JP7006536B2 - チョコレート類及びその製造方法 - Google Patents

チョコレート類及びその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP7006536B2
JP7006536B2 JP2018151329A JP2018151329A JP7006536B2 JP 7006536 B2 JP7006536 B2 JP 7006536B2 JP 2018151329 A JP2018151329 A JP 2018151329A JP 2018151329 A JP2018151329 A JP 2018151329A JP 7006536 B2 JP7006536 B2 JP 7006536B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oil
weight
chocolate
bob
fat
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018151329A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2020025489A (ja
Inventor
直宏 唐谷
洋次郎 深見
栄治 岩岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fuji Oil Co Ltd
Original Assignee
Fuji Oil Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Oil Co Ltd filed Critical Fuji Oil Co Ltd
Priority to JP2018151329A priority Critical patent/JP7006536B2/ja
Priority to CN201980053692.7A priority patent/CN112566501A/zh
Priority to MYPI2021000517A priority patent/MY191948A/en
Priority to PCT/JP2019/025545 priority patent/WO2020031539A1/ja
Priority to SG11202101213SA priority patent/SG11202101213SA/en
Priority to TW108128298A priority patent/TWI770408B/zh
Publication of JP2020025489A publication Critical patent/JP2020025489A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7006536B2 publication Critical patent/JP7006536B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A23FOODS OR FOODSTUFFS; TREATMENT THEREOF, NOT COVERED BY OTHER CLASSES
    • A23DEDIBLE OILS OR FATS, e.g. MARGARINES, SHORTENINGS, COOKING OILS
    • A23D9/00Other edible oils or fats, e.g. shortenings, cooking oils
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A23FOODS OR FOODSTUFFS; TREATMENT THEREOF, NOT COVERED BY OTHER CLASSES
    • A23GCOCOA; COCOA PRODUCTS, e.g. CHOCOLATE; SUBSTITUTES FOR COCOA OR COCOA PRODUCTS; CONFECTIONERY; CHEWING GUM; ICE-CREAM; PREPARATION THEREOF
    • A23G1/00Cocoa; Cocoa products, e.g. chocolate; Substitutes therefor
    • A23G1/30Cocoa products, e.g. chocolate; Substitutes therefor
    • A23G1/32Cocoa products, e.g. chocolate; Substitutes therefor characterised by the composition containing organic or inorganic compounds
    • A23G1/36Cocoa products, e.g. chocolate; Substitutes therefor characterised by the composition containing organic or inorganic compounds characterised by the fats used

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Food Science & Technology (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Inorganic Chemistry (AREA)
  • Oil, Petroleum & Natural Gas (AREA)
  • Confectionery (AREA)
  • Edible Oils And Fats (AREA)

Description

本発明は、テンパリング型チョコレート類の製造法、特にシードテンパリングに係る製造法に関するものである。
テンパリングタイプのチョコレートは一般にココアバターやココアバター代替脂を主要な油脂分として含むが、ココアバターの耐熱温度が31℃程度であるため、日本における夏場や赤道付近の暑い地域においては、商品の流通過程でチョコレート中の油脂が溶けてしまう問題がある。溶けたチョコレートは、そのまま即ち結晶核が存在しない状態で再固化するとファットブルーム(チョコレート表面に白い油脂結晶が生成する現象を指し、以下、「ブルーム」と言う)が発生し、商品価値を損なうこととなる。
上記のようなブルームを抑制する方法として、1,3位がベヘン酸、2位がオレイン酸のトリグリセリド(以下「BOB」という。)を主成分とする油脂の安定型結晶を含有する粉末状のチョコレート添加剤(以下「粉末BOBシード剤」という。)を結晶核としてチョコレートに加えるシードテンパリング法(特許文献1)が提案されている。この方法で作成されたチョコレートは、体温を超える様な高温に曝されてもBOB安定型結晶の一部は溶けることなく残り、再固化時には、この残存シードによりテンパリングされた状態となるため、ブルームが発生しない。
このようにチョコレートに含まれる油脂の大半が融解するような高温に一定期間さらされても、その後の冷却でブルームが発生することなく正常なチョコレートに復帰する機能を本願では自動復帰、また自動復帰できる上限温度を自動復帰上限温度と定義する。粉末BOBシード剤(賦形剤として砂糖が50重量%含まれている)を3重量%添加するシードテンパリングにて作製したチョコレートの自動復帰上限温度は37℃である。
一方上記粉末BOBシード剤の添加量を3重量%以上にすることによって、チョコレートの自動復帰上限温度は37℃を超える温度に向上させることは可能ではあるが、粉体であるためその多量添加は、チョコレート生地への均一な分散という面で作業上必ずしも容易ではない。これは、粉末BOBシード剤とチョコレートでは、比重が大きく異なっていること、加えて、粉末BOBシード剤同士が凝集し、ダマを生じるためである。さらに、多量添加により、一時的にチョコレートが増粘する問題が場合によって見られる。
上記の分散性の改善を目的として、特許文献2にはペースト状油脂にBOBの安定型結晶を分散させてなるペースト状のチョコレートシード剤が提案されている。また特許文献3には、MCTを主体とする油脂にBOBの安定結晶が含まれるペースト状のチョコレートシード剤が提案されている。また特許文献4には、BOBと炭素原子数20以上の構成飽和脂肪酸を含まないSSU型および/またはSUS型のグリセリドとが共晶で存在し、前者の結晶が安定型であることを特徴とするショートニング状のチョコレートシード剤が提案されている。
特開昭63-240745号公報 特開2008-206490号公報 国際公開2009/060809号 特開平09-103244号公報
本発明者は、BOBの安定型結晶を含むシード剤によるチョコレートシーディング法において自動復帰上限温度向上の検討を進める中で、シード剤の添加量を増やしていくと、それだけ自動復帰上限温度を向上させることができること、しかしながらシード剤の多量添加は、チョコレートの軟化、スナップ性低下を引き起こすという問題を見出した。
従って本発明の課題は、BOBの安定型結晶を含むシード剤によるチョコレートシーディング法において、自動復帰上限温度の向上とチョコレートの噛みだし硬さの低下抑制の両立が可能なチョコレートの製造方法を提供するものである。
また本発明の課題は、チョコレートの自動復帰上限温度を37℃以上とすることである。
本発明者は、これら問題点を解決するため研究した結果、チョコレート生地に特定の乳化剤が含まれていると、BOBの安定型結晶を含むシード剤の少量添加でも自動復帰上限温度を十分に向上させることができ、チョコレートの軟化やスナップ性低下が抑制されるとの知見を得、本発明の完成に至った。
即ち本発明は、
(1)構成脂肪酸中に炭素数16~24個の飽和脂肪酸を50重量%以上含有する乳化剤を含む融解状のチョコレート生地に、1,3位がベヘン酸、2位がオレイン酸であるトリグリセリド(BOB)の安定型結晶を含むチョコレート用シード剤を添加することを特徴とするチョコレート類の製造方法、
(2)前記乳化剤のHLBが7以下である(1)のチョコレート類の製造方法、
(3)前記乳化剤が、ソルビタン脂肪酸エステルおよびショ糖脂肪酸エステルから選ばれる1種又は2種であることを特徴とする、(1)のチョコレート類の製造方法、
(4)前記チョコレート生地が、構成脂肪酸として炭素数20~24個の飽和脂肪酸を20重量%以上含有する油脂をさらに含む、(1)のチョコレート類の製造方法、
(5)前記油脂が、ハイエルシン菜種油を少なくとも原料の一部に含む極度硬化油又及びエステル交換油から選ばれる1種又は2種である、(4)のチョコレート類の製造方法
(6)前記チョコレート用シード剤が、液状油にBOBの油脂結晶が分散した油脂結晶分散体であり、油脂結晶分散体中にBOBを5~30重量%含む(1)のチョコレート類の製造方法、
(7)構成脂肪酸中に炭素数16~24個の飽和脂肪酸を50重量%以上含有する乳化剤を含み、自動復帰できる上限温度が37℃以上であるチョコレート類であって前記上限温度においてBOBの未溶解安定型結晶が存在するチョコレート類、
(8)構成脂肪酸中に炭素数16~24個の飽和脂肪酸を50重量%以上含有する乳化剤を含む融解状のチョコレート生地に、液状油にBOBの油脂結晶を分散させた油脂結晶分散体を添加することを特徴とする、チョコレート類に37℃以上の自動復帰能を付与する方法、
(9)構成脂肪酸として炭素数20~24個の飽和脂肪酸を20重量%以上含有する油脂と構成脂肪酸中に炭素数16~24個の飽和脂肪酸を50重量%以上含有する乳化剤を含むチョコレート用油脂組成物、
(10)構成脂肪酸中に炭素数16~24個の飽和脂肪酸を50重量%以上含有する乳化剤を含むことを特徴とする、BOBの安定型結晶を含むチョコレート用シード剤、
である。
本発明のチョコレート類の製造法により、高価なシード剤の添加量が少なくて済む。これにより製造コストが下がり、同時にシード剤をチョコレートに均一分散させ易くなるので、作業性が向上する。またシード剤がBOBの安定型結晶を油脂の連続相に分散させた油脂結晶分散体の場合は、さらに分散性が良好となる。また特定の乳化剤や特定の油脂の添加によっては自動復帰上限温度を37℃又はそれを超えて、46℃以上のレベルにまで高めることが可能となる。
以下、本発明を具体的に説明する。
本発明のチョコレート生地に含まれる乳化剤は、その構成脂肪酸中、炭素数16~24個の飽和脂肪酸を50重量%以上含有している必要があり、好ましくは70重量%以上であり、さらに好ましくは90重量%以上である。またベヘン酸を構成脂肪酸中に50重量%以上含有していることがより好ましく、更に好ましくは60重量%以上である。またステアリン酸を構成脂肪酸中に50重量%以上含有していることがより好ましく、更に好ましくは60重量%以上である。
本発明のチョコレート生地に含まれる乳化剤の添加量は、好ましくは0.03重量%以上、より好ましくは0.1重量%以上、更に好ましくは0.3重量%以上、最も好ましくは0.5重量%以上、また好ましくは2重量%以下、より好ましくは1.5重量%以下、更に好ましくは1重量%以下、最も好ましくは0.8重量%以下である。乳化剤の添加量が上限を超えるとシードテンパリング時にチョコレートの増粘が起こる可能性がある。またチョコレートまたはチョコレートに配合する油脂へ乳化剤が溶解しにくくなるため、チョコレートまたは油脂を高温まで上げなければならず作業性悪化・チョコレートの品質悪化に繋がる可能性がある。一方下限未満であると自動復帰上限温度が十分に向上しないことがある。
本発明のチョコレート生地に含まれる乳化剤はHLB値が7以下であることが望ましく、好ましくは6以下、より好ましくは5.5以下、更に好ましくは4.5以下、最も好ましくは3.5以下である。また好ましくは0.5以上、より好ましくは1以上、更に好ましくは2以上である。HLB値が上限を超えると油脂に対する溶解度が減少し、チョコレートに分散しにくい問題が出ることがある。また自動復帰上限温度が十分に向上しないことがある。
本発明のチョコレート生地に含まれる乳化剤は構成脂肪酸中に炭素数16~24個の飽和脂肪酸を50重量%以上含有していれば特に限定されないが、天然系の乳化剤や合成系の乳化剤を例示することができる。また後者においてはソルビタン脂肪酸エステルおよびショ糖脂肪酸エステルから選ばれる1種又は2種の乳化剤が好適である。
本発明におけるBOBの安定型結晶を含むシード剤としては、粉末状のシード剤や安定型結晶粒子が油脂の連続相に分散した油脂結晶分散体が挙げられる。
融解状のチョコレート生地に、当該シード剤を添加するにあたり、粉末状のシード剤でも分散性は良好ではあるが、油脂結晶分散体の場合は連続相が油脂であるので更に分散しやすくなる点で有利である。そして連続相の油脂が液状油であると、当該BOBシード剤は20~35℃において、好ましくは25~35℃においてペースト状を呈し、チョコレート生地への分散性が一層良好となる。
ここでいう安定型結晶又は安定化結晶とは、X線回折スペクトルで短面間隔(側面間隔)のピークが4本以上あらわれる結晶型であり、好ましくは、R.L.WilleおよびE.S.Luttonがココアバターの結晶型について命名している方法[J.A.O.C.S.,43,491-496(1966)]での、V型以上の安定な結晶型をいう。
シード剤が前記油脂結晶分散体の場合、シード剤に含まれるBOB含量は好ましくは5重量%以上、より好ましくは10重量%以上、更に好ましくは12重量%以上、また好ましくは40重量%以下、より好ましくは30重量%以下である。BOB含量が下限未満であると自動復帰上限温度が十分に向上しないことがある。また上限を超えるとシード剤の可塑性が劣り、チョコレートへの添加分散が不十分となることがある。
さらに連続相の油脂が液状油である油脂結晶分散体の場合は、液状油を40重量%以上含むことが好ましく、より好ましくは45重量%以上、更に好ましくは50重量%以上である。また好ましくは90重量%以下、より好ましくは80重量%以下である。液状油が40重量%未満であるとシード剤の可塑性が劣り、チョコレートへの添加分散が不十分となることがある。
本発明のシード剤はBOBの安定型結晶を含むものである限りその製造法は特に限定されないが、連続相の油脂が液状油である油脂結晶分散体の場合は、BOBを含有する油脂を単独であるいは液状油に溶解し、これを混捏しながら冷却し、その後エージング処理によるBOB結晶の安定化工程を経て製造することができる。
前記の混捏、冷却は、一般的なショートニング製造において通常用いられるコンビネータ等、公知の冷却、攪拌装置を用いて通常の運転条件で行うことができる。また、混捏中に空気や窒素ガスを吹き込み可塑性を強化することもできる。
また本発明のBOBシード剤は予め調製したBOBの安定型結晶を液状油に添加し、ホモミキサー等で撹拌、分散させることにより、製造することもできる。
また前記エージングは、BOBシード剤全体が完全に融解する温度よりも低い温度に保持することで行うことができ、エージングに伴う結晶型の転移に応じて段階的に昇温して行うのが好ましい。段階的昇温の具体例としては、常に結晶の持つ融点よりも2~3℃低い温度に保存することである。実際には、連続的に保存することは煩雑なため、一定期間毎に温度を変えていく方法で足りる。
前記液状油としては、常温で液状を呈する食用油脂であれば全て利用することができ、例えば、大豆油、ナタネ油、ハイオレサフラワー油、サフラワー油、ハイオレイックひまわり油、パーム分別液状油(軟部油)、ヤシ油、パーム核分別液状油(軟部油)、中鎖脂肪酸油脂などやこれらを原料としたエステル交換油や分別油を用いることができる。
前記BOBを含有する油脂は、例えばベヘン酸を主として含む脂肪酸若しくはその低級アルコールエステル類を、グリセリドの2位に主としてオレイン酸を有する油脂とエステル交換して、ベヘン酸を1,3位に選択的に導入し、さらに必要に応じて分別濃縮することによって得られる。
本発明のシード剤が油脂を連続相とする油脂結晶分散体の場合、その添加量は、好ましくは0.8重量%以上、より好ましくは1.5重量%以上、更に好ましくは1.8重量%以上、また好ましくは6重量%以下、より好ましくは5重量%以下、更に好ましくは4.5重量%以下、最も好ましくは4.0重量%以下である。シード剤の添加量が6重量%を超えるとチョコレートの噛み出し硬さが低下することがあり、またチョコレート生地にシード剤が分散しにくくなることがある、下限未満であると自動復帰上限温度が十分に向上しないことがある。
チョコレートへの添加温度はチョコレート生地が溶解状態にあり、シード剤が十分な可塑性を有する温度であれば特に限定されないが33℃~37℃が望ましい。
本発明のシード剤が粉末状シード剤の場合、砂糖などの賦形剤を含んでいても良い。またシード剤に含まれる油脂中のBOB含量は好ましくは40重量%以上、より好ましくは50重量%以上、更に好ましくは60重量%以上、また好ましくは80重量%以下、より好ましくは70重量%以下である。
本発明のシード剤が粉末状シード剤の場合、チョコレート生地に添加する、シード剤の添加量は、好ましくは0.5重量%以上、より好ましくは1重量%以上、更に好ましくは1.2重量%以上、また好ましくは3.5重量%以下、より好ましくは3重量%以下、更に好ましくは2重量%以下、最も好ましくは1.8重量%以下である。BOBシード剤の添加量が3.5重量%を超えるとチョコレートの噛み出し硬さが低下することがあり、またチョコレート生地にBOBシード剤が分散しにくくなることがある、下限未満であると自動復帰上限温度が十分に向上しないことがある。
本発明のシード剤はBOBを含有するが、1,3位がアラキジン酸、2位がオレイン酸であるトリグリセリドや1位がベヘン酸、2位がオレイン酸、3位がステアリン酸であるトリグリセリド等、炭素数20~24の構成飽和脂肪酸を含有するSUS型トリグリセリド(但し、SUS型トリグリセリドは、1,3位が飽和脂肪酸(S)、2位が不飽和脂肪酸(U)が結合したトリグリセリドを示す)を含有するシード剤にもBOBには劣るものの自動復帰能が見られる。
上記乳化剤に加え本発明のチョコレート生地に、炭素数20~24個の飽和脂肪酸を構成脂肪酸として40重量%以上含有する油脂が含まれると自動復帰上限温度が更に向上するため好ましい。当該油脂としては、ハイエルシン菜種油の極度硬化油やベヘン酸を構成脂肪酸として含むエステル交換油が挙げられ、後者の例としてはBOB含有油脂やランダムエステル交換油が挙げられる。当該油脂はこれら例示した油脂単品でも良いがこれらの混合物であっても良い。またここでランダムエステル交換油は化学触媒によるものでも、酵素触媒によるものでも良い。
本発明の炭素数20~24個の飽和脂肪酸を構成脂肪酸として40重量%以上含有する油脂がBOB含有油脂である場合、当該油脂のBOB含量は好ましくは40重量%以上、より好ましくは50重量%以上、さらに好ましくは60重量%以上、また好ましくは80重量%以下、より好ましくは70重量%以下である。またチョコレート生地中での当該油脂の含有量は好ましくは0.2重量%以上、より好ましくは0.5重量%以上である。また好ましくは3重量%以下、より好ましくは2重量%以下、更に好ましくは1.5重量%以下、最も好ましくは1重量%以下である。
本発明の炭素数20~24個の飽和脂肪酸を構成脂肪酸として40重量%以上含有する油脂がランダムエステル交換油である場合、当該油脂構成脂肪酸中のベヘン酸含量は好ましくは20重量%以上、より好ましくは25重量%以上、さらに好ましくは30量%以上、また好ましくは60重量%以下、より好ましくは50重量%以下である。またチョコレート生地中での当該油脂の含有量は好ましくは0.2重量%以上、より好ましくは0.5重量%以上である。また好ましくは3重量%以下、より好ましくは2重量%以下、更に好ましくは1.5重量%以下、最も好ましくは1重量%以下である。
本発明の炭素数20~24個の飽和脂肪酸を構成脂肪酸として40重量%以上含有する油脂がハイエルシン菜種油の極度硬化油である場合、その含有量は好ましくは0.05重量%以上、より好ましくは0.07重量%以上、更に好ましくは0.1重量%以上、最も好ましくは0.2重量%以上、更に最も好ましくは0.3重量%以上である。また好ましくは1.5重量%以下、より好ましくは1重量%以下である。含有量が上限を超えるとチョコレートの口どけが悪化する傾向にある。またチョコレート生地が増粘したり、自動復帰時にテンパリング阻害となる可能性がある。
本発明のチョコレート類において発揮される高温保存での自動復帰能は、成形されたチョコレートが特定の高温環境下で16時間保持された後に冷却固化されても、その後ブルームが発生しない(テンパリングのとれた)機能として定義される。
またここで高温とは37~45℃であり、37℃、38℃、39℃、40℃、41℃、42℃、43℃、44℃、45℃、46℃の順に好ましくなる。
チョコレート生地への特定の乳化剤の含有による自動復帰上限温度の向上のメカニズムはいまだ定かでないが、シードテンパリング時やチョコレートの高温保存時に必然的に起こるシード剤中のBOB安定型結晶の一部溶解を、チョコレート油脂中の乳化剤等が軽減する作用があり、その結果残存シード量が増加することで自動復帰上限温度が向上するのではと考えている。
本発明のチョコレート類の好ましい態様は、構成脂肪酸中に炭素数16~24個の飽和脂肪酸を50重量%以上含有する乳化剤を含有し、自動復帰できる上限温度が37℃以上であるチョコレート類であって前記上限温度においてシード剤由来の未溶解BOB安定型結晶が存在するチョコレート類である。
本発明において対象とするチョコレート類は、油脂が連続相をなす油脂加工食品であり、テンパリング型チョコレート即ち、配合油脂がカカオ脂を初め、同じくSUS(2-不飽和-1,3-ジ飽和グリセリド)成分に富む酵素エステル交換油、シア脂、パーム油、サル脂、マンゴ核油、コクム脂、イリッペ脂又はその分別油等のテンパリング型油脂を使用したチョコレートである。
本発明のチョコレートにはテンパリングが可能となる範囲でSUS成分に富む油脂以外の油脂を、所望される食感、物性に合わせて配合することができる。たとえば大豆油、菜種油、コーン油、綿実油、落花生油、ひまわり油、こめ油、ベニバナ油、サフラワー油、オリーブ油、ゴマ油、パーム油、ヤシ油、パーム核油等の植物油脂並びに牛脂、豚脂等の動物脂、並びにこれらを分別、水素添加、エステル交換等を施した加工油脂の単品又は、これらの組み合わせ油脂を挙げることができる。
本発明の炭素数16~24個の飽和脂肪酸を50重量%以上含有する乳化剤や炭素数20~24個の飽和脂肪酸を構成脂肪酸として40重量%以上含有する油脂は、他の配合油脂と同様、チョコレート生地調製時に融解状態で配合することで含有させても良いし、調製済のチョコレート生地に後添加することもできる。
またチョコレート生地に配合や添加する代りに、シード剤の油脂部分に存在させておくこともできる。
以下に実施例を記載するが、この発明の技術思想がこれらの例示によって限定されるものではない。なお、例中、部及び%は何れも重量基準を意味する。
(BOB含有油脂の調製)
ベヘン酸エチルエステル70部を、高オレイン酸ヒマワリ油30部と混合し、1,3-位に選択的に作用する酵素剤を用いてエステル交換することにより、反応油を得、さらに溶剤で分別して高融点画分を得た。このものは、BOBを62重量%含有していた。
(BOB含有ショートニング(油脂結晶分散体)の製造)
以上のようにして得られた高融点画分35部と、ハイオレイックひまわり油65部を混合し、50℃以上の温度で加熱溶解の後、コンビネータによって急冷、捏和することにより油脂結晶分散体としてBOB含有ショートニングA1を得た。同じく当該高融点画分50部と、ハイオレイックひまわり油50部を混合し、上記同様にしてBOB含有ショートニングA2を得た。また同じく当該高融点画分35部と、パームスーパーオレイン(ヨウ素価67)65部を混合し、上記同様にしてBOB含有ショートニングBを得た。
各ショートニングのBOB含量はA1が21.7重量%、A2が31.0重量%、Bが21.7重量%であった。
(結晶の安定化)
これらBOB含有ショートニングを30℃、35℃および40℃の各温度で1日放置する段階的昇温を行った後、X線解析にて結晶型を確認したところ、短面間隔は4.6Åに卓越したピークを示しており、長面間隔は37~39Åに卓越したピークが確認されBOBの結晶が安定化していた。
(BOB含有ショートニング(油脂結晶分散体)によるチョコレートの製造)
表1のチョコレート生地配合に従い、常法により混合、ロール掛け、コンチングして溶融状態の実施例1-8、比較例1,2のチョコレート生地を作製した。
(実施例1)
実施例1のチョコレート生地を35℃に温調した状態で攪拌しながら、油脂結晶分散体であるBOB含有ショートニングA1をチョコレート生地に対して2重量%になるように添加分散させることでシードテンパリングを行い、型板へ流し、10℃で30分間固化させて実施例1のチョコレートを得た。
(比較例1)
比較例1のチョコレート生地を用いる他は実施例1と同様にして比較例1のチョコレートを得た。
(比較例2)
比較例2のチョコレート生地を用い、BOB含有ショートニングA1をチョコレート生地に対して4.3重量%添加する他は実施例1と同様にして比較例2のチョコレートを得た。
(実施例2)
実施例2のチョコレート生地を用いる他は実施例1と同様にして実施例2のチョコレートを得た。
(実施例3)
実施例3のチョコレート生地を用いる他は実施例1と同様にして実施例3のチョコレートを得た。
(実施例4)
実施例4のチョコレート生地を用いる他は実施例1と同様にして実施例4のチョコレートを得た。
(実施例5)
実施例5のチョコレート生地を用いる他は実施例1と同様にして実施例5のチョコレートを得た。
(実施例6)
実施例6のチョコレート生地を用い、BOB含有ショートニングA1をチョコレート生地に対して4.3重量%添加する他は実施例1と同様にして実施例6のチョコレートを得た。
(実施例7)
BOB含有ショートニングA1に代えてBOB含有ショートニングA2を用いる以外は実施例1と同様にして、実施例7のチョコレートを得た。
(実施例8)
BOB含有ショートニングA1に代えてBOB含有ショートニングBを用いる以外は実施例1と同様にして、実施例8のチョコレートを得た。
(チョコレートへの分散性の評価)
各実施例、比較例におけるBOB含有ショートニングのチョコレート生地への添加分散作業性を評価した。2点以上を合格とした。結果を表1に示す。
・4点:短時間でBOBシード剤がチョコレートに分散する
・3点:4点ほどではないが短時間でBOBシード剤がチョコレートに分散する
・2点:時間はかかるがBOBシード剤がチョコレートに分散する
・1点:時間をかけてもBOBシード剤が十分にチョコレートに分散しない。
(自動復帰上限温度の評価)
各チョコレートを20℃の温度条件下で7日間エージングさせた後、35~50℃の間で、1℃刻みの各温度に設定したインキュベーターに16時間静置状態で保持した。その後チョコレートを、20℃のインキュベーターに入れて、比較的徐冷条件下で冷却固化させた後、そのまま20℃にて7日保存後、チョコレートを観察し、ブルーム発生の有無を確認した。
それぞれのチョコレートで、ブルームが発生しなかった最高温度である自動復帰上限温度を表1に示す。
表1
Figure 0007006536000001
・S-370 ※1:S-370は市販のショ糖脂肪酸エステル(HLB3.0、構成脂肪酸は表2、製品名「リョートーシュガーエステルS-370(三菱化学フーズ(株)製)」)である。
・F-10 ※2:F-10は市販のショ糖脂肪酸エステル(HLB1.0、構成脂肪酸は表2、製品名「DKエステルF-10(第一工業製薬(株)製)」)である。
・S-60V ※3:S-60Vは市販のソルビタン脂肪酸エステル(HLB5.1、構成脂肪酸は表2、製品名「ポエムS-60V(理研ビタミン(株)製))である。
・高エルシン酸菜種極硬油※4:高エルシン酸菜種極硬油の構成脂肪酸中、炭素数20~24の飽和脂肪酸含量は55重量%
・特定の乳化剤を含まないチョコレートにBOB含有ショートニング2重量%添加した比較例1は自動復帰上限温度35℃と低かった。一方同じく2重量%添加した特定の乳化剤や特定の油脂を含むチョコレートの実施例1-5では自動復帰上限温度は39~41℃となり、比較例1対比4~6℃向上していた。
・特定の乳化剤を含まないチョコレートにBOB含有ショートニング4.3重量%添加した比較例2は自動復帰上限温度37℃であった。一方同じく4.3重量%添加した特定の乳化剤及び特定の油脂を含むチョコレートの実施例6では自動復帰上限温度は46℃となり、比較例2対比9℃向上していた。
・BOB含有ショートニング2重量%添加の実施例1-5、比較例1は良好な噛みだし硬さ(スナップ性)を有していたが、これらに比べ4.3重量%添加の実施例6,比較例2は若干の軟化が見られた。
・実施例1-5は比較例2に比べ噛みだし硬さ(スナップ性)が優れしかも自動復帰上限温度は2~4℃高かった。
ショ糖脂肪酸エステルS-370、ショ糖脂肪酸エステルF-10、ソルビタン脂肪酸エステルS-60Vの構成脂肪酸組成を測定した。結果を表2に示す。
表2
Figure 0007006536000002
(粉末状BOBシード剤によるチョコレートの製造)
(実施例9)
表3のチョコレート生地配合に従い、常法により混合、ロール掛け、コンチングして溶融状態の実施例9のチョコレート生地を作製した。作製したチョコレート生地を35℃に温調した状態で攪拌しながら、市販のBOBシード剤(油脂50重量%、砂糖50重量%。油脂中のBOB含量:62重量%、製品名「チョコシードB(不二製油(株)製)」)をチョコレート生地に対して3重量%になるように添加分散、シードテンパリングした上で型板へ流し、10℃で30分間固化させて実施例9のチョコレートを得た。
(比較例3)
表3比較例3の配合に従う他は実施例9と同様にして、チョコレート生地を作製した。作製したチョコレート生地に実施例9と同様にしてBOBシード剤をチョコレート生地に対して3重量%になるよう添加して比較例3のチョコレートを得た。
(実施例10)
表3実施例10の配合に従う他は実施例9と同様にして、チョコレート生地を作製した。作製したチョコレート生地に実施例9と同様にしてBOBシード剤をチョコレート生地に対して1重量%になるように添加分散、シードテンパリングした上で型板へ流し、10℃で30分間固化させて実施例10のチョコレートを得た。
(比較例4)
表3比較例4の配合に従う他は実施例9と同様にして、チョコレート生地を作製した。作製したチョコレート生地に実施例9と同様にしてBOBシード剤をチョコレート生地に対して1重量%になるよう添加して比較例4のチョコレートを得た。
実施例9,10、比較例3,4の各チョコレートについて前述の自動復帰上限温度を評価した。結果を表3に示す。
表3
Figure 0007006536000003
・B-370※1は市販のショ糖脂肪酸エステル(HLB3.0、構成脂肪酸は表5、製品名「リョートーシュガーエステルB-370(三菱化学フーズ(株)製)」)である。
・BOB脂※2はBOBを主成分とする油脂(BOB含有量は62重量%)
・特定の乳化剤を含まないチョコレートに粉末シード剤3重量%添加した比較例3は自動復帰上限温度37℃であった。一方同じく3重量%添加した特定の乳化剤を含むチョコレートの実施例9では自動復帰上限温度は39℃となり、比較例3対比2℃向上していた。
・特定の乳化剤を含まないチョコレートに粉末シード剤1重量%添加した比較例4は自動復帰上限温度37℃未満と低かった。一方同じく1重量%添加した特定の乳化剤及び特定の油脂を含むチョコレートの実施例10では自動復帰上限温度は40℃となり、比較例4対比3℃以上向上していた。
・粉末シード剤1重量%添加の実施例10、比較例4は良好な噛みだし硬さ(スナップ性)を有していたが、これらに比べ3重量%添加の実施例9,比較例3は若干の軟化が見られた。
・実施例10は比較例3に比べ噛みだし硬さ(スナップ性)が優れしかも自動復帰上限温度は3℃高かった。
・粉末シード剤のチョコレート生地への添加分散作業性はいずれも実質的に問題無かったが、粉末シード剤1重量%添加の実施例10、比較例4の方が3重量%添加の実施例9、比較例3よりも良好であった。しかしながらBOBショートニング添加の実施例1-6,8、比較例1,2の方が粉末シード剤添加の実施例9,10、比較例3,4よりも明らかに良好であった。
(実施例11-19、比較例5)
表4実施例11-19、比較例5の配合に従う他は実施例9と同様にして、チョコレート生地を作製した。作製したチョコレート生地にBOBシード剤を2重量%になるように添加する他は実施例9と同様にして実施例11-19、比較例5のチョコレートを得た。
各チョコレートについて前述の自動復帰上限温度の評価を行った。結果を表4に示す。
表4
Figure 0007006536000004
・B-150 ※1:B-150は市販のソルビタン脂肪酸エステル(HLB2.5、構成脂肪酸は表5、製品名「ポエムB-150」理研ビタミン(株)製)である。
・B-370 ※2:B-370は市販のショ糖脂肪酸エステル(HLB3.0、構成脂肪酸は表5、製品名「リョートーシュガーエステルB-370(三菱化学フーズ(株)製)」)である。
・S-370 ※3:S-370は市販のショ糖脂肪酸エステル(HLB3.0、構成脂肪酸は表5、製品名「リョートーシュガーエステルS-370(三菱化学フーズ(株)製)」)である。
・F-10 ※4:F-10は市販のショ糖脂肪酸エステル(HLB1.0、構成脂肪酸は表5、製品名「DKエステルF-10(第一工業製薬(株)製)」)である。
・S-60V ※5:S-60Vは市販のソルビタン脂肪酸エステル(HLB5.1、構成脂肪酸は表5、製品名「ポエムS-60V(理研ビタミン(株)製)」)である。
・高エルシン酸菜種極硬油 ※6:高エルシン酸菜種極硬油の構成脂肪酸中、炭素数20~24の飽和脂肪酸含量は55重量%
・特定の乳化剤を含まないチョコレートに粉末シード剤2重量%添加した比較例5は自動復帰上限温度37℃未満であった。一方特定の乳化剤や特定の油脂を含むチョコレートの実施例11-19では同じ粉末シード剤2重量%添加において自動復帰上限温度は40-43℃となり、比較例5対比3-6℃以上向上していた。
・粉末シード剤のチョコレート生地への添加分散作業性はいずれも実質的に問題無かったが、BOBショートニング添加の実施例1-6,8、比較例1,2の方が明らかに良好であった。
ショ糖脂肪酸エステルS-370、ショ糖脂肪酸エステルB-370、ソルビタン脂肪酸エステルB-150、ショ糖脂肪酸エステルF-10、ソルビタン脂肪酸エステルS-60Vの構成脂肪酸組成を測定した。結果を表5に示す。
表5
Figure 0007006536000005
本発明によれば、37℃やそれを超える高温に曝されてもブルームとならないチョコレート類の製造が可能となり、従来は不可能と考えられた菓子の分野へチョコレート類の利用が促進される。

Claims (5)

  1. 構成脂肪酸中に炭素数16~24個の飽和脂肪酸を50重量%以上含有する乳化剤、及びハイエルシン菜種油の極度硬化油を含む融解状のチョコレート生地に、1,3位がベヘン酸、2位がオレイン酸であるトリグリセリド(BOB)の安定型結晶を含むチョコレート用シード剤を添加することを特徴とする、自動復帰できる上限温度が39℃以上である、チョコレート類の製造方法。(但し前記シード剤が油中水型乳化物である態様を除く)
  2. 前記乳化剤のHLBが7以下である請求項1に記載のチョコレート類の製造方法。
  3. 前記乳化剤が、ソルビタン脂肪酸エステルおよびショ糖脂肪酸エステルから選ばれる1種又は2種であることを特徴とする、請求項1に記載のチョコレート類の製造方法。
  4. 前記チョコレート用シード剤が、液状油にBOBの油脂結晶が分散した油脂結晶分散体であり、油脂結晶分散体中にBOBを5~30重量%含む請求項1のチョコレート類の製造方法。
  5. 構成脂肪酸中に炭素数16~24個の飽和脂肪酸を50重量%以上含有する乳化剤、及びハイエルシン菜種油の極度硬化油を含む融解状のチョコレート生地に、液状油にBOBの油脂結晶を分散させた油脂結晶分散体を添加することを特徴とする、チョコレート類に39℃以上の自動復帰能を付与する方法。(但し前記チョコレート類が油中水型乳化物を含む態様を除く)
JP2018151329A 2018-08-10 2018-08-10 チョコレート類及びその製造方法 Active JP7006536B2 (ja)

Priority Applications (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018151329A JP7006536B2 (ja) 2018-08-10 2018-08-10 チョコレート類及びその製造方法
CN201980053692.7A CN112566501A (zh) 2018-08-10 2019-06-27 巧克力类及其制造方法
MYPI2021000517A MY191948A (en) 2018-08-10 2019-06-27 Chocolate and method for manufacturing same
PCT/JP2019/025545 WO2020031539A1 (ja) 2018-08-10 2019-06-27 チョコレート類及びその製造方法
SG11202101213SA SG11202101213SA (en) 2018-08-10 2019-06-27 Chocolate and method for manufacturing same
TW108128298A TWI770408B (zh) 2018-08-10 2019-08-08 巧克力類及其製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018151329A JP7006536B2 (ja) 2018-08-10 2018-08-10 チョコレート類及びその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020025489A JP2020025489A (ja) 2020-02-20
JP7006536B2 true JP7006536B2 (ja) 2022-01-24

Family

ID=69414616

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018151329A Active JP7006536B2 (ja) 2018-08-10 2018-08-10 チョコレート類及びその製造方法

Country Status (6)

Country Link
JP (1) JP7006536B2 (ja)
CN (1) CN112566501A (ja)
MY (1) MY191948A (ja)
SG (1) SG11202101213SA (ja)
TW (1) TWI770408B (ja)
WO (1) WO2020031539A1 (ja)

Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000336389A (ja) 1998-09-22 2000-12-05 Asahi Denka Kogyo Kk パーム分別油及びその製造方法
WO2003063602A1 (fr) 2002-01-30 2003-08-07 Meiji Seika Kaisha, Ltd. Gateau a base de matiere grasse presentant une tres bonne stabilite de forme resistant a la chaleur et procede pour le produire
JP2007259737A (ja) 2006-03-28 2007-10-11 Fuji Oil Co Ltd チョコレート類の製造法
JP2009060829A (ja) 2007-09-05 2009-03-26 Fuji Oil Co Ltd 含気泡チョコレート及びその製造法
WO2014002817A1 (ja) 2012-06-25 2014-01-03 不二製油株式会社 焼成チョコレート類およびその製造方法
JP2014103875A (ja) 2012-11-27 2014-06-09 Nisshin Oillio Group Ltd ノンテンパリング型チョコレート
JP2017029041A (ja) 2015-07-30 2017-02-09 日新化工株式会社 板チョコレートおよびファットブルーム防止剤
WO2018037987A1 (ja) 2016-08-22 2018-03-01 日清オイリオグループ株式会社 油中水型乳化物
JP2018078841A (ja) 2016-11-17 2018-05-24 森永製菓株式会社 チョコレート、油脂含有組成物、及びチョコレートの製造方法

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3491410B2 (ja) * 1995-10-12 2004-01-26 不二製油株式会社 ショートニングおよびその利用
JP3087036B2 (ja) * 1998-10-22 2000-09-11 江崎グリコ株式会社 成型チョコレート及びその製造法
JP5465838B2 (ja) * 2008-04-08 2014-04-09 森永製菓株式会社 チョコレートの製造方法
CN103384474A (zh) * 2011-02-22 2013-11-06 日清奥利友集团株式会社 巧克力类及其制造方法
JP2013201907A (ja) * 2012-03-27 2013-10-07 Fuji Oil Co Ltd 焼成用チョコレート様食品素材およびその製造法
JP6055116B2 (ja) * 2013-12-27 2016-12-27 日清オイリオグループ株式会社 含水型耐熱性チョコレートの製造方法、含水型耐熱性チョコレート、含水チョコレート生地の粘度上昇抑制方法、及び含水型耐熱性チョコレート中の糖骨格形成方法
WO2016200326A1 (en) * 2015-06-10 2016-12-15 Aak Ab (Publ) Process for producing solid heat stable chocolate
AR104943A1 (es) * 2015-06-10 2017-08-23 Aak Ab Chocolate estable en caliente y método para producirlo

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000336389A (ja) 1998-09-22 2000-12-05 Asahi Denka Kogyo Kk パーム分別油及びその製造方法
WO2003063602A1 (fr) 2002-01-30 2003-08-07 Meiji Seika Kaisha, Ltd. Gateau a base de matiere grasse presentant une tres bonne stabilite de forme resistant a la chaleur et procede pour le produire
JP2007259737A (ja) 2006-03-28 2007-10-11 Fuji Oil Co Ltd チョコレート類の製造法
JP2009060829A (ja) 2007-09-05 2009-03-26 Fuji Oil Co Ltd 含気泡チョコレート及びその製造法
WO2014002817A1 (ja) 2012-06-25 2014-01-03 不二製油株式会社 焼成チョコレート類およびその製造方法
JP2014103875A (ja) 2012-11-27 2014-06-09 Nisshin Oillio Group Ltd ノンテンパリング型チョコレート
JP2017029041A (ja) 2015-07-30 2017-02-09 日新化工株式会社 板チョコレートおよびファットブルーム防止剤
WO2018037987A1 (ja) 2016-08-22 2018-03-01 日清オイリオグループ株式会社 油中水型乳化物
JP2018078841A (ja) 2016-11-17 2018-05-24 森永製菓株式会社 チョコレート、油脂含有組成物、及びチョコレートの製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
MY191948A (en) 2022-07-20
WO2020031539A1 (ja) 2020-02-13
CN112566501A (zh) 2021-03-26
JP2020025489A (ja) 2020-02-20
TWI770408B (zh) 2022-07-11
SG11202101213SA (en) 2021-03-30
TW202015538A (zh) 2020-05-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3661593B2 (ja) 含気泡チョコレート及びその製造法
JP5980682B2 (ja) 油脂組成物およびその製造方法
JP5085810B1 (ja) パーム系分別油脂、それを配合した油脂組成物及び食品
EP0768038B1 (en) Shortening and its use
JPH0121734B2 (ja)
JP4653772B2 (ja) ソフトチョコレート用油脂組成物
JPS62210949A (ja) カカオバタ−代用組成物
JPH07108185B2 (ja) チョコレート類用ショートニング及びチョコレートの製造法
ES2789499T3 (es) Chocolate estable al calor y método de producirlo
JP2007174988A (ja) 可塑性油脂組成物(ハードストック)及びこれを用いた可塑性油脂食品の製造法
JP7006536B2 (ja) チョコレート類及びその製造方法
JP6797851B2 (ja) チョコレート類及びその製造方法
JP5493862B2 (ja) チョコレート添加剤およびその製造方法
JP6359211B1 (ja) 油中水型乳化物
JP2733286B2 (ja) チョコレート類の固化助剤、並びに該固化助剤を含有するチョコレート類及びその製造法
JPH0427813B2 (ja)
WO2004113482A1 (en) LOW TRANS FAT CONTENT COMPOSITIONS FOR CONFECTIONERY
WO2013147279A1 (ja) 非テンパリング型チョコレート類
JP6890000B2 (ja) チョコレート、油脂含有組成物、及びチョコレートの製造方法
JP5386888B2 (ja) 起泡性油中水型乳化物
JP2019136034A (ja) チョコレート類及びその製造方法
WO2018151049A1 (ja) チョコレート類及びその製造方法
JP2018130071A (ja) チョコレート類及びその製造方法
JPH0453447A (ja) ハードバター
JP2019129796A (ja) チョコレート

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210414

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20210414

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210720

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20210917

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20211117

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20211207

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20211220

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7006536

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150