JP6836597B2 - 自動分析装置 - Google Patents

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Description

本発明は、試料容器に収容された血液や尿などの生体試料の定性・定量分析を行う自動分析装置に関する。
特許文献1には、試薬ピペット装置は一端が軸に軸支された保持具と、この保持具の他端に保持された単数のピペットノズルと、ピペットノズルに連通接続され、測定項目に対応する試薬を所要量吸引し対応反応管に分注する試薬ポンプと、保持具を試薬吸引位置から反応管への吐出位置を経て洗浄位置まで軸を中心として回転移送し、かつ各位置にて昇降制御する駆動装置とから構成され、ピペットノズルより吸引された試薬は、吸引系流路内を水にて充満させておき、空気にて試薬と水とを隔離し、吐出時には試薬のみを試薬ポンプにて押出して反応管に吐出し、引続き、洗浄位置に移送されて、流路およびピペットノズルの内部は流路内に充填された押出し水の残部にて洗浄されることが記載されている。
特開昭63−52064号公報
自動分析装置、例えば、生化学自動分析装置では、生体試料(以下試料と称する)の成分分析を行うために、試薬と試料をそれぞれの吸引機構に搭載されたプローブで吸引し、セル内に吐出することで試料と試薬を反応させ変化を測定することで分析結果を算出している。
この自動分析装置では、試薬または試料がプローブに残留したままでは、次の試薬または試料の分注の際に、繰り越しによる試薬または試料のコンタミネーションが発生してしまう。
このコンタミネーションを防止するために、プローブ外面の洗浄や上述の特許文献1に記載のようなプローブ内面の洗浄を行っている。このうち、プローブ内面の洗浄は、一般的には、内洗水をギアポンプで高圧にして吐出することで行っている。
しかし、ギアポンプはギア部の経時的あるいは空運転などの異常時の磨耗により圧力が減少することが知られている。現状は、オペレータによるギアポンプ吐出圧のメータ確認、サービスマンの定期的調整で対応している。
そこで、自動分析装置自体によるギアポンプ吐出圧の監視、調整機能を設けることによって、オペレータ及びサービスマンの作業削減、分析性能の信頼性をより向上させることが可能な自動分析装置が待たれている。
その一環として、特許文献1に記載の技術にポンプの駆動を制御するコントロールシステムを組み込むことが考えられる。しかしポンプのコントロールシステムは高価であり、また実装サイズが大きくなる。このため、自動分析装置のサイズを小さくすることが困難となり、組み込みが容易でない、との課題がある。
本発明は、上記の問題を解決するために、低コストかつ実装サイズが小さくありながら、プローブ洗浄に用いるポンプの駆動を制御する必要のない自動分析装置を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、例えば特許請求の範囲に記載の構成を採用する。
本発明は、上記課題を解決する手段を複数含んでいるが、その一例を挙げるならば、反応容器に試料と試薬を各々分注して反応させ、この反応させた液体を測定する自動分析装置であって、前記試薬や前記試料を反応容器に分注する分注プローブと、前記分注プローブに洗浄水を供給するギアポンプと、前記ギアポンプから吐出された洗浄水を前記分注プローブまで送液する洗浄流路と、前記洗浄流路の圧力を測定する圧力センサと、前記ギアポンプに対して並列に配置され、前記ギアポンプの吐出口側と吸引口側とを接続する戻り流路と、前記戻り流路に配置され、前記戻り流路を流れる前記洗浄水の流量を調整する流量調整部と、前記圧力センサの測定結果に応じて前記流量調整部の開閉度を変更することで前記戻り流路を流れる前記洗浄水の流量を調整する制御部と、とを備え、前記制御部は、調整目標圧と前記圧力センサで測定した前記洗浄流路の圧力値とを比較し、前記圧力値が前記調整目標圧と異なる場合は前記洗浄流路の圧力が前記調整目標圧となるよう前記流量調整部の開閉度を変更することを特徴とする。



本発明によれば、低コストかつ実装サイズが小さくありながら、プローブ洗浄に用いるポンプの駆動を制御する必要をなくすことができる。上記した以外の課題、構成および効果は、以下の実施例の説明により明らかにされる。
本発明の実施例1の自動分析装置の全体構成の概略を示した図である。 実施例1の自動分析装置における試薬プローブ、試料分注プローブの内洗流路の構成を示した図である。 実施例1の自動分析装置における圧力自動調整のフローチャート図である。 実施例1の自動分析装置の他の形態の流路の構成を示した図である。 本発明の実施例2の自動分析装置における比例電磁弁を用いた圧力調整の制御のフローチャート図である。 実施例2の自動分析装置における比例電磁弁の開閉度の調整イメージを示した図である。 本発明の実施例3の自動分析装置における比例電磁弁の開閉度の調整イメージを示した図である。
以下に本発明の自動分析装置の実施例を、図面を用いて説明する。
<実施例1>
本発明の自動分析装置の実施例1を、図1乃至図4を用いて説明する。まず自動分析装置の全体構成について図1を用いて説明する。図1は本実施例の自動分析装置の全体構成を概略的に示す図である。
図1に示す自動分析装置100は、複数の反応容器2に試料と試薬を各々分注して反応させ、この反応させた液体を測定する装置であって、反応ディスク1、試薬ディスク9、試料搬送機構17、試薬分注機構7,8、試薬用シリンジ18、試料分注機構11、試料用シリンジ19、洗浄機構3、光源4a、分光光度計4、撹拌機構5,6、洗浄用ポンプ20、洗浄槽13,14,29,30,31,32、コントローラ21を備えている。
反応ディスク1には試料と試薬とを混合して反応させるための反応容器2が円周上に複数個並んでいる。反応ディスク1の近くには血液等の試料が含まれた試料容器15を載せた試料ラック16を移動する試料搬送機構17が設置されている。
反応ディスク1と試料搬送機構17の間には、回転および上下動可能な試料分注機構11,12が設置されており、それぞれ試料プローブ(分注プローブ)11a,12aを備えている。試料プローブ11a,12aには試料用シリンジ19が接続されている。試料プローブ11a,12aは回転軸を中心に円弧を描きながら移動して試料搬送機構17により試料分注位置に搬送された試料容器15から反応容器2への試料分注を行う。
試料分注機構11の稼動範囲には試料プローブ11aを洗浄水により洗浄する洗浄槽13および特別な洗浄水により洗浄する洗浄容器23が配置されており、試料分注機構12の稼動範囲には試料プローブ12aを洗浄水により洗浄する洗浄槽14および特別な洗浄水により洗浄する洗浄容器24が配置されている。
試薬ディスク9の中には複数の試薬ボトル10が円周上に載置可能である。試薬ディスク9は保冷されており、吸引口(図示省略)が設けられたカバーによって覆われている。試薬ボトル10は、試料の分析に用いる試薬を収容したボトルである。
反応ディスク1と試薬ディスク9の間には回転および上下動可能な試薬分注機構7,8が設置されており、それぞれ試薬プローブ7a,8aを備えている。試薬プローブ7a,8aには試薬用シリンジ18が接続されている。試薬プローブ7a,8aは回転軸を中心に円弧を描きながら移動して、吸引口から試薬ディスク9内にアクセスし、試薬ボトル10から反応容器2への試薬の分注を行う。
試薬分注機構7の稼動範囲には試薬プローブ7aを洗浄水により洗浄する洗浄槽32が配置され、試薬分注機構8の稼動範囲には試薬プローブ8aを洗浄水により洗浄する洗浄槽31が配置されている。
反応ディスク1の周囲には、反応容器2に分注された試料と試薬との混合液(反応液)を攪拌する撹拌機構5,6、光源4aから反応容器2の反応液を介して得られる透過光を測定することにより反応液の吸光度を測定する分光光度計4、使用済みの反応容器2を洗浄する洗浄機構3等が配置されている。
撹拌機構5,6は、水平方向への回転動作および上下動作が可能なように構成されており、反応容器2に挿入することにより試料と試薬の混合液(反応液)の攪拌を行う。撹拌機構5,6の稼動範囲には、撹拌機構5,6を洗浄水により洗浄する洗浄槽29,30が配置されている。また、洗浄機構3には、洗浄用ポンプ20が接続されている。
コントローラ21は、コンピュータ等から構成され、自動分析装置100内の各機器・機構の動作を制御するとともに、試料中の所定の成分の濃度を求める演算処理を行う。
以上が自動分析装置100の一般的な構成である。
上述のような自動分析装置100による検査試料の分析処理は、一般的に以下の順に従い実行される。
まず、試料搬送機構17によって反応ディスク1近くに搬送された試料ラック16の上に載置された試料容器15内の試料を、試料分注機構11,12の試料プローブ11a,12aにより反応ディスク1上の反応容器2へと分注する。次に、分析に使用する試薬を、試薬ディスク9上の試薬ボトル10から試薬分注機構7,8により先に試料を分注した反応容器2に対して分注する。続いて、撹拌機構5,6で反応容器2内の試料と試薬との混合液の撹拌を行う。
その後、光源4aから発生させた光を撹拌後の混合液の入った反応容器2を透過させ、透過光の光度を分光光度計4により測定する。分光光度計4により測定された光度を、A/Dコンバータおよびインターフェイスを介してコントローラ21に送信する。そしてコントローラ21によって演算を行い、血液や尿等の液体試料中の所定の成分の濃度を求め、結果を表示部(図示省略)等にて表示させるとともに、記憶部(図示省略)に記憶させる。
次に試薬プローブ7a,8a、試料プローブ11a,12aの内面の洗浄を行うための構成について図2以降を参照して説明する。
試薬,試料の吸引,分注に使用している試薬プローブ7a,8a、試料プローブ11a,12aは使い捨てではないため、同一のプローブを連続して使用している。同一プローブを使用するため、前動作で吐出を行った試薬,試料がプローブ内に残留すると、次動作で吸引を行う試薬,試料がコンタミネーションを発生させてしまい、分析結果が正常に判定されない可能性がある。
そのため、一般的には、プローブ外面の洗浄は、洗浄槽13,14,31,32内において洗浄水を当該プローブ外面に向けて吐出することで行っている。また、プローブ内面の洗浄は、洗浄槽13,14,31,32内においてポンプで高圧にした洗浄水を当該プローブから吐出することで行っている。洗浄水を高圧にするためにはギアポンプ34が用いられることが多い。
このギアポンプ34は、長期的な使用で圧力が低下することがわかっている。洗浄水が低圧になった場合、試料または試薬を十分に洗浄しきれずにプローブ内に残る恐れがあり、コンタミネーションの発生リスクが高くなる、との恐れがある。
現在の圧力低下の対策としては、オペレータによる圧力の監視、またはサービスマンのギアポンプ34の定期的な調整が行われており、これらの方法により吐出圧を維持している。
上述のように、コンタミネーションのリスクを低減することで更に分析性能の信頼性が高い自動分析装置を市場に提供することができる。そのため、ギアポンプ34吐出圧の監視、調整機能を実現するための本発明の特徴的な流路構成が図2に示す流路構成である。図2は試薬プローブ7a,8a、試料プローブ11a,12aの内面の洗浄を行うための流路構成を示している。
試薬プローブ7a,8a、試料プローブ11a,12aの洗浄するための流路は、貯水部201、洗浄用ポンプ20、ギアポンプ34、洗浄流路106、戻り流路105、絞り部101、圧力センサ102、分岐管104、電磁弁107,108,109,110、試薬プローブ圧力センサ(プローブ圧力センサ)111,112、試料プローブ圧力センサ(プローブ圧力センサ)113,114、制御部103にて構成されている。
洗浄用ポンプ20は、本流路においては、貯水部201に貯留された洗浄水をギアポンプ34に供給するポンプである。洗浄用ポンプ20はギアポンプ34に接続されており、ギアポンプ34は洗浄用ポンプ20から供給される洗浄水を高圧にして試薬プローブ7a,8a、試料プローブ11a,12aに向けた洗浄水の吐出を行う。ギアポンプ34の吐出圧は後述する洗浄流路106の調整目標圧Pmと同じ程度か、より高い必要がある。
洗浄流路106は、ギアポンプ34から吐出された洗浄水を試薬プローブ7a,8a、試料プローブ11a,12aまで送液する流路である。
洗浄流路106には、ギアポンプ34停止時の洗浄用ポンプ20の吐出圧、及びギアポンプ34動作中の洗浄流路106の圧力を測定する圧力センサ102が配置されている。また、圧力センサ102は、試薬プローブ7a,8aの吐出圧を検出する試薬プローブ圧力センサ111,112や、試料プローブ11a,12aの吐出圧を検出する試料プローブ圧力センサ113,114と伴に用いることで、試薬分注機構7,8の試薬プローブ7a,8aによる試薬の吸引と吐出、および試料分注機構11,12の試料プローブ11a,12aによる試料の吸引と吐出が正常に動作しているかを確認できるようになっている。
上述した洗浄流路106は分岐管104が配置されている。分岐管104は、洗浄水を試薬プローブ7a,8a、試料プローブ11a,12aへ流路を分岐するために備えられている。また、分岐管104の流路内には洗浄水に含まれている可能性がある異物を除去するためのフィルタ104aを備えている。
分岐管104で分岐された洗浄流路106部分には洗浄水の流れを制御するために電磁弁107,108,109,110がそれぞれ備えられている。電磁弁107,108,109,110を開くことで洗浄水が試薬プローブ7a,8aまたは試料プローブ11a,12aに流れ、洗浄が行われる。
また、洗浄流路106にはギアポンプ34に対して並列に配置され、ギアポンプ34の吐出口側と吸引口側とを接続する戻り流路105が配置されている。この戻り流路105には、戻り流路105を流れる洗浄水の流量を調整するためにその開閉度が調整可能な絞り部(流量調整部)101が配置されている。絞り部101の開閉度は後述する制御部103によって調整される。
制御部103はコントローラ21内に配置されており、圧力センサ102で測定した洗浄流路106の圧力値に応じて絞り部101の開閉度を変更することで戻り流路105を流れる洗浄水の流量を調整する。
より具体的な開閉度の調整を説明すると、制御部103は、洗浄流路106の調整目標圧Pmと圧力センサ102で測定した洗浄流路106の圧力値とを比較し、洗浄流路106の圧力が調整目標圧Pmより高値の場合は絞り部101を開き方向に調整を行う。これによりギアポンプ34より吐出された洗浄水の一部が戻り流路105を介してギアポンプ34の吸入口側に流れる量が増加するとともに分岐管104側へ流れる量が減少して圧力が逃げるため、洗浄流路106が低圧側に調整される。
逆に、洗浄流路106の圧力が調整目標圧Pmより低値の場合は絞り部101を閉じ方向に調整を行う。これによりギアポンプ34より吐出された洗浄水の一部が戻り流路105を介してギアポンプ34の吸入口側に流れる量が減少するとともに分岐管104側へ流れる量が増加して圧力が逃げなくなるため、洗浄流路106が高圧側に調整される。
図2は電磁弁107,108,109,110への異物の噛みこみを防止するため流路の上流にフィルタ104aを組み込んだ構成となっているがフィルタ部の詰まりが課題となる。そのため上述した洗浄流路106の構成では圧力センサ102を用いてギアポンプ34の吐出圧を把握し、また試薬プローブ圧力センサ111,112により試薬プローブ7a,8aの洗浄水の吐出圧を検出することができ、試料プローブ圧力センサ113,114により試料プローブ11a,12aの洗浄水の吐出圧を検出することができる。このため、制御部103において、ギアポンプ34の吐出圧と試薬プローブ7a,8a、試料プローブ11a,12aから吐出する洗浄水の圧力を比較することで分岐管104内のフィルタ104aの詰まり具合を判定する。すべてのプローブで圧力が低下している場合はフィルタ104aの詰まりの可能性が高く、単一のプローブで圧力が低下している場合は電磁弁107,108,109,110の動作不良が疑われる。また、フィルタ104aが詰まっていると判定されたときは、制御部103は、フィルタ104aの清掃・交換が必要であるとの警告を表示部にて表示させ、オペレータに清掃・交換を促す。
フィルタ104aが組み込まれていない場合においても、圧力センサ102から試薬プローブ圧力センサ111,112または試料プローブ圧力センサ113,114間の流路の詰まり具合(詰まりの有無も含む)あるいは電磁弁107,108,109,110の動作不良を検出することが可能である。つまり、制御部103は、圧力センサ102の測定値と試料又は試薬のプローブ圧力センサ111,112,113,114の測定値との差分により洗浄流路106の異常を判定することができる。なお、フィルタ104aがある場合には制御部103はこの差分によりフィルタ104aの詰まり具合を判定することができる。
なお、洗浄流路106は、ギアポンプ34の下流側において開閉弁(図示省略)を備えた戻り流路(図示省略)を備えており、試薬プローブ7a,8a、試料プローブ11a,12aの洗浄や洗浄流路106の圧力調整を行う際には開閉弁を閉じ、それ以外の時は開閉弁を開いてギアポンプ34が吐出する洗浄水を貯水部201に還元することで、ギアポンプ34がオーバーヒートすることを防止している。開閉弁の代わりにリリーフ弁を用いてもよい。
制御部103による洗浄流路106の圧力調整フローの概念を図3のフローチャートを用いて説明する。図3は制御部103による洗浄流路106の圧力調整フローチャート図である。
まず初めに、自動分析装置100の起動時に圧力自動調整を開始する(ステップS301)。
次いで、制御部103は、圧力センサ102によって、洗浄水の供給元となっている洗浄用ポンプ20の吐出圧PWSを測定する(ステップS302)。
次いで、制御部103は、洗浄用ポンプ20の吐出圧PWSが吐出圧の仕様上限Xと仕様下限Yの範囲内(X<PWS<Y)に当てはまるか否かを判定して、洗浄用ポンプ20の圧力に異常があるか否かを判定する(ステップS303)。
仕様範囲内(Yes)であると判定された場合はステップS305に処理を進める。これに対しステップS303で洗浄用ポンプ20の圧力仕様範囲外(No)であると判定された場合は洗浄用ポンプ20に異常が発生したと考えられるため、ステップS304に処理を進めてアラームを表示部に表示させ、自動分析装置100を停止させる(ステップS304)。
次いで、制御部103は、ギアポンプ34を起動させ、絞り部101を全開状態にする(ステップS305)。
次いで、制御部103は、圧力センサ102を用いてギアポンプ34の吐出圧Pの測定を行う(ステップS306)。
次いで、制御部103は、ステップS306で測定したギアポンプ34の吐出圧Pが調整目標圧Pmと乖離しているか否かを判定する(ステップS307)。吐出圧Pと調整目標圧PmがP=Pmの関係が成立する(乖離していない、No)ときは処理をステップS309に進め、調整を終了する。
これに対し吐出圧Pと調整目標圧Pmが等しくない(乖離している、Yes)場合はステップS308に処理を進める。次いで、制御部103は、絞り部101の絞り量を吐出圧Pと調整目標圧Pmが等しくなるように絞り部101の開閉度の(閉じ方向への)調整を行い(ステップS308)、調整終了後にステップS309に処理を進めて調整を終了とする(ステップS309)。
次に、本実施例の効果について説明する。
上述した本発明の実施例1の自動分析装置100は、試薬を反応容器2に分注する試薬プローブ7a,8aや試料を反応容器2に分注する試料プローブ11a,12aと、試薬プローブ7a,8a、試料プローブ11a,12aに洗浄水を供給するギアポンプ34と、ギアポンプ34から吐出された洗浄水を試薬プローブ7a,8a、試料プローブ11a,12aまで送液する洗浄流路106と、洗浄流路106の圧力を測定する圧力センサ102と、ギアポンプ34に対して並列に配置され、ギアポンプ34の吐出口側と吸引口側とを接続する戻り流路105と、戻り流路105に配置され、戻り流路105を流れる洗浄水の流量を調整する絞り部101と、圧力センサ102の測定結果に応じて絞り部101の開閉度を変更することで戻り流路105を流れる洗浄水の流量を調整する制御部103と、とを備えている。
これによって、圧力センサ102でギアポンプ34の吐出圧を監視し、戻り流路105の絞り部101の開閉度を圧力センサ102で検出した洗浄流路106の圧力に応じて変更して洗浄流路106から試薬プローブ7a,8a、試料プローブ11a,12aまで送液される洗浄水の水量を調節して、ギアポンプ34の駆動を制御することなく洗浄流路106の洗浄水の圧力を調整することができる。このため、高価なポンプ駆動コントロールシステムを導入することなくポンプ吐出流路の圧力を調整することができる。これにより、自動分析装置のサイズを大型化することなく、オペレータ及びサービスマンの作業削減、および分析性能の信頼性をより向上させた自動分析装置が得られる。また、洗浄流路106の圧力の調整を行うためにギアポンプ34の回転数をコントロールする必要がなく、ギアポンプ34に加わる負荷を必要以上に増加させる必要もないため、回転数を調整することによってギアポンプのギアに掛かる衝撃を増加させることがなく、ギアポンプ34の寿命が短くなることを抑制することができる、との効果も奏する。
また、制御部103は、調整目標圧Pmと圧力センサ102で測定した洗浄流路106の圧力値とを比較し、圧力値が調整目標圧Pmと異なる場合は洗浄流路106の圧力が調整目標圧Pmとなるよう、より具体的には、洗浄流路106が調整目標圧Pmより高圧の場合は絞り部101を開き方向に変更し、洗浄流路106が調整目標圧Pmより低圧の場合は絞り部101を閉じ方向に変更することにより、ギアポンプ34の駆動を制御することなく洗浄流路106の洗浄水の圧力を所定の圧力に制御することができる。
更に、洗浄流路106を各々の試薬プローブ7a,8a、試料プローブ11a,12aに分岐させる分岐管104と、試薬プローブ7a,8a、試料プローブ11a,12aから吐出される洗浄水の圧力を測定するプローブ圧力センサ111,112,113,114と、を更に備え、制御部103は、圧力センサ102の測定値とプローブ圧力センサ111,112,113,114の測定値とを比較して洗浄流路106の異常を判定することにより、洗浄流路106の詰まりや電磁弁107,108,109,110の動作異常などの異常が把握でき、試薬プローブ7a,8a、試料プローブ11a,12aの洗浄を確実かつ十分に行うことができる。従って、分析性能の信頼性を更に向上させることができる。
また、分岐管104内に設けられた、洗浄水中の異物を取り除くためのフィルタ104aを更に備え、制御部103は、前記異常としてフィルタ104aの詰まり具合を判定することにより、フィルタ104aの詰まりによる試薬プローブ7a,8a、試料プローブ11a,12aでの洗浄水の圧力が不足することが生じることを抑制することができ、試薬プローブ7a,8a、試料プローブ11a,12aの洗浄を確実かつ十分に行うことができる。従って、分析性能の信頼性を更に向上させることができる。
なお、図4に示すように、給水タンク等からなる洗浄水の貯水部201からギアポンプ34で直接洗浄水を循環、高圧にしている流路構成によっても、洗浄流路106の圧力調整の効果を得ることができる。
また、図3におけるステップS305を省略して、絞り部101の開き方向および/または閉じ方向の調整を行うようにすることができる。
<実施例2>
本発明の実施例2の自動分析装置を図6を用いて説明する。図1乃至図5に示す実施例1の自動分析装置と同じ構成には同一の符号を示し、説明は省略する。以下の実施例においても同様とする。
本実施例の自動分析装置は、実施例1の自動分析装置100において、絞り部101に比例電磁弁を用いたものである。
本実施例の自動分析装置では、制御部103は、洗浄流路106の圧力を調整目標圧Pmへ調整する際に、比例電磁弁の開閉方向を一方方向に限定し、多段的な開閉度の調整を行う。より具体的には、本実施例では、比例電磁弁を閉じ方向のみに多段的に調整する。これは、以下のような理由による。
比例電磁弁は印加する電流または電圧によって流路の開閉度が自在に調整可能である。しかし比例電磁弁にはヒステリシスが発生することが知られている。このため、同じ電流値、電圧値を印加した場合でも開く方向に調整した場合か閉じる方向で調整した場合かによって開閉度がずれることがわかっている。
そこで、比例電磁弁を制御する際は開閉方向を常に一定方向に限定し、調整目標圧Pmを超えないようにすることが望まれる。以下説明する制御では電流での制御方法であるが電流を電圧に置き換えて調整することも可能である。
前述したように、比例電磁弁にはヒステリシスがあるため、調整目標圧Pmに正確に調整を行うためには比例電磁弁への印加電流方向を上昇または下降のどちらか一方に固定する必要がある。本実施例では流路の耐圧安全性に考慮し、高圧対応が不可能な流路でも調整可能とするために、比例電磁弁を全開状態から調整することとした。そのため、比例電磁弁は、電源がOFFの時に全開状態となるタイプを使用することとする。
また、上述のようにギアポンプ34は経時的に使用することによってギアが磨耗し、吐出圧が低下する。そして絞り部101に比例電磁弁を用いる場合は、吐出圧を一定値に維持する場合はギアポンプ34吐出圧の低下によって比例電磁弁の開閉度も経時的に変化をしてくる。そこで、制御部103は、印加している電流(または電圧)の推移を記録しておき、記録した推移に基づいてギアポンプ34の寿命や交換推奨時期を予測し、交換推奨時期などを表示部にて表示させる。また、交換推奨時期に達したときは、制御部103は、オペレータにギアポンプ34の交換が必要であるとの表示を表示部などで表示させたり、通信によってサービスマンに次回メンテナンス時にポンプ交換が必要であるとの知らせを通知したりする。
この寿命の予測について説明する。例えば、制御部103の制御可能範囲は、制御時電流Iあるいは電圧Vと比例電磁弁をほぼ全開状態とする調整可能限界の印加電流Ilimitもしくは印加電圧Vlimitで表わされる。この電流値もしくは電圧値は調整可能限界値となる。ギアポンプ34は劣化によりこの調整可能限界値は変化する。寿命試験により経時的な調整可能限界値の特性変化を予め把握して記憶することで、制御部103は現状の調整可能限界値とギアポンプ34の寿命となる調整可能限界値との差分により残りの寿命時間を予測することが可能である。
次に、本実施例の制御部103による洗浄流路106の圧力調整フローの概念を図5のフローチャートを用いて説明する。図5は制御部103による洗浄流路106の圧力調整フローチャート図である。
まず初めに、自動分析装置100の起動時に圧力自動調整を開始する(ステップS401)。
次いで、制御部103は、ギアポンプ34を起動させ、圧力センサ102を用いてギアポンプ34の吐出圧Pの測定を行う(ステップS402)。なお、このステップS401〜S402との間に、図3に示すステップS302〜S304の洗浄用ポンプ20の故障判定を行ってもよい。
次いで、制御部103は、ステップS402で測定したギアポンプ34の吐出圧Pが調整目標圧Pmと乖離しているか否かを判定する(ステップS403)。吐出圧Pと調整目標圧PmがP=Pmの関係が成立する(乖離していない、No)ときは処理をステップS408に進め、比例電磁弁の開閉度の調整を行わずに調整を終了する。これに対し吐出圧Pと調整目標圧Pmが等しくない(乖離している、Yes)場合はステップS404に処理を進める。
次いで、制御部103は、比例電磁弁への印加電流を確定するため吐出圧Pと調整目標圧Pmとの差圧ΔPxを算出する(ステップS404)。
その後、制御部103は、算出した差圧ΔPxが微調整域に入っているか否かを判定し、比例電磁弁の開閉度を微調整、粗調整のどちらで調整をするか決定をする(ステップS405)。微調整領域に入っていないと判定された(No)ときは処理をステップS406に進め、微調整領域に入っていると判定された(Yes)ときは処理をステップS407に進める。
これらステップS404〜S407の流れは、以下のような理由による。比例電磁弁の開閉度の制御において調整を1回で終了させてしまう場合は、水温などの圧力バラつき要因によって調整目標圧Pmを超えて調整される可能性があるが、上述のように比例電磁弁にはヒステリシスが存在する。比例電磁弁では開き方向への調整後に閉じ方向への調整を行うことや閉じ方向から開き方向への調整は容易ではない。そのため、基本的には、粗調整(ステップS406)後に微調整(S407)の順に最低2回以上の調整を行うことで調整目標圧Pmを超えないように調整を行うこととする。
ステップS406の粗調整を行うための印加電流を決定する式(1)は以下のように決定する。
Figure 0006836597
ここで、Iは印加電流、ΔPxは比例電磁弁が全開時の圧力と調整目標圧Pmとの差圧、Mは比例電磁弁への印加電流と洗浄流路106の圧力の対応関係からのグラフ傾き値、Aは微調整の設定回数とする。
また、粗調整後に微調整を行うため、ステップS407の微調整の設定は、ΔPxの1/2未満になるような電流を印加することとする。
この上述した調整方法によって、調整目標圧Pmを越えることなく調整が可能である。一連の調整イメージを図6に示す。図6は粗調整を1回行った後に微調整を2回行うことで調整目標圧Pmに圧力を調整することを示している。
ステップS406における粗調整後、またはステップS407における微調整後は、ギアポンプ34吐出圧の測定を行うステップS402に処理を戻し、ステップS403で再度圧力がP=Pmになっているか確認を行う。P=Pmになっていなかった場合はP=Pmになるまで再度ステップS405に処理を戻し、繰り返し調整を行う。
その他の構成・動作は前述した実施例1の自動分析装置と略同じ構成・動作であり、詳細は省略する。
本発明の実施例2の自動分析装置においても、前述した実施例1の自動分析装置とほぼ同様な効果が得られる。
また、絞り部101は比例電磁弁であって、制御部103は、洗浄流路106の圧力を調整目標圧Pmへ調整する際に、比例電磁弁の開閉方向を一方方向に限定し、多段的な開閉度の調整を行うことにより、ヒステリシスの影響を受けることなく洗浄流路106の圧力値が所定圧になるよう比例電磁弁を制御することができる。
更に、制御部103は、比例電磁弁を閉じ方向のみに多段的に調整することで、ヒステリシスの影響を受けることなく洗浄流路106の圧力値が所定圧になるよう比例電磁弁をより容易かつ確実に制御することができるとともに、洗浄流路106が最低圧の状態から調整することができ、ギアポンプ34の吐出圧が最高圧状態からの使用を避けることができ、ギアポンプ34に掛かる負荷が大きくなることを抑制し、寿命が短くなることを抑制することができる。
また、絞り部101は比例電磁弁であって、制御部103は、比例電磁弁を駆動する制御値の推移を記録し、ギアポンプ34の寿命を判定することで、オペレータやサービスマンに掛かる負荷を低減するとともに、安定したギアポンプ34の運用が可能となり、より信頼性の高い自動分析装置とすることができる。
なお、本実施例はこれに限られず、流路の耐圧安全性など考慮しなくて良い場合は比例電磁弁が全開状態からの調整に限らず全閉状態からの調整も可能である。全閉状態からの調整も前述した式で粗調整後に微調整を行うことで調整目標圧Pmを下回らない調整が可能である。
<実施例3>
本発明の実施例3の自動分析装置を図7を用いて説明する。
本実施例の自動分析装置は、実施例2の自動分析装置とは絞り部101として配置した比例電磁弁の制御方法を変更したものである。
本実施例の自動分析装置では、制御部103は、洗浄流路106の圧力の測定結果が調整目標圧Pmと乖離している場合は、圧力乖離量に応じて比例電磁弁への印加電流をPI制御にて可変させることで比例電磁弁の開閉度を調整する。
ただし、前述した通り、比例電磁弁にはヒステリシスが存在する。このため、ヒステリシスの影響を受けないようPI制御する必要がある。図7に、本実施例でのPI制御のイメージの具体的な例を示す。
図7に示すように、本実施例の制御部103では、洗浄流路106の圧力の測定結果と調整目標圧Pm501の乖離量を算出する(図5のステップS404に相当)。その後、洗浄流路106の圧力が調整目標圧Pmをオーバーシュートしないように、オーバーシュート許容値が洗浄流路106の調整目標圧Pm501を超えないようなパラメータを設定する。
その他の構成・動作は前述した実施例1の自動分析装置と略同じ構成・動作であり、詳細は省略する。
本発明の実施例3の自動分析装置においても、前述した実施例1の自動分析装置とほぼ同様な効果が得られる。
また、絞り部101は比例電磁弁であって、制御部103は、比例電磁弁のオーバーシュート許容値が洗浄流路106の調整目標圧Pmを超えないようにPI制御を行うことによっても、ヒステリシスの影響を受けることなく洗浄流路106の圧力値が所定圧になるよう比例電磁弁を制御することができる。
<その他>
なお、本発明は、上記の実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。上記の実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることも可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることも可能である。
上述の実施例では戻り流路105に絞り部101、特に比例電磁弁を配置する場合について説明したが、戻り流路105に配置される絞り部101は比例電磁弁に限られない。例えば、戻り流路105を複数の流路で構成し、これら複数の流路の各々に開/閉のみの開閉弁を設けて、ギアポンプ34の吐出圧に応じて開く/閉じる開閉弁の個数を調整することが考えられる。この場合、複数の流路はそれぞれ配管径が同じであってもよいし、異なる径とすることもできる。
また、分注プローブとして、試薬プローブ7a,8aおよび試料プローブ11a,12aを例に挙げて説明したが、分注プローブはこれらに限定されず、プローブ形状を有しており、洗浄水を吐出することで内面が洗浄されるプロープ形態の機構の洗浄する流路に対しても適用することができる。
更に、図3,5に示すような圧力自動調整の実行は自動分析装置100の起動時に限られず、自動分析装置100のスタンバイ時やオペレータによる指示に基づいて実行するものとしてもよい。
1…反応ディスク
2…反応容器
3…洗浄機構
4…分光光度計
5,6…撹拌機構
7,8…試薬分注機構
7a,8a…試薬プローブ(分注プローブ)
9…試薬ディスク
10…試薬ボトル
11,12…試料分注機構
11a,12a…試料プローブ(分注プローブ)
13,14…洗浄槽
15…試料容器
16…試料ラック
17…試料搬送機構
18…試薬用シリンジ
19…試料用シリンジ
20…洗浄用ポンプ
21…コントローラ
23,24…洗浄容器
29,30…撹拌機構用洗浄槽
31,32…試薬分注機構用洗浄槽
34…ギアポンプ
100…自動分析装置
101…絞り部(流量調節部)
102…圧力センサ
103…制御部
104…分岐管
104a…フィルタ
105…戻り流路
106…洗浄流路
107,108,109,110…電磁弁
111,112…試薬プローブ圧力センサ
113,114…試料プローブ圧力センサ
201…貯水部
501…調整目標圧Pm
502…圧力推移

Claims (7)

  1. 反応容器に試料と試薬を各々分注して反応させ、この反応させた液体を測定する自動分析装置であって、
    前記試薬や前記試料を反応容器に分注する分注プローブと、
    前記分注プローブに洗浄水を供給するギアポンプと、
    前記ギアポンプから吐出された洗浄水を前記分注プローブまで送液する洗浄流路と、
    前記洗浄流路の圧力を測定する圧力センサと、
    前記ギアポンプに対して並列に配置され、前記ギアポンプの吐出口側と吸引口側とを接続する戻り流路と、
    前記戻り流路に配置され、前記戻り流路を流れる前記洗浄水の流量を調整する流量調整部と、
    前記圧力センサの測定結果に応じて前記流量調整部の開閉度を変更することで前記戻り流路を流れる前記洗浄水の流量を調整する制御部と、とを備え
    前記制御部は、調整目標圧と前記圧力センサで測定した前記洗浄流路の圧力値とを比較し、前記圧力値が前記調整目標圧と異なる場合は前記洗浄流路の圧力が前記調整目標圧となるよう前記流量調整部の開閉度を変更する
    ことを特徴とする自動分析装置。
  2. 請求項に記載の自動分析装置において、
    前記制御部は、前記洗浄流路が前記調整目標圧より高圧の場合は前記流量調整部を開き方向に変更し、前記洗浄流路が前記調整目標圧より低圧の場合は前記流量調整部を閉じ方向に変更する
    ことを特徴とする自動分析装置。
  3. 請求項に記載の自動分析装置において、
    前記流量調整部は比例電磁弁であって、
    前記制御部は、前記洗浄流路を調整目標圧へ調整する際に、前記比例電磁弁の開閉方向を一方方向に限定し、多段的な開閉度の調整を行う
    ことを特徴とする自動分析装置。
  4. 請求項3に記載の自動分析装置において、
    前記制御部は、前記比例電磁弁を閉じ方向のみに多段的に調整する
    ことを特徴とする自動分析装置。
  5. 請求項に記載の自動分析装置において、
    前記流量調整部は比例電磁弁であって、
    前記制御部は、前記比例電磁弁を駆動する制御値の推移を記録し、前記ギアポンプの寿命を判定する
    ことを特徴とする自動分析装置。
  6. 請求項に記載の自動分析装置において、
    前記流量調整部は比例電磁弁であって、
    前記制御部は、前記比例電磁弁のオーバーシュート許容値が前記洗浄流路の前記調整目標圧を超えないようにPI制御を行う
    ことを特徴とする自動分析装置。
  7. 反応容器に試料と試薬を各々分注して反応させ、この反応させた液体を測定する自動分析装置であって、
    前記試薬や前記試料を反応容器に分注する分注プローブと、
    前記分注プローブに洗浄水を供給するギアポンプと、
    前記ギアポンプから吐出された洗浄水を前記分注プローブまで送液する洗浄流路と、
    前記洗浄流路の圧力を測定する圧力センサと、
    前記ギアポンプに対して並列に配置され、前記ギアポンプの吐出口側と吸引口側とを接続する戻り流路と、
    前記戻り流路に配置され、前記戻り流路を流れる前記洗浄水の流量を調整する流量調整部と、
    前記洗浄流路を各々の前記分注プローブに分岐させる分岐管と、
    前記分注プローブから吐出される前記洗浄水の圧力を測定するプローブ圧力センサと、
    前記分岐管内に設けられた、前記洗浄水中の異物を取り除くためのフィルタと、
    前記圧力センサの測定結果に応じて前記流量調整部の開閉度を変更することで前記戻り流路を流れる前記洗浄水の流量を調整する制御部と、とを備え、
    前記制御部は、前記圧力センサの測定値と前記プローブ圧力センサの測定値との差分により前記フィルタの詰まり具合を判定する
    ことを特徴とする自動分析装置。
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