JP2003064892A - 住戸の内部構造 - Google Patents

住戸の内部構造

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JP2003064892A
JP2003064892A JP2001256807A JP2001256807A JP2003064892A JP 2003064892 A JP2003064892 A JP 2003064892A JP 2001256807 A JP2001256807 A JP 2001256807A JP 2001256807 A JP2001256807 A JP 2001256807A JP 2003064892 A JP2003064892 A JP 2003064892A
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floor
interior
dwelling unit
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kitchen
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JP2001256807A
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English (en)
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Takao Yamada
貴夫 山田
Mitsuhiro Sugiyama
光宏 杉山
Shinichi Akao
赤尾  伸一
Yasushi Ono
裕史 大野
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Mitsui Construction Co Ltd
Mitsui Fudosan Co Ltd
Original Assignee
Mitsui Construction Co Ltd
Mitsui Fudosan Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 音環境に優れ、水廻りまで含めたプランニン
グ及びその将来の変更について、柔軟に対応することが
できる住戸の内部構造を提供する。 【解決手段】 各フロアを構成する床スラブ1,1及び
戸境壁2,2によって区画される住戸の内部構造におい
て、水廻りにおけるキッチン、洗面室及びトイレ、並び
に、水廻り以外の各部屋及び廊下を、床スラブ1に対し
て二重構造をなす内装床10・内装天井20によって構
築し、内装床10と戸境壁2との取合いに隙間15を設
ける。隣戸に面するキッチン又は洗面室に、戸境壁2か
らクリアランス31をおいて内装壁30を設けた二重壁
構造を形成する。戸境壁に面して配置されるキャビネッ
ト40を内装壁30に対して隙間45を設けて接合する
のが好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、集合住宅における
住戸の内部構造、詳しくは、音環境に優れ、プランニン
グ及びその変更の自由度の高い住戸の内部構造に関す
る。
【0002】
【従来の技術】マンションに代表される集合住宅は、各
フロアを構成する床スラブ及び戸境壁によって住戸が区
画されており、複数の住戸が上下階に積層され、また、
壁を隔てて隣接している建物構造である。このため、戸
建て住宅と異なり、住戸内を縦に貫く配水管と上下住戸
及び隣戸間の遮音の問題により、間取り・設備等のプラ
ンニングの自由度は低い。近時、顧客の様々な要望に対
応できるよう、間取り・設備等のプランニングの自由度
をある程度高めたフリープラン対応と呼ばれる集合住宅
が検討されつつある。
【0003】しかし、フリープラン対応とする場合、上
下住戸及び隣戸に対する音環境を考慮して計画する必要
がある。上下階において水回りと居室が重なり合うよう
なプランは、下階の音環境に悪影響を及ぼすので好まし
くない。このため、様々な家族構成、世代、ライフスタ
イル等に合わせたプランニング、さらには将来、家族構
成やライフスタイルに変化があった場合のプラン変更に
対し、柔軟に対応することは困難であった。特に、水廻
りまで含めた自由な配置及び将来の変更については、そ
の実現が困難であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記事情を
考慮してなされたもので、音環境に優れ、水廻りまで含
めたフリープランニング及びその将来の変更について、
柔軟に対応することができる住戸の内部構造を提供する
ことを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】(1) 各フロアを構成する
床スラブ及び戸境壁によって区画される住戸の内部構造
において、水廻りにおけるキッチン、洗面室及びトイ
レ、並びに、水廻り以外の各部屋及び廊下を、床スラブ
に対して二重構造をなす内装床・内装天井によって構築
し、前記内装床と戸境壁との取合いに隙間を設けた、住
戸の内部構造である。
【0006】本発明は、さらに次のような構成を備える
ものとすることができる。 (2) 隣戸に面するキッチン又は洗面室に、戸境壁からク
リアランスをおいて内装壁を設けた二重壁構造を形成し
た。 (3) 隣戸に面するキッチン又は洗面室のキャビネットを
前記内装壁に対して隙間を設けて接合することにより設
置した。 (4) 前記キャビネットの引出し又は扉の戸当たりに衝撃
緩衝材を設けた。 (5) 排水パイプシャフトは、住戸の外に設けられてい
る。 (6) 水廻りにおけるキッチン、洗面室及びトイレ、並び
に、水廻り以外の各部屋及び廊下を含む、住戸空間全域
に近い広い範囲で、床スラブに対して二重構造をなす内
装床・内装天井によって構築した。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について、図
面を参照して説明する。図1は住戸の間口方向における
断面図、図2は内装床10と戸境壁2との取合い部の断
面図、図3はキッチンの断面図、図4は洗面室の断面
図、図5は内装床10と内装壁40との取合い部の拡大
断面図である。
【0008】図1に示すとおり、一つの住戸は、各フロ
アを構成する床スラブ1,1及び戸境壁2,2によって
区画され、住戸空間を形成する。複数の住戸が上下階に
積層され、また、戸境壁2を隔てて隣接している建物構
造をなす。符号3は間仕切壁である。
【0009】本発明では、住戸の水廻りにおけるキッチ
ン、洗面室及びトイレ、並びに、水廻り以外の各部屋及
び廊下を、床スラブ1,1に対して二重構造をなす内装
床10・内装天井20によって構築する。なお、キッチ
ンについては図3、洗面室については図4にさらに詳細
に例示している。水廻りにおける浴室については、同様
に床スラブ1,1に対して二重構造をなす内装床10・
内装天井20によって構築してもよいが、通常、防音設
備を備えたユニットバスを設置する場合が多いので、そ
のようなユニットバスを設置する場合、上記のような二
重構造をなす内装床10・内装天井20によって構築し
なくてもよい。
【0010】ユニットバスを用いる場合、ユニットバス
の振動が床スラブに伝わらないように、階下への騒音の
伝播防止対策として、ユニットバスには防振ゴムを施し
た支持脚を装着するのが好ましい。
【0011】図示していないトイレについても、キッチ
ン、洗面室と同様に床スラブ1,1に対して二重構造を
なす内装床10・内装天井20によって構築する。
【0012】水廻り以外の住戸空間については、居間、
食堂、寝室(子供部屋等を含む)等の居住室、納戸、ク
ローゼット等の収納室その他の各部屋、さらに廊下をも
含めた範囲で、床スラブ1に対して二重構造をなす内装
床10・内装天井20によって構築する。加えて、玄関
を含めた全部位で二重構造をなす内装床10・内装天井
20によって構築するのも好ましい態様である。水廻り
のみならず、居住室を含む各部屋、さらに廊下をも含め
た、ほぼ住戸空間全域に近い広い範囲で、床スラブ1,
1に対して二重構造をなす内装床10・内装天井20に
よって構築した点は、本発明の重要な特徴の一つであ
る。
【0013】図示のとおり、床スラブに対して二重構造
をなす内装床10は、躯体である床スラブ1(床スラブ
上面)に直に内装床10(床板)を張らず、床スラブ1
上面との間にクリアランス(床上)11を形成して二重
の床構造となしたものである。内装床10を受ける支持
部材12は、通常用いられる各種の根太によって構成し
てもよいが、少なくとも戸境壁との取合い部や建具廻り
(間仕切壁やドア枠の付近)では、防振ゴムを施した支
持脚12により構成するのが好ましい。また、床スラブ
1とのクリアランス(床上)11には吸音材(図示省
略)を敷きつめ、遮音性を高めるのが好ましい。これら
により、床面の衝撃音がきわめて効果的に軽減される。
内装床10については、日本建築学会が定める遮音等級
L−45相当の床材を使用するのが好ましい。内装床1
0と床スラブ1上面とのクリアランス11には、水廻り
からの排水横引き管等が納められる。
【0014】床スラブ1に対して二重構造をなす内装天
井20は、躯体である床スラブ1(床スラブ下面)に直
接クロス貼りせず、床スラブ1下面との間にクリアラン
ス(床下)21を形成して内装天井20(天井板)を設
け、二重の天井構造となしたものである。これによっ
て、上階の音が下階へ伝播するのを低減するとともに、
このクリアランス(床下)21に電気配線や換気ダクト
等の設備配管を通し、メンテナンスやリフォームを簡単
に行えるようにしている。二重構造をなす内装天井20
は、吊り部材22を用いた吊り工法、あるいはスラブか
ら吊らずに壁への接合・支持による工法等によって行う
ことができる。特に居室の天井については、スラブから
吊らずに壁から支持する工法又は防振吊り工法を採用
し、躯体を介する伝播音を遮断するのが好ましい。内装
天井20は、プラスターボード等の部材により構成し得
る。防振吊り工法を採用する場合、内装天井20と戸境
壁2との取合いに隙間25を設けるのが望ましい(図
3,4参照)。
【0015】本発明では、図2に示すとおり、内装床1
0と戸境壁2との取合いに隙間15を設ける。すなわ
ち、内装床10と戸境壁2との接触状態に関し、両者は
直に連結されず、隙間15によって非接触状態につなぎ
あわされる。この隙間15を設けることにより、床から
の伝播音が、下階及び隣戸に伝わるのが一層効果的に軽
減される。隙間15は、幅木その他適宜部材によって隠
蔽される。なお、戸境壁2は、耐震壁等によって構造躯
体の一部をなす場合と、そうでない場合とがあるが、い
ずれの場合も、内装床10と戸境壁2との取合いに隙間
15を設ける。躯体ではない戸境壁としては、例えば、
遮音性、耐火性に優れた乾式間仕切壁を用いることがで
きる。日本建築学会が定める遮音等級Dr55相当の性
能を備えた壁材を使用するのが好ましい。
【0016】また、図3,4に示すとおり、キッチン又
は洗面室が隣戸に面して配置される場合、戸境壁2に面
するキャビネット40を、戸境壁2からクリアランス
(壁間)31をおいて設けた内装壁30に近接して設置
している。キッチン又は洗面室(特にキッチン)のキャ
ビネット40は、その扉や引出しの開閉が比較的頻繁に
行われる。そして、その開閉に伴って生じる音は衝撃音
となって、下階や隣戸へと伝わり、音環境を悪化させや
すい。そこで、本発明では、キャビネット40を、戸境
壁2に直接的に接して設置せずに、戸境壁2と内装壁3
0との間にクリアランス(壁間)31を設けて二重壁構
造とした上、この内装壁30に近接してキャビネット4
0を設置するようにした。これにより、キャビネット4
0の扉や引出しの開閉の際に生じる音が戸境壁2を伝播
して下階や隣戸に伝わるのを遮るようにしている。
【0017】さらに、キャビネット40を、内装壁30
に対して直に接して設置するのではなく、隙間45を設
けて接合することにより設置している。これにより、キ
ャビネット40に生じる音が伝播するのを一層軽減して
いる。隙間45は、通常、シーリング材によって閉じら
れ、外観上の不都合はない。
【0018】また、キャビネット40の引出し又は扉の
戸当たりには衝撃緩衝材41,43を設けている。これ
により、引出し又は扉の開閉に伴って生じる衝撃音の発
生そのものを抑制している。衝撃緩衝材41,43は、
例えばゴム等の弾性体により構成し得る。なお、据置型
のキャビネット40の他、吊り戸棚式のキャビネット4
4についても、キャビネット40について述べたのと同
様の構成を採用することができる。
【0019】図5に、内装床10と内装壁30との取合
い部の拡大断面図を示す。内装床10と戸境壁2との取
合いには、隙間15が設けられている。内装床10は、
防振ゴムを施した支持脚12により支持されている。内
装壁30は、戸境壁2からクリアランス(壁間)31を
おいて設けられている。内装床10と内装壁30との取
合いには、隙間35を設ける。すなわち、内装床10と
内装壁30(さらに幅木33)とは直に接しないように
してつなぎあわされる。隙間35は、幅木その他適宜部
材によって隠蔽される。戸境壁2からクリアランス(壁
間)31をおいて設けられる内装壁30は、隣戸に面す
るキッチン又は洗面室において戸境壁に面するキャビネ
ットを設置する場合のみならず、トイレ、居室その他の
部屋において設けてもよい。
【0020】上記のような構成により、住戸で発生する
音が戸境壁や構造躯体を介して下階や隣戸へと伝播する
のをきわめて効果的に軽減することができる。遮音性に
優れるため、上階とその下階でまったく異なるプランニ
ングが可能である。例えば、図1では、上階のキッチン
(図の右端)の下に居室(寝室)が配置されている例を
示している。
【0021】一つの住戸の住戸空間は、所定の階高を離
して水平方向に架設された上下階の床スラブと、上下階
の床スラブ間に鉛直方向に設けられた戸境壁によって区
画される。戸境壁を乾式間仕切壁で形成し、上下階の床
スラブ間に挿入して接合する場合もあるが、床スラブと
戸境壁は鉄筋コンクリート造によって一体化した構造躯
体として構築されるのが一般的である。何れの場合も、
住戸空間内で発生する生活騒音は、床スラブ及び戸境壁
を介して、鉛直方向(階数方向)、水平方向(同一階方
向)に容易に伝達される一体化した構造体を構成する。
本発明は、床スラブと戸境壁からなる構造体の内部空間
に、床スラブに対して所定のクリアランス(床上)11
をおいて内装床10を張った二重床構造を形成し、また
所定のクリアランス(床下)21をおいて内装天井20
を張った二重天井構造を形成した。床スラブと内装床と
のクリアランス(床上)11、床スラブと天井との間の
クリアランス(床下)21によって、遮音性能を高める
空気層(中空層)が床スラブを挟んで水平方向に形成さ
れる。
【0022】さらに、キッチン又は洗面室を戸境壁に面
して配置する(隣接する住戸に面して配置する)場合に
は、戸境壁から水平方向に所定のクリアランス(壁間)
31をおいて内装壁30を設けた二重壁構造とする。戸
境壁と内装壁との間のクリアランス(壁間)31によっ
て遮音性能を高める空気層(中空層)が鉛直方向に形成
される。図1に示す住戸の間口方向の縦断面では、1住
戸内の住戸空間は、上下階の床スラブと戸境壁によって
構成された構造体の内部に、床スラブの上下で空気層が
水平方向に形成されると共に、戸境壁と内装壁との間に
も空気層が鉛直方向に形成され、水平方向の空気層と鉛
直方向の空気層は連続して「コ」字形断面を形成してい
る。この空気層に吸音材を挿入してもよい。すなわち、
床スラブ1,1と戸境壁2からなる構造体と、床スラブ
に対して二重構造をなす内装床10・内装天井20、さ
らには、戸境壁に対して二重構造をなす内装壁30によ
って、住戸空間内で発生する生活騒音が鉛直方向(階数
方向)、水平方向(同一階方向)の隣接住戸に伝播しに
くい、遮音性能に優れた住戸の内部構造が形成される。
なお、図1では一方の戸境壁2(図1の右側)にのみ内
装壁30を設けた例を示したが、同一住戸の反対側の戸
境壁2(図1の左側)にも内装壁30を設けてもよい。
この場合には、床スラブの上下に水平方向の空気層と、
相対向する戸境壁に対して形成された鉛直方向の空気層
は連続して、口字形断面を形成する。
【0023】なお、戸境壁2,2以外の外壁(例えば、
共用廊下に面する玄関側の壁やバルコニー等が設けられ
る採光面側の壁)と、内装床10との取合いについて
も、隙間を設けるのが望ましい。これにより、住戸空間
を仕切る側面全域の壁と内装床10との取合いに隙間が
設けられることになり、より遮音性が向上する。
【0024】また、本発明では、水廻りの設備構成にお
いて、排水パイプシャフト(竪シャフト)を住戸の外に
設けるようにするのが好ましい。住戸内である専有部分
に排水パイプシャフトがあると、排水音の発生源になる
他、自由なプランニング及びその変更に対応することが
困難となる。そこで、水廻りから横引きした排水管を接
続する排水パイプシャフトを、住戸の外(建物のコア、
共用廊下等の共用部分あるいは共用部分に面した位置)
に設ける。住戸内にはスラブ開口部を設ける形で上下階
に貫通するパイプシャフトを立設しない。これにより、
音の発生源そのものが住戸の中にないので、排水音が聞
こえることは殆どなくなり、また、水廻りまで含めたプ
ランニング及びその将来の変更について、柔軟に対応す
ることができる。パイプシャフトへのアクセスも容易で
あり、保守・点検・取替えも容易となる。排水パイプシ
ャフトは、スラブ貫通部において防振部材により支持
し、音の伝播を軽減するのが好ましい。また、排水パイ
プシャフトに接続される水廻りからの排水横引き管につ
いても、防振部材により支持することにより、排水系統
による音の伝播を一層軽減することができる。
【0025】本発明に係る住戸の内部構造は、集合住宅
を構成する中低層、高層、超高層の各種建物において適
用することができる。建物の躯体構造や形状に限定され
ることなく適用し得る。
【0026】以上、本発明の実施の形態を説明したが、
本発明は上記の実施の形態に限定されるものではなく、
本発明の要旨の範囲で種々の変形、付加等が可能であ
る。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る住戸
の内部構造によれば、水廻りのみならず、各部屋、さら
に廊下をも含めた、ほぼ住戸空間全域に近い広い範囲
で、床スラブに対して二重構造をなす内装床・内装天井
が形成され、また内装床と戸境壁との取合いに隙間を設
けたので、住戸で発生する音が戸境壁やスラブ等の構造
躯体を介して下階や隣戸へと伝播するのを効果的に軽減
することができる。上下住戸及び隣戸間の遮音性が各段
に向上し、音環境に優れた住戸が提供される。また、住
戸内で発生する音自体を小さくする工夫がなされてお
り、静寂性に富む良好な音環境をつくることができる。
総じて、従来の集合住宅を超える高い遮音性能を発揮す
る付加価値の高い住戸が提供される。
【0028】上下住戸及び隣戸間の遮音性による制約が
なくなるため、様々な家族構成、世代、ライフスタイル
等に合わせたプランニング、さらには将来、家族構成や
ライフスタイルに変化があった場合のプラン変更に対し
ても、柔軟に対応することができ、従来困難とされてい
た上下階において水回りと居室が重なり合うようなプラ
ンにも対応することが可能となる(図1参照)。集合住
宅であるにもかかわらず、特にキッチンなどの水廻りま
で含めた自由なプランニング及び将来の変更について、
柔軟に対応することができる点で極めて有益である。集
合住宅における住戸として「スケルトン・インフィル」
を実現した効果は非常に大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】住戸の間口方向における断面図である。
【図2】内装床10と戸境壁2との取合い部の断面図で
ある。
【図3】キッチンの断面図である。
【図4】洗面室の断面図である。
【図5】内装床10と内装壁30との取合い部の拡大断
面図である。
【符号の説明】
1 床スラブ 2 戸境壁 3 間仕切壁 10 内装床 11 クリアランス(床上) 15 隙間(床) 20 内装天井 21 クリアランス(床下) 25 隙間(天井) 30 内装壁 31 クリアランス(壁間) 40 キャビネット 41,43 衝撃緩衝材 45 隙間(キャビネット)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 杉山 光宏 千葉県千葉市美浜区中瀬1丁目9番1号 三井建設株式会社幕張事務所内 (72)発明者 赤尾 伸一 千葉県流山市駒木518−1 三井建設株式 会社技術研究所内 (72)発明者 大野 裕史 千葉県千葉市美浜区中瀬1丁目9番1号 三井建設株式会社幕張事務所内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各フロアを構成する床スラブ及び戸境壁
    によって区画される住戸の内部構造において、 水廻りにおけるキッチン、洗面室及びトイレ、並びに、
    水廻り以外の各部屋及び廊下を、床スラブに対して二重
    構造をなす内装床・内装天井によって構築し、 前記内装床と戸境壁との取合いに隙間を設けた、 住戸の内部構造。
  2. 【請求項2】 隣戸に面するキッチン又は洗面室に、戸
    境壁からクリアランスをおいて内装壁を設けた二重壁構
    造を形成した、請求項1に記載の住戸の内部構造。
  3. 【請求項3】 隣戸に面するキッチン又は洗面室のキャ
    ビネットを前記内装壁に対して隙間を設けて接合するこ
    とにより設置した、請求項2に記載の住戸の内部構造。
  4. 【請求項4】 前記キャビネットの引出し又は扉の戸当
    たりに衝撃緩衝材を設けた、請求項3に記載の住戸の内
    部構造。
  5. 【請求項5】 排水パイプシャフトは、住戸の外に設け
    られている、請求項1〜4のいずれかに記載の住戸の内
    部構造。
  6. 【請求項6】 水廻りにおけるキッチン、洗面室及びト
    イレ、並びに、水廻り以外の各部屋及び廊下を含む、住
    戸空間全域に近い広い範囲で、床スラブに対して二重構
    造をなす内装床・内装天井によって構築した、請求項1
    〜5のいずれかに記載の住戸の内部構造。
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