JP6989892B2 - クッション材 - Google Patents
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そこで、この発明の目的は、マットレスとして使用した場合に寝返りのし易さを向上させることができる、クッション材を提供することである。
人間は立位姿勢のとき、背骨はなだらかなS字型を描いており、当該形状を仰臥しているときも保持することが、身体に無理のない自然な寝姿勢となる。
この発明のクッション材では、前記第2クッション層は、前記第3クッション層より、層厚が厚い、ことが好ましい。この構成によれば、クッション材に身体を横たえた場合に、バランス良く身体を支持し、自然で無理のない寝姿勢を保つことができる。
この発明のクッション材では、前記凸部は、突出端が点状に絞り込まれている、ことが好ましい。この構成によれば、クッション材に身体を横たえた場合に、身体をクッション材表面に違和感無く接触させることができると共に、より効果的な体圧分散を行うことができる。
この発明のクッション材では、前記基部クッション層は、前記第3クッション層のクッション材裏面側に隣接しており、前記基部クッション層及び前記第3クッション層には、前記基部クッション層を貫通し、前記クッション材裏面に縦横に開口する第3溝部が形成されている、ことが好ましい。この構成によれば、クッション材における通気性を更に向上させることができる。
この発明のクッション材では、層厚は、前記複数のクッション層のうち、前記第1クッション層が最も薄い、ことが好ましい。この構成によれば、クッション材に寝たときの感触を良くすると共に、変形して身体を包み込むことになって体圧分散性の向上に寄与させることができる。
なお、本明細書中において、「硬度」とは、JIS K 6400-2のD法によって求められ、単位は[N]である。また、「反発弾性率」とは、JIS K 6400-3によって求められ、単位は[%]である。また、「層厚」とは、各クッション層のクッション材表面側とクッション材裏面側との間の厚み(距離)を言う。
図1及び図2に示すように、本実施形態のクッション材10は、クッション材表面を形成する第1クッション層11と、クッション材裏面を形成するベースクッション層(基部クッション層)12と、を含む、複数のクッション層が積層されたクッション材であって、第1クッション層11のクッション材裏面側に隣接する第2クッション層13と、第2クッション層13のクッション材裏面側に隣接する第3クッション層14と、をさらに含み、第2クッション層13は、第3クッション層14より、25%圧縮時の硬度が高く、第3クッション層14は、第2クッション層13より、反発弾性率が大きい。
なお、第2クッション層13については、マットレスとして使用する場合、寝る人の体重の軽重によって、硬度を異ならせても良い。
このように、本実施形態においては、クッション材10の第3クッション層14を、少なくとも第2クッション層13より反発弾性率が大きいウレタンフォームにより形成したことにより、寝返り性を向上させて寝返りをし易くすることができる。寝返り性については、本実施形態のクッション材10について力積値を調べた結果、力積値が小さくなっていることが確認できた。ここで、力積値とは、例えば、マットレス上に置いた円筒形の重りが転がる(転がす)のに必要な力(トータルの荷重)を示すものであり、力積値が小さければ、小さな力で寝返りすることができると判断することができる。
また、第1クッション層11から第3クッション層14までの各層の層厚は、クッション材10全体の層厚に対する割合(%)として、第1クッション層11は、好ましくは5~30%、更に好ましくは10~20%に、第2クッション層13は、好ましくは40~70%、更に好ましくは50~65%に、第3クッション層14は、好ましくは10~40%、更に好ましくは20~30%に、それぞれ形成されている。
本実施形態において、第2クッション層13の層厚を最も厚くすることにより、クッション材10に横たえた身体をより確実に支持することができる。
本実施形態において、凸部15は全て第2クッション層13で繋がっているが、各凸部15は、えぐり部15aを有することで第2クッション層13からの立ち上がり部が細くなっているので、クッション材表面を形成する凸部15の一つ一つがより動き易くなり、例えば、なびくように、立ったまま上部を傾かせる傾斜変位や、倒れ込みと共に、変位や倒れ込み後の復帰が、容易に可能になる。このため、例えば、クッション材10をマットレスとして使用して、クッション材表面に身体を横たえ、凸部15に先端頂部側から圧力が加わったときに、凸部15が傾斜し易く倒れ込み易くなり、クッション材10をマットレスとして使用しクッション材表面に身体を横たえたときに、体圧をより分散し易くしている。
このように、本実施形態においては、クッション材10のクッション材表面を形成する第1クッション層11と、第2クッション層13とからなる凸部15が、えぐり部15aを有することから、第1クッション層11における体圧分散性を更に向上させることができる。
本実施形態において、第2溝部17は、隣接間隙、即ち、第1溝部16の底部を第3クッション層14に達する深さにして形成されていることから、第1クッション層11、第2クッション層13及び第3クッション層14を貫通して、クッション材表面に開口している。この第2溝部17は、本実施形態においては、クッション材10を、例えば長方形状のマットレスとして使用する場合、マットレスの短辺方向で凸部15の3個置きに設置され、長辺に沿って延在し両短辺に開口している。第2溝部17を設けることにより、クッション材10に、クッション材表面に開口する溝状の通気孔を形成して、クッション材10における通気性を確保することができる。
また、本実施形態において、第2溝部17は、縦断面が、溝壁面と底面が一体的に連続する曲面形状(本実施形態においては、えぐり部17aによる楕円形状)に形成されており、溝壁面と底面の境界部に加わる荷重を逃がし易くすることができるので、第2溝部17においても、例えば、引き裂き等に耐える強度を高めることができる。
上記構成を有することで、クッション材10をマットレスとして使用した際に、第1クッション層11と第2クッション層13において体圧分散性をより向上させ、第3クッション層14において寝返り性をより改善させており、体圧分散性と寝返り性を両立させることができる。更に、凸部15を変位や倒れ込みがし易い形状にしたことで、体圧分散性の向上に寄与させることができ、第1クッション層11を柔らかく(硬度が最も低い)したことで、寝たときの感触を良くすると共に、変形して身体を包み込むことになって体圧分散性の向上に寄与させることができ、第2クッション層13は横たえた身体を確実に支持(硬度が最も高い)することができる。
Claims (8)
- クッション材表面を形成する第1クッション層と、クッション材裏面を形成する基部クッション層と、を含む、複数のクッション層が積層されたクッション材であって、
前記第1クッション層のクッション材裏面側に隣接する第2クッション層と、前記第2クッション層のクッション材裏面側に隣接する第3クッション層と、をさらに含み、
前記第2クッション層は、前記第3クッション層より、25%圧縮時の硬度が高く、
前記第3クッション層は、前記第2クッション層より、反発弾性率が大きく、
25%圧縮時の硬度は、前記複数のクッション層のうち、前記第1クッション層が最も低く、前記複数のクッション層のうち、前記基部クッション層が最も高いことを特徴とする、クッション材。 - クッション材表面を形成する第1クッション層と、クッション材裏面を形成する基部クッション層と、を含む、複数のクッション層が積層されたクッション材であって、
前記第1クッション層のクッション材裏面側に隣接する第2クッション層と、前記第2クッション層のクッション材裏面側に隣接する第3クッション層と、をさらに含み、
前記第2クッション層は、前記第3クッション層より、25%圧縮時の硬度が高く、
前記第3クッション層は、前記第2クッション層より、反発弾性率が大きく、
前記第1クッション層と前記第2クッション層とは、隣接間隙を有して前記クッション材表面に縦横に並置されている、複数の独立した凸部を形成しており、
前記凸部は、前記第1クッション層及び前記第2クッション層に形成されている第1溝部を前記隣接間隙として区画されていると共に、凸部根本に、前記凸部の傾きを容易にするえぐり部を有しており、
前記基部クッション層は、前記第3クッション層のクッション材裏面側に隣接しており、
前記第1クッション層、前記第2クッション層及び前記第3クッション層には、前記隣接間隙の底部を前記第3クッション層に達する深さにした第2溝部が形成されており、前記第2溝部に、前記第3クッション層から前記基部クッション層まで貫通する貫通孔が設けられていることを特徴とする、クッション材。 - 25%圧縮時の硬度は、前記複数のクッション層のうち、前記第1クッション層が最も低く、前記複数のクッション層のうち、前記基部クッション層が最も高い、請求項2に記載のクッション材。
- 前記第2クッション層は、前記第3クッション層より、層厚が厚い、請求項1から3のいずれか一項に記載のクッション材。
- 前記凸部は、突出端が点状に絞り込まれている、請求項2に記載のクッション材。
- 前記基部クッション層は、前記第3クッション層のクッション材裏面側に隣接しており、
前記基部クッション層及び前記第3クッション層には、前記基部クッション層を貫通し、前記クッション材裏面に縦横に開口する第3溝部が形成されている、請求項1から5のいずれか一項に記載のクッション材。 - 層厚は、前記複数のクッション層のうち、前記第2クッション層が最も厚い、請求項1から6のいずれか一項に記載のクッション材。
- 層厚は、前記複数のクッション層のうち、前記第1クッション層が最も薄い、請求項1から7のいずれか一項に記載のクッション材。
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