーム155A,155Bの上中下の3箇所に取着してある。それらの受け金具156の凹部156aを嵌合金具234の凸部234aに上から嵌合することにより、間仕切パネル15が壁パネル23を介して浴室ユニット2に固着されている。
【0023】
また、間仕切パネル15の下端面の枠材154には、間仕切パネル15の下端面にわたって取付開口154aが設けてある。この取付開口154aは、床3の所定の位置にLアングル158を介してビス156で固着した間仕切パネル固定部材157に嵌合させてある。このようにすることにより、足先や物体が当たって力の加わることの多い間仕切パネル15の下端部を補強してある。
【0024】
さらに、図3に示すように、フレーム155Aの側縁部には、ボード差し込み口155aが設けてあり、石膏ボード133の一側縁部が保持固定されている。このように、石膏ボード133の一側縁部は、柱等の受け材がなくても固定することができる。また、間仕切パネル15と石膏ボード133とで形成されるコーナー部を隙間なく納めることができる。
【0025】
また、間仕切パネル15には、手摺り159がビス159a,159aにより取り付けてある。ビス159a,159aは耐水合板153に到達する長さとしてあるので、ビスの保持力を十分発現できる。
【0026】
上記間仕切パネル15の取り付け手順は以下の通りである。先ず、浴室ユニット2をサニタリ設置空間1の所定の位置に設置、固定する。次に、床3の所定の位置に間仕切パネル固定部材157をLアングル158を介してビス156で固着する。次に、フレーム154の取付開口154aに壁パネル固定部材157を、嵌合金具234に嵌合受け材156を上から挿入して、間仕切パネル15を浴室ユニット2に固定する。また、間仕切パネル15A,15Bを同様に取り付ける。さらに、間仕切パネル15,15A,15Bを出入口開口側の端部において、図4に示すように、出入口枠242で固定する。最後に、間仕切パネル15,15A,15Bの上端部に回り縁43を、下端部に幅木33を取り付けて間仕切パネル15の取り付けが完了する。
【0027】
上述のように間仕切パネル15が固定されるので、間仕切パネル15の一面側に浴室ユニット2が設けられており、作業スペースがなくても、間仕切パネル15の取付開口154aを間仕切パネル固定部材157に、嵌合金具234に嵌合受け材156を上から挿入して、嵌合させることにより、少ない工数で間仕切パネル15を強固に固定することができる。また、間仕切パネル15は、壁パネル23を介して浴室ユニット2と一体化されるので、厚さが薄く強度の小さい間仕切パネル15であっても、強度の強い壁パネル23によって補強されて、十分な強度の壁体とすることができる。
【0028】
また、間仕切パネル15を立設する前に、浴室ユニット2を組み立てることができるので、浴室ユニット2の組み立てを容易にすることができる。
【0029】
また、浴室ユニット2をサニタリ設置空間1に設置し、間仕切パネル15を取り付ける前に、浴室ユニット2と間仕切パネル15との間の隙間に電線の配線をすることができる。つまり、電線の配線が容易であり、スイッチやコンセント等の電気設備を設けることが簡単にできる。
【0030】
また、表面化粧珪酸カルシウム板151の裏面に石膏ボード152を介して耐水合板153が取着してあるので、間仕切パネル15を取り付けた後でも手摺り159を十分な強度で取り付けることができる。
【0031】
次に、図1を参照して、尺モジュールの木質軸組工法における本発明の設備ユニットの間仕切壁構造の適用例を説明する。ここで、壁体11と13との壁心間の距離A(幅)は1820mm(呼び寸法1800mm)になっている。壁体12と14との壁心間の距離(長さ)はその2倍(A+A)の3640mm(呼び寸法3600mm)になっている。壁体は105mm角の柱の両面に厚さ12mmの壁面材を取着して形成してあり129mmである。そこで、壁体11と13との内面間の距離Eは1691mmになっている。また、壁厚の1/2を示すaは64.5mmである。BとCとは浴室ユニット2の外寸でそれぞれ幅1665mm(呼び寸法1600mm),長さ1820mm(呼び寸法1800mm)である。また、浴室ユニット2の外面と壁体11と13の内面との間に13mmづつ隙間を設けてあるので、bは77.5mmとなっている。間仕切パネル15の厚さは24mmとしてあり、浴室ユニット2との間に6mmの隙間を設けてdは30mmとしてある。
【0032】
このようにして形成した洗面脱衣室2Aには、壁体13に沿って洗面化粧台32が設置してある。この洗面脱衣室2Aの長さは1661mmである。上述のように、2坪(呼び寸法で1800mm×3600mm)という限られたサニタリ設置空間1に、呼び寸法で1600mm×1800mmという十分な広さの浴室ユニット2を設置し、かつ、洗面化粧台32の幅を十分に取ることができる。
【0033】
次に、洗面脱衣室2Aの使い勝手について説明する。洗面化粧台の幅方向のモジュールは150mm単位であり、750mm(150mm×5)の長さがあれば機能を満たすとされている。上記実施例においては、長さ1650mm(150mm×11)の機能的に優れた洗面化粧台32を設置することができる。また、長さ750mmの洗面化粧台を設置する場合は、その横に911mmの長さの空間を確保できる。そのため、長さ800mmの洗濯機用の防水パンを十分な施工代をとって設置できる。また、1050mm(150mm×7)の長さの洗面化粧台を設置する場合は、その横に600mm角のパイプシャフトを設けることができる。
【0034】
上述のように構成されているので、本発明の設備ユニットの間仕切壁構造により、洗面脱衣室は十分な機能を実現でき、使い勝手のよいものとすることができる。
【0035】
図1を参照して、4方に壁体を立設した後に浴室ユニット2を搬入して組み立てる枠組壁工法の従来技術を説明する。従来技術では、間仕切パネル15は厚さ129mmの木質軸組工法の壁体となる。この場合、浴室ユニット2の外面と、壁体14及び間仕切パネル15に代わる厚さ129mmの壁体との間に、施工を容易にし寸法誤差を吸収するために、それぞれ13mmづつの隙間を取っていた。このため、洗面脱衣室の内寸D(長さ)は1536mmとなる。従って、洗面脱衣室2Aの内寸Dが狭く、そのレイアウトは非常に制限されたものとなる。具体的には、750mmの洗面化粧台の横には、長さ786mmの空間しか確保できない。
【0036】
以上、本発明の実施例を図面により説明したが、本発明の具体的構成はこの実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても本発明に含まれる。
【0037】
例えば、浴室ユニットは全体を組み立てた後に壁体14に当接してもよい。また、洗面脱衣室をユニット化してもよい。また、サニタリ設置空間1の壁体11,12,13,14の内側の面材132や天井4の面材41が取り付けられていない状態で、浴室ユニット2と間仕切パネル15を施工した後、必要な面材を取着してもよい。さらに、建物は、鉄骨造であっても、コンクリート造であっても、枠組み壁式工法であってもよい。
【0038】
浴室ユニット2の壁パネル23は、浴室ユニット2の外側から取り付るようになされてもよい。また、間仕切パネル15の下端の取付開口154aに嵌合する間仕切パネル固定部材157やLアングル158は省略しても構わない。また、枠材154はアルミニウムでなく、防錆処理をした鋼材やステンレススチール製であってもよい。また、フレーム155A,155Bや継ぎ材233A,233Bは、アルミニウムやステンレススチール製であってもよい。また、壁パネル23や天井パネル24は表面化粧珪酸カルシウム板を使用してもよい。
【0039】
【発明の効果】
請求項1記載の発明の設備ユニットの間仕切壁構造においては、設備ユニットを構成する壁パネルの所定の位置に嵌合部材が設けられており、前記間仕切パネルに嵌合受け材が設けられており、前記嵌合受け材を前記嵌合部材に嵌合することにより前記間仕切パネルが設備ユニットに固定されている。つまり、間仕切パネルの一面側に設備ユニットが設けられており、作業スペースがなくても、間仕切パネルの他面側から嵌合受け材を嵌合部材に嵌合させることにより、間仕切パネルを固定することができる。つまり、設備ユニットを設置した後に間仕切パネルを立設することができる。また、間仕切パネルを立設する前に、設備ユニットを組み立てることができるので、設備ユニットの組み立てを容易にすることができる。
【0040】
また、嵌合部材は金属板の上辺に凸部を形成したものであり、一方、嵌合受け材は金属板の下辺に凹部を形成したものであり、壁パネルの嵌合部材の凸部に間仕切パネルの嵌合受け材の凹部を上から嵌合するようになされている。従って、間仕切パネルの一面側に設備ユニットが設けられており、かつ、間仕切パネルを左右に動かす作業スペースがなくても、間仕パネルの他面側から嵌合受け材を上から嵌合部材に嵌合させることにより、間仕切パネルを強固に固定することができる。つまり、設備ユニットを設置した後に間仕切パネルを立設することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の設備ユニットの間仕切壁構造の適用例を説明するためのサニタリ空間の水平断面図である。
【図2】図1の間仕切壁の正面図である。
【図3】図1のIII 部の水平断面図である。
【図4】図1のIV部の水平断面図である。
【図5】図1の設備ユニットの間仕切壁構造を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 サニタリ設置空間(空間)
11,12,13,14 壁体
15,15A,15B 間仕切パネル
156 受け金具(嵌合受け材)
2 浴室ユニット(設備ユニット)
2A 洗面脱衣室(設備ユニットに隣接する部屋)
23 壁パネル
234 嵌合金具(嵌合部材)
24 出入口開口
24a 浴室ユニットの出入口開口
24b 間仕切パネルの出入口開口
242 出入口枠
2A 洗面脱衣室(設備ユニットに隣接する部屋)
Claims (1)
- 四周を壁体で囲われた空間内における、設備ユニットと設備ユニットに隣接する部屋との間に設けられた間仕切パネルによる設備ユニットの間仕切壁構造であって、
前記設備ユニットを構成する壁パネルの所定の位置に嵌合部材が設けられており、前記間仕切パネルに嵌合受け材が設けられており、前記嵌合部材は金属板の上辺に凸部を形成したものであり、一方、前記嵌合受け材は金属板の下辺に凹部を形成したものであり、前記嵌合受け材の凹部を前記嵌合部材の凸部に上から嵌合することにより前記間仕切パネルが設備ユニットに固定されていることを特徴とする設備ユニットの間仕切壁構造。
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