JP6961254B2 - ピーナッツスプラウト抽出物を含有する機能性コーヒーの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、ピーナッツスプラウト抽出物を含有する機能性コーヒーの製造方法及びその製造方法による機能性コーヒーに関し、より詳しくは、ピーナッツスプラウト抽出物をコーヒー豆に噴射コーティングして機能性コーヒーを製造する方法及びその製造方法による機能性コーヒーに関する。
コーヒーは、長い間多くの人が飲用する代表的な嗜好食品として、世界人口の70〜80%が飲用している大衆的な飲み物である。韓国においても現在緑茶に代わって最も代表的な嗜好飲料として位置を占めている。
伝統的に韓国の最も大きいコーヒー市場は、世界で初めて開発されたインスタントコーヒーミックスであったが、このインスタントコーヒーミックスの市場はそれ以上増加せずに停滞する状態にある一方で、豆を直接又は間接的に用いたコーヒー豆の需要量が次第に増加している。現在の韓国及び世界のコーヒー市場は単純な嗜好性の一般コーヒーの消費形態から、高級化及び機能性を強調した高級ブランドコーヒーの消費形態に変りつつある。
機能性物質を用いたコーヒーとして、韓国登録特許第10−1097425号公報には、漆抽出物がコーヒー豆の表面にコーティング又は内部に浸透して漆の有効性分を含有する機能性コーヒー豆及びその製造方法、そして、これを用いたコーヒー飲料及びコーヒー飲料の製造方法が開示されている。また、韓国登録特許第10−1520332号公報には、天然物薬剤が含まれた機能性コーヒー及びその製造方法が開示されている。
前記した従来技術は、コーヒー豆に漆抽出物又は天然物薬剤を加えてコーヒーを単純な嗜好飲料でない健康機能性飲料として楽しむことができるようにしているが、機能性原料の味と香りが通常のコーヒー固有の香りと味を損なうことによって飲用を消極的にする短所がある。
韓国登録特許第10−1097425号公報 韓国登録特許第10−1520332号公報
本発明は、上記のような従来技術の問題を改善するために創出されたものであって、コーヒー固有の香りと味を損なうことなく、健康に有効な機能性物質の特徴を最大に生かし、嗜好性のみならず、健康機能性を共に有する機能性コーヒーを製造する方法及びその製造方法による機能性コーヒーを提供することを目的とする。
上記のような本発明の目的を達成するために、本発明の一実施形態に係る機能性コーヒーの製造方法は、コーヒー豆を焙煎する工程と、焙煎した熱い状態のコーヒー豆を回転させながら、ピーナッツスプラウト抽出物の溶液をコーヒー豆に噴射してコーティングする工程とを含むことを特徴とする。
より具体的には、本発明の一実施形態に係る機能性コーヒーの製造方法は、コーヒー豆を焙煎する工程と、焙煎したコーヒー豆にピーナッツスプラウト抽出物の溶液を噴射してコーティングする工程とを含むが、前記コーティング工程は、焙煎したての熱い状態のコーヒー豆を回転させながら、ピーナッツスプラウト抽出物の溶液をコーヒー豆に噴射してコーティングすることで、コーヒー豆のコーティングと乾燥及び冷却が同時に行われることを特徴とする。
ここで、前記ピーナッツスプラウト抽出物の溶液は、糖度が5〜15ブリックス(brix)であり、噴射量はコーヒー豆800gを基準として100〜300mlであることが好ましい。
また、他の実施形態に係る機能性コーヒーの製造方法は、コーヒー豆を焙煎する工程と、焙煎済みの熱い状態のコーヒー豆を回転させながらコーヒー豆が100℃以下になったとき、ピーナッツスプラウト抽出物の溶液をコーヒー豆に噴射してコーティングする工程と、コーティング済みのコーヒー豆を20〜30時間放置して熟成させる工程と、熟成の完了したコーヒー豆を乾燥させる工程とを含むことを特徴とする。
ここで、前記ピーナッツスプラウト抽出物の溶液は、糖度が5〜15ブリックス(brix)であり、噴射量は、コーヒー豆800gを基準として50〜500mlであることを特徴とする。
また、前記コーティング工程は、焙煎したコーヒー豆の温度が85〜90℃まで冷却されたとき、ピーナッツスプラウト抽出物の溶液を噴射し、噴射の完了後に噴射されたピーナッツスプラウト抽出物の溶液がコーヒー豆に完全に浸透するようにコーヒー豆を10〜30分間さらに回転させる過程からなることを特徴とする。
また、前記乾燥工程は50〜65℃の熱風乾燥機で行われることが好ましい。
また、上記のような本発明の目的を達成するために、本発明の他の態様に係る機能性コーヒーは、前記製造方法によって製造されたことを特徴とする。
本発明に係る機能性コーヒーは、抗酸化、抗老化、坑癌、認知症予防、記憶力増進、各種成人病の予防などの効果が実証された天然レスベラトロール成分を多量含有しているため、国民の健康増進に寄与する効果がある。
また、本発明に係る機能性コーヒーは、レスベラトロール成分の抗酸化作用で保存性に優れるという長所がある。一般的に、コーヒー豆は常温で一週間程保存した場合、コーヒー固有の香りがほとんど消失する問題があるが、本発明に係る機能性コーヒーは、常温で3ヶ月以上保管してもコーヒー豆の味と香りが変質したり消失したりすることがなく、長持ちするという長所がある。
また、本発明に係る機能性コーヒーは、一般の焙煎コーヒー豆に比べて、視覚的な輝きがあり、官能的にやわらかい味と香りを有する長所がある。
また、本発明によれば、天然レスベラトロール成分を多量に含む高級機能性コーヒーを製品化して付加価値を高めることができる効果がある。
また、本発明に係る機能性コーヒーは、コーヒー固有の風味を損なうことなく、ピーナッツスプラウト固有の香ばしい香味がより増して官能性を高める。したがって、消費者の様々な好みを満たすのに寄与することができる。
また、本発明は、ピーナッツの消費を促進してピーナッツ栽培農家の収益増進に寄与する効果がある。
本発明の実施形態1に係るピーナッツスプラウト抽出物を含有する機能性コーヒーの製造工程を示す図である。 実施形態1によって製造されたピーナッツスプラウト抽出物を含有する機能性コーヒーの写真である。 本発明の実施形態2に係るピーナッツスプラウト抽出物を含有する機能性コーヒーの製造工程を示す図である。 実施形態2によって製造されたピーナッツスプラウト抽出物を含有する機能性コーヒーの写真である。 レスベラトロール標準物質を70%エタノールに溶解してそれぞれ0.1mg/L、0.5mg/L、1mg/L、5mg/L、10mg/L濃度の標準溶液を製造して作成した定量曲線グラフである。 実施形態1の試料に含まれたレスベラトロール成分に対するHPLC分析グラフである。 実施形態2試料に含まれたレスベラトロール成分に対するHPLC分析グラフである。
以下、本発明に係るピーナッツスプラウト抽出物を含有する機能性コーヒーの製造方法を添付する図面を参照して工程に応じて詳細に説明する。
(1)ピーナッツスプラウト抽出物(Extract of Peanut Sprout:EPS)の製造工程
ピーナッツスプラウト抽出物は、ピーナッツスプラウトを精製水やエタノールで抽出して取得することができ、様々な方法が公知されている。本発明では、特許第1403964号に開示された抽出方法に基づく。すなわち、ピーナッツスプラウトを蒸した後に冷却する工程を数回行うステップと、前記蒸した後に冷却されたピーナッツスプラウトを熱水抽出して抽出液を取得するステップと、前記抽出液を真空濃縮するステップとを含む抽出方法に基づいてピーナッツスプラウト抽出物を製造した。しかし、ピーナッツスプラウト抽出物の製造方法が前記抽出方法に限定されないことはもちろんである。
ピーナッツスプラウトは、血中コレステロールを低下させるオレイン酸、神経伝達物質アセチルコリンの原料となり記憶力を増進させるレシチン、体内に脂肪酸の酸化を抑制することで老化と動脈硬化を防ぐビタミン−E、アルコール代謝を助けるナイアシンが豊富で、その他にビタミン−B1、B2も含まれて、ピーナッツに比べて脂肪が10分の1に過ぎず、食物繊維が多く含まれている。
特に、ピーナッツスプラウトの根には、赤ワインの心臓病の予防効果物質として知られている「レスベラトロール(Resveratrol)」が赤ワインと比較して数十倍から数百倍以上含まれている。
レスベラトロールは、ポリフェノールの一種としてクワの実、ピーナッツ、ブドウ、ラズベリー、クランベリーなどのベリー類などを含む多くの植物から発見される。坑癌及び強力な抗酸化作用を行い、血清コレステロールを下げる役割を果たすものと知られている。その他に、抗ウイルス、抗炎症、抗老化、寿命延長、集中力及び記憶力増進、認知症予防、体重減量などの効果があると知られている。
(2)コーヒー豆の焙煎工程
生豆(Green Bean)に熱を加えて煎ることによって、生豆内の組織に物理的かつ化学的な変化を起こすことで、コーヒー特有の味と香りを生成する工程である。焙煎の工程が長くなるほど生豆の色は濃くなり、そのサイズは大きくなり(膨張)、キャラメルの香りから酸っぱい香りを経て焦げた香りがする。弱く煎ったコーヒー豆は酸味及び渋味が強く、強く煎ったコーヒー豆は苦味が強い。
焙煎は、220〜230℃の温度で20〜30分程行うのが一般的であるが、個々の好みに応じて焙煎条件を異なるようにできることはもちろんである。
(3)コーティング工程
ピーナッツスプラウト抽出物の溶液を焙煎したコーヒー豆に噴射してコーティングする工程である。
具体的には、焙煎した熱いコーヒー豆を回転させながらピーナッツスプラウト抽出物の溶液を持続的に噴射し、ピーナッツスプラウト抽出物の溶液がコーヒー豆に等しくコーティングされるようにする工程である。
噴射コーティング方法は、まず、コーヒー豆を焙煎した後、焙煎したコーヒー豆にピーナッツスプラウト抽出物を噴射しながらコーティングするため、味と香り及び機能性物質の損失がほとんどないという長所がある。また、焙煎されたコーヒー豆は、炭化によって微細な孔が数えきれないほど空いている乾燥した多孔質組織が形成されているため、ピーナッツスプラウト抽出物の溶液を前記焙煎されたコーヒー豆に噴射する場合、多量のピーナッツスプラウト抽出物の溶液をコーヒー豆の内部の奥まで浸透させることができる長所がある。
コーティング工程は、後述する2つの方法のいずれかの方法で行われる。
<方法1>
焙煎したての熱い状態のコーヒー豆を回転させながら、ピーナッツスプラウト抽出物の溶液をコーヒー豆に噴射してコーティングすることにより、コーヒー豆のコーティングと乾燥及び冷却が同時に行われるようにする方法である。
一般的に、コーヒー豆の焙煎過程では、焙煎の完了後、直ぐにコーヒー豆を冷却する過程が必要である。別の冷却過程を経なければ、コーヒー豆が抱える熱によって自体焙煎が続けて行われるためである。しかし、本発明によれば、ピーナッツスプラウト抽出物の溶液を焙煎したてのコーヒー豆に噴射してコーティングする過程で冷却が同時に行われるため、別の冷却過程を必要としない。
方法1によるコーティング工程を具体的に説明すれば、次の通りである。
焙煎したての熱い状態のコーヒー豆を横型の回転式コーティング機に入れて回転させながら、コーティング機内に設置された噴射ノズルを介してピーナッツスプラウト抽出物の溶液を回転流動するコーヒー豆に噴射すれば、コーヒー豆の熱い熱気によって水分が蒸発するため、コーティングと同時に冷却が行われる。
ここで、コーヒー豆に噴射するピーナッツスプラウト抽出物の溶液量は、焙煎されたコーヒー豆に噴射時のコーヒー豆の表面を全体的に均質にコーティングできると同時に、含まれている水分がコーヒー豆の熱い熱気によって全て蒸発され得るほどの量として、コーヒー豆800gを基準として100〜300mlであることが好ましい。
また、ピーナッツスプラウト抽出物の溶液の糖度は、5〜15ブリックス(brix)であることが好ましい。糖度が高まるほど粘度が高まり、均一にコーティングされない可能性が大きい。一方、糖度が低いほどコーティングの効率が低く、ピーナッツスプラウト抽出物の機能性が低下する。
ピーナッツスプラウト抽出物の溶液がコーヒー豆の表面に塗布されれば、コーヒー豆の熱い熱気によって水分が直ぐに蒸発しながら均等な厚さでコーヒー豆の表面に緊密に接着する。コーティング機は、溶液の水分がコーヒー豆の熱気によって全て蒸発した後にもコーヒー豆が冷却されるまで続けて作動することが好ましい。
一般的に、機能性物質をコーティングする方法として浸漬方法が用いられる。浸漬方法による場合、コーヒー豆をピーナッツスプラウト抽出物に浸漬してふやかした後、乾燥させた後でこれを焙煎するため、焙煎の過程でピーナッツスプラウト抽出物が炭化して、味と香り及び機能性物質の損失が大きい。
本発明は、噴射コーティング方法を採択してこのような問題点を解決した。
噴霧コーティングのための装置は、現在様々なメーカーから提供されているため、そのうちの適当な製品を選択した後、各メーカーから提供される運転条件に応じて使用すればよい。
<方法2>
100℃以下に冷却したコーヒー豆を回転させながら、ピーナッツスプラウト抽出物の溶液をコーヒー豆に噴射し、ピーナッツスプラウト抽出物の溶液がコーヒー豆に等しくコーティングされるようにする方法である。
焙煎したてのコーヒー豆の温度を100℃以下に冷却した後にピーナッツスプラウト抽出物の溶液を噴射すれば、焙煎したてのコーヒー豆に噴射したときに比べて乾燥効果は著しく低下するが、ピーナッツスプラウト抽出物の溶液の味と成分を完全に維持できるという長所がある。
本発明者の長い経験と試験によれば、ピーナッツスプラウト抽出物の溶液の味と成分損失を最小化しながらもコーティング効果に優れたコーヒー豆の冷却温度は、85〜90℃である。すなわち、焙煎したてのコーヒー豆の温度を85〜90℃に冷却した後、ピーナッツスプラウト抽出物の溶液を噴射することが好ましい。
ここで、本方法に係るコーティング工程では、噴射の完了後に噴射されたピーナッツスプラウト抽出物の溶液がコーヒー豆に浸透して、コーヒー豆の表皮に流れないようコーヒー豆を10〜30分間さらに回転させることが好ましい。
また、85〜90℃に冷却したコーヒー豆に噴射するピーナッツスプラウト抽出物の溶液量は、コーヒー豆800gを基準として50〜500mlが好ましい。噴射するピーナッツスプラウト抽出物の溶液量がコーヒー豆800gを基準として50mlより少なければ、コーヒー豆の表面を全体的に均質にコーティングすることが難しいという問題点がある。焙煎したてのコーヒー豆に噴射する場合とは異なって水分がすぐに蒸発しないため、少ない量であってもコーヒー豆の表面を全体的に均質にコーティングすることができる。ピーナッツスプラウト抽出物の溶液の噴射量がコーヒー豆800gを基準として500mlよりも多い場合、噴射した溶液がコーヒー豆に全て吸収されることができず、コーヒー豆の表皮に流れてしまうという問題点がある。
(4)熟成工程
前記方法(2)によってコーティングしたコーヒー豆を20〜30時間放置して熟成させる工程である。
この過程を経てコーヒー豆に吸収されたピーナッツスプラウト抽出物の溶液は、コーヒー豆の微細孔の中に完全に浸透するようになる。
(5)乾燥工程
熟成の完了したコーヒー豆を乾燥させる工程である。
本発明では、熟成の完了したコーヒー豆を50〜65℃の温度で調整した熱風乾燥器に入れて乾燥させた。
以下の実施形態によって本発明をより具体的に説明する。しかし、下記の実施形態は本発明を具体的に例示するためのものであり、本発明の権利範囲を制限するためのものではないことは当業者にとって明白な事実である。すなわち、本発明の単なる変形ないし変更は当業者によって容易に実施され、このような変形や変更は全て本発明の領域に含まれるものと見ることができる。
<実施形態1>
(a)ピーナッツスプラウト抽出物(Extract of Peanut Sprout:EPS)の製造
播種の後11日が経過したピーナッツスプラウトを95℃の蒸気で4時間の間に蒸した後、40℃で4時間冷却する、蒸し及び冷却の工程を2回実施してから、ピーナッツスプラウト重量対比8倍重量の精製水に入れて100℃で7時間熱水抽出して抽出液を取得した。これを濾過紙(Whatman No.4)を用いて濾過した後、95℃で固形分の含量が50ブリックスになるように真空濃縮してピーナッツスプラウト抽出物を製造した。
(b)コーヒー豆の焙煎
コーヒーの生豆を220〜230℃の温度で20〜30分間焙煎した。
(c)コーティング
焙煎したてのコーヒー豆800gを横型の回転式コーティング機に入れて回転させながら、50ブリックスのEPS濃縮液と精製水を1対5の比率で薄めたピーナッツスプラウト抽出物の溶液200mlをコーヒー豆に噴霧しつつ、コーヒー豆にピーナッツスプラウト抽出物をコーティングした。コーティング機は、ピーナッツスプラウト抽出物の溶液を噴射した後、溶液の水分がコーヒー豆の熱気によって全て蒸発した後にもコーヒー豆が冷却されるまで作動させた。図2は、このような過程を経て製造されたピーナッツスプラウト抽出物がコーティングされたコーヒー豆の写真である。
<実施形態2>
(a)ピーナッツスプラウト抽出物(Extract of Peanut Sprout:EPS)の製造
実施形態1と同じ方法によって製造した。
(b)コーヒー豆の焙煎
実施形態1と同じ方法によって焙煎した。
(c)コーティング
焙煎したてのコーヒー豆800gを横型の回転式コーティング機に入れて回転させながらコーヒー豆の温度をチェックした。コーヒー豆の温度が85〜90℃になったとき、50ブリックスのEPS濃縮液と精製水を1対5の比率で薄めたピーナッツスプラウト抽出物の溶液200mlをコーヒー豆に噴霧しつつ、コーヒー豆にピーナッツスプラウト抽出物をコーティングした。ピーナッツスプラウト抽出物の溶液の噴射が完了した後にも、20分間コーティング機をさらに作動してピーナッツスプラウト抽出物の溶液がコーヒー豆に完全に浸透するようにした。
(d)熟成
コーティング済みのコーヒー豆を24時間放置して熟成させた。
(e)乾燥
熟成済みのコーヒー豆を60℃で調整した熱風乾燥器に入れて10時間乾燥させた。図4は、このような過程を経て製造されたピーナッツスプラウト抽出物がコーティングされたコーヒー豆の写真である。
<試験例>コーヒー豆のレスベラトロール成分分析
(a)試料の前処理
実施形態1及び2で製造したピーナッツスプラウト抽出物をコーティング処理したコーヒー豆試料を前処理した後、0.45μmフィルタで濾過した後、分析溶液として使用した。
(b)定量曲線の作成
レスベラトロール標準物質を70%エタノールに溶解し、それぞれ0.1mg/L、0.5mg/L、1mg/L、5mg/L、10mg/L濃度の標準溶液を製造して定量曲線を作成した(図5)。
(c)機器分析の条件
(1)測定機器:Agilent 1290 Infinity(UHPLC-DAD)
(2)カラム:Zorbax Eclipsed Plus C18(2.1x100mm、1.8μm)
(3)カラム温度:40℃
(4)移動相:Isocratic=>0.1% Formic Acid (7):Acetonitrile (3)
(5)分析時間:10min
(6)流速:0.3mL/min
(7)検出器:DAD Detector(測定波長:306nm)
(8)注入量:1μL
(d)試験結果
図6及び図7は、それぞれ実施形態1及び実施形態2の試料に含まれたレスベラトロール成分に対するHPLCの分析グラフである。定量曲線を用いてレスベラトロールの含量を算出すると、表1の通りである。
Figure 0006961254
分析の結果、本発明に係るコーヒー豆のレスベラトロール含量は、実施形態1の試料の場合、24.59mg/kg、実施形態2の試料の場合、24.68mg/kgとして確認された。これは、レスベラトロールを多量含有しているものと幅広く知られた赤ワイン(1.98〜7.13mg/L)や赤ブドウ(1.5〜7.8mg/kg)に比べても約3〜16倍も含量が高い。
<官能検査>
実施形態1及び2で製造したピーナッツスプラウト抽出物をコーティング処理したコーヒーと、ピーナッツスプラウト抽出物をコーティング処理していない対照区のコーヒーに分類して官能検査を実施した。コーヒー豆を粉砕した後、コーヒー豆7g当たり水400mLの比率でドリップコーヒーを製造し、味と香りに対する官能評価に使用し、外観に対する評価はコーヒー豆そのものを肉眼で比較することにより評価した。
官能検査は、ランダムに選ばれた100人の官能評価員によって実施され、対照区コーヒーを基準に同一又は類似すれば「普通」、これより良ければ「良い」又は「とても良い」、悪ければ「あまり良くない」又は「良くない」を選択するようにした。その結果は、表2の実施例1及び表3の実施例2に示す通りである。
Figure 0006961254
Figure 0006961254
前記官能検査の結果から確認されるように、本発明によりピーナッツスプラウト抽出物をコーティングして製造したコーヒーは、対照区のコーヒーに比べて外観のみならず味と香り及び全般的な嗜好性の面で遥かに優れていた。
具体的には、外観面において、本発明に係るコーヒー豆は、一般のコーヒー豆の対照区に比べて光沢があり、新鮮に見える効果があった。実施形態1と2のコーヒー豆の間には外観上の差がほとんどなかった。
味及び香りにおいて、本発明に係るコーヒーが対照区に比べてやわらかく調和しているという意見が多かった。恐らく、コーヒー豆にコーティングされたピーナッツスプラウト抽出物がコーヒー固有の風味を損なうことなく、ピーナッツスプラウト固有の香ばしい香味を加えたためであると考えられる。実施形態1と2のコーヒー豆の間にはほとんど差がなかった。
特に、ピーナッツスプラウト及びレスベラトロールの効能について熟知した後には、味と香りなどの嗜好度で「普通」という意見であった評価要員の中にも、積極的に飲むという意志を示す回答が多かった。

Claims (2)

  1. コーヒー豆を焙煎する工程と、
    焙煎したての熱い状態のコーヒー豆を回転させながら、ピーナッツスプラウト抽出物の溶液をコーヒー豆に噴射してコーティングすることで、コーヒー豆のコーティングと乾燥及び冷却が同時に成り立つ工程を含み、
    前記ピーナッツスプラウト抽出物の溶液は、糖度が5〜15ブリックス(brix)であり、噴射量はコーヒー豆800gを基準として100〜300mlであることを特徴とするピーナッツスプラウト抽出物を含有する機能性コーヒーの製造方法。
  2. 前記ピーナッツスプラウト抽出物は、
    ピーナッツスプラウトを蒸したのちに冷却する工程を数回実施する段階、
    蒸したのちに冷却したピーナッツスプラウトを熱水抽出することで抽出液を取得する段階、
    前記抽出液を真空濃縮する段階、
    を含む抽出方法によって製造されたピーナッツスプラウト抽出物であることを特徴とする、請求項1に記載のピーナッツスプラウト抽出物を含有する機能性コーヒーの製造方法。
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