<第1の実施形態>
この実施形態の臨床検査装置の一例として、自動分析装置について各図を参照して説明する。まず、第1の実施形態の自動分析装置10について図面を参照して説明する。
[自動分析装置]
自動分析装置10の構成について図1及び図2を参照して説明する。図1は、この実施形態の自動分析装置10の機能的構成を示すブロック図である。図2は、分析部24の詳細構成を示す斜視図である。自動分析装置10は、反応容器51に分注された試料と試薬とを混合及び撹拌して混合液を調製し、その混合液を測定することにより、混合液の成分を分析する装置である。
[全体構成]
まず、自動分析装置10の全体構成について図面を参照して説明する。図1に示すように、自動分析装置10は、検出部20と、分析部24と、分析制御部25と、データ処理部30と、検知部40と、カウント部45と、記憶部50と、システム制御部70と、操作部80と、出力部90とを備える。
[システム制御部]
システム制御部70は、検出部20と、分析制御部25と、データ処理部30と、検知部40と、出力部90とを統括して制御する。操作部80は、システム制御部70に対して各種コマンド信号の入力操作等を行う。
[データ処理部]
データ処理部30は、演算部31と、データ記憶部32とを備える。
〔演算部〕
演算部31は、分析部24から出力された混合液の成分の測定結果を受けて、混合液中の特定物質の濃度を演算処理し、測定データ、検量データ等を生成する。
〔データ記憶部〕
データ記憶部32は、演算部31で生成された測定データ、検量データ等を一時的に記憶する。
[操作部]
操作部80は、例えば、マウス、キーボード等の独立した操作入力機能を備えるものが挙げられる。また、タッチパネル等の操作入力機能と表示機能とが組み合わされたものであってもよい。操作部80によってなされた操作入力は、例えば、システム制御部70に命令として入力される。この操作入力は、操作部80を構成する操作機器から直接的に入力されたものであってもよいし、表示部91に表示されたボタン等のオブジェクトをマウス等によって選択する等の間接的に入力されたものであってもよい。
[出力部]
出力部90は、表示部91、印刷部92、報知部93を備える。出力部90は、データ処理部30、操作部80、検出部20から受けた情報を、システム制御部70の制御に基づいて外部に出力する。この出力は表示部91による表示出力、印刷部92による印刷出力、報知部93による報知出力等が挙げられる。
[分析部]
分析部24は、試料と試薬との混合液を吸光測定して、測定データを出力する。測定データは、例えば、検体データである。検体データは、上記の吸光測定において試料を含む混合液を測定したデータである。測定データは、検体データの他に、例えば、キャリブレーションデータ、精度コントロールデータ、試料ブランクデータ、試薬ブランクデータ等の予備測定データが挙げられる。
分析部24は、洗浄装置19を備える。洗浄装置19は、例えば、洗浄装置19に備えられた洗浄槽内に分注プローブ等の軸状体の先端を含む部分を収容する。洗浄装置19は、分注プローブ等のうち洗浄槽内に収容された部分に、例えば、洗浄液を噴射することで洗浄動作を行う。洗浄装置19は、この一連の動作をすることで軸状体の先端を含む部分を洗浄する。軸状体は、例えば、各種の分注プローブ(試料分注プローブ、試薬分注プローブ等)、撹拌子等が挙げられる。
[分析部の詳細構成]
次に、図2を参照して分析部24の詳細構成及び制御構成の一例について説明する。図2に示すように、分析部24は、サンプルセクション100と、第1セクション200と、第2セクション300と、反応セクション400とを備える。また、洗浄装置19a〜19dは、分析部24の各セクションに設けられた洗浄装置19の一例である。このように、洗浄装置19は、分析部24に複数設けることができる。検知部40は、後述する各種センサ部40a〜40eを備えている。
制御部27は、機構部26に指示することで、分析部24が備える各ユニットの駆動を制御する。各ユニットは、第1試薬庫1、第2試薬庫2、反応ディスク(反応庫)4、サンプルディスク5、洗浄装置19a〜19d及び、各アーム(試料分注アーム17、第1試薬分注アーム8、第2試薬分注アーム9、第1撹拌アーム11a、第2撹拌アーム11b)を含む。
上記各セクションは、鉛直方向に移動可能な構成を含む。また、上記各セクションは、液体に接触する部品と、洗浄動作が可能に構成された洗浄装置19とを備えている。
[サンプルセクション]
サンプルセクション100の構成について説明する。サンプルセクション100は、試料分注プローブ16と、洗浄装置19aとを備える。サンプルセクション100において液体に接触する部品は、試料分注プローブ16である。試料分注プローブ16は、試料を試料容器61から反応容器51に分注することで試料分注動作を行う。洗浄装置19aは、試料分注プローブ16の先端部を含む少なくとも一部を洗浄する洗浄動作を行う。
〔試料分注プローブ〕
試料分注プローブ16は、試料搬送機構の動作によって規定の試料吸引位置に搬送された試料容器61から試料を吸引する。試料分注プローブ16は、吸引した試料を保持しつつ規定の吐出位置に移動する。さらに、反応ディスク4の回動によって規定の吐出位置に搬送された反応容器51内に保持した試料を吐出する。
試料分注プローブ16は、両端部を貫く流路を備えた細長形状を有している。両端部のうちの下端は試料を吸引及び吐出するための開口である。この開口が吐出部となる。試料分注プローブ16の形状は、典型的には直筒形状であるが、曲がり部を備えた曲筒形状であってもよい。試料分注プローブ16は、図示しない試料分注ポンプに接続されている。この試料分注ポンプは、この開口に圧力変化を起こさせるためのポンプ機構である。
図示しない試料分注ポンプは、機構部26等によって駆動されることにより試料分注プローブ16内の圧力を変化させる。この圧力変化は試料分注プローブ16の開口まで伝播する。これにより、試料分注プローブ16による液体の吸引及び吐出が行われる。試料分注アーム17は、試料分注プローブ16を移動可能に保持する。試料分注プローブ16は、試料分注アーム17が機構部26による駆動によって移動されることに伴い移動される。これにより、試料分注プローブ16を、規定の試料吸引位置及び試料吐出位置に移動させることができる。
〔洗浄装置〕
洗浄装置19aは、試料分注プローブ16の先端部を含む少なくとも一部を洗浄する洗浄動作を行う。図3は、洗浄装置19aの詳細な構成を示した図である。
図3に示すように、洗浄装置19aは、洗浄部191aと、供給部192aと、排出部193aとを備えて構成されている。供給部192a及び排出部193aは、洗浄部191aに接続されている。洗浄部191aにおいて、供給部192aが接続される接続部は、排出部193aが接続される接続よりも上側の位置となる。
〔洗浄部〕
洗浄部191aは、試料分注プローブ16に洗浄液を接触させることで洗浄動作を行う。洗浄部191aは、洗浄槽1911aを備える。洗浄液は、試料分注プローブ16を洗浄可能な液体であればどのようなものであってもよい。洗浄液は、例えば、蒸留水、洗剤を含む水である。
(洗浄槽)
洗浄槽1911aは、頂部に開口部を備えた中空形状に形成される。この開口部は、試料分注プローブ16が挿入可能なように形成されている。洗浄槽1911aは、このように構成されることで内部に形成された空間Sを備える。この空間Sに、試料分注プローブ16の先端を含む部分が挿入される。
(噴射口)
洗浄槽1911aは、側部に噴射口1912aを備える。噴射口1912aは、空間S内に洗浄液を供給するための開口である。空間S内に供給される洗浄液が噴流となるために、噴射口1912aには、図示しないノズル部が備えられている。空間S内に挿入された試料分注プローブ16の先端を含む部分に、噴射口1912aから洗浄液が噴射されることで、この部分が洗浄される。洗浄槽1911aに備えられる噴射口は、1つであってもよいし、複数であってもよい。この噴射口が複数備えられる場合、この噴射口は、例えば互いに対向する位置に備えられる。
(排出口)
洗浄槽1911aは、底部に排出口1913aを備える。排出口1913aは、空間Sで、試料分注プローブ16の先端を含む部分が洗浄された時の廃液を、洗浄槽1911aの外部に排出する開口である。この廃液は、試料、洗浄液等を含む。排出口1913aは、例えば、空間S内で生じた廃液をそのまま洗浄槽1911aの外部に排出する常時開放型の開口である。また、排出口1913aに、空間S内に洗浄液を含む液体を溜めるための図示しない閉止弁を設けることもできる。この閉止弁を閉じることによって、空間S内に洗浄液を溜めることができる。例えば、空間S内に溜められた洗浄液に、試料分注プローブ16の先端を含む部分が浸漬されることで、この部分が洗浄される。溜められた洗浄液は、この閉止弁を開けることにより洗浄槽1911aの外部に排出される。
〔供給部〕
供給部192aは、洗浄部191aに洗浄液を供給する。供給部192aは、供給管1921aと、ポンプ1922aと、第1閉止弁1923aと、流量調整弁1924aとを備える。
(供給管)
供給管1921aは、洗浄槽1911aに洗浄液を供給するための供給ラインである。供給管1921aは、例えば、両端に開口を備える筒形状を有し、内部に洗浄液を輸送するための流路C1が形成されている。供給管1921aは、一方の開口がポンプ1922aの図示しない洗浄液吐出口に接続され、他方の開口が洗浄槽1911aに形成された噴射口1912aに接続される。この他方の開口は、例えば、洗浄槽1911aの側部に接続される。また、供給管1921aは、例えば、この接続部から水平方向に伸びる直線管として構成されている。直線管とすることで、洗浄液の供給時における圧力損失が小さくなる。また、水平とすることで、洗浄液の供給に対する重力の影響を小さくすることができる。噴射口1912aは、前記接続部に形成される。
(ポンプ)
ポンプ1922aは、流路C1に対する洗浄液供給動作を行う。洗浄液供給動作は、供給管1921aの内部に圧力変化を生じさせ、洗浄液をポンプ1922aの吐出口から流路C1内へ輸送することをいう。この洗浄液供給動作は、制御部27による制御に基づいて行われる。制御部27は、流路C1に対し継続的に洗浄液を供給させるようにポンプ1922aを制御してもよいし、流路C1に対し所定の周期で間欠的に洗浄液を供給させるようにポンプ1922aを制御してもよい。流路C1に対し、連続的に洗浄液を供給させる場合、制御部27は、一定量の洗浄液が供給されるようにポンプ1922aを制御することができる。流路C1に対し所定の周期で間欠的に洗浄液を供給させる場合、制御部27は、例えば、所定の間隔をおいて洗浄液が供給されるようにポンプ1922aを制御する。また、制御部27は、所定の間隔をおいて一定量の洗浄液が供給されるようにポンプ1922aを制御することもできる。流路C1に供給された洗浄液は流路C1で輸送されることで、例えば、噴射口1912aまで到達し、この洗浄液は噴射口1912aから空間Sに向けて噴射される。
(第1閉止弁)
第1閉止弁1923aは、噴射口1912aに対する洗浄液供給動作と洗浄液供給停止動作を行う。第1閉止弁1923aは、流路C1内における洗浄液の流れを遮断可能に設けられる。第1閉止弁1923aは、洗浄液供給停止動作と、洗浄液供給動作とを行う。洗浄液供給停止動作及び洗浄液供給動作は、制御部27による制御に基づいて行われる。洗浄液供給停止動作は、流路C1に対する流れの遮断動作であって、第1閉止弁1923aに設けられた図示しない遮断部(弁体)が動作することで、この遮断部(弁体)が流路C1を完全に塞ぐことをいう。洗浄液供給動作は、流路C1に対する開放動作であって、流路C1を完全に塞いでいる遮断部(弁体)が動作することで、流路C1を完全に開放することをいう。第1閉止弁1923aは、遮断動作を行うことによって、流路C1における洗浄液の輸送を第1閉止弁1923aにおいて遮断することができる。第1閉止弁1923aは、開放動作を行うことによって、例えば、流路C1における洗浄液の輸送を第1閉止弁1923aにおいて可能とすることができる。
制御部27が、噴射口1912aに対し連続的に洗浄液を供給させるようにポンプ1922aを制御している場合、制御部27は、さらに、第1閉止弁1923aを制御することにより、噴射口1912aに対し所定の周期で間欠的に洗浄液を供給させることができる。この場合、所定の間隔をおいて一定量の洗浄液が供給されるように第1閉止弁1923aの遮断、開放動作を制御する。また、制御部27が、噴射口1912aに対し、所定の周期で間欠的に洗浄液が供給されるようにポンプ1922aを制御する場合、供給部192aにおいて第1閉止弁1923aの構成を省略することもできる。
第1閉止弁1923aは、制御部27によって制御される電磁弁としての構成を備える。第1閉止弁1923aは、流路C1の遮断と開放が可能な構成を備えるものであればどのようなものであってもよく、例えば、仕切弁、ダイヤフラム弁、ボール弁等の従来公知のバルブを用いることができる。これらバルブの中でも、制御部27による制御に対する開閉動作の応答が速いものが選ばれる。このバルブは、例えば、開閉機能を有し、流量調節機能を有さない構成を備えるものである。このとき、バルブの閉動作は遮断動作、開動作は開放動作に対応する。
(流量調整弁)
流量調整弁1924aは、流路C1内を流れる洗浄液に対する流量調整動作を行う。流量調整弁1924aは、流路C1内を流れる洗浄液の流量を調整可能に構成されている。この流量の調整は、例えば、手動で、流量調整弁1924aを動作させることで行われる。第1閉止弁1923aは、制御部27による制御によって流路C1内の流量が制限されることにより、流路C1内を流れる洗浄液に対する流量調整動作を行う。流量調整動作では、第1閉止弁1923aに設けられた図示しない遮断部(弁体)が動作されることで、この遮断部(弁体)が流路C1の一部を塞ぐ。これにより、流路C1の断面積を小さくすることができる。第1閉止弁1923aは、流量調整動作を行うことにより、例えば、流路C1において流れる洗浄液の流量を第1閉止弁1923aにおいて調節することができる。また、制御部27が、噴射口1912aに対し、所定の流量で洗浄液を供給させるようにポンプ1922aを制御する場合には、ポンプ1922aが流路C1内を流れる洗浄液に対する流量調整動作を行うことができる。そのため、供給部192aにおいて流量調整弁1924aの構成を省略することもできる。
流量調整弁1924aは、流路C1内を流れる洗浄液の流量を調整可能な構成を備えるものであればどのようなものであってもよく、例えば、絞り弁等の従来公知のバルブ、従来公知の流量調整装置等を用いることができる。これらの中でも、制御部27による制御に対し、実際に噴射口1912aに供給される流量の精度が高いものが選ばれる。
(ポンプと第1閉止弁と流量調整弁との関係)
ポンプ1922aは、流路C1に対する洗浄液供給動作に加え、噴射口1912aに対する洗浄液供給動作及び流路C1内を流れる洗浄液に対する流量調整動作をすることができる。そのため、供給部192aは、ポンプ1922aと、供給管1921aとが少なくとも備えられていればよい。
供給部192aは、噴射口1912aに供給される洗浄液の流量を調整するための流量調整弁1924aを更に設けることができる。流量調整弁1924aは、前述したように供給管1921aに設けられる。流量調整弁1924aが、ポンプ1922aに代わって流路C1内を流れる洗浄液に対する流量調整動作を行うことで、これを設けない場合と比較して噴射口1912aに対する洗浄液の供給確度を高めることができる。洗浄液の供給確度は、例えば、制御部27からの制御信号によって噴射口1912aに洗浄液が供給される場合、その制御信号が示す流量と、実際に噴射口1912aに供給された流量との差によって決定される。供給確度は、この差が小さいほうが高いといえる。
例えば、ポンプ1922aで流量調整動作を行うと、洗浄液は流路C1を流れ、噴射口1912aに到達する。このとき、流路C1を流れる洗浄液は、流路C1を形成する供給管1921aによって圧力損失を受ける。この圧力損失は、例えば、供給管1921aの管壁による肝摩擦損失が挙げられる。その結果、流路C1を流れる洗浄液の流速は、噴射口1912aに向かうにつれて減少する。そうすると、ポンプ1922aによって流量調整された洗浄液の流量に対し、噴射口1912aに実際に供給される洗浄液の流量は減少する。この場合、流路C1を短くすればよいが、装置の取り回しの関係上、この流路C1は長くなることが多い。
一方、供給管1921aに設けられた流量調整弁1924aで流量調整動作を行うと、流量調整動作がされた洗浄液は、同様に流路C1を流れ噴射口1912aに到達する。このとき、流量調整弁1924aと噴射口1912aとの距離は、ポンプ1922aの吐出口と噴射口1912aとの距離よりも短くなる。そうすると、流路C1を流れる洗浄液が、供給管1921aによって受ける圧力損失が少なくなる。そのため、流量調整弁1924aは、供給管1921aにおいて噴射口1912aの近傍の位置に設けられることが好ましい。このように、流量調整弁1924aと噴射口1912aとの間の流路C1の距離を短くすることにより、供給管1921aによって受ける圧力損失を少なくすることができる。このことから、流量調整弁1924aで設定された洗浄液の流量を、噴射口1912aから供給される洗浄液の流量と見なすことができる。
また、供給部192aは、噴射口1912aに洗浄液を供給させるための第1閉止弁1923aを更に設けることができる。第1閉止弁1923aは、供給管1921aに設けられる。第1閉止弁1923aが、ポンプ1922aに代わって噴射口1912aに対する洗浄液供給動作を行う。それにより、これを設けない場合と比較して噴射口1912aに対する洗浄水供給の応答速度を高めることができる。洗浄水供給の応答速度は、制御部27からの制御信号によって噴射口1912aに洗浄液が供給される場合、その制御信号が供給部192aに入力してから、実際に噴射口1912aに供給されるまでの時間差によって決定される。応答速度は、この時間差が小さいほど高いといえる。
例えば、ポンプ1922aで噴射口1912aに対する洗浄液供給動作を行うと、この洗浄液供給動作が行われた洗浄液は流路C1を流れ噴射口1912aに到達する。流路C1の長さは前述したように長くなることが多い。ポンプ1922aが、制御部27から駆動信号を受けてから、噴射口1912aで実際に洗浄液が噴射されるまでに時間差が生じる。この時間差は、洗浄液が流路C1を通過するのに要する時間である。
一方、供給管1921aに設けられた第1閉止弁1923aが噴射口1912aに対する洗浄液供給動作を行うと、洗浄液供給動作がされた洗浄液は、同様に流路C1を流れ噴射口1912aに到達する。このとき、第1閉止弁1923aと噴射口1912aとの距離は、ポンプ1922aの吐出口と噴射口1912aとの距離よりも短くなる。そうすると、洗浄液が流路C1を通過するのに要する時間が少なくなる。そのため、第1閉止弁1923aは、供給管1921aの噴射口1912aの近傍に設けられることが好ましい。また、第1閉止弁1923aは、流量調整弁1924aの位置よりも、ポンプ1922aの吐出口側に設けられることが好ましい。このように、第1閉止弁1923aと噴射口1912aとの間の流路C1の距離を短くすることにより、噴射口1912aに対する洗浄水供給時の応答速度を高めることができる。このことから、制御部27が第1閉止弁1923aに対し制御信号を送信したタイミングを、噴射口1912aから洗浄液が噴射されたタイミングと見なすことができる。
〔排出部〕
排出部193aは、洗浄部191aにおいて洗浄動作が行われることによって生じた廃液を洗浄装置19aの外部に排出する。排出部193aは、排出管1931aと、第2閉止弁1933aと、オーバーフロー管1932aと、センサ部40aとを備える。図4は、排出部193aの構成の詳細を示した図である。
(排出管)
排出管1931aは、洗浄部191aにおいて洗浄動作が行われることによって生じた廃液を洗浄装置19aの外部に排出するための排出ラインである。排出管1931aは、例えば、両端に開口を備える筒形状を有し、内部に洗浄液を輸送するための流路C2が形成されている。排出管1931aは、一方の開口が洗浄槽1911aに形成された排出口1913aに接続され、他方の開口が排出管1931aに流れ込んだ廃液を洗浄装置19aの外部に排出する第1排出口1935aを構成する。また、排出管1931aは、この接続部から鉛直下方向に伸びる直線管とすることができる。鉛直方向に伸びる直線管とすることで、廃液の排出を効率よく行うことができる。排出口1913aは、前記接続部に形成される。
(第2閉止弁)
第2閉止弁1933aは、流路C2における廃液の流れを遮断することで、流路C2を含む領域に貯留部1934aを形成させる貯留手段である。第2閉止弁1933aは、流路C2における廃液の流れを遮断可能に設けられる。第2閉止弁1933aは、制御部27による制御によって貯留動作を行う。貯留動作は、流路C2に対する流れの遮断動作であって、この遮断動作は第1閉止弁1923aと同様に行うことができる。第2閉止弁1933aは、遮断動作を行うことによって、流路C2における廃液の輸送を第2閉止弁1933aにおいて遮断することができる。
排出管1931aが、鉛直方向に延びる直線管で構成されている場合、第2閉止弁1933aが貯留動作を行うことで、流路C2に、第2閉止弁1933aで堰き止められた廃液が溜まる貯留部1934aが形成される。第2閉止弁1933aは、第1閉止弁1923aと同様にして開放動作を行うことによって、例えば、貯留部1934aを形成する廃液を、第1排出口1935aから洗浄装置19aの外部に排出することができる。
(オーバーフロー管)
オーバーフロー管1932aは、貯留部1934aを形成する廃液の液量が所定量を超えると、この所定量を超えた分の廃液を第1排出口1935aとは別の排出口から洗浄装置19aの外部に排出する溢流ラインである。排出管1931aは、例えば、両端に開口を備える筒形状を有し、内部に洗浄液を輸送するための流路C3が形成されている。オーバーフロー管1932aは、一方の開口が排出管1931aの側部に接続され、他方の開口がオーバーフロー管1932aに流れ込んだ廃液を洗浄装置19aの外部に排出する第2排出口1936aを構成する。第2排出口1936aは、例えば、鉛直下方向に向いている。ここで、排出管1931aにおいて第1排出口1935aに向かう方向を流れ方向とすると、オーバーフロー管1932aは、第2閉止弁1933aよりも上流側の位置に接続される。つまり、オーバーフロー管1932aは、洗浄槽1911aの排出口1913aと、第2閉止弁1933aとの間に設けられた排出管1931aの側部に設けられる。
オーバーフロー管1932aは湾曲部1976aを備える。図4に示すように、第2閉止弁1933aの位置をH1、湾曲部1976aの頂部の位置をH2、オーバーフロー管1932aにおける位置H2に対向する位置をH3とする。ここで、頂部とは、オーバーフロー管1932aを形成する管壁における一番高い位置である。湾曲部1976aは、この位置H2から少なくとも下方向に湾曲するように形成される。下方向に湾曲したオーバーフロー管1932aは、その後、鉛直下方向に伸びる直線管とすることができる。鉛直方向に伸びる直線管とすることで、廃液の排出を効率よく行うことができる。
また、オーバーフロー管1932aには、流路C3に廃液が流れたことを検知する検知手段(検知部)を構成するセンサ部40aが備えられている。このセンサ部40aは、図1で示した検知部40に含まれている。ここで、オーバーフロー管1932aにおいて、位置H2から第2排出口1936aに向かう方向を流れ方向とすると、センサ部40aは、オーバーフロー管1932aの位置H3よりも下流側の位置に設けられる。つまり、センサ部40aは、位置H3と、第2排出口1936aとの間に設けられる。オーバーフロー管1932aが、鉛直下方向に伸びる直線管を含む場合、センサ部40aを、この直線管に設けることができる。
センサ部40aは、オーバーフロー管1932a内における洗浄液の流れを検知可能な構成を有していればどのようなものであってもよく、従来公知の流れセンサを用いて構成することができる。流れセンサは、例えば、接触式、非接触式のものが挙げられる。接触式の流れセンサは、例えば、羽根車式が挙げられる。非接触式の流れセンサは、例えば、静電容量式、光電管式、フォトカプラ式等が挙げられる。
オーバーフロー管1932aは、位置H4が位置H1よりも高い位置となるように、かつH3が位置H4よりも高い位置となるように、排出管1931aの側部に接続される。そうすると、オーバーフロー管1932aの排出管1931aに対する接続角度θは、90°<θ<180°の範囲で設定される。この接続角度θは、好適には、100°≦θ≦180°の範囲で設定される。この接続角度θは、さらに好適には、120°≦θ≦150°の範囲で設定される。この接続角度θを90°以上としたのは、洗浄槽1911aの排出口1913aから排出管1931aに供給された廃液が、貯留部1934aを介さずに直接オーバーフロー管に流れ込んでしまうことを防ぐためである。この接続角度θは、貯留部1934aの容積、流路C2、C3の断面積に応じて適宜設計変更することができる。
オーバーフロー管1932aが排出管1931aの側部に接続され、さらに、第2閉止弁1933aが、制御部27による制御によって貯留動作をすることで、流路C2の一部と流路C3の一部とからなる貯留部1934aが形成される。図4を用いて、貯留部1934aの一形態について説明する。
図4に示すように、第2閉止弁1933aが貯留動作をすることで、廃液Wが第2閉止弁1933aで堰き止められている。貯留部1934aは、廃液Wを貯留可能な領域である。貯留部1934aは、底部の位置を位置H1、頂部の位置をH2とし、この間の距離Hにおける流路C2及びC3によって形成される。
貯留部1934aに溜まった廃液Wの液面Tが位置H3に達している場合、洗浄槽1911aの排出口1913aから排出管1931aに更に廃液が供給されると、廃液Wは貯留部1934aから溢れる。この溢れた廃液は、流路C3を流れた後に第2排出口1936aから洗浄装置19aの外部に排出される。このとき、オーバーフロー管1932aに備えられたセンサ部40aが流路C3における洗浄液の通過を検知する。この検知によって、貯留部1934aから、廃液が溢れたことを知ることができる。貯留部1934aの容積が既知の場合、第2閉止弁1933aが貯留動作をしてから排出管1931aに供給された廃液の液量が、貯留部1934aの容積を超えたことを知ることができる。
洗浄装置19aは、洗浄部191aと、供給部192aと、排出部193aとを備えて構成されている。洗浄装置19aによる試料分注プローブ16の洗浄の一例を示す。試料分注プローブ16による同一試料の分注工程が終了すると、制御部27は、試料分注プローブ16を洗浄するために機構部26を制御する。
機構部26は、試料分注アーム17を水平方向に動作させて、試料分注プローブ16を洗浄槽1911aの鉛直上方の位置に停止させる。機構部26は、さらに、試料分注プローブ16を鉛直下方向に移動させて、試料分注プローブ16を洗浄槽1911a内に挿入する。洗浄槽1911aは、洗浄槽1911a内に挿入された試料分注プローブ16の先端部を含む部分に向けて噴射口1912aから洗浄液を噴射してこの部分を洗浄する。洗浄液の噴射は、例えば、1回の洗浄工程において複数回行われる。この洗浄によって発生した廃液は、排出口1913aから洗浄装置19aの外部に排出される。
試料分注プローブ16の洗浄が終了すると、機構部26は、試料分注プローブ16を鉛直上方向に動作させて、試料分注プローブ16を再び洗浄装置19aの鉛直上方の位置に停止させる。
〔サンプルディスク〕
自動分析装置10は、試料搬送機構を備える。試料搬送機構は、例えば、図2に示すサンプルディスク5が挙げられる。サンプルディスク5は、試料容器61を保持する。試料容器61は、標準試料や被検試料等の試料を収容する。サンプルディスク5は、試料容器61を保持する保持部を備え、回転可能に構成されている。サンプルディスク5を回転させることによって、サンプルディスク5に保持された各試料容器61が予め設定された位置に搬送される。
また、試料搬送機構は、図示しないラックサンプラが挙げられる。このラックサンプラは、例えば、自動分析装置10の前縁に沿って配置される。このラックサンプラは、複数のラックを一列に並べて収納することができる。このラックには、複数の試料容器61が収容される。このラックサンプラは、各ラックを予め定められた位置に搬送可能に構成される。
また、このラックサンプラは、複数のラックのうちの一または二以上をその並べられる方向に対し直交する水平方向(前縁から中央の方向)に搬送可能に構成することができる。その結果、このラック内の各試料容器61が予め設定された位置に順次搬送される。この位置は、試料分注プローブ16によって吸引が行われる試料容器61の試料吸引位置である。
[第1セクション]
次に、第1セクション200の構成について説明する。第1セクション200は、第1試薬分注プローブ14と、洗浄装置19bとを備える。第1セクション200において、液体に接触する部品は、第1試薬分注プローブ14である。第1試薬分注プローブ14は、第1試薬を試薬容器6から反応容器51に分注することで試薬分注動作を行う。洗浄装置19bは、第1試薬分注プローブ14の先端部を含む少なくとも一部を洗浄する洗浄動作を行う。
〔第1試薬庫〕
第1試薬庫1は、試薬ラック1aを備える。試薬ラック1aは、第1試薬庫1に格納された試薬容器6を回動可能に保持する。試薬容器6は、試料に含まれる検査項目の成分と反応する成分を含有する1試薬系及び2試薬系の第1試薬を収容する。
〔第1試薬分注プローブ〕
第1試薬分注プローブ14は、試薬容器6に収容された第1試薬を吸引して反応容器51内へ吐出する。第1試薬分注プローブ14は、両端部を貫く流路を備えた細長形状を有している。両端部のうちの下端は試薬を吐出するための開口である。第1試薬分注プローブ14の形状は、例えば、筒型形状である。第1試薬分注ポンプは、第1試薬分注プローブ14内の圧力を変化させる。この圧力変化により、第1試薬分注プローブ14による吸引及び吐出が行われる。第1試薬分注アーム8は、第1試薬分注プローブ14を移動可能に保持する。第1試薬の吸引及び吐出は所定の位置において行われる。第1試薬分注アーム8が動作することにより、第1試薬分注プローブ14が、この所定の位置に移動される。
〔洗浄装置〕
洗浄装置19bは、第1試薬分注プローブ14の先端部を含む少なくとも一部を洗浄する洗浄動作を行う。洗浄装置19bは、洗浄装置19aの説明における試料分注プローブ16を第1試薬分注プローブ14と読み替えることで同様に構成することができる。また、洗浄装置19bは、洗浄部191bと、供給部192bと、排出部193bとを備えて構成される。洗浄装置19bは、洗浄装置19aの説明における洗浄部191a、供給部192a及び排出部193aを、洗浄部191b、供給部192b及び排出部193bに読み替えることで洗浄装置19aと同様に構成することができる。また、この読替えによって、洗浄装置19aにおいて述べたことを洗浄装置19bに適用することができる。また、排出部193bに形成される貯留部の容積は、排出部193aに形成された貯留部1934aの容積と異なっていてもよい。
[第2セクション]
次に、第2セクション300の構成について説明する。第2セクション300は、第2試薬分注プローブ15と、洗浄装置19cとを備える。第2セクション300において、液体に接触する部品は、第2試薬分注プローブ15である。第2試薬分注プローブ15は、第2試薬を試薬容器7から反応容器51に分注することで試薬分注動作を行う。洗浄装置19cは、第2試薬分注プローブ15の先端部を含む少なくとも一部を洗浄する洗浄動作を行う。
〔第2試薬庫〕
第2試薬庫2は、試薬ラック2aを備える。試薬ラック2aは、第2試薬庫2に格納された試薬容器7を回動可能に保持する。試薬容器7は、試料に含まれる検査項目の成分と反応する成分を含有する1試薬系及び2試薬系の第2試薬を収容する。
〔第2試薬分注プローブ〕
第2試薬分注プローブ15は、試薬容器7に収容された第2試薬を吸引して反応容器51内へ吐出する。第2試薬分注プローブ15は、例えば、第1試薬分注プローブ14と同様な構成を有している。また、第1試薬分注プローブ14で述べたことを第2試薬分注プローブ15に適用することもできる。第2試薬分注ポンプは、第2試薬分注プローブ15内の圧力を変化させる。この圧力変化により、第2試薬分注プローブ15による吸引及び吐出が行われる。第2試薬分注アーム9は、第2試薬分注プローブ15を移動可能に保持する。第2試薬の吸引及び吐出は所定の位置において行われる。第2試薬分注アーム9が動作することにより、第2試薬分注プローブ15が、この所定の位置に移動する。
〔洗浄装置〕
洗浄装置19cは、第2試薬分注プローブ15の先端部を含む少なくとも一部を洗浄する洗浄動作を行う。洗浄装置19cは、洗浄装置19aの説明における試料分注プローブ16を第2試薬分注プローブ15と読み替えることで同様に構成することができる。また、洗浄装置19cは、洗浄部191cと、供給部192cと、排出部193cとを備えて構成されている。洗浄装置19cは、洗浄装置19aの説明における洗浄部191a、供給部192a及び排出部193aを、洗浄部191c、供給部192c及び排出部193cに読み替えることで洗浄装置19aと同様に構成することができる。また、この読替えによって、洗浄装置19aにおいて述べたことを洗浄装置19cに適用することができる。また、排出部193cに形成される貯留部の容積は、排出部193aに形成された貯留部1934aの容積と異なる容積とすることができる。
[反応セクション]
次に、反応セクション400の構成について説明する。反応セクション400は、第1撹拌子18a、第2撹拌子18b、洗浄装置19d及び洗浄装置19eを備える。反応セクション400において、液体に接触する部品は、第1撹拌子18aは及び第2撹拌子18bである。第1撹拌子18aは及び第2撹拌子18bは、反応容器51に収容された混合液を撹拌する撹拌動作を行う。洗浄装置19dは、第1撹拌子18aの先端部を含む少なくとも一部を洗浄する洗浄動作を行う。洗浄装置19eは、第2撹拌子18bの先端部を含む少なくとも一部を洗浄する洗浄動作を行う。
〔撹拌子〕
第1撹拌子18aは、例えば、反応容器51に分注された試料と第1試薬の混合液を撹拌する。第2撹拌子18bは、例えば、反応容器51に分注された試料と第1試薬と第2試薬との混合液を撹拌する。これらの撹拌子には、振動子が備えられており、液体に浸漬した振動子が振動動作を行うことによって、液体が撹拌される。
第1撹拌アーム11aは、第1撹拌子18aを移動可能に保持する。第1撹拌子18aによる液体の撹拌は、予め設定された撹拌位置において行われる。第1撹拌アーム11aが動作することにより、第1撹拌子18aが撹拌位置に移動される。これは、第2撹拌子18bに対応する第2撹拌アーム11bについても同様である。
〔洗浄装置〕
洗浄装置19dは、第1撹拌子18aの先端部を含む少なくとも一部を洗浄する洗浄動作を行う。洗浄装置19dは、洗浄装置19aの説明における試料分注プローブ16を第1撹拌子18aと読み替えることで同様に構成することができる。また、洗浄装置19dは、洗浄部191dと、供給部192dと、排出部193dとを備えて構成されている。洗浄装置19dは、洗浄装置19aの説明における洗浄部191a、供給部192a及び排出部193aを、洗浄部191d、供給部192d及び排出部193dに読み替えることで洗浄装置19aと同様に構成することができる。また、この読替えによって、洗浄装置19aにおいて述べたことを洗浄装置19dに適用することができる。また、排出部193dに形成される貯留部の容積は、排出部193aに形成された貯留部1934aの容積と異なる容積とすることができる。
洗浄装置19eは、第2撹拌子18bの先端部を含む少なくとも一部を洗浄する洗浄動作を行う。洗浄装置19eは、洗浄装置19aの説明における試料分注プローブ16を第2撹拌子18bと読み替えることで同様に構成することができる。また、洗浄装置19eは、洗浄部191eと、供給部192eと、排出部193eとを備えて構成されている。洗浄装置19eは、洗浄装置19aの説明における洗浄部191a、供給部192a及び排出部193aを、洗浄部191e、供給部192e及び排出部193eに読み替えることで洗浄装置19aと同様に構成することができる。また、この読替えによって、洗浄装置19aにおいて述べたことを洗浄装置19eに適用することができる。また、排出部193eに形成される貯留部の容積は、排出部193aに形成された貯留部1934aの容積と異なる容積とすることができる。
〔洗浄ユニット〕
洗浄ユニット13は、洗浄・乾燥位置に停止した反応容器51内の測定を終えた混合液を吸引すると共に、反応容器51内を洗浄・乾燥する。
〔測光ユニット〕
測光ユニット12は、混合液を測光位置で測定する測定部である。測光ユニット12は、混合液の吸光度を測定した後、その測定データをデータ処理部30等に出力する。データ処理部30は、吸光度から検量線に基づいて混合液の濃度を求める。それにより、混合液の成分を測定することが可能となる。
[記憶部]
記憶部50には、洗浄槽1911aへの洗浄液の供給回数の情報である規定供給回数情報が予め記憶されている。図5は、規定供給回数情報の一例を示す表である。この表は、洗浄装置19a〜19eの設定に対応している。規定供給回数情報は、廃液の液量と洗浄液の供給回数の範囲とが対応付けられた供給排出対応情報の一例である。
図5に示すように、この表には、洗浄液の規定液量と洗浄液の規定供給回数の範囲とが示された設定A〜Eが示されている。
洗浄液の規定液量の値は、貯留部の容積の値である。例えば、設定Aにおける洗浄液の規定液量は、貯留部1934aの容積に対応している。この液量は、例えば、設定Bにおいて15mlである。設定B〜Eにおける洗浄液の規定液量は、洗浄装置19b〜19eに形成された貯留部の容積にそれぞれ対応している。各セクションに設けられた洗浄装置19a〜19eに形成される貯留部の容積がそれぞれ異なる場合、設定A〜Eにおける洗浄液の規定液量の値はそれぞれ異なる。
洗浄液の規定供給回数の範囲は、洗浄液が規定液量に達するときの供給回数の範囲を示している。ここで、供給回数とは、例えば、洗浄槽1911aにおいて、噴射口1912aから洗浄液が噴射される回数である。つまり、規定回数の範囲で洗浄液の供給が行われた時の積算液量と、洗浄液の規定液量とが対応している。洗浄液の供給とは、洗浄装置19における洗浄液の吐出(噴射)を意味する。設定Aにおいて、洗浄液の規定供給回数の範囲は、例えば、10〜13回である。これは、洗浄槽1911aにおいて、噴射口1912aから洗浄液が10〜13回噴射されると、設定Aにおいて設定された洗浄液の液量の値以上となることを意味している。すなわち、噴射口1912aから洗浄液が10〜13回噴射されると、貯留部1934aから廃液が溢れる。
洗浄液の規定液量の値を、洗浄液の供給が複数回行われた時の積算液量と対応させた理由は、洗浄液の1回分の供給液量は、例えば、1ml〜3mlと非常に少ないことが挙げられる。1回分の供給液量とは、例えば、洗浄槽1911aにおいて、噴射口1912aから洗浄液が1回噴射されたときの噴射量である。この1回分の供給液量で発生する排液量は微量であるため、例えば、第1排出口1935aから廃液を採取することが難しい。また、廃液が排出管1931a等に付着することで廃液が洗浄装置19a内に残留する場合がある。このことから、洗浄装置19aで発生した廃液は、その全てが第1排出口1935aから排出されない場合がある。そこで、洗浄液の供給を複数回行うことで発生した廃液の積算液量を取得し、その積算液量を洗浄液の供給の回数で除算することで、洗浄液の供給における1回分の供給液量を推定することができる。また、排出管1931a内に貯留部1934aを形成することで、第1排出口1935aから廃液を採取する場合と比較して、排出管1931aの内壁に廃液が残留することが少なくなる。つまり、貯留部1934aにおいて廃液が採取される場合に廃液が通過する排出管1931aの距離は、第1排出口1935aにおいて廃液が採取される場合に廃液が通過する排出管1931aの距離と比較して短い。そのため、貯留部1934aは、例えば、排出管1931aにおいて洗浄槽1911aの排出口1913aの近傍に形成される。
規定供給回数情報は、洗浄液の液量が必ずしも設定されている必要はなく、洗浄液の供給回数の範囲の情報が少なくとも含まれていればよい。
洗浄液の供給回数は、予め設定されているものを用いてもよいし、自動分析装置10による測定の準備において操作者が設定してもよい。操作者は、例えば、洗浄液の種別、洗浄する部品に接触した液体の種別等に応じて洗浄液の供給回数を適宜決定することができる。例えば、洗浄する部品に接触した液体の種別が粘度の低い液体である場合、1回の吐出量が少なくても十分に洗浄が可能となるので、洗浄液の供給回数を多くすることができる。また、例えば、洗浄する部品に接触した液体の種別が粘度の高い液体である場合、1回の吐出に、ある程度の吐出量が必要となるので、外部に洗浄液が飛び散らない範囲において洗浄液の供給回数を少なくすることができる。
[カウント部]
カウント部45は、洗浄装置19において貯留手段による貯留動作があった後に、洗浄液の供給をカウントするカウント手段である。洗浄液の供給は、洗浄装置における洗浄液の吐出(噴射)を意味する。カウント部45は、洗浄装置19において洗浄液の吐出がされる度にカウントを行う。このカウントによって生成された洗浄液の実際の供給回数の情報は、カウント部45の図示しない一時記憶部に記憶される。ここで、洗浄装置19は、洗浄装置19a〜19eを含む。カウント部45は、洗浄装置19a〜19eのそれぞれにおける洗浄液の供給を、それぞれカウントする。例えば、洗浄装置19a〜19eにおいて、洗浄液の供給が同時に行われている場合、カウント部45は、洗浄装置19a〜19eに対応したカウントを5つ並行して行う。
[検知部]
検知部40は、分析部24の各セクションに設けられた洗浄装置にそれぞれ形成された貯留部に貯留された廃液が、所定の液量に達したことを検知する。検知部40は、センサ部を含んでいる。センサ部は、例えば、液体の流れを検知する検知センサである。このセンサ部は、例えば、サンプルセクション100において説明したセンサ部40aと同様な構成を備える。また、検知部40は、センサ部40b、40c、40d及び40eを含む。洗浄装置19b〜19eは、前述したように洗浄装置19aと同様な構成を備える。そのため、センサ部40b〜40eは、対応する洗浄装置19a〜19eにおいて、センサ部40aと同様に設けられる。
[検出部]
検出部20は、検知部40において洗浄液の流れが検知された場合、カウント部45から洗浄液の実際の供給回数の情報を取得して、これら情報を出力する。また、検出部20は、検知部40において洗浄液の流れが検知された場合、カウント部45から洗浄液の実際の供給回数の情報を取得する。検出部20は、さらに、記憶部50から規定供給回数情報を取得する。検出部20は、図示しない比較部を含み、この比較部が規定供給回数情報に含まれる洗浄液の供給回数の範囲と、カウント部45から取得した洗浄液の実際の供給回数とを比較する。この比較において、洗浄液の実際の供給回数が、洗浄液の供給回数の範囲から外れている場合に、洗浄液の供給異常があったことを検出し、この情報を出力する。検出部20は、洗浄液の実際の供給回数が、洗浄液の供給回数の範囲よりも少ない時に「洗浄液の供給量を少なくする必要あり」という情報を、洗浄液の供給異常の情報とともに出力することができる。また、検出部20は、洗浄液の実際の供給回数が、洗浄液の供給回数の範囲よりも多い時に「洗浄液の供給量を多くする必要あり」という情報を、洗浄液の供給異常の情報とともに出力することができる。
[分析制御部]
分析制御部25は、機構部26と、制御部27とを備える。分析制御部25は、制御部27及び機構部26を介して、サンプルセクション100、第1セクション200、第2セクション300の各機構を制御する。
〔機構部〕
機構部26は、モータやギア等を含んで構成され、分析部24の各分析ユニットを駆動する。機構部26は、例えば、サンプルディスク5、試薬ラック1a、及び試薬ラック2aを夫々回動する機構、並びに反応ディスク4を回転する機構を備えている。
また、機構部26は、試料分注アーム17、第1試薬分注アーム8、第2試薬分注アーム9、第1撹拌アーム11a、及び第2撹拌アーム11bを夫々回動及び上下移動する機構を備えている。
また、機構部26は、例えば、試料分注ポンプ、第1試薬分注ポンプ、及び第2試薬分注ポンプ(いずれも図示せず)を夫々吸引及び吐出駆動する機構を備えている。機構部26は、さらに洗浄ユニット13を上下移動する機構を備えている。
また、機構部26は、例えば、洗浄装置19において、洗浄液供給動作を行うポンプを夫々吸引及び吐出駆動する機構を備えている。このポンプは、例えば、洗浄装置19aに備えられたポンプ1922aが挙げられる。
また、機構部26は、例えば、洗浄装置19において、洗浄液供給動作、流量調整動作、貯留動作等を行う弁を開閉駆動する機構を備えている。この弁は、例えば、洗浄装置19aに備えられた、第1閉止弁1923a、流量調整弁1924a、第2閉止弁1933aが挙げられる。
〔制御部〕
制御部27は、機構部26による各分析ユニットの駆動を制御する制御回路を備えている。制御部27は、各セクションに備えられたアームの機構を制御することで、各セクションに備えられた分注プローブを移動させる。制御部27に制御回路が備えられている。この制御回路は、制御プログラムを含む。また、制御部27は、洗浄装置19における洗浄液供給動作に対応する制御及び貯留動作に対応する制御をカウント部45に出力する。例えば、洗浄装置19aの第2閉止弁1933aに対し、制御部27が弁を閉じる制御信号を送信すると、制御部27は同時に、第2閉止弁1933aに対し貯留動作を指示した情報をカウント部45に出力する。さらに、制御部27は、第1閉止弁1923aに対し、弁を開ける制御信号を送信すると、制御部27は同時に、第1閉止弁1923aに対し噴射口1912aに対する洗浄液供給動作を指示した情報をカウント部45に出力する。
カウント部45に出力する。
[自動分析装置の動作]
次に、この実施形態における自動分析装置10の動作について説明する。以下に示すフローチャートは、サンプルセクション100の動作について説明するが、他のセクションにも同様に適用することができる。例えば、サンプルセクション100の洗浄装置19a及びその構成を、洗浄装置19b〜19e及びその構成に読み変えることで、第1セクション200、第2セクション300及び反応セクション400に対し同様に適用することができる。
図6は、この実施形態の自動分析装置10の動作の一例を示したフローチャートである。図6は、この実施形態の自動分析装置10のサンプルセクション100における制御及び動作の流れを示している。
この実施形態の自動分析装置10は、洗浄槽1911aに一定量の洗浄液が複数回供給されたときに、オーバーフロー管1932a(このフローチャートでは、OF管と略する。)に備えられたセンサ部40aが流れを検知する。このとき、検出部20は、その供給回数が、規定供給回数の範囲外であるときに、1回の洗浄液の供給量が異常であると検出して、これを外部に報知するように動作する。この動作の詳細を以下に示す。
操作者は、自動分析装置による検体の測定を開始する(ステップS001)。自動分析装置10による検体の測定の開始とは、自動分析装置10によって、検体の吸光度測定を行うための測定動作を開始したことを意味する。自動分析装置10の測定動作の開始のタイミングは、例えば、試料分注プローブ16によって試料容器61か反応容器51に試料が分注されたタイミングをいう。
検出部20は、記憶部50に記憶された規定供給回数情報から、このセクションに対応する規定供給回数の範囲を取得する。この場合、例えば、規定供給回数の範囲a≦k<bを取得する(ステップS002)。kは洗浄液の供給回数。a及びbは自然数である。
次に、洗浄槽1911aへの洗浄液の供給動作を開始する。初期状態において、ポンプ1922aは停止、第1閉止弁1923aは「閉」、第2閉止弁1933aは「開」となっている。洗浄槽1911aへの洗浄液の供給において、まず、第2閉止弁を閉じる(ステップS003)。具体的に、機構部26は、第2閉止弁1933aが流路C2の流れを遮断するように、第2閉止弁1933aを駆動する。ステップS002の処理が行われると、カウント部45は、カウント数nを初期化(n=0)する(ステップS004)。
次に、流量調整弁1924aの開度を任意の値に調整する(ステップS005)。この任意の値は、例えば、予め設定されたプリセット値である。例えば、操作者が、流量調整弁1924aの開度を調整することで、流量調整弁1924aから洗浄槽1911aに供給される洗浄液の流量を、予め設定された流量とする。流量調整弁1924aにおける開度の調整は、第1閉止弁1923aを開く前であれば、どのようなタイミングで行われてもよい。次に、ポンプ1922aの駆動を開始する(ステップS006)。具体的に、機構部26は、流路C1に洗浄液による圧力が印加されるように、ポンプ1922aを駆動する。次に、第1閉止弁1923aを開ける(ステップS007)。具体的に、機構部26は、第1閉止弁1923aによる流路C1の遮断が解除されるように、第1閉止弁1923aを駆動する。この遮断の解除により、流路C1において、第1閉止弁1923aから、流量調整弁1924aへ向かう方向に洗浄液の流れが生じる。さらに、流量調整弁1924aを通過する洗浄液が所定の流量に制限されることで、所定流量の洗浄液が噴射口1912aから洗浄槽1911a内に噴射される。この噴射は、所定時間行われる。
洗浄液の供給動作を詳細に示すと、供給管1921aに、第1閉止弁1923aと流量調整弁1924aとが設けられる場合、例えば、第1閉止弁1923aはポンプ1922aの吐出口側に、流量調整弁1924aは噴射口1912aに設けられる。
このとき、ポンプ1922aは、流路C1を遮断している第1閉止弁1923aに対して洗浄液供給動作を行う。具体的に、ポンプ1922aは、制御部27からの制御信号を受けて駆動されることにより、ポンプ1922aの吐出口と第1閉止弁1923aとの間の流路C1に充填された洗浄液の圧力を高めることで、第1閉止弁1923aに対して洗浄液供給動作を行う。
ポンプ1922aから洗浄液の供給を受けた第1閉止弁1923aは、流量調整弁1924aを介して、噴射口1912aに対して洗浄液供給動作を行う。具体的に、流量調整弁1924aは、制御部27に制御された機構部26からの駆動信号を受けて、流路C1の遮断を完全に開放することで、噴射口1912aに対して洗浄液供給動作を行う。前述に説明したとおり、この駆動信号が機構部26から第1閉止弁1923aに送信されるタイミングを、噴射口1912aから洗浄液が噴射されるタイミングとみなすことができる。この動作により、洗浄液が、第1閉止弁1923aから、第1閉止弁1923aと流量調整弁1924aとの間の流路C1に流れ込む。その結果、流量調整弁1924aに洗浄液が供給される。
第1閉止弁1923aから洗浄液の供給を受けた流量調整弁1924aは、供給された洗浄液の流量を調整する流量調整動作を行う。具体的に、流量調整弁1924aは、制御部27からの制御信号を受けて、例えば、流路C1の断面積を所定の面積とするように動作することで流量調整動作を行う。この動作により、所定の流量の洗浄液が噴射口1912aに供給される。前述に説明したとおり、流量調整弁1924aで設定された洗浄液の流量が、噴射口1912aから噴射される流量とみなすことができる。
次に、第1閉止弁1923aを閉じる(ステップS007)。具体的に、機構部26は、第1閉止弁1923aによって流路C1の流れが遮断されるように、第1閉止弁1923aを駆動する。この遮断により、流路C1において洗浄液の流れが停止する。つまり、このステップの処理は、洗浄槽1911a内への洗浄液の供給動作の終了を意味する。ステップS007〜ステップS008の間の所定時間に、所定液量の洗浄水が洗浄槽1911a内に供給される。この液量は、前記所定流量と前記所定時間との積で求めることができる。このフローチャートにおいて前記所定流量は一定値とし、前記所定時間は一定時間とする。これにより、複数回の行われる洗浄液供給動作において、供給液量が一定となる。
洗浄液の供給動作が終了すると、カウント部45は、カウント数nを1カウント増やす(ステップS009)。洗浄液の供給動作の終了のタイミングは、ステップS008が行われたタイミングである。次に、検出部20は、カウント数nが、規定供給回数aに達したか否かを判定する(ステップS010)。aは自然数であって、規定供給回数の最小値である。カウント数nが、規定供給回数aに達した場合、検出部20は、センサ部40aがオーバーフロー管1932a内の流れを検知したか否かを判定する(ステップS010:YES、ステップS013)。センサ部40aがオーバーフロー管1932a内の流れを検知するということは、貯留部1934aに溜まった廃液が溢れ、オーバーフロー管1932a内に流れ込み、この廃液の動きをセンサ部40aが検知したことを意味している。つまり、ステップS013において、センサ部40aがオーバーフロー管1932a内の流れを検知する場合、検出部20は、洗浄液の1回分の供給液量が正常範囲であると判断する。洗浄液の1回分の供給液量が正常と判断された場合、検出部20は検出動作を終了する。この検出動作の終了は、第2閉止弁を開ける(ステップS013:YES、ステップS015)ことによって行われる。具体的に、機構部26は、第2閉止弁1933aによる流路C2の遮断が解除されるように、第2閉止弁1933aを駆動する。この遮断の解除により、流路C2に形成された貯留部1934aに溜まった廃液が第1排出口1935aから排出される。また、このとき、ポンプ1922aの駆動を停止してもよい。洗浄液の1回分の供給液量が、検出部20によって正常と判断された場合、洗浄液の1回分の供給液量が正常範囲であることを外部に報知してもよいが、このフローチャートに示す処理においては異常の場合に報知するものとする。この検出動作の終了の後に、自動分析装置に10における検体の測定が終了する(ステップS016)。
また、ステップS010において、規定供給回数aに達していないとき(ステップS010:NO)に、センサ部40aによってオーバーフロー管1932a内の流れの検知がされる(ステップS011:YES)と、検出部20は、洗浄液の1回分の供給液量が多いことを検出する。検出部20における検出結果を受けたシステム制御部70は、報知部93を制御する。報知部93は、報知部93は、洗浄液供給量が規定量よりも多いことを外部に報知する(ステップS012)。洗浄液供給量は、洗浄液の1回分の供給液量である。つまり、報知部93は、洗浄液の1回分の供給液量が規定量よりも多いことを外部に報知する。また、このとき、表示部91に備えられた表示画面に、洗浄液の1回分の供給液量が規定量よりも多いことを表示してもよい。この検知がされる場合、例えば、供給回数に対応するカウント数nの値が非常に小さい場合(例えばn=1)、流路C2が詰まっている可能性があると判断することができる。また、ステップS011において、センサ部40aによる前記検知がない場合、洗浄液の供給動作を継続する(ステップS011:NO、ステップS007)。
また、ステップS013において、センサ部40aがオーバーフロー管1932a内の流れを検知しない場合、処理Aを行う(ステップS013:NO、ステップS014)。図7は、処理Aの流れを示したフローチャートである。図7に示すように、ステップS013において、オーバーフロー管1932a内の流れを検知しない場合、カウント部45はカウント数mを新たに設定し、このカウント数mを初期化(m=0)する(ステップS030)。次に、図6に示したフローチャートのステップS007〜S008と同様にして洗浄液の供給動作を行う(ステップS031〜S032)。洗浄液の供給動作が終了すると、カウント部45は、カウント数mを1カウント増やす(ステップS033)。
次に、検出部20は、カウント数nとカウント数mとを足しあわせた総カウント数n+mが、規定供給回数bに達したか否かを判定する(ステップS034)。bは自然数であって、規定供給回数を超える値のうちの最小値である。ステップS034において、総カウント数n+mが、規定供給回数bに達しないとき(ステップS034:NO)に、センサ部40aによる前記検知がされる(ステップS035:YES)と、検出部20は、洗浄液の1回分の供給液量が正常範囲であると判断する。洗浄液の1回分の液量が正常と判断された場合、ステップS015〜S016に進んで検出動作及び測定を終了する(ステップS015〜S016)。ステップS035において、センサ部40aがオーバーフロー管1932a内の流れを検知しない場合、洗浄液の供給動作を継続する(ステップS035:NO、ステップS031)。
また、ステップS034において、総カウント数n+mが、規定供給回数bに達した場合(ステップS034:YES)、検出部20は、洗浄液の1回分の液量が少ないことを検出する。つまり、洗浄液の供給動作がb回行われても、貯留部1934aから廃液が溢れないので、洗浄液の1回分の供給液量が少ないと判断することができる。検出部20における検出結果を受けたシステム制御部70は、報知部93を制御する。報知部93は、洗浄液供給量が規定量よりも少ないことを外部に報知する(ステップS036)。洗浄液供給量は洗浄液の1回分の供給液量である。つまり、報知部93は、洗浄液の1回分の供給液量が規定量よりも少ないことを外部に報知する。この報知は、洗浄液の1回分の供給液量が規定量よりも多い場合の報知と異なる形態としてもよい。例えば、報知部93がブザーである場合には、ブザー音の音色を変える。また、このとき、表示部91に備えられた表示画面に、洗浄液の1回分の供給液量が規定量よりも少ないことを表示してもよい。
自動分析装置10は、上述のように動作することで、1回の洗浄液供給量が異常と判断される場合、この異常を外部に報知することができる。
図8は、この実施形態の自動分析装置10の動作の他の一例を示したフローチャートである。図8は、この実施形態の自動分析装置10のサンプルセクション100における制御及び動作の流れを示している。
この実施形態の自動分析装置10は、洗浄槽1911aに一定量の洗浄液が複数回供給されたときに、オーバーフロー管1932a(このフローチャートでは、OF管と略する。)に備えられたセンサ部40aが流れを検知するように動作する。このとき、検出部20は、その供給回数が、規定供給回数の範囲外であるときに、その供給回数を表示部91に備えられた表示画面に表示するように動作する。自動分析装置10の操作者は、例えば、測定前準備の段階において、この表示を参照して1回の洗浄液の供給量を調整する。この動作の詳細を以下に示す。
操作者は、自動分析装置10による検体測定の測定前準備を開始する(ステップS050)。測定前準備は、自動分析装置10で検体を測定するために、測定前に予め行われる各種の設定作業である。
ステップS051〜S058における処理は、図6に示したフローチャートのステップS002〜S009の処理と同様に行うことができる。具体的に、検出部20は、記憶部50に記憶された規定供給回数の範囲a≦k<bを取得し、洗浄液の供給動作をカウントする(ステップS051〜S058)。
次に、検出部20は、カウント数nが、規定供給回数aに達したか否かを判定する(ステップS059)。aは自然数であって、規定供給回数の最小値である。カウント数nが、規定供給回数aに達した場合(ステップS059:YES)、検出部20は、図6に示したフローチャートのステップS013〜S015と同様に、センサ部40aがオーバーフロー管1932a内の流れを検知したか否かを判定する(ステップS064〜S066)。ステップS064において、センサ部40aがオーバーフロー管1932a内の流れを検知する場合(ステップS064:YES)、検出部20は、図6に示したフローチャートのステップS014と同様に、洗浄液の1回分の供給液量が正常範囲であると判断し、検出動作を終了する。この検出動作の終了は、第2閉止弁1933aを開ける(ステップS066)ことによって行われる。
また、ステップS059において、規定供給回数aに達していないとき(ステップS059:NO)に、センサ部40aによってオーバーフロー管1932a内の流れの検知がされる(ステップS060:YES)と、検出部20は、洗浄液の1回分の供給液量が多いことを検出する。検出部20における検出結果を受けたシステム制御部70は、例えば、図示しない表示制御部を介して表示部91を制御する。表示部91は、洗浄液の供給回数に対応するカウント数nの値を表示する(ステップS061)。この場合、供給回数に対応するカウント数nの値の他に、規定供給回数の範囲a≦k<bを同時に表示してもよい。検出部20はシステム制御部70に検出結果を出力した後に検出動作を終了する。検出動作の終了は、第2閉止弁1933aを開ける(ステップS062)ことによって行われる。操作者は、表示部91に備えられた表示画面に表示された洗浄液の供給回数に対応するカウント数nの値に基づいて流量調整弁1924aの開度を調整する(ステップS063)。流量調整弁1924aの調整を含む測定前準備が終了する(ステップS067)ことで、自動分析装置10による検体の測定がされ(ステップS068)、この測定が終了することで処理は終了する。ステップS060において、センサ部40aによる前記検知がない場合(ステップS060:NO)、ステップS055に進んで、洗浄液の供給動作を行う。
また、ステップS064において、センサ部40aがオーバーフロー管1932a内の流れを検知しない場合(ステップS064:NO)、処理Bを行う(ステップS065)。
図9は、処理Bの流れを示したフローチャートである。図9に示すように、ステップS064において、オーバーフロー管1932a内の流れを検知しない場合、図7に示したフローチャートのS030〜S034と同様に、洗浄液の供給動作をカウントし、総カウント数n+mが、規定供給回数bに達したか否かを判定する(ステップS080〜S084)ステップS084において、総カウント数n+mが、規定供給回数bに達しないとき(ステップS084:NO)に、センサ部40aによる前記検知がされると、検出部20は、洗浄液の1回分の供給液量が正常範囲であると判断する。つまり、検出部20は、規定供給回数の範囲a≦k<b内において、センサ部40aで検知がされると、洗浄液の1回分の供給液量が正常範囲であると判断する。洗浄液の1回分の供給液量が正常と判断された場合、ステップS067〜S068に進んで動作を終了する(ステップS085:YES:ステップS067〜S068)。ステップS085において、センサ部40aがオーバーフロー管1932a内の流れを検知しない場合(ステップS085:NO)、ステップS081に進んで、洗浄液の供給動作を行う。
また、ステップS084において、総カウント数n+mが、規定供給回数bに達した場合(ステップS084:YES)、カウント部45はカウント数hを新たに設定し、このカウント数hを初期化(h=0)する(ステップS086)。次に、図6に示したフローチャートのステップS007〜S008と同様にして洗浄液の供給動作を行う(ステップS087〜S088)。洗浄液の供給動作が終了すると、カウント部45は、カウント数hを1カウント増やす(ステップS089)。このとき、センサ部40aによる前記検知がない場合(ステップS090:NO)、ステップS087に進んで、洗浄液の供給動作を行う。
ステップS090において、センサ部40aによる前記検知がされる(ステップS090:YES)と、検出部20は、洗浄液の1回分の供給液量が少ないことを検出する。検出部20における検出結果を受けたシステム制御部70は、例えば、図示しない表示制御部を介して表示部91を制御する。表示部91は、洗浄液の供給総回数n+m+hの値を表示する(ステップS091)。この表示は、例えば、図8に示したフローチャートのステップS061と同様に行うことができる。検出部20はシステム制御部70に検出結果を出力した後に検出動作を終了する。検出動作の終了は、第2閉止弁1933aを開ける(ステップS092)ことによって行われる。操作者は、表示画面に表示された洗浄液の供給回数に対応するカウント数nの値に基づいて流量調整弁1924aの開度を調整する(ステップS093)。その後は、図8に示したフローチャートのステップS067〜S068と同様にして処理を行うことで自動分析装置10は動作を終了する。
自動分析装置10は、上述のように動作することで、1回の洗浄液供給量が異常と判断される場合、規定量に対して、洗浄液供給回数の総回数を表示部91の表示画面に表示する。洗浄液供給回数とは、洗浄槽1911aに実際に洗浄液が供給された回数をいう。また。図8及び図9に示した処理と、図6及び図7に示した処理とを組み合わせることもできる。この処理により、洗浄液の1回分の供給液量が異常と判断される場合、外部に報知がされるとともに、洗浄液供給回数の総回数が表示部91の表示画面に表示される。
図10は、洗浄装置19の実施例を示した図である。図10に示すように、この洗浄装置29は、洗浄部291と、供給部292と、排出部293とを備える。
この実施例の洗浄装置19は図3に示す洗浄装置19aに対応しており、例えば、洗浄部291、供給部292及び排出部293の構成は、洗浄部191a、供給部192a及び排出口1913aの構成に対応している。このことから、洗浄装置19aの説明において述べたことは、この洗浄装置19の対応する部分に適宜用いることができる。
洗浄部291は、洗浄プール2911を備える。洗浄プール2911の構成は、洗浄槽1911aにおいて説明した構成を適宜用いることができる。
供給部292は、供給管2921と、供給ポンプ2922と、注液バルブ2923と、調整弁2924とを備える。洗浄プール2911は、側部に洗浄液の供給口2912を備え、この供給口2912に供給管2921の一方の開口が接続されることで、洗浄プール2911内に洗浄液が供給される。供給管2921には、供給ポンプ2922の他方の開口が接続されている。また、供給管2921は、注液バルブ2923と、調整弁2924とが設けられている。供給管2921の構成は、供給管1921aにおいて説明した構成を適宜用いることができる。この場合、注液バルブ2923は、第1閉止弁1923aに対応する。洗浄プール2911内に挿入された試料分注プローブ160の先端部を含む部分は、供給管2921から供給された洗浄液と接触することで洗浄される。
排出部293は、第1排出管2931aと、第2排出管2931bと、分岐コネクタ2937と、第3排出管2931cと、クランプ2938と、液漏れセンサ4000とを備える。洗浄プール2911は、底部に洗浄液の排出口2913を備え、この排出口2913に第1排出管2931aの一方の開口が接続されることで、洗浄プール2911内に洗浄液が供給される。第1排出管2931aの他方の開口は、分岐コネクタ2937に接続されている。
分岐コネクタ2937は、第1接続部2937a、第2接続部2937b及び第3接続部2937cの、3つの接続部を備えている。第1接続部2937aには、第1排出管2931aが接続されている。第2接続部2937bには、第2排出管2931bが接続されている。第3接続部2937cには、第3排出管2931cが接続されている。分岐コネクタ2937は、第1排出管2931aから供給された廃液を、第2排出管2931bと第3排出管2931cとに分配する。この場合、第1排出管2931aと、分岐コネクタ2937と、第2排出管2931bとで排出管2931が構成される。この排出管2931は、排出管1931aに対応する。また、この場合、分岐コネクタ2937と、第3排出管2931cとでオーバーフロー管2932を構成する。このオーバーフロー管2932は、オーバーフロー管1932aに対応する。
排出管2931を構成する、第2排出管2931bには排液バルブ2935が備えられている。排液バルブ2935が閉じることにより、第2排出管2931b、分岐コネクタ2937及び第3排出管2931cで貯留部2934が形成される。また、排液バルブ2935が開くことにより、第2排出管2931bに供給された廃液が第1排出口2939から廃液が排出される。
排出管2931と、オーバーフロー管2932とがなす角、排液バルブ2935と、オーバーフロー管2932との位置関係は、図4で説明したことを満たしている。分岐コネクタ2937は、第2接続部2937bと第3接続部2937cとがなす角θ1が、前述したθの値の範囲内である。また、この実施例においては、分岐コネクタ2937としてY字の分岐コネクタを用いている。この場合、分岐コネクタ2937は、第1接続部2937aから第2接続部2937bへの廃液流れをスムーズにするために、第1接続部2937aと第2接続部2937bとがなす角θ2を等分する線分が水平方向に延びるように設けられる。つまり、Y字の分岐コネクタは、鉛直方向から所定角度傾いて設けられる。この設置形態を保持するために、分岐コネクタ2937は複数のクランプ2938で固定される。また、分岐コネクタ2937は、Y字の分岐コネクタの他に、側方分岐コネクタを用いてもよい。側方分岐コネクタは、直線管の側部から直線管が分岐する。側方分岐コネクタは、直線管と分岐管とがなす角が、前述したθの値の範囲内である。このとき、直線管を構成する接続部を、第1接続部2937a及び第2接続部2937b、分岐管を構成する接続部を、第3接続部2937cとし、この直線管を鉛直方向に延びるように設置する。
また、第3接続部2937cに接続された第3排出管2931cは、第3接続部2937cに沿って斜め上に伸びた後、第2排出口2940が鉛直下方向に向くように湾曲する。第3排出管2931cは、湾曲後に鉛直下方向に延びる。第3排出管2931cの鉛直方向に延びる部分には、液漏れセンサ4000が第3排出管2931c内の液の流れを検知可能に設けられている。第3排出管2931cにおいて、液漏れセンサ4000を通過した廃液は、第2排出口2940から廃液が排出される。また、第3排出管2931cの湾曲を保持するために、分岐コネクタ2937は複数のクランプ2938で固定される。
[自動分析装置の作用、効果]
この実施形態の自動分析装置10は、洗浄装置19aで生じた廃液が所定の液量に達した場合に、洗浄槽1911aへの洗浄液の供給回数を検出する検出部20を備える。つまり、検出部20は、排出部193aで検出された廃液の量から、供給部192aにより洗浄部191aに供給される洗浄液の量を判断する。検出部20は、さらに、この供給回数が規定の供給回数の範囲外である場合に、洗浄液の1回分の供給液量が異常であると判定し、この判定情報を外部に出力する。この判定情報を受けた報知部93等は、外部に報知等をする。これにより、操作者は、洗浄槽1911aに供給される洗浄液の液量を調整する必要があることを知ることができる。
また、洗浄部191aは洗浄槽1911aを備え、排出部193aは排出管1931aを備え、供給部192aは供給管1921aを備える。供給管1921aは、ポンプ1922a等が接続され、このポンプ1922a等が駆動することにより洗浄槽1911aに洗浄液を供給させる。排出管1931aは、洗浄槽1911aで生じた廃液を洗浄装置19aの外部に排出する。排出管1931aには、オーバーフロー管1932aが接続されており、その接続部近傍が第2閉止弁1933aで閉塞されることにより、貯留部1934aが形成されている。排出管1931aは、さらに、この貯留部1934aから溢れた廃液がオーバーフロー管1932aに流れるように構成されている。オーバーフロー管1932aには、その流れを検知可能な検知部40を備えている。
この実施形態の自動分析装置10は、上記のような構成を含むので、例えば、貯留部1934aの容積が既知である場合、洗浄装置における洗浄液の供給回数と、検知部40の検知タイミングとから、貯留部1934aから溢れた時の洗浄液の供給回数を知ることができる。その結果、貯留部1934aの容積とこの洗浄液の供給回数とから、洗浄装置における洗浄液の1回分の供給液量を知ることができる。これにより、操作者が、廃液の量に基づいて洗浄液の1回分の供給液量を設定する際に、洗浄装置19aの外部に排出される廃液をメスシリンダ等で採取して、その液量を計測する必要がない。また、例えば廃液の量に基づいて洗浄液の1回分の供給液量を調整する際に、操作者がメスシリンダのメモリを読み違えることで廃液の量を誤計測することがない。
このように、この実施形態の自動分析装置10は、洗浄装置における洗浄液の供給液量を適正な値に設定することができるので、洗浄手段の洗浄性能を高く維持することができる。その結果、この実施形態の自動分析装置10は、測定の信頼度を高く維持することができる。
また、排出管1931aにオーバーフロー管1932aを接続したので、排出管1931aが詰まっても、廃液がオーバーフロー管1932aを流れる。そのため、排出管1931aが詰まることで、洗浄槽1911aから廃液が溢れることを少なくすることができる。
<第2の実施形態>
次に、第2の実施形態にかかる自動分析装置10について図面を参照して説明する。
[自動分析装置]
自動分析装置10の構成について図11を参照して説明する。図11は、この実施形態の自動分析装置10の機能的構成を示すブロック図である。図12は、分析部24の詳細構成を示す斜視図である。
図11及び図12に示すように、この実施形態の自動分析装置10は、供給量算出部60を備えること以外は、第1の実施形態の自動分析装置10と同様な構成を備える。
〔供給量算出部〕
供給量算出部60は、検出部20における検出結果を受けて、洗浄装置19において、洗浄槽に対する洗浄液の1回分の供給液量を算出する。この1回分の供給液量に、規定供給回数を掛けた洗浄液の総液量が、貯留部の容積となる。ここで、規定供給回数とは、規定供給回数の範囲内における任意の数である。規定供給回数は、例えば、規定供給回数の範囲における平均値に相当する自然数である。
供給量算出部60は、具体的に、洗浄装置19において一定量の洗浄液が複数回供給されたとき、検知部40は、洗浄装置19で発生した廃液が所定の液量に達したことを検知し、この検知結果を検出部20に出力する。この検知結果を受けた検出部20は、その供給回数が、予め設定された規定供給回数の範囲外であるとき、この検出結果を供給量算出部60に出力する。検出結果を受けた供給量算出部60は、洗浄槽に規定供給回数で供給されたときに発生する廃液が、前記所定の液量となるような、洗浄液の1回分の供給液量を算出する。
供給量算出部60は、この算出結果を制御部27に出力する。制御部27は、この算出結果に基づいて機構部26を制御する。機構部26は、洗浄装置19に備えられた流量調整手段を通過する洗浄液が、算出結果に対応する流量に制限されるように、流量調整手段を駆動する。
〔洗浄装置〕
図13は、サンプルセクション100に備えられた洗浄装置19aの詳細な構成を示した図である。図13に示すように、洗浄装置19aは、流量調整弁1924aの代わりに自動流量調整弁1925aを備えること以外は、第1の実施形態と同様な構成を備える。洗浄装置19aの構成について以下に説明することは、他のセクションに備えられた洗浄装置19b〜19eにも同様に適用することができる。
(自動流量調整弁)
自動流量調整弁1925aは、制御部27によって制御可能な構成を備えること以外は、流量調整弁1924aと同様な構成を備える流量調整手段である。具体的に、自動流量調整弁1925aは、制御部27に制御された機構部26からの駆動信号に基づいて動作する電気的駆動弁である。自動流量調整弁1925aは、例えば、電磁弁としての構成を備える。
また、自動流量調整弁1925aは、流量調整弁1924aと同様な位置に設けられるので、自動流量調整弁1925aで設定された洗浄液の流量を、噴射口1912aから供給される洗浄液の流量と見なすことができる。
[自動分析装置の動作]
次に、この実施形態における自動分析装置10の動作について説明する。以下に示すフローチャートは、サンプルセクション100の動作について説明するが、他のセクションにも同様に適用することができる。例えば、サンプルセクション100の洗浄装置19a及びその構成を、洗浄装置19b〜19e及びその構成に読み変えることで、第1セクション200、第2セクション300及び反応セクション400に対し同様に適用することができる。
図14は、この実施形態の自動分析装置10の動作の一例を示したフローチャートである。図14は、この実施形態の自動分析装置10のサンプルセクション100における制御及び動作の流れを示している。
この実施形態の自動分析装置10は、洗浄槽1911aに一定量の洗浄液が複数回供給されたときに、オーバーフロー管1932a(このフローチャートでは、OF管と略する。)に備えられたセンサ部40aが流れを検知するように動作する。このとき、検出部20は、その供給回数が、規定供給回数の範囲外であるときに、その供給回数及び規定の供給回数から洗浄槽1911aに対する洗浄液の1回分の供給液量を算出する。制御部27は、供給量算出部60における算出結果に基づいて機構部26を制御し、機構部26は、自動流量調整弁1925aに駆動信号を出力する。この駆動信号を受けた自動流量調整弁1925aは、この駆動信号により算出結果に対応する開度に自動設定されることで、自動流量調整弁1925aを通過する洗浄液を前記算出結果に対応する流量に制限する。この動作の詳細を以下に示す。
操作者は、自動分析装置による検体の測定を開始する(ステップS110)。自動分析装置10による検体の測定の開始とは、自動分析装置10によって、検体の吸光度測定を行うための測定動作を開始したことを意味する。自動分析装置10の測定動作の開始のタイミングは、例えば、試料分注プローブ16によって試料容器61か反応容器51に試料が分注されたタイミングをいう。
ステップS111〜S118における処理は、図6に示したフローチャートのステップS001〜S008の処理と同様に行うことができる。具体的に、検出部20は、記憶部50に記憶された規定供給回数の範囲a≦k<bを取得し、洗浄液の供給動作をカウントする(ステップS111〜S118)。
次に、検出部20は、カウント数nが、規定供給回数aに達したか否かを判定する(ステップS059)。aは自然数であって、規定供給回数の最小値である。カウント数nが、規定供給回数aに達した場合(ステップS119:YES)、検出部20は、図6に示したフローチャートのステップS012〜S014と同様に、センサ部40aがオーバーフロー管1932a内の流れを検知したか否かを判定する(ステップS114)。ステップS114において、センサ部40aがオーバーフロー管1932a内の流れを検知する場合(ステップS114:YES)、検出部20は、図6に示したフローチャートのステップS014と同様に、洗浄液の1回分の供給液量が正常範囲であると判断し、検出動作を終了する。この検出動作の終了は、第2閉止弁1933aを開ける(ステップS126)ことによって行われる。
また、ステップS119において、規定供給回数aに達していないとき(ステップS119:NO)に、センサ部40aによってオーバーフロー管1932a内の流れの検知がされる(ステップS120:YES)と、検出部20は、洗浄液の1回分の供給液量が多いことを検出する。検出部20は、この検出結果を供給量算出部60に出力する。検出部20における検出結果を受けた供給量算出部60は、カウント数nの値及び規定供給回数の値cから、洗浄液の1回分の供給液量を算出する(ステップS121)。規定供給回数の値cの値は、例えば、規定供給回数の範囲a≦k<bの平均値(c=a+b/2)である。貯留部1934aの容積が既知である場合、供給量算出部60は、例えば、貯留部1934aの容積をLとして、設定する洗浄液の1回分の供給液量l1=L/cを算出する。また、貯留部1934aの容積Lが既知でない場合、供給量算出部60は、例えば、実際に洗浄槽に供給された洗浄液の1回分の供給液量l0と、検知部40で検知された時点でのカウント数nとから、容積L=l0×nを算出する。供給量算出部60は、この容積Lをcで除算し、設定する洗浄液の1回分の供給液量l1=(l0×n)/cを算出する。この式から、l1=(n/c)l0の関係が導かれる。つまり、設定する洗浄液の1回分の供給液量l1は、実際に洗浄槽に供給された洗浄液の1回分の供給液量l0のn/c倍となる。
供給量算出部60は、これら算出結果を制御部27に出力し、これら算出結果を受けた制御部27は、機構部26を制御する。機構部26は、この算出結果に基づいて自動流量調整弁1925aを駆動する(ステップS122)。供給量算出部60は、例えば、設定する洗浄液の1回分の供給液量l1と、第1閉止弁1923aが開となっている時間tとから、自動流量調整弁1925aにおいて設定する流量q1=l1/tを算出して、制御部27に出力する。制御部27に制御された機構部26は、自動流量調整弁1925aを駆動する。自動流量調整弁1925aは、この駆動によって、自動流量調整弁1925aを通過し、噴射口1912aに向かう洗浄液の流量が流量q1に制限される。また、設定する洗浄液の1回分の供給液量l1は、実際に洗浄槽に供給された洗浄液の1回分の供給液量l0のn/c倍である。そのため、機構部26は、通過流量が設定前の流量のn/c倍となるように自動流量調整弁1925aを駆動する。この駆動によって、自動流量調整弁1925aを通過し、噴射口1912aに向かう洗浄液の流量が設定前の流量のn/c倍の流量に制限される。この場合、機構部26は、開度が、設定前のn/c倍となるように、自動流量調整弁1925aを駆動する。
検出部20は供給量算出部60に検出結果を出力した後に検出動作を終了する。検出動作の終了は、第2閉止弁1933aを開ける(ステップS126)ことによって行われる。この検出動作の終了の後に、自動分析装置に10における検体の測定が終了する(ステップS127)。
また、ステップS064において、センサ部40aがオーバーフロー管1932a内の流れを検知しない場合(ステップS124:NO)、処理Cを行う(ステップS125)。
図15は、処理Cの流れを示したフローチャートである。図15に示すように、ステップS124において、オーバーフロー管1932a内の流れを検知しない場合、図7に示したフローチャートのS030〜S034と同様に、洗浄液の供給動作をカウントし、総カウント数n+mが、規定供給回数bに達したか否かを判定する(ステップS140〜S144)ステップS144において、総カウント数n+mが、規定供給回数bに達しないとき(ステップS144:NO)に、センサ部40aによる前記検知がされると、検出部20は、洗浄液の1回分の供給液量が正常範囲であると判断する。検出部20は、洗浄液の1回分の供給液量が正常範囲であると判断する。つまり、検出部20は、規定供給回数の範囲a≦k<b内において、センサ部40aで検知がされると、洗浄液の1回分の供給液量が正常範囲であると判断する。洗浄液の1回分の供給液量が正常と判断された場合、ステップS127に進んで動作を終了する(ステップS145:YES:ステップS127)。ステップS085において、センサ部40aがオーバーフロー管1932a内の流れを検知しない場合(ステップS145:NO)、ステップS081に進んで、洗浄液の供給動作を継続する。
また、ステップS084において、総カウント数n+mが、規定供給回数bに達した場合(ステップS144:YES)、カウント部45はカウント数hを新たに設定し、このカウント数hを初期化(h=0)する(ステップS146)。次に、図6に示したフローチャートのステップS006〜S007と同様にして洗浄液の供給動作を行う(ステップS147〜S148)。洗浄液の供給動作が終了すると、カウント部45は、カウント数hを1カウント増やす(ステップS149)。このとき、センサ部40aによる前記検知がない場合(ステップS150:NO)、ステップS147に進んで、洗浄液の供給動作を継続する。
ステップS150において、センサ部40aによる前記検知がされる(ステップS150:YES)と、検出部20は、洗浄液の供給動作における1回分の液量が少ないことを検出する。検出部20は、この検出結果を供給量算出部60に出力する。検出部20における検出結果を受けた供給量算出部60は、カウント数n+m+hの値及び規定供給回数の値cから、洗浄液の1回分の供給液量を算出する(ステップS151)。この算出は、ステップS121における処理と同様に行われ、例えば、貯留部1934aの容積をLとして、設定する洗浄液の1回分の供給液量l1=L/cを算出する。また、供給量算出部60は、設定する洗浄液の1回分の供給液量l1=(l0×(n+m+h))/cを算出する。この式から、l1=((n+m+h)/c)l0の関係が導かれる。つまり、設定する洗浄液の1回分の供給液量l1は、実際に洗浄槽に供給された洗浄液の1回分の供給液量l0の(n+m+h)/c倍となる。
供給量算出部60は、これら算出結果を制御部27に出力し、これら算出結果を受けた制御部27は、機構部26を制御する。機構部26は、この算出結果に基づいて自動流量調整弁1925aを駆動する(ステップS152)。供給量算出部60は、例えば、設定する洗浄液の1回分の供給液量l1と、第1閉止弁1923aが開となっている時間tとから、自動流量調整弁1925aにおいて設定する流量q1=l1/tを算出して、制御部27に出力する。制御部27に制御された機構部26は、自動流量調整弁1925aを駆動する。自動流量調整弁1925aは、この駆動によって、自動流量調整弁1925aを通過し、噴射口1912aに向かう洗浄液の流量が流量q1に制限される。また、設定する洗浄液の1回分の供給液量l1は、実際に洗浄槽に供給された洗浄液の1回分の供給液量l0の(n+m+h)/c倍である。そのため、機構部26は、通過流量が設定前の流量の(n+m+h)/c倍となるように自動流量調整弁1925aを駆動する。この駆動によって、自動流量調整弁1925aを通過し、噴射口1912aに向かう洗浄液の流量が設定前の流量の(n+m+h)/c倍の流量に制限される。この場合、機構部26は、開度が、設定前の(n+m+h)/c倍となるように、自動流量調整弁1925aを駆動する。
検出部20は供給量算出部60に検出結果を出力した後に検出動作を終了する。検出動作の終了は、第2閉止弁1933aを開ける(ステップS153)ことによって行われる。この検出動作の終了の後に、自動分析装置に10における検体の測定が終了する(ステップS127)。
自動分析装置10は、上述のように動作することで、洗浄液の1回分の供給液量が異常と判断される場合、洗浄液の1回分の供給液量が規定量となるように、洗浄水の供給液料を自動調整する。上記に示したフローチャートでは、自動流量調整弁1925aにおける流量の設定を変更することで洗浄液の1回分の供給液量を変更した。洗浄液の1回分の供給液量を変更は、第1閉止弁1923aが開となる時間の設定を変更することにより行ってもよい。また。図14及び図15に示した処理と、第1の実施形態において示した処理とを組み合わせて処理することもできる。この処理により、1回分の洗浄液供給量が異常と判断される場合、外部に報知がされるとともに、洗浄液の1回分の供給液量が規定量となるように自動調整される。
[自動分析装置の作用、効果]
この実施形態の自動分析装置10は、第1の実施形態の自動分析装置10に、供給量算出部60を更に備える構成としたので、第1の実施形態と同様な作用、効果を奏することができる。
また、供給量算出部60は、具体的に、洗浄装置19において一定量の洗浄液が複数回供給されたとき、検知部40は、洗浄装置19で発生した廃液が所定の液量に達したことを検知し、この検知結果を検出部20に出力する。この検知結果を受けた検出部20は、その供給回数が、予め設定された規定供給回数の範囲外であるとき、この検出結果を供給量算出部60に出力する。検出結果を受けた供給量算出部60は、洗浄槽に規定供給回数で供給されたときに発生する廃液が、前記所定の液量となるような、洗浄液の1回分の供給液量を算出し、この算出結果を制御部27に出力する。制御部27は機構部26を制御する。機構部26は、洗浄装置19に備えられた流量調整手段を通過する洗浄液が、この算出結果に対応する流量に制限されるように、流量調整手段を駆動する。
この実施形態の自動分析装置10は、上記のような構成を含むので、洗浄液の1回分の供給液量が異常な値であっても、正常な値となるように自動的に補正することができる。これにより、操作者が洗浄装置における洗浄液の供給液量を設定する必要がなくなる。その結果、操作者の負担を軽減させることができる。また、この実施形態の自動分析装置10は、洗浄装置における洗浄液の供給液量を適正な値に自動設定することができるので、操作者による操作がなくても、洗浄手段の洗浄性能を高く維持することができる。その結果、自動分析装置10における測定の信頼度を高く維持することができる。
<第3の実施形態>
次に、第2の実施形態にかかる自動分析装置10について図面を参照して説明する。
[自動分析装置]
この実施形態の自動分析装置10は、オーバーフロー管1932aを廃して、排出管1931aにセンサ部40aを新たに設けたものである。センサ部40aは、排出管1931a内に貯留された廃液の液量を検知する液量センサである。液量センサは、液高センサを含む。それ以外の構成は、第1又は第2の実施形態と同様である。
〔洗浄装置〕
図16は、サンプルセクション100に備えられた洗浄装置19aの詳細な構成を示した図である。図16に示すように、洗浄装置19aは、センサ部40aが、排出管1931aに設けられている。洗浄装置19aの構成について以下に説明することは、他のセクションに備えられた洗浄装置19b〜19eにも同様に適用することができる。
(センサ部)
センサ部40aは、貯留手段である第2閉止弁1933aの上流側に設けられている。具体的に、センサ部40aは、第2閉止弁1933aと洗浄槽1911aの排出口1913aとの間に設けられる。第2閉止弁1933aは、制御部27による制御によって貯留動作を行うことで、排出管1931a内に貯留部1934aを形成させる。センサ部40aは、この貯留部1934aに貯留した廃液が所定の液量に達したことを検知し、この検知結果を検出部20に出力する。検出部20は、この検知結果を受けて、その供給回数が、予め設定された規定供給回数の範囲外であるとき、第1の実施形態と同様にして、この検出結果をシステム制御部に出力し、外部報知を行う。また、検出部20は、この検知結果を受けて、その供給回数が、予め設定された規定供給回数の範囲外であるとき、第2の実施形態と同様にして、この検出結果を供給量算出部60に出力すし、洗浄液の1回分の供給液量を自動補正する。
センサ部40aは、貯留部1934aに貯留された廃液の液量を計測する。廃液の液量の計測は、例えば、液高の変化を計測することによって行われる。センサ部40aは、従来公知の液量センサを適宜用いることができる。この液量センサ、接触計測式であっても、非接触計測式であってもよい。この液量センサは、例えば、フロート式、光電式、超音波式、静電容量式等が挙げられる。
また、センサ部40aは、例えば、第2閉止弁1933aを排した排出管1931aに備えられてもよい。この場合、センサ部40aは、排出管1931a内の所定の断面を通過した廃液の流量を計測する流量計となる。例えば、検出部20は、センサ部40aで計測された流量と、計測された時間とを積算して積算流量を求めることができる。この積算流量が、貯留部1934aに貯留した廃液の液量に相当する。この場合、流量を正確に計測するために、排出管1931aは、例えば、細く形成される。
[自動分析装置の動作]
この自動分析装置の動作は、センサ部40aが、この貯留部1934aに貯留した廃液が所定の液量に達したことを検知すること以外は、第1または第2の実施形態と同様である。
[自動分析装置の作用、効果]
この実施形態の自動分析装置10は、オーバーフロー管1932aを廃して、排出管1931aにセンサ部40aを新たに設けたので、第1及び第2の実施形態と同様な作用、効果を奏することができる。また、貯留部1934aに貯留した廃液を直接計測するように構成したので、オーバーフロー管1932aを設ける必要がなく、簡易に構成することができる。
上記実施形態において説明した構成は、自動分析装置以外の臨床検査装置にも適用することができる。
臨床検査装置としては、例えば、自動分析装置や血液ガス分析装置や電気泳動装置や液体クロマトグラフィー装置などの臨床化学分析機器、ラジオイムノアッセイ装置などの核医学機器、ラテックス凝集反応測定装置やネフェロメータなどの免疫血清検査機器、自動血球計数装置、血液凝固測定装置などの血液検査機器、微生物分類同定装置や血液培養検査装置やDNA・RNA測定装置などの細菌検査機器、尿分析装置や便潜血測定装置などの尿検査機器、自動組織細胞染色装置などの病理検査機器、生理機能検査機器、マイクロピペットや洗浄装置分注装置や遠心分離装置などのその他の臨床検査機器等が挙げられる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これら実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。