JP2001327367A - マットレス - Google Patents

マットレス

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JP2001327367A
JP2001327367A JP2000147875A JP2000147875A JP2001327367A JP 2001327367 A JP2001327367 A JP 2001327367A JP 2000147875 A JP2000147875 A JP 2000147875A JP 2000147875 A JP2000147875 A JP 2000147875A JP 2001327367 A JP2001327367 A JP 2001327367A
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Osaka Nishikawa Co Ltd
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OSAKA NISHIKAWA KK
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  • Mattresses And Other Support Structures For Chairs And Beds (AREA)
  • Invalid Beds And Related Equipment (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 身体に圧迫を与えにくく、通気性がよい等
の、通常のマットレスに要求される性能を備え、かつリ
クライニングベッドで使用した際に屈曲がスムーズに行
えるマットレスを提供する。 【解決手段】 少なくとも2層の発泡体層よりなるマッ
トレスであって、第1の発泡体層の上表面に、複数の突
部が連続的に形成され、かつ、少なくとも1本の線に沿
って突条部が形成され、第2の発泡体層の上表面に、前
記1本の線と同方向に伸びる複数の突条部が形成され、
かつ、この突条部間に形成される溝のうちの少なくとも
1本が前記第1の発泡体層の突条部と重なり合うように
構成され、この第1の発泡体層の突条部と第2の発泡体
層の溝とが重なり合った線に沿ってマットレスが屈曲可
能なようになされたものとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はベッド用のマットレ
スに関する。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】高齢化社
会の到来とともに、いわゆるリクライニングベッドの需
要が高まっている。リクライニングベッドとは、ベッド
が手動又は電動で屈曲し、立ち上がった部分が、ベッド
上で起き上がった使用者の背もたれになるようになされ
たものである。
【0003】このようなリクライニングベッドに使用さ
れるマットレスでは、通常のマットレスに要求される一
般的特性を備えることに加えて、屈曲をスムーズに行え
ることが重要である。
【0004】通常のマットレスに要求される一般的特性
とは、適度な柔らかさをもち身体の受ける圧力をうまく
分散すること、適度な硬さをもち仰臥姿勢を正しく保つ
こと、通気性がよいこと等である。これらの特徴は、寝
心地の良さを左右するのみならず、使用者の健康状態に
大きな影響を与え、特に長期間寝たきりの使用者の褥瘡
を防止する上で極めて重要である。
【0005】しかし、これらの一見矛盾するような要求
を同時に満たそうとすれば、マットレスの構造も複雑に
ならざるをえず、そのため、厚さもある程度厚いものと
なる。ところが、このような厚いマットレスは一般に屈
曲が困難であり、屈曲させるためには、立ち上がり部を
別体に構成したり、表面に楔形の切り込みを設けたりす
ることが考えられる。しかし、前者においては、マット
レスがベッド枠体上を摺動することになってスムーズな
屈曲は困難であり、マットレスに摩耗が生じるおそれも
ある。また後者では、切り込みには、ある程度の幅と深
さが必要であるが、このような大きな切り込みを表面に
設けた場合、マットレスを伸ばした状態で使用する際
に、切り込み近傍の荷重支持力が低下して身体の沈みこ
みを生じたり、屈曲時に指や衣服が挟まれるたりするお
それがあり、問題が多い。
【0006】本発明は上記に鑑みてなされたものであ
り、身体の受ける圧力がうまく分散され、通気性がよい
等の、通常のマットレスに要求される諸性能を備え、か
つリクライニングベッドで使用した際に屈曲がスムーズ
に行えるマットレスを提供することを目的とする。
【0007】また仰臥時に背骨が自然な形状に保持さ
れ、安定感の感じられるマットレスを提供することを目
的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本願の請求項1に記載の
マットレスは、上記の課題を解決するために、少なくと
も2層の発泡体層よりなるマットレスであって、第1の
発泡体層の上表面に、複数の突部が連続的に形成され、
かつ、少なくとも1本の線に沿って突条部が形成され、
第2の発泡体層の上表面に、前記1本の線と同方向に伸
びる複数の突条部が形成され、かつ、この突条部間に形
成される溝のうちの少なくとも1本が前記第1の発泡体
層の突条部と重なり合うように構成され、この第1の発
泡体層の突条部と第2の発泡体層の溝とが重なり合った
線に沿ってマットレスが屈曲可能なようになされたもの
とする。
【0009】請求項1のマットレスは、第2の発泡体層
の下表面に、上表面の突条部と上下対称に突条部が形成
されたものとするのが好ましい(請求項2)。
【0010】第1の発泡体層の複数の突部のうち、マッ
トレスに仰臥する人体の背部に当接する部分の突部が、
頭部及び脚部にそれぞれ当接する部分の突部より、大き
い横断面積を有することが好ましい(請求項3)。
【0011】第2の発泡体層の下には、シート状の第3
層をさらに設けることができる(請求項4)。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明のマットレスは、上記した
ように少なくとも2層又は3層の発泡体層からなる。こ
れらの各層及びマットレス全体の構成及びその作用効果
について、以下に述べる。
【0013】(1)第1の発泡体層 第1の発泡体層(以下、第1層ともいう)は、最上部に
位置し、使用者の身体に接する層である。第1層は、上
表面に連続的に形成される複数の突部により、良好な圧
力分散性及び通気性が得られるように構成される。
【0014】突部の形状は特に限定されないが、平面形
状及び横断面形状が四角形(長方形又は正方形)のもの
が、製造が容易という点で好ましい。
【0015】そして、突条部の形状も特に限定されるも
のではないが、屈曲性、耐久性が良好となるように構成
し、例えば断面形状を略波形とするのが好ましい。突条
部は、1列でもよいが、複数列並べて設けてもよい。
【0016】これらの突部及び突条部を有する第1層
は、矩形の発泡体から長手方向及び幅方向に不要部分を
切除する(溝を形成する)ことにより得られる。
【0017】なお、マットレスの長手方向中央部分(マ
ットレスに仰臥する人体の腰部に当接する部分)におけ
る突部は、その横断面積がマットレスの長手方向両端部
寄りの部分(頭部及び脚部に当接する部分)における突
部の横断面積よりも大きくなるよう構成することが好ま
しい。突部の大きさをこのように構成することにより、
使用者の身体の過剰な沈み込みを防止して、背骨を自然
な形状に保持することが可能となる。
【0018】また、マットレス周縁部を構成する各突部
も、長期間の使用によるへたりや倒れ込みを防ぐため
に、その横断面積を比較的大きくすることが好ましい。
【0019】(2)第2の発泡体層 第2の発泡体層(以下、第2層ともいう)の突条部は、
少なくとも上表面に設けられ、好ましくは上表面の突条
部と上下対称形をなすように下表面にも設けられる。
【0020】これら突条部の形状も特に限定されない
が、良好な屈曲性と荷重支持性を得るために、断面形状
が略四角形(台形又は丸みを帯びた台形を含む)である
のが好ましい。
【0021】これらの突条部は、マットレスの良好な屈
曲性を得るために、隣り合う突条部間に形成される溝
が、上記第1層の突条部と重なり合うように配置される
ことが必要である。
【0022】また、より一層の通気性と支持力のメリハ
リを得るために、各突条部の中心部(溝と溝との間)
に、マットレスの幅方向に貫通する空洞部を設けること
もできる。すなわち、マットレスの長手方向両端部寄り
の部分においてこのような空洞部を形成し、マットレス
中央部においては、空洞部を設けないか、あるいは設け
るとしても小さくすることにより、腰部支持力をより強
調することができる。
【0023】上記した構成を有する第2層は、矩形の発
泡体から不要部分を切除する(マットレスの幅方向に溝
及び空洞部を形成する)ことにより得られる。
【0024】(3)第3の発泡体層 第3の発泡体層(以下、第3層ともいう)は、必要に応
じて設けられる。例えば、第2層の下表面に突条部を設
けた場合、突条部がむき出しになっていると、取り扱い
のし易さと耐久性の面で劣る傾向があるので、シート状
の第3層を設けることによりこれを解消することができ
る。
【0025】第3層は、上記目的のためには、表面平滑
なシート状物であるのが好ましく、また、屈曲がスムー
ズに行えるように比較的薄く構成するのが好ましい。
【0026】なお、第3層は上記第2層と別々に形成し
た後、第2層と接着してもよいが、接着工程を省略する
ために、1枚の発泡体から不要部を切除することによ
り、第2層と第3層とが一体になったものを形成するこ
ともできる。
【0027】(4)各層の素材 上記各層の素材としては、寝具用あるいはソファー等の
家具用として従来より使用されている種々の発泡ポリウ
レタンが使用可能であるが、その中でも、通気性及び耐
久性に優れ、屈曲し易い素材が好ましい。
【0028】物性的には、反ぱつ弾性率は約20〜70
%であることが好ましく、密度は約30〜80kg/m
が好ましく、硬さは約100〜150Nが好ましい。
【0029】好ましい素材の一つとして、コールドフォ
ームが挙げられる。コールドフォームは、従来の発泡ポ
リウレタンとは異なり常温で発泡硬化させたもので、従
来の発泡ポリウレタンと比較して、高弾性、軽量性、通
気性等に優れる等の特徴を有する。
【0030】なお、各層の素材は全て同じでもよく、一
層のみ、あるいは全層異なるものにしてもよい。また、
一層のみ異なるものにする場合、その層は第1層から第
3層のいずれの層でもよい。
【0031】(5)寸法 上記した本発明のマットレスの各部の寸法は特に限定さ
れないが、標準的な例を挙げれば以下の通りである。
【0032】マットレス全体の平面形状及び幅方向と長
さ方向の寸法としては、従来のベッド用マットレスと同
様、幅800〜1450mm程度(標準的には、シング
ル1000mm、セミダブル1200mm、ダブル14
00mm)、長さ1900〜2100mm程度の長方形
とする。
【0033】マットレス全体の厚さは、通常は約100
〜200mm程度とする。第1層の厚さは30〜50m
m、第2層の厚さは50〜100mm、第3層の厚さは
15〜30mm程度がそれぞれ好ましい。
【0034】第1層の突部は、例えば平面形状及び断面
形状が四角形の場合、一辺の長さが20〜100mm程
度であり、突部の高さ、すなわち突部間の溝の深さは1
5〜50mm程度である。
【0035】また、突部の隙間の寸法は、突部の大きさ
(太さ)にもよるが、通常は5〜30mm程度である。
隙間の寸法が大きすぎると突部が安定せず、一方、小さ
すぎると通気性が悪くなるおそれがある。
【0036】第1層の突条部は、断面形状が波形の場
合、その幅は最大部分で15〜30mm程度であり、突
部の高さ、すなわち突部間の溝の深さは15〜30mm
程度である。
【0037】第2層の突条部は、断面形状が四角形又は
略台形の場合、上辺が60〜150mm程度であり、下
辺が60〜150mm程度である。突条部の高さ、すな
わち突条部間の溝の深さは15〜30mm程度である。
また、空洞部を設ける場合、その幅は10〜80mm、
高さは10〜30mm程度である。
【0038】(6)作用・効果 本発明のマットレスは、上記第1層〜第3層が順に積層
されたものであり、第1層の突部の形状と、第2層の形
状の組合せにより、圧力分散性、通気性、腰部支持性等
の諸特性に優れたものとなる。従って寝心地がよいのみ
ならず、使用者の健康増進に寄与し、長期間寝たきりの
使用者の褥瘡も防止できる。
【0039】また、第1層の突条部と第2層の突条部間
の溝とを重ね合わせた構成により、その部分で極めて屈
曲しやすく、リクライニングベッドでの使用に適したも
のとなっている。しかし、リクライニング機能を有しな
い通常のベッドでも高機能性マットレスとして好適に使
用できるのはもちろんである。
【0040】さらに、リクライニングベッドでも、単な
る上半身の起き上がりの動作のみならず、左右の側部で
高さの異なる、「ひねり」の動作も可能にしたベッドが
開発されつつあるが、本発明のマットレスは、そのよう
なベッドの動きにもうまく追従することができる。
【0041】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに具体的に
説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0042】図1〜5は、この発明の一実施例にかかる
マットレスを示す。
【0043】これらの図においては、マットレスの全体
を符号Aで示している。
【0044】マットレスA全体の寸法は、幅が約120
0mm、長さが約2000mm、厚さが約145mmで
ある。
【0045】マットレスAは、第1層10、第2層2
0、第3層30よりなり、図2に示すI−I線、及びI
I−II線に対してそれぞれ対称形をなす。
【0046】第1層10は、基板11とその上に立設さ
れた複数の突部12及び突条部13よりなる。符号12
は突部全般を示し、以下に記載する形状の異なる種々の
突部については、12a,12b……などの符号により
それぞれ区別して示す。また、符号13は突条部全般を
示し、形状の異なるものを、13a,13bの符号によ
り区別して示すものとする。
【0047】マットレスAの突部12a,12b,12
c,12d,12e,12f,12g,12hは、いず
れも平面形状が四角形(長方形)をなしており、その具
体的な形状及び寸法は以下に記載する通りである。な
お、以下において単に「長手方向」及び「幅方向」と言
ったときは、マットレスの長手方向及び幅方向をそれぞ
れ表すものとする。
【0048】人体の中央部(背部から腰部にかけて)に
当接する部分の突部12aは、平面形状が、長手方向6
5mm、幅方向60mmの長方形で、縦断面形状は長手
方向において台形であり(図3参照)、幅方向において
長方形である(図4参照)。突部12aは、長手方向に
は、2箇所の突条部をはさんで、2個、4個、2個の順
で形成され、幅方向には15個連続して形成されてい
る。
【0049】人体の頭部と脚部にそれぞれ当接する部分
の突部12bは、平面形状が、長手方向33mm、幅方
向60mmの長方形であり、縦断面形状は、長手方向、
幅方向共に長方形である。突部12bは、頭部当接部及
び脚部当接部のそれぞれにおいて、長手方向に9個、幅
方向に15個連続して形成されている。
【0050】上記のように、マットレス中央部の突部1
2aは、突部12bより、横断面積が大きく、従って荷
重支持力が大きく、背骨を自然な形状に保持できるもの
となっている。
【0051】突部12bのマットレス端部側に隣接する
突部12cは、平面形状が、長手方向100mm、幅方
向60mmの長方形であり、縦断面形状は、長手方向、
幅方向共に長方形である。突部12cは、頭部側及び脚
部側のそれぞれにおいて、幅方向に1列、15個連続し
て形成されている。
【0052】次に、マットレス周縁部の突部12d,1
2e,12f,12g,12hについて述べる。
【0053】まず、マットレスの長手方向(頭部側及び
脚部側)端部をそれぞれ構成する突部12dは、平面形
状が、長手方向108mm、幅方向60mmの長方形で
あり、縦断面形状は、長手方向、幅方向共に長方形であ
る。突部12dは、幅方向に1列、15個連続して形成
されている。
【0054】マットレスの側方端部においては、突部1
2e,12f,12g,12hが、突部12a,12
b,12c,12dにそれぞれ隣接して形成されてい
る。これらの突部12e,12f,12g,12hは、
平面形状における幅方向の長さが108mmである以外
は、突部12a,12b,12c,12dとそれぞれ同
形状、同寸法である。
【0055】これら周縁部の突部12d,12e,12
f,12g,12hは、外側に倒れにくいように、横断
面積が比較的大きく構成されている。
【0056】次に突条部13について述べる。
【0057】上記突条部13は同形状のものが2本並ん
でおり、両者を合わせた断面形状は連続した波形をなし
ている。
【0058】突条部13aは、断面形状がほぼ波形で、
幅(図5に示された寸法s)が25mm、マットレスの
幅方向の長さが60mmである。突条部13bは、断面
形状が同形状、同寸法で幅方向の長さが100mmであ
る。
【0059】上記突部12及び突条部13の高さは、い
ずれも25mmである。
【0060】上記突部12及び突条部13は、マットレ
スAの長手方向および幅方向において直線上に整列して
いるので、この第1層10は、基板11の厚みと突部1
2の厚みの和(ここでは50mm)を厚みとして有する
矩形の発泡体から、隣接する突部及び突条部間の不要部
を切除して、溝(空所)を形成することにより得られ
る。
【0061】溝の断面形状は、長手方向の溝は幅6m
m、高さ25mmの矩形であり、幅方向の溝は、突部1
2a間及び突部12aと突部12b間の溝が上部の幅2
0mmの略楔形、突条部13間及び突条部13と突部1
2a間の溝が上部の幅25mmの略楔形、それ以外の突
部12間は全て幅10mm、高さ25mmの矩形であ
る。
【0062】第2の発泡体層(第2層)20は、上下の
面に、マットレスの幅方向に伸びる複数の突条部21,
22が、それぞれ連続的に形成された構造を有する。突
条部21は上面に、突条部22は下面に形成され、両者
は、第2層20の厚み方向の中心に対し、対称形であ
る。なお、符号21及び22は、以下に記載する幅の異
なる突条部21a,21b及び22a,22bをそれぞ
れ総括して示すものとする。
【0063】突条部21a,22aは、断面略四角形
で、その幅は最大部分で約80mmである。突条部21
a,22aは、マットレス中央部にそれぞれ13列設け
られている。突条部間の溝幅(図5のt)は25mmで
ある。
【0064】突条部21b,22bも、断面略四角形
で、その幅は最大部分で約120mmである。突条部2
1b,22bは、マットレスの頭部側及び脚部側端部に
それぞれ3列設けられている。
【0065】上記各突条部21は、図5に示すように、
隣り合う突条部間に形成される溝のうちの少なくとも1
本が第1層の突条部13と重なり合うように配置され
る。
【0066】マットレスの長手方向両端寄りの部分(頭
部及び脚部に当接する部分)においては、各突条部の中
心部、すなわち溝と溝の間には、マットレスの幅方向に
貫通する空洞部23が設けられている。なお、符号23
は、以下に記載する幅の異なる空洞部23a,23bを
総括して示すものとする。
【0067】空洞部23aは、頭部側及び脚部側端部寄
りの3列の突条部21a,22aの内部に形成され、断
面形状は、幅27mm、高さ15mmの長円形である。
【0068】空洞部23bは、突条部21b,22bの
内部に形成され、断面形状は、幅50mm、高さ15m
mの長円形である。
【0069】これらの突条部21,22は、矩形の発泡
体(ここでは厚さ80mm)から、隣接する突条部間の
不要部を切除して、溝を形成すると共に空洞部を切除す
ることにより形成できる。空洞部の切除は、発泡体の表
面から切り込み線24を経て行うことができる。
【0070】上記第1層10及び第2層20に使用され
たフォームの物性を、JIS K6400に基づき測定
した。結果を表1に示す。
【0071】
【表1】
【0072】第3の発泡体層(第3層)30は、両面平
滑なシート状物で、ここでは厚さ15mmである。第3
層30は、上記した第1層10と同じ素材で形成されて
いる。
【0073】上記第1層〜第3層は各層毎に形成された
後、接着により一体化されている。しかし、例えば第2
層と第3層を同一素材で構成する場合、1枚の発泡体か
ら不要部を切除することにより、上記と同様の形状の第
2層と第3層が一体となったものを得ることも可能であ
る。また、第3層を省略することも可能であり、その場
合、第2層の底部の厚さを第3層の厚さ分(ここでは1
5mm)増加してもよい。
【0074】なお、以上ではマットレスの幅が約120
0mm(セミダブル)の場合について述べたが、これと
異なる幅のものは、突部の幅方向の数を増減することに
より得られる。例えば、突部12aは上記実施例では、
幅方向に15個並んでいるが、幅約1000mm(シン
グル)では12個、幅約1400mm(ダブル)では1
8個とすればよい。
【0075】
【発明の効果】請求項1に記載のマットレスによれば、
使用者の身体にかかる圧力の分散性、通気性等に優れ、
長期間寝たきりの使用者でも褥瘡を生じにくい。しか
も、屈曲をスムーズに行え、リクライニング機能を有す
るベッドに好適に用いられる。
【0076】請求項2に記載のものは、屈曲性がより向
上する。
【0077】請求項3に記載のものは、人体の腰部をし
っかりと支持し、背骨を自然な形状に保持し、かつ使用
者に安定感を与える。
【0078】請求項4に記載のものは、耐久性や取り扱
い性がより優れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のマットレスの一実施例を示す一部を
省略した斜視図である。
【図2】図1のマットレスの平面図である。
【図3】II−II線におけるマットレスの断面図であ
る。
【図4】I−I線におけるマットレスの断面図である。
【図5】図3の部分拡大図である。
【符号の説明】
A ……マットレス 10……第1層 20……第2層 30……第3層 11……基板 12,12a,12b,12c,12d,12e,12
f,12a’,12c’,12d’,12e’,12
f’……突部 13,13a,13b……突条部 21,21a,21b,22,22a,22b……突条
部 23,23a,23b……空洞部 24……切り込み線

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも2層の発泡体層よりなるマット
    レスであって、 第1の発泡体層の上表面に、複数の突部が連続的に形成
    され、かつ、少なくとも1本の線に沿って突条部が形成
    され、 第2の発泡体層の上表面に、前記1本の線と同方向に伸
    びる複数の突条部が形成され、かつ、この突条部間に形
    成される溝のうちの少なくとも1本が前記第1の発泡体
    層の突条部と重なり合うように構成され、 この第1の発泡体層の突条部と第2の発泡体層の溝とが
    重なり合った線に沿ってマットレスが屈曲可能なように
    なされたことを特徴とするマットレス。
  2. 【請求項2】前記第2の発泡体層の下表面に、前記上表
    面の突条部と上下対称に突条部が形成されたことを特徴
    とする、請求項1に記載のマットレス。
  3. 【請求項3】前記第1の発泡体層の複数の突部のうち、
    マットレスに仰臥する人体の腰部に当接する部分の突部
    が、頭部及び脚部にそれぞれ当接する部分の突部より、
    大きい横断面積を有することを特徴とする、請求項1又
    は2に記載のマットレス。
  4. 【請求項4】前記第2の発泡体層の下に、シート状の第
    3層をさらに有することを特徴とする、請求項1〜3の
    いずれか1項に記載のマットレス。
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