JP7006536B2 - チョコレート類及びその製造方法 - Google Patents
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Description
従って本発明の課題は、BOBの安定型結晶を含むシード剤によるチョコレートシーディング法において、自動復帰上限温度の向上とチョコレートの噛みだし硬さの低下抑制の両立が可能なチョコレートの製造方法を提供するものである。
また本発明の課題は、チョコレートの自動復帰上限温度を37℃以上とすることである。
(1)構成脂肪酸中に炭素数16~24個の飽和脂肪酸を50重量%以上含有する乳化剤を含む融解状のチョコレート生地に、1,3位がベヘン酸、2位がオレイン酸であるトリグリセリド(BOB)の安定型結晶を含むチョコレート用シード剤を添加することを特徴とするチョコレート類の製造方法、
(2)前記乳化剤のHLBが7以下である(1)のチョコレート類の製造方法、
(3)前記乳化剤が、ソルビタン脂肪酸エステルおよびショ糖脂肪酸エステルから選ばれる1種又は2種であることを特徴とする、(1)のチョコレート類の製造方法、
(4)前記チョコレート生地が、構成脂肪酸として炭素数20~24個の飽和脂肪酸を20重量%以上含有する油脂をさらに含む、(1)のチョコレート類の製造方法、
(5)前記油脂が、ハイエルシン菜種油を少なくとも原料の一部に含む極度硬化油又及びエステル交換油から選ばれる1種又は2種である、(4)のチョコレート類の製造方法
(6)前記チョコレート用シード剤が、液状油にBOBの油脂結晶が分散した油脂結晶分散体であり、油脂結晶分散体中にBOBを5~30重量%含む(1)のチョコレート類の製造方法、
(7)構成脂肪酸中に炭素数16~24個の飽和脂肪酸を50重量%以上含有する乳化剤を含み、自動復帰できる上限温度が37℃以上であるチョコレート類であって前記上限温度においてBOBの未溶解安定型結晶が存在するチョコレート類、
(8)構成脂肪酸中に炭素数16~24個の飽和脂肪酸を50重量%以上含有する乳化剤を含む融解状のチョコレート生地に、液状油にBOBの油脂結晶を分散させた油脂結晶分散体を添加することを特徴とする、チョコレート類に37℃以上の自動復帰能を付与する方法、
(9)構成脂肪酸として炭素数20~24個の飽和脂肪酸を20重量%以上含有する油脂と構成脂肪酸中に炭素数16~24個の飽和脂肪酸を50重量%以上含有する乳化剤を含むチョコレート用油脂組成物、
(10)構成脂肪酸中に炭素数16~24個の飽和脂肪酸を50重量%以上含有する乳化剤を含むことを特徴とする、BOBの安定型結晶を含むチョコレート用シード剤、
である。
本発明のチョコレート生地に含まれる乳化剤は、その構成脂肪酸中、炭素数16~24個の飽和脂肪酸を50重量%以上含有している必要があり、好ましくは70重量%以上であり、さらに好ましくは90重量%以上である。またベヘン酸を構成脂肪酸中に50重量%以上含有していることがより好ましく、更に好ましくは60重量%以上である。またステアリン酸を構成脂肪酸中に50重量%以上含有していることがより好ましく、更に好ましくは60重量%以上である。
本発明のチョコレート生地に含まれる乳化剤の添加量は、好ましくは0.03重量%以上、より好ましくは0.1重量%以上、更に好ましくは0.3重量%以上、最も好ましくは0.5重量%以上、また好ましくは2重量%以下、より好ましくは1.5重量%以下、更に好ましくは1重量%以下、最も好ましくは0.8重量%以下である。乳化剤の添加量が上限を超えるとシードテンパリング時にチョコレートの増粘が起こる可能性がある。またチョコレートまたはチョコレートに配合する油脂へ乳化剤が溶解しにくくなるため、チョコレートまたは油脂を高温まで上げなければならず作業性悪化・チョコレートの品質悪化に繋がる可能性がある。一方下限未満であると自動復帰上限温度が十分に向上しないことがある。
本発明のチョコレート生地に含まれる乳化剤は構成脂肪酸中に炭素数16~24個の飽和脂肪酸を50重量%以上含有していれば特に限定されないが、天然系の乳化剤や合成系の乳化剤を例示することができる。また後者においてはソルビタン脂肪酸エステルおよびショ糖脂肪酸エステルから選ばれる1種又は2種の乳化剤が好適である。
融解状のチョコレート生地に、当該シード剤を添加するにあたり、粉末状のシード剤でも分散性は良好ではあるが、油脂結晶分散体の場合は連続相が油脂であるので更に分散しやすくなる点で有利である。そして連続相の油脂が液状油であると、当該BOBシード剤は20~35℃において、好ましくは25~35℃においてペースト状を呈し、チョコレート生地への分散性が一層良好となる。
ここでいう安定型結晶又は安定化結晶とは、X線回折スペクトルで短面間隔(側面間隔)のピークが4本以上あらわれる結晶型であり、好ましくは、R.L.WilleおよびE.S.Luttonがココアバターの結晶型について命名している方法[J.A.O.C.S.,43,491-496(1966)]での、V型以上の安定な結晶型をいう。
さらに連続相の油脂が液状油である油脂結晶分散体の場合は、液状油を40重量%以上含むことが好ましく、より好ましくは45重量%以上、更に好ましくは50重量%以上である。また好ましくは90重量%以下、より好ましくは80重量%以下である。液状油が40重量%未満であるとシード剤の可塑性が劣り、チョコレートへの添加分散が不十分となることがある。
前記の混捏、冷却は、一般的なショートニング製造において通常用いられるコンビネータ等、公知の冷却、攪拌装置を用いて通常の運転条件で行うことができる。また、混捏中に空気や窒素ガスを吹き込み可塑性を強化することもできる。
また本発明のBOBシード剤は予め調製したBOBの安定型結晶を液状油に添加し、ホモミキサー等で撹拌、分散させることにより、製造することもできる。
また前記エージングは、BOBシード剤全体が完全に融解する温度よりも低い温度に保持することで行うことができ、エージングに伴う結晶型の転移に応じて段階的に昇温して行うのが好ましい。段階的昇温の具体例としては、常に結晶の持つ融点よりも2~3℃低い温度に保存することである。実際には、連続的に保存することは煩雑なため、一定期間毎に温度を変えていく方法で足りる。
前記BOBを含有する油脂は、例えばベヘン酸を主として含む脂肪酸若しくはその低級アルコールエステル類を、グリセリドの2位に主としてオレイン酸を有する油脂とエステル交換して、ベヘン酸を1,3位に選択的に導入し、さらに必要に応じて分別濃縮することによって得られる。
チョコレートへの添加温度はチョコレート生地が溶解状態にあり、シード剤が十分な可塑性を有する温度であれば特に限定されないが33℃~37℃が望ましい。
本発明の炭素数20~24個の飽和脂肪酸を構成脂肪酸として40重量%以上含有する油脂がランダムエステル交換油である場合、当該油脂構成脂肪酸中のベヘン酸含量は好ましくは20重量%以上、より好ましくは25重量%以上、さらに好ましくは30量%以上、また好ましくは60重量%以下、より好ましくは50重量%以下である。またチョコレート生地中での当該油脂の含有量は好ましくは0.2重量%以上、より好ましくは0.5重量%以上である。また好ましくは3重量%以下、より好ましくは2重量%以下、更に好ましくは1.5重量%以下、最も好ましくは1重量%以下である。
またここで高温とは37~45℃であり、37℃、38℃、39℃、40℃、41℃、42℃、43℃、44℃、45℃、46℃の順に好ましくなる。
本発明のチョコレートにはテンパリングが可能となる範囲でSUS成分に富む油脂以外の油脂を、所望される食感、物性に合わせて配合することができる。たとえば大豆油、菜種油、コーン油、綿実油、落花生油、ひまわり油、こめ油、ベニバナ油、サフラワー油、オリーブ油、ゴマ油、パーム油、ヤシ油、パーム核油等の植物油脂並びに牛脂、豚脂等の動物脂、並びにこれらを分別、水素添加、エステル交換等を施した加工油脂の単品又は、これらの組み合わせ油脂を挙げることができる。
またチョコレート生地に配合や添加する代りに、シード剤の油脂部分に存在させておくこともできる。
ベヘン酸エチルエステル70部を、高オレイン酸ヒマワリ油30部と混合し、1,3-位に選択的に作用する酵素剤を用いてエステル交換することにより、反応油を得、さらに溶剤で分別して高融点画分を得た。このものは、BOBを62重量%含有していた。
以上のようにして得られた高融点画分35部と、ハイオレイックひまわり油65部を混合し、50℃以上の温度で加熱溶解の後、コンビネータによって急冷、捏和することにより油脂結晶分散体としてBOB含有ショートニングA1を得た。同じく当該高融点画分50部と、ハイオレイックひまわり油50部を混合し、上記同様にしてBOB含有ショートニングA2を得た。また同じく当該高融点画分35部と、パームスーパーオレイン(ヨウ素価67)65部を混合し、上記同様にしてBOB含有ショートニングBを得た。
各ショートニングのBOB含量はA1が21.7重量%、A2が31.0重量%、Bが21.7重量%であった。
これらBOB含有ショートニングを30℃、35℃および40℃の各温度で1日放置する段階的昇温を行った後、X線解析にて結晶型を確認したところ、短面間隔は4.6Åに卓越したピークを示しており、長面間隔は37~39Åに卓越したピークが確認されBOBの結晶が安定化していた。
表1のチョコレート生地配合に従い、常法により混合、ロール掛け、コンチングして溶融状態の実施例1-8、比較例1,2のチョコレート生地を作製した。
(実施例1)
実施例1のチョコレート生地を35℃に温調した状態で攪拌しながら、油脂結晶分散体であるBOB含有ショートニングA1をチョコレート生地に対して2重量%になるように添加分散させることでシードテンパリングを行い、型板へ流し、10℃で30分間固化させて実施例1のチョコレートを得た。
(比較例1)
比較例1のチョコレート生地を用いる他は実施例1と同様にして比較例1のチョコレートを得た。
(比較例2)
比較例2のチョコレート生地を用い、BOB含有ショートニングA1をチョコレート生地に対して4.3重量%添加する他は実施例1と同様にして比較例2のチョコレートを得た。
(実施例2)
実施例2のチョコレート生地を用いる他は実施例1と同様にして実施例2のチョコレートを得た。
(実施例3)
実施例3のチョコレート生地を用いる他は実施例1と同様にして実施例3のチョコレートを得た。
(実施例4)
実施例4のチョコレート生地を用いる他は実施例1と同様にして実施例4のチョコレートを得た。
(実施例5)
実施例5のチョコレート生地を用いる他は実施例1と同様にして実施例5のチョコレートを得た。
(実施例6)
実施例6のチョコレート生地を用い、BOB含有ショートニングA1をチョコレート生地に対して4.3重量%添加する他は実施例1と同様にして実施例6のチョコレートを得た。
(実施例7)
BOB含有ショートニングA1に代えてBOB含有ショートニングA2を用いる以外は実施例1と同様にして、実施例7のチョコレートを得た。
(実施例8)
BOB含有ショートニングA1に代えてBOB含有ショートニングBを用いる以外は実施例1と同様にして、実施例8のチョコレートを得た。
各実施例、比較例におけるBOB含有ショートニングのチョコレート生地への添加分散作業性を評価した。2点以上を合格とした。結果を表1に示す。
・4点:短時間でBOBシード剤がチョコレートに分散する
・3点:4点ほどではないが短時間でBOBシード剤がチョコレートに分散する
・2点:時間はかかるがBOBシード剤がチョコレートに分散する
・1点:時間をかけてもBOBシード剤が十分にチョコレートに分散しない。
各チョコレートを20℃の温度条件下で7日間エージングさせた後、35~50℃の間で、1℃刻みの各温度に設定したインキュベーターに16時間静置状態で保持した。その後チョコレートを、20℃のインキュベーターに入れて、比較的徐冷条件下で冷却固化させた後、そのまま20℃にて7日保存後、チョコレートを観察し、ブルーム発生の有無を確認した。
それぞれのチョコレートで、ブルームが発生しなかった最高温度である自動復帰上限温度を表1に示す。
・S-370 ※1:S-370は市販のショ糖脂肪酸エステル(HLB3.0、構成脂肪酸は表2、製品名「リョートーシュガーエステルS-370(三菱化学フーズ(株)製)」)である。
・F-10 ※2:F-10は市販のショ糖脂肪酸エステル(HLB1.0、構成脂肪酸は表2、製品名「DKエステルF-10(第一工業製薬(株)製)」)である。
・S-60V ※3:S-60Vは市販のソルビタン脂肪酸エステル(HLB5.1、構成脂肪酸は表2、製品名「ポエムS-60V(理研ビタミン(株)製))である。
・高エルシン酸菜種極硬油※4:高エルシン酸菜種極硬油の構成脂肪酸中、炭素数20~24の飽和脂肪酸含量は55重量%
・特定の乳化剤を含まないチョコレートにBOB含有ショートニング4.3重量%添加した比較例2は自動復帰上限温度37℃であった。一方同じく4.3重量%添加した特定の乳化剤及び特定の油脂を含むチョコレートの実施例6では自動復帰上限温度は46℃となり、比較例2対比9℃向上していた。
・BOB含有ショートニング2重量%添加の実施例1-5、比較例1は良好な噛みだし硬さ(スナップ性)を有していたが、これらに比べ4.3重量%添加の実施例6,比較例2は若干の軟化が見られた。
・実施例1-5は比較例2に比べ噛みだし硬さ(スナップ性)が優れしかも自動復帰上限温度は2~4℃高かった。
(実施例9)
表3のチョコレート生地配合に従い、常法により混合、ロール掛け、コンチングして溶融状態の実施例9のチョコレート生地を作製した。作製したチョコレート生地を35℃に温調した状態で攪拌しながら、市販のBOBシード剤(油脂50重量%、砂糖50重量%。油脂中のBOB含量:62重量%、製品名「チョコシードB(不二製油(株)製)」)をチョコレート生地に対して3重量%になるように添加分散、シードテンパリングした上で型板へ流し、10℃で30分間固化させて実施例9のチョコレートを得た。
(比較例3)
表3比較例3の配合に従う他は実施例9と同様にして、チョコレート生地を作製した。作製したチョコレート生地に実施例9と同様にしてBOBシード剤をチョコレート生地に対して3重量%になるよう添加して比較例3のチョコレートを得た。
(実施例10)
表3実施例10の配合に従う他は実施例9と同様にして、チョコレート生地を作製した。作製したチョコレート生地に実施例9と同様にしてBOBシード剤をチョコレート生地に対して1重量%になるように添加分散、シードテンパリングした上で型板へ流し、10℃で30分間固化させて実施例10のチョコレートを得た。
(比較例4)
表3比較例4の配合に従う他は実施例9と同様にして、チョコレート生地を作製した。作製したチョコレート生地に実施例9と同様にしてBOBシード剤をチョコレート生地に対して1重量%になるよう添加して比較例4のチョコレートを得た。
・B-370※1は市販のショ糖脂肪酸エステル(HLB3.0、構成脂肪酸は表5、製品名「リョートーシュガーエステルB-370(三菱化学フーズ(株)製)」)である。
・BOB脂※2はBOBを主成分とする油脂(BOB含有量は62重量%)
・特定の乳化剤を含まないチョコレートに粉末シード剤1重量%添加した比較例4は自動復帰上限温度37℃未満と低かった。一方同じく1重量%添加した特定の乳化剤及び特定の油脂を含むチョコレートの実施例10では自動復帰上限温度は40℃となり、比較例4対比3℃以上向上していた。
・粉末シード剤1重量%添加の実施例10、比較例4は良好な噛みだし硬さ(スナップ性)を有していたが、これらに比べ3重量%添加の実施例9,比較例3は若干の軟化が見られた。
・実施例10は比較例3に比べ噛みだし硬さ(スナップ性)が優れしかも自動復帰上限温度は3℃高かった。
・粉末シード剤のチョコレート生地への添加分散作業性はいずれも実質的に問題無かったが、粉末シード剤1重量%添加の実施例10、比較例4の方が3重量%添加の実施例9、比較例3よりも良好であった。しかしながらBOBショートニング添加の実施例1-6,8、比較例1,2の方が粉末シード剤添加の実施例9,10、比較例3,4よりも明らかに良好であった。
表4実施例11-19、比較例5の配合に従う他は実施例9と同様にして、チョコレート生地を作製した。作製したチョコレート生地にBOBシード剤を2重量%になるように添加する他は実施例9と同様にして実施例11-19、比較例5のチョコレートを得た。
・B-150 ※1:B-150は市販のソルビタン脂肪酸エステル(HLB2.5、構成脂肪酸は表5、製品名「ポエムB-150」理研ビタミン(株)製)である。
・B-370 ※2:B-370は市販のショ糖脂肪酸エステル(HLB3.0、構成脂肪酸は表5、製品名「リョートーシュガーエステルB-370(三菱化学フーズ(株)製)」)である。
・S-370 ※3:S-370は市販のショ糖脂肪酸エステル(HLB3.0、構成脂肪酸は表5、製品名「リョートーシュガーエステルS-370(三菱化学フーズ(株)製)」)である。
・F-10 ※4:F-10は市販のショ糖脂肪酸エステル(HLB1.0、構成脂肪酸は表5、製品名「DKエステルF-10(第一工業製薬(株)製)」)である。
・S-60V ※5:S-60Vは市販のソルビタン脂肪酸エステル(HLB5.1、構成脂肪酸は表5、製品名「ポエムS-60V(理研ビタミン(株)製)」)である。
・高エルシン酸菜種極硬油 ※6:高エルシン酸菜種極硬油の構成脂肪酸中、炭素数20~24の飽和脂肪酸含量は55重量%
・粉末シード剤のチョコレート生地への添加分散作業性はいずれも実質的に問題無かったが、BOBショートニング添加の実施例1-6,8、比較例1,2の方が明らかに良好であった。
Claims (5)
- 構成脂肪酸中に炭素数16~24個の飽和脂肪酸を50重量%以上含有する乳化剤、及びハイエルシン菜種油の極度硬化油を含む融解状のチョコレート生地に、1,3位がベヘン酸、2位がオレイン酸であるトリグリセリド(BOB)の安定型結晶を含むチョコレート用シード剤を添加することを特徴とする、自動復帰できる上限温度が39℃以上である、チョコレート類の製造方法。(但し前記シード剤が油中水型乳化物である態様を除く)
- 前記乳化剤のHLBが7以下である請求項1に記載のチョコレート類の製造方法。
- 前記乳化剤が、ソルビタン脂肪酸エステルおよびショ糖脂肪酸エステルから選ばれる1種又は2種であることを特徴とする、請求項1に記載のチョコレート類の製造方法。
- 前記チョコレート用シード剤が、液状油にBOBの油脂結晶が分散した油脂結晶分散体であり、油脂結晶分散体中にBOBを5~30重量%含む請求項1のチョコレート類の製造方法。
- 構成脂肪酸中に炭素数16~24個の飽和脂肪酸を50重量%以上含有する乳化剤、及びハイエルシン菜種油の極度硬化油を含む融解状のチョコレート生地に、液状油にBOBの油脂結晶を分散させた油脂結晶分散体を添加することを特徴とする、チョコレート類に39℃以上の自動復帰能を付与する方法。(但し前記チョコレート類が油中水型乳化物を含む態様を除く)
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