JP2004176427A - 住宅のリフォーム工法 - Google Patents

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Tomoyuki Yoshinami
智之 吉浪
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Abstract

【課題】水廻り機能室のレイアウトを自由に設計して、既存の居住空間のレイアウトを大きく変更する(レイアウトの自由度を増大させる)ことができるようにすること。
【解決手段】スラブ上に張設した既存の床部を解体し、キッチン、浴室、洗面所、及び、便所等の水廻り機能室を配設する所要の個所と排水竪管との間に、少なくとも排水勾配を有する排水横管を配管可能な高さに床部を形成して、同床部の下方を多目的空間となし、同多目的空間内に排水横管を配管すると共に、所要の収納物を収納可能とした。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、住宅のリフォーム(改修)工法に関する。ここで、住宅は、一戸建ての住宅に限らず、マンション等の集合住宅も含むものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、住宅の一形態として、図1(a)及び図2(a)に示すように、居住空間内に床部を張設して、同床部に、居室としてのリビング・ダイニングルームや和室を設けると共に、水廻り機能室としてのキッチン、浴室、洗面所、及び、便所等を設けたものがある。
【0003】
そして、水廻り機能室には排水竪管を設けて、同排水竪管と各キッチン、浴室、洗面所、及び、便所等とを連通連結している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記した住宅では、居住空間をリフォームする際に、水廻り機能室の場所は、既存の排水竪管に排水横管を介して接続する必要性から、同排水竪管の近傍に制限されている。
【0005】
すなわち、水廻り機能室を排水竪管から離れた場所に設定すると、排水竪管の位置を変更するか、又は、同水廻り機構室を排水横管を介して排水竪管に接続する必要性があり、同排水横管は、径が通常10cm以上あり、径が通常4cm程度の給水管に比して径が随分と大きい上に、所定の排水勾配(例えば、1/50の下り勾配)を設ける必要性があることから、床部の空間を大きく確保する必要性があり、そのようにすると居住空間が全体的に小さくなるという不具合がある。
【0006】
特に、集合住宅の場合、排水竪管は上下方向の住居の共用部として所定の場所に配設されているために、排水竪管の位置を変更することはできず、しかも、居住空間が制限されているために、リフォーム時の水廻り機能室のレイアウトが制限されている。
【0007】
また、排水横管を設けた場合には、同排水横管の点検を行う必要性があり、かかる点検作業が煩雑になるという不具合がある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
そこで、本発明では、スラブ上に張設した既存の床部を解体し、キッチン、浴室、洗面所、及び、便所等の水廻り機能室を配設する所要の個所と排水竪管との間に、少なくとも排水勾配を有する排水横管を配管可能な高さに床部を形成して、同床部の下方を多目的空間となし、同多目的空間内に排水横管を配管すると共に、所要の収納物を収納可能とすることを特徴とする住宅のリフォーム工法を提供するものである。
【0009】
また、本発明は、以下の構成にも特徴を有する。
【0010】
(1)排水横管を配管するための床部は、上面が床部を形成する多目的空間形成体を配置して形成し、同多目的空間形成体内に排水横管を配管すると共に、所要の収納物を収納可能とし、さらに、同多目的空間形成体は、排水横管を点検するための点検口を有すること。
【0011】
(2)多目的空間形成体は四角形の箱型に形成すると共に、一方向に貫通する排水横管配設用空間を有すること。
【0012】
(3)居室の床部は、水廻り機能室の床部よりも可及的に低い位置に形成して、同床部から天井部までの高さを大きく形成すること。
【0013】
(4)必要に応じて天井部を解体して、同天井部を可及的に高い位置に形成し、床部から天井部までの高さを大きく形成すること。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態について説明する。
【0015】
すなわち、本発明に係る住宅のリフォーム工法は、スラブ上に張設した既存の床部を解体し、キッチン、浴室、洗面所、及び、便所等の水廻り機能室を配設する所要の個所と排水竪管との間に、少なくとも排水勾配を有する排水横管を配管可能な高さに床部を形成して、同床部の下方を多目的空間となし、同多目的空間内に排水横管を配管すると共に、所要の収納物を収納可能とすることを特徴としている。
【0016】
しかも、排水横管を配管するための床部は、上面が床部を形成する多目的空間形成体を配置して形成し、同多目的空間形成体内に排水横管を配管すると共に、所要の収納物を収納可能とし、さらに、同多目的空間形成体は、排水横管を点検するための点検口を有している。
【0017】
ここで、多目的空間形成体は四角形の箱型に形成すると共に、一方向に貫通する排水横管配設用空間を有している。
【0018】
また、本発明に係る住宅のリフォーム工法では、居室の床部は、水廻り機能室の床部よりも可及的に低い位置に形成して、同床部から天井部までの高さを大きく形成し、さらには、必要に応じて天井部を解体して、同天井部を可及的に高い位置に形成し、床部から天井部までの高さを大きく形成するようにしている。
【0019】
【実施例】
以下に、本発明の実施例を、図面を参照しながら説明する。
【0020】
図1(a)は、本発明に係る住宅のリフォーム工法によりリフォームする前の平面説明図であり、また、図1(b)は、同リフォーム工法によりリフォームした後の平面説明図、図2(a)は、同リフォーム工法によりリフォームする前の断面側面説明図であり、また、図2(b)は、同リフォーム工法によりリフォームした後の断面側面説明図である。
【0021】
本実施例では、スラブにより複数の階層に居住空間を区画して形成し、所定の位置に共用の排水竪管を上下方向に貫通させて配管した集合住宅において、本発明に係る住宅のリフォーム工法により共用部はそのままにして、専用部をリフォームする場合について説明する。
【0022】
すなわち、図1及び図2に示すAは、鉄筋コンクリート製の集合住宅であり、同集合住宅Aは、前後左右方向に対向させて立設した複数の柱部1と、対向する柱部1,1の間に横架した梁部2との間に、外壁3と内壁4とスラブ5とを張設して、内部に複数の居住空間Sを区画した状態にて形成している。
【0023】
そして、リフォーム前の居住空間S内には、図1(a)及び図2(a)に示すように、スラブ5上に床部6を張設して、同床部6上に、リビング・ダイニングルーム7と和室8とキッチン9と浴室10と洗面所11と便所12と洋室13, 14と玄関15と下駄箱16と押入れ17とクローゼット18,19とを設けている。20は窓、21は内部仕切壁、22は廊下である。
【0024】
また、居住空間S内の二個所の位置には、各階を貫いて上下方向に伸延する共用部としてのパイプスペース23,24を設けて、各パイプスペース23,24中に上下階共用の排水竪管25,26を配管しており、本実施例では、一方の排水竪管25の近傍にキッチン9を配設して、同キッチン9に配置したシンク27と上記排水竪管25とを排水横管28を介して連通連結し、また、他方の排水竪管26の近傍に便所12を配設して、同便所12内に配置した水洗便器29と上記排水竪管26とを排水横管30を介して連通連結している。
【0025】
ここで、リフォーム前においては、居室としてのリビング・ダイニングルーム7、和室8、及び、洋室13,14と、水廻り機能室としてのキッチン9、浴室10、洗面所11、及び、便所12とでは、図2(a)に示すように、居住空間Sの高さHb1、すなわち、スラブ5上に張設した床部6から、上階のスラブ5の下面に張設した天井部31までの高さHb1に変化がなく、各室の居住空間Sの高さHb1は同一に形成されている。Hb2は、床部6の高さ、Hb3は、天井部31の高さ、32は内壁部である。
【0026】
かかる構成において、本発明の要旨は、スラブ5上に張設した既存の床部6を解体し、キッチン9、浴室10、洗面所11、及び、便所12等の水廻り機能室を配設する所要の個所と排水竪管25との間に、少なくとも排水勾配(例えば、1/50の水勾配)を有する排水横管33を配管可能な高さHa4に床部38を形成して、同床部38の下方を多目的空間Smとなし、同多目的空間Sm内に排水横管33を配管すると共に、所要の収納物B(図5参照)を収納可能とすることを特徴とする住宅のリフォーム工法にある。
【0027】
すなわち、既存の集合住宅Aにおける居住空間Sのリフォーム工事(改修工事)は、以下の手順で行うものであり、図1(b)、図2(b)、図3及び図4を参照しながら説明する。
【0028】
(1)着工(解体)
既存の床部6と天井部31と内壁部32の内、改修必要部分を解体する。
【0029】
本実施例では、図1(b)に示すように、既存のリビング・ダイニングルーム7、和室8、押入れ17、及び、廊下22の一部からなる改修必要ゾーンZ1と、キッチン9、浴室10、洗面所11、便所12、廊下22、及び、寝室34の一部からなる改修必要ゾーンZ2において、床部6と天井部31と内壁部32を解体する。
【0030】
そして、洋室13,14とクローゼット18,19は、改修不必要ゾーンZ3として改修しないことから、かかる改修不必要ゾーンZ3の床部6と天井部31と内壁部32は解体しない。
【0031】
(2)スミ出し
スミ出しをして、排水竪管25とシンク27とを連通連結する排水横管33を位置決めして配管する。この際、シンク27は、新規レイアウトに従って自由な位置に配置することができ、排水竪管25から離隔した位置であっても、排水横管33に所定の水勾配(例えば、1/50)を設けておけば何ら支障はない。
【0032】
(3)内壁部の大工工事
既存の内壁部32を解体した部分を、木組やボード貼り等により改修して新規に内壁部35を形成する。
【0033】
(4)天井部の大工工事
既存の天井部31を解体した部分を、木組やボード貼り等により改修して新規に天井部36を形成する。
【0034】
ここで、天井部36は、上階のスラブ5の下面に天井ボード等を張設して形成することにより、同天井部36の高さ(厚さ)Ha3を既存の天井部31の高さ(厚さ)Hb3よりも可及的に小さくしている(例えば、既存の天井部31の高さHb3が10cmであったものを、新規の天井部36の高さHa3は4cm程度にしている)。
【0035】
(5)床部の大工工事
既存の床部6を解体した部分を、改修して新規に床部37,38を形成する。
【0036】
すなわち、図1(b)、図2(b)、及び、図4に示すように、改修必要ゾーンZ1には床部37を形成しており、同床部37は、スラブ5の上面に防音マット39を張設し、同防音マット39の上にベニヤ板40を張設し、同ベニヤ板40の上にフローリング材41を張設して形成している。52,53はクローゼットである。
【0037】
このようにして、床部37の高さ(厚さ)Ha2を既存の床部6の高さ(厚さ)Hb2よりも可及的に小さくしている(例えば、既存の床部6の高さHb2が10cmであったものを、新規の床部37の高さHa2は4cm程度にしている)。
【0038】
従って、既存の居住空間Sの高さHb1に比べて、新規の居住空間Sの高さHa1を大きく設定することができる。
【0039】
また、図1(b)、図2(b)、図3、及び、図4に示すように、改修必要ゾーンZ2には床部38を形成しており、同床部38は、前記したように、少なくとも排水勾配(例えば、1/50の水勾配)を有する排水横管33を配管可能な高さHa4に形成して、同床部38の下方に多目的空間Smを形成している。
【0040】
ここで、改修必要ゾーンZ2には、改修前のリビング・ダイニングルーム7の一部にキッチン9を形成すると共に、改修前のキッチン9の場所に寝室34を新規に形成している。42はキッチン9に設けた流し台である。
【0041】
そして、床部38は、排水横管33を配管している寝室34の部分とキッチン9の部分は、上面が床部38の一部を形成する多目的空間形成体43を配置して形成し、同多目的空間形成体43内に排水横管33を配管すると共に、所要の収納物Bを収納可能としている。
【0042】
すなわち、多目的空間形成体43は、図3〜図7に示すように、四角形の箱型に形成しており、スラブ5上において、前後左右方向に整然と敷き詰めることにより、床部38の一部を形成することができるようにしている。
【0043】
そして、多目的空間形成体43は、上面開口箱型に形成した収納部44と、上下面及び左右側面が開口した配管部45と、これら収納部44及び配管部45の上面を開閉自在に閉蓋する開閉蓋体46とを具備しており、配管部45は、上面開口部を点検口47とすると共に、左右側壁45a,45aに形成した左右側開口部を排水横管貫通孔48,48として、両排水横管貫通孔48,48間に左右方向に貫通する排水横管配設用空間Spを形成している。46aは、開閉蓋体46に設けた開蓋用手掛かり部、49は排水横管貫通孔48を閉蓋する閉蓋体であり、同閉蓋体49は、排水横管33が配管される場所以外に配置される多目的空間形成体43の排水横管貫通孔48を閉蓋するようにしている。
【0044】
このようにして、排水横管33が配管されている個所には、多目的空間形成体43の配管部45を上方から設置して、排水横管配設用空間Sp内に排水横管33が配置されるようにする。
【0045】
かかる多目的空間形成体43の配設作業を、排水横管33の全域にわたって行うことにより、床部38を形成する。
【0046】
この際、多目的空間形成体43は、既に位置決めされた排水横管33の上方から被せるようにして配置するだけでよいため、排水横管33に制限されることなく迅速かつ簡単に配置して、床部38を形成することができる。
【0047】
そして、開蓋用手掛かり部46aを介して開閉蓋体46を開蓋することにより、配管部45の点検口47を開口させることができるため、排水横管33の点検を容易に行うことができる。
【0048】
しかも、排水横管33の全域にわたって多目的空間形成体43を配置しているため、同排水横管33の全域にわたって点検口47を開口させて点検を行うことができる。
【0049】
従って、排水横管33の点検作業さらにはメンテナンス作業も、楽に、しかも、迅速かつ確実に行うことができる。
【0050】
なお、上記した多目的空間形成体43の底面にゴムシート(図示せず)を張設しておくことにより、同多目的空間形成体43の滑り止め効果と遮音効果を生起させることができる。
【0051】
そして、多目的空間形成体43の側壁に、ずれ止め用の凹凸部(図示せず)を形成しておくことにより、同凹凸部を相互に嵌合・接続しながら多目的空間形成体43を前後左右方向に整然と密着させて敷き詰めることができて、同多目的空間形成体43のずれを防止すると共に、接続部にゴミや塵が入り込むのを防止することができる。
【0052】
また、図1(b)、図2(b)、及び、図3に示すように、流し台42の直下方には、上記した多目的空間形成体43とは異なる形態の多目的空間形成体50を配置しており、同多目的空間形成体50は、側面に開口部50aを有するケーシング体50b内に、上面開口箱型の形成体本体50cを開口部50aを介して横方向に摺動させることにより、出し入れ自在としている。
【0053】
このようにして、物品を楽に収納することができると共に、必要に応じて物品の出し入れを楽に行うことができる。
【0054】
(6)家具・建具工事
新規の床部37,38上において、所要の位置に家具を設置したり建具を設置する。
【0055】
このようにして、本実施例では、リフォーム(改修)工事を行うことができ、この際、多目的空間Sm内に排水横管33を自由に配管することができて、新規の水廻り機能室のレイアウトを自由に設計することができ、既存の居住空間Sのレイアウトを大きく変更する(レイアウトの自由度を増大させる)ことができる。
【0056】
しかも、多目的空間Smは、排水横管33を配管するだけでなく、所要の収納物Bを収納可能としているため、有効利用することができると共に、室内の荷物の整理が容易に行える。
【0057】
さらには、、排水横管33を配管するための床部38は、上面が床部38を形成する多目的空間形成体43を多数配置して形成することができるため、かかる床部38の形成作業(床組作業)は、熟練した床組大工でなくても迅速かつ確実に行うことができて、人件費や作業時間の関係からリフォームコストを安価なものとなすことができる。
【0058】
また、居室の床部37は、水廻り機能室の床部38よりも可及的に低い位置に形成すると共に、同天井部36を可及的に高い位置に形成しているため、同床部37から天井部36までの高さHa1を大きく確保することができて、入居者に圧迫感を与えることなく、居住空間Sをゆったりと大きく形成することができる。その結果、居住性を良好に確保することができる。
【0059】
一方、キッチン9、浴室10、洗面所11、及び、便所12等の水廻り機能室は、天井部31が高すぎると、清掃がし難い上に、熱効率が悪くなるという不具合があるが、かかる水廻り機能室は、下方を多目的空間Smを形成している床部38上に配設しているため、同床部38が高い分だけ水廻り機能室の天井部31までの高さを低くすることができて、同水廻り機能室の清掃をし易くすることができると共に、同水廻り機能室の熱効率を高くすることができる。
【0060】
その結果、居室の居住空間Sと水廻り機能室の居住空間Sとの間に、段差を利用して上下高さ方向の空間の広がりに変化を設けることができ、そのコントラストから入居者に居室の居住空間Sをより大きく感じさせることができて、快適感を増大させることができる。
【0061】
図8は、多目的空間形成体43の変容例であり、同多目的空間形成体43は、基本的構造を前記した多目的空間形成体43と同じくしているが、配管部45の左右側壁45a,45aに排水横管貫通孔48,48をU字状に開口させて形成している点で異なる。
【0062】
すなわち、上記した多目的空間形成体43では、あらかじめ多目的空間形成体43を配置し、その後に、多目的空間形成体43に形成した排水横管配設用空間Sp内に排水横管33を配管するようにしている点で異なる。
【0063】
図9は、他の実施例としての多目的空間形成体43を示しており、同多目的空間形成体43は、収納部44と開閉蓋体46は具備しているが、配管部45は具備しておらず、前後方向に一定の間隔を開けて配置した多目的空間形成体43,43間に排水横管配設用空間Spを形成して、同排水横管配設用空間Sp内に排水横管33を配管するようにしている。
【0064】
従って、あらかじめ排水横管33を配管した後に、同排水横管33の前後位置に多目的空間形成体43,43を配置するか、又は、あらかじめ前後方向に一定の間隔を開けて配置した多目的空間形成体43,43間に排水横管33を配管するか、作業状況に応じて選択的に作業を行うことができる。
【0065】
そして、前後の多目的空間形成体43,43の収納部44,44間には、前後方向に伸延する間隔保持体51,51を着脱自在に架設して排水横管配設用空間Spを確保することができるようにしており、各間隔保持体51,51の前後端部に段付き凹状の係合部51a,51a,51a,51aを形成する一方、収納部44,44の各側壁上端部44a,44aに係合凹部44b,44b,44b,44bを形成して、前後方向に対向する係合凹部44b,44b,44b,44bにそれぞれ間隔保持片51,51の係合部51a,51a,51a,51aを係合させるようにしている。
【0066】
また、排水横管配設用空間Spの上方に点検口47が形成され、同点検口47は、一方の多目的空間形成体43の多目的空間Smを開閉蓋する開閉蓋体46により一体的に開閉蓋することができるようにしている。
【0067】
【発明の効果】
本発明によれば、次のような効果が得られる。
【0068】
(1)請求項1記載の本発明では、スラブ上に張設した既存の床部を解体し、キッチン、浴室、洗面所、及び、便所等の水廻り機能室を配設する所要の個所と排水竪管との間に、少なくとも排水勾配を有する排水横管を配管可能な高さに床部を形成して、同床部の下方を多目的空間となし、同多目的空間内に排水横管を配管すると共に、所要の収納物を収納可能としている。
【0069】
このようにして、水廻り機能室を配設する所要の個所と排水竪管との間に、少なくとも排水勾配を有する排水横管を配管可能な高さに床部を形成して、同床部の下方を多目的空間となしているため、同多目的空間内に排水横管を自由に配管することができて、新規の水廻り機能室のレイアウトを自由に設計することができ、既存の居住空間のレイアウトを大きく変更する(レイアウトの自由度を増大させる)ことができる。
【0070】
しかも、多目的空間は、排水横管を配管するだけでなく、所要の収納物を収納可能としているため、有効利用することができると共に、室内の荷物の整理が容易に行える。
【0071】
(2)請求項2記載の本発明では、排水横管を配管するための床部は、上面が床部を形成する多目的空間形成体を配置して形成し、同多目的空間形成体内に排水横管を配管すると共に、所要の収納物を収納可能とし、さらに、同多目的空間形成体は、排水横管を点検するための点検口を有している。
【0072】
このようにして、排水横管を配管するための床部は、上面が床部を形成する多目的空間形成体を配置して形成することができるため、かかる床部の形成作業(床組作業)は、熟練した床組大工でなくても迅速かつ確実に行うことができて、人件費や作業時間の関係からリフォームコストを安価なものとなすことができる。
【0073】
そして、多目的空間形成体は、内部を収納空間や配管スペースやメンテナンス空間等の多目的空間として有効利用することができ、排水横管の点検やメンテナンス等は点検口を介して容易に行うことができる。
【0074】
(3)請求項3記載の本発明では、多目的空間形成体は四角形の箱型に形成すると共に、一方向に貫通する排水横管配設用空間を有している。
【0075】
このようにして、多目的空間形成体を四角形の箱型に形成しているため、同多目的空間形成体をスラブ上に整然と敷設することにより、床部を容易に形成することができる。
【0076】
この際、スラブ上に排水横管が配管されている場合には、同排水横管の配管位置に、上記多目的空間形成体の排水横管配設用空間を整合させて、同排水横管配設用空間内を通して排水横管が配管されるようにすることができる。
【0077】
従って、排水横管の配管自由度を制限することなく、多目的空間形成体を容易に敷設することができて、自由なレイアウト設計を良好に確保することができる。
【0078】
(4)請求項4記載の本発明では、居室の床部は、水廻り機能室の床部よりも可及的に低い位置に形成して、同床部から天井部までの高さを大きく形成するようにしている。
【0079】
このようにして、居室の天井高さを大きく確保して、入居者に圧迫感を与えることなく、居住空間をゆったりと大きく形成することができる。その結果、居住性を良好に確保することができる。
【0080】
一方、キッチン、浴室、及び、洗面所等の水廻り機能室は、天井部が高すぎると、清掃がし難い上に、熱効率が悪くなるという不具合があるが、かかる水廻り機能室は、下方を多目的空間を形成している床部上に配設しているため、同床部が高い分だけ水廻り機能室の天井部までの高さを低くすることができて、同水廻り機能室の清掃をし易くすることができると共に、同水廻り機能室の熱効率を高くすることができる。
【0081】
その結果、居室の居住空間と水廻り機能室の居住空間との間に、段差を利用して上下高さ方向の空間の広がりに変化を設けることができ、そのコントラストから入居者に居室の居住空間をより大きく感じさせることができて、快適感を増大させることができる。
【0082】
(5)請求項5記載の本発明では、必要に応じて天井部を解体して、同天井部を可及的に高い位置に形成し、床部から天井部までの高さを大きく形成するようにしている。
【0083】
このようにして、居住空間を大きく確保することができる。特に、居室の居住空間をゆったりと大きく形成することができて、居室の居住性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るリフォーム工法によりリフォームする前と後の集合住宅の断面平面説明図。
【図2】本発明に係るリフォーム工法によりリフォームする前と後の集合住宅の断面側面説明図。
【図3】改修必要ゾーンの拡大断面平面説明図。
【図4】改修必要ゾーンの拡大断面側面面説明図。
【図5】多目的空間形成体の平面説明図。
【図6】同多目的空間形成体の断面側面説明図。
【図7】同多目的空間形成体の斜視説明図。
【図8】変容例としての多目的空間形成体の斜視図。
【図9】他の実施例としての多目的空間形成体の斜視説明図。
【符号の説明】
A 集合住宅
S 居住空間
Sm 多目的空間
1 柱部
2 梁部
3 外壁
4 内壁
5 スラブ
6 床部
7 リビング・ダイニングルーム
8 和室
9 キッチン

Claims (5)

  1. スラブ上に張設した既存の床部を解体し、キッチン、浴室、洗面所、及び、便所等の水廻り機能室を配設する所要の個所と排水竪管との間に、少なくとも排水勾配を有する排水横管を配管可能な高さに床部を形成して、同床部の下方を多目的空間となし、同多目的空間内に排水横管を配管すると共に、所要の収納物を収納可能とすることを特徴とする住宅のリフォーム工法。
  2. 排水横管を配管するための床部は、上面が床部を形成する多目的空間形成体を配置して形成し、同多目的空間形成体内に排水横管を配管すると共に、所要の収納物を収納可能とし、さらに、同多目的空間形成体は、排水横管を点検するための点検口を有することを特徴とする請求項1記載の住宅のリフォーム工法。
  3. 多目的空間形成体は四角形の箱型に形成すると共に、一方向に貫通する排水横管配設用空間を有することを特徴とする請求項2記載の住宅のリフォーム工法。
  4. 居室の床部は、水廻り機能室の床部よりも可及的に低い位置に形成して、同床部から天井部までの高さを大きく形成することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の住宅のリフォーム工法。
  5. 必要に応じて天井部を解体して、同天井部を可及的に高い位置に形成し、床部から天井部までの高さを大きく形成することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の住宅のリフォーム工法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN113622486A (zh) * 2021-08-19 2021-11-09 上海柏涛建筑设计咨询有限公司 一种背检式卫生间给排水结构

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