JP6891661B2 - 画像形成装置および画像形成方法 - Google Patents
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Description
本実施の形態の画像形成装置は、樹脂製画像の表面に粉体を配置して画像を形成するための画像形成装置である。
[測定条件]
測定装置:コニカミノルタ製FD−7
光源:D50
背景:ホワイトバック
n−ドデシル硫酸ナトリウム11.5質量部をイオン交換水160質量部に投入し、溶解、撹拌して界面活性剤水溶液を調製した。この界面活性剤水溶液中に、着色剤(カーボンブラック:モーガルL)15質量部を徐々に添加し、「クレアミックスWモーションCLM−0.8」(エムテクニック株式会社製、「クレアミックス」は同社の登録商標)を用いて分散処理を行った。こうして、黒色着色剤の微粒子が分散した液(黒色用分散液)を調製した。
サンプル屈折率:1.59
サンプル比重:1.05(球状粒子換算)
溶媒屈折率:1.33
溶媒粘度:0.797(30℃)、1.002(20℃)
0点調整:測定セルにイオン交換水を投入し調整した。
「カーボンブラック:モーガルL」の代わりに「C.I.ピグメントレッド122」を用いる以外は黒色用分散液の調製と同様にして、マゼンタ着色剤の微粒子が分散した液(マゼンタ用分散液)を調製した。
「カーボンブラック:モーガルL」の代わりに酸化チタン粒子「SA−1」(堺化学工業株式会社製)を用いる以外は黒色用分散液の調製と同様にして、白色着色剤の微粒子が分散した液(白色用分散液)を調製した。
下記に示す第1段重合、第2段重合および第3段重合を経て多層構造を有するコア用樹脂粒子を作製した。
撹拌装置、温度センサ、冷却管、窒素導入装置を取り付けた反応容器にポリオキシエチレン−2−ドデシルエーテル硫酸ナトリウム4質量部をイオン交換水3040質量部に溶解させた界面活性剤水溶液1を仕込み、窒素気流下230rpmの撹拌速度で撹拌しながら、当該溶液の温度を80℃に昇温させた。
スチレン 532質量部
n−ブチルアクリレート 200質量部
メタクリル酸 68質量部
n−オクチルメルカプタン 16.4質量部
撹拌装置を取り付けたフラスコ内に、下記の成分を下記の量で含有する単量体混合液2を投入し、離型剤としてパラフィンワックス「HNP−57」(日本精蝋株式会社製)93.8質量部を添加し、90℃に加温して溶解させた。
スチレン 101.1質量部
n−ブチルアクリレート 62.2質量部
メタクリル酸 12.3質量部
n−オクチルメルカプタン 1.75質量部
上記樹脂粒子A2を含有する分散液に、過硫酸カリウム5.45質量部をイオン交換水220質量部に溶解させた重合開始剤溶液3を添加し、得られた分散液に、80℃の温度条件下で、下記の成分を下記の量で含有する単量体混合液3を1時間かけて滴下した。
スチレン 293.8質量部
n−ブチルアクリレート 154.1質量部
n−オクチルメルカプタン 7.08質量部
コア用樹脂粒子の作製における第1段重合で使用された単量体混合液1を、下記の成分を下記の量で含有する単量体混合液4に変更した以外は同様にして、重合反応および反応後の処理を行ってシェル用樹脂粒子を作製した。
スチレン 624質量部
2−エチルヘキシルアクリレート 120質量部
メタクリル酸 56質量部
n−オクチルメルカプタン 16.4質量部
(a)コア部の作製
撹拌装置、温度センサ、冷却管、窒素導入装置を取り付けた反応容器に、下記の成分を下記の量で投入、撹拌した。得られた混合液の温度を30℃に調整後、5モル/リットルの水酸化ナトリウム水溶液を当該混合液に添加して、そのpHを8〜11に調整した。
コア用樹脂粒子 420.7質量部
イオン交換水 900質量部
黒色用分散液 300質量部
次に、上記混合液を65℃にして、シェル用樹脂粒子50質量部を当該混合液に添加し、さらに、塩化マグネシウム・6水和物2質量部をイオン交換水1000質量部に溶解した水溶液を10分間かけて上記混合液に添加した。その後、上記混合液を70℃まで昇温させて1時間にわたり撹拌を行った。この様にして、コア部の表面にシェル用樹脂粒子を融着させた後、75℃で20分間熟成処理を行ってシェルを形成させた。
ブラックトナー母体粒子に下記外添剤を添加して、「ヘンシェルミキサ」(日本コークス工業株式会社製)にて外添処理を行い、ブラックトナー粒子を作製した。
ヘキサメチルシラザン処理したシリカ微粒子 0.6質量部
n−オクチルシラン処理した二酸化チタン微粒子 0.8質量部
黒色用分散液の代わりにマゼンタ用分散液を用いる以外はブラックトナー粒子の作製と同様にして、マゼンタトナー粒子を作製した。
黒色用分散液の代わりに白色用分散液を用いる以外はブラックトナー粒子の作製と同様にして、ホワイトトナー粒子を作製した。
ブラックトナー粒子およびマゼンタトナー粒子のそれぞれに、メチルメタクリレートとシクロヘキシルメタクリレートとの共重合体でその表面が被覆されている、体積平均粒子径40μmのフェライトキャリア粒子をトナー濃度が6質量%となる量で混合し、ブラック現像剤およびマゼンタ現像剤のそれぞれを作製した。
下記記録媒体1、2を用意した。
記録媒体1:リンテック株式会社製「ニューカラーR ゆき」
記録媒体2:リンテック株式会社製「ニューカラーR くろ」
下記粉体1〜3を用意した。粉体1は、金属粉体であり、その粒子形状は扁平状である。粉体2は、樹脂製の粒子であり、その粒子形状は略球形であり、その平均円形度は0.910である。粉体3は、ガラスビーズであり、その粒子形状はほぼ球形状であり、その平均円形度は0.992である。粉体1、2は、いずれも非球形粉体であり、粉体3は、球形粉体である。
粉体1:株式会社GGコーポレーション製「サンシャインベビー D−9クロムパウダー」
粉体2:ホワイトトナー粒子
粉体3:ユニチカ株式会社製ホウケイ酸ガラスビーズ「UBS−0010E」
「AccurioPressC2060」(コニカミノルタ株式会社製、「AccurioPress」は同社の登録商標)の改造機にブラック現像剤および記録媒体1を収容し、当該改造機を用いて2cm×2cmの正方形のパッチ画像を記録媒体1上に形成し、記録媒体1上に当該パッチ画像を有するトナー画像(樹脂製画像)を出力した。上記樹脂製画像における上記パッチ画像の部分は、黒色(ブラック)を呈していた。
ブラック現像剤に代えてマゼンタ現像剤を用いて、樹脂製画像においてマゼンタ色を呈するパッチ画像を記録媒体1上に形成した以外は、実施例1と同様にして樹脂製画像の最終画像2−1〜2−4のそれぞれを得た。
記録媒体1に代えて記録媒体2を用い、粉体1に代えて粉体2を用いる以外は、実施例1と同様にして樹脂製画像の最終画像3−1〜3−4のそれぞれを得た。また、最終画像3−1〜3−4のそれぞれの画像の光沢度を、株式会社テツタニ製の光沢測定器「マイクロ−グロス75°」を用いて測定した。光沢度が高いほどグロスな外観を呈し、光沢度が低いほどマットな外観を呈する。
粉体2に代えて粉体3を用いる以外は実施例3と同様にして樹脂製画像の最終画像4−1〜4−4のそれぞれを得た。最終画像4−1の光沢度は71であり、その外観は、黒色のグロス調であった。最終画像4−2の光沢度は54であり、その外観は、黒色のマット様グロス調であった。最終画像4−3の光沢度は39であり、その外観は、黒色のグロス様マット調であった。最終画像4−4の光沢度は23であり、その外観は、黒色のマット調であった。
摺擦温度を85℃とし、摺擦時の押圧力を30kPa、50kPaおよび70kPaにそれぞれ変更する以外は実施例4における最終画像4−1の作製と同様にして、最終画像5−2〜5−4のそれぞれを得た。最終画像5−2の光沢度は57であり、その外観は、黒色のマット様グロス調であった。最終画像5−3の光沢度は41であり、その外観は、黒色のグロス様マット調であった。最終画像5−4の光沢度は27であり、その外観は、黒色のマット調であった。
11 光源
12 光学系
13 撮像素子
14 画像処理部
21 感光体ドラム
22 帯電部
23 光書込部
24 現像装置
25 ドラムクリーナー
26 中間転写ベルト
27 定着部
31 送り出しローラ
32 さばきローラ
33 搬送ローラ
34 ループローラ
35 レジストローラ
36 排紙ローラ
37 用紙反転部
41〜43 給紙トレイ
70 粉末供給部
74 摺擦ローラ
75 ヒータ
98 塗料粉末散布部
98a 容器
98b 搬送スクリュー
98c ブラシローラ
98d フリッカー
99 塗料粉末回収部
100 樹脂製画像
200 粉体
S 用紙
Claims (15)
- 記録媒体と、その上に配置されている熱可塑性樹脂の層とによって構成されている樹脂製画像の表面に粉体を配置して画像を形成するための画像形成装置であって、
前記樹脂製画像の前記層の表面に前記粉体を供給するための粉体供給装置と、
形成すべき画像に応じて前記樹脂製画像の摺擦条件を設定するための制御装置と、
設定された前記摺擦条件にしたがって、前記層が軟化する温度以上の温度に調整され、かつ前記粉体が供給された前記樹脂製画像を前記層側から摺擦するための摺擦装置と、
を有する画像形成装置。 - 前記摺擦装置は、前記樹脂製画像を前記層側から押圧するための押圧部材を有し、
前記押圧部材は、前記樹脂製画像を押圧しながらその表面が前記層の表面に対して相対的に移動自在に構成されている、
請求項1に記載の画像形成装置。 - 前記押圧部材は、搬送されている前記樹脂製画像の搬送方向とは異なる方向へ移動自在に構成されている、
請求項2に記載の画像形成装置。 - 前記押圧部材は、前記層上を往復運動自在である、請求項2または3のいずれか一項に記載の画像形成装置。
- 前記押圧部材は、柔軟性を有する、請求項2〜4のいずれか一項に記載の画像形成装置。
- 前記押圧部材は、スポンジである、請求項2〜5のいずれか一項に記載の画像形成装置。
- 前記粉体が非球形粉体である、請求項1〜6のいずれか一項に記載の画像形成装置。
- 前記非球形粉体は、扁平な粒子形状を有する、請求項7に記載の画像形成装置。
- 前記非球形粉体の短径は、0.2〜3.0μmである、請求項7または8に記載の画像形成装置。
- 前記非球形粉体は、金属粉および金属酸化物粉の一方または両方である、請求項7〜9のいずれか一項に記載の画像形成装置。
- 前記摺擦装置によって摺擦される前記樹脂製画像の温度を調整するための温度調整装置をさらに有する、請求項1〜10のいずれか一項に記載の画像形成装置。
- 前記層の表面に供給された前記粉体を回収するための粉体回収装置をさらに有する、請求項1〜11のいずれか一項に記載の画像形成装置。
- 前記樹脂製画像を作製するための画像作製部をさらに有する、請求項1〜12のいずれか一項に記載の画像形成装置。
- 記録媒体と、その上に配置されている熱可塑性樹脂の層とによって構成されている樹脂製画像の前記層の表面に粉体を供給する工程と、
形成すべき画像に応じて前記樹脂製画像の摺擦条件を設定する工程と、
設定された前記摺擦条件にしたがって、前記層が軟化する温度以上の温度に調整され、かつ前記粉体が供給された前記樹脂製画像を前記層側から摺擦する工程と、
を含む画像形成方法。 - 摺擦される前記樹脂製画像の温度を前記層が軟化する温度以上の温度に調整する工程をさらに含む、請求項14に記載の画像形成方法。
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