JP7268476B2 - 粉体供給装置、および粉体供給方法 - Google Patents

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Description

本発明は、粉体供給装置、および粉体供給方法に関し、詳しくは、画像形成された記録媒体上に粉体を供給する粉体供給装置、および粉体供給方法に関する。
従来、トナー画像上に金属粉体を供給することで、金属光沢画像を形成する技術が知られている(たとえば、特許文献1)。この技術は、画像形成装置によって用紙上に形成されたトナー画像を加熱することでトナーを溶融させて、画像上に金属粉を供給する。このとき、供給された金属粉が溶融したトナーに付着して金属光沢画像が形成される。また、この技術では、トナーに付着しなかった金属粉は、用紙上を吸引する気流によって取り除いている。
特開2013-178452号公報
従来の技術によれば、金属粉をトナー画像上に供給することで、画像形成装置だけでは形成が難しい金属光沢画像を形成できるようになった。しかしながら、近年、金属光沢画像は、より加飾性の高い画像が求められている。
そこで、本発明の目的は、加飾性の高い金属光沢画像を形成できる粉体供給装置、および粉体供給方法を提供することである。
本発明の上記目的は、下記の手段によって達成される。
(1)基材上にある熱溶融材料上に粉体を付着させる粉体供給装置において、
前記熱溶融材料を加熱する加熱部と、
加熱された前記熱溶融材料の上に前記粉体を供給する供給部と、
前記粉体が供給された後、前記熱溶融材料の貯蔵弾性率G’>10[Pa]を示す前記熱溶融材料の表面温度T℃以下となった状態で前記基材および前記熱溶融材料上を清掃する清掃部と、
前記熱溶融材料上の前記粉体を固定する固定部と、を有し、
前記粉体は、単一の金属、複数の金属の混合物、または合金の少なくともいずれかで構成された金属粉、または、該金属粉を樹脂でコーティングした樹脂コーティング金属粉であり、
前記清掃部および前記固定部の順に、前記基材が搬送される、粉体供給装置。
(2)前記清掃部は、前記熱溶融材料が加熱されてから前記表面温度T℃以下となるまで時間が経過した後、清掃を行う、上記(1)に記載の粉体供給装置。
(3)基材上にある熱溶融材料上に粉体を付着させる粉体供給装置において、
前記熱溶融材料を加熱する加熱部と、
加熱された前記熱溶融材料の上に前記粉体を供給する供給部と、
前記熱溶融材料を冷却する冷却部と、
前記粉体が供給された後、前記熱溶融材料の貯蔵弾性率G’>10 [Pa]を示す前
記熱溶融材料の表面温度T℃以下となった状態で前記基材および前記熱溶融材料上を清掃する清掃部と、
を有し、
前記加熱部、前記供給部、前記冷却部、および前記清掃部の順に、前記基材が搬送される、粉体供給装置。
(4)前記冷却部は、前記基材および前記熱溶融材料と非接触で冷却する、上記(3)に記載の粉体供給装置。
(5)前記冷却部は、少なくとも前記基材へ空気を吹き付ける空気ノズルを有する、上記(4)に記載の粉体供給装置。
(6)前記冷却部は、前記基材および前記熱溶融材料と接触して冷却する冷却部材を有する、上記(3)に記載の粉体供給装置。
(7)前記冷却部材は、前記基材および前記熱溶融材料と接触する面が金属である、上記(6)に記載の粉体供給装置。
(8)前記冷却部は、前記冷却部材を強制冷却するため循環式液冷機構を有する、上記(7)に記載の粉体供給装置。
(9)前記加熱部は、前記基材の前記熱溶融材料が形成されている面側から加熱する、上記(1)~(8)のいずれか1つに記載の粉体供給装置。
(10)前記加熱部は、前記熱溶融材料の貯蔵弾性率G’=10[Pa]となる前記熱溶融材料の表面温度T0℃となるように加熱する、上記(1)~(9)のいずれか1つに記載の粉体供給装置。
11)前記清掃部は、前記基材および前記熱溶融材料と非接触で、前記粉体を除去する、上記(1)~(10)のいずれか1つに記載の粉体供給装置。
12)前記清掃部は、前記基材および前記熱溶融材料上から非接触で前記粉体を除去する空気噴射ノズルを有する、上記(11)に記載の粉体供給装置。
13)前記清掃部は、前記基材および前記熱溶融材料上から非接触で前記粉体を除去する空気吸引ノズルを有する、上記(11)に記載の粉体供給装置。
14)前記清掃部は、前記基材および前記熱溶融材料と接触して前記粉体を除去する、上記(1)~(10)のいずれか1つに記載の粉体供給装置。
15)前記清掃部は、粘着力により前記基材および前記熱溶融材料上から前記粉体を除去する、上記(14)に記載の粉体供給装置。
16)前記清掃部は、静電気力により前記基材および前記熱溶融材料上から前記粉体を除去する、上記(14)に記載の粉体供給装置。
17)基材上にある熱溶融材料上に粉体を付着させる粉体供給方法において、
前記熱溶融材料を加熱する段階(a)と、
加熱された前記熱溶融材料の上に前記粉体を供給する段階(b)と、
前記粉体が供給された後、前記熱溶融材料の貯蔵弾性率G’>10[Pa]を示す前記熱溶融材料の表面温度T℃以下となった状態で前記基材および前記熱溶融材料上を清掃する段階(c)と、
前記段階(c)の後に、固定部により前記熱溶融材料上の前記粉体を固定する段階(d)と、
を有し、
前記粉体は、単一の金属、複数の金属の混合物、または合金の少なくともいずれかで構成された金属粉、または、該金属粉を樹脂でコーティングした樹脂コーティング金属粉である、
を有する、粉体供給方法。
18)前記段階(c)は、前記熱溶融材料が加熱されてから前記表面温度T℃以下となるまで時間が経過した後、清掃を行う、上記(17)に記載の粉体供給方法。
19基材上にある熱溶融材料上に粉体を付着させる粉体供給方法において、
前記熱溶融材料を加熱する段階(a)と、
加熱された前記熱溶融材料の上に前記粉体を供給する段階(b)と、
前記粉体が供給された後、前記熱溶融材料の貯蔵弾性率G’>10 [Pa]を示す前記熱溶融材料の表面温度T℃以下となった状態で前記基材および前記熱溶融材料上を清掃する段階(c)と、
を有し、
前記段階(b)から前記段階(c)までの間で、前記熱溶融材料を冷却部材よって冷却する段階(d)を、さらに有する、粉体供給方法。
本発明は、粉体供給後、熱溶融材料の貯蔵弾性率G’>10[Pa]を示す熱溶融材料の表面温度T℃以下となった状態で、粉体を除去するための清掃を行うこととした。これにより、本発明によれば、粉体を付着させたい部分には粉体を確実に付着させ、不要な部分の粉体はきれいに除去することができ、加飾性が向上する。
本発明の実施形態1に係る粉体供給装置の構成を説明するための概略断面図である。 空気を吹き付けて不要な粉体を吹き飛ばす方法を説明するための清掃部の拡大概略図である。 空気と共に不要な粉体を吸引する方法を説明するための清掃部の概略拡大図である。 非接触で、静電気力によって不要な粉体を除去する方法を説明するための概略拡大図である。 非接触で、磁力によって不要な粉体を除去する方法を説明するための概略拡大図である。 接触して、静電気力によって不要な粉体を除去する方法を説明するための概略拡大図である。 接触して、磁力によって不要な粉体を除去する方法を説明するための概略拡大図である。 接触して、粘着力によって不要な粉体を除去する方法を説明するための概略拡大図である。 粘着力テープを用いて不要な粉体を除去する方法を説明するための概略拡大図である。 本発明の実施形態2に係る粉体供給装置の構成を説明するための概略断面図である。 本発明の実施形態3に係る粉体供給装置の構成を説明するための概略断面図である。 本発明の実施形態4に係る粉体供給装置に設けた循環式液冷機構を説明するための概略図である。 本発明の実施形態4に係る粉体供給装置に設けた冷却部の概略断面図である。 本発明の実施形態5に係る粉体供給装置の構成を説明するための概略断面図である。 本発明の実施形態6に係る粉体供給装置の構成を説明するための概略断面図である。 熱シミュレーションの結果を示すグラフである。 実施例1における画像乱れが発生しなかった際のトナー上を写した拡大写真である。 比較例1における画像乱れが発生した際のトナー上を写した拡大写真である。 比較例1の紙上を摺擦した場合、および摺擦とブラシ清掃した場合の非画像部分を写した拡大写真である。 熱シミュレーションによる実施例7と比較例2の結果を示すグラフである。 熱シミュレーションによる実施例8の結果を示すグラフである。 実施例10と実施例2-1の熱シミュレーションの結果を示すグラフである。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を詳細に説明する。
なお、図面においては、同一の要素または同一の機能を有する部材には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。また、図面の寸法比率は、説明の都合上誇張されており、実際の比率とは異なる場合がある。
(実施形態1)
図1は、本発明の実施形態1に係る粉体供給装置の構成を説明するための概略断面図である。
粉体供給装置1は、熱溶融材料101による画像が形成された用紙上に粉体110を供給する。粉体供給装置1は、粉体貯蔵部10、供給部11、加熱部12、および清掃部20を有する。また、粉体供給装置1は、基材100が搬送される搬送部18を有する。図中、基材100の搬送方向は矢印Fである。
粉体貯蔵部10は、粉体110を貯蔵する。粉体110は、供給部11によって、搬送部18を搬送される基材100上の熱溶融材料101上へ供給される。粉体貯蔵部10内には、粉体110を攪拌、搬送するための部材(図示せず)を設けてもよい。
供給部11は、第1供給部材111および第2供給部材112を有する。第2供給部材112の基材100を挟んで対向する位置に対向部材113が設けられている。粉体110は、第1供給部材111によって保持されながら第2供給部材112に受け渡される。第2供給部材112に保持された粉体110は、基材100上の熱溶融材料101へ供給される。
粉体110が熱溶融材料101へ供給される際は、第2供給部材112に粉体保持力がある。このため、粉体110は、基板上に無差別にばらまかれるわけではなく、溶融して付着力のある熱溶融材料101に付着することで、供給される。
第1供給部材111および第2供給部材112は、粉体110の保持と受け渡しが可能な部材によって構成される。第1供給部材111および第2供給部材112は、たとえば、各種スポンジ、ブラシ、ソリッドローラが用いられ、静電気力、磁力、粘着力などによって粉体110の保持と供給が行われる。本実施形態1では、第1供給部材111および第2供給部材112として、粘着力により粉体110の保持と供給が行われるようにしている。たとえば、第1供給部材111は、ニトリルゴムローラー、第2供給部材112および対向部材113にはシリコーンゴムローラーが用いられる。第2供給部材112および対向部材113は、互いに押圧する方向に加圧されていて、粉体110が熱溶融材料101に付着しやすいように加圧する。
なお、本実施形態1では、供給部11は、第1供給部材111および第2供給部材112によって粉体110を基材100上の熱溶融材料101へ供給する構成としたが、供給部11は1つの供給部材より構成されてもよい。1つの供給部材とする場合は、たとえば1つのローラーや、1つのブラシなどである。ローラーを用いる場合は、第2供給部材112と同様に、たとえば、シリコーンゴムローラーを用いることができる。
粉体貯蔵部10および供給部11は、粉体110が飛散しないように筐体16により覆われている。
加熱部12は、用紙上に画像を形成するための熱溶融材料101を加熱可能であれば、接触式、非接触式のどちらの加熱方法を用いてもよい。本実施形態では、ヒートプレートが搬送部18の下に設けており、搬送中の基材100の下面から非接触式で、熱溶融材料101を加熱する。加熱部12は、搬送部18中の第2供給部材112より上流側に設けられている。加熱部12による加熱温度は、供給された粉体110が熱溶融材料101に付着するように溶融する温度である。この加熱温度は、使用される熱溶融材料101に応じて変えてもよいし、あらかじめ決められた熱溶融材料101に合わせて設定しておいてもよい。
搬送部18は、筐体16の一部の開放された部分を基材100が通過できるように搬送路が設けられている。搬送部18は、画像形成装置(不図示)から出力された基材100を第2供給部材112と対向部材113の間を通して搬送する。たとえば、第2供給部材112と対向部材113が、回転することで基材100が搬送される。したがって、第2供給部材112と対向部材113は、搬送部18を構成することになる。また、搬送部18は、たとえば、基材100を上下から挟む複数のローラー(不図示)を設けて、ローラーを回転させることで基材100が搬送されるようにしてもよい。搬送部18は、画像形成装置の出力口と直結されていてもよいし、手差しトレイなどを備えて、手差しされた基材100が搬送されるようにしてもよい。搬送部18による基材100の搬送速度は、搬送部18が画像形成装置の出力口と直結されている場合、画像形成装置のプロセス速度と同じになるように制御される。
基材100は、熱溶融材料101によって画像が形成される記録媒体である。基材100は、たとえば、カット紙、ロール紙、布帛、プラスチックフィルム、プラスチックパネル、板材など、熱溶融材料101による画像形成が可能で、粉体供給装置1の搬送部18を搬送可能なものである。より具体的には、基材100には、たとえば、マーメイド紙を用いることができる。
熱溶融材料101は、基材100上に画像を形成する。熱溶融材料101は、加熱されて溶融されることで付着力が発現する。熱溶融材料101は、付着力が発現した状態で粉体110と接触する。熱溶融材料101は、電子写真方式によって画像を形成するためのトナーであってもよい。熱溶融材料101は、透明トナーを用いることもできるし、色つきのトナーを用いることもできる。より具体的には、たとえば、コニカミノルタ株式会社製AccurioPress(登録商標)C2060のトナーが用いられる。また、熱溶融材料101は、画像形成後、熱溶融させ得る素材を用いたインクを用いてもよい。
粉体110は、たとえば、染料や顔料などを用いたトナーやインクでは表現できない光沢を画像に付与する部材である。このため粉体110は、たとえば、金属粉を有する部材である。金属粉体の場合は、単一の金属に限らず、合金はもとより、異なる金属粉を混合した粉体110であってもよい。また、粉体110は、たとえば、金属を樹脂コーティングしたものであってもよい。より具体的には、たとえば、エルジーneo(登録商標)#325(堀金箔粉株式会社製)を用いることができる。
清掃部20は、搬送部18中の第2供給部材112より下流側に設けられている。清掃部20は、基材100上に供給された粉体110のうち、熱溶融材料101に付着しなかった粉体110を所定の清掃条件(詳細後述)のときに除去する。
第2供給部材112から供給される粉体110は、既に説明したように、第2供給部材112に保持力があるため、基本的には熱溶融材料101へのみ供給される。しかし、第2供給部材112の保持力は、強力なものではなく、溶融した熱溶融材料101の付着力よりは弱い。このため、わずかではあるが、基材100上の熱溶融材料101が存在しない部分にも落ちることがある。基材100上の熱溶融材料101が存在しない部分の粉体110は、画像の加飾性を落とす原因となり不要である。清掃部20は、このような基材100上の不要な粉体110を除去する。
清掃条件は、熱溶融材料101の貯蔵弾性率G’>10[Pa]を示す熱溶融材料101の表面温度T℃以下となった状態で清掃することである。好ましくは、熱溶融材料101の貯蔵弾性率G’>10[Pa]を示す熱溶融材料101の表面温度T1℃以下となった状態で清掃することである。さらに、好ましくは、熱溶融材料101の貯蔵弾性率G’>10[Pa]を示す熱溶融材料表面温度T2℃以下となった状態で清掃することである。
清掃条件となる熱溶融材料101の貯蔵弾性率G’は10[Pa]よりも高い方がよく、熱溶融材料101の貯蔵弾性率G’>10[Pa]であれば、清掃時に熱溶融材料表面から粉体110が離脱するのを防止する効果が高くなる。さらに熱溶融材料101の貯蔵弾性率G’>10[Pa]であれば、いっそう熱溶融材料表面からの粉体110の離脱防止効果が高い。
清掃条件を満たして清掃させるためには、たとえば、基材100が清掃部20に至った時点で、熱溶融材料101の表面温度T℃以下となるように基材100の搬送速度を制御する。この搬送速度の制御においては、搬送を止めずに搬送速度自体を遅くする。この場合は、たとえば、溶融材料が加熱されてから、その表面温度T℃以下となるために係る時間から搬送速度を求めるとよい。搬送速度と時間の関係は、時間=加熱から清掃までの距離÷搬送速度の関係がある。ここで、加熱から清掃までの距離は、装置としては加熱部12から清掃部20までの距離である。
また、清掃条件を満たして清掃させるためには、たとえば、基材100の搬送を一時停止して、基材100が清掃部20に至った時点で熱溶融材料101の表面温度T℃以下となるまで待つようにしてもよい。この場合、あらかじめ熱溶融材料101の表面温度T℃以下となるまでの時間を求めておいて、その時間と搬送に要する時間と一時停止する時間を求めてもよい。または、清掃部20の直前に温度センサーを設けて温度センサーによって検知された温度が、熱溶融材料101の表面温度T℃以下となるまで一時停止するようにしてもよい。
また、清掃条件を満たして清掃させるためには、たとえば、加熱部12による加熱温度を低く設定する。
また、清掃条件を満たして清掃させるためには、たとえば、供給部11から清掃部20までの基材100の搬送距離を長くしてもよい。
これらの方法は、いずれか一つの方法で清掃条件を満たすようにしてもよいし、複数の方法を組み合わせてもよい。
清掃部20は、大別して、基材100および熱溶融材料101の表面に非接触で清掃する方法と、接触して清掃する方法がある。非接触で清掃する方法としては、たとえば、空気、音波、静電気力、および磁力を用いることができる。接触して清掃する方法としては、たとえば、静電気力、磁力、および粘着力を用いることができる。以下、清掃部20の具体例を説明する。
空気により不要な粉体110を除去する方法には、2つの方法がある。第1は空気を吹き付けて粉体110を吹き飛ばす方法であり、第2は空気と共に粉体110を吸引する方法である。
図2Aは空気を吹き付けて不要な粉体110を吹き飛ばす方法を説明するための清掃部20の拡大概略図である。この方法は、図2Aに示すように、粉体110が供給された基材表面に向けて空気を噴射させる空気噴射ノズル21を配置する。空気噴射ノズル21は、基材表面に対して、搬送方向の後方から前方へ空気流が流れるように配置することが好ましい。この方法では、このような配置によって、清掃条件を満たした状態で、基材表面を搬送方向の後方から前方へ空気流が吹き付けられる。このとき粉体110は、前方へ吹き飛ばされるので、後方の未だ清掃条件を満たしていない状態の熱溶融材料101の上に流されることがない。
なお、空気に代えて、音波を用いることもできる。音波を用いる方法は、形態的には空気を噴射する方法と同様であり、空気噴射ノズル21に代えてスピーカーを用い、音波によって不要な粉体110を吹き飛ばして除去する。
図2Bは空気と共に不要な粉体110を吸引する方法を説明するための清掃部20の概略拡大図である。たとえば、図2Bに示すように、粉体110が供給された基材表面に向けて空気を吸引する空気吸引ノズル22を配置する。空気吸引ノズル22は、基材表面から空気を吸引できる向きに配置されていれば、その配置や向きは問わない。この例では、清掃条件を満たした状態で、基材表面から空気を吸い込むことで起きる空気流によって不要な粉体110が、基材100や熱溶融材料表面から除去される。
図2Cは、非接触で、静電気力によって不要な粉体110を除去する方法を説明するための概略拡大図である。
非接触で、静電気力によって不要な粉体110を除去する方法は、図2Cに示すように、静電気を帯びている帯電ローラー23を基材100上に、基材100の表面から離して配置する。基材100の表面から帯電ローラー23までの距離は、帯電ローラー23の静電気力が基材100の表面に及ぶ範囲内とする。
帯電ローラー23は、たとえば、円筒形状のアルミニウムなど金属の心材に、静電気を帯びやすい樹脂をコートしたローラーが用いられる。より具体的には、帯電ローラー23は、たとえば、円筒形状のアルミニウムの表面にポリエチレンテレフタレートを30μm厚でコートしたものが用いられる。
また、この方法では、帯電ローラー23に付着した粉体110を回収するためのブレード24および回収ボックス25を有することが好ましい。
帯電ローラー23は、基材100の搬送に同期して回転する。帯電ローラー23は、清掃条件を満たした状態で基材100や熱溶融材料101とは非接触で、静電気力によって不要な粉体110を吸着して除去する。帯電ローラー23に付着した粉体110は、ブレード24によって帯電ローラー23の表面から掻き取られて回収ボックス25に落ちて、回収される。
図2Dは、非接触で、磁力によって不要な粉体110を除去する方法を説明するための概略拡大図である。
非接触で、磁力によって不要な粉体110を除去する方法は、図2Dに示すように、内部に磁石26を有する非磁性体ローラー27を基材100上に、基材100の表面から離して配置する。基材100の表面から非磁性体ローラー27までの距離は、磁石26からの磁力が基材100の表面に及ぶ範囲内とする。
磁石26は、永久磁石でもよいし、電磁石でもよい。磁石26の配置は、非磁性体ローラー27内の基材100に近い側に配置する。これにより、非磁性体ローラー27の基材100から遠い側では磁力が及ばないか弱くなるようにすることが好ましい。
非磁性体ローラー27は、たとえば、銅やアルミニウムなどの非磁性体金属や一部組成によってはステンレスなど磁化されにくい金属を円筒形状のローラーとして用いたり、またそれら金属製ローラーの表面に樹脂などをコートしたローラーを用いることができる。
また、この方法では、静電気力を用いた場合と同様に、基材100や熱溶融材料表面から除去された粉体110を回収するためのブレード24および回収ボックス25を有することが好ましい。
非磁性体ローラー27は、基材100の搬送に同期して回転する。非磁性体ローラー27は、清掃条件を満たした状態で基材100や熱溶融材料101とは非接触で、内部にある磁石26の磁力によって不要な粉体110を吸着して除去する。非磁性体ローラー27に付着した粉体110は、ブレード24によって非磁性体ローラー27の表面から掻き取られて回収ボックス25に落ちて、回収される。
図2Eは、接触して、静電気力によって不要な粉体110を除去する方法を説明するための概略拡大図である。
接触して、静電気力によって不要な粉体110を除去する方法は、図2Eに示すように、静電気を帯びている帯電ローラー23を基材100上に、基材100の表面に接するように配置する。この方法においても、帯電ローラー23は、非接触の場合と同様であり、たとえば、円筒形状のアルミニウムなど金属の心材に、静電気を帯びやすい樹脂をコートしたローラーが用いられる。より具体的には、帯電ローラー23は、たとえば、円筒形状のアルミニウムの表面にポリエチレンテレフタレートを30μm厚でコートしたものが用いられる。
また、この方法でも、帯電ローラー23に付着した粉体110を回収するためのブレード24および回収ボックス25を有することが好ましい。
そして、この方法では、帯電ローラー23の基材100を挟んで対向する位置に、対向ローラー28が設けられている。対向ローラー28は、たとえば、円筒形状の鉄、アルミニウム、またはステンレスなどの表面に樹脂をコートしたものが用いられる。より具体的には、たとえば、円筒形状のアルミニウム製ローラーの表面にシリコーンゴムを10mm厚でコートしたものが用いられる。
帯電ローラー23は、基材100に接触しており、基材100の搬送と同期して回転する。このとき、対向ローラー28も、基材100の搬送と同期して回転する。帯電ローラー23は、清掃条件を満たした状態で基材100や熱溶融材料101に接触して、静電気力によって不要な粉体110を吸着して除去する。帯電ローラー23に付着した粉体110は、ブレード24によって帯電ローラー23の表面から掻き取られて回収ボックス25に落ちて、回収される。
図2Fは、接触して、磁力によって不要な粉体110を除去する方法を説明するための概略拡大図である。
接触して、磁力によって不要な粉体110を除去する方法は、図2Fに示すように、内部に磁石26を有する非磁性体ローラー27を基材100上に、基材100の表面に接するように配置する。
磁石26は、永久磁石でもよいし、電磁石でもよい。磁石26の配置は、非磁性体ローラー27内の基材100に近い側に配置する。これにより、非磁性体ローラー27の基材100から遠い側では磁力が及ばないか弱くなるようにすることが好ましい。
非磁性体ローラー27は、たとえば、銅やアルミニウムなどの非磁性体金属や一部組成によってはステンレスなど磁化されにくい金属を円筒形状のローラーとして用いたり、またそれら金属製ローラーの表面に樹脂などをコートしたローラーを用いることができる。
また、この方法では、静電気力を用いた場合と同様に、基材100や熱溶融材料表面から除去された粉体110を回収するためのブレード24および回収ボックス25を有することが好ましい。また、この方法では、非磁性体ローラー27の基材100を挟んで対向する位置に、対向ローラー28が設けられている。この方法における対向ローラー28は、接触させて静電気力を用いて除去する方法と同様である。
非磁性体ローラー27は、基材100に接触しており、基材100の搬送と同期して回転する。このとき、対向ローラー28も、基材100の搬送と同期して回転する。非磁性体ローラー27は、清掃条件を満たした状態で基材100や熱溶融材料101に接触して、磁力によって不要な粉体110を吸着して除去する。非磁性体ローラー27に付着した粉体110は、ブレード24によって非磁性体ローラー27の表面から掻き取られて回収ボックス25に落ちて、回収される。
図2Gは、接触して、粘着力によって不要な粉体110を除去する方法を説明するための概略拡大図である。
接触して、粘着力によって不要な粉体110を除去する方法は、図2Gに示すように、粘着性のある粘着ローラー29を基材100上に、基材100の表面に接するように配置する。粘着ローラー29は、たとえば、円筒形状のアルミニウムやステンレスなど金属の心材に、粘着剤をコートしたローラーが用いられる。また、この方法では、粘着ローラー29の基材100を挟んで対向する位置に、対向ローラー28が設けられている。対向ローラー28は、接触させて静電気力や磁力を用いて除去する方法と同様である。
粘着ローラー29は、基材100に接触しており、基材100の搬送と同期して回転する。このとき、対向ローラー28も、基材100の搬送と同期して回転する。粘着ローラー29は、清掃条件を満たした状態で基材100や熱溶融材料101に接触して、粘着力によって不要な粉体110を吸着して除去する。
なお、粉体110は、既に説明したように、基本的に、熱溶融材料101の上に供給されるようにしている。このため、基材100上の不要な粉体110は、さほど多いものではない。したがって、粘着ローラー29は、不要な粉体が付着しても、ローラー表面が粉体110によってすぐに覆われて、使用できなくなることはない。そこで、粘着ローラー29を用いた場合は、粘着ローラー29の表面が粉体110によって覆われてきたときに、粘着ローラー29の表面を清掃したり、交換したりするとよい。また、粘着ローラー29は、定期的に、たとえば所定の運転時間経過ごとに清掃したり、交換したりしてもよい。
また、粘着力により不要な粉体110を除去する方法としては、他にも、たとえば、粘着力テープを用いることができる。図2Hは粘着力テープを用いて不要な粉体110を除去する方法を説明するための概略拡大図である。粘着力テープを用いる場合は、図2Hに示すように、表面に粘着力面を有する粘着テープ30がテープホルダー31に取り付けられている。粘着テープ30を用いる場合は、不要になったテープを巻き取る巻き取りローラー32を備える。また、粘着テープ30を用いる場合は、接触して静電気力によって清掃する方法と同様に、対向ローラー28も有する。
粘着テープ30は、基材100の搬送に同期してテープホルダー31が回転して、粘着テープ30が引き出される。同時に巻き取りローラー32は、基材100の搬送に同期して回転し、粘着テープ30を巻き取る。粘着テープ30は、粘着面が基材100に接触して、不要な粉体110を除去する。
粘着力テープは、巻き取りローラー32に巻き取られることで、粘着力性のある面が常に更新されて、基材表面に接触する。粘着力テープは、巻き取りローラー32に全て巻き取られたときに、巻き取りローラー32ごと取り外されて交換される。
以上のように構成された本実施形態1の粉体供給装置1によれば、基材100および熱溶融材料101上に供給された粉体110が、清掃部20によって清掃条件を満たすように清掃される。これにより本実施形態1では、不要な粉体110は、確実に除去される。一方、熱溶融材料101に付着した粉体110は、清掃によって離脱したり、移動したり、角度変化したりすることがない。また、これにより本実施形態1では、清掃条件を満たして清掃することで、画像を形成している熱溶融材料101が乱れるのも防止できる。これらにより、本実施形態1によれば、基材100上の不要な粉体110が除去されて、画像が鮮明になり、加飾性が向上する。
(実施形態2)
図3は、本発明の実施形態2に係る粉体供給装置2の構成を説明するための概略断面図である。
実施形態2の粉体供給装置2は、清掃部20の下流側に固定部40を有する。したがって、基材100は、加熱部12、供給部11、清掃部20、および固定部40の順に搬送される。
固定部40は、固定部材41と、基材100を挟んで固定部材41と対向する位置に固定部材用対向部材42を有する。粉体供給装置2の他の構成は、実施形態1と同様であるので説明は省略する。また、本実施形態2においても清掃条件は実施形態1と同じである。
固定部材41および固定部材用対向部材42は、たとえばシリコーンゴムローラーが用いられ、粉体110が供給された後の基材100を挟み込んで加圧する。固定部材41および固定部材用対向部材42は、基材100の搬送と同期して回転する。
なお、固定部材41には、固定部材41に付着してしまった粉体110を除去、回収するための固定部材用清掃部材(不図示)を設けてもよい。この場合、固定部材用清掃部材は、たとえば、ローラー形状の固定部材41の表面から、付着した粉体110を掻き取るブレード24および回収ボックス25などを用いることができる。
以上のように構成された本実施形態2によれば、実施形態1と同様に清掃条件を満たして清掃されることで画像の加飾性が向上するほか、固定部材41が清掃部20の下流側に配置されていることで、固定部材41に粉体110が付着することがない。また、本実施形態2は、清掃部20の下流側に固定部材41を配置したことで、清掃部20よりも上流側に固定部材41がある場合と比較して、粉体110が固定部材41に付着して移動してしまうことがない。
これにより、本実施形態2では、熱溶融材料101に付着した粉体110が熱溶融材料101にいっそう確実に固定されて、加飾性が向上する。
(実施形態3)
図4は、本発明の実施形態3に係る粉体供給装置3の構成を説明するための概略断面図である。
実施形態3の粉体供給装置3は、供給部11と清掃部20の間に、冷却部50を有する。したがって、基材100は、加熱部12、供給部11、冷却部50、および清掃部20の順に搬送される。
冷却部50は、冷却部材51と、基材100を挟んで冷却部材51と対向する位置に冷却部材用対向部材52を有する。粉体供給装置3の他の構成は、実施形態1と同様であるので説明は省略する。また、本実施形態3においても清掃条件は実施形態1と同じである。
少なくとも基材100上の熱溶融材料101に接する冷却部材51は、たとえば金属ローラーが用いられる。金属ローラーが、粉体110が供給された後の基材100および熱溶融材料101と接触することで、熱伝導により基材100上の熱溶融材料101から熱を奪うことで熱溶融材料101を冷却する。冷却部材用対向部材52は、金属ローラーを用いることが好ましい。金属ローラーは、基材100および熱溶融材料101と接触する面が金属である。
冷却部材用対向部材52に金属ローラーを用いることで基材100からよりいっそうの熱を奪うことができて冷却効果を高めることができる。しかし、冷却部材用対向部材52は、金属ローラーに限定されず、ゴムローラーを用いてもよい。
以上のように構成された本実施形態3によれば、実施形態1と同様に清掃条件を満たして清掃されることで画像の加飾性が向上するほか、熱溶融材料101を速く冷却することができる。したがって、本実施形態3は、冷却部50がない場合と比較して、基材100の搬送速度を上げることができる。また、本実施形態3は、同じ搬送速度であれば、より高温で熱溶融材料101を溶融させても、冷却部50によって、清掃条件を満たすように温度を下げることができる。また、本実施形態3は、供給部11と清掃部20の間隔を短くしても、清掃条件を満たすように温度を下げることができる。
なお、本実施形態3は、さらに実施形態2の固定部40を設けてもよい。その場合、基材100は、加熱部12、供給部11、冷却部50、清掃部20、および固定部40の順に搬送される。
(実施形態4)
実施形態4は、実施形態3の粉体供給装置3に設けた冷却部材51を強制冷却する循環式液冷機構を設けた。
前述の実施形態3の冷却部材51は、金属ローラーの自然放熱による冷却であるが、基材100の搬送量が多くなると、自然放熱による冷却だけでは冷却部材51も温度が高くなって十分に熱溶融材料101を冷却できなくなる。そこで、本実施形態4では、循環式液冷機構によって冷却部材51を強制的に冷却することとした。
図5は、本発明の実施形態4に係る粉体供給装置に設けた循環式液冷機構を説明するための概略図である。図6は、本発明の実施形態4に係る粉体供給装置に設けた冷却部50の概略断面図である。
本実施形態4は、循環式液冷機構以外の構成は実施形態3と同様であるので説明を省略する。
循環式液冷機構60は、冷却管61、接続部材62、冷却液容器63、循環ポンプ64、および配管65を有する。
冷却管61は、冷却部材51である金属ローラーを貫通し、冷却液が通る管である。冷却部材51である金属ローラーは、中空の円筒形状であり、冷却管61は、この中空部分を通るように固定されている。また、冷却管61は、金属ローラー内壁と接触しないように配置され、金属ローラーが冷却管61に対して回転自在となっている。たとえば、冷却管61は固定されていて、その周りにボールベアリングを介して金属ローラーが支持された構造である。冷却管61は、その内部に冷却液が流れることで冷却部材51である金属ローラーを強制冷却する。
接続部材62は、冷却管61と配管65とを接続する。接続部材62は、たとえばゴムチューブなどが使用される。
冷却液容器63は、配管65の途中に配置されていて、冷却液を保持している。冷却液は水でもよいし、寒冷地向けにおいては、不凍液などを使用してもよい。
循環ポンプ64は、配管65の途中に配置されていて、冷却液を配管65と冷却管61に循環させる。図5において、冷却液の流れる方向を矢印FLで示した。しかし、冷却液の流れる方向は逆方向であってもよい。
配管65は、接続部材62によって冷却管61に接続されており、冷却液容器63および循環ポンプ64を接続した経路を形成している。
本実施形態4においては、冷却部材51は基材100の搬送による移動に伴い従動回転する。一方、冷却部材用対向部材52は、モーター55によって回転駆動されている。モーター55と冷却部材用対向部材52の回転軸54は接続部材56によって接続されている。
以上のように構成された本実施形態4によれば、実施形態1と同様に清掃条件を満たして清掃されることで画像の加飾性が向上するほか、熱溶融材料101を冷却する冷却部材51を強制冷却するので、冷却部材51の温度上昇を抑えることができる。したがって、本実施形態4は、連続的に基材100を搬送して粉体供給を行うことが可能になる。
(実施形態5)
図7は、本発明の実施形態5に係る粉体供給装置5の構成を説明するための概略断面図である。
実施形態5の粉体供給装置5は、実施形態3と同様に、供給部11と清掃部20の間に、冷却部50を有する。本実施形態5の冷却部50は、基材100下面から基材100に向けて空気を吹き付ける空気ノズル68を有する。本実施形態5は、空気ノズル68から空気を基材100へ向けて吹き付けることで、基材100ごと熱溶融材料101を冷却する。
以上のように構成された本実施形態5によれば、実施形態1と同様に清掃条件を満たして清掃されることで画像の加飾性が向上するほか、熱溶融材料101を速く冷却することができる。したがって、本実施形態5は、実施形態3と同様に、冷却部50がない場合と比較して、基材100の搬送速度を上げることができる。また、本実施形態5は、同じ搬送速度であれば、より高温で熱溶融材料101を溶融させても、冷却部50によって、清掃条件を満たすように温度を下げることができる。また、本実施形態5は、冷却のために空気ノズル68を配置するだけであるので、実施形態3と比較して、さらに供給部11と清掃部20の間隔を短くすることができる。
なお、空気ノズル68は、基材100の下に設けるだけでなく、基材100の横から空気を吹き付けたり、基材100の上から空気を吹き付ける位置に設けてもよい。ただし、気流の強さは粉体110を移動させない程度とする。このような空気の吹付でも、基材100上に気流を作ることができ、基材100を冷えやすくすることができる。
(実施形態6)
図8は、本発明の実施形態6に係る粉体供給装置6の構成を説明するための概略断面図である。
実施形態6の粉体供給装置6は、搬送部18を搬送される基材100の上方に加熱部12を配置した。したがって、加熱部12は、基材100の熱溶融材料101が形成されている面側から加熱することになる。加熱部12以外の構成は、実施形態1と同様である。
本実施形態6は、熱溶融材料101を加熱する際に、熱溶融材料101に近い、基材100の上方から加熱することになる。他の実施形態は、加熱部12が基材100の下方に配置されている。このため、熱溶融材料101を同じ温度になるまで加熱する場合、本実施形態6は、他の実施形態と比較して、基材100に加わる熱量が少なくなる。このため、本実施形態6では、加熱時における基材温度も他の実施形態より低いので、熱溶融材料101からの熱放出がよくなり、熱溶融材料101の表面温度が清掃条件を満たす温度に下がるまでの時間を少なくできる。
以下、実施例を用いて本発明をより詳細に説明する。しかしながら、本発明は、実施例によって何ら限定されるものではない。
各実施例および比較例は、ことわりのない限り、上述した実施形態1の装置構成と同様の粉体供給装置1を試作して粉体110を供給した。基本の装置構成は、第1供給部材111に直径30mmのニトリルゴムローラー、第2供給部材112および対向部材113に直径60mmのシリコーンゴムローラーを用いた。加熱部12は、プレートヒータ(MPHK-V200-W150)を基材100の下方から基材100に接触させる位置に設けて加熱した。基材100はマーメイド紙を用いた。熱溶融材料101は、コニカミノルタ株式会社製AccurioPress(登録商標)C2060のトナーを用いた。粉体110にはエルジーneo(登録商標)#325(堀金箔粉株式会社製)を用いた。清掃は、トナーにより画像形成された基材表面へ空気を吹き付けて行った。また、トナーの表面温度は、熱シミュレーションによる値である。なお、それぞれの実施例においては、上記基本構成と異なる部分があれば、それぞれの実施例において説明している。
熱シミュレーションは下記条件で行った。
レオメーター(TA instrument社製:ARES G2)、
周波数(Frequency):1Hz、
ランプ速度(Ramp rate):3℃/min、
軸力(Axicial force):0g、
感度(sensitivity):10g、
初期歪み(Initial strain):0.01%、
歪み調整(Strain adjust):30.0%、
最小歪み(Minimum strain):0.01%、
最大歪み(Maximum strain):10.0%、
最小トルク(Minimum torque):1g・cm、
最大トルク(Maximum torque):80g・cm、
サンプリング間隔(Sampling interval):1.0℃/pt。
図9は、熱シミュレーションの結果を示すグラフであり、横軸は時間、縦軸はトナー表面温度である。
<実施例1>
実施例1は、トナーの表面温度96℃で粉体110を供給し、1.2[s]後、清掃した。実施例1では、清掃時点におけるトナーの表面温度T=80[℃]、トナーの貯蔵弾性率G’>10[Pa]であった。実施例1は、清掃後、目視により画像乱れが認めらなかった。
<比較例1>
比較例1は、トナーの表面温度が96℃の時に粉体110を供給し、0.3[s]後、清掃した。比較例1では、清掃時点におけるトナーの表面温度T=90[℃]、トナーの貯蔵弾性率G’<10[Pa]であった。また、比較例1では、清掃後、目視により画像乱れが認められた。
実施例1と比較例1の結果を表1に示す。
Figure 0007268476000001
トナーの樹脂成分におけるG’-Tの関係から、貯蔵弾性率G’=10[Pa]を示す温度T0≒80[℃]以上90[℃]以下となる。実施例1はこの温度T0より低い温度での清掃であるため、画像乱れは起きなかった。一方、比較例1は、この温度T0より高い温度での清掃であるため、画像乱れが発生したものである。
図10は、実施例1における画像乱れが発生しなかった際のトナー上を写した拡大写真である。実施例1では、図10に示すように、粉体110(白部)に黒みがかっている部分はなく、画像乱れがないため、粉体110の光沢がきれいに出ている。
図11Aは、比較例1における画像乱れが発生した際のトナー上を写した拡大写真である。比較例1では、図11Aに示すように、粉体110(白部)に黒みがかっている部分があり、これが画像乱れの原因になっている。
また、図11Bは、比較例1の紙上を摺擦した場合、および摺擦とブラシ清掃した場合の非画像部分を写した拡大写真である。紙上の摺擦は、たとえば、紙同士が擦れることを想定し、ブラシ清掃は、加飾後、ユーザーがブラシや刷毛で紙上を清掃することを想定している。
比較例1は、実施例1のような清掃を行っていない。この状態で紙上が摺擦されたりブラシ清掃されたりすると、図11Bに示すように、紙の繊維に粉体110が侵入してしまうことがわかる。紙の繊維に侵入した粉体110は、本来画像とならない部分を加飾してしまい、画像乱れの原因なっている。
実施例1では、画像以外の部分の粉体110が除去されているので、摺擦やブラシ清掃によって紙の繊維に粉体110が侵入してしまうことがなく、画像の乱れを防止できる。
<実施例2>
実施例2は、粉体供給から清掃までの距離を変えるとともに、搬送速度を変えて実施した。実施例2は実施例2-1および実施例2-2の2例である。
実施例2-1は、トナーの表面温度Tが96℃の時に粉体110を供給した。実施例2は、その後、搬送速度を300[mm/s]で基材100を搬送後、清掃を行った。この搬送により粉体供給から清掃まで、基材100が350[mm]移動し、かつ、1.2[s]経過した。
実施例2-1は、トナーの表面温度T=80[℃]、トナーの貯蔵弾性率G’>10[Pa]であった。実施例2-1では、清掃後、画像乱れは起きなかった
実施例2-2は、トナーの表面温度Tが96℃の時に粉体110を供給した。実施例2は、その後、搬送速度を150[mm/s]で基材100を搬送後、清掃を行った。実施例2-2は、この搬送により粉体供給から清掃まで、基材100が175[mm]移動し、かつ、1.2[s]経過した。つまり、実施例2-2は、実施例2-1よりも、粉体供給から清掃までの距離を短くしたものである。
実施例2-2は、トナーの表面温度T=80[℃]、トナーの貯蔵弾性率G’>10[Pa]であった。実施例2-2では、清掃後、画像乱れは起きなかった。
<比較例2>
比較例2は、実施例2に対して、さらに粉体供給から清掃までの距離を変えて、搬送速度は実施例2-1と同じにした。
比較例2は、トナーの表面温度Tが96℃の時に粉体110を供給した。比較例2は、その後、搬送速度を300[mm/s]で基材100を搬送後、清掃を行った。この搬送により粉体供給から清掃まで、基材100が100[mm]移動し、かつ、0.3[s]経過した。
比較例2は、上述の熱シミュレーションの結果、トナーの表面温度T=90[℃]、トナーの貯蔵弾性率G’<10[Pa]であった。比較例2では、清掃後、画像乱れが発生した。
実施例2および比較例2の結果を表2に示す。
Figure 0007268476000002
<実施例3>
実施例3は、実施例2において、粉体供給から清掃までの距離350mmの間に冷却部50を設置した。
実施例3は、冷却部50を設けたことで、トナーの貯蔵弾性率G’>10[Pa]となるトナーの表面温度T<80[℃]になるまでの距離を実施例2より短くできる。または本実施例3は、トナーの貯蔵弾性率G’>10[Pa]となるトナーの表面温度T<80[℃]になるまでの時間を実施例2よりも短縮できる。
<実施例4>
実施例4は、冷却部50として、非接触の冷却部材51を用いた。本実施例4は、冷却部材51が基材100やトナーに非接触であるため、粉体110およびトナー画像への影響なく冷却を行うことができる。
<実施例5>
実施例5は、実施例4において、非接触の冷却部材51として空気ノズル68を使用し、基材100に向けて空気を吹き付けた。本実施例5は、基材100および熱溶融材料101の冷却に空気を用いることで、非接触の冷却としてはエネルギー効率が良い。
<実施例6>
実施例6は、実施例3において、基材100および熱溶融材料101に接触する冷却部材51を用いた。実施例6は、基材100および熱溶融材料101に接触する冷却部材51を用いたことで、非接触の冷却部材51よりもトナーの表面温度がT<80[℃]となる時間を短縮することができる。
<実施例7>
実施例7は、実施例6における接触の冷却部材51として、アルミニウム製ローラー(ALローラー)を用いた。ALローラーは、粉体供給から清掃までの距離100mmの間に設置し、基材100を搬送速度300[mm/s]で搬送した。ALローラーは、基材100に対して15[kPa]で加圧した。実施例7では、0.1[s]後、トナーの表面温度T=30[℃]であった。実施例7では、粉体供給から清掃までの時間は0.3[s]で、清掃後、画像乱れは起きなかった。
<実施例8>
実施例8は、実施形態4の循環式液冷機構60と同様に、実施例7におけるアルミニウム製ローラー(ALローラー)内に冷却液を循環させた。ALローラーは、基材100に対して10[kPa]で加圧した。本実施例8では、循環式液冷機構60以外の構成は実施例7と同じにした。実施例8では、0.05[s]後、トナーの表面温度T=25[℃]であった。実施例8では、粉体供給から清掃までの時間は0.3[s]で、清掃後、画像乱れは起きなかった。
実施例7および8の結果を表3に示す。
Figure 0007268476000003
図12は、熱シミュレーションによる実施例7と比較例2の結果を示すグラフであり、横軸は時間、縦軸はトナー表面温度である。また、図13は、熱シミュレーションによる実施例8の結果を示すグラフであり、横軸は時間、縦軸はトナー表面温度である。
図12および13から、実施例7および8のように、ALローラーを用いた強制冷却を行うことで、冷却しない比較例2と比べて、極めて短時間でトナーの表面温度を下げられることがわかる。
<実施例9>
実施例9は、基材100の上方から熱溶融材料101を加熱した。加熱温度は、粉体供給時、トナー表面温度が96℃である。基材100は他の実施形態と同様にマーメイド紙である。本実施例9は、基材100の上方から熱溶融材料101を加熱したことで、基材100の加熱量を軽減できるため、基材100の温度上昇が軽減できる。また、これにより本実施例9では、トナーから紙への伝熱が増加して、トナーが冷却される時間を短縮できる。すなわち、本実施例9では、粉体供給から清掃までの距離を短くしたり、搬送速度をさらに高めたりすることができる。
<実施例10>
実施例10は、粉体供給時のトナーの表面温度が90[℃]となるように加熱した。この表面温度90[℃]は、貯蔵弾性率G’=10[Pa]となる熱溶融材料101の表面温度T0の範囲内であり、この温度は、粉体110が付着するために必要な溶融状態となるための限界値に近い温度である。これにより、実施例10は、粉体供給から清掃までの時間1.2[s]にすると、T=75[℃]となった。
実施例10の結果を表4に示す。
Figure 0007268476000004
図14は、実施例10と実施例2-1の熱シミュレーションの結果を示すグラフであり、横軸は時間、縦軸はトナー表面温度である。図14に示すように、実施例10は、実施例2-1と比較して、粉体供給時のトナーの表面温度が低いため、貯蔵弾性率G’>10[Pa]に到達する時間が短い。したがって、実施例10のように、粉体供給時のトナーの表面温度を下げることで、たとえば、粉体供給から清掃までの距離を短くしたり、搬送速度を高めたりすることが可能となる。また、熱溶融材料表面以外に無駄な熱を与えないことで、省エネルギーにもなる。
<実施例11>
実施例11は、清掃部20の下流側に、実施形態2の構成となるように、固定部40を配置した。つまり、清掃部20は、供給部11と固定部40の間に位置することになる。
これにより実施例11では、粉体110が移動してしまう可能性のある固定部40の前で、粉体110を除去できた。このため実施例1と同様に、基材100および熱溶融材料101上の不要な粉体110が除去され、加飾性が向上した。また、固定部材41に粉体110の付着はなかった。
<実施例12>
実施例12は、清掃部20として、接触式の帯電ローラー23を用いた。帯電ローラー23は、直径60mmの円筒形状のアルミニウムの表面にポリエチレンテレフタレートを30μm厚でコートしたものを用いた。対向ローラー28は、直径50mmの円筒形状のアルミニウムの表面にシリコーンゴムを10mm厚でコートしたものを用いた。その他の構成および清掃条件は実施例1と同じにした。
本実施例12では、帯電ローラー23による清掃によって、実施例1と同様に、基材100および熱溶融材料101上の不要な粉体110が除去され、加飾性が向上した。また、本実施例12は、基材表面に接触しての清掃であるが、図11Bに示したような、基材100の繊維に入り込む粉体110は発生しなかった。
<実施例13>
実施例13は、清掃部20に、接触式の粘着ローラー29を用いた。粘着ローラー29は、直径30mm、硬度25°のカーボレスMIMOZA-ST(宮川ローラー株式会社製)を用いて、10[kPa]で接触させた。その他の構成および清掃条件は実施例1と同じにした。
本実施例13では、粘着ローラー29による清掃によって、実施例1と同様に、基材100および熱溶融材料101上の不要な粉体110が除去され、加飾性が向上した。また、本実施例13は、基材表面に接触しての清掃であるが、図11Bに示したような、基材100の繊維に入り込む粉体110は発生しなかった。
<実施例14>
実施例14は、接触式の粘着ローラー29を用いた。粘着ローラー29は、直径30mm、硬度25°のニュータック#101U(宮川ローラー株式会社製)を用いて、10[kPa]で接触させた。ニュータック#101U(宮川ローラー株式会社製)は、実施例13に用いたカーボレスMIMOZA-STよりも粘着力が高い。
本実施例14では、粘着ローラー29による清掃によって、実施例1と同様に、基材100および熱溶融材料101上の不要な粉体110が除去され、加飾性が向上した。また、本実施例14は、基材表面に接触しての清掃であるが、図11Bに示したような、基材100の繊維に入り込む粉体110は発生しなかった。
そして、本実施例14は、実施例13よりも付着力が高いため、粉体供給から清掃までの距離を短縮することが可能であり、装置の小型化、搬送速度を高めることで生産性の向上が可能になる。
実施例12~14は、基材100に接触しての清掃であるが、静電気力および粘着力を用いることで、基材100に対して垂直方向に力が働く。このため、静電気力および粘着力を用いての清掃は、摺擦やブラシ清掃などのような水平方向への力が加わることがほとんどない。このため、図11Bに示したような、粉体110の繊維への入り込みを回避できる。
以上、本発明の実施形態および実施例を説明したが、本発明は、これら実施形態および実施例に限定されるものではない。複数の実施形態や実施例は、それらの構成が単独で実施されるだけでなく、それぞれの要素を組み合わせて実施することも可能である。
また、実施形態および実施例では、熱溶融材料101としてトナーを例示したが、本発明における熱溶融材料101は、トナーに限定されない。
また、実施形態および実施例では、清掃部20として、ローラー形態を例示したが、これに限定されない。清掃部20としては、たとえば、静電気力、磁力、および粘着力を有する無端ベルトを用いてもよい。無端ベルトを用いた場合は、無端ベルトの一部が、面として基材および熱溶融材料に非接触で、または接触して不要な粉体を吸着するものであってもよい。また、静電気力、および磁力により、非接触で清掃する場合、清掃部20は、プレート形態とすることもできる。
また、実施形態および実施例では、接触式の冷却部材として、ローラー形態を例示したが、これに限定されない。冷却部材としては、たとえば、無端ベルトを用いてもよい。無端ベルトを用いた場合は、無端ベルトの一部が、面として基材および熱溶融材料に接触して冷却するものであってもよい。
そのほか、本発明は、その技術思想の範囲内において当業者が適宜に追加、変形、および省略することができ、それらも本発明の範疇である。
1、2、3、5、6 粉体供給装置
10 粉体貯蔵部
11 供給部
12 加熱部
16 筐体
18 搬送部
20 清掃部
21 空気噴射ノズル
22 空気吸引ノズル
23 帯電ローラー
24 ブレード
25 回収ボックス
26 磁石
27 非磁性体ローラー
28 対向ローラー
29 粘着ローラー
30 粘着テープ
31 テープホルダー
32 ローラー
40 固定部
41 固定部材
42 固定部材用対向部材
50 冷却部
51 冷却部材
52 冷却部材用対向部材
55 モーター
60 循環式液冷機構
61 冷却管
62 接続部材
63 冷却液容器
64 循環ポンプ
65 配管
68 空気ノズル
100 基材
101 熱溶融材料
110 粉体
111 第1供給部材
112 第2供給部材
113 対向部材

Claims (19)

  1. 基材上にある熱溶融材料上に粉体を付着させる粉体供給装置において、
    前記熱溶融材料を加熱する加熱部と、
    加熱された前記熱溶融材料の上に前記粉体を供給する供給部と、
    前記粉体が供給された後、前記熱溶融材料の貯蔵弾性率G’>10[Pa]を示す前記熱溶融材料の表面温度T℃以下となった状態で前記基材および前記熱溶融材料上を清掃する清掃部と、
    前記熱溶融材料上の前記粉体を固定する固定部と、を有し、
    前記粉体は、単一の金属、複数の金属の混合物、または合金の少なくともいずれかで構成された金属粉、または、該金属粉を樹脂でコーティングした樹脂コーティング金属粉であり、
    前記清掃部および前記固定部の順に、前記基材が搬送される、粉体供給装置。
  2. 前記清掃部は、前記熱溶融材料が加熱されてから前記表面温度T℃以下となるまで時間が経過した後、清掃を行う、請求項1に記載の粉体供給装置。
  3. 基材上にある熱溶融材料上に粉体を付着させる粉体供給装置において、
    前記熱溶融材料を加熱する加熱部と、
    加熱された前記熱溶融材料の上に前記粉体を供給する供給部と、
    前記熱溶融材料を冷却する冷却部と、
    前記粉体が供給された後、前記熱溶融材料の貯蔵弾性率G’>10 [Pa]を示す前
    記熱溶融材料の表面温度T℃以下となった状態で前記基材および前記熱溶融材料上を清掃する清掃部と、
    を有し、
    前記加熱部、前記供給部、前記冷却部、および前記清掃部の順に、前記基材が搬送される、粉体供給装置。
  4. 前記冷却部は、前記基材および前記熱溶融材料と非接触で冷却する、請求項3に記載の粉体供給装置。
  5. 前記冷却部は、少なくとも前記基材へ空気を吹き付ける空気ノズルを有する、請求項4に記載の粉体供給装置。
  6. 前記冷却部は、前記基材および前記熱溶融材料と接触して冷却する冷却部材を有する、請求項3に記載の粉体供給装置。
  7. 前記冷却部材は、前記基材および前記熱溶融材料と接触する面が金属である、請求項6に記載の粉体供給装置。
  8. 前記冷却部は、前記冷却部材を強制冷却するため循環式液冷機構を有する、請求項7に記載の粉体供給装置。
  9. 前記加熱部は、前記基材の前記熱溶融材料が形成されている面側から加熱する、請求項1~8のいずれか1つに記載の粉体供給装置。
  10. 前記加熱部は、前記熱溶融材料の貯蔵弾性率G’=10[Pa]となる前記熱溶融材料の表面温度T0℃となるように加熱する、請求項1~9のいずれか1つに記載の粉体供給装置。
  11. 前記清掃部は、前記基材および前記熱溶融材料と非接触で、前記粉体を除去する、請求項1~10のいずれか1つに記載の粉体供給装置。
  12. 前記清掃部は、前記基材および前記熱溶融材料上から非接触で前記粉体を除去する空気噴射ノズルを有する、請求項11に記載の粉体供給装置。
  13. 前記清掃部は、前記基材および前記熱溶融材料上から非接触で前記粉体を除去する空気
    吸引ノズルを有する、請求項11に記載の粉体供給装置。
  14. 前記清掃部は、前記基材および前記熱溶融材料と接触して前記粉体を除去する、請求項1~10のいずれか1つに記載の粉体供給装置。
  15. 前記清掃部は、粘着力により前記基材および前記熱溶融材料上から前記粉体を除去する、請求項14に記載の粉体供給装置。
  16. 前記清掃部は、静電気力により前記基材および前記熱溶融材料上から前記粉体を除去する、請求項14に記載の粉体供給装置。
  17. 基材上にある熱溶融材料上に粉体を付着させる粉体供給方法において、
    前記熱溶融材料を加熱する段階(a)と、
    加熱された前記熱溶融材料の上に前記粉体を供給する段階(b)と、
    前記粉体が供給された後、前記熱溶融材料の貯蔵弾性率G’>10[Pa]を示す前記熱溶融材料の表面温度T℃以下となった状態で前記基材および前記熱溶融材料上を清掃する段階(c)と、
    前記段階(c)の後に、固定部により前記熱溶融材料上の前記粉体を固定する段階(d)と、
    を有し、
    前記粉体は、単一の金属、複数の金属の混合物、または合金の少なくともいずれかで構成された金属粉、または、該金属粉を樹脂でコーティングした樹脂コーティング金属粉である、粉体供給方法。
  18. 前記段階(c)は、前記熱溶融材料が加熱されてから前記表面温度T℃以下となるまで時間が経過した後、清掃を行う、請求項17に記載の粉体供給方法。
  19. 基材上にある熱溶融材料上に粉体を付着させる粉体供給方法において、
    前記熱溶融材料を加熱する段階(a)と、
    加熱された前記熱溶融材料の上に前記粉体を供給する段階(b)と、
    前記粉体が供給された後、前記熱溶融材料の貯蔵弾性率G’>10 [Pa]を示す前記熱溶融材料の表面温度T℃以下となった状態で前記基材および前記熱溶融材料上を清掃する段階(c)と、
    を有し、
    前記段階(b)から前記段階(c)までの間で、前記熱溶融材料を冷却部材よって冷却する段階(d)を、さらに有する、粉体供給方法。
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