JP2018205694A - 画像形成装置および画像形成方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】所望の部位にミラー調、パール調またはマット調の外観を有する画像を形成する新たな技術を提供する。【解決手段】本発明の画像形成装置および画像形成方法では、用紙Sと、その上に配置されているカラートナー層(樹脂製画像)100とによって構成されている下地画像の表面に粉体200を配置して画像を形成する。当該画像形成装置は、軟化した状態に調整されている樹脂製画像100の表面に粉体200を供給するための粉体散布部98と、粉体200が供給された下地画像を樹脂製画像100側から摺擦するための摺擦ローラ74とを有する。【選択図】図2

Description

本発明は、画像形成装置および画像形成方法に関する。
近年、オンデマンド印刷市場において、特色印刷、高付加価値印刷の需要が高まっている。中でも、質感を調整した画像、例えばメタリック印刷やパール印刷に関する要望は特に大きく、多種多様な検討が行われている。
その方法の一つとして、トナーを接着層として利用し、金属箔、樹脂箔を転写する方法が検討されており、例えば、トナー画像を形成し、トナー部にのみ転写箔を接着する方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。この方法では、画像の一部のみに箔を転写する場合、残りの箔はすべて無駄になるという問題があった。
一方で、トナー中に光輝性顔料を添加する検討も行われてきた。たとえば、光輝性顔料をトナーに含有させることで、必要な部分にのみメタリック画像を形成する方法が知られている(例えば、特許文献2参照)。しかしながら、この方法では、要求されるメタリック感、パール感が得られない場合がある。
さらなる方法として、トナー画像に塗料粉末を付着させることでメタリック画像を形成することが知られている(例えば、特許文献3参照)。この方法ではメタリック感の高い画像を得ることは可能だが、ミラー調、パール調の画像を得ることは困難であった。
特開平01−200985号公報 特開2014−157249号公報 特開2013−178452号公報
本発明は、質感を調整した画像、特に所望の部位にミラー調、パール調またはマット調の外観を有する画像を形成する新たな技術を提供することを課題とする。
本発明は、上記課題を解決する第1の手段として、記録媒体と、その上に配置されている樹脂層とによって構成されている樹脂製画像の表面に粉体を配置して画像を形成するための画像形成装置であって、上記樹脂層が軟化した状態に調整されている上記樹脂製画像の上記樹脂層の表面に上記粉体を供給するための粉体供給装置と、上記粉体が供給された上記樹脂製画像を上記樹脂層側から摺擦するための摺擦装置とを有する画像形成装置、を提供する。
また、本発明は、上記課題を解決する第2の手段として、記録媒体と、その上に配置されている樹脂層とによって構成され、上記樹脂層が軟化した状態に調整されている樹脂製画像の上記樹脂層の表面に粉体を供給する工程と、上記粉体が供給された上記樹脂製画像を上記樹脂層側から摺擦する工程とを含む画像形成方法、を提供する。
本発明によれば、樹脂層の部分にのみミラー調またはパール調あるいはマット調の外観を付与することが可能となり、このように、画像の質感を調整し、所望の部位にミラー調またはパール調あるいはマット調の外観を有する画像を形成することができる。
本発明の一実施の形態の画像形成装置およびそれを有する電子写真方式の画像形成システムの構成を模式的に示す図である。 上記画像形成装置の構成を模式的に示す図である。 図3Aは、トナー層上に供給された粉体の摺擦前の状態を模式的に示す図であり、図3Bは、トナー層上の粉体の摺擦後の状態を模式的に示す図である。
以下、本発明の実施の形態を説明する。
本実施の形態の画像形成装置は、樹脂製画像の表面に粉体を配置して画像を形成するための画像形成装置である。
上記樹脂製画像は、記録媒体と、その上に配置されている樹脂層とによって構成される。上記樹脂製画像では、粉体を供給する時点では、上記樹脂層が記録媒体に定着されている。樹脂製画像は、後述するように、好適には電子写真方式の画像形成方法によって作製することが可能であるが、樹脂製画像の作製方法は、この作製方法に限定されない。
上記記録媒体は、上記樹脂層を担持可能な物体から適宜に選ぶことが可能であり、通常、シート状の形状を有するが、形状は限定されない。当該記録媒体の例には、薄紙から厚紙までの普通紙、上質紙、アート紙またはコート紙などの塗工された印刷用紙、市販されている和紙やはがき用紙、プラスチックフィルムおよび布、が含まれる。上記記録媒体の色も限定されず、例えば、形成すべき最終画像に応じて適宜に決めればよい。
上記樹脂層を構成する樹脂は、公知の種々の樹脂から適宜に選ぶことができる。上記樹脂は、熱可塑性樹脂であることが好ましい。
上記熱可塑性樹脂は、熱可塑性を有する公知の種々の樹脂から適宜に選ぶことができ、一種でもそれ以上でもよく、その例には、スチレン系樹脂、(メタ)アクリル系樹脂、スチレン−(メタ)アクリル系共重合体樹脂、オレフィン系樹脂などのビニル系樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアミド系樹脂、カーボネート樹脂、ポリエーテル、および、ポリ酢酸ビニル系樹脂、が含まれる。特に、スチレン系樹脂、アクリル系樹脂またはポリエステル樹脂が好適である。
上記樹脂製画像は、乾式および湿式の電子写真やインクジェットなどの公知の画像形成方法によって形成することが可能である。中でも、上記樹脂製画像は、電子写真によって形成されたものであることが好ましい。
上記樹脂製画像は、上記樹脂層が軟化した状態に調整されている。上記樹脂製画像は、少なくとも後述する摺擦装置による表面の摺擦時に上記樹脂層が軟化した状態に調整されていればよい。上記樹脂層を軟化した状態に調整する方法は、特に限定されない。たとえば、上記樹脂層を加熱してもよいし、過剰に加熱された上記樹脂層を冷却してもよいし、加熱された樹脂層を保温してもよいし、樹脂層に溶媒を塗布してもよい。上記軟化した状態に調整されている樹脂層は、上記樹脂層が表面上に供給された粉体が摺擦によって平らに配向し、その後当該表面に接着する程度の粘着性を呈する。
上記樹脂層が軟化する温度(以下、「摺擦温度」とも言う)は、例えば、常温の上記樹脂製画像の温度を徐々に上げていき、上記樹脂層の表面に粉体が貼り付き始める温度を検出することによって求めることが可能である。より具体的には、上記摺擦温度は、ホットプレートを所定の温度に加熱しておき、そこに樹脂製画像を上記樹脂層(画像面)が上になるように乗せ、使用したい粉体を適当な塗布部材、例えばアイシャドーチップのスポンジ部分、に付着させて上記樹脂層の表面を軽くこすり、樹脂層の表面への粉体の付着の有無を確認する方法によって決めることが可能である。
上記の方法で、ホットプレートの設定温度を所定の間隔、例えば5℃ずつ、上げながら、粉体が上記樹脂層の表面に付着し始める温度を探す。そして、付着し始めた温度から適当な範囲、例えば、粉体が付着し始めたときの温度から+5℃高い温度まで、を摺擦温度とすることができる。
また、溶媒を樹脂層に塗布する方法は、特に限定されない。樹脂層に溶媒を塗布する方法の例には、スプレー法、ワイヤーバー法、ドクターブレード法、ローラを用いた塗布方法などが含まれる。樹脂製画像に塗布される溶媒は、樹脂層を軟化させることができれば特に限定されない。溶媒の例には、メタノール、エタノールなどのアルコール類、アセトン、メチルエチルケトンなどのケトン類、ペンタン、ヘキサンなどの炭化水素溶媒、テトラヒドロフランが含まれる。
上記画像形成装置は、粉体供給装置と摺擦装置とを有する。上記粉体供給装置は、上記樹脂製画像の上記樹脂層の表面に上記粉体を供給することが可能な装置であれば制限されない。当該粉体供給装置には、粉体の性状に応じて公知の装置を用いることが可能であり、例えば、当該粉体供給装置には、特許文献3に記載されている粉体供給手段を用いることが可能である。
上記摺擦装置は、上記粉体が供給された上記樹脂製画像を上記樹脂層側から摺擦するための装置である。「摺擦」とは、記録媒体上の上記樹脂層の表面に接触しながら当該表面に沿って上記樹脂層に対して相対的に移動することを言う。上記摺擦には押圧が伴うことが、上記樹脂層の表面に粉体を配向させる観点、および、上記樹脂層に対する粉体の接着を強める観点、から好ましい。「押圧」とは、上記樹脂層の表面に対して交差する方向(例えば垂直方向)に上記樹脂層の表面を押すことを言う。
上記摺擦において、上記樹脂製画像に対する摺擦装置における摺擦部分の相対的な速度は、遅すぎると上記層の表面に沿う粉体の配向が不十分となり、速すぎると粉体の付着が不十分となることがあり、上記樹脂層の表面に沿う粉体の配向が不十分となり、最終画像におけるミラー調またはパール調の所期の外観の明瞭さが低下することがある。上記樹脂層の表面における粉体の付着と配向とを十分に行う観点から、上記相対的な速度は、5〜500mm/秒であることが好ましい。
また、上記摺擦において、上記樹脂層の表面における上記摺擦部分の接触幅は、狭すぎると上記摺擦部分が上記樹脂層の表面に沿って移動する際に粉体の向きのばらつきが生じやすく、上記樹脂層に付着する粉体の配向が不十分になることがあり、上記接触幅が広すぎると、記録媒体の搬送が難しくなる。上記樹脂層の表面に付着する粉体の所期の配向性および記録媒体の搬送性を十分に実現する観点から、上記接触幅は、上記樹脂製画像に対する上記摺擦部分の移動方向の長さで、1mm〜200mmであることが好ましい。
また、上記押圧における押圧力が低すぎると、粉体の付着強度が弱くなることがあり、高すぎると、上記樹脂層自体が乱れることがあり、また、樹脂製画像を搬送する際のトルクが高くなることがある。上記樹脂製画像の搬送の円滑な実現かつ省力化の観点、上記層に形成されている画像の保持の観点、および、粉体の付着強度を高める観点、から、上記押圧力は、上記樹脂層の表面に対して1〜30kPaであるが好ましい。
上記摺擦部材および上記押圧部材は、回転部材であってもよいし、往復運動する部材または固定されている部材のような非回転部材であってもよい。上記摺擦部材は、水平な表面を有する上記樹脂製画像の表面に接して水平方向に、当該表面に対して相対的に移動可能な部材であってもよいし、上記樹脂製画像の表面に接する回転自在なローラであってもよい。
上記押圧部材は、上記樹脂製画像を押圧しながらその表面が上記樹脂層の表面に対して相対的に移動自在に構成される。押圧部材による摺擦は、例えば、搬送されている樹脂製画像を固定された押圧部材で摺擦することによって、あるいは、樹脂製画像の搬送速度によりも遅い速度で回転するローラで摺擦することによって、あるいは、樹脂製画像の搬送方向とは逆の方向に回転するローラで摺擦することによって、あるいは、樹脂製画像の搬送方向に対してその回転軸が斜めとなる向きに配置された回転自在なローラで摺擦することによって、あるいは、樹脂製画像の表面上を往復運動する部材で摺擦することによって、行うことが可能である。
よって、上記押圧部材は、上記樹脂層の表面を押圧しながら上記樹脂製画像に対して相対的に異なる方向への移動自在に構成されていればよい。
また、上記押圧部材は、柔軟性を有することが好ましい。押圧部材の柔軟性は、例えば、押圧時に、樹脂製画像の表面の形状に追従可能な程度に押圧部材の表面が変形する程度の柔らかさ(変形追従性)である。このような柔軟性を有する押圧部材の例には、スポンジおよびブラシが含まれる。
上記粉体の形状は、特に限定されない。上記粉体の形状は、球形であってもよいし、非球形であってもよい。粉体の形状は、樹脂製画像の表面に適切に配向する観点から、非球形であることが好ましい。上記非球形の粉体は、真球ではない形状を有する粉体である。上記非球形の粉体は、扁平な粒子形状を有することが、上記樹脂層の表面に沿って粉体を配向させて付着させる観点から好ましい。上記非球形の粉体の「扁平な粒子形状」とは、非球形の粉体の粒子における最大長さを長径、当該長径に直交する方向における最大長さを短径、上記長径に直交する方向の最少長さを厚み、とするときに、厚みに対する短径の比率が5以上である形状であること、を言う。
上記粉体の厚みは、粉体の配向した付着による外観効果を十分に発現させる観点から、0.2〜10μmであることが好ましく、0.2〜3.0μmであることがより好ましい。上記厚みが小さすぎると、上記樹脂層の表面に付着した粉体の上記長径方向および上記短径方向を含む粉体の平面方向が上記樹脂層の表面方向に実質的に沿う粉体の良好な配向状態が十分に形成されないことがある。上記厚みが大きすぎると、画像をこすった時に粉体が取れてしまうことがある。
上記粉体の材料は、限定されない。当該粉体は、最終画像の所望の外観としてパール調またはミラー調を発現させる観点から、金属粉であることが好ましく、あるいは金属酸化物粉であることが好ましい。粉体は、その材料が異なる二種以上の材料の粒子を混合して用いることも可能である。また、粉体は、被覆されていてもよく、例えば、金属酸化物または樹脂でその表面が被覆されている金属粉であってもよいし、樹脂または金属でその表面が被覆されている金属酸化物粉であってもよいし、金属、金属酸化物または樹脂でその表面が被覆されている樹脂粉であってもよい。
上記粉体は、合成品であってもよいし市販品であってもよい。当該非球形の粉体の例には、サンシャインベビー クロムパウダー、オーロラパウダー、パールパウダー(いずれも株式会社GGコーポレーション製)、ICEGEL ミラーメタルパウダー(株式会社TAT製)、ピカエース MCシャインダスト 、エフェクトC(株式会社クラチ製、「ピカエース」は同社の登録商標)、PREGEL マジックパウダー、ミラーシリーズ(有限会社プリアンファ製、「PREGEL」は同社の登録商標)、Bonnailシャインパウダー(株式会社ケイズプランイング製、「BON NAIL」は同社の登録商標)、エルジーneo(尾池イメージング株式会社製)、メタシャイン(日本板硝子株式会社製)が含まれる。また、球形の粉体の例には、高精度ユニビーズ(ユニチカ製)、ファインスフィア(日本電気硝子製、「ファインスフィア」は同社の登録商標)が含まれる。
上記画像形成装置は、本実施の形態の効果が得られる範囲において、上記粉体供給装置および摺擦装置以外の他の構成をさらに有していてもよい。当該他の構成の例には、軟化装置および粉体回収装置が含まれる。
軟化装置は、樹脂製画像の樹脂層を適切に軟化させることができれば、特に限定されない。軟化装置の例には、温度調整装置、溶媒塗布装置が含まれる。
上記温度調整装置は、上記摺擦装置で摺擦される上記樹脂製画像の温度を調整するための装置である。温度調整装置は、加熱装置であってもよいし、冷却装置であってもよいし、その両方の機能を有する装置であってもよい。当該温度調整装置には、公知の装置を利用することができ、その例には、ホットプレート、オーブンおよび送風装置が含まれる。
上記樹脂製画像が上記摺擦温度よりも十分に高い温度を有している状態から上記画像形成装置に供給される場合には、温度調整装置は、樹脂製画像の温度が上記摺擦装置に搬送されたときに上記摺擦温度となる速度または経路で樹脂製画像を、粉体供給装置を経て摺擦装置へ搬送するための搬送装置であってもよい。
上記溶媒塗布装置は、溶媒を樹脂製画像の表面に塗布するための装置である。溶媒塗布装置は、溶媒を霧状に塗布するスプレー塗布装置であってもよいし、ローラで溶媒を塗布するローラ塗布装置であってもよい。また、ワイヤーバーやドクターブレードを用いた方法でもよい。
上記粉体回収装置は、上記樹脂層の表面に供給された粉体を回収するための装置である。上記粉体回収装置は、摺擦装置で摺擦された後の樹脂製画像の表面に残留する粉体を回収する装置であることが、余剰の粉体による最終画像の汚染を防止する観点、および、粉体の再利用を可能とする観点、から好ましい。粉体回収装置の例には、上記表面に当接するスポンジやブラシ、ブレードなどの弾性部材、上記表面に対向して配置される吸引装置、および、上記表面から落下する余剰の粉体を収容するための容器、が含まれる。上記粉体回収装置は、上記摺擦装置における上記押圧部材であってもよい。
本実施の形態における画像形成方法は、上記樹脂製画像の上記樹脂層の表面に上記粉体を供給する工程と、上記粉体が供給されかつ軟化した状態に調整されている上記樹脂製画像を上記層側から摺擦する工程とを含む画像形成方法によって行うことができる。この画像形成方法は、前述した本実施の形態の画像形成装置を用いて行うことが可能である。
上記画像形成方法は、本実施の形態の効果が得られる範囲において、上記の粉体供給工程および摺擦工程以外の他の工程をさらに含んでいてもよい。当該他の工程の例には、上記樹脂製画像を形成する工程、上記樹脂製画像の温度を上記樹脂層が軟化した状態に調整する工程、が含まれる。上記樹脂製画像を形成する工程は、通常の電子写真方式の画像形成方法によって行うことが可能である。上記温度調整工程は、前述した温度調整装置を用いて好適に行うことが可能である。
以下、本実施の形態を、図面を用いてさらに説明する。以下、本実施の形態の画像形成装置が、表面処理装置として、電子写真方式の画像形成装置に付加されている形態を説明する。
画像形成システム1は、図1に示されるように、トナー画像形成装置と表面処理装置とを有する。
トナー画像形成装置は、公知のカラープリンタと同様の構成を有しており、例えば、画像読取部、画像形成部、用紙搬送部、給紙部、制御部および定着部27を有する。
画像読取部は、光源11、光学系12、撮像素子13、および画像処理部14を有する。
画像形成部は、イエロー(Y)トナーからなる画像を形成する画像形成部Y、マゼンタ(M)トナーからなる画像を形成する画像形成部M、シアン(C)トナーからなる画像を形成する画像形成部C、黒(K)色トナーからなる画像を形成する画像形成部K、および、中間転写ベルト26を有する。なお、Y、M、CおよびKは、トナーの色を表している。
画像形成部Yは、回転体としての感光体ドラム21、ならびにその周囲に配置された帯電部22、光書込部23、現像装置24およびドラムクリーナー25を有している。画像形成部M、C、Kも、画像形成部Yと同じ構成を有している。中間転写ベルト26は、複数のローラにより巻回され、走行可能に支持されている。
用紙搬送部は、送り出しローラ31、さばきローラ32、搬送ローラ33、ループローラ34、レジストローラ35、排紙ローラ36および用紙反転部37を備える。給紙部は、用紙Sを収容している複数の給紙トレイ41、42、43を有する。
制御部は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、およびROM(Read Only Memory)を有する。CPUは、ROMに記憶されたプログラムにしたがって、画像読取部、画像形成部、用紙搬送部、給紙部、および表面処理装置を制御し、演算結果等をRAMに記憶する。また、制御部は、外部から受信された印刷データを解析して、ビットマップ形式の画像データを生成し、画像データに基づく画像を用紙S上に形成する制御を行う。
表面処理装置は、粉体供給部70を有する。粉体供給部70は、図2に示されるように摺擦ローラ74、ヒータ75、粉体散布部98、および粉体回収部99を有する。
粉体散布部98は、粉体200の散布手段として、用紙S上に粉体200を散布するための装置である。粉体散布部98は、粉体200を収容するための容器98aと、容器98aの開口部まで粉体200を搬送するための搬送スクリュー98bと、粉体200を容器98aから取り出すためのブラシローラ98cと、ブラシローラ98cに保持される粉体200を弾き飛ばすためのフリッカー98dとを有する。粉体200は、前述した扁平な粒子形状を有している。
容器98aの開口部は、ブラシローラ98cに保持される粉体200の量を規制するために、ブラシローラ98cのブラシの先端に接触する大きさに形成されている。フリッカー98dは、板状の部材であり、ブラシローラ98cと接触する位置に配置されている。ブラシローラ98cへのフリッカー98dの食い込み量は、例えば粉体200の供給量やブラシの偏摩耗などを考慮して決めることができ、ブラシローラ98cのブラシ毛長やブラシ密度は、例えば粉体200の供給量やそのボタ落ちなどを考慮して決めることができる。
フリッカー98dは、ブラシローラ98cと接触する位置に固定されていてもよいが、ブラシローラ98cの停止時にフリッカー98dがブラシローラ98cから離間するように、フリッカー98dが移動可能に構成されていてもよい。
摺擦ローラ74は、用紙Sの搬送方向と垂直な方向(紙面に対して垂直な方向)に回転軸を有し、図中の矢印の方向へ回転自在に構成されており、付勢部材(不図示)により付勢されるように構成されている。摺擦ローラ74は、例えば、円筒状の芯金と、その外周面上に配置されている樹脂製のスポンジなどの弾性層とを有している。摺擦ローラ74の軸方向の長さは、用紙Sの幅よりも長い。
ヒータ75は、摺擦ローラ74に対向する位置に設けられる。ヒータ75は、例えばホットプレートである。
粉体回収部99は、例えば、粉体散布部98から供給された粉体200のうちの余剰の粉体200を吸引するための集粉器である。集粉器は、用紙Sの搬送路から適当な高さの位置で吸引口が開口するように配置されており、例えば、粉体200を吸引するが用紙Sを吸引しない適度な出力で運転するように構成されている。
画像形成システム1において、制御部は、画像読取部、画像形成部、用紙搬送部、給紙部および表面処理装置を制御する。
画像読取部では、光源11から照射された光は、読取面に載置された原稿に照射され、その反射光は光学系12のレンズおよび反射鏡を介して、読取り位置に移動した撮像素子13に結像する。撮像素子13は、原稿からの反射光の強度に応じて電気信号を生成する。生成された電気信号は、画像処理部14において、アナログ信号からディジタル信号に変換された後、補正処理、フィルター処理、画像圧縮処理等が施され、画像データとして画像処理部14のメモリに記憶される。こうして、画像読取部は、原稿の画像を読み取り、画像データを記憶する。
画像形成部では、感光体ドラム21は、ドラムモーターにより所定の速度で回転する。帯電部22は、感光体ドラム21の表面を所望の電位に帯電させ、光書込部23は、画像データに基づいて、画像情報信号を感光体ドラム21に書き込み、感光体ドラム21に画像情報信号に基づく潜像を形成する。そして潜像は現像装置24により現像され、感光体ドラム21上に可視画像であるトナー像が形成される。このようにして、YMCKの各画像形成部の感光体ドラム21に、それぞれ、イエロー、マゼンタ、シアン、黒色の未定着のトナー画像が形成される。こうして、画像形成部は、電子写真方式の画像形成プロセスを用いてトナー画像を形成する。
YMCKの各画像形成部により形成された各色のトナー画像は、走行する中間転写ベルト26上に一次転写部により逐次転写される。こうして、中間転写ベルト26上に、イエロー、マゼンタ、シアン、および黒色の各色のトナー層が重畳したカラートナー画像が形成される。
用紙搬送部では、用紙Sは、送り出しローラ31およびさばきローラ32によって給紙部の給紙トレイ41、42、43から一枚ずつ搬送経路に送り出される。搬送経路に送り出された用紙Sは、搬送ローラ33によって搬送経路に沿ってループローラ34およびレジストローラ35を経て2次転写ローラに搬送される。そして、用紙S上に中間転写ベルト21上のカラートナー画像が転写される。
カラートナー画像が転写された用紙Sに、定着部27にて熱と圧力とが加えられることにより、用紙S上のカラートナー画像がカラートナー層として用紙Sに定着される。こうして、用紙S上に樹脂製画像100が作製される。樹脂製画像100を有する用紙Sは、排紙ローラ36を経て表面処理装置に送られる。
なお、定着がなされた用紙Sを用紙反転部37に導いて用紙Sの表裏を反転して排出することができる。これにより、用紙Sの両面に画像を形成することができる。
粉体供給部98では、容器98aに収容されている粉体200が搬送スクリュー98bによってブラシローラ98cまで搬送される。ブラシローラ98cは、例えば反時計回りに回転し、かつ粉体200を捕捉する。ブラシローラ98cに捕捉された粉体200はフリッカー98dによって弾き飛ばされ、用紙Sおよび樹脂製画像100上に散布される。
用紙S上の樹脂製画像100は、ヒータ75によって用紙Sの裏面から加熱される。この加熱により、樹脂製画像100が適度に軟化し、樹脂製画像100の表面に粘着力が生じる。
摺擦ローラ74は、用紙Sに向けて付勢されているとともに、図中の矢印方向に回転している。摺擦ローラ74は、用紙Sの搬送方向とは反対の向きに回転している。摺擦ローラ74は、樹脂製画像100上の粉体200を適度な力(例えば10kPa程度)で押圧しつつ回転し、よって摺擦ローラ74の表面は、粉体200が供給されている樹脂製画像100の表面を摺擦する。樹脂製画像100の表面は、粘着性を有し、かつ粉体200が供給され、かつ摺擦ローラ74で摺擦されることから、樹脂製画像100の表面には、この表面に沿う方向に粉体200が配列して付着する。
より詳しくは、粉体200は、図3Aに示されるように、樹脂製画像100の表面に供給された状態では、配向していない。しかしながら、本実施の形態において、粉体200は、扁平な粒子形状を有している。このため、粉体200は、長軸と短軸とを含む平面(厚さ方向に直交する平面)に沿って配列しやすい。加えて、樹脂製画像100上の粉体200は、摺擦ローラ74によって適度に押圧されながら摺擦される。
また、樹脂製画像100に直接接触しない部分は、摺擦ローラ74の摺擦によって、樹脂製画像100の表面から除去される。このため、粉体200は、図3Bに示されるように、樹脂製画像100の表面に沿って、当該表面上に配列して付着する。こうして粉体200が供給された樹脂製画像100を有する用紙Sは、例えば室温まで冷却され、粉体200は、樹脂製画像100上に固定され、その結果、用紙S、樹脂製画像100、および粉体200の層、をこの順で有する画像が最終的に形成される。
なお、用紙S上に散布された粉体200のうち、樹脂製画像が形成されていない部分に存在する余剰の粉体200は、集粉器による空気の流れにより集粉器に吸引され、用紙S、樹脂製画像100および上記搬送路から除去される。
このように、上記摺擦によって粉体200が樹脂製画像100の表面に倒れ、粉体200の平面方向と上記表面とが実質的に平行になり、中でも、樹脂製画像100の粘着性による接着力が発揮される粉体200のみが樹脂製画像100に付着して上記表面上に残る。
こうして、粉体200は、摺擦によって実質的に一層で樹脂製画像100の表面に付着する。樹脂製画像100の表面は、粉体200によってその全てが覆われることはない。たとえば、当該表面における粉体200による隠蔽率は、60%程度である。
したがって、最終画像では、粉体200の層による視覚効果と、用紙Sおよびトナー層による画像(下地画像)の視覚効果とが合わさった外観として、ミラー調またはパール調の外観が得られる。
最終画像の外観は、粉体の外観と下地画像の彩度との組み合わせによって制御される。たとえば、粉体が金属光沢を有する粉体である場合では、下地画像の彩度が低いとミラー調の外観を呈し、下地画像の彩度が高いとパール調の外観を呈する傾向にある。また、例えば、粉体が金属光沢以外の外観、例えば虹彩光沢を有する粉体である場合には、下地画像の彩度に関わらずパール調の外観を呈する傾向にある。
金属光沢の粉体を用いる場合の下地画像の彩度の、最終画像の外観を決定する境界値は、画像の大きさや、下地画像における粉体が付着している部分に隣接する部分の色などの諸条件に影響を受けることがあるため、一概には言えないが、概ね、下地画像の彩度が30以上であると最終画像の外観はパール調になり、30未満であるとミラー調になる傾向がある。なお、下地画像の彩度は、以下の測定条件によって測定することができる。
[測定条件]
測定装置:コニカミノルタ製FD−7
光源:D50
背景:ホワイトバック
なお、上記画像形成装置は、図示の実施形態では、電子写真方式のカラープリンタと合体しているが、上記画像形成装置のみから構成されていてもよい。あるいは、上記画像形成装置は、上記カラープリンタ内に組み込まれ、当該カラープリンタと一体的に構成されていてもよい。
以上の説明から明らかなように、本実施の形態の画像形成装置は、記録媒体と、その上に配置されている樹脂層とによって構成されている樹脂製画像の表面に粉体を配置して画像を形成するための画像形成装置であって、上記樹脂層が軟化した状態に調整されている上記樹脂製画像の上記樹脂層の表面に上記粉体を供給するための粉体供給装置と、上記粉体が供給された上記樹脂製画像を上記樹脂層側から摺擦するための摺擦装置とを有する。また、本実施の形態の画像形成方法は、記録媒体と、その上に配置されている樹脂層とによって構成され、上記樹脂層が軟化した状態に調整されている樹脂製画像の上記樹脂層の表面に上記粉体を供給する工程と、上記粉体が供給された上記樹脂製画像を上記樹脂層側から摺擦する工程とを含む。よって、本実施の形態によれば、金属光沢または真珠光沢を有する非球形粉体を用いた場合には樹脂層の部分にのみミラー調またはパール調の外観を付与することが可能となり、このように、所望の部位にミラー調またはパール調の外観を有する画像を形成することができる。金属光沢または真珠光沢を有さない非球形粉体、または球形粉体を用いた場合には樹脂層部分の光沢度を変更することが可能となる。
また、上記摺擦装置が上記樹脂製画像を上記樹脂層側から押圧するための押圧部材を有し、当該押圧部材が上記樹脂製画像を押圧しながらその表面が上記樹脂層の表面に対して相対的に移動自在に構成されていることは、粉体の上記樹脂層への接着力を高める観点かからより一層効果的である。
また、上記押圧部材が搬送されている上記樹脂製画像の搬送方向とは異なる方向へ移動自在に構成されていること、あるいは、上記押圧部材が上記樹脂層上を往復運動自在であることは、粉体を上記樹脂層の表面に一層に配向させる観点からより一層効果的である。
また、上記樹脂層の保全と上記粉体の適切な配向との観点から、上記押圧部材が柔軟性を有することがより効果的であり、上記押圧部材がスポンジであることがより一層効果的である。
また、上記粉体が扁平な粒子形状を有すること、または、上記粉体の短径が0.2〜3.0μmであること、は、上記層における粉体の配向を好適な配向に制御する観点からより一層効果的である。
また、上記粉体が金属粉および金属酸化物粉の一方または両方であることは、最終画像においてパール調またはミラー調のより鮮明な外観を得る観点からより一層効果的である。
また、上記画像形成装置において、上記摺擦装置によって摺擦される上記樹脂製画像の前記樹脂層を軟化させるための軟化装置をさらに有すること、または、摺擦される上記樹脂製画像の上記樹脂層を軟化させる工程をさらに含むこと、は、上記樹脂層の表面へ粉体を十分に付着させる観点からより一層効果的である。
また、上記画像形成装置が、上記層の表面に供給された粉体を回収するための粉体回収装置をさらに有することは、最終画像の形成における環境負荷の軽減の観点から、より一層効果的である。
[黒色用分散液の調製]
n−ドデシル硫酸ナトリウム11.5質量部をイオン交換水160質量部に投入し、溶解、撹拌して界面活性剤水溶液を調製した。この界面活性剤水溶液中に、着色剤(カーボンブラック:モーガルL)15質量部を徐々に添加し、「クリアミックスWモーションCLM−0.8」(エムテクニック株式会社製、「クリアミックス」は同社の登録商標)を用いて分散処理を行った。こうして、黒色着色剤の微粒子が分散した液(黒色用分散液)を調製した。
黒色用分散液中の黒色着色剤の微粒子の粒径は、体積基準のメディアン径で220nmであった。なお、体積基準のメディアン径は、「MICROTRAC UPA−150」(HONEYWELL社製)を用い、下記測定条件下で測定して求めた。
サンプル屈折率:1.59
サンプル比重:1.05(球状粒子換算)
溶媒屈折率:1.33
溶媒粘度:0.797(30℃)、1.002(20℃)
0点調整:測定セルにイオン交換水を投入し調整した。
[イエロー用分散液の調製]
「カーボンブラック:モーガルL」の代わりに「C.I.ピグメントイエロー74」を用いる以外は黒色用分散液の調製と同様にして、イエロー着色剤の微粒子が分散した液(イエロー用分散液)を調製した。
[マゼンタ用分散液の調製]
「カーボンブラック:モーガルL」の代わりに「C.I.ピグメントレッド122」を用いる以外は黒色用分散液の調製と同様にして、マゼンタ着色剤の微粒子が分散した液(マゼンタ用分散液)を調製した。
[シアン用分散液の調製]
「カーボンブラック:モーガルL」の代わりに「C.I.ピグメントブルー15:3」を用いる以外は黒色用分散液の調製と同様にして、シアン着色剤の微粒子が分散した液(シアン用分散液)を調製した。
[ホワイト用分散液の調製]
「カーボンブラック:モーガルL」の代わりに酸化チタン粒子「SA−1」(堺化学工業株式会社製)を用いる以外は黒色用分散液の調製と同様にして、白色着色剤の微粒子が分散した液(白色用分散液)を調製した。
イエロー用分散液におけるイエロー着色剤の微粒子の粒径は、上記メディアン径で140nmであり、マゼンタ用分散液におけるマゼンタ着色剤の微粒子のメディアン径は130nmであり、シアン用分散液におけるシアン着色剤の微粒子のメディアン径は110nmであり、ホワイト用分散液における白色着色剤の微粒子のメディアン径は150nmであった。
[コア用樹脂粒子の作製]
下記に示す第1段重合、第2段重合および第3段重合を経て多層構造を有するコア用樹脂粒子を作製した。
(a)第1段重合
撹拌装置、温度センサ、冷却管、窒素導入装置を取り付けた反応容器にポリオキシエチレン−2−ドデシルエーテル硫酸ナトリウム4質量部をイオン交換水3040質量部に溶解させた界面活性剤水溶液1を仕込み、窒素気流下230rpmの撹拌速度で撹拌しながら、当該溶液の温度を80℃に昇温させた。
上記界面活性剤水溶液1中に、過硫酸カリウム10質量部をイオン交換水400質量部に溶解させた重合開始剤溶液1を添加し、得られた混合液の温度を75℃に昇温させた後、下記の成分を下記の量で含有する単量体混合液1を1時間かけて上記混合液に滴下した。
スチレン 532質量部
n−ブチルアクリレート 200質量部
メタクリル酸 68質量部
n−オクチルメルカプタン 16.4質量部
上記単量体混合液1を滴下後、得られた反応液を75℃にて2時間にわたり加熱、撹拌することにより重合(第1段重合)を行い、樹脂粒子A1を作製した。
(b)第2段重合
撹拌装置を取り付けたフラスコ内に、下記の成分を下記の量で含有する単量体混合液2を投入し、離型剤としてパラフィンワックス「HNP−57」(日本精蝋株式会社製)93.8質量部を添加し、90℃に加温して溶解させた。
スチレン 101.1質量部
n−ブチルアクリレート 62.2質量部
メタクリル酸 12.3質量部
n−オクチルメルカプタン 1.75質量部
一方、ポリオキシエチレン−2−ドデシルエーテル硫酸ナトリウム3質量部をイオン交換水1560質量部に溶解させた界面活性剤水溶液2を調製し、98℃に加熱した。この界面活性剤水溶液2中に樹脂粒子A1を32.8質量部添加し、さらに、上記単量体混合液2を添加した後、循環経路を有する機械式分散機「クレアミックス」(エムテクニック株式会社製)で8時間混合分散した。この混合分散により分散粒子径が340nmの乳化粒子を含有する乳化粒子分散液1を調製した。
次いで、この乳化粒子分散液1に、過硫酸カリウム6質量部をイオン交換水200質量部に溶解させた重合開始剤溶液2を添加し、得られた混合液を98℃にて12時間にわたり加熱撹拌を行うことで重合(第2段重合)を行い、樹脂粒子A2を作製し、また、当該樹脂粒子A2を含有する分散液を得た。
(c)第3段重合
上記樹脂粒子A2を含有する分散液に、過硫酸カリウム5.45質量部をイオン交換水220質量部に溶解させた重合開始剤溶液3を添加し、得られた分散液に、80℃の温度条件下で、下記の成分を下記の量で含有する単量体混合液3を1時間かけて滴下した。
スチレン 293.8質量部
n−ブチルアクリレート 154.1質量部
n−オクチルメルカプタン 7.08質量部
滴下終了後、2時間にわたり加熱撹拌を行って重合(第3段重合)を行い、重合終了後、28℃に冷却してコア用樹脂粒子を作製した。
[シェル用樹脂粒子の作製]
コア用樹脂粒子の作製における第1段重合で使用された単量体混合液1を、下記の成分を下記の量で含有する単量体混合液4に変更した以外は同様にして、重合反応および反応後の処理を行ってシェル用樹脂粒子を作製した。
スチレン 624質量部
2−エチルヘキシルアクリレート 120質量部
メタクリル酸 56質量部
n−オクチルメルカプタン 16.4質量部
[ブラックトナー粒子の作製]
(a)コア部の作製
撹拌装置、温度センサ、冷却管、窒素導入装置を取り付けた反応容器に、下記の成分を下記の量で投入、撹拌した。得られた混合液の温度を30℃に調整後、5モル/リットルの水酸化ナトリウム水溶液を当該混合液に添加して、そのpHを8〜11に調整した。
コア用樹脂粒子 420.7質量部
イオン交換水 900質量部
黒色用分散液 300質量部
次いで、塩化マグネシウム・6水和物2質量部をイオン交換水1000質量部に溶解した水溶液を撹拌の下で30℃にて10分間かけて上記混合液に添加した。3分間放置後に混合液の昇温を開始し、上記混合液を60分間かけて65℃まで昇温させ、上記混合液中の粒子の会合を行った。この状態で「マルチサイザ3」(コールター社製)を用いて会合粒子の粒子径測定を行い、会合粒子の体積基準メディアン径が5.8μmになった時に、塩化ナトリウム40.2質量部をイオン交換水1000質量部に溶解させた水溶液を上記混合液に添加して粒子の会合を停止させた。
会合停止後、さらに、熟成処理として液温を70℃にして1時間にわたり加熱撹拌を行うことにより会合粒子の融着を継続させてコア部を作製した。コア部の平均円形度を「FPIA2100」(シスメック株式会社製、「FPIA」は同社の登録商標)で測定したところ、0.912だった。
(b)シェルの作製
次に、上記混合液を65℃にして、シェル用樹脂粒子50質量部を当該混合液に添加し、さらに、塩化マグネシウム・6水和物2質量部をイオン交換水1000質量部に溶解した水溶液を10分間かけて上記混合液に添加した。その後、上記混合液を70℃まで昇温させて1時間にわたり撹拌を行った。この様にして、コア部の表面にシェル用樹脂粒子を融着させた後、75℃で20分間熟成処理を行ってシェルを形成させた。
その後、塩化ナトリウム40.2質量部をイオン交換水1000質量部に溶解した水溶液を添加してシェルの形成を停止した。さらに、8℃/分の速度で30℃まで冷却した。生成した粒子をろ過し、45℃のイオン交換水で繰り返し洗浄した後、40℃の温風で乾燥することにより、コア部の表面を覆うシェルを有するブラックトナー母体粒子を作製した。
(c)外添剤添加工程
ブラックトナー母体粒子に下記外添剤を添加して、「ヘンシェルミキサ」(日本コークス工業株式会社製)にて外添処理を行い、ブラックトナー粒子を作製した。
ヘキサメチルシラザン処理したシリカ微粒子 0.6質量部
n−オクチルシラン処理した二酸化チタン微粒子 0.8質量部
なお、ヘンシェルミキサによる外添処理は、撹拌羽根の周速35m/秒、処理温度35
℃、処理時間15分の条件の下で行った。また、上記外添剤の上記シリカ微粒子の粒径は、体積基準のメディアン径で12nmであり、上記二酸化チタン微粒子の粒径は、体積基準のメディアン径で20nmであった。
[イエロートナー粒子の作製]
黒色用分散液の代わりにイエロー用分散液を用いる以外はブラックトナー粒子の作製と同様にして、イエロートナー粒子を作製した。
[マゼンタトナー粒子の作製]
黒色用分散液の代わりにマゼンタ用分散液を用いる以外はブラックトナー粒子の作製と同様にして、マゼンタトナー粒子を作製した。
[シアントナー粒子の作製]
黒色用分散液の代わりにシアン用分散液を用いる以外はブラックトナー粒子の作製と同様にして、シアントナー粒子を作製した。
[ホワイトトナー粒子の作製]
黒色用分散液の代わりに白色用分散液を用いる以外はブラックトナー粒子の作製と同様にして、ホワイトトナー粒子を作製した。
[クリアトナー粒子の作製]
黒色用分散液の代わりに、イオン交換水281.5質量部にn−ドデシル硫酸ナトリウム18.5質量部を混合した界面活性剤水溶液を用いる以外はブラックトナー粒子の作製と同様にして、クリアトナー粒子を作製した。
[現像剤の作製]
ブラックトナー粒子、イエロートナー粒子、マゼンタトナー粒子、シアントナー粒子、ホワイトトナー粒子およびクリアトナー粒子に、メチルメタクリレートとシクロヘキシルメタクリレートとの共重合体でその表面が被覆されている、体積平均粒子径40μmのフェライトキャリア粒子をトナー濃度が6質量%となる量で混合し、ブラック現像剤、イエロー現像剤、マゼンタ現像剤、シアン現像剤、ホワイト現像剤およびクリア現像剤のそれぞれを作製した。
[記録媒体1〜6の準備]
下記記録媒体1〜6を用意した。
記録媒体1:リンテック株式会社製「ニューカラーR ゆき」
記録媒体2:リンテック株式会社製「ニューカラーR ひまわり」
記録媒体3:リンテック株式会社製「ニューカラーR ぼたん」
記録媒体4:リンテック株式会社製「ニューカラーR みどり」
記録媒体5:リンテック株式会社製「ニューカラーR くろ」
記録媒体6:コクヨ株式会社製「OHPフィルム カラーレーザー&カラーコピー用」
[粉体1〜3の準備]
下記粉体1〜3を用意した。粉体1、2は、いずれも、その粒子形状が扁平状の非球形粉体である。粉体1は、金属粉体である。粉体3は球形粉体である。
粉体1:株式会社GGコーポレーション製「サンシャインベビー D−9クロムパウダー」
粉体2:株式会社GGコーポレーション製「サンシャインベビー D−11オーロラパウダー」
粉体3:ユニチカ株式会社製ホウケイ酸ガラスビーズ「UBS−0010E」
[実施例1]
「AccurioPressC2060」(コニカミノルタ株式会社製、「AccurioPress」は同社の登録商標)の改造機にブラック現像剤および記録媒体1を収容し、当該改造機を用いて2cm×2cmの正方形のパッチ画像を記録媒体1上に形成し、記録媒体1上に当該パッチ画像を有するトナー画像(樹脂製画像)を出力した。上記樹脂製画像における上記パッチ画像の部分は、黒色(ブラック)を呈していた。
80℃に加熱したホットプレートの上に上記樹脂製画像を、上記パッチ画像を上に向けて置き、当該パッチ画像上に、粉体1を散布し、上記樹脂製画像のパッチ画像の表面をスポンジローラで摺擦した。摺擦時の押圧力は、約10kPaである。摺擦後、上記樹脂製画像を室温条件下で冷却した後、刷毛によって残余の粉体1をパッチ画像の表面から除去した。こうして得られた上記樹脂製画像における上記パッチ画像の部分(最終画像)は、ミラー調を呈していた。
なお、上記細流画像の外観は、熟練の技術者10名によって目視で観察し、以下からの四者択一で判定した。以下の実施例および比較例のいずれの判定も、全員一致した。
1 ミラー調の画像と判断
2 パール調の画像と判断
3 マット調の画像と判断
4 どちらでもないと判断
[実施例2]
ブラック現像剤に代えてマゼンタ現像剤を用いて、樹脂製画像においてマゼンタ色を呈するパッチ画像を記録媒体1上に形成した以外は、実施例1と同様にして樹脂製画像の最終画像を得た。当該最終画像の外観は、マゼンタ色のパール調を呈していた。
[実施例3]
ブラック現像剤に代えてイエロー現像剤およびシアン現像剤をそれぞれの現像装置に収容して用い、樹脂製画像においてグリーン色を呈するパッチ画像を記録媒体1上に形成した以外は、実施例1と同様にして樹脂製画像の最終画像を得た。当該最終画像の外観は、グリーン色のパール調を呈していた。
[実施例4]
ブラック現像剤に代えてホワイト現像剤を用い、樹脂製画像においてホワイト色を呈するパッチ画像を記録媒体1上に形成した以外は、実施例1と同様にして樹脂製画像の最終画像を得た。当該最終画像の外観は、ミラー調を呈していた。
[実施例5]
ブラック現像剤に代えてクリア現像剤を用い、樹脂製画像においてホワイト色を呈するパッチ画像を記録媒体1上に形成した以外は、実施例1と同様にして樹脂製画像の最終画像を得た。当該最終画像の外観は、ミラー調を呈していた。
[実施例6]
記録媒体1に代えて記録媒体2を用い、ブラック現像剤に代えてクリア現像剤を用いて樹脂製画像においてイエロー色を呈するパッチ画像を記録媒体2上に形成した以外は、実施例1と同様にして樹脂製画像の最終画像を得た。当該最終画像の外観は、イエロー色のパール調を呈していた。
[実施例7]
記録媒体1に代えて記録媒体3を用い、ブラック現像剤に代えてシアン現像剤を用いて樹脂製画像においてブルー色を呈するパッチ画像を記録媒体3上に形成した以外は、実施例1と同様にして樹脂製画像の最終画像を得た。当該最終画像の外観は、ブルー色のパール調を呈していた。
[実施例8]
記録媒体1に代えて記録媒体4を用い、ブラック現像剤に代えてマゼンタ現像剤を用いて樹脂製画像においてブラック色を呈するパッチ画像を記録媒体4上に形成した以外は、実施例1と同様にして樹脂製画像の最終画像を得た。当該最終画像の外観は、ミラー調を呈していた。
[実施例9]
記録媒体1に代えて記録媒体5を用い、ブラック現像剤に代えてホワイト現像剤を用いて樹脂製画像においてホワイト色を呈するパッチ画像を記録媒体5上に形成した以外は、実施例1と同様にして樹脂製画像の最終画像を得た。当該最終画像の外観は、ミラー調を呈していた。
[実施例10]
記録媒体1に代えて記録媒体6を用いて樹脂製画像においてブラック色を呈するパッチ画像を記録媒体6上に形成した以外は、実施例1と同様にして樹脂製画像の最終画像を得た。当該最終画像の外観は、ミラー調を呈していた。
[実施例11]
記録媒体1に代えて記録媒体6を用い、ブラック現像剤に代えてシアン現像剤を用いて樹脂製画像においてシアン色を呈するパッチ画像を記録媒体6上に形成した以外は、実施例1と同様にして樹脂製画像の最終画像を得た。当該最終画像の外観は、シアン色のパール調を呈していた。
[実施例12]
記録媒体1に代えて記録媒体6を用い、ブラック現像剤に代えてイエロー現像剤およびマゼンタ現像剤をそれぞれの現像装置に収容して用い、樹脂製画像においてレッド色を呈するパッチ画像を記録媒体6上に形成した以外は、実施例1と同様にして樹脂製画像の最終画像を得た。当該最終画像の外観は、レッド色のパール調を呈していた。
[実施例13]
記録媒体1に代えて記録媒体6を用い、ブラック現像剤に代えてホワイト現像剤を用いて樹脂製画像においてホワイト色を呈するパッチ画像を記録媒体6上に形成した以外は、実施例1と同様にして樹脂製画像の最終画像を得た。当該最終画像の外観は、ミラー調を呈していた。
[実施例14]
ブラック現像剤に代えてホワイト現像剤を用いて樹脂製画像においてホワイト色を呈するパッチ画像を記録媒体1上に形成し、粉体1に代えて粉体2を用いた以外は、実施例1と同様にして樹脂製画像の最終画像を得た。当該最終画像の外観は、ホワイト色のパール調を呈していた。
[実施例15]
画像を軟化させる手段として、スプレー塗布装置を用いて、テトラヒドロフランを膜厚1μmになるように散布し、冷却の代わりに室温条件下で乾燥を行った以外は、実施例1と同様にして最終画像を得た。当該最終画像の外観は、ミラー調を呈していた。
[実施例16]
粉体1の代わりに粉体3を使用したこと以外は、実施例1と同様にして最終画像を得た。当該最終画像の外観は、マット調を呈していた。
[比較例1、2]
粉体1が供給されたパッチ画像を、スポンジローラによって摺擦せずに押圧した以外は実施例1、2のそれぞれと同様にして樹脂製画像の最終画像(比較例1、2)をそれぞれ得た。比較例1、2の最終画像の外観は、ミラー調、パール調、マット調のいずれでもなかった。
上記実施例および比較例の画像形成の条件と得られた最終画像の外観とを表1に示す。
Figure 2018205694
表1から明らかなように、実施例1〜15では、いずれも、ミラー調またはパール調の最終画像が得られた。これらの実施例から、粉体がクロムパウダーのような金属光沢を有する粉体である場合では、最終画像は、樹脂製画像のトナー画像の彩度が低い場合にはミラー調を呈し、彩度が高い場合にはパール調を呈することがわかる。この場合のパール調の最終画像の色味は、粉体供給前の樹脂製画像の色調(トナー画像の色またはトナー画像および記録媒体の色から合成された色あるいはその系統の色)を呈する。
また、樹脂製画像のトナー画像の彩度が低くても、金属光沢を有さない真珠光沢を有する粉体(虹彩粉体)を用いる場合では、最終画像は、パール調を呈することがわかる。
さらに、球形の粉体を用いた場合(実施例16)は、マット調の画像が得られることがわかる。
これに対して、比較例1、2では、いずれも、ミラー調、パール調、またはマット調の外観が実現されなかった。これは、粉体をパッチ画像上に供給後、摺擦せずに押圧したことから、粉体がパッチ画像上で配向しなかったため、と考えられる。
本発明によれば、パール調、ミラー調またはマット調といった特殊な外観を呈する画像を、その下地となる樹脂層の配置に応じた所望の位置に形成することが可能である。そして、当該樹脂層は、電子写真方式の画像形成装置によって形成することができる。よって、本発明によれば、上記の特殊な外観を呈する画像の形成のさらなる普及が期待される。
1 画像形成システム
11 光源
12 光学系
13 撮像素子
14 画像処理部
21 感光体ドラム
22 帯電部
23 光書込部
24 現像装置
25 ドラムクリーナー
26 中間転写ベルト
27 定着部
31 送り出しローラ
32 さばきローラ
33 搬送ローラ
34 ループローラ
35 レジストローラ
36 排紙ローラ
37 用紙反転部
41〜43 給紙トレイ
70 粉体供給部
74 摺擦ローラ
75 ヒータ
98 粉体散布部
98a 容器
98b 搬送スクリュー
98c ブラシローラ
98d フリッカー
99 粉体回収部
100 樹脂製画像
200 粉体
S 用紙

Claims (24)

  1. 記録媒体と、その上に配置されている樹脂層とによって構成されている樹脂製画像の表面に粉体を配置して画像を形成するための画像形成装置であって、
    前記樹脂層が軟化した状態に調整されている前記樹脂製画像の前記樹脂層の表面に前記粉体を供給するための粉体供給装置と、
    前記粉体が供給された前記樹脂製画像を前記樹脂層側から摺擦するための摺擦装置と、
    を有する画像形成装置。
  2. 前記摺擦装置は、前記樹脂製画像を前記樹脂層側から押圧するための押圧部材を有し、
    前記押圧部材は、前記樹脂製画像を押圧しながらその表面が前記樹脂層の表面に対して相対的に移動自在に構成されている、
    請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記押圧部材は、搬送されている前記樹脂製画像の搬送方向とは異なる方向へ移動自在に構成されている、請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記押圧部材は、前記樹脂層上を往復運動自在である、請求項2または請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記押圧部材は、柔軟性を有する、請求項2〜4のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  6. 前記押圧部材は、スポンジである、請求項2〜5のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  7. 前記粉体は、扁平な粒子形状を有する、請求項1〜6のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  8. 前記粉体の短径は、0.2〜3.0μmである、請求項1〜7のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  9. 前記粉体は、金属粉および金属酸化物粉の一方または両方である、請求項1〜8のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  10. 前記摺擦装置によって摺擦される前記樹脂製画像の前記樹脂層を軟化させるための軟化装置をさらに有する、請求項1〜9のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  11. 前記樹脂層の表面に供給された粉体を回収するための粉体回収装置をさらに有する、請求項1〜10のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  12. 記録媒体と、その上に配置されている樹脂層とによって構成され、前記樹脂層が軟化した状態に調整されている樹脂製画像の前記樹脂層の表面に粉体を供給する工程と、
    前記粉体が供給された前記樹脂製画像を前記樹脂層側から摺擦する工程と、
    を含む画像形成方法。
  13. 摺擦される前記樹脂製画像の前記樹脂層を軟化させる工程をさらに含む、請求項12に記載の画像形成方法。
  14. 前記摺擦する工程では、摺擦するための押圧部材として柔軟性を有する部材を用いる、請求項12または請求項13に記載の画像形成方法。
  15. 前記摺擦する工程では、摺擦するための押圧部材としてスポンジを用いる、請求項12〜14のいずれか一項に記載の画像形成方法。
  16. 前記粉体は、扁平な粒子形状を有する、請求項12〜15のいずれか一項に記載の画像形成方法。
  17. 前記粉体の短径は、0.2〜3.0μmである、請求項12〜16のいずれか一項に記載の画像形成方法。
  18. 前記粉体は、金属粉および金属酸化物粉の一方または両方である、請求項12〜17のいずれか一項に記載の画像形成方法。
  19. 前記樹脂層の表面に供給された前記粉体を回収する工程をさらに有する、請求項12〜18のいずれか一項に記載の画像形成方法。
  20. 前記樹脂層は、熱硬化樹脂の層である、請求項12または請求項13に記載の画像形成方法。
  21. 前記粉体は、非球形の粉体である、請求項12〜15のいずれか一項に記載の画像形成方法。
  22. 前記樹脂層は、軟化する温度に調整されることで軟化した状態に調整される、請求項12または請求項13に記載の画像形成方法。
  23. 記録媒体と、その上に配置されている熱可塑性樹脂の層とによって構成されている樹脂製画像の表面に非球形粉体を配置して画像を形成するための画像形成装置であって、
    前記層が軟化する温度に調整されている前記樹脂製画像の前記層の表面に前記非球形粉体を供給するための粉体供給装置と、
    前記非球形粉体が供給された前記樹脂製画像を前記層側から摺擦するための摺擦装置と、
    を有する画像形成装置。
  24. 記録媒体と、その上に配置されている熱可塑性樹脂の層とによって構成され、前記層が軟化する温度に調整されている樹脂製画像の前記層の表面に非球形粉体を供給する工程と、
    前記非球形粉体が供給された前記樹脂製画像を前記層側から摺擦する工程と、
    を含む画像形成方法。
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